JPH06332022A - 光スイッチ素子を具えた光接続装置 - Google Patents

光スイッチ素子を具えた光接続装置

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JPH06332022A
JPH06332022A JP11577993A JP11577993A JPH06332022A JP H06332022 A JPH06332022 A JP H06332022A JP 11577993 A JP11577993 A JP 11577993A JP 11577993 A JP11577993 A JP 11577993A JP H06332022 A JPH06332022 A JP H06332022A
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optical
waveguide
switch element
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waveguides
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Application number
JP11577993A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakahira
佳裕 中平
Masanori Nozaki
正典 野崎
Tsuneo Hamada
恒生 濱田
Tetsuya Akaboshi
哲也 赤星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光シャッタアレイによる光信号の伝送ロスの
生じない、部品点数を減らした、光スイッチ素子を有す
る光接続装置を提供すること。 【構成】 第1導波路ユニット50は1入力M出力の分
岐点を具えた第1導波路56をN本有し、第1出力端5
8はM行N列のマトリクスを形成し、第2導波路ユニッ
ト52はN入力1出力の分岐点を具えた第2導波路62
をM本有しかつこれら各第2導波路のN個の第2入力端
64がM行N列のマトリクスを形成し、第1および第2
導波路ユニットは、行および列番号が一致する第1出力
端と第2入力端とを対向させて配置してあり、第1導波
路56上には、光信号をM本の第2導波路62の第2出
力端60から出力させないかまたはこれら第2出力端6
0の少なくとも1つに出力させる光スイッチ素子74を
具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光スイッチ素子を具
えた光接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いたローカルエリアネッ
トワークを構築する場合等に使用できる光接続装置の一
例として、この出願に係る発明者は「特願平4−709
87号」において光シャッタアレイを有する光スイッチ
素子装置を提案している。その後、この装置は、電子情
報通信学会の光スイッチ素子ング時限研究専門委員会の
光スイッチ素子ング技術研究会において、参考資料PS
T91−47、「光周波数多重による光加入者系システ
ムの検討」として公表されている。
【0003】以下、図面を参照して、この光スイッチ素
子装置を光接続装置の従来例として説明する。
【0004】図7は光接続装置の従来例の説明に供する
図である。
【0005】従来例の光スイッチ素子装置20は、N行
M列の液晶パネル21の一方の面側に第1の導波路ユニ
ット23を設け、他方の面側に第2の導波路ユニット2
5を設ける。第1の導波路ユニット23は、1入力M出
力の分岐用導波路23aをN本有しかつ各分岐用導波路
のM個の出力端23aa〜23ahがパネル21の列方
向の光シャッタ21Ha〜21Hhと重複なく対向する
よう各分岐用導波路を配置したものとしてある。また、
第2の導波路ユニット25は、N入力1出力の集光用導
波路25aをM本有しかつこれら各集光用導波路のN個
の入力端25aa〜25ahがパネル21の行方向の光
シャッタ21Aa〜21Haと重複なく対向するよう各
集光用導波路を配置したものとしてある。
【0006】従来例の光スイッチ素子装置では、任意の
入力用光ファイバと出力用光ファイバとの間での光信号
の交換を図るために、光シャッタアレイの縦の列(a〜
d列)の選択具合で入力用光ファイバを決定し、横の列
(A〜D行)の選択具合で出力用光ファイバを決定す
る。
【0007】そして、導波路の入力端各々に入力用光フ
ァイバなどの光信号入力系を接続でき、また、第2の導
波路ユニットの各集光用導波路の出力端各々に出力用光
ファイバなどの光信号出力系を接続できる。そして、光
信号入力系(例えば入力用光ファイバ)から第1出力端
子へ光信号を導くこと及び、第2入力端子から光信号出
力系(例えば出力用光ファイバ)へ光信号を導くこと
を、いずれも、個別の第1および第2導波路により行な
える。その結果、分配用レンズアレイを用いた場合より
もクロストークを低減でき、光装置の実装が容易でかつ
波長多重された光信号を容易に扱うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光スイッチ素子装置では、第1導波路ユニットおよび第
2導波路ユニットの部品とは個別に、光シャッタアレイ
の部品を設けてある。このため、光シャッタアレイとの
接続において光の伝送ロスが生じ易い。また、部品点数
を減らして、装置の小型化を図ることが要請されてい
る。
【0009】従って、この発明の目的は、光シャッタア
レイによる光信号の伝送ロスの生じない、部品点数を減
らした、光スイッチ素子を有する光接続装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明の光スイッチ素子を具えた光接続装置によ
れば、第1導波路ユニットと第2導波路ユニットとを具
え、第1導波路ユニットは、一端を第1入力端とするN
本の第1導波路と、各第1導波路のそれぞれにM個設け
られた第1出力端と、各第1導波路に設けられ、第1入
力端から入射した光信号を第1出力端に結合するための
少なくとも1個の分岐点とを具え、これら第1出力端
は、全体として、M行N列のマトリクス配列を構成して
いる。
【0011】一方、第2導波路ユニットは、一端を第2
出力端とするM本の第2導波路と、各第2導波路のそれ
ぞれにN個設けられた第2入力端と、各第2導波路に設
けられ、第2入力端から入射した光信号を第2出力端に
結合するための少なくとも1個の分岐点とを具え、これ
ら第2入力端は、全体として、M行N列(M×N)のマ
トリクス配列を構成している。
【0012】そして、互いに行および列番号が一致する
第1出力端と第2入力端とを対向させて、第1導波路ユ
ニットと第2導波路ユニットとを配置してあるN×M規
模の光接続装置(但し、N、Mは正の整数であり互いに
同じでも異なっても良い。)であって、第1導波路およ
び第2導波路の双方またはいずれか一方の導波路に、第
1導波路を伝播する光をM本の第2導波路の第2出力端
から出力させないかまたはこれら第2出力端の少なくと
も1つに出力させる光スイッチ素子を具えてなることを
特徴とする。
【0013】また、この発明の実施にあたり、第1導波
路ユニットは、1つの第1導波路がそれぞれ形成されて
いる第1導波路基板をN枚貼り合わせて構成し、第2導
波路ユニットは、1つの第2導波路がそれぞれ形成され
ている第2導波路基板をM枚貼り合わせて構成してある
ことが望ましい。
【0014】また、この発明の実施にあたり、第1導波
路ユニットは、N本の第1導波路のうちの少なくとも2
本が形成されている第1導波路基板を利用して構成して
あり、第2導波路ユニットは、M本の第2導波路のうち
の少なくとも2本が形成されている第2導波路基板を利
用して構成してあることが望ましい。
【0015】また、この発明の実施にあたり、光スイッ
チ素子を各第1出力端と、当該第1出力端の直近の分岐
点との間の第1導波路、および、各第2入力端と当該第
2入力端の直近の分岐点との間の第2導波路のいずれか
一方または双方に具えてあることが望ましい。
【0016】また、この発明の実施にあたり、光スイッ
チ素子を第1導波路および第2導波路のいずれか一方ま
たは双方の分岐点に設けてあることが望ましい。
【0017】また、この発明の実施にあたり、第1導波
路ユニットの第1入力端および第2導波路ユニットの第
2出力端のいずれか一方または双方に、発光素子および
受光素子のいずれか一方または双方を具えることが望ま
しい。
【0018】また、この発明の実施にあたり、第1およ
び第2導波路ユニットを密着させて一体とすることが望
ましい。
【0019】また、この発明の光スイッチ素子を具えた
光接続装置は、第1出力端および第2入力端のそれぞれ
に光路変向手段を具えることが望ましい。
【0020】尚、個々で、第1および第2導波路は、分
岐点において必ずしもそれぞれ連続していなくとも良
い。また、導波路に光スイッチ素子を設けるということ
は、光スイッチ素子を設けた箇所で、当該導波路を通る
光を遮断したり、通過させたりすることができるよう
に、およびまたは、通過する光の強度を変えて通過させ
ることができるように、光スイッチ素子を導波路自体に
またはその周辺に或は両側に配置させることを意味す
る。
【0021】
【作用】この発明の構成によれば、光シャッタアレイを
設けずに、導波路に光スイッチ素子を設けてある。この
ため、光シャッタアレイとの接続による光信号のロスを
無くすことができる。また、必須部品点数を従来例の光
シャッタアレイ、第1および第2導波路ユニットの3点
から、第1および第2導波路ユニットの2点に減らすこ
とによって装置の小型化を図ることができる。
【0022】また、導波路の分岐点に光スイッチ素子を
設けた場合、単に光信号の遮断または通過の切替を行う
だけではなく、任意の分配比率に光信号を分配した上で
光接続を行うことができる。従って、第1出力端の直前
の分岐した第1導波路に光スイッチ素子を設けた場合よ
りも効率的に光信号を接続することもできる。例えば、
入力端に入射した光信号の光強度と同じ光強度の光信号
を1つの第1出力端へ導くこともできる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の光スイッチ
素子を具えた光接続装置(以下、「光接続装置」とも称
する。)の実施例について説明する。尚、以下に参照す
る図はこの発明が理解できる程度に各構成成分の大き
さ、形状および配置関係を概略的に示してあるにすぎな
い。従って、この発明は、この図示例にのみ限定される
ものでないことは明らかである。
【0024】第1実施例 図1は第1実施例の光接続装置を分解して示した斜視図
である。この場合、4×4規模(N=M=4)の光スイ
ッチ素子を具えた光接続装置の例を示している。また、
図1では、理解を深めるため、第1入力端に接続した入
力用光ファイバおよび第2出力端に接続した出力用光フ
ァイバを共に示してある。また、第1図では、説明の便
宜上、第1および第2導波路ユニット間の距離を離した
光接続装置の分解図を示したが、第1および第2導波路
ユニットは密着させても離して配置しても良い。
【0025】この実施例での光接続装置は、第1導波路
ユニット50と第2導波路ユニットと52を具えてい
る。第1導波路ユニット50は、一端を第1入力端54
とする4本(M=4)の第1導波路56と、各第1導波
路56のそれぞれに4個(N=4)ずつ設けられた第1
出力端58と、各第1導波路56に設けられ、第1入力
端54から入射した光信号を第1出力端58に結合する
ための少なくとも1個の分岐点78とを具え(以下、1
入力4出力とも称する)ている。そして、これら第1出
力端58は、全体として、4行4列(4×4)のマトリ
クス配列を構成している。
【0026】一方、第2導波路ユニット52は、一端を
第2出力端60とする4本(N=4)の第2導波路62
と、各第2導波路62のそれぞれに4個(M=4)ずつ
設けられた第2入力端64と、拡大2導波路62に設け
られ、第2入力端64から入射した光信号を第2出力端
60に結合するための少なくとも1個の分岐点78とを
具え(以下、4入力1出力とも称する)ている。そし
て、これら第2入力端64は、全体として4行4列のマ
トリクス配列を構成している。
【0027】第1実施例では、光スイッチ素子74は、
第1出力端58と、当該第1出力端58関連する分岐点
であってこれに直近の分岐点78との間の第1導波路5
6上に設けてある。そして、第1導波路ユニット50
は、入力用光ファイバ66を接続した第1入力端54と
4個の第1出力端58とを具えた4枚の第1導波路基板
68を貼り合わせて構成されている。一方、第2導波路
ユニット52は、出力用光ファイバ70を接続した第2
出力端60と4個の第2入力端64とを具えた4枚の第
2導波路基板72を貼り合わせて構成されている。第1
導波路ユニット50および第2導波路ユニット52は、
互いに行および列番号が一致する第1出力端48と第2
入力端64とを対向させるように配置してある。
【0028】そして、この光接続装置は、第1導波路5
6および第2導波路62の双方またはいずれか一方の導
波路に、第1導波路56を伝播する光信号を4本の第2
導波路62の第2出力端60から出力させないかまたは
これら第2出力端60の少なくとも1つに出力させる光
スイッチ素子を具えている。
【0029】第1実施例では、第1入力端54から入力
された光信号を第1導波路56によって第1出力端58
の数と同じ4つに分岐して、それぞれ光スイッチ素子7
4へ導く。そして、光スイッチ素子74が通過状態なら
ば、光信号Lは第1出力端58から対向する第2入力端
64に入射する。一方、光スイッチ素子74が遮断状態
ならば、光信号は遮断される。このように、光スイッチ
素子74を適切に動作させることによって、第1導波路
ユニット50の第1導波路56のある列番号の第1入力
端54に入力された光信号を、その入力端と関連して設
けられた任意の行番号の第1出力端58から射出させる
ことができる。従って、この第1出力端58と同一の行
および列番号の第2入力端64に光信号Lを入射させる
ことができる。第2入力端64から入射した光信号は、
第2導波路62を伝播して第2出力端60から出力用光
ファイバ70へ射出される。このように、この発明の構
成よれば、任意の第1入力端54と任意の第2出力端6
0とを光接続することができる。
【0030】また、光スイッチ素子74には、例えば、
文献:(「光集積回路」オーム社刊、1985第1版、
pp.304−307)に記載されている方向性結合型
のスイッチ素子を用いると好適である。
【0031】尚、第1および第2導波路(以下、単に導
波路とも称する)56および62をそれぞれ形成する第
1および第2導波路基板68および72には、目的に応
じて種々のものを使用できる。例えば、光導波路作製に
おいて従来から使用されている種々の基板、例えばガラ
ス基板、LiNbO3 基板その他などから選択できる。
但し、この導波路は光を導波することができれば良いの
で、基板の大きさに制約がある電気光学効果を有する基
板を特に用いないでも構成できる。この点から、この発
明の光接続装置は大規模化に対し有利であるといえる。
また、導波路56および62は公知の導波路作製技術に
より形成できる。導波路56および62を作製する際は
各第2出力端58で同様な光強度を得ることができるよ
うに導波路56および62を分岐するのと好適である。
【0032】第2実施例 次に、第2実施例につき説明する。この実施例では、第
1導波路ユニットは、N本の第1導波路56のうちの少
なくとも2本が形成されている第1導波路基板68利用
して構成され、第2導波路ユニットは、M本の第2導波
路の62のうちの少なくとも2本が形成されている第2
導波路基板72と利用して構成されている光接続装置の
例について説明する。
【0033】図2は、第2実施例の光スイッチ素子を具
えた光接続装置の説明に供する図であり、実施例の光接
続装置を分解して示した斜視図である。
【0034】第2実施例の一体型の第1および第2の導
波路ユニット50および52は、4本の第1導波路56
の全部を1つの第1導波路基板68に形成し、一方、4
本の第2導波路62の全部を1つの第2導波路基板72
に形成している。
【0035】ところで、第1導波路基板68に第1導波
路56を設けた場合、第1出力端58において、第1導
波路56を伝播する光信号のの伝播方向を第1導波路基
板68の厚さ方向と平行な方向に変更するための光路変
更手段を設ける必要がある。このため、第2実施例で
は、光路変更手段としてグレーティング76を設ける。
また、第2入力端64にも第1出力端58と同様にグレ
ーティング76を設ける。尚、グレ−ティング76は、
例えば、文献:「電子通信情報学会技術報告、OQE9
1−146、1991」に記載のものを形成して用いる
と良い。
【0036】また、進路変更手段として、例えば、各第
1出力部および各第2入力部に、それぞれミラーを設け
ても良い。
【0037】また、光接続装置が大規模になった場合
は、例えば、1つの第1導波路基板68に少なくとも2
本以上の第1導波路56を形成し、その第1導波路基板
68を貼り合わせて第1導波路ユニット50を作製し、
この第1導波路ユニット50と同様に作製した第2導波
路ユニット52と対向させれば良い。
【0038】次に、第2実施例の光接続装置の動作につ
いて説明する。
【0039】図2では、第1列目の入力用光ファイバ6
6と第1行目の出力用光ファイバ70とを光接続してい
る。第1列目の入力用光ファイバ66を伝送してきた光
信号は、第1列目の第1入力端54から第1列目の第1
導波路56に入射する。入射した光信号は、第1導波路
56の各分岐点78で分岐して、それぞれ光スイッチ素
子74に到達する。この場合、第1列目の第1導波路5
6上の光スイッチ素子74のうち、第1行目の光スイッ
チ素子74だけが通過状態になっており、第2〜4行目
の光スイッチ素子74は遮断状態になっている。従っ
て、光信号は、第1行第1列目の第1出力端58のみか
ら出射して、第1行第1列目の第2入力端64へ入射す
る。入射した光信号は、第1行目の第2導波路62を伝
播して第2出力端60から第1行目の出力用光ファイバ
70へ入射する。
【0040】第3実施例 次に、第3実施例につき説明する。この実施例では、光
スイッチ素子74を第1導波路56および第2導波路6
2のいずれか一方または双方の各分岐点78に設けた光
接続装置について説明する。
【0041】図3は、第3実施例の光スイッチ素子を具
えた光接続装置の説明に供する図であり、分岐点に光ス
イッチ素子を具えた4行4列の光接続装置を分解して示
した斜視図である。
【0042】第3実施例では、第1および第2導波路5
6および62を1つの第1および第2導波路基板68お
よび72にそれぞれ設けてある。そして、光スイッチ素
子74は、導波路56および62の分岐点78に設けて
ある。この光スイッチ素子74は、単に光信号の遮断ま
たはいずれか一方の分岐路への通過の切替を行うだけで
はなく、任意の分配比率に光信号を分配するとともに、
いずれの分岐路へも光信号を透過させることができる。
このため、第3実施例の光接続装置は、例えば、第1導
波路56の第1出力端58の直近の分岐点74と第1出
力端58との間に光スイッチ素子74を設けた第2実施
例の場合よりも、効率的に光信号を接続することができ
る。
【0043】次に、第3実施例の光接続装置の動作の一
例について説明する。
【0044】図3に示す例では、第1列目の入力用光フ
ァイバ66と第1行目の出力用光ファイバ70とを光接
続している。第1列目の入力用光ファイバ66を伝送し
てきた光信号は、第1列目の第1入力端54から第1列
目の第1導波路56に入射する。入射した光信号は、第
1導波路56を伝播して初めの分岐点78に達し、この
分岐点78のところでこの光信号を光スイッチ素子74
によって、第1および2行目の第1出力端58方面と第
3および4行目の第1出力端58方面とに分配する。こ
こでは、光信号を第1および第2行目の第1出力端58
の方面へのみ分配される。次に、この分配された光信号
を、第1行目の第1出力端58と第2行目の第1出力端
58との分岐点78で、第1行目の第1出力端58への
み分配する。従って、光信号は、第1行第1列目の第1
出力端58のみから出射して、第1行第1列目の第2入
力端64へ入射する。入射した光信号は、第1行目の第
2導波路62を分岐点78の通過状態にした光スイッチ
素子74を経て伝播し、第2出力端60から第1行目の
出力用光ファイバ70へ入射する。
【0045】第4実施例 第1および第2導波路ユニットは、互いに離して使用す
ることで極めて有効に利用することができる。例えば、
現在、コンピュータでは、ボード間およびユニット間の
無数のバスラインの接続をバックボードを介して行って
いるが、演算の処理量が増えたためにバスラインの数が
足りなくなりつつある。そこで、第4実施例では、図4
を参照して、この発明の光接続装置をコンピュータ内部
でのボード間のバス接続(インターコネクション)装置
として用いた例について説明する。
【0046】図4は、第4実施例の説明に供する図であ
り、ボード間インターコネクション装置としての光接続
装置を具えたボードの断面図である。
【0047】第4実施例では、電子部品80を具えた各
ボード82がバックボード84上のコネクタ86に接続
している。対向するボード82面上には、光接続装置の
第1および第2導波路ユニット50および52がそれぞ
れ設けられ、ボード82間のインターコネクションを直
接光ビーム88によって図っている。
【0048】また、ボード82面上には、光接続装置に
入射する光を発する発光素子90としてのレーザダイオ
ード90と、光スイッチ素子から射出される光を検出す
る受光素子92としてのフォトダイオード92とがそれ
ぞれ設けられている。
【0049】第5実施例 次に、第5実施例につき説明する。この実施例では、第
1導波路ユニット50の第1入力端54および第2導波
路ユニット52の第2出力端60の双方またはいずれか
一方に、発光素子および受光素子の双方またはいずれか
一方を具えた光スイッチ素子74について説明する。
【0050】図5に示す例は、導波路ユニット中に発光
素子および受光素子を設けた光接続装置を分解して示し
た斜視図で、共通のボード82に、第1および第2導波
路ユニット50および52を並置させると共に、所要の
電子部品82を設けた状態を示してある。尚、図5で
は、第1および第2導波路ユニット50および52に対
向して配置され、光信号のやり取りが行われる第2およ
び第1導波路ユニットが設けられた他方のボードの図示
を省略している。第1導波路ユニット50の第1入力端
54には発光素子90としてのレーザダイオード90が
設けてあり、一方、第2導波路ユニット52の第2出力
端60には受光素子92としてフォトダイオード92が
設けてある。発光および受光素子90および92を導波
路ユニット50および52中に集積することにより、入
力および出力用光ファイバを引き回す手間を省くことが
できる。
【0051】第6実施例 図6は、第6実施例の説明に供する切欠き斜視図であ
る。
【0052】第6実施例では、基板94上に、第2導波
路ユニット52、第1導波路ユニット50および保護膜
96を、通常の薄膜形成技術を用いて順次に積層するこ
とにより第1および第2導波路ユニット50および52
を密着させて一体として形成してある。
【0053】薄膜形成技術を用いて一体として形成する
ことによって、さらに光接続装置の小型化を図ることが
できる。また、光接続装置の製作工程をより少なくでき
ることが期待される。
【0054】上述においてはこの発明の光接続装置の実
施例について説明したがこの発明は多くの変更および変
形を行うことができる。例えば、上述した実施例では、
4×4規模の光接続装置について説明したが、光スイッ
チ素子を具えた光接続装置の規模は設計に応じ変更でき
る。勿論、MとNとが異なる値のものにも適用できる。
また、第1出力端および第2入力端の配置は碁盤目状に
限られずたとえば不均等に配置したり、菱形状に配置す
る等設計に応じ変更できる。
【0055】また、第1実施例では、第1導波路にのみ
光スイッチ素子を設けたが、この発明では、第1および
第2導波路双方、または、第2導波路のみに光スイッチ
素子を設けても良い。
【0056】また、第3実施例では、導波路の分岐点に
のみ光スイッチ素子を設けたが、この発明では、分岐点
および分岐点以外の導波路に同時に光スイッチ素子を設
けても良い。
【0057】また、第1〜第3実施例では、1本の入力
用光ファイバと1本の出力用光ファイバとを光接続する
場合について説明したが、この発明では、複数の入力光
ファイバと複数の出力光ファイバとを光接続することも
できる。この場合、1本の入力用光ファイバから複数の
出力用光ファイバへ接続したり、また、複数の入力用光
ファイバから1本の出力用光ファイバへ、異なる光周波
数の光信号を同時に、または、時間をずらして接続する
こともできる。
【0058】また、上述した第1および第2実施例で
は、第1導波路の形状を、入力端から導波路が直線状に
延びその所々の分岐点で逆L字状に順次に導波路が分岐
している形状としているが、第1導波路の形状は設計に
応じ変更できる。例えば、1つの分岐点で3方向以上の
導波路に分岐する形状としても良い。また、第2導波路
の形状も第1導波路の形状と同様に変更することができ
る。
【0059】また、上述した実施例では、一方の方向に
のみ光信号を伝播させた例について説明したが、この発
明では、双方向に光信号を伝播させても良い。
【0060】また、この発明の光接続装置では、第1導
波路ユニットと第2導波路ユニットとを直接積層するの
ではなく、両ユニットの間に他の構成成分を設けても良
い。例えば、第1導波路ユニットと第2導波路ユニット
25との間の双方又は一方にマイクロレンズアレイを設
け集光性を高めても良い。
【0061】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の光接続装置によれば、光シャッタアレイを用い
ず、導波路ユニット中の導波路に光スイッチ素子を設け
てある。このため、光シャッタアレイとの接続による光
信号の伝送ロスを無くすことができる。
【0062】また、この発明の光スイッチ素子を具えた
光接続装置は、部品点数を2点に減らすことができる。
このため、小型で大容量の光接続装置を提供でき、ま
た、従来の光接続装置に比べて、製造の工程数を少なく
することが期待できる。また、第1の導波路ユニットお
よび第2の導波路ユニットの間の位置合わせは、部品点
数が3点から2点に減少したので、従来の光接続装置で
の位置合わせに比べて容易である。また、この発明の光
スイッチ素子を具えた光接続装置は、例えば、ボード間
のインターコネクション装置として用いて好適である。
【0063】また、この発明の光接続装置では第1入力
端から第1出力端迄の光信号の伝送を第1導波路で行な
っている。このため、第1入力端から入射した光信号を
目的の第1出力端へ確実に導くことができ、さらに該当
第1出力端から第2入力端に入射して第2導波路を経て
目的の第2出力用光ファイバに確実に導くことができ
る。このため、クロストークが発生する虞は少ない。
【0064】また、1入力M出力の分岐用導波路をN枚
の基板に別々に形成しこれら基板を積層して第1の導波
路ユニットを構成し、かつ、N入力1出力の集光用導波
路をM枚の基板に別々に形成しこれら基板を積層して第
2の導波路ユニットを構成する場合、目的の第1及び第
2導波路ユニットが容易に得られるので、この発明の光
スイッチ素子を具えた光接続装置の実現に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図であり、実施例の光接続装置を分解
して示した斜視図である。
【図2】第2実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図であり、実施例の光接続装置を分解
して示した斜視図である。
【図3】第3実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図であり、分岐点に光スイッチ素子を
具えた光接続装置を分解して示した斜視図である。
【図4】第4実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図である。ボード間インターコネクシ
ョン装置として用いた実施例の光接続装置の断面図であ
る。
【図5】第5実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図である。導波路ユニット中に発光素
子および受光素子を設けた光接続装置を分解して示した
斜視図である。
【図6】第6実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装
置の説明に供する図である。一体形成した光接続装置の
切欠き斜視図である。
【図7】従来の光接続装置の説明に供する図である。
【符号の説明】
20:実施例の光スイッチ素子を具えた光接続装置 21:N行M列の光シャッタアレイパネル 21Aa,21Ha,21Hc,21Hh:光シャッタ 23:第1の導波路ユニット 25:第2の導波路ユニット 23a:1入力M出力の分岐用導波路 23aa,23ah:分岐用導波路の出力端 23x:分岐用導波路を形成した基板 25a:N入力1出力の集光用導波路 25aa,25ah,25ch:集光用導波路の入力端 25x:集光用導波路を形成した基板 30A〜30H:入力用光ファイバ 40a〜40h:出力用光ファイバ 50:第1導波路ユニット 52:第2導波路ユニット 54:第1入力端 56:第1導波路 58:第1出力端 60:第2出力端 62:第2導波路 64:第2入力端 66:入力用光ファイバ 68:第1導波路基板 70:出力用光ファイバ 72:第2導波路基板 74:光スイッチ素子 76:グレーティング 78:分岐点 80:電子部品 82:ボード 84:バックボード 86:コネクタ 90:発光素子(レーザダイオード) 92:受光素子(フォトダイオード) 94:基板 96:保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤星 哲也 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導波路ユニットと第2導波路ユニッ
    トとを具え、 前記第1導波路ユニットは、一端を第1入力端とするN
    本の第1導波路と、各前記第1導波路のそれぞれにM個
    設けられた第1出力端と、各前記第1導波路に設けら
    れ、前記第1入力端から入射した光信号を前記第1出力
    端に結合するための少なくとも1個の分岐点とを具え、
    前記第1出力端は、全体として、M行N列のマトリクス
    配列を構成しており、 前記第2導波路ユニットは、一端を第2出力端とするM
    本の第2導波路と、各前記第2導波路のそれぞれにN個
    設けられた第2入力端と、各前記第2導波路に設けら
    れ、前記第2入力端から入射した光信号を前記第2出力
    端に結合するための少なくとも1個の分岐点とを具え、
    前記第2入力端は、全体として、M行N列のマトリクス
    配列を構成しており、 互いに行および列番号が一致する前記第1出力端と前記
    第2入力端とを対向させて、前記第1導波路ユニットと
    前記第2導波路ユニットとを配置してあるN×M規模の
    光接続装置(ただし、N、Mは正の整数であり互いに同
    じでも異なっても良い。)であって、 前記第1導波路および前記第2導波路の双方またはいず
    れか一方の導波路に、前記第1導波路を伝搬する光をM
    本の前記第2導波路の第2出力端から出力させないかま
    たはこれら第2出力端の少なくとも1つに出力させる光
    スイッチ素子を具えてなることを特徴とする光スイッチ
    素子を具えた光接続装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記第1導波路ユニットは、1つの前記第1導波路がそ
    れぞれ形成された第1導波路基板をN枚貼り合わせて構
    成し、 前記第2導波路ユニットは、1つの前記第2導波路がそ
    れぞれ形成された第2導波路基板をM枚貼り合わせて構
    成してあることを特徴とする光スイッチ素子を具えた光
    接続装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記第1導波路ユニットは、N本の前記第1導波路のう
    ちの少なくとも2本が形成されている第1導波路基板を
    用いて構成してあり、 前記第2導波路ユニットは、M本の前記第2導波路のう
    ちの少なくとも2本を形成されている第2導波路基板を
    用いて構成してあることを特徴とする光スイッチ素子を
    具えた光接続装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記光スイッチ素子を各前記第1出力端と、当該第1出
    力端の直近の前記分岐点との間の第1導波路、および、
    各前記第2入力端と当該第2入力端の直近の前記分岐点
    との間の第2導波路のいずれか一方または双方に具えて
    なることを特徴とする光スイッチ素子を具えた光接続装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記光スイッチ素子を前記第1導波路および前記第2導
    波路のいずれか一方または双方の前記分岐点に設けてあ
    ることを特徴とする光スイッチ素子を具えた光接続装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記第1導波路ユニットの前記第1入力端および前記第
    2導波路ユニットの前記第2出力端のいずれか一方また
    は双方に、発光素子および受光素子のいずれか一方また
    は双方を具えたことを特徴とする光スイッチ素子を具え
    た光接続装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記第1および第2導波路ユニットを密着させて一体と
    することを特徴とする光スイッチ素子を具えた光接続装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光スイッチ素子を具え
    た光接続装置において、 前記第1出力端および前記第2入力端のそれぞれに光路
    変向手段を具えてなることを特徴とする光スイッチ素子
    を具えた光接続装置の利用方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6271949B1 (en) 1996-12-18 2001-08-07 Nec Corporation Optical communication system using wavelength-division multiplexed light
US7212743B2 (en) 2001-07-17 2007-05-01 Nec Corporation Optical switch device, and optical reception device and optical switch network in which the optical switch device is applied
JP2018124402A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日本電信電話株式会社 光入出力装置

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