JPH0633159A - 酸化ニッケル鉱石の処理方法 - Google Patents

酸化ニッケル鉱石の処理方法

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JPH0633159A
JPH0633159A JP4187110A JP18711092A JPH0633159A JP H0633159 A JPH0633159 A JP H0633159A JP 4187110 A JP4187110 A JP 4187110A JP 18711092 A JP18711092 A JP 18711092A JP H0633159 A JPH0633159 A JP H0633159A
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nickel oxide
oxide ore
nickel
halide
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JP4187110A
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Akira Kumasaka
晃 熊坂
Kunihiro Kondo
國弘 近藤
Noboru Sakamoto
登 坂本
Katsuhiro Takemoto
克寛 竹元
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化ニッケル鉱石からニッケル分を濃縮した
ニッケル精鉱を製造するための酸化ニッケル鉱石の処理
方法に関する。 【構成】 酸化ニッケル鉱石を破砕してハロゲン化物お
よび固体還元剤を配合して、直径3〜15mmのペレット
またはブリケットに成型し、該ペレットまたはブリケッ
トを横型回転炉で塩化還元焙焼を行って、酸化ニッケル
鉱石のNi分を金属Niとし、該焙焼したペレットまた
はブリケットを粉砕して、該粉砕したペレットまたはブ
リケットをこれを湿式磁選すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェロニッケルのニッ
ケル原料の一つとして使用される酸化ニッケル鉱石から
ニッケル分を濃縮したニッケル精鉱を製造するための酸
化ニッケル鉱石の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、フェロニッケル製錬方法は、その
原料のほとんどを酸化ニッケル鉱石に依存している。こ
の酸化ニッケル鉱石はガ−ニエライト鉱石、又はラテラ
イト鉱石として天然に産出する。これらは一般に蛇紋
岩、または、カンラン岩が風化分解作用を受けて生じた
付着水分量の極めて多い粉状もしくは粘土状のニッケル
含有紅土状鉱石である。また酸化ニッケル鉱石中のニッ
ケルはその主要成分である蛇紋岩などの粘土質鉱物中に
共存しており、また、酸化ニッケル鉱石中のニッケルは
微細に分散している。このため、従来の選鉱方法ではニ
ッケル成分の濃縮が極めて困難である。
【0003】酸化ニッケル鉱石の処理方法は、横型回転
炉と電気炉法又はクルップレン法等により処理されてい
る。 (1)横型回転炉と電気炉法は、横型回転炉内で酸化ニ
ッケル鉱石の乾燥・仮焼を行ない、更に電気炉内で酸化
ニッケル鉱石を溶解して、フェロニッケル銑を製造す
る。この方法では電気料金が高価なわが国では経済的で
はない。
【0004】(2)他方、クルップレン法では酸化ニッ
ケル鉱石を粉砕し、粉砕した酸化ニッケル鉱石と炭素質
還元剤とSiO2 、CaO等の副原料とを混合し、ペレ
ットまたはブリケット等に造粒後、予熱グレ−ト上で乾
燥する。更に横型回転炉で前記ペレットまたはブリケッ
ト等を還元し、クリンカ―として排出する。このクリン
カ−を冷却後、粉砕・篩分・比重選鉱・磁力選鉱の工程
を経て、スラグとニッケルメタルに分離する。この方式
では電力消費量が少ないという長所はあるが、ニッケル
回収率が低く、製品粒鉄中にスラグが混入したり、ま
た、酸化ニッケル鉱石当たり炭素質還元剤の使用割合は
13〜14%で、SiO2 ,CaO等の副原料の使用割
合が6〜7%と高いので、経済性に問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電力消費量を低く抑
え、かつニッケル回収率を高める方法として酸化ニッケ
ル鉱石を紛状のまま塩化還元焙焼して酸化ニッケル鉱石
のNi分を金属Niとし、これを磁力選鉱する方法(特
公昭40−16893号公報、特公昭39−16722
号公報)があるが取扱が粉状であるため発塵や生成した
ハロゲン化Niの散逸があり、金属Niの回収率が低下
するという問題がある。
【0006】また、酸化ニッケル鉱石をペレット状に
し、塩化還元焙焼して酸化ニッケル鉱石のNi分を金属
Niとし、これを硫酸銅液中に投入・攪拌して、塩化還
元焙焼した酸化ニッケル鉱石のNi分を溶解析出させた
のち、浮遊選鉱してNi精鉱として、Ni分を回収する
方法がある。(特公昭44−22737号公報)更に金
属Niの回収率を高めるため、浮遊選鉱により得られた
精鉱を更に粉砕後選鉱する方法(特公昭45−8542
号公報)や浮遊選鉱により得られたNi尾鉱をそのまま
あるいは粉砕後3000ガウス以上の磁力で磁力選鉱す
る方法(特公昭45−7414号公報)があるが、浮遊
選鉱のために高価な薬剤を使用するので費用が嵩み経済
性に問題がある。
【0007】ここにおいて塩化還元焙焼は以下の方法で
行われている。酸化ニッケル鉱石を粉砕し、CaCl2
・2H2 O等のハロゲン化物としてコークス等の炭素質
還元剤を混合してペレットに造粒する。このペレットを
800〜1200℃で加熱処理することで、酸化ニッケ
ルがハロゲン化ニッケル気体となり、これが炭素質還元
剤の表面で還元され金属Niとして析出する。
【0008】しかし還元が不十分な時は、未還元のハロ
ゲン化ニッケルはペレット内部あるいは表面に残留する
ために磁化せず磁力選鉱の場合、Niの回収率が更に低
下するという問題がある。
【0009】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたものであって電力消費量を低く抑え、かつ浮
遊選鉱で使用する高価な薬剤を使用しないで安価に酸化
ニッケル鉱石からNiの回収率を高める方法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化ニッケル鉱
石中のNi分の回収率を高める酸化ニッケル鉱石の処理
方法は、破砕した酸化ニッケル鉱石にハロゲン化物と炭
素質還元剤とを添加混合して、直径3〜15mmのペレッ
トまたはブリケットに成型し、該ペレットまたはブリケ
ットを横型回転炉で塩化還元焙焼を行って金属Niと
し、該焙焼したペレットまたはブリケットを粉砕して、
該粉砕したペレットまたはブリケットを湿式磁選を行
う。
【0011】その後必要に応じて、該焙焼したペレット
またはブリケットを竪型炉に装入し、竪型炉の底部より
2 /(H2 +H2 O)の比を60%以上の水素を含ん
だ還元性ガスを吹き込み、還元処理を行う塩化Ni及び
酸化Niを金属Niとし、湿式磁選を行う。更にその後
必要に応じて、該湿式磁選を2回以上行うことで酸化ニ
ッケル鉱石中の金属Niの回収率を上げることを特徴と
する。
【0012】
【作用】塩化還元焙焼において、酸化ニッケル鉱石中の
Ni分が炭素質還元剤の表面に析出する機構は以下の通
りである。酸化ニッケル鉱石としてガーニエライト鉱
石、ハロゲン化物としてCaCI2・2H2 O、炭素質
還元剤としてコークスを使用した時の塩化焙焼時のニッ
ケル析出反応の模式図を図2に示す。図2は、〜の
反応が起こる場所を示した模式図である。なお、この図
で実線は固体の状態を示し、点線は気体の状態を示す。
【0013】まず、ペレットまたはブリケット(以下ペ
レット等という)の内部でCaCI 2 ・H2 Oが分解
し、CaCI2 とH2 Oが生成する(の反応)。●は
各反応を示す領域を示す。の反応生成したCaCI2
及びH2 Oとガーニエライトの脈石成分であるSiO2
とが反応し、SiO3 とHCIを生成する(の反
応)。の反応で生成したHCIがガーニエライト中の
酸化ニッケル(NiO)とが反応して、NiCI2 (塩
化ニッケルの気体)とH2 Oを生成する(の反応)。
【0014】他方ペレット中の水分(H2 O)あるいは
の反応で生成したH2 Oとコークス(C)との水性ガ
ス反応によりH2 及びCOが生成する(の反応)。
の反応によりコークスのまわりには高濃度の水素ガス
(H2 )領域ができ、ここにの反応で生成したNiC
2 が拡散してきて還元され、金属Ni及びHCIが生
成される(の反応)。還元された金属Niは直ちに直
近のきんのコークス表面に析出するものと推定されてい
るまた、の反応で生じたHCIはの反応に繰り返し
使用される。同様な機構で酸化鉄もコークス表面に金属
鉄として同時に析出する。この時一部は鉄・ニッケル合
金となると推定される。
【0015】この塩化還元焙焼は炉内の雰囲気温度を9
00〜1100℃で行う必要がある。塩化還元焙焼した
ペレット等は粉砕したものと水とを混合してスラリーと
した後、湿式磁力選鉱してNi分の高いNi精鉱とNi
分の低いNi尾鉱に分離される。
【0016】図3は湿式磁力選鉱機を示す図で(a)は
模式図で(b)は(a)の模式図のX−Xの断面図であ
る。この湿式磁力選鉱機は鉄製の格子状の円筒状フィル
ターエレメント1の両側に上方と下方とが開放された円
筒状鉄製のカバー2を配置し、前記円筒状鉄製のカバー
2の内周側と外周側に周の20〜40%の部分に電磁石
3によって囲まれており、電磁石3によって囲まれた部
分に磁場が掛けられている。なお、円筒状フィルターエ
レメント1は時計針の回転の方向に移動し、上方と下方
とが開放された円筒状鉄製のカバー2と電磁石3は固定
された装置である。電磁石の上流側4の円筒状フィルタ
ーエレメント1の上方にはスラリー供給管5が配置され
ている。スラリー供給管5の反対側には洗浄水供給管6
が配置されている。電磁石3の下方には非着磁品を受け
る非着磁品パレット7と洗浄水供給管6の下方には着磁
品パレット8が配置されている。
【0017】塩化還元焙焼したペレット等は粉砕したも
のと水とを混合してスラリーとし、このスラリーをスラ
リー供給管5から円筒状フィルターエレメント1に供給
する。ここでNi及びFeが表面に析出したコークス
は、フィルターエレメント1に引き寄せられ共に補集さ
れる。一方、補集されなかったものはカーバ2の下方に
配置された非着磁品パレット7に、Ni尾鉱9として回
収される。
【0018】フィルターエレメント1に補集されたN
i,Feを含むコークスはフィルターエレメント1とと
もに回転し、電磁石3のない位置に移動した時、この図
ではスラリー供給管5の反対側にフィルターエレメント
1に補集されたNi,Feを含むコークスを洗浄するた
めに洗浄水供給管6の上方から水をフィルターエレメン
ト1の上方に散水することによりフィルターエレメント
1に付着したNi,Feを含むコークスをを洗浄してフ
ィルターエレメント1の下方の着磁品パレット8にNi
精鉱10として回収される。このNi精鉱10には多く
のNiおよびFeが含まれる。
【0019】そこで発明者等は次のような方法で精鉱中
にのNiの回収率を向上させる方法を新たに考案した。
塩化還元焙焼をする工程で、発塵や生成したハロゲン化
ニッケルの散逸防止のため、酸化ニッケル鉱石とハロゲ
ン化物と炭素質還元剤の混合物を散水しながら皿型造粒
直径5〜15mmのペレット状に造粒した。このことによ
り塩化還元焙焼時の発塵を防止するとともに、生成した
ハロゲン化ニッケルガスをペレット内に極力閉じ込める
ようにしたこと、および生成したハロゲン化ニッケルガ
スをペレット外に出る前にコークスと反応させるように
した。
【0020】また磁力選鉱においてニッケル回収率を上
げるため、酸化ニッケルを全て金属まで還元するように
した。塩化還元焙焼したペレットを竪型炉に装入し、竪
型炉の底部よりH2 /(H2 +H2 O)の比を80%の
水素を含む還元性ガスを吹き込み、塩化還元焙焼したペ
レットを還元処理を行うようにした。なお、Niの金属
化率(Ni鉱石中のNiの量から金属NiとなったNi
の量の割合)とH2 /(H2 +H2 O)の比との関係を
調べた所、図4に示すようにH2 /(H2 +H 2 O)の
比が60%以では顕著な効果があることがわかった。
【0021】更に、湿式磁力選鉱においてNiを含む粒
子とNiを含まない粒子の分離を良くして、Niの回収
率を上げるようにした。更に、その時強磁性の粒子がフ
ィルターエレメントに引き寄せられときに、本来磁化さ
れないはずの脈石成分を多く含む弱磁性の粒子が巻き込
まれる「巻き込まれ現象」を回避してニッケル濃度の高
い着磁品を得るために湿式磁選を下記のようにした。
【0022】塩化還元焙焼したペレットあるいは還元処
理したペレットを100メッシュ(0.15mm)以下に
粉砕するとともに、第1回目の湿式磁選を低磁場・低磁
束勾配中で行い、着磁品と非着磁品に分けた。この第1
回目の非着磁品を高磁場・高磁束勾配で着磁品と非着磁
品に分けた。この操作を数回繰り返し、その効果を確認
した。
【0023】湿式磁力選鉱は合計5回行った。そのフロ
ー図を図5に示すとともに各着磁品中および最終まで残
った非着磁品中へのニッケル分配率を図6(a)は塩化
焙焼後、直接磁力選鉱したもので,(b)は塩化焙焼
後、還元処理し、磁力選鉱したものである。
【0024】このように還元処理することにより、ま
た、湿式磁力選鉱の繰り返し回数に応じて全着磁品中へ
のニッケル分配率が増加している。ここでは湿式磁力選
鉱を合計5回まで繰り返しているが、設備費および製造
費を考慮すると2〜3回の繰り返しで良い。
【0025】なお、造粒したペレットの粒径であるが、
ある程度に整粒した後、横型回転炉で塩化焙焼を行い、
粉砕して、湿式磁力選鉱を3回行った。造粒したペレッ
トの粒径が3mm以下( 平均粒径1mm)の場合は、横型回
転炉の壁へのペレットの溶着が起こり操業に支障をきた
すことが判った。また、造粒した後のペレット粒径と湿
式磁力選鉱後の着磁品および非着磁品の量とNi濃度を
測定した。その結果を図7に示す。このように造粒した
後のペレットの粒径が3mm以上で、Niの回収率は70
%前後になっており、着磁品中のNi平均濃度は造粒し
たペレットの粒径が大きくなる程高くなるが、造粒した
ペレットの粒径が15mmを超えると、11%前後で横這
いとなり、それ以上の粒径では着磁品中のNi平均濃度
アップは期待できない。よって造粒したペレットの粒径
は、3〜15mmが最適である。
【0026】
【実施例】以下本発明の酸化ニッケル鉱石の処理フロー
を図1に従って説明する。酸化ニッケル鉱石(ガーニエ
ライト鉱石=Ni:2.65%,T.Fe:12.2%,SiO2:40.1%,MgO: 2
6.3%,Al2O3:1.5%,Cr2O3:0.8%,IG-LOSS:12.1%)を200
メッシュ以下(0.074mm 以下)に粉砕し、この粉砕した
酸化ニッケル鉱石100に対しハロゲン化物(CaCI
2 ・H2 Oを使用した)4%および炭素質還元剤(3mm
以下のコークス)7%の割合で混合し、水を加えて皿型
造粒機で3〜15mmのペレットを製造した。
【0027】このペレットを横型回転炉の装入し、焙焼
温度900〜1100℃で3時間の塩化還元焙焼した。
以下この塩化還元焙焼したペレットを焙焼ペレットとい
う。この焙焼ペレットの一部は更に竪型炉に装入し、竪
型炉の底部よりH2 /(H2+H2 O)の比を80%の
比の水素を含む還元性ガスを吹き込み還元処理を行っ
た。以下この還元処理したペレットを還元処理ペレット
という。
【0028】その次に、焙焼ペレットあるいは還元処理
ペレットを100メッシュ以下(0.15mm以下)に粉砕
し、湿式磁力選鉱を1回又は2回繰り返し行い、着磁品
をNi精鉱として回収し、最後の湿式磁力選鉱のときに
発生した非着磁品は廃棄した。
【0029】〔実施例1〕酸化ニッケル鉱石を粉砕し、
ハロゲン化物および炭素質還元剤を混合し、水を加えて
皿型造粒機でペレットを造粒し、この造粒したペレット
を塩化還元焙焼を行った。この焙焼ペレットを100メ
ッシュ以下(0.15mm以下)に粉砕し、湿式磁力選鉱を1
回のみ行ってNi精鉱とNi尾鉱に分離した。表1にそ
の時の条件および結果を示す。最終のNiの回収率は2
5%と低かった。
【0030】〔実施例2〕酸化ニッケル鉱石を粉砕し、
ハロゲン化物および炭素質還元剤を混合し、水を加えて
皿型造粒機でペレットを造粒し、この造粒したペレット
を塩化還元焙焼を行った。この焙焼ペレットを100メ
ッシュ以下(0.15mm以下)に粉砕し、湿式磁力選鉱を2
回行ってNi精鉱とNi尾鉱に分離した。表1にその時
の条件および結果を示す。最終のNiの回収率は66%
であった。
【0031】〔実施例3〕酸化ニッケル鉱石を粉砕し、
ハロゲン化物および炭素質還元剤を混合し、水を加えて
皿型造粒機でペレットを造粒し、この造粒したペレット
を塩化還元焙焼を行った。この焙焼ペレットを還元処理
を行い、この還元処理ペレットを100メッシュ以下
(0.15mm以下)に粉砕し、湿式磁力選鉱を1回のみ行っ
てNi精鉱とNi尾鉱に分離した。表1にその時の条件
および結果を示す。最終のNiの回収率は40%であっ
た。
【0032】〔実施例4〕酸化ニッケル鉱石を粉砕し、
ハロゲン化物および炭素質還元剤を混合し、水を加えて
皿型造粒機でペレットを造粒し、この造粒したペレット
を塩化還元焙焼を行った。この焙焼ペレットを還元処理
を行い、この還元処理ペレットを100メッシュ以下
(0.15mm以下)に粉砕し、湿式磁力選鉱を2回行ってN
i精鉱とNi尾鉱に分離した。表1、表2にその時の条
件および結果を示す。最終のNiの回収率は79%と高
く、ニッケル精鉱中のNi濃度も15%と非常に高くな
っている。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明による酸化ニッケル鉱石の処理方
法を行うことで、浮遊選鉱を行わずに湿式磁力選鉱のみ
で酸化ニッケル鉱石をNi濃度の高い高品位のNi精鉱
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による酸化ニッケル鉱石の処理方法を示
すフロー図である。
【図2】塩化還元焙焼時のニッケル析出反応の模式図で
ある。
【図3】湿式磁力選鉱機の模式図である。
【図4】還元処理時における還元ガス組成と金属化率の
関係を示すグラフ図である。
【図5】湿式磁力選鉱試験の処理フーロ図である。
【図6】湿式磁力選鉱試験後のニッケル分配結果を示す
グラフ図である。
【図7】ペレット粒径とNiの回収率との関係を示すグ
ラフ図である。
【符号の説明】
1 フィルターエレメント 2 円筒状の鉄製カバー 3 電磁石 4 電磁石の上流側 5 スラリー供給管 6 洗浄水供給管 7 非着磁品パレット 8 着磁品パレット 9 Ni尾鉱 10 Ni精鉱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹元 克寛 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕した酸化ニッケル鉱石にハロゲン化
    物と炭素質還元剤とを添加混合して、直径3〜15mmの
    ペレットまたはブリケットに成型し、該ペレットまたは
    ブリケットを横型回転炉で塩化還元焙焼を行って酸化ニ
    ッケル鉱石のNi分を金属Niとし、該焙焼したペレッ
    トまたはブリケットを粉砕して、該粉砕したペレットま
    たはブリケットを湿式磁選を行うことを特徴とする酸化
    ニッケル鉱石の処理方法。
  2. 【請求項2】 該焙焼したペレットまたはブリケットを
    竪型炉に装入し、竪型炉の底部よりH2 /(H2 +H2
    O)の比を60%以上の水素を含んだ還元性ガスを吹き
    込み、還元処理を行って塩化Ni及び酸化Niを金属N
    iとし、湿式磁選を行うことを特徴とする請求項1の酸
    化ニッケル鉱石の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記湿式磁選を2回以上行うことで酸化
    ニッケル鉱石中の金属Niの回収率を上げることを特徴
    とする請求項1又は2の酸化ニッケル鉱石の処理方法。
JP4187110A 1992-07-14 1992-07-14 酸化ニッケル鉱石の処理方法 Pending JPH0633159A (ja)

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