JPH06332277A - 画像形成装置の感光体の駆動制御装置 - Google Patents
画像形成装置の感光体の駆動制御装置Info
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- JPH06332277A JPH06332277A JP5145664A JP14566493A JPH06332277A JP H06332277 A JPH06332277 A JP H06332277A JP 5145664 A JP5145664 A JP 5145664A JP 14566493 A JP14566493 A JP 14566493A JP H06332277 A JPH06332277 A JP H06332277A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像形成装置の感光体ドラムを駆動する際
に、他の要因により発生する速度変動値を検知して、ブ
レーキ装置の制動値を制御することにより、回転ムラ等
が発生することを防止できるようにする。 【構成】 感光体ドラム2の軸20には、モータ26に
よる駆動機構と、エンコーダ装置31に配置するセンサ
33による回転速度検知機構を配置する。前記感光体を
駆動する際に、クリーニングブレード等が離接すること
による速度変動が生じると、その情報をセンサ33を介
して制御装置40に入力し、演算回路44で速度変動成
分をフーリエ変換して各周波数成分毎に分解し、メモリ
に設定した制御係数に比較して、制御係数を上回った値
に対して、ブレーキ制御回路43を介してブレーキ装置
30に対するブレーキ値の制御を行い、感光体の回転速
度の変動を抑制する。
に、他の要因により発生する速度変動値を検知して、ブ
レーキ装置の制動値を制御することにより、回転ムラ等
が発生することを防止できるようにする。 【構成】 感光体ドラム2の軸20には、モータ26に
よる駆動機構と、エンコーダ装置31に配置するセンサ
33による回転速度検知機構を配置する。前記感光体を
駆動する際に、クリーニングブレード等が離接すること
による速度変動が生じると、その情報をセンサ33を介
して制御装置40に入力し、演算回路44で速度変動成
分をフーリエ変換して各周波数成分毎に分解し、メモリ
に設定した制御係数に比較して、制御係数を上回った値
に対して、ブレーキ制御回路43を介してブレーキ装置
30に対するブレーキ値の制御を行い、感光体の回転速
度の変動を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体にトナー画像を
形成し、トナー画像を用紙に転写してコピーを作成する
装置において、感光体にブレーキ装置を設けて、感光体
の負荷トルクの変動による回転速度の変化を少なくする
手段を設けた画像形成装置に関し、特に、感光体の回転
速度の変動を検知して、その速度の変動値にもとづくブ
レーキ作用の強さを制御し、感光体の回転速度の変動を
制御する画像形成装置の感光体の駆動制御装置に関す
る。
形成し、トナー画像を用紙に転写してコピーを作成する
装置において、感光体にブレーキ装置を設けて、感光体
の負荷トルクの変動による回転速度の変化を少なくする
手段を設けた画像形成装置に関し、特に、感光体の回転
速度の変動を検知して、その速度の変動値にもとづくブ
レーキ作用の強さを制御し、感光体の回転速度の変動を
制御する画像形成装置の感光体の駆動制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー電子写真複写機等の画像形成装置
においては、例えば、特開平2−238480号公報等
に示されるように、用紙を転写ドラムに支持した状態
で、その転写ドラムに対応させて配置した感光体ドラム
からカラートナー画像を転写する方式の装置が知られて
いる。また、前記転写ドラムを使用する方式とは別に、
例えば、実開昭63−155147号公報等のように、
複数の感光体ドラムを1列に配置し、各々の感光体ドラ
ムにカラートナー画像を形成するとともに、前記感光体
ドラムからの画像の転写部に沿って、用紙を搬送するベ
ルト搬送機構を設けることも知られている。前記ベルト
搬送機構を設けてなるカラー電子写真複写機では、ベル
トに対して用紙を静電的に吸着して保持する機構を設
け、給紙トレイから送り出される用紙を、感光体ドラム
に形成されるトナー画像にタイミングを合わせて、レジ
スト機構を設けた給紙装置を介してベルトに供給する手
段を用いている。前記給紙装置では、例えば、実開昭6
3−26653号公報等に示されるように、レジストロ
ーラ装置と、その上流側に配置するプリレジストローラ
装置を所定の間隔を介して配置し、前記レジストローラ
装置の若干上流側にゲート部材を配置し、用紙の先端部
を整合させて、ベルト装置に向けて給紙する作用が行わ
れる。
においては、例えば、特開平2−238480号公報等
に示されるように、用紙を転写ドラムに支持した状態
で、その転写ドラムに対応させて配置した感光体ドラム
からカラートナー画像を転写する方式の装置が知られて
いる。また、前記転写ドラムを使用する方式とは別に、
例えば、実開昭63−155147号公報等のように、
複数の感光体ドラムを1列に配置し、各々の感光体ドラ
ムにカラートナー画像を形成するとともに、前記感光体
ドラムからの画像の転写部に沿って、用紙を搬送するベ
ルト搬送機構を設けることも知られている。前記ベルト
搬送機構を設けてなるカラー電子写真複写機では、ベル
トに対して用紙を静電的に吸着して保持する機構を設
け、給紙トレイから送り出される用紙を、感光体ドラム
に形成されるトナー画像にタイミングを合わせて、レジ
スト機構を設けた給紙装置を介してベルトに供給する手
段を用いている。前記給紙装置では、例えば、実開昭6
3−26653号公報等に示されるように、レジストロ
ーラ装置と、その上流側に配置するプリレジストローラ
装置を所定の間隔を介して配置し、前記レジストローラ
装置の若干上流側にゲート部材を配置し、用紙の先端部
を整合させて、ベルト装置に向けて給紙する作用が行わ
れる。
【0003】前述したように、複数の感光体を1列状に
配置する形式のカラー電子写真複写機は、図6に示され
るように構成されるもので、カラー電子写真複写機1
は、4つの感光体ドラム2、2a……を1列状に配置
し、それぞれの感光体ドラムに対してカラートナー画像
を形成する機構を配置している。前記画像形成装置にお
いて、各感光体ドラムにカラートナー画像を形成する機
構は、一般の電子写真方式を用いた複写機の場合と同様
に、現像装置3、クリーニング装置4、帯電コロトロン
5、転写コロトロン6、および、書き込み装置7から構
成される。そして、帯電コロトロン5により一様な帯電
が行われた感光体ドラム2に対して、書き込み装置7か
らレーザビームによる書き込みが行われて静電潜像を形
成し、その静電潜像に対して現像装置3からトナーを供
給して、カラートナー画像として可視像化する。前記感
光体ドラムに形成されたカラートナー画像は、転写コロ
トロン6からの放電により用紙に転写し、その後で感光
体ドラムに残留するトナーをクリーニング装置4により
除去して、次のカラートナー画像の形成の作用に対応さ
せるようにする。
配置する形式のカラー電子写真複写機は、図6に示され
るように構成されるもので、カラー電子写真複写機1
は、4つの感光体ドラム2、2a……を1列状に配置
し、それぞれの感光体ドラムに対してカラートナー画像
を形成する機構を配置している。前記画像形成装置にお
いて、各感光体ドラムにカラートナー画像を形成する機
構は、一般の電子写真方式を用いた複写機の場合と同様
に、現像装置3、クリーニング装置4、帯電コロトロン
5、転写コロトロン6、および、書き込み装置7から構
成される。そして、帯電コロトロン5により一様な帯電
が行われた感光体ドラム2に対して、書き込み装置7か
らレーザビームによる書き込みが行われて静電潜像を形
成し、その静電潜像に対して現像装置3からトナーを供
給して、カラートナー画像として可視像化する。前記感
光体ドラムに形成されたカラートナー画像は、転写コロ
トロン6からの放電により用紙に転写し、その後で感光
体ドラムに残留するトナーをクリーニング装置4により
除去して、次のカラートナー画像の形成の作用に対応さ
せるようにする。
【0004】前記図6に示される例では、4つの感光体
ドラム2、2a、2b、2cを、搬送ベルト15による
用紙の移動経路に沿って配置しており、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのカラートナー画像を、それぞ
れの感光体ドラムに形成するような機構を構成してい
る。また、前記各感光体ドラムに対応させて設けられる
書き込み装置7〜7cは、図示を省略した画像情報出力
装置で分解されて出力されるカラー画像の情報により、
感光体ドラムに対して各色に対応する画像情報を出力す
る。さらに、前記各感光体ドラムに対しては、搬送ベル
トにより搬送される用紙の速度に対応させて、画像情報
を出力し、用紙に対して転写するカラートナー画像にズ
レが生じないように制御しながら、カラートナー画像を
形成し、用紙に転写する動作を行う。
ドラム2、2a、2b、2cを、搬送ベルト15による
用紙の移動経路に沿って配置しており、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのカラートナー画像を、それぞ
れの感光体ドラムに形成するような機構を構成してい
る。また、前記各感光体ドラムに対応させて設けられる
書き込み装置7〜7cは、図示を省略した画像情報出力
装置で分解されて出力されるカラー画像の情報により、
感光体ドラムに対して各色に対応する画像情報を出力す
る。さらに、前記各感光体ドラムに対しては、搬送ベル
トにより搬送される用紙の速度に対応させて、画像情報
を出力し、用紙に対して転写するカラートナー画像にズ
レが生じないように制御しながら、カラートナー画像を
形成し、用紙に転写する動作を行う。
【0005】前述したように構成されるカラー電子写真
複写機において、用紙を搬送するために設けられる搬送
ベルト15は、前後に配置されるプーリ16、16aに
掛け渡され、一方のプーリを駆動するようにしている。
また、前記搬送ベルト15に対して、その戻り部に複数
のガイドローラ17……を配置し、そのうちの1つのガ
イドローラをテンションプーリとして用いることができ
る。そして、前記搬送ベルト15に対してガイドローラ
により、一定の値の張力を付与する状態で、プーリによ
り駆動し、用紙を一定の速度で画像転写部に沿わせて移
動させるようにする。また、前記搬送ベルトによる用紙
の搬送部の上流部には、ベルトを帯電させるための帯電
コロトロンと押圧ローラ部材からなる用紙付着部材13
を配置している。そして、給紙トレイ10から給紙装置
11を介して供給される用紙Pは、レジスト装置12を
用いて整合作用を付与し、用紙付着部材13を用いて帯
電された搬送ベルト15に対して、用紙を付着させて、
搬送作用を行うようにする。また、複数の感光体ドラム
2、2a……から、カラートナー画像を重ねて転写した
後で、用紙を定着装置8を通して定着し、コピーを排出
トレイ9に向けて排出させる機構を構成している。
複写機において、用紙を搬送するために設けられる搬送
ベルト15は、前後に配置されるプーリ16、16aに
掛け渡され、一方のプーリを駆動するようにしている。
また、前記搬送ベルト15に対して、その戻り部に複数
のガイドローラ17……を配置し、そのうちの1つのガ
イドローラをテンションプーリとして用いることができ
る。そして、前記搬送ベルト15に対してガイドローラ
により、一定の値の張力を付与する状態で、プーリによ
り駆動し、用紙を一定の速度で画像転写部に沿わせて移
動させるようにする。また、前記搬送ベルトによる用紙
の搬送部の上流部には、ベルトを帯電させるための帯電
コロトロンと押圧ローラ部材からなる用紙付着部材13
を配置している。そして、給紙トレイ10から給紙装置
11を介して供給される用紙Pは、レジスト装置12を
用いて整合作用を付与し、用紙付着部材13を用いて帯
電された搬送ベルト15に対して、用紙を付着させて、
搬送作用を行うようにする。また、複数の感光体ドラム
2、2a……から、カラートナー画像を重ねて転写した
後で、用紙を定着装置8を通して定着し、コピーを排出
トレイ9に向けて排出させる機構を構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図6に示されるよ
うなカラー電子写真複写機においては、用紙の移動速度
に対応させて、各感光体ドラムを駆動することが必要と
される。また、感光体ドラムを駆動するためには、各感
光体ドラムに対して駆動モータを配置し、減速ギヤ装置
等を介して、感光体ドラムに対する駆動を行うような機
構が用いられる。ところが、感光体ドラムをギヤ装置を
用いて駆動する機構では、モータの回転速度のムラの影
響を受けることや、ギヤの歯の噛み合いに際して生じる
振動等が影響する。さらに、感光体ドラムの回転に影響
を与える振動としては、クリーニング装置のブラシの回
転振動や、現像装置の現像ローラの回転ムラ等があり、
それ等の感光体ドラムに対応させて配置する部材からの
振動等が、感光体ドラムを定速で回転させる際の障害と
なって出現する。
うなカラー電子写真複写機においては、用紙の移動速度
に対応させて、各感光体ドラムを駆動することが必要と
される。また、感光体ドラムを駆動するためには、各感
光体ドラムに対して駆動モータを配置し、減速ギヤ装置
等を介して、感光体ドラムに対する駆動を行うような機
構が用いられる。ところが、感光体ドラムをギヤ装置を
用いて駆動する機構では、モータの回転速度のムラの影
響を受けることや、ギヤの歯の噛み合いに際して生じる
振動等が影響する。さらに、感光体ドラムの回転に影響
を与える振動としては、クリーニング装置のブラシの回
転振動や、現像装置の現像ローラの回転ムラ等があり、
それ等の感光体ドラムに対応させて配置する部材からの
振動等が、感光体ドラムを定速で回転させる際の障害と
なって出現する。
【0007】そこで、前述したような感光体ドラムの回
転ムラを防止するために、例えば、特開昭62−178
982号公報や、特開昭57−84464号公報等に示
されるように、エンコーダからの情報を用いる手段を設
けることが提案されている。前記従来例のうち、特開昭
62−178982号公報に示される例においては、サ
ーボモータ速度制御用のパルスを発生させるためのロー
タリーエンコーダを、感光体の軸に直接連結する機構を
用いており、さらに、感光体ドラムの軸に対して、カッ
プリングを介して直接エンコーダ部材を取り付けるよう
にしている。また、特開昭57−84464号公報に示
される例では、直流モータにより駆動される感光体ドラ
ムに対してエンコーダ装置を配置し、回転変動を測定す
るとともに、クリーニングブレードの揺動の情報を用い
て、回転変動の予測を行い、感光体ドラムの回転変動を
防止する機構を構成している。前記従来例とは別に、例
えば、特開平2−53083号公報等に示される例で
は、感光体ドラムの駆動系に対してブレーキ装置を配置
し、予測される負荷変動を相殺する負荷を前もって付与
しておく方式が提案されている。
転ムラを防止するために、例えば、特開昭62−178
982号公報や、特開昭57−84464号公報等に示
されるように、エンコーダからの情報を用いる手段を設
けることが提案されている。前記従来例のうち、特開昭
62−178982号公報に示される例においては、サ
ーボモータ速度制御用のパルスを発生させるためのロー
タリーエンコーダを、感光体の軸に直接連結する機構を
用いており、さらに、感光体ドラムの軸に対して、カッ
プリングを介して直接エンコーダ部材を取り付けるよう
にしている。また、特開昭57−84464号公報に示
される例では、直流モータにより駆動される感光体ドラ
ムに対してエンコーダ装置を配置し、回転変動を測定す
るとともに、クリーニングブレードの揺動の情報を用い
て、回転変動の予測を行い、感光体ドラムの回転変動を
防止する機構を構成している。前記従来例とは別に、例
えば、特開平2−53083号公報等に示される例で
は、感光体ドラムの駆動系に対してブレーキ装置を配置
し、予測される負荷変動を相殺する負荷を前もって付与
しておく方式が提案されている。
【0008】ところが、感光体ドラムに生じる負荷変動
は、温度や駆動装置の回転部材の摩耗、クリーニングブ
ラシの変形等の種々の要因に起因する。また、温度や摩
耗等が原因となる場合には、時間とともに徐々に負荷が
変化するので、ある程度は予測が可能であるが、クリー
ニングブラシの変形や、クリーニングブレードの変形等
が原因の場合には、負荷変動の程度を予測することが困
難である。また、負荷変動が周期的に発生するものであ
る場合には、その変動の程度等を予測することが困難で
あるという問題もある。前記負荷変動に加えて、エンコ
ーダ装置を用いて感光体ドラムの回転の変動を測定する
場合に、前記エンコーダ装置の回転円板に偏心等がある
と、センサ部材による検知情報が乱れたりするという問
題が発生し、センサ部材により検知した情報に信頼性が
なくなる。
は、温度や駆動装置の回転部材の摩耗、クリーニングブ
ラシの変形等の種々の要因に起因する。また、温度や摩
耗等が原因となる場合には、時間とともに徐々に負荷が
変化するので、ある程度は予測が可能であるが、クリー
ニングブラシの変形や、クリーニングブレードの変形等
が原因の場合には、負荷変動の程度を予測することが困
難である。また、負荷変動が周期的に発生するものであ
る場合には、その変動の程度等を予測することが困難で
あるという問題もある。前記負荷変動に加えて、エンコ
ーダ装置を用いて感光体ドラムの回転の変動を測定する
場合に、前記エンコーダ装置の回転円板に偏心等がある
と、センサ部材による検知情報が乱れたりするという問
題が発生し、センサ部材により検知した情報に信頼性が
なくなる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の感光体
ドラムの駆動において、負荷変動による回転ムラが生じ
る問題を解消するもので、感光体のトルク変動の情報等
にもとづいて、ブレーキ装置を制御することにより、感
光体ドラムの速度変動の影響を抑制することができる装
置を提供することを目的としている。
ドラムの駆動において、負荷変動による回転ムラが生じ
る問題を解消するもので、感光体のトルク変動の情報等
にもとづいて、ブレーキ装置を制御することにより、感
光体ドラムの速度変動の影響を抑制することができる装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、感
光体にトナー画像を形成し、前記トナー画像を用紙に転
写してコピーを作成する装置に関する。本発明において
は、前記感光体を駆動する手段と、感光体の回転速度を
検知する手段、および、前記感光体の回転変動を相殺す
るように設けたブレーキ手段と、前記ブレーキ手段の制
動量を制御する手段を設けている。また、本発明におい
て、前記ブレーキの制動量を制御する手段には、感光体
の回転速度の変動値を各周波数成分に変換する手段と、
制御手段に対して各周波数成分の制御係数を設定する手
段と、前記制御手段で各周波数成分に対応する制御係数
に比較する手段を設け、各周波数成分の変動値に対応さ
せて、ブレーキの制動量を制御する手段を構成すること
ができる。
光体にトナー画像を形成し、前記トナー画像を用紙に転
写してコピーを作成する装置に関する。本発明において
は、前記感光体を駆動する手段と、感光体の回転速度を
検知する手段、および、前記感光体の回転変動を相殺す
るように設けたブレーキ手段と、前記ブレーキ手段の制
動量を制御する手段を設けている。また、本発明におい
て、前記ブレーキの制動量を制御する手段には、感光体
の回転速度の変動値を各周波数成分に変換する手段と、
制御手段に対して各周波数成分の制御係数を設定する手
段と、前記制御手段で各周波数成分に対応する制御係数
に比較する手段を設け、各周波数成分の変動値に対応さ
せて、ブレーキの制動量を制御する手段を構成すること
ができる。
【0011】また、本発明では、前記構成の他に、感光
体を駆動するモータの負荷変動を検出する手段と、前記
感光体の回転変動を相殺するように設けたブレーキ手段
と、前記モータの負荷変動の検出値にもとづいて、ブレ
ーキ手段の制動量を制御する手段を設けることができ
る。前記構成に加えて、本発明においては、前記モータ
の負荷変動の検出を、モータの消費電流値を検出する手
段を用いて行うことも可能である。
体を駆動するモータの負荷変動を検出する手段と、前記
感光体の回転変動を相殺するように設けたブレーキ手段
と、前記モータの負荷変動の検出値にもとづいて、ブレ
ーキ手段の制動量を制御する手段を設けることができ
る。前記構成に加えて、本発明においては、前記モータ
の負荷変動の検出を、モータの消費電流値を検出する手
段を用いて行うことも可能である。
【0012】前述したように、本発明においては、ブレ
ーキの制動量を制御する手段を設けること、および、回
転変動を各周波数成分に変換して、その回転変動の発生
原因に対応させて、ブレーキの制御を行うことにより、
感光体ドラムの回転変動を減少させることができる。そ
して、感光体の速度変動が、制御係数を越えた状態で、
ブレーキを作動させる機構を構成したことにより、余分
な制動作用を行う必要がなく、モータに余分な電力を消
費させることが防止される。さらに、本発明において
は、感光体ドラムの回転トルクの変動の値を検出してブ
レーキの制御を行う手段や、モータの消費電流を検知し
てブレーキの制御を行う手段を用いることができる等、
任意の検出手段からの情報を用いた制御を行うことが可
能である。そして、制御装置のコストを低下させ得ると
ともに、感光体ドラムの回転変動によるコピーの画質の
低下を防止し、画像の濃淡のムラのない鮮明なコピーを
作成することを可能にする。
ーキの制動量を制御する手段を設けること、および、回
転変動を各周波数成分に変換して、その回転変動の発生
原因に対応させて、ブレーキの制御を行うことにより、
感光体ドラムの回転変動を減少させることができる。そ
して、感光体の速度変動が、制御係数を越えた状態で、
ブレーキを作動させる機構を構成したことにより、余分
な制動作用を行う必要がなく、モータに余分な電力を消
費させることが防止される。さらに、本発明において
は、感光体ドラムの回転トルクの変動の値を検出してブ
レーキの制御を行う手段や、モータの消費電流を検知し
てブレーキの制御を行う手段を用いることができる等、
任意の検出手段からの情報を用いた制御を行うことが可
能である。そして、制御装置のコストを低下させ得ると
ともに、感光体ドラムの回転変動によるコピーの画質の
低下を防止し、画像の濃淡のムラのない鮮明なコピーを
作成することを可能にする。
【0013】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の感光体の駆動制御装置を説明する。図1に示さ
れる例は、前記図6に示されるように、用紙の搬送経路
に沿って複数の感光体ドラムを配置する装置において、
それぞれの感光体ドラムに対して駆動モータと速度制御
手段を配置する場合を示している。前記図1の感光体ド
ラム2を支持する軸20は、本体フレーム21と補助フ
レーム25とに設けた軸受け22、23および、装置の
リヤ側に配置する軸受けに回転可能に支持される。ま
た、前記感光体ドラム2を駆動するために、モータ26
と減速ギヤ装置27を介して、軸20に設けたギヤ28
を駆動する機構を配置し、感光体ドラムを定速で駆動す
るようにしている。前記軸20には、感光体ドラムの負
荷変動量に対応させて制動作用を付与するためのブレー
キ装置30を配置するとともに、軸の回転の変動を検知
するためのエンコーダ装置31を設けている。
成装置の感光体の駆動制御装置を説明する。図1に示さ
れる例は、前記図6に示されるように、用紙の搬送経路
に沿って複数の感光体ドラムを配置する装置において、
それぞれの感光体ドラムに対して駆動モータと速度制御
手段を配置する場合を示している。前記図1の感光体ド
ラム2を支持する軸20は、本体フレーム21と補助フ
レーム25とに設けた軸受け22、23および、装置の
リヤ側に配置する軸受けに回転可能に支持される。ま
た、前記感光体ドラム2を駆動するために、モータ26
と減速ギヤ装置27を介して、軸20に設けたギヤ28
を駆動する機構を配置し、感光体ドラムを定速で駆動す
るようにしている。前記軸20には、感光体ドラムの負
荷変動量に対応させて制動作用を付与するためのブレー
キ装置30を配置するとともに、軸の回転の変動を検知
するためのエンコーダ装置31を設けている。
【0014】前記エンコーダ装置31は、軸に取り付け
た回転円板32と、前記回転円板32に対して配置する
センサ33とから構成される。そして、回転円板32の
円周方向に等間隔で放射状に配置したスリットをセンサ
により検知して、前記回転円板の回転速度の情報を制御
装置に入力することにより、感光体ドラムの回転速度の
情報として検知する手段を構成している。また、前記感
光体ドラムに対する駆動機構に対して、制御装置40で
は、センサ33からの情報を用いてブレーキ装置の制御
を行うためのブレーキ制御回路43と、モータ26の駆
動速度の制御情報を行うためのモータ制御回路42を配
置し、前記2つの制御回路に対する制御情報を、メイン
制御回路41で処理する。
た回転円板32と、前記回転円板32に対して配置する
センサ33とから構成される。そして、回転円板32の
円周方向に等間隔で放射状に配置したスリットをセンサ
により検知して、前記回転円板の回転速度の情報を制御
装置に入力することにより、感光体ドラムの回転速度の
情報として検知する手段を構成している。また、前記感
光体ドラムに対する駆動機構に対して、制御装置40で
は、センサ33からの情報を用いてブレーキ装置の制御
を行うためのブレーキ制御回路43と、モータ26の駆
動速度の制御情報を行うためのモータ制御回路42を配
置し、前記2つの制御回路に対する制御情報を、メイン
制御回路41で処理する。
【0015】そして、前記図1に示される制御装置40
では、感光体ドラムの回転速度の変動状態を、センサ3
3により検知される回転円板32のスリットの検知情報
をメイン制御回路41に入力し、その速度情報に応じ
て、ブレーキ制御回路43を作動させるようにする。例
えば、感光体ドラムの負荷変動が発生した場合に、その
負荷が大きくなると軸の回転速度が遅くなるので、ブレ
ーキ装置30に対して制動力を小さくするような制御を
行い、感光体ドラムの負荷変動に対応させるようにす
る。さらに、感光体ドラムの速度の制御情報が、ブレー
キ装置の制御のみで解消しない状態の場合には、モータ
に対する印加パルスを変化させ、感光体ドラムの回転速
度を一定に維持させるようにする。
では、感光体ドラムの回転速度の変動状態を、センサ3
3により検知される回転円板32のスリットの検知情報
をメイン制御回路41に入力し、その速度情報に応じ
て、ブレーキ制御回路43を作動させるようにする。例
えば、感光体ドラムの負荷変動が発生した場合に、その
負荷が大きくなると軸の回転速度が遅くなるので、ブレ
ーキ装置30に対して制動力を小さくするような制御を
行い、感光体ドラムの負荷変動に対応させるようにす
る。さらに、感光体ドラムの速度の制御情報が、ブレー
キ装置の制御のみで解消しない状態の場合には、モータ
に対する印加パルスを変化させ、感光体ドラムの回転速
度を一定に維持させるようにする。
【0016】前記図1の制御装置とは別に、本発明にお
いては、図2に示されるような制御装置を構成すること
ができる。前記図2に示される制御装置40では、前記
図1の場合のように、メイン制御回路41、モータ制御
回路42、および、ブレーキ制御回路43を設けること
の他に、ブレーキ制御回路43に対して演算回路44を
接続し、制御情報を記憶しておくメモリ45を設けてい
る。前記演算回路44は、エンコーダ装置31から得ら
れる速度変動値を、各発生周波数成分毎にフーリエ変換
する演算を行う装置で、フーリエ変換後の係数に対し
て、1つまたは複数の制御係数(しきい値)を記憶する
メモリを、前記演算回路44に接続している。前記図2
に示される制御装置40において、速度変動のデータ
は、図3のブロック図に示されるように処理される。前
記図3において、センサ33により検知された情報は、
感光体ドラムの回転数の情報として制御装置に入力さ
れ、その制御装置に入力された回転数の情報は、フーリ
エ変換回路(FFT)を設けた演算回路44により各周
波数成分毎の数値に変換される。そして、フーリエ変換
された数値が、メモリ(ROM)に記憶している制御係
数を越えた場合に、ブレーキ装置30またはモータ26
に対する制御情報の動作を行うようにする。
いては、図2に示されるような制御装置を構成すること
ができる。前記図2に示される制御装置40では、前記
図1の場合のように、メイン制御回路41、モータ制御
回路42、および、ブレーキ制御回路43を設けること
の他に、ブレーキ制御回路43に対して演算回路44を
接続し、制御情報を記憶しておくメモリ45を設けてい
る。前記演算回路44は、エンコーダ装置31から得ら
れる速度変動値を、各発生周波数成分毎にフーリエ変換
する演算を行う装置で、フーリエ変換後の係数に対し
て、1つまたは複数の制御係数(しきい値)を記憶する
メモリを、前記演算回路44に接続している。前記図2
に示される制御装置40において、速度変動のデータ
は、図3のブロック図に示されるように処理される。前
記図3において、センサ33により検知された情報は、
感光体ドラムの回転数の情報として制御装置に入力さ
れ、その制御装置に入力された回転数の情報は、フーリ
エ変換回路(FFT)を設けた演算回路44により各周
波数成分毎の数値に変換される。そして、フーリエ変換
された数値が、メモリ(ROM)に記憶している制御係
数を越えた場合に、ブレーキ装置30またはモータ26
に対する制御情報の動作を行うようにする。
【0017】例えば、制御装置に入力された速度信号
を、フーリエ変換し、各発生周波数成分毎の速度変動率
が、9.8Hz:0.2%、14.6Hz:0.3%、
19.3Hz:0.22%であったとする場合に、メモ
リ45に記憶されている制御係数(しきい値)が0.2
5%であると、その制御係数を越えている成分があるこ
とに対応させて、ブレーキ装置を適切な値に制御する。
前述したように、感光体ドラムの回転速度の信号をフー
リエ変換することは、画像形成装置により形成されるコ
ピーの画質において、感光体の速度変動のみでなく、各
発生周波数成分毎の速度変動により、画像の濃淡のムラ
(いわゆるバンディング)が発生する。そこで、前記速
度信号をフーリエ変換することにより、各発生周波数毎
の速度成分を分解し、その速度変動成分値に応じて、ブ
レーキ装置またはエンコーダ装置の制御を行うような手
段を用いている。したがって、本発明においては、前記
演算回路44から得られる制御情報をメイン制御回路4
1に入力し、モータ制御回路42とブレーキ制御回路4
3から、それぞれの制御信号をモータとブレーキに対し
て出力させるようにする。
を、フーリエ変換し、各発生周波数成分毎の速度変動率
が、9.8Hz:0.2%、14.6Hz:0.3%、
19.3Hz:0.22%であったとする場合に、メモ
リ45に記憶されている制御係数(しきい値)が0.2
5%であると、その制御係数を越えている成分があるこ
とに対応させて、ブレーキ装置を適切な値に制御する。
前述したように、感光体ドラムの回転速度の信号をフー
リエ変換することは、画像形成装置により形成されるコ
ピーの画質において、感光体の速度変動のみでなく、各
発生周波数成分毎の速度変動により、画像の濃淡のムラ
(いわゆるバンディング)が発生する。そこで、前記速
度信号をフーリエ変換することにより、各発生周波数毎
の速度成分を分解し、その速度変動成分値に応じて、ブ
レーキ装置またはエンコーダ装置の制御を行うような手
段を用いている。したがって、本発明においては、前記
演算回路44から得られる制御情報をメイン制御回路4
1に入力し、モータ制御回路42とブレーキ制御回路4
3から、それぞれの制御信号をモータとブレーキに対し
て出力させるようにする。
【0018】前述したような実施例の他に、本発明の画
像形成装置においては、図4に示されるように、感光体
ドラムの軸20に対して軸トルク検出装置35を配置し
て、感光体ドラムの回転速度の変動値を軸の回転トルク
の変動値として得て、モータ制御回路とブレーキ制御回
路とを制御する手段を用いることもできる。前記図4に
示される例では、制御装置40に配置するブレーキ制御
回路43に対して軸トルク検出装置35の検知値を入力
し、前記図1のエンコーダ装置31のブレーキ制御回路
の場合と同様な制御情報の動作を行うようにする。な
お、前記軸トルク検出装置35としては、従来より軸の
負荷トルクを検知するために用いているような、任意の
トルク検知手段を用いることができるもので、その軸ト
ルク検出装置から得た信号を用いて、感光体ドラムの回
転変動値を検出し、メイン制御回路41に設定している
制御情報にもとづいて、モータ制御回路42とブレーキ
制御回路43に対する制御の信号を出力し、モータ26
とブレーキ装置30に対する制御情報の動作を行うよう
にする。
像形成装置においては、図4に示されるように、感光体
ドラムの軸20に対して軸トルク検出装置35を配置し
て、感光体ドラムの回転速度の変動値を軸の回転トルク
の変動値として得て、モータ制御回路とブレーキ制御回
路とを制御する手段を用いることもできる。前記図4に
示される例では、制御装置40に配置するブレーキ制御
回路43に対して軸トルク検出装置35の検知値を入力
し、前記図1のエンコーダ装置31のブレーキ制御回路
の場合と同様な制御情報の動作を行うようにする。な
お、前記軸トルク検出装置35としては、従来より軸の
負荷トルクを検知するために用いているような、任意の
トルク検知手段を用いることができるもので、その軸ト
ルク検出装置から得た信号を用いて、感光体ドラムの回
転変動値を検出し、メイン制御回路41に設定している
制御情報にもとづいて、モータ制御回路42とブレーキ
制御回路43に対する制御の信号を出力し、モータ26
とブレーキ装置30に対する制御情報の動作を行うよう
にする。
【0019】また、本発明においては、軸に軸トルク検
出装置35を取り付けることの他に、歪み計を駆動機構
のギヤに取り付け、前記ギヤの歪みの状態の情報を用い
て、トルクを検知する方式の装置を構成することもでき
る。そして、感光体の速度変動があったときに、前記軸
トルク検出装置からの信号による負荷が増大したと判断
される場合に、ブレーキ装置30に印加する負荷の値を
小さく設定するように、モータ制御回路42に対する制
御値を設定することができる。さらに、軸トルク検出装
置の信号により負荷が小さくなったと判断される場合に
は、ブレーキ制御回路43を介して、ブレーキ装置30
での制動作用を強く発揮させるような制御を行うことに
より、感光体の実際の速度変動の状態に対応させて、そ
の回転速度の変動値を小さくするような制御作用を行
う。
出装置35を取り付けることの他に、歪み計を駆動機構
のギヤに取り付け、前記ギヤの歪みの状態の情報を用い
て、トルクを検知する方式の装置を構成することもでき
る。そして、感光体の速度変動があったときに、前記軸
トルク検出装置からの信号による負荷が増大したと判断
される場合に、ブレーキ装置30に印加する負荷の値を
小さく設定するように、モータ制御回路42に対する制
御値を設定することができる。さらに、軸トルク検出装
置の信号により負荷が小さくなったと判断される場合に
は、ブレーキ制御回路43を介して、ブレーキ装置30
での制動作用を強く発揮させるような制御を行うことに
より、感光体の実際の速度変動の状態に対応させて、そ
の回転速度の変動値を小さくするような制御作用を行
う。
【0020】本発明においては、前記各実施例に示され
たようなエンコーダ装置や軸トルク検出装置等から出力
される信号を用いずに、モータの消費電流の値を検知す
ることにより、感光体ドラムの回転変動を検出し、その
電流値にもとづいてモータ制御回路やブレーキ制御回路
の制御を行う機構を構成することができる。図5に示さ
れる例では、制御装置40に配置するモータ制御回路4
2に対して、モータ26に印加する電流の変動値を検知
する手段を配置しておき、感光体の速度変動が発生した
状態を、モータ制御回路42での電流の変化により検出
させる手段を構成する。そして、前記モータ制御回路で
の電流の変化の値をメイン制御回路41に入力して、感
光体の速度変動に対応し、その速度変化を解消させるよ
うな制御信号を、ブレーキ制御回路43に向けて出力さ
せるようにする。したがって、例えば、感光体の負荷が
大きくなった場合には、モータの消費電流が大きくなる
ので、ブレーキ装置30の制動値を小さくするように、
ブレーキ制御回路43からの信号を制御し、感光体の回
転速度が変動することを防止できるようにする。
たようなエンコーダ装置や軸トルク検出装置等から出力
される信号を用いずに、モータの消費電流の値を検知す
ることにより、感光体ドラムの回転変動を検出し、その
電流値にもとづいてモータ制御回路やブレーキ制御回路
の制御を行う機構を構成することができる。図5に示さ
れる例では、制御装置40に配置するモータ制御回路4
2に対して、モータ26に印加する電流の変動値を検知
する手段を配置しておき、感光体の速度変動が発生した
状態を、モータ制御回路42での電流の変化により検出
させる手段を構成する。そして、前記モータ制御回路で
の電流の変化の値をメイン制御回路41に入力して、感
光体の速度変動に対応し、その速度変化を解消させるよ
うな制御信号を、ブレーキ制御回路43に向けて出力さ
せるようにする。したがって、例えば、感光体の負荷が
大きくなった場合には、モータの消費電流が大きくなる
ので、ブレーキ装置30の制動値を小さくするように、
ブレーキ制御回路43からの信号を制御し、感光体の回
転速度が変動することを防止できるようにする。
【0021】前述したように、本発明の画像形成装置に
設ける制御装置においては、感光体ドラムの回転速度の
変化を、エンコーダ装置を用いて検知すること、また
は、軸に設けた軸トルク検出装置を用いることや、モー
タの電流の変化により検知する手段等の、任意の手段を
用いて検知することができる。そして、前記検知手段に
より検知された感光体の速度の変化の状態に対応させ
て、ブレーキ制御回路を介してブレーキ装置に対する制
動量の調整を行うことにより、感光体の速度変動の値を
小さくするような制御を行うことができる。さらに、本
発明においては、前記感光体の速度の変動に対しては、
モータの駆動速度の調整により対処することができるも
のであるが、その場合には、モータ制御回路とブレーキ
制御回路との2つの制御回路を用いて、速度変動値を最
小にするような制御を行うことができ、メイン制御回路
に設定した速度制御情報により、ブレーキ装置と駆動モ
ータに対する制御の動作を行うことができる。
設ける制御装置においては、感光体ドラムの回転速度の
変化を、エンコーダ装置を用いて検知すること、また
は、軸に設けた軸トルク検出装置を用いることや、モー
タの電流の変化により検知する手段等の、任意の手段を
用いて検知することができる。そして、前記検知手段に
より検知された感光体の速度の変化の状態に対応させ
て、ブレーキ制御回路を介してブレーキ装置に対する制
動量の調整を行うことにより、感光体の速度変動の値を
小さくするような制御を行うことができる。さらに、本
発明においては、前記感光体の速度の変動に対しては、
モータの駆動速度の調整により対処することができるも
のであるが、その場合には、モータ制御回路とブレーキ
制御回路との2つの制御回路を用いて、速度変動値を最
小にするような制御を行うことができ、メイン制御回路
に設定した速度制御情報により、ブレーキ装置と駆動モ
ータに対する制御の動作を行うことができる。
【0022】なお、前記本発明の各実施例においては、
感光体ドラムを駆動するためにギヤ装置を用いる場合で
説明したが、前記駆動機構としては、ギヤ装置を用いず
にベルト伝導装置を用いる駆動装置に対しても、ブレー
キ制御回路とモータ制御回路の回路を構成することがで
きる。また、本発明の感光体ドラムの速度制御の説明に
おいて、前記図6に示されたようなカラー電子写真複写
機に対して、感光体ドラムの回転速度の制御を行う場合
を想定して説明したが、本発明の画像形成装置の感光体
の駆動制御装置は、1つの感光体ドラムを用いたプリン
タ等に対しても、速度の制御を行う機構を構成すること
ができる。そして、本発明の制御手段を用いることによ
り、感光体の速度変動を小さくすることができるものと
される。さらに、感光体として、ベルト状感光体を用い
る場合には、その駆動プーリに対してブレーキ装置を配
置し、プーリを駆動するモータに対してモータ制御回路
を接続することにより、感光体ドラムの場合と同様な制
御の動作を行うことができる。
感光体ドラムを駆動するためにギヤ装置を用いる場合で
説明したが、前記駆動機構としては、ギヤ装置を用いず
にベルト伝導装置を用いる駆動装置に対しても、ブレー
キ制御回路とモータ制御回路の回路を構成することがで
きる。また、本発明の感光体ドラムの速度制御の説明に
おいて、前記図6に示されたようなカラー電子写真複写
機に対して、感光体ドラムの回転速度の制御を行う場合
を想定して説明したが、本発明の画像形成装置の感光体
の駆動制御装置は、1つの感光体ドラムを用いたプリン
タ等に対しても、速度の制御を行う機構を構成すること
ができる。そして、本発明の制御手段を用いることによ
り、感光体の速度変動を小さくすることができるものと
される。さらに、感光体として、ベルト状感光体を用い
る場合には、その駆動プーリに対してブレーキ装置を配
置し、プーリを駆動するモータに対してモータ制御回路
を接続することにより、感光体ドラムの場合と同様な制
御の動作を行うことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の画像形成装置の感光体の駆動制
御装置は、前述したような制御手段を構成するものであ
るから、感光体ドラムの軸に対してブレーキの制動量を
制御する手段を設けること、および、回転変動値を各周
波数成分に変換して、その回転変動の発生原因に対応さ
せて、ブレーキの制御の作用を行うことにより、感光体
ドラムの回転変動を減少させることができる。そして、
感光体の速度変動が、制御係数を越えた状態で、ブレー
キを作動させる機構を構成したことにより、余分な制動
作用を行う必要がなく、モータに余分な電力を消費させ
ることが防止される。さらに、本発明においては、感光
体ドラムの回転トルクの変動の値を検出してブレーキの
制御を行う手段や、モータの消費電流を検知してブレー
キの制御を行う手段を用いることができる等、任意の検
出手段からの情報を用いた制御を行うことが可能であ
る。そして、制御装置のコストを低下させ得るととも
に、感光体ドラムの回転変動によるコピーの画質の低下
を防止し、画像の濃淡のムラのない鮮明なコピーを作成
することを可能にする。
御装置は、前述したような制御手段を構成するものであ
るから、感光体ドラムの軸に対してブレーキの制動量を
制御する手段を設けること、および、回転変動値を各周
波数成分に変換して、その回転変動の発生原因に対応さ
せて、ブレーキの制御の作用を行うことにより、感光体
ドラムの回転変動を減少させることができる。そして、
感光体の速度変動が、制御係数を越えた状態で、ブレー
キを作動させる機構を構成したことにより、余分な制動
作用を行う必要がなく、モータに余分な電力を消費させ
ることが防止される。さらに、本発明においては、感光
体ドラムの回転トルクの変動の値を検出してブレーキの
制御を行う手段や、モータの消費電流を検知してブレー
キの制御を行う手段を用いることができる等、任意の検
出手段からの情報を用いた制御を行うことが可能であ
る。そして、制御装置のコストを低下させ得るととも
に、感光体ドラムの回転変動によるコピーの画質の低下
を防止し、画像の濃淡のムラのない鮮明なコピーを作成
することを可能にする。
【図1】 本発明の感光体ドラムの駆動機構と、制御装
置の構成を示す説明図である。
置の構成を示す説明図である。
【図2】 本発明の第2の実施例の感光体ドラムの駆動
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
【図3】 本発明の制御装置における制御情報の動作を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】 本発明の第3の実施例の感光体ドラムの駆動
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
【図5】 本発明の第4の実施例の感光体ドラムの駆動
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
機構と制御装置の構成を示す説明図である。
【図6】 一般的な画像形成装置の構成を示す側面図で
ある。
ある。
1 画像形成装置、 2 感光体ドラム、 3
現像装置、7 書き込み装置、 8 定着装置、
10 給紙トレイ、20 軸、 21 本体フレ
ーム、 26 モータ、27 ギヤ装置、 30
ブレーキ装置、 31 エンコーダ装置、32
回転円板、 33 センサ、 35 軸トルク検出
装置、40 制御装置、 41 メイン制御回路、
42 モータ制御回路、43 ブレーキ制御回
路、 44 演算回路、 45 メモリ。
現像装置、7 書き込み装置、 8 定着装置、
10 給紙トレイ、20 軸、 21 本体フレ
ーム、 26 モータ、27 ギヤ装置、 30
ブレーキ装置、 31 エンコーダ装置、32
回転円板、 33 センサ、 35 軸トルク検出
装置、40 制御装置、 41 メイン制御回路、
42 モータ制御回路、43 ブレーキ制御回
路、 44 演算回路、 45 メモリ。
Claims (4)
- 【請求項1】 感光体にトナー画像を形成し、前記トナ
ー画像を用紙に転写してコピーを作成する装置におい
て、 前記感光体を駆動する手段と、感光体の回転速度を検知
する手段、および、前記感光体の回転変動を相殺するよ
うに設けたブレーキ手段と、 前記ブレーキ手段の制動量を制御する手段を設けたこと
を特徴とする画像形成装置の感光体の駆動制御装置。 - 【請求項2】 前記ブレーキの制動量を制御する手段に
は、感光体の回転速度の変動値を各周波数成分に変換す
る手段と、 制御手段に対して各周波数成分の制御係数を設定する手
段と、 前記制御手段で各周波数成分に対応する制御係数に比較
する手段を設け、 各周波数成分の変動値に対応させて、ブレーキの制動量
を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成
装置の感光体の駆動制御装置。 - 【請求項3】 感光体にトナー画像を形成し、前記トナ
ー画像を用紙に転写してコピーを作成する装置におい
て、 前記感光体を駆動する手段と、感光体を駆動するモータ
の負荷変動を検出する手段と、 前記感光体の回転変動を相殺するように設けたブレーキ
手段と、 前記モータの負荷変動の検出値にもとづいて、ブレーキ
手段の制動量を制御する手段を設けたことを特徴とする
画像形成装置の感光体の駆動制御装置。 - 【請求項4】 前記モータの負荷変動の検出を、モータ
の消費電流値を検出する手段を用いて行うことを特徴と
する請求項3に記載の画像形成装置の感光体の駆動制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145664A JPH06332277A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 画像形成装置の感光体の駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145664A JPH06332277A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 画像形成装置の感光体の駆動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06332277A true JPH06332277A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=15390241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5145664A Pending JPH06332277A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 画像形成装置の感光体の駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06332277A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007199603A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、感光体回転制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム |
WO2008112780A1 (en) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing apparatus and method utilizing a table |
JP2009162970A (ja) * | 2008-01-04 | 2009-07-23 | Ricoh Co Ltd | 回転速度制御装置、回転速度制御方法、像担持体装置及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP5145664A patent/JPH06332277A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007199603A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、感光体回転制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム |
WO2008112780A1 (en) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing apparatus and method utilizing a table |
JP2009162970A (ja) * | 2008-01-04 | 2009-07-23 | Ricoh Co Ltd | 回転速度制御装置、回転速度制御方法、像担持体装置及び画像形成装置 |
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