JPH06332927A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH06332927A
JPH06332927A JP5141302A JP14130293A JPH06332927A JP H06332927 A JPH06332927 A JP H06332927A JP 5141302 A JP5141302 A JP 5141302A JP 14130293 A JP14130293 A JP 14130293A JP H06332927 A JPH06332927 A JP H06332927A
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Toshio Higashihara
利雄 東原
Junji Mori
潤二 森
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抽出対象ファイル、そのレコード抽出条件、
出力レコードのレコード名、その項目名、出力対象項目
等を単に指定するだけで、その指定内容にしたがった帳
票等を出力する。 【構成】 入力部1からA表、B表のパラメータ(抽出
対象ファイル、そのレコード抽出条件、集計レコードの
レコード名、項目コード、集計レコードの項目名、集計
対象項目等)を定義すると、表構造解析部5はその定義
内容を解析し各種のテーブルを作成する。展開ファイル
作成部9はテーブル内容に基づいて抽出対象ファイルか
ら抽出条件に合致するレコードのみを読み出す。これに
よって読み出されたレコードを集計対象としてその中か
らA表、B表の定義内容にしたがってレコード集計が行
われ、その集計結果が印刷出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オフィスコンピュー
タやパーソナルコンピュータ等において、会計ファイ
ル、人事ファイル等からレコードデータを加工するデー
タ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスコンピュータや汎用コン
ピュータ等の事務処理装置においては、会計ファイル、
人事ファイル、売上伝票ファイル、在庫ファイル等、各
種多様のファイルを記憶管理しているが、各ファイルを
構成するレコード構造は、ファイル毎に異なっており、
同一レコード形態(レコードを構成する各項目が一致す
るレコード)毎にまとめて別ファイルとして記憶管理し
ている。ここで、任意の項目を指定してその項目を含む
レコードをファイルから読み出して分類集計する場合に
おいて、項目内のデータは最初に分類集計し易いような
分類コード体系を作っても、時の経過につれて分類が現
実に適合しなくなり、そのままでは分類集計を行うこと
ができなくなるのが現状であった。そこで、従来におい
ては、この対策として分類集計用のコード変換テーブル
を設け、このコード変換テーブルを用いて分類集計に最
適なコード体系に変換することによって分類集計する方
法が現状広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コード
変換テーブルを用いる方法では専門家であるシステムエ
ンジニアが分類集計用のコード体系(変換テーブル)を
作成しなければならなかった。即ち、種々の業務上の要
望に応じて分類コード体系を作成することは極めて専門
的で高度な知識を必要とする為、一般ユーザの業務担当
者にあってはその作成は極めて困難であり、システムエ
ンジニアにその作成を依頼しなければならないのが現状
であった。この発明の課題は、所望する帳票等を得る為
にコード体系を予め作成しておかなくても、抽出対象フ
ァイルおよびそのレコード抽出条件を指定すると共に帳
票等の出力イメージにしたがって出力レコードのレコー
ド名、出力対象項目等を単に指定するだけで、その指定
内容にしたがった帳票等を出力できるようにすることで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の手段は次の通
りである。 (1)、第一の指定手段は抽出対象ファイルおよび該フ
ァイル内のレコードの抽出条件を指定する。ここで、例
えば、第一の指定手段はレコードの抽出条件をファイル
項目名、定数、演算子を用いて指定する。 (2)、第二の指定手段は出力レコードのレコード名を
行項目に、出力レコードとして抽出する項目内容を列項
目に配置し、各レコード名に対応して出力レコードとし
て抽出する項目内容を指定する。 (3)、データ項目指定手段は出力レコードのデータ項
目として出力する項目名を列項目に配置し、各項目名に
対応してデータ項目として抽出する出力対象項目を指定
する。 (4)、読み出し手段は前記第一の指定手段で指定され
た抽出対象ファイルから抽出条件に該当するレコードを
読み出す。 (5)、抽出手段はこの読み出し手段によって読み出さ
れた各レコードの中から、前記第二の指定手段で指定さ
れた項目内容に従ってレコードを抽出する。 (6)、加工手段はこの抽出手段によって抽出されたレ
コードに基づいて、前記第二の指定手段で指定されたレ
コード名の出力レコード毎に、前記データ項目指定手段
で指定された出力対象項目のデータを加工する。 (7)、出力手段はこの加工手段によって加工された出
力レコードを前記第二の指定手段で指定されたレコード
名に対応付けて、また各出力レコードの各出力対象項目
のデータを前記データ項目指定手段で指定されたデータ
項目の項目名に対応付けて出力する。
【0005】
【作用】この発明の手段の作用は次の通りである。い
ま、専門的知識を有しない業務担当者等が所望する帳票
等を得る為に、第一の指定手段によって例えば抽出対象
ファイルとして“会計ファイル”、そのレコード抽出条
件として「“部門=83”」即ち、項目名「“部門”」
に対応してその項目内容が「“83”」のレコードのみ
を抽出すべきことを示す抽出条件を指定する。また、第
二の指定手段によって出力レコード(例えば集計レコー
ド)のレコード名を行項目に、出力レコードとして抽出
する項目内容(例えば項目コード)を列項目に配置し、
各レコード名に対応して出力レコードとして抽出する項
目内容を指定する。更に、データ項目指定手段によって
出力レコードのデータ項目として出力する項目名を列項
目に配置し、各項目名に対応してデータ項目として抽出
する出力対象項目を指定しておく。すると、指定された
抽出対象ファイルから抽出条件に該当するレコードが読
み出され、この読み出された各レコードの中から指定項
目内容に従ってレコードが抽出されると共に、このレコ
ードに基づいて加工手段は第二の指定手段によって指定
されたレコード名の出力レコード毎に、出力対象項目の
データを加工(例えば集計)する。これによって得られ
た出力レコードは第二の指定手段で指定されたレコード
名に対応付けて、また、各出力レコードの各出力対象項
目のデータをデータ項目指定手段で指定されたデータ項
目の項目名に対応付けて出力される。したがって、所望
する帳票等を得る為にコード体系を予め作成しておかな
くても、抽出対象ファイルおよびそのレコード抽出条件
を指定すると共に帳票等の出力イメージにしたがって出
力レコードのレコード名、出力対象項目等を単に指定す
るだけで、その指定内容にしたがった帳票等を出力する
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図24を参照して一実施例を説
明する。図1は本実施例に係るデータ処理装置のブロッ
ク構成図である。このデータ処理装置はオフィスコンピ
ュータを構成するもので、専門的知識を有しない業務担
当者等が集計定義表を用いて集計レベルに対応して集計
対象等を任意に指定しておくだけで、この集計定義表の
定義内容に該当するレコードを所定ファイルから読み出
して集計レベルに応じた階層構造でレコードを集計し、
この集計結果を帳票データとして印刷出力するものであ
る。入力部1は各種のデータやコマンド等を入力するキ
ー入力装置で、入力部1から入力されたデータはパラメ
ータ設定部2に取り込まれて処理されると共に表示部3
に表示出力される。なお、入力部1は所定のキー操作に
応答してパラメータ設定部2に対して起動命令を与え
る。
【0007】パラメータ設定部2は入力部1からの起動
命令に応答して動作し、業務担当者等が所望する任意の
レコード集計を指示する為に集計レコードのレコード名
や集計対象あるいは集計条件等を定義する定義表(本実
施例にあっては2種類のA表、B表)を入力部1から入
力されたデータにしたがって生成し、表示部3から表示
出力させると共に、パラメータファイル4に設定する。
なお、A表、B表については後で詳細に説明するので、
ここでは簡単に説明しておくものとする。例えば、所望
する帳票として図2に示す様な「経費実績表」を印刷出
力させる為に、この帳票の出力イメージにしたがった集
計定義表としてA表およびB表を生成しておく。ここ
で、図2に示す帳票は集計レコードのレコード名を行項
目に配置し、また集計レコードのデータ項目名を列項目
に配置したものである。A表は図3、B表は図4に示す
様に構成されており、A表は抽出対象ファイルおよび該
ファイル内のレコード抽出条件や集計レベル毎に集計レ
コードのレコード名および集計レコードとして抽出され
る項目内容等を定義する定義表である。また、B表は集
計レコードのデータ項目として出力される項目名および
その項目名に対応してデータ項目として抽出される出力
対象項目あるいは帳票印刷時の書式や集計条件等を定義
する定義表である。
【0008】パラメータファイル4はA表、B表に対応
してその基本フォーマット(罫線データ等)が予めメー
カサイドによって固定的に格納されている他に、入力部
1から任意に入力された各種帳票のA表パラメータデー
タ、B表パラメータデータおよび、入力部1から任意に
入力された各種の帳票名とA表パラメータデータ、B表
パラメータデータとを対応付ける対応テーブルが記憶さ
れている。
【0009】表構造解析部5は帳票印刷時に入力部1か
ら入力された起動命令にしたがって動作し、出力対象と
して任意に指定された帳票名に対応するA表パラメータ
データ、B表パラメータデータを解析し、その解析結果
にしたがって各種のパラメータ解析テーブル6を作成す
る。この場合、本実施例においてはパラメータ解析テー
ブル6として図5(A)に示す様な抽出条件テーブル、
図5(B)に示す様なA表結合テーブル、図5(C)に
示す様なB表結合テーブル、図5(D)に示す様なB表
条件テーブル、図5(E)に示す様なB表集計項目テー
ブルの他、図示しないがB表計算式テーブルを作成す
る。また、表構造解析部5はA表に定義されている集計
レベルに応じた階層構造等を解析し、その解析結果に基
づいて構成ファイル7を作成する。なお、構成ファイル
7は後で詳述するが、A表内の集計対象項目とそれに対
応するレコードとの対応関係や集計レベルの階層構造に
おける上下関係等を表わす各種の構成レコードから成る
ものである。更に、表構造解析部5はB表のヘッダー位
置に定義されている各欄の項目名、例えば“経費項
目”、“期初計画”……等の名称を読み出して印刷書式
メモリ8に設定する他、B表の書式の位置に定義されて
いる各欄の印刷書式を読み出して印刷書式メモリ8に設
定する。その後、表構造解析部5は展開ファイル作成部
9に起動命令を与える。
【0010】印刷書式メモリ8は入力部1から任意に設
定された印刷書式の他に、集計レベルに応じた帳票フォ
ーマットを帳票名に対応付けて記憶するもので、この帳
票フォーマットおよび帳票名は入力部1から任意に入力
されたものである。なお、帳票フォーマットは集計レベ
ルに対応した括り用の罫線フォーマットで、この罫線フ
ォーマットの形状に応じて集計レベルの階層構造を表現
している。
【0011】展開ファイル作成部9はパラメータ解析テ
ーブル6内の各種テーブル内容を参照し、データファイ
ル10を構成する各種のソースファイルA……Nの中か
ら集計対象ファイルを指定したり、この集計対象ファイ
ルから抽出したレコードに基づいて1レコードずつ展開
レコードを順次生成し、展開ファイル11に書き出す。
これによって展開ファイル11を作成すると、展開ファ
イル作成部9は展開集計処理部12に起動命令を与え
る。
【0012】展開集計処理部12は構成ファイル7を参
照しながら展開ファイル11の内容に基づいて1レコー
ドずつ集計レコードを順次作成し、集計ファイル13に
書き出す。これによって集計ファイル13を作成する
と、展開集計処理部12は印刷処理部14に起動命令を
与える。印刷処理部14は集計ファイル13の内容を印
刷書式メモリ8に設定されている印刷書式にしたがって
1レコードずつ帳票フォーマットと共にプリンタ15か
ら印字出力させることにより、帳票作成を行う。
【0013】次に、本実施例の動作を説明する。先ず、
所望する帳票を得る為に入力部1からA表、B表の作成
を指示すると、パラメータ設定部2はこれに応答して動
作する。先ず、A表作成時にパラメータ設定部2はパラ
メータファイル4から読み出したA表の基本フォーマッ
トにしたがって表枠等を表示出力させる。図6はA表の
基本フォーマットの表示状態を示している。ここで、A
表の基本フォーマットはその行方向の見出し部として6
段階の集計レベルを表わすアルファベット文字A、B、
C、D、E、Fと、各集計レベルを区分する括り用の罫
線フォーマットが表示され、この括り用の罫線は集計レ
ベル毎に列方向に“ずれて”表示され、この“ずれ”に
よって集計レベルの階層構造を表現している。この場合
の階層構造はA>B>C>D>E>Fの関係にある。こ
こで、A表の行項目には集計レコードのレコード名が集
計レベルに対応させて入力され、また、その列方向には
集計対象のファイル名およびそのファイルから集計レコ
ードとして抽出されるべき項目名が入力される。なお、
A表の基本フォーマットはその一部を適宜修正変更可能
であり、表枠全体を伸長したり、縮少することもできる
ようにしてある。
【0014】いま、A表の基本フォーマットが表示出力
されている状態において、業務担当者は入力部1からA
表のパラメータデータを入力する。図3はA表にパラメ
ータデータを入力した場合の表示例である。ここで、A
表の行方向の見出し部には、各集計レベルに対応して任
意の名称が集計レコードのレコード名として入力されて
いる。例えば、行No「01」には集計レベルAに対応し
てレコード名「計」が入力され、また、行No「02」に
は集計レベルBに対応してレコード名「固定費」、行No
「03」には集計レベルCに対応してレコード名「人件
費」……が入力されている。なお、上述の例では集計レ
ベル毎に任意のレコード名を入力部1から直接入力する
ようにしたが、使用するレコード名が予め定まっている
場合には、これら使用予定のレコード名をテーブルに記
憶しておき、レコード名入力時にこのテーブル内容をウ
ィンドゥ画面に一覧表示させ、その中から任意のレコー
ド名を選択することによってレコード名を入力するよう
にしてもよい。また、レコード名は名称に限らず、コー
ドであってもよい。
【0015】またA表の見出し部には抽出対象ファイル
を示す任意のファイル名が入力されている。例えば、図
3に示すA表においては2種類のファイル名「計画FI
LE」、「会計FILE」が入力されており、これによ
って集計レコードをどのファイルから抽出すべきかの対
象ファイルが定義されている。また、ファイル名の後に
括弧書きされた文字列は、該ファイルからレコードを読
み出す際のレコード抽出条件で、図3の例ではファイル
名「計画FILE」、「会計FILE」に対応してレコ
ード抽出条件としてそれぞれ「(部門=“83”)」が
入力されている。このレコード抽出条件はファイル項目
名、定数、簡単な演算子を用いた条件式で記述するよう
にし、上述の(部門=“83”)は項目名「部門」にお
いてその項目内容が「83」のレコードを対象ファイル
から読み出すべきことを定義している。また、各ファイ
ル名に対応してその項目名が入力されており、図3の例
では「計画FILE」に対応してその項目名「予算項
目」が入力され、また、「会計FILE」に対応してそ
の項目名「勘定科目」が入力されており、これによって
上述したレコード抽出条件にしたがって対象ファイルか
ら読み出されたレコードのうち集計対象となる項目名が
定義されている。
【0016】更に、A表の行方向および列方向の見出し
部によって構成されるマトリックス状の各入力エリアに
は、集計対象項目の具体的な項目内容(項目コード)が
入力されている。例えば、行No「03」、即ち、集計レ
ベルCに対応するレコード名「人件費」については、
「計画FILE」の「予算項目」に対応して項目コード
「101」、「102」が入力され、また、「会計FI
LE」の「勘定科目」に対応して項目コード「211
1」、「2112」、「2134」が入力されており、
これによって計画ファイルを構成する予算項目のうち、
項目コード「101」、「102」に該当するレコード
を抽出すべきことが定義され、また、会計ファイルを構
成する勘定項目のうち、項目コード「2111」、「2
112」、「2134」に該当するレコードを抽出すべ
きことが定義されている。また、A表には各行Noに対応
して管理単位エリアが設けられており、任意の行を指定
してそれに対応する位置に丸印を入力することにより当
該行は項目コードが入力されるエリアであることを示
す。これはA表の定義内容を行単位毎に解析する際に、
当該丸印が付されている行が解析対象となり、その他の
行を対象から外すことによって処理スピードの向上を図
る為である。同時に、業務担当者が抽出集計すべきデー
タがソースファイル(会計FILEなど)にある事を確
認する意味もある。なお、図3で示したA表において
は、ファイル名として2種類入力した例を示したが、3
種類以上入力してもよく、また1つのファイル名に対応
してそれぞれ1つずつの項目名を入力したが、1つのフ
ァイル名に対応させて2以上の項目名を入力するように
してもよい。このようにしてA表を作成すると、パラメ
ータ設定部2はそのパラメータデータをパラメータファ
イル4に設定する。
【0017】次に、パラメータ設定部2はパラメータフ
ァイル4からB表の基本フォーマットを読み出して表示
出力させる。図7はこのB表の基本フォーマットを示
し、この行方向の見出し部にはその行項目のラベルとし
て「書式」、「対象FILE」、「集計項目」、「計算
式」、「条件項目」、「条件値」が予め固定的に設定さ
れており、また、B表の列方向における見出し部の各列
項目はその項目位置を示す名称として「A」、「B」、
「C」、……「G」に対応付けられている。なお、B表
においてもA表と同様に、その基本フォーマットの一部
を適宜修正変更可能であり、表枠全体を伸長したり、縮
少することもできるようにしてある。
【0018】いま、B表の基本フォーマットが表示出力
されている状態において、業務担当者は入力部1からB
表のパラメータデータを入力する。図4はB表にパラメ
ータデータを入力した場合の表示例である。ここで、B
表の列方向における見出し部には集計レコードのデータ
項目として印刷出力される項目名が入力されている。例
えば、項目位置「A」には「経費項目」、項目位置
「B」には「期初計画」、項目位置「C」には「修正計
画」、項目位置「D」、「E」にはその共有項目として
「実積」およびその下位項目として項目位置「D」には
「部門経費」、項目位置「E」には「付替経費」、更に
項目位置「F」には「実積計」、項目位置「G」には
「計画差」が入力されている。
【0019】また、B表の行項目において、「書式」に
は項目データの印刷書式として列項目毎に欄幅、文字
種、文字サイズ等が入力されている。また、次の「対象
FILE」には列項目位置「B」、「C」に対応して
「計画FILE」が入力され、列項目位置「D」、
「E」に対応して「会計FILE」が入力されている。
更に、次の「集計項目」は集計対象として抽出されたレ
コードの中からどの項目データを集計すべきかを定義す
るもので、列項目位置「B」、「C」に対応して「予算
額+」が入力され、また、列項目位置「D」、「E」に
対応して「借方金額+」および「貸方金額−」が入力さ
れている。ここで、プラス/マイナスの符号はレコード
集計時の加算集計あるいは減算集計を定義するものであ
る。次の「計算式」は集計結果を出力する際の出力単位
や集計演算の計算式を入力するもので、図示の例「B/
1000」はデータ項目Bの内容を“1000”で割っ
て千円単位で出力すべきことを示している。一方、「条
件項目」および「条件値」はA表の定義内容によって抽
出された抽出レコードのうちある項目データが所定の値
に該当するレコードのみを集計対象として集計すべきこ
とを定義するもので、「条件項目」として列項目位置
「B」、「C」にはそれぞれ「計画種別」が入力され、
またその「条件値」として列項目位置「B」には
「1」、列項目位置「C」には「2」、「3」、「4」
が入力され、同様に、「条件項目」として列項目位置
「D」、「E」にはそれぞれ「相手勘定」が入力され、
また「条件値」として列項目位置「D」には「≠001
1(0011を除く他の全てのコードを抽出すべきこと
を示している)」、列項目位置「E」には「0011」
が入力されている。なお、B表の表枠外には帳票名とし
て「経費実績表」が入力されている。このようにしてB
表を作成すると、パラメータ設定部2はそのパラメータ
データをパラメータファイル4に設定する。
【0020】このようにして、A表、B表を作成した
後、入力部1から任意の帳票名を指定してその印刷指令
を与えると、表構造解析部5は図8に示すフローチャー
トにしたがって動作する。なお、図8は表構造解析部5
の全体動作の概要を示したゼネラルフローで、先ず、表
構造解析部5はパラメータファイル4から指定帳票のA
表パラメータデータを読み出して抽出条件テーブルを作
成し(ステップA1)、次いでA表結合テーブルを作成
(ステップA2)し、更に構成ファイルを作成する(ス
テップA3)。次に、表構造解析部5はパラメータファ
イル4から指定帳票のB表パラメータデータを読み出し
てB表の結合テーブルを作成すると共に(ステップA
4)、条件テーブル(ステップA5)、集計項目テーブ
ル(ステップA6)、計算式テーブル(ステップA7)
をそれぞれ作成する。その後、B表のパラメータデータ
から書式に関するデータを取り出して印刷書式メモリ8
に書き込む(ステップA8)。
【0021】図9は抽出条件テーブルの作成フローを示
したもので、表構造解析部5はA表パラメータを解析
し、図5(A)に示す様な抽出条件テーブルを作成す
る。ここで、抽出条件テーブルはA表に定義されている
抽出対象のファイル名とそのレコード抽出条件とを対応
付けるテーブルで、「ファイル名」、「抽出条件」、
「ファイル記号」とから成る。なお、「ファイル記号」
はA表に定義されているファイル名を「1」からの連続
番号で特定する為のレコードである。先ず、表構造解析
部5はパラメータファイル4から指定帳票のA表パラメ
ータデータを読み出すと共に(ステップB1)、ファイ
ル記号として初期値「1」をセットしておく(ステップ
B2)。そして、A表の列方向の見出し部をその先頭か
ら順次解析してゆく。即ち、先ず、表構造解析部5はA
表に定義されている先頭ファイル名を指定する(ステッ
プB3)。次に、この指定ファイル名の後に括弧“(”
が有るかをチェックし(ステップB4)、無ければステ
ップB8にジャンプするが、有れば、ファイル名の後に
レコード抽出条件が定義されているので、次のステップ
B5に進み、指定ファイル名に対応して定義されている
抽出条件を指定し、それが予め決められている規則にし
たがって記述されているかをチェックする(ステップB
6)。ここで、抽出条件の記述に関する規則は次の通り
である。抽出条件は「( )」で括り、ファイル項目
名、定数、簡単な演算子を用いたもので、使用可能な関
係演算子は、 < > <= >= != = (小さい)(大きい)(以下)(以上)(等しくない)(等しい) また、使用可能な論理演算子は、 | & (和)(積) である。更に、条件文中の定数(文字型、数値型)は引
用符「”」で囲まれていること。なお、「?」、「*」
を使って広範囲のデータを指示することもできる。
【0022】いま、抽出条件が一定の規則にしたがって
記述されていなければステップB8にジャンプするが、
条件式の記述が適正であれば、指定したファイル名、抽
出条件およびファイル記号を1組のデータとして抽出条
件テーブルに書き込む(ステップB7)。この場合、図
3に示すA表であれば、抽出条件テーブルの1行目には
図5(A)に示す様に、ファイル名「計画ファイル」、
レコード抽出条件「(部門=“83”)」、ファイル記
号「1」が書き込まれる。次に、A表に他のファイル名
が定義されているかをチェックし(ステップB8)、有
れば、ステップB9に進み、ファイル記号に「1」を加
算してその更新を行ったのちステップB3に戻り、以
下、同様の動作を繰り返す。ここで、全てのファイルを
指定し終ると、ステップB10に進み、上記ステップB
6で抽出条件の記述が適正でないものが検出されていれ
ば、その旨をガイダンス表示し、その記述を訂正すべき
ことが報知される。
【0023】図10はA表結合テーブルの作成フローを
示したもので、図5(B)に示す様なA表結合テーブル
を作成する。ここで、A表結合テーブルはA表に定義さ
れているファイル名と項目名とを対応付ける対応テーブ
ルで、「ファイル名」、「シークェンシャル番号SE
Q」、「項目名」、「ファイル記号」とから成る。ここ
で、シークェンシャル番号SEQは同一ファイル内に定
義されている項目名を「01」から連続番号で特定する
為のコードである。先ず、表構造解析部5はパラメータ
ファイル4から指定帳票のA表パラメータデータを読み
出すと共に(ステップC1)、ファイル記号として初期
値「1」を指定しておく(ステップC2)。そして、A
表の列方向の見出し部をその先頭から順次解析してゆ
く。即ち、表構造解析部5は先ず、A表に定義されてい
る先頭ファイル名を指定したのち(ステップC3)、シ
ークェンシャル番号SEQの初期値「1」を指定し(ス
テップC4)、更にこの先頭ファイル名に対応する最初
の項目名を指定する(ステップC5)。これによって指
定されたファイル名、シークェンシャル番号SEQ、項
目名、ファイル記号をA表結合テーブルに書き込む(ス
テップC6)。次に、同一ファイル名に対応して他の項
目名が定義されていれば(ステップC7)、シークェン
シャル番号SEQに「1」を加算してその値を更新する
と共に(ステップC8)、次の項目名を指定し(ステッ
プC5)、A表結合テーブルへの書き込みを行う(ステ
ップC6)。以下、同一ファイル名に対応する全ての項
目名を指定し終るまで上述の動作を繰り返す。この結
果、全ての項目名を指定し終ると、次のステップC9に
進み、A表に他のファイル名が有れば、それを条件にフ
ァイル記号「1」を加算し、その値の更新を行う(ステ
ップC10)。以下、ステップC3に戻り、A表から当
該他のファイル名を指定すると共に、そのファイル名に
対応する全ての項目名を順次指定しながらA表結合テー
ブルへの書き込みを行う。
【0024】次に、図8で示した構成ファイル7の作成
処理(ステップA2)を図11〜図15を参照して詳述
する。図11〜図13は構成ファイル7を作成する際の
動作を示したフローチャートであり、また、図14はこ
の場合における表構造解析部5の動作内容を図式的に示
した図、また図15は作成された構成ファイル7を示し
た図である。なお、図15の(A)は構成ファイル7の
レコード構造を示したもので、この構成レコードは「子
フード」、「親コード」、「終了フラグ」、「名称」と
から成り、「子フード」および「親コード」はA表内の
集計対象項目とそれに対応する集計レコードとの対応関
係を表わしたり、集計レベルの階層構造における親子関
係(上下関係)を表わすコードである。また、「終了フ
ラグ」は親コードに集計レベルAが含まれている場合に
“1”となるフラグであり、終了フラグに“1”がセッ
トされている場合にはそれよりも上位レベルへのレコー
ド集計を行わないことを示している。「名称」はA表に
定義されている集計レコードのレコード名である。先
ず、表構造解析部5はA表パラメータの先頭行を指定し
(ステップD1)、指定行の集計レベルは最上位のレベ
ルAか否かをチェックする(ステップD2)。ここで、
集計レベルがAであれば、初期設定の為に、表構造解析
部5内の最終項目ワークメモリ(図14の(B)参照)
の内容を全てクリアしておくと共に(ステップD3)、
現在着目中のレベル(現在レベル)として集計レベルA
を指定しておく(ステップD4)。この状態において、
現在レベルと現在着目している行(現在行)の行Noとか
らレベル行データを生成する(ステップD5)。例え
ば、図3に示すA表を例に挙げると、A表の先頭行は集
計レベルAであり、かつその行Noは「01」であるの
で、この現在レベルと行Noとを組み合せたレベル行デー
タ「A01」を生成する。次に、このレベル行データ
「A01」と現在行の名称(集計レコードのレコード名
「計」)とを最終項目ワークメモリの現在レベルAに対
応する位置にセットする(ステップD6)。なお、最終
項目ワークメモリは図14の(B)に示す様に集計レベ
ルA、B、C、D……に対応してレベル行データおよび
名称を記憶する構成となっており、構成レコード作成時
のワークメモリである。
【0025】次に、現在行の管理単位エリアに丸印が付
されているか否かをチェックする(ステップD7)。い
ま、図3に示す様に先頭行には丸印が付されていないの
で、A表の次行に着目してその行にレコード名が設定さ
れているか否かをチェックする(ステップD8)。ここ
で、設定有りが検出されると、現在行を更新して次行の
指定を行う(ステップD9)。これによってA表の2行
目が指定されると次に、ステップD2に戻るが、この場
合、2行目の集計レベルはB、したがってステップD1
0に進み、指定行のレベルが現在レベル以上か否かのエ
ラーチェックを行い、現在レベル以上であれば、最終項
目メモリ内で指定行のレベル以下の内容を全てクリアし
ておく(ステップD11)。
【0026】いま、指定行レベルBは現在レベルのA未
満であるので、ステップD12に進み、指定行レベルを
現在レベルとして現在レベルの更新を行う。次に、現在
レベルと現在行の行Noとからレベル行データを生成し
(ステップD13)、このレベル行データと現在行の名
称とを最終項目ワークメモリの現在レベルに対応する位
置にセットする(ステップD14)。この場合、レベル
行データ「B02」、名称「固定費」が現在レベルBに
対応する位置にセットされる(図14の(B)参照)。
次に、このレベル行データの先頭に記号(・)を結合し
(ステップD15)、この結合データを図14の(A)
に示す様に構成レコードの子コードとしてセットする
(ステップD16)。ここで、記号(・)はA表のうち
項目コードが入力されていない行を着目行とした場合に
セットされるもので、これによってソースファイルと対
応関係が無いことを示している。そして、図12のステ
ップD17に進み、最終項目ワークメモリの中から(現
在レベル+1)のレベル位置に格納されているレベル行
データを読み出し、このレベル行データの先頭に記号
(・)を結合し、この結合コードを構成レコードの親コ
ードとしてセットする(ステップD18)。いま、現在
レベルはB、したがって最終項目ワークメモリのレベル
Aの位置に格納されているレベル行データ「A01」に
記号(・)を結合した結合コードが親コードとなる(図
14の(A)参照)。ここで、親コードのレベルがAで
あれば(ステップD19)、構成レコードの終了フラグ
に“1”をセットする(ステップD20)。次に、親コ
ードの名称を最終項目ワークメモリから読み出して構成
レコードの名称としてセットする(ステップD21)。
このようにして1レコード分のデータとして子コード
「・B02」、親コード「・A01」、終了フラグ
「1」、名称「計」が揃うと、この構成レコ−ドは構成
ファイル7に書き出される(ステップD22)。
【0027】次に図11のステップD7に戻るが、この
場合、現在行の管理単位エリアには丸印が付されていな
いので、次の行の3行目が指定される(ステップD
9)。その後、上述のステップD12〜D14が実行さ
れる結果、最終項目ワ−クメモリのレベルCにはレベル
行デ−タ「C03」と現在行の名称「人件費」がセット
される(図14の(B)参照)。そしてこのレベル行デ
−タに記号(・)を付けた結合コ−ドが構成レコードの
子コ−ドとしてセットされる(ステップD15、D1
6)。次に、最終項目ワ−クメモリ内のレベルBの位置
(1段上位のレベル位置)から読み出したレベル行デ−
タ「B02」に記号(・)を付けた結合コ−ドが構成レ
コ−ドの親コ−ドとしてセットされる(図12のステッ
プD17、D18)。この場合、親コ−ドに対応する最
終項目ワ−クメモリ内の名称「固定費」が構成レコ−ド
の名称となる(ステップD21)。このようにして1レ
コ−ド分のデ−タとして子コ−ド「・C03」、親コ−
ド「・B02」、名称「固定費」が揃うと、この構成レ
コ−ドは構成ファイル7に書き出される(ステップD2
2)。
【0028】続いて、図11のステップD7で3行目の
管理単位エリアに丸印が付いていることが検出される
と、図13のステップD23に進み、ファイル記号の初
期値として「1」をセットしておく。次に、現在行に入
力されている項目コ−ドをその先頭から指定し(ステッ
プD24)、ファイル記号と項目コ−ドとを結合してこ
の結合コ−ドを構成レコ−ドの子コ−ドとしてセットす
る(ステップD25、D26)。この場合、ファイル記
号「1」と項目コ−ド「101」とが結合される為、子
コ−ドは「1101」となる。次に、最終項目ワ−クメ
モリ内の現在レベルのレベル行デ−タの先頭に記号
(・)を結合し(ステップD27)、この結合デ−タを
構成レコ−ドの親コ−ドとしてセットする(ステップD
28)。そして、この親コ−ドの名称「人件費」を最終
項目ワ−クメモリから読み出して構成レコ−ドの名称と
してセットする(ステップD29)。図14の(C)は
この場合の構成レコ−ドを示し、子コ−ドが「110
1」、親コ−ドが「・C03」、名称が「人件費」から
成る構成レコ−ドが、構成ファイル7に書き出される
(ステップD30)。次に、現在行に他の項目コ−ドが
入力されているかをチェックし(ステップD31)、有
れば、ステップD24に戻り、次の項目コ−ドを指定し
て以下、上述の動作を繰り返す。この結果、3行目の項
目コ−ド「102」が指定された場合の構成レコ−ド
は、子コ−ドが「1102」、親コ−ドが「・C0
3」、名称が「人件費」となる。
【0029】その後、ステップD31で項目コ−ド無し
が検出されるので、ステップD32に進み、他のファイ
ル名がA表内に定義されているかをチェックするが、い
ま、A表内には次のファイル名として「会計FILE」
が定義されているので、ステップD33に進み、ファイ
ル記号に「1」を加算してその値を更新したのち、ステ
ップD24に戻る。この場合、ファイル記号は「2」、
項目コ−ドとして最初の「2111」が指定される為、
構成レコ−ドの子コ−ドは「22111」となり、親コ
−ドは「・C03」、名称は「人件費」となる。いま、
ステップD32で他のファイル無しが指定されると、図
11のステップD8に戻り、以下、ステップD8で設定
無しが検出されるまで構成レコ−ドを作成して構成ファ
イル7に書き出す処理を1レコ−ドずつ繰り返す。これ
によって図15に示す様な構成ファイル7が作成され
る。この構成ファイル7の内容は図3のA表を参照する
ことによって生成されたもので、この構成ファイル7の
8レコード目〜12レコード目はA表の行No「03」に
対応し、また、13レコード目〜15レコード目はA表
の行No「04」に対応している。
【0030】このようにして構成ファイル7を作成し終
ると、表構造解析部5はB表の結合テーブル、条件テ−
ブル、集計項目テ−ブルの他、計算式テ−ブルを作成す
る。このうち、B表結合テ−ブル、条件テ−ブル、集計
項目テ−ブルは図16および図17に示すフローチャー
トにしたがって作成される。ここで、B表結合テ−ブル
(図5(C)を参照)は「ファイル名」、「シークェン
シャル番号SEQ」、条件項目の「項目名」、「ファイ
ル記号」とから成る。また、条件テ−ブル(図5(D)
参照)は「ファイル名」、「B表の項目位置」、「条件
値」、「否定フラグ」とから成る。ここで、「否定フラ
グ」とは条件値として「≠(等しくない)」が設定され
ていることを示すフラグである。また、集計項目テ−ブ
ル(図5(E)参照)は「ファイル名」、「B表の項目
位置」、集計項目の「項目名」、「マイナスサイン」と
から成る。ここで、「マイナスサイン」は例えば「貸方
金額−」という様に集計項目に項目名にマイナス符号が
付いていることを示す。
【0031】先ず、表構造解析部5はパラメータファイ
ル4から指定帳票のB表パラメータデータを読み出し
(ステップE1)、その第2列(項目位置B)を指定し
ておく(ステップE2)。次に、指定列の対象ファイル
名を呼び出すと共に(ステップE3)、このファイル名
に対応するファイル記号をA表結合テーブルより呼び出
す(ステップE4)。そして、次のステップE5でシー
クェンシャル番号SEQの初期値「1」をセットしたの
ち、指定列の条件項目に着目して項目名が設定されてい
るかをチェックし(ステップE6)、設定されていれば
その条件項目名を指定する(ステップE9)。これによ
って得られたファイル名、シークェンシャル番号SE
Q、条件項目名、ファイル記号から結合レコードを生成
したのち(ステップE10)、この結合レコードをB表
結合テーブルにセットするが、その際、同一レコードの
重複設定を避ける為に、B表結合テーブル内に同一レコ
ードが設定されていないことを条件に(ステップE1
1)、生成した結合レコードをB表結合テーブルにセッ
トする(ステップE12)。
【0032】次に、指定列の条件値に着目してその条件
値を指定すると共に(ステップE13)、この条件値に
“≠”が付加されていれば(ステップE14)、否定フ
ラグをセットする(ステップE15)。このようにして
得られたファイル名、指定列の項目位置を示す列名称、
条件値、否定フラグとから条件レコードを生成し(ステ
ップE16)、B表の条件テーブルにセットする(ステ
ップE17)。ここで、指定列に複数の条件値が定義さ
れていれば、各条件値毎に条件レコードを生成する為、
ステップE18では他の条件値が有るか否かをチェック
し、有ればステップE13に戻り、次の条件値を指定し
てそれに対応する条件レコードを生成して条件テーブル
にセットする。そして、次のステップE19では指定列
に他の条件項目が有るか否かをチェックし、有ればステ
ップE20に進み、シークェンシャル番号SEQに
「1」を加算してその値を更新したのち、ステップE9
に戻り、次の条件項目を指定し、以下、それに対応する
結合レコードを生成したり、条件レコードを生成して対
応テーブルにセットする。
【0033】ステップE19で他の条件項目無しが検出
されると、ステップE21に進み、指定列の条件項目を
指定し、その条件項目にマイナス符号が付加されていれ
ば(ステップE22)、マイナスサインフラグのセット
を行う(ステップE23)。このようにして得られたフ
ァイル名、指定列の列項目位置を列名称、集計項目、マ
イナスサインフラグとから集計項目レコードを生成し
(ステップE24)、集計項目テーブルにセットする
(ステップE25)。
【0034】このようにB表の1列分の定義内容を解析
して1列分のB表結合テーブル、条件テーブル、集計項
目テーブルを作成したら、ステップE7に進み、B表の
次列にデータが指定されているかをチェックし、有れば
その行を指定し(ステップE8)、以下、ステップE3
に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0035】その他、表構造解析部5はB表パラメータ
データを解析して計算式テーブルを作成するが、この計
算式テーブルは各計算式を列項目位置に対応付けたもの
である。また、表構造解析部5はB表パラメータデータ
から書式データを列項目位置に対応付けて読み出し、印
刷書式メモリ8にセットする。
【0036】このようなテーブル作成処理が終ると、表
構造解析部5は展開ファイル作成部9を起動させる。す
ると、展開ファイル作成部9は図18および図19に示
すフローチャートにしたがって展開ファイル作成処理を
行う。なお、展開ファイル11は帳票の出力データであ
る集計ファイル13を作成するまでに中間的に生成され
るファイルである。ここで、図20はソースファイルが
計画ファイルの場合にその1レコード目〜4レコード目
の内容にしたがって作成された展開レコードを示し、ま
た、図21はソースファイルが会計ファイルの場合にそ
の1レコード目〜3レコード目の内容にしたがって作成
された展開レコードを示している。更に、図22はこれ
によって作成された展開ファイル11の内容を示してい
る。いま、パラメータ解析テーブル6には図5(A)〜
(E)に示す様な内容の各種テーブルがセットされてい
るものとする。
【0037】先ず、展開ファイル作成部9はパラメータ
解析テーブル6を参照し、A表結合テーブルよりファイ
ル名(最初は1レコード目のファイル名)を取り出すと
共に(ステップF1)、そのファイル記号を指定してお
く(ステップF2)。次に、このファイル名に対応する
ソースファイルを指定し(ステップF3)、このソース
ファイル内の先頭レコードを指定する(ステップF
4)。これによって集計対象ファイルとしてA表に最初
に定義されている「計画ファイル」の先頭レコードが指
定される。次に、展開ファイル作成部9は抽出条件テー
ブルを参照し、このテーブル内に指定ファイルに対応し
て抽出条件が定義されていれば、この抽出条件にしたが
って指定ファイル(この場合、計画ファイル)から条件
に合致するレコードを抽出し、これを図示しないメモリ
あるいはワークファイル上に再構成し、以降、再構成さ
れたデータを集計対象ファイルとして扱う(ステップF
4)。いま、計画ファイルに対応してその抽出条件とし
て「部門=“83”」が定義されているので、この抽出
条件を抽出パラメータに分解し、この抽出パラメータに
したがって順次該当レコードを絞り込みながら「部門=
“83”」に合致するレコード、つまり、項目名が「部
門」で、その項目内容が定数“83”と等しい値を持っ
たレコードをそれぞれ計画ファイルから読み出してメモ
リやワークファイル上に再構成する。このようにして予
め集計対象ファイルからその抽出条件に合致するレコー
ドのみを読み出して再構成し、以降、再構成されたデー
タを集計対象のファイルとして扱う為、処理対象外の無
駄なレコードを省き、対象レコードのみに絞り込んだフ
ァイルを得ることができる。なお、このようにして得ら
れたファイルを以下、絞り込みファイルと称する。次
に、A表結合テーブルから項目名(最初は1レコード目
の項目名)を取り出し(ステップF6)、この項目名に
対応する項目値をステップF5で得られた絞り込みファ
イル内の指定レコード(最初は先頭レコード)から取り
出す(ステップF7)。そして、この項目値と指定ファ
イル記号とを結合し(ステップF8)、この結合データ
を展開レコードの分類キーとしてセットする(ステップ
F9)。いま、図20に示す様に計画ファイルにおいて
その絞り込みファイルの先頭レコードから予算項目の項
目値「101」が取り出され、この項目値「101」と
指定ファイル記号「1」とが結合され、この結合データ
「1101」が展開レコードの1レコード目における分
類キーとなる。
【0038】次に、この計画ファイルにおける絞り込み
ファイル(以下、計画絞り込みファイルと略称する)の
先頭レコードにおいて、その出力対象項目はB表に定義
されている抽出条件に合致するレコードか否かを調べ
る。即ち、先ず、展開ファイル作成部9はB表結合テー
ブルを参照し、このテーブル内に指定ファイル記号が有
るかをチェックする(ステップF10)。ここで、上述
した様に条件項目がB表内に定義されている時に、ファ
イル名、条件項目名、ファイル記号等がB表結合テーブ
ルにセットされる為、ファイル記号がセットされていな
いということは条件項目がB表に定義されていないこと
(つまり、出力対象項目の抽出条件がセットされていな
い無条件)を意味する。いま、B表結合テーブルには指
定ファイル記号「1」がセットされているので、ステッ
プF11に進み、B表結合テーブルの項目名に対応する
項目値を指定レコードから取り出す。この場合、先頭レ
コードから計画種別の項目値「1」が取り出される。そ
して、この項目値に対応する条件値をB表条件テーブル
内から検索し(ステップF12)、一致する条件値が有
るかをチェックする(ステップF13)。いま、先頭レ
コードに含まれている計画種別の項目値「1」はB表条
件テーブル内の1レコード目に存在する為、次のステッ
プF14に進み、それに対応するB表条件テーブル内に
否定フラグがセットされているか否かをチェックする
が、この場合、否定フラグはセットされていないので、
ステップF20に進み、一致した条件値に対応する位置
の値(この場合、B)をB表条件テーブルから取り出
し、これと一致する項目位置の値を集計項目テーブル内
で検索し(ステップF21)、これに対応する項目名を
指定する(ステップF22)。ここで、集計項目テーブ
ルにはその1レコード目に項目位置Bがセットされてい
るのでそれに対応する項目名「予算額」が取り出され、
この項目名に対応する項目値「800,000」を指定
レコードから取り出すと共に(ステップF23)、この
項目位置Bに対応して集計項目テーブル内にマイナスサ
インフラグがセットされているかをチェックする(ステ
ップF24)。次に、ステップF25に進み、指定レコ
ードから取り出した項目値「800,000」を展開レ
コードの対応位置「B」に集計するが、この場合、マイ
ナスサインフラグがセットされるものについてはマイナ
ス集計が行われ、マイナスサインフラグがセットされて
いないものはプラス集計される。これによって図20に
示す様な1レコード目の展開レコードが作成される。
【0039】次に、集計項目テーブル内で同一の項目位
置(この場合、B)が他にもセットされているかをチェ
ッするが(ステップF26)、図5(E)に示す様に、
会計ファイルについては項目名「借方金額」、「貸方金
額」に対応して集計項目テーブル内にそれぞれ2ケ所ず
つ同一項目位置D、Eがセットされているが、項目位置
Bについては複数セットされていないので、ステップF
15に進み、B表条件テーブル内で項目値と一致する条
件値が他に有るかをチェックする。いま、B表条件テー
ブル内において条件値「1」はその1行目しか存在しな
い為、ステップF16に進み、指定された計画絞り込み
ファイル内に次のレコードがあることを条件に、次のレ
コードを指定する(ステップF19)。
【0040】これによって計画絞り込みファイルの2レ
コード目が指定され、ステップF6に戻り、以下、上述
の動作が繰り返される。この場合、ファイル記号「1」
と2レコード目の予算項目値「102」とによって2レ
コード目における展開レコードの分類キー「1102」
が生成される(ステップF6〜F9)。また、上記1レ
コード目と同様に2レコード目の計画種別に対応する項
目値も「1」で、この項目値「1」に一致する条件値は
B表条件テーブル内に存在し、かつそれに対応して否定
フラグもセットされていないので、ステップF20に進
み、B表条件テーブルから項目位置「B」を取り出し、
この項目位置「B」に対応する項目名「予算額」の値を
計画ファイルの2レコード目から取り出す(ステップF
21〜F23)。この場合、図20に示す様に、計画フ
ァイル(絞り込みファイル)の2レコード目の予算額の
項目から「200,000」が取り出され、展開レコー
ド(2レコード目)の対応位置「B」にプラス集計され
る(ステップF25)。
【0041】次に、計画絞り込みファイルの3レコード
目が指定されると(ステップF19)、展開レコード
(3レコード目)の分類キー「1103」が生成され
る。この場合、計画絞り込みファイルから読み出された
3レコード目の計画種別の項目値は「2」で、この項目
値と一致する条件値はB表条件テーブル内にセットされ
ているが、この条件値に一致する項目値は「C」であ
る。したがって、計画絞り込みファイルの3レコード目
から取り出された「予算額」の項目値「400,00
0」が展開レコード(3レコード目)における対応位置
「C」にプラス集計される。
【0042】更に、計画絞り込みファイルの4レコード
目が指定されると、その3レコード目と同様に展開レコ
ード(4レコード目)の項目位置「C」には計画絞り込
みファイルの4レコード目から取り出された予算額の項
目値「50,000」がプラス集計される。なお、この
展開レコードの分類キーは「1104」となる。以下、
同様に、計画絞り込みファイルを1レコードずつ順次指
定しながら、パラメータ解析テーブル6内のA表結合テ
ーブル、B表の結合テーブル、条件テーブル、集計項目
テーブルを参照し、計画絞り込みファイルの展開レコー
ドを1レコードずつ順次作成してゆく。
【0043】なお、ステップF10でB表結合テーブル
内に指定ファイル記号がセットされていないことが検出
された場合には、条件項目が定義されていない無条件項
目である為、ステップF29に進み、B表条件テーブル
の定義内容を参照せず、直接的に、集計項目テーブル内
で指定ファイルと同一のファイル名を検索し、以降、ス
テップF22に戻る。
【0044】このような動作を1レコードずつ行った結
果、指定ファイル内の全レコードを指定し終り、ステッ
プF16で次レコード無しが検出されると、ステップF
17に進み、A表結合テーブル内に他のファイルが定義
されているかをチェックする。いま、A表結合テーブル
内には、他のファイルとして会計ファイルが定義されて
いるので、最初のステップF1に戻り、上述と同様に会
計ファイルに対応してその展開レコードを順次生成する
処理を行う。即ち、A表結合テーブルよりファイル名と
して「会計FILE」を取り出し(ステップF1)、そ
のファイル記号として「2」を指定しておく(ステップ
F2)。そして、このファイル名に対応するソースファ
イルとして会計ファイルを指定すると共に(ステップF
3)、その先頭レコードを指定しておく(ステップF
4)。次に、抽出条件テーブルを参照し、会計ファイル
からこの抽出条件「部門=“83”」に合致するレコー
ドのみを読み出して会計ファイルについての絞り込みフ
ァイルを得る(ステップF5)。
【0045】この状態において、指定レコードの「勘定
科目」の項目値「2111」とファイル記号「2」とを
結合し、1レコード目における展開レコードの分類キー
「22111」を生成する(ステップF6〜F9)。そ
して、ステップF10に進むが、この場合、B表結合テ
ーブルにはファイル記号「2」が記憶されているので、
B表結合テーブルの項目名「相手勘定」に対応する項目
値を会計絞り込みファイルの1レコード目から取り出す
(ステップF11)。いま、会計絞り込みファイルの1
レコード目からは「相手勘定」の項目値として「001
1」が取り出されるので、この項目値と一致する条件値
をB表条件テ−ブルから検表する(ステップF12)。
この場合、該当する条件値はテ−ブル内の5行目と6行
目にそれぞれセットされているので、ステップF13で
一致が検出されてステップF14に進み、先ず、最初の
5行目に着目し、それに対応する位置に否定フラグがセ
ットされているかをチェックする。いま、B表条件テ−
ブルの5行目には否定フラグがセットされている為、ス
テップF15に進み、B表条件テ−ブル内でこの項目値
「0011」と一致する条件値が他に有るかをチェック
するが、いま、B表条件テ−ブル内の6行目に条件値
「0011」が有る為、ステップF14に戻る。いま、
この条件値に対応する位置に否定フラグはセットされて
いないので、ステップF20に進み、B表条件テ−ブル
からこれに対応する項目位置「E」を取り出し、この項
目位置「E」に一致する集計項目テ−ブル内の項目名を
指定するが(ステップF21、F22)、この場合、集
計項目テ−ブルの5行目、6行目にそれぞれセットされ
ている項目位置「E」のうち最初の項目位置、つまり、
5行目に対応する項目名「借方金額」を指定する。そし
て、会計絞り込みファイルの1レコ−ド目から指定項目
名に対応する項目値「50,000」を読み出し、1レ
コ−ド目における展開レコ−ドの対応位置「E」にプラ
ス集計する(ステップF23、F24)。
【0046】そして、ステップF26に進むが、この場
合、集計項目テ−ブル内にはその5行目の他に6行目に
も同一の項目位置「E」が存在する為、ステップF22
に戻り、集計項目テ−ブル内の当該項目位置に対応する
項目名「貸方金額」を指定し、この指定項目名に対応す
る項目値を会計絞り込みファイルの1レコ−ド目から取
り出す(ステップF23)。この場合、会計絞り込みフ
ァイルの1レコ−ド目からは貸方金額の項目値として
「D」が取り出され、展開レコ−ドの1レコ−ド目の対
応位置「E」に集計されるが、この際、集計項目テ−ブ
ルの6行目にはマイナスサインフラグがセットされてい
るので、マイナス集計、つまり、(前回の借方金額「5
0,000」−今回の貸方金額「0」)の集計演算が行
われる(ステップF25)。その後、ステップF26、
F15、F16からステップF19に進み、会計絞り込
みファイルの2レコ−ド目が指定される。これによって
会計絞り込みファイルの2レコ−ド目に対応してその展
開レコ−ドが生成されるが、この場合、勘定科目の項目
値も「2111」で、1レコ−ド目と同様に分類キ−は
「22111」となる。また、2レコ−ド目の相手勘定
も「0011」で、項目条件値と一致する為、その借方
金額「0」が展開レコ−ドの項目位置Eにプラス集計さ
れ、またその貸方金額「40,000」がその項目位置
Eにマイナス集計される。この為、2レコ−ド目の展開
レコ−ドの項目位置には「−40,000」が書き込ま
れる。
【0047】次に、会計絞り込みファイルの3レコ−ド
目が指定されるが、この相手勘定の項目値は「001
1」で、B表条件テ−ブル内にはこれと一致する条件値
はセットされていないので、ステップF13からステッ
プF27に進み、B表結合テ−ブル内で指定ファイル対
応して否定フラグがセットされてるかをチェックする。
いま、B表条件テ−ブル内にはその5行目に会計ファイ
ルに対応して否定フラグがセットされているので、ステ
ップF28に進み、否定フラグがセットされている位置
の値「D」をB表条件テ−ブルから取り出し、この値に
一致する位置を集計項目テ−ブル内から検索し(ステッ
プF21)、その項目名「借方金額」に対応する項目値
「80,000」を3レコ−ド目から取り出し、展開レ
コ−ドの対応位置Dにプラス集計する。その後、ステッ
プF26からステップF22に戻り、上述と同様に次の
項目名「貸方金額」の項目値「0」が展開レコ−ドの位
置「D」にマイナス集計される。以下、次レコ−ドが指
定され、ステップF13で不一致が検出される毎に上述
と同様の動作が1レコ−ドずつ繰り返される。これによ
って条件項目「相手勘定」の条件値「≠0011」にし
たがった展開レコ−ドが順次生成される。
【0048】その後、会計絞り込みファイルの全レコ−
ドを指定し終り、ステップF16で次レコ−ド無しが検
出されると、ステップF17に進み、A表結合テ−ブル
内に他のファイルが有るかをチェックするが、この場
合、ファイル無しが検出されるので、ステップF18に
進み、展開レコ−ドの編集処理が行われる。即ち、分類
キ−が同一の展開レコ−ドをそれぞれ抽出し、これを1
つのレコ−ドにまとめると共に、分類キ−にしたがって
各展開レコ−ドを昇順にソ−トする。例えば、図21に
示す様に、1レコ−ド目と2レコ−ド目の展開レコ−ド
はその分類キ−が同一である為、1つの展開レコ−ドに
まとめられ、その項目位置「E」の値は「10,00
0」となる。図22は上述の様にして作成された展開フ
ァイル11の内容を示している。即ち、計画ファイル、
会計ファイルの内容にしたがって作成された展開ファイ
ル11で、そのレコード構造はA、B、C、D、E、F
の項目を有し、その先頭項目Aは分類キーとなってい
る。
【0049】このようにして展開ファイル作成部9は展
開ファイル11を作成したのち、展開集計処理部12を
起動させる。すると、展開集計処理部12は図23のフ
ローチャートにしたがって集計ファイル13を作成す
る。なお、図24は展開集計処理部12の動作内容を具
体的に説明する為の図である。展開ファイル作成部9は
展開ファイル11の内容と構成ファイル7の内容とに基
づいて集計ファイル13を部品展開手法にしたがって生
成する。先ず、展開集計処理部12は展開ファイル11
の先頭から1レコード分のデータを読み込む(ステップ
G1)。そして、次のステップG2ではデータ終了か、
つまり、展開ファイル11の先頭から全てのレコードを
読み出したか否かをチェックする。最初は展開ファイル
11の先頭から1レコード分のデータを読み込んだ場合
であるから、次のステップG3に進み、構成ファイル7
の内容をサーチし、その分類キーと一致する子コードを
持った構成レコードを構成ファイル7から検索する。い
ま、図24に示す様に展開ファイル11の先頭レコード
内の分類キーは「1101」であり、構成ファイル7に
は図15に示す様にこれと一致する子コードを持った構
成レコードが存在する為、ステップG3でそのことが検
出されてステップG4に進み、集計ファイル13のレコ
ード(集計レコード)を生成する。即ち、図24の具体
例において、先ず、展開集計処理部12はこの子コード
「1101」に対応する親コードを構成ファイル7から
読み出し、この親コード「・C03」をB表の行No「0
3」とそれ以外「・C」とに分解し、この行No「03」
を集計ファイル13の1レコード目の先頭項目に配置
し、またそれ以外の「・C」をそれに続けて配置する。
そしてこの子コードに対応する名称を構成ファイル7か
ら読み出し、集計レコードの次の項目に配置する。これ
に続けて展開ファイル11のデータ項目「800,00
0」を集計レコードの次項目以降に順次配置する。この
集計レコードはA表の行No「03」に定義されているレ
コード名「人件費」、集計レベル「C」の集計レコード
であり、このレコード名に対応してA表に定義されてい
る集計対象コードに該当するデータを集計したものであ
る。これによって集計ファイル13の1レコード分のデ
ータが生成されると、この生成レコードを集計ファイル
13に書き出すが、その際、集計ファイル13内に既に
同一分類キーを持つレコードが存在していれば、それを
1レコードに集計して集計ファイル13内に書き込み、
また同一分類キーのレコードが存在していなければ、今
回生成したレコードを新たに集計ファイル13に追加す
る(ステップG5)。
【0050】次に、構成ファイル7内の該当レコード位
置に終了フラグがセットされているか否かをチェックす
る(ステップG6)。ここで、構成ファイル7内の終了
フラグは親コードの集計レベルが「A」のときに“1”
となるもので、終了フラグが“1”のときにはそのまま
ステップG3に戻るが、終了フラグが“1”でなければ
新たな展開レコードを生成して展開ファイル11への書
き出しを行う(ステップG7)。この場合、図24の
(B)に示す様なレコードを生成して展開ファイル11
へ戻す。即ち、今回生成した集計レコードよりも上位レ
ベルにあるレコード名がA表に定義されていれば、今回
生成した集計レコードの集計結果を上位レベルにあるレ
コード名の集計レコードへ集計させる為に新たな展開レ
コードを生成して展開ファイル15への書き出しを行
う。ここで、構成ファイル7内の該当する親コード「・
C03」を先頭項目に配置し、これに続いて展開ファイ
ル11から読み出したデータを順次配置して成るレコー
ドを展開ファイル11へ書き出す。なお、図22で示し
た展開ファイル11において、図中破線の下に配置した
レコードはこの戻されたレコードを示している。その
後、ステップG3に戻り、以下、構成ファイル7の内容
を全てサーチし、該当レコードが検出されなくなるまで
上述の動作を繰り返す。この結果、ステップF3で該当
レコード無しが検出されて不一致終了となると、ステッ
プG1に戻り、展開ファイル11から次のレコードを読
み出す。このような動作は展開ファイル11の全レコー
ドに対して行われる。これによって集計対象コードに該
当するデータがA表の対応するレコード名の集計レコー
ドに集計される他、この集計レコードよりも上位レベル
にあるレコード名がA表に定義されていれば、この集計
レコードの集計結果が上位レベルにあるレコード名の集
計レコードに集計される。一方、上位レベルにある集計
レコードへのマイナス集計が定義されていれば、上位レ
ベルの集計レコードへマイナス集計される。そして、ス
テップG1でデータ終了が検出されると、ステップG8
に進み、集計ファイル13を構成する各レコードをその
先頭項目の内容にしたがって昇順にソートする。このよ
うにしてソートされた集計ファイル17内の各レコード
は帳票出力時の印刷順に並べ替えられる。
【0051】このようにして集計ファイル13が作成さ
れると、展開集計処理部12は印刷処理部14を起動さ
せる。すると、印刷処理部14は印刷書式メモリ8の内
容を取り込んでその印刷書式にしたがって集計ファイル
13の内容を帳票フォーマットと共にプリンタ15から
印刷出力させる。この場合、集計ファイル13の集計レ
コードに記憶されている各レコード名を順次取り出して
縦方向に配置すると共に、印刷書式メモリ8に記憶され
ている各項目名を順次取り出して帳票フォーマットの対
応位置に印刷出力させる。図2はこの場合の帳票印刷例
で、その行方向には集計レベルに応じた階層構造のフォ
ーマットと共に集計レコードのレコード名が印刷される
と共に、列方向には集計レコードの項目名が印刷され、
更に集計ファイル13の内容が1レコード毎に印刷出力
される。
【0052】以上の様に、本実施例においては、専門的
知識を有しない業務担当者が所望する帳票を得る為に、
集計対象ファイルおよびそのレコード抽出条件を指定す
ると共に、帳票等の出力イメージにしたがって集計レベ
ル毎に集計レコードのレコード名、出力対象項目等を単
に定義するだけで、その定義内容にしたがって集計対象
ファイルから読み出されたレコード項目の内容が集計レ
ベルに応じて集計され、その集計結果が階層構造で印刷
されるので、業務担当者等であっても所望する帳票を容
易に得ることができる。特に、A表に集計対象ファイル
を定義する際に、そのレコード抽出条件も定義できる
為、レコード集計を行う前処理として予め処理対象外の
レコードを省き、対象レコードのみに絞り込んでおくこ
とができる。即ち、予め集計処理に必要な対象レコード
のみを第一段階で絞り込んでおくことができ、これによ
って第2段階での次のレコード条件の指定が容易にな
る。
【0053】なお、上記実施例はA表に定義される対象
ファイルの抽出条件として「部門=“83”」の場合を
例に挙げたが、図25に示す様な条件式を定義するよう
にしてもよい。即ち、図25に示す例では、対象ファイ
ル名として「全社残高ファイル」を定義すると共に、そ
のレコード抽出条件として(“12”<=勘定科目&勘
定科目<“13”)を定義した場合である。これは指定
された項目名の中で数値範囲もしくはコード範囲に含ま
れる項目データを有するレコードのみを対象ファイルか
ら抽出することを示している。即ち、“勘定科目”のコ
ードが“12”以上で、且つ“13”より小さいレコー
ドを“全社残高ファイル”から抽出する指定である。な
お、項目間の論理演算子「&」は論理積を示している
が、その他に論理和「1」等の論理演算子で項目間の条
件を指定する。また、データ範囲は文字範囲を指定して
もよい。
【0054】また、上記実施例はレコード集計を行う場
合について説明したが、A表の集計レベルをAだけにす
ることによりレコード集計に限らず、単にレコード抽
出、配列、項目内計算等を行うようにしてもよい。ま
た、上記実施例は帳票を印刷出力する場合を示したが、
CRT画面表示やその他の媒体に出力するようにしても
よい。一方、上記実施例はA表、B表を別個独立に定義
するようにしたが、A表、B表を同一画面上において同
時に定義するようにしてもよい。また、上記実施例にお
いては、A表の見出し部によって構成されるマトリック
ス上の任意の交点位置に項目コードを入力するようにし
たが、項目名を入力するようにしてもよく、またその行
方向に入力される集計レコードのレコード名を集計レベ
ルに応じて階層構造で入力するようにしたが、階層構造
に限定されないことは勿論である。パラメータファイル
からA表、B表のイメージそのものを印刷する事によ
り、帳票などの仕様書として業務担当者がわかる形で保
管できる様にしてもよい。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、所望する帳票等を得
る為にコード体系を予め作成しておかなくても、抽出対
象ファイルおよびそのレコード抽出条件を指定すると共
に帳票等の出力イメージにしたがって出力レコードのレ
コード名、出力対象項目等を単に指定するだけで、その
指定内容にしたがった帳票等を出力することができるの
で、従来の様にシステムエンジニア等の専門家にコード
体系の作成を依頼する必要はなく、一般ユーザである業
務担当者でも容易に帳票等を簡単に得ることが可能とな
り、極めて実用性に富んだものとなる。特に、抽出対象
ファイルの指定時に、ファイル名だけでなく、同時に該
当するレコード条件も指定できる為、対象レコードを第
一段階で絞り込むことができ、第2段階での次のレコー
ド条件の指定が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るデータ処理装置のブロック構成
図。
【図2】帳票の印刷出力例を示した図。
【図3】A表に定義された内容を具体的に示した図。
【図4】B表に定義された内容を具体的に示した図。
【図5】図3、図4に示すA表、B表を解析することに
よって得られた抽出条件テーブル、A表結合テーブル、
B表結合テーブル、B表条件テーブル、B表集計項目テ
ーブルの内容を具体的に示したもので、(A)は抽出条
件テーブル、(B)はA表結合テーブル、(C)はB表
結合テーブル、(D)はB表条件テーブル、(E)はB
表集計項目テーブルを示した図。
【図6】A表の基本フォーマットを示した図。
【図7】B表の基本フォーマットを示した図。
【図8】表構造解析部5の全体動作の概要を示したゼネ
ラルフローチャート。
【図9】図8で示した抽出条件テーブル作成処理を詳細
に示したフローチャート。
【図10】図8で示したA表結合テーブル作成処理の一
部を詳細に示したフローチャート。
【図11】図8で示した構成ファイル作成処理の一部を
詳細に示したフローチャート。
【図12】図11に続く構成ファイル作成処理の一部を
示したフローチャート。
【図13】図11に続く構成ファイル作成処理の一部を
示したフローチャート。
【図14】構成ファイル作成処理の動作内容を具体的に
示した図で、(A)、(C)は構成レコード、(B)は
最終項目ワークメモリの内容を示した図。
【図15】構成ファイルの具体的な内容を示した図。
【図16】図8で示したB表に関するテーブル作成処理
の一部を示したフローチャート。
【図17】図16に続くテーブル作成処理の一部を示し
たフローチャート。
【図18】展開ファイル作成処理の一部を示したフロー
チャート。
【図19】図18に続く展開ファイル作成処理の一部を
示したフローチャート。
【図20】計画ファイルのレコード内容に基づいて作成
された展開レコードを示した図。
【図21】会計ファイルのレコード内容に基づいて作成
された展開レコードを示した図。
【図22】展開ファイル11の内容を具体的に示した
図。
【図23】展開集計処理部12による展開集計処理を示
した図。
【図24】展開集計処理の動作内容を具体的に示した図
で、(A)は展開ファイル、構成ファイルから集計レコ
ードが生成される様子を示した図、(B)は新たに生成
される展開レコードを示した図。
【図25】レコード抽出条件の他の指定例を示した図。
【符号の説明】
1 入力部 2 パラメータ設定部 3 表示部 4 パラメータファイル 5 表構造解析部 6 パラメータ解析テーブル 7 構成ファイル 8 印刷書式メモリ 9 展開ファイル作成部 10 データファイル 11 展開ファイル 12 展開集計処理部 13 集計ファイル 14 印刷処理部 15 プリンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抽出対象ファイルおよび該ファイル内のレ
    コードの抽出条件を指定する第一の指定手段と、 出力レコードのレコード名を行項目に、出力レコードと
    して抽出する項目内容を列項目に配置し、各レコード名
    に対応して出力レコードとして抽出する項目内容を指定
    する第二の指定手段と、 出力レコードのデータ項目として出力する項目名を列項
    目に配置し、各項目名に対応してデータ項目として抽出
    する出力対象項目を指定するデータ項目指定手段と、 前記第一の指定手段で指定された抽出対象ファイルから
    抽出条件に該当するレコードを読み出す読み出し手段
    と、 この読み出し手段によって読み出された各レコードの中
    から、前記第二の指定手段で指定された項目内容に従っ
    てレコードを抽出する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出されたレコードに基づいて、
    前記第二の指定手段で指定されたレコード名の出力レコ
    ード毎に、前記データ項目指定手段で指定された出力対
    象項目のデータを加工する加工手段と、 この加工手段によって加工された出力レコードを前記第
    二の指定手段で指定されたレコード名に対応付けて、ま
    た各出力レコードの各出力対象項目のデータを前記デー
    タ項目指定手段で指定されたデータ項目の項目名に対応
    付けて出力する出力手段と、 を備えてなるデータ処理装置。
  2. 【請求項2】前記第一の指定手段はレコードの抽出条件
    をファイル項目名、定数、演算子を用いて指定するよう
    にしたことを特徴とする請求項(1)記載のデータ処理
    装置。
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