JPH0633318B2 - 抗糖尿病薬 - Google Patents

抗糖尿病薬

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JPH0633318B2
JPH0633318B2 JP60129740A JP12974085A JPH0633318B2 JP H0633318 B2 JPH0633318 B2 JP H0633318B2 JP 60129740 A JP60129740 A JP 60129740A JP 12974085 A JP12974085 A JP 12974085A JP H0633318 B2 JPH0633318 B2 JP H0633318B2
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗糖尿病活性を有する新規な化合物に関するも
のである。本発明の各化合物は、ヒト−プロインシュリ
ンまたはヒト−プロインシュリンから導かれる中間体か
ら転換反応により、得ることができる。
発明の目的および構成 ヒト−プロインシュリンは、ヒト−インシュリンに比べ
てはるかに低レベルではあるが、抗糖尿病活性を示すこ
とが知られている。本発明化合物はヒト−プロインシュ
リンよりもかなり高レベルの抗糖尿病活性を有してい
る。
即ち本発明は、式(I): (式中、Aはアラニン、Rはアルギニン、Nはアスパラ
ギン、Dはアスパラギン酸、Cはシステイン、Eはグル
タミン酸、Qはグルタミン、Gはグリシン、Hはヒスチ
ジン、Iはイソロイシン、Lはロイシン、Kはリジン、
Fはフェニルアラニン、Pはプロリン、Sはセリン、T
はスレオニン、Yはチロシン、Vはバリンであり、Xは
存在していないか、あるいは−A−L−E−G−S−L
−Qまたは−A−L−E−G−S−L−Q−K−R−を
表す) で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を提
供するものである。
本発明は3種類のペプチドを提供することを目的とする
ものであり、それらは全て、薬学的に許容し得る塩の形
であってもよい。
本発明に係るペプチド配列、および本明細書中で記載す
るのに用いたその省略形を以下に示す(ここに、HPI
という語句はヒト−プロインシュリンを表す): 1.(65-A1スプリット)HPI 2.デス(64,65)HPI 3.デス(57-65)HPI 本発明化合物には、以上の化合物の、薬学的に許容し得
る酸付加塩および薬学的に許容し得るカルボン酸塩が包
含される。
本明細書中で“薬学的に許容し得る酸付加塩”という語
句は、有機および無機性両方の酸付加塩を包含し、例え
ば、塩酸、硫酸、スルホン酸、酒石酸、フマル酸、臭化
水素酸、グルコース酸、クエン酸、マレイン酸、りん
酸、コハク酸、酢酸、硝酸、安息香酸、アスコルビン
酸、パラ−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、炭酸等の酸類並
びに重炭酸アンモニウムの如き塩類から調製される酸付
加塩を含む。塩酸、酢酸または炭酸から調製される酸付
加塩が好ましい。上記の塩はいずれも常法に従って製造
される。
“カルボン酸塩”という語句は、例えば、亜鉛塩、アン
モニウム塩、並びにナトリウム、カリウムおよびリチウ
ム等のアルカリ金属の塩を含む。好ましいカルボン酸塩
は、亜鉛およびナトリウム塩である。
本明細書中では、便宜上、ペプチド中のアミノ酸を一字
に省略して表すこととする。その様な一般に認められて
いる表示方法を次に示す:A=アラニン、R=アルギニ
ン、N=アスパラギン、D=アスパラギン酸、C=シス
テイン、E=グルタミン酸、Q=グルタミン、G=グリ
シン、H=ヒスチジン、I=イソロイシン、L=ロイシ
ン、K=リジン、F=フェニルアラニン、P=プロリ
ン、S=セリン、T=スレオニン、Y=チロシン、V=
バリン。
本発明化合物はペプチド合成の常套手段により、製造す
ることができる。
別法として、本発明化合物はヒト−プロインシュリンか
ら調製することができ、この方法が好ましい。ヒト−プ
ロインシュリンの入手方法は様々であり、有機合成する
方法、ヒト−膵臓から常法通り単離する方法、あるい
は、より最近では組換えDNA法による方法が含まれ
る。
組換えDNA法によりプロインシュリンを製造する方法
の概要を述べると、単離または組立て、あるいはその併
用、のいずれかの方法によってヒト−プロインシュリン
のアミノ酸配列をコードしているDNA配列を得る。次
いでヒト−プロインシュリンをコードしているDNAを
適当なクローニングおよび発現ビヒクルの解読相内に挿
入する。このビヒクルを用いて適当な微生物を形質転換
した後、形質転換された微生物を発酵条件下に置き、 (a)ヒト−プロインシュリン遺伝子−含有ベクターのコ
ピーを生産せしめ、(b)ヒト−プロインシュリン産物ま
たはヒト−プロインシュリン前駆体産物を発現させる。
発現産物がヒト−プロインシュリン前駆体である場合、
それは、通常、ヒト−プロインシュリンのアミノ酸配列
のアミノ末端に、外来のタンパク質、または、ヒト−プ
ロインシュリン遺伝子が挿入された遺伝子配列の正常な
発現に由来する他のタンパク質、が結合しているアミノ
酸配列である。ヒト−プロインシュリンのアミノ酸配列
は、このタンパク質フラグメントに対し、特異的な開裂
部位、例えばメチオニンを介して結合している。この産
物は普通、融合遺伝子産物を称される。
臭化シアンを用いてこの融合遺伝子産物からヒト−プロ
インシュリンのアミノ酸配列を切断した後、ヒト−プロ
インシュリンのアミノ酸配列中のシステインのメルカプ
ト基を対応するS−スルホネートに変換することにより
安定化させる。
得られたヒト−プロインシュリンのS−スルホネート化
合物を精製し、次いでこの精製ヒト−プロインシュリン
S−スルホネートを、例えばアメリカ特許第4,430,266
号の方法に従い、その適切な位置に3つのジスルフイド
結合を形成させることにより、ヒト−プロインシュリン
に変換する。次いでこのヒト−プロインシュリン産物を
周知の方法で精製する。
本発明化合物はヒト−プロインシュリンの酵素消化によ
り、製造することができる。即ち、ヒト−プロインシュ
リンをトリプシンで処理すると、他の生成物と共に(65-
A1スプリット)HPIが生成する。この生成物を含む混合物
をゲル濾過し、次いで逆相高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)にかけ、精製(65-A1スプリット)HPIを回収する。
この(65-A1スプリット)HPIを用いて他の本発明化合物を
調製する。即ち、この(65-A1スプリット)HPIをカルボキ
シペプチダーゼBで処理し、デス(64、65)HPIを得る。同
様に(65-A1スプリット)HPIをキモトリプシンで処理し、
デス(57-65)HPIを得る。
前述の如く、本発明化合物はヒト−プロインシュリンよ
りも実質上活性の高い、インシュリン様の抗糖尿病作用
を有する。
本発明化合物群は、そのインシュリン様活性に基づき、
糖尿病の治療に有用である。従って、本発明化合物は、
種々の医薬組成物および製剤類に使用し得ると共に、筋
肉内、静脈内、皮下および腹腔内等、通常の様々な投与
経路で投与することができる。
本発明化合物を投与する場合の注射に適した医薬製剤と
しては、滅菌水溶液または分散液、並びに滅菌注射液ま
たは分散液を調製し得る滅菌粉剤等が挙げられる。
滅菌注射液は、本発明化合物と、所望により、種々の他
の成分とを、計算量の適当な溶媒に入れて調製すること
ができる。
以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明する。これら
の実施例は本発明の範囲を制限するものではない。
実施例1(65-A1スプリット)HPIの製造 ヒト−プロインシュリン(湿重量312mg)を0.1Mト
リス緩衝液57mlに溶かし(最終pH7.0)、この溶液
を水浴中で25℃に加温した。トリプシン(25.1μg)
の0.05Mトリス−0.02MCaCl2(pH7.0)57μ中溶液を
加えた。68分後、酢酸を加えて溶液のpHを2.5まで下
げることにより、反応を終了させた。
この酸性溶液(57ml)を、5×200cmG50スーパーフ
ァイン・セファデックス・カラムにかけ、カラム溶媒と
して1Mモル濃度の酢酸を使用し、6℃でクロマトグラ
フィーした。まず最初に、未反応HPI、(32-33スプリ
ット)HPIおよび(65-A1スプリット)HPIを含有する幅広い
ピークが溶出し、次いで、かなり明確に分離されてジ−
Arg3132ヒト−インシュリンを含有する第2のピーク
が溶出した。
以下の要領でカラム分画をプールした: 以上のプールを凍結乾燥した。
次いでこれら3つの凍結乾燥したプールを3部に分け、
カラム溶媒として0.5%トリフルオロ酢酸中34%CH3CN
溶液を用い、2.5×60cmのC−18HPLCカラムに
かけてクロマトグラフすることにより、それらの成分を
分離した。
プールAの1部(79mg)を希塩酸(最終pH=2)に溶かし
てカラムにかけ、所望の2つのプール(DおよびE)を得
た。
プールA4mgとプールB98mgの混合物を0.01NHCl(pH
=2)に溶かしてカラムにかけ、クロマトグラフしてプー
ルFを得た。次いで、プールC(34mg)を0.01NHClに溶か
してカラムにかけ、クロマトグラフしてプールGを得
た。
試料の純度は、分析用HPLC、ポリアクリルアミドを
ベースとするディスクゲル電気泳動法、および分析用高
速タンパク質液体クロマトグラフィー(FPLC)により決定
した。化合物の同定にはアミノ酸分析およびアミノ酸配
列決定法を採用した。
(65-A1スプリット)HPI(プールEから得たもの、湿重量
11.73mg)を、1×25cmの高速ベックマン・ウル
トラスフェア−・オクチル・カラム(Beckman Ultrasphe
re Octyl column)を使用し、5回、クロマトグラフした
(1回の適用量は約2mg)。
0.07MNH4OAc(pH7.1)に入れた約27.5%のCH3CN溶液を溶
媒とするイソクラティック(平均)溶出法によって含有
成分を分け、精製(65-A1スプリット)HPI4.34mgを得た。
次いで、この溶液を凍結乾燥した。得られた固型物を0.
05M NH4HCO3(pH9.0)に溶かし、0.9×30cmのG25M
セファデックス・カラム(0.05M NH4HCO3(pH9.0)で平衡
化した)にかけてクロマトグラフし、UV測定によって
純粋であることが確認された(65-A1スプリット)HPI3.62
mgを得た(4.34mgの83%)。
実施例2 デス(64、65)HPIの製造 A.はじめに小規模な製造 粗(65-A1スプリット)HPI(HPLCに基づく純度、約70%)
(湿重量2.10mg)を0.1Mトリス緩衝液(pH7.5)0.5ml中に
溶かし、4.04μgのカルボキシペプチターゼBにより、
25℃で40分間処理した。7M尿素−0.2M酢酸1.0ml
を加えて反応を終了させた。この溶液を、2%酢酸で平
衡処理した0.9×40cmG25Mセファデックスカラム
にかけてクロマトグラフし、次いで凍結乾燥した。
固型物質(1.91mg)を、7M尿素−0.1M酢酸で平衡処理
した5×50mmのファルマシア・モノSカラムにかけて
精製した。30分間の0.07〜0.3MNaClによる直線塩グラ
ディエントでタンパク質を溶離した。主ピークを示す物
質を回収し、4℃で保存した。
B.大規模な製造 粗(65-A1スプリット)HPI(HPLCに基づく純度、約70%)
(湿重量10.46mg)を0.1Mトリス2.5mlに入れ(最終pH7.
1)、20.1μgのカルボキシペプチダーゼBにより、2
5℃において40分間処理した。7M尿素−0.1M酢酸
および1MHClでpH3.4の酸性として、反応を終了させ
た。前記のA工程で得た主ピーク画分を、この反応生成
物と一緒にプールし、次のG50SF工程に供した。
得られたデス(64-65)HPIを2.5×125cmG50SFセ
ファデックス・カラムにかけ、6℃において、1M酢酸
で溶離した。デス(64-65)HPIを含む画分をプールし
て凍結乾燥し、UV分析によって所望の生成物であるこ
とが確認された物質8.07mgを得た。
G50SFセファデックス・カラムから得た固型物質
を、7M尿素−0.1M酢酸で平衡処理した5×50mmフ
ァルマシア・モノS陽イオン交換カラムにかけ、クロマ
トグラフした。30分間の0.07〜0.3MNaCl直線グラディ
エントにより、タンパク質を溶離した。主ピークを示す
物質を、2%酢酸で平衡処理した0.9×40cmG25M
セファデックス・カラムにかけてクロマトグラフし、U
V分析法で純粋であることが確認されたデス(64-65)H
PI3.36mgを得た。
実施例3 デス(57-65)HPIの製造 A.小規模な製造 粗(65-A1スプリット)HPI(HPLCに基づく純度、約50%)
(湿重量2.86mg)を0.1MCaCl2−0.08Mトリス(最終pH7.
8)1.29mlに溶かし、2.56μgのキモトリプシンによ
り、25℃で処理した。消化タンパク質0.436mgづつ含
有する一部分をとり、7M尿素−0.05MHCl により、そ
れぞれ、10、20、30、45および60分間処理して
反応を終了させた。各部分をHPLC分析にかけ、最適
な消化時間を求めた。その結果、至適消化時間を約38
分間と見積った。
B.大規模な製造 粗(65-A1スプリット)HPI(HPLCに基づく純度、約50%)
(湿重量、16.16mg)を上記の如く25℃で38分間消化
した後、5MHClでpH3.0の酸性に調節した。この混合物
に、上記Aで得た30、45および60分間処理試料を
加え、次のG50SFクロマトグラフィー工程に供し
た。
得られた粗デス(57-65)HPIを、1M酢酸で平衡処理
した2.5×125cmG50SFセファデックス・カラム
にかけた。デス(57-65)HPIを含む画分をプールし、
凍結乾燥することにより、UV測定によって所望の生成
物であることが確認された物質5.83mgを得た。
G50SFセファデックス・カラムから得た固型物質
を、7M尿素−0.1M酢酸で平衡処理した5×50mmフ
ァルマシア・モノS陽イオン交換カラムでクロマトグラ
フした。30分間の0〜0.4MNaCl直線グラディエントに
より、タンパク質を溶離した。主ピークを示す物質を、
2%酢酸で処理した0.9×40cmG25Mセファデック
ス・カラムでクロマトグラフし、UV分析法で純粋であ
ることが確認されたデス(57-65)HPI3.0mgを得た。
生物学的活性 A.IM−9 ラジオレセプター分析 2mMグルタミン、25MHEPESおよび10%ウシ胎児血清を
含有しているRPMI培地でIM−9細胞を増殖させ
た。遠心して細胞を収集し、洗浄した後、HEPES分
析用緩衝液(pH7.6)に懸濁した〔デマイツ,P、インシ
ュリン・アンド・グロース・ホルモン・レセプターズ・
イン・ヒューマン・カルチャード・リンホサイツ・アン
ド・ペリフェラル・モノサイツ(Insulin and Growth Ho
rmone Receptors in Human Cultured Lymphocytes and
Peripheral Monocytes)ブレッチャー,M.編、ニューヨ
ーク、マースル・デッカー・インコーポレィテッド、3
01〜330(1976)〕。トリパン・ブルーの排除に基づ
いて測定した細胞の生存率は、各実験において90%以
上であった。3本一組の試験管を用意し、それぞれに1
00μの分析用緩衝液、ヒト−インシュリン、ヒト−
プロインシュリンまたは本発明化合物、並びに200μ
125I−インシュリン(終濃度1〜2×10
-11M)、並びに200μの細胞(約500,000
細胞)を入れた。1.5mlのミクロフュージ・チューブ内
で15℃において2時間インキュベートした。この結合
実験に用いた、インシュリン、プロインシュリンまたは
本発明化合物を含有するストック溶液の濃度は、アミノ
酸分析と276nmにおける吸収に基づいて求めた。実験
中、30分毎にチューブを数個転倒させることにより、
細胞を懸濁させる様にした。インキュベーション終了
後、ベックマン・ミクロフュージ(Microfuge)によって
1分間遠心した後、上澄液を吸収し、細胞ペレットを含
むチューブの先端を切除し、放射活性を測定した。
以上の実験結果を次の表Iに示す。
B.単離した脂肪細胞によるラジオレセプター分析 ロッドベル(Rodbell),M.の方法(ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリィー(J.Biol.Chem.)239
375−380(1964))の改良法〔フーバー(Huber),C.
T.、ソロモン(Solomon),S.S.、およびダックワース(Duc
kworth),W.C.、ジャーナル・クリニカル・インベスティ
ゲーション(J.Clin.Invest.)、65、461−468(1
980)〕により、単離脂肪細胞を調製した。インキュベー
ションは、全て、4%ウシ血清アルブミン(BSA)を含有
するクレブス−リンゲル−ヘペス(Krebs-Ringer-Hepes、
KRH)緩衝液(pH7.4)中、全量を2mlにして行った。脂肪細
胞を、125I−標識インシュリン(1-2×1011M)、およ
び選択された濃度の緩衝液、またはヒト−インシュリン
またはヒト−プロインシュリンまたは本発明化合物、と
一緒に15℃で2時間インキュベートした。選択した時
間の経過後、300μづつ3試料をとり、100μ
のジノニル・フタレートを入れたマイクロフュージ・チ
ョーブに加えた〔グリーマン(Gliemann),J.オスターリ
ンド(Osterlind),K.、ヴィンテン(Vinten),J.およびガ
メルトフト(Gammeltoft),S.、ビオシミカ・エ・ビオフ
ィジカ・アクタ(Biochem.Biophys.Acta.)28 、1
−9(1972)参照〕。ミクロフュージ内で1分間遠心した
後、このチューブを油層から切断し、ガンマ・カウンタ
ーで細胞ペレットを計数し、結合を調べた。125I−標
識インシュリンの分解は、ミクロフュージ・チューブか
ら得た緩衝液の層を氷冷下のKRH緩衝液に加え、即座
に十分量のトリクロロ酢酸を終濃度5%になる様に加え
ることにより、調べた。
上記の実験の結果を次の表IIに示す。
C.単離−ラット・アジポサイトにおける生物学的活性 アジポサイト(脂肪細胞)は、ロッドベルのコラーゲナ
ーゼ消化法(前掲)の改良法(フーバー、前掲)によ
り、副睾丸脂肪褥(パッド)から調製した。単離および
インキュベーションの全工程には、4%ウシ血清アルブ
ミンと0.55mMグルコースを含有するクレブス−リンゲル
−ヘペス(KRH)緩衝液(pH7.4)を用いた。
約2×105のアジポサイトを、125I−(A14)ブタ−イ
ンシュリン、および種々の濃度の標識されていないヒト
−インシュリン、ヒト−プロインシュリンまたは本発明
化合物と一緒に、緩衝液1ml中でインキュベトした。イ
ンキュベーションは15℃で4.5時間行った。インキュ
ベーション期間の最後に、フランク(Frank),B.H.、ピー
ビイ(Peavy),D.E.、フッカー(Hooker),C.S.、およびダ
ックワース(Duckworth),W.C.らの記載(ダイアベッツ(D
iabetes)32、705−711(1983))に従って結合
(細胞関与の放射活性)を測定するために3つの試料を
採取した。インキュベーション温度15℃においては、
トレーサー・インシュリンの分解は検出されなかった。
試料の計数はトレーサー・アナリティック・モデル12
85ガンマ・シンチレーション・分光器を使用し、計数
効率85%で行った。
生物学的活性は、ムーディ(Moody),A.J.、スタン(Sta
n),M.A.、スタン(Stan),M.およびグリーマン(Glleman),
J.の方法(ホルモン・アンド・メタボリックリサーチ(H
orm.Metab.Res.)、12−16(1974))に従い、2−3
H−グルコースの全脂肪細胞内への取り込みを観察する
ことにより、行った。細胞を種々の濃度のコールド・ヒ
ト−インシュリン、ヒト−プロインシュリンまたは本発
明化合物と共に37℃で1時間インキュベートした後、
リキフラワー(Liquifluor)(ニューイングランド・ヌク
レアー)10mlを加えて反応を終結させた。放射活性
は、シアール・アイソキャップ(Searle Isocap)300
液体シンチレーション・カウンター中、効率約30%で
測定した。ブランクは、細胞が添加される前にシンチレ
ーション液をとり、バイエルに入れて調製した。これら
の各バイエルから得たカウント数の平均値を、他の全試
料について観察された値から差し引いた。
競合的な結合曲線および生物学的活性の用量−応答曲線
を、プレフイット(PREFIT)およびアルフィット(ALLFIT)
プログラム〔ドゥレーン(DeLean),A.、ムンソン(Munso
n),P.J.およびロッドバード(Rodbard),D.アメリカン・
ジャーナル・オブ・フィジオロジィ(Am.J.Physiol.)
35、E97−E102(1978)〕を使用し、4−パラメ
ータ・ロジスティック・モデルに基づいて解析した。こ
れらの解析の結果から、最大応答の1/2の応答を得るの
に必要なインシュリンまたはプロインシュリンの濃度、
並びに最大および最小値がわかった。値は全て平均±S
EMで示した。
以上の結果を次の表IIIに示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): (式中、Aはアラニン、Rはアルギニン、Nはアスパラ
    ギン、Dはアスパラギン酸、Cはシステイン、Eはグル
    タミン酸、Qはグルタミン、Gはグリシン、Hはヒスチ
    ジン、Iはイソロイシン、Lはロイシン、Kはリジン、
    Fはフェニルアラニン、Pはプロリン、Sはセリン、T
    はスレオニン、Yはチロシン、Vはバリンであり、Xは
    存在していないか、あるいは−A−L−E−G−S−L
    −Qまたは−A−L−E−G−S−L−Q−K−Rを表
    す) で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】Xが−A−L−E−G−S−L−Qである
    第1項記載の式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】Xが−A−L−E−G−S−L−Q−K−
    Rである第1項記載の式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】Xが存在していない第1項記載の式(I)の
    化合物。
  5. 【請求項5】式(I): (式中、Aはアラニン、Rはアルギニン、Nはアスパラ
    ギン、Dはアスパラギン酸、Cはシステイン、Eはグル
    タミン酸、Qはグルタミン、Gはグリシン、Hはヒスチ
    ジン、Iはイソロイシン、Lはロイシン、Kはリジン、
    Fはフェニルアラニン、Pはプロリン、Sはセリン、T
    はスレオニン、Yはチロシン、Vはバリンであり、Xは
    存在していないか、あるいは−A−L−E−G−S−L
    −Qまたは−A−L−E−G−S−L−Q−K−Rを表
    す) で示される化合物またはその塩を活性成分として含有す
    る抗糖尿病薬。
  6. 【請求項6】式(I): (式中、Aはアラニン、Rはアルギニン、Nはアスパラ
    ギン、Dはアスパラギン酸、Cはシステイン、Eはグル
    タミン酸、Qはグルタミン、Gはグリシン、Hはヒスチ
    ジン、Iはイソロイシン、Lはロイシン、Kはリジン、
    Fはフェニルアラニン、Pはプロリン、Sはセリン、T
    はスレオニン、Yはチロシン、Vはバリンであり、Xは
    存在していないか、あるいは−A−L−E−G−S−L
    −Qまたは−A−L−E−G−S−L−Q−K−Rを表
    す) で示される化合物またはその塩の製造方法であって、 (a)ヒト−プロインシュリンをトリプシンで処理してX
    がA−L−E−G−S−L−Q−K−Rである式(I)の
    化合物を得るか、 (b)XがA−L−E−G−S−L−Q−K−Rである式
    (I)の化合物をカルボキシペプチダーゼBで処理してX
    がA−L−E−G−S−L−Qである化合物を得るか;
    あるいは、 (c)XがA−L−E−G−S−L−Q−K−Rである式
    (I)の化合物をキモトリプシンで処理してXが存在して
    いない式(I)の化合物を得ることからなる方法。
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