JPH06331569A - Ctスキャナ - Google Patents

Ctスキャナ

Info

Publication number
JPH06331569A
JPH06331569A JP5122997A JP12299793A JPH06331569A JP H06331569 A JPH06331569 A JP H06331569A JP 5122997 A JP5122997 A JP 5122997A JP 12299793 A JP12299793 A JP 12299793A JP H06331569 A JPH06331569 A JP H06331569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
data
ray
detector
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5122997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichiro Uyama
喜一郎 宇山
Masaji Fujii
正司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5122997A priority Critical patent/JPH06331569A/ja
Publication of JPH06331569A publication Critical patent/JPH06331569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出器チャンネルに無駄がなく、簡潔なデー
タ処理をもって、被検体の断面像を高速かつ高品位に得
ることができ、被検体の検査のオンライン化に適したC
Tスキャナを提供する。 【構成】 ファン角180°を有するX線ファンビーム
2を発生するX線管1を中心にファンビーム放射線の面
に沿って設けられた公転テーブル11上の自転テーブル
10a〜10f上に載置された被検体3を自転させずに
公転のみさせながらファンビーム放射線内を通過させ、
X線管1を中心に半円状に配列された複数の検出素子か
らなる多チャンネル検出器4によって被検体3を透過し
たX線を検出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、工業用製品、
その製品材料等のような被検体の断面像を高速かつ高品
位に得て、被検体をオンラインで検査し得るCTスキャ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のCTスキャナは、人体の
断層像を撮影する医療用診断装置として広く利用されて
いる。医療用CTスキャナとして現在最も普及している
ものは第3世代と称する方式のものであり、被検体を挟
んでX線管とX線検出器とが対向して設けられ、両者が
一体となって被検体の周りを回転しながら被検体の投影
データを取得するようになっている。
【0003】一方、産業用CTスキャナとして普及して
いるものは、図14に示すような第2世代と称する方式
のものである。図14に示すCTスキャナでは、被検体
109を挟んでX線管101とX線検出器104とを対
向して設け、被検体にトラバース(直線)動作と回転動
作を交互に行わせながらX線管101から被検体撮影領
域よりも狭いファン状のX線ファンビーム103を照射
し、被検体を透過したX線を検出器104で検出し、こ
の検出データを収集して被検体の断層像を再構成するよ
うになっている。
【0004】図14に示すCTスキャナでは、X線ファ
ンビーム103のファン角θは約15°であり、1断面
を撮影するのにトラバース動作を12回、すなわち6往
復行う必要があり、約2〜3分の時間を必要とし、被検
体のオンライン検査には適当でない。
【0005】そこで、例えば特開昭61−155739
号公報に開示されているようなオンライン検査向きのC
Tスキャナが開発されている。このCTスキャナは、図
15に示すように、スキャナ210の中央にX線管21
1が設けられ、水平面に沿ってファン状のX線ビームが
360°方向に放射されるようになっている。また、X
線管211を中心にファンビームに沿って回転する公転
テーブル215が設けられ、この公転テーブル215上
にはX線管の中心から等距離の所に複数の自転テーブル
213A〜213Dが設けられている。これらの自転テ
ーブル上には被検体が載置され、被検体を透過したX線
ビームは周囲にリング状に設けられた検出器212によ
り角度分解能をもって検出され、被検体が1回公転する
間に収集された検出データによって被検体の断層像が再
構成されるものであり、次々に被検体を短時間で検査で
き、オンライン検査に適している。
【0006】なお、図15に示した従来のCTスキャナ
は、公転と自転の組合せを変えることにより第2世代、
第3世代、第4世代に類似した走査方式を行うことがで
きる。
【0007】図16(a)は図15に示すCTスキャナ
を使用して第2世代的データ収集を行った場合の1つの
自転テーブルの時間をおった動きを示している。同図に
おいて矢印220で示す時計方向に180°公転してい
る間に自転テーブルは装置の外部から見て方向が変わら
ないように自転している。すなわち、公転テーブル上で
反時計方向に180°自転している。検出器は360°
方向のうち180°分のM個の検出チャンネルを使用し
てデータを検出し、データは図16(a)において時刻
t=0からt=Tまでの間で収集される。このデータの
うち図16(b)に示すように斜線を施した部分のデー
タが使用され、このデータを横方向にずらしながら整理
すると、図16(c)に示すように横軸にトラバース位
置L、縦軸にビーム方位角θで位置づけられた第2世代
のサイノグラムが得られるので、以降は第2世代の再構
成法で断面像が構成される。
【0008】図17(a)は図15に示すCTスキャナ
を使用して第3世代的データ収集を行った場合の1つの
自転テーブルの時間をおった動きを示している。同図に
示すCTスキャナでは、検出器は360°方向のうち角
度α分のN個のチャンネルのデータが使用される。0〜
Nチャンネルの検出器で測定されるX線ファンビーム内
を時計方向に公転する間に自転テーブルは公転テーブル
上で反時計方向に360°自転する。データは図17
(a)においてt=0からt=Tまでの間に収集され
る。この収集されるデータのうち図17(b)に示す斜
線を施された部分のデータが使用され、データを縦方向
にずらしながら整理すると、図17(c)に示すように
縦軸にX線発生点を中心とするファン内の位置角φ、横
軸にファンの回転角θで位置付けられた第3世代のサイ
ノグラムが得られるので、以降は第3世代の再構成法で
断面像が構成される。なお、図17(a)において、角
度αは任意に設定することができ、180°以下でもよ
いが、最低撮影領域をおおう広さが必要である。
【0009】図18(a)は図15に示すCTスキャナ
を使用して第4世代的収集を行った場合の1つの自転テ
ーブルの時間をおった動きを示している。この場合は検
出器は360°方向のうち角度α分のN個のチャンネル
のデータを使用している。角度α分時計方向に公転する
間に自転テーブルは装置外部から見て反時計方向に36
0°−α分自転する。すなわち、公転テーブル上で反時
計方向に360°自転する。データは図18(a)にお
いてt=0からt=Tまでの間に収集される。このデー
タのうち図18(b)に斜線を施して示すデータが使用
され、データを横方向にずらしながら整理すると、図1
8(c)に示すように横軸に仮想検出器位置を中心とす
るファン内の位置角φ、縦軸にファンの回転角θで位置
づけられた第4世代のサイノグラムが得られ、以降は第
4世代の再構成法で断面像が構成される。なお、仮想検
出器位置とは、公転半径をrとする時、自転中心よりα
・r/(360°−α)で計算される距離だけ離れた点
であり、データは見てこの点に1つの検出器チャンネル
を設け、X線焦点Sをこの点を中心に回転させたような
位置関係で収集される。図18(a)において、αは任
意の設定することができ、180°以下でもよい。αの
設定限界は仮想検出器位置が撮影領域内に入らないとい
う条件で決まり、α・r/(360°−α)>撮影領域
半径の関係から計算することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図15に示した従来の
CTスキャナはオンライン検査向きの装置として開発さ
れたものであるが、オンラインで次々と検査を行う場
合、1つの被検体について1回転以内で検査を終了する
必要があるとともに、また被検体を交換する余裕を有す
ることが必要であるため、使用するX線ビームファン角
αは360°取ることができず、約300°以下にする
必要があり、全周方向に設置された検出器チャンネルの
うちのある部分は使用されないので、無駄となるという
問題がある。
【0011】また、第3世代的データ収集を行う場合に
は、検出器チャンネルの配置が均質でないと、アーチフ
ァクトが生じることがある。例えば、8チャンネルを1
ユニットとするユニット構造で検出器を作成した場合、
ユニットとユニットとの継目でチャンネル間ピッチが不
均質になること、すなわちユニット内と比べてピッチが
大きくなることは避けられないことであり、このためア
ーチファクトが発生してしまう。従って、検出器はユニ
ット構造にすることができなくなり、全体を連続して作
成するために製作が困難になり、歩留まりが低下すると
いう問題がある。なお、これに対して、第2世代、第4
世代的データ収集では、チャンネル間配置は不均質でも
問題ない。
【0012】更に、3つの世代のデータ収集法に対応し
ているため、データ収集が煩雑となるという問題があ
る。なお、第2世代、第3世代、第4世代的データ収集
を比較すると、データ収集の容易さ、画質の点では第2
世代が最も有利であるため、現在では図15に示すCT
スキャナでは実質的に第2世代的データ収集のみを行え
ばよいことがわかっている。
【0013】また、図15に示す従来のCTスキャナで
は、オフセットデータ収集時に検査を中断しなければな
らないという問題がある。オフセットデータとは検出器
の0点(入射X線なし)出力のデータのことであり、オ
フセット補正の時に使用されるデータである。オフセッ
トデータは検出器の温度によって変化してしまうので、
度々収集する必要があるが、従来の装置ではこの度に検
査を中断し、X線をオフにしてオフセット収集を行うた
め、オンライン検査装置としては非常に不具合であると
いう問題がある。
【0014】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、検出器チャンネルに無駄がな
く、簡潔なデータ処理をもって、被検体の断面像を高速
かつ高品位に得ることができ、被検体の検査のオンライ
ン化に適したCTスキャナを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のCTスキャナは、検査領域を覆うファンビ
ーム放射線を発生する放射線源と、被検体を載置する載
置手段と、該載置手段を前記放射線源を中心に公転させ
る公転手段と、前記被検体を透過した前記放射線源から
の放射線を検出するように前記ファンビーム放射線の面
に沿って所定のファン角の範囲を覆って前記放射線源を
中心とする円弧状に配設された検出手段と、前記公転手
段による前記載置手段の公転に応じて前記放射線源から
のファンビーム放射線が前記載置手段に載置された被検
体に常に向くように設定する設定手段と、前記公転手段
によって前記載置手段が公転した場合にも該載置手段に
載置された被検体が常に同じ方位を向くように該載置手
段を自転させる自転手段とを有することを要旨とする。
【0016】また、本発明のCTスキャナは、所定のフ
ァン角を有するファンビーム放射線を発生する放射線源
と、被検体を載置し、前記被検体が常に同じ方位を向く
ように前記放射線源を中心に前記ファンビーム放射線の
面に沿って該被検体を公転させる被検体移動手段と、前
記被検体を透過したファンビーム放射線を検出するよう
に前記放射線源を中心とする円弧状に配設された検出手
段とを有することを要旨とする。
【0017】更に、本発明のCTスキャナは、上記に加
えて、前記被検体移動手段が被検体を載置する載置手段
と、該載置手段を前記放射線源を中心に公転させる公転
手段と、該公転手段によって前記載置手段が公転した場
合にも該載置手段に載置された被検体が常に同じ方位を
向くように該載置手段を自転させる自転手段とを有する
ことを要旨とする。また更に、本発明のCTスキャナ
は、上記に加えて、前記載置手段が複数設けられている
ことを要旨とする。
【0018】
【作用】本発明のCTスキャナでは、放射線源から検査
領域を覆うファンビーム放射線を発生し、被検体を載置
した載置手段を放射線源を中心に公転させ、この公転に
対して被検体が常に同じ方位を向くように載置手段を自
転させるとともにファンビーム放射線も被検体に常に向
くように設定し、放射線源を中心とする円弧状に配設さ
れた検出手段によって被検体を透過した放射線を検出し
ている。
【0019】また、本発明のCTスキャナでは、放射線
源からファンビーム放射線を発生し、被検体を載置した
被検体移動手段が被検体が常に同じ方位を向くように放
射線源を中心にファンビーム放射線の面に沿って被検体
を公転し、放射線源を中心とする円弧状に配設された検
出手段によって被検体を透過したファンビーム放射線を
検出している。
【0020】更に、本発明のCTスキャナでは、上記に
加えて、被検体移動手段が被検体を載置する載置手段を
有し、この載置手段を放射線源を中心に公転させ、この
公転に対しても被検体が常に同じ方位を向くように載置
手段を自転させている。また更に、本発明のCTスキャ
ナでは、上記に加えて、複数の載置手段が設けられてい
る。
【0021】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例に係わるCTスキャ
ナの構成を示す図である。同図においては、X線管1が
ほぼ中央に設けられ、水平方向にファン角180°のX
線ファンビーム2を放射するようになっている。X線管
1のX線焦点Sを通る垂直軸を中心に回転する公転テー
ブル11がテーブル面を水平にするように設けられ、該
公転テーブル11上には前記垂直軸から等距離の位置に
6個の自転テーブル10a〜10fが水平面内で自転軸
Cを中心に自転するように設けられている。
【0022】前記公転テーブル11および自転テーブル
10a〜10fは機構制御装置6によって制御され、こ
れにより公転テーブル11は時計方向に等速度で回転
し、自転テーブル10a〜10fはこの回転する公転テ
ーブル11上でそれぞれ反時計方向に公転と同じ速度で
自転するようになっている。そして、自転テーブル10
a〜10f上に載置された被検体3はそれぞれ水平面内
でX線ファンビーム2を横切るが、この場合自転テーブ
ル10a〜10fは装置の外部から見てその方向が変わ
らないようにX線焦点Sの回りを公転する。
【0023】被検体3を透過したX線ファンビーム2は
公転テーブル11の外側に設けられている検出器4によ
って角度分解能をもって検出される。検出器4はデータ
収集装置7に接続されており、検出器4からのX線検出
信号はデータ収集装置7に供給される。データ収集装置
7は公転テーブル11の一定の微小角度、約0.03°
の回転毎に機構制御装置6から出力される収集パルスを
受け取り、この収集パルスに同期してデータ収集を行
う。
【0024】検出器4からのX線検出信号はデータ収集
装置7でAD変換され、ディジタルデータとして再構成
装置8に供給される。再構成装置8はこのデータを一旦
内部メモリに記憶し、1つの自転テーブルに対応する撮
影領域を通りビームの組についてデータを拾い出して並
び替え、180°方向の平行ビームの組に対応するデー
タに変換する。そして、このように変換されたデータに
基づいて通常の第2世代方式の再構成方法で断面像を構
成し、表示装置9で表示する。
【0025】また、前記公転テーブル11上にはX線遮
蔽体12が固定的に設けられ、公転テーブル11の公転
につれてX線ファンビーム2の一部を遮断するようにな
っている。このX線遮蔽体12でX線ファンビーム2が
遮断された時に収集されたデータは検出器チャンネルに
ついての0点(入射X線なし)出力データとして、すな
わちオフセットデータとして再構成装置8で行われるオ
フセット補正に使用される。
【0026】図2(a)は前記検出器4の内部構造を示
しているが、検出器4は8チャンネルの検出器チャンネ
ルよりなる互いに互換性のある検出器ユニット20がX
線焦点Sから等距離の所にX線焦点Sの方向を向いて配
設されている。検出器ユニット20は132ユニットあ
り、全部で1056チャンネルになる。各検出器ユニッ
ト20はそれぞれ1つの中継ユニット21に接続されて
いる。
【0027】検出器ユニット20の内部構造は図2
(b)に示され、その断面構造が図2(c)に示されて
いる。図2(a),(b)において、コリメータ24に
はX線焦点Sの方向を向いた開口部24aが8個形成さ
れ、該開口部24aを通過したX線ビーム2はコリメー
タ24の後部に設けられている8個のシンチレータ22
に当るようになっている。なお、シンチレータ22の間
にはセパレータ23が設けられ、散乱X線を遮蔽するよ
うになっている。
【0028】また、シンチレータ22の下部に接してフ
ォトダイオード25が接合され、前記各シンチレータ2
2からの光を受光するようになっている。フォトダイオ
ード25からの出力信号は検出基板26に実装されてい
るプリアンプ27、積分器28、サンプルアンドホール
ド29、マルチプレクサ30、バッファアンプ31を介
して前記中継ユニット21に供給されている。なお、中
継ユニット21は検出器ユニット20からの信号をマル
チプレックスする機能を有している。
【0029】以上のように構成されるCTスキャナの検
出器4および検出器ユニット20の構造は、通常の第2
世代CTスキャナの検出器と同じであって、X線焦点S
に対して等間隔で配置されることを必要とせず、各検出
器ユニット20の間はクリアランスを取るために検出器
ユニット20内の角度ピッチよりも広い間隔となってい
る。すなわち、第2世代CTスキャナは第3世代と異な
り、チャンネル間ピッチが不均質であっても、断面像に
アーチファクトが生じないという利点がある。
【0030】以上のように構成されるCTスキャナの全
体の作用を説明する。まず、X線制御装置5を起動し
て、X線管1からX線ファンビーム2の照射を開始させ
る。それから、機構制御装置6によって公転テーブル1
1および自転テーブル10a〜10fを回転させる。そ
して、データ収集装置7は機構制御装置6から一定角度
の回転毎に発生する収集パルスを受信し、この収集パル
スに同期してデータ収集を行う。すなわち、データ収集
装置7は1つの収集パルスを受け取ると、次の収集パル
スを受け取る前にすべてのチャンネルの検出器からの出
力を時分割で切り換えながら、各検出器出力信号を次々
とディジタルデータに変換し、再構成装置8に供給す
る。
【0031】また、このようなデータ検出状態の間にお
いて、自転テーブルがX線ファンビーム2の領域外に出
ている間に被検体3を次々と自転テーブル上に載置して
いく。すなわち、X線ファンビーム2の領域を通過して
きた被検体は領域外において次々と新しい被検体に交換
されるので、オンライン検査装置として検査を続けるこ
とができる。
【0032】再構成装置8に供給されたデータは、再構
成され、それぞれ自転テーブル上の被検体の断面像を順
次切り替えながら表示装置9に表示される。従って、こ
の表示装置9に表示された被検体の断面像を見ることに
より被検体の良否が判定される。
【0033】一方、図2に示す検出器4内においては、
被検体を透過したX線ビーム2はコリメータ24の開口
部24aを通過して、シンチレータ22に吸収されて可
視光となる。この可視光はフォトダイオード25に入射
して電流信号となり、この電流出力信号はプリアンプ2
7で増幅され、積分器28に供給される。この状態にお
いて、データ収集装置7が前記収集パルスを受けると、
データ収集装置7は直ちにリセット信号を検出器4に供
給する。この結果、リセット信号は中継ユニット21を
通って前記積分器28に供給されて、該積分器をリセッ
トする。従って、積分器はこのリセット直後から積分を
開始する。この状態でデータ収集装置7が次の収集パル
スを受けると、データ収集装置7は直ちにホールド信
号、リセット信号を順次検出器4に供給する。ホールド
信号はサンプルアンドホールド29に供給され、検出器
ユニット20の出力をリセットされる直前にホールドす
る。すべてのチャンネルは以上と同一タイミングでホー
ルドされる。次の収集パルスが入力される前にホールド
された積分器の出力は検出器基板26上のマルチプレク
サ30および中継ユニット21内のマルチプレクサによ
り順次切り換えてデータ収集装置7に供給される。デー
タ収集装置7は、この信号を順次ディジタルデータに変
換して、再構成装置8に供給する。
【0034】次に、図3を参照して検出器チャンネルと
ビームとの関係を観察する。図3(a)は自転テーブル
10aの時間をおった動きを示しているが、時刻t=t
1 からt=t1 ’の間にチャンネル1が測定するビーム
は撮影領域を図3(b)に示すようにチャンネル1の設
定角θ1 の角度で平行にスキャンする。そして、時間の
推移がトラバース位置Lの推移に対応することがわか
る。他のチャンネルについても同様であり、その設置角
が平行ビームの方位角に等しくなる。
【0035】図4(b)には再構成装置8に供給される
データが縦軸にチャンネル番号(ch)、横軸に時間
(t)をとって示されている。再構成装置8は供給され
るデータを順次バッファメモリに記憶し、メモリ領域が
いっぱいになると、最も古いデータから順次消去し、新
しいデータと置き換えていく。このメモリ上で各テーブ
ルのデータ(Tb.10a〜Tb.10f)は斜線を施
して示す部分である。例えば、自転テーブル10aのデ
ータ(Tb.10a)は、時刻t=t1 からTMまでに
収集され、この時のテーブルの位置は図4(a)に示さ
れている。図4(b)において、Aはエアデータ(空気
透過データ)を示し、テーブルとテーブルとの間をX線
ビームが通過する時に収集される。また、Ofはオフセ
ットデータ(入射X線なしのデータ)を示し、X線遮蔽
体12にX線ファンビーム2が当たっている時に収集さ
れる。図4(b)に示すように、バッファメモリ上のデ
ータは更新されないうちにテーブル毎に読み出され、時
間軸方向をずらしながら補間計算を行い、縦軸にビーム
方位角θ、横軸にビームトラバース位置Lをとって整理
される。この時、前後のエアデータおよび時間的に一番
近いオフセットデータもこの整理されたデータに添付さ
れる。オフセットデータはオフセット補正(0点補
正)、エアデータはエア補正(ゲイン補正)に使用され
る。
【0036】整理後のデータは180°方向の平行ビー
ムのデータであり、通常の第2世代方式の再構成方法で
断面像が形成される。そして、次々とテーブル毎に断面
像が形成され、表示装置9に供給される。表示装置9は
断面像が供給される度に表示を更新する。
【0037】なお、上記実施例に対して、更に上下動機
構を設けて、X線管1および検出器4を上下動させた
り、または公転テーブル11または自転テーブルを上下
動させることにより、被検体のスライス面位置を変更す
ることができる。更に、X線管1の近傍に線源強度モニ
タ用の比較検出器を設け、線源強度補正を行うようにす
れば、不安定なX線管の場合に有効である。
【0038】以上のように構成されるCTスキャナで
は、被検体を約半回転させる間にスキャンが終了するの
で、スキャン時間が短かくてすむ。同時に多数の被検体
について測定が行われ、検査効率がよい。被検体を移動
させながら検査できるので、オンライン検査に適してい
る。1つのX線管で180°のファン角をとっているの
で、線源利用率が高い。すべての検出器を常に使用して
いるので、検出器チャンネルに無駄がない。平行ビーム
でデータが収集されるので、第2世代の簡潔な再構成方
法を適用できる。第2世代的データ収集であるので、検
出器のチャンネル配置が不均質であっても、断面像の品
位が落ちることがない。このため、検出器をユニット構
造にすることができる。第2世代的データ収集であるの
で、検出器のチャンネル間の特性のばらつきがあって
も、断面像の品位の低下が生じにくい。検査中に検査を
中断することなく、オフセットデータやエアデータを取
ることができるので、手間がかからず、検査効率がよ
く、オンライン化に適している。X線をオン/オフする
ことなく検査できるので、X線管に無理がかからず寿命
が長くなる。X線ビームを180°分だけ使用している
ので、被検体を交換するための十分な空間および時間を
確保できる。X線遮蔽体12を公転テーブル11に固定
したので、X線遮蔽体12を動かすための機構を必要と
しない。ファン角180°の第2世代CTスキャナであ
り、第2世代として最も高速である。ファン角180°
の第2世代であるので、トラバース(円弧状)1回でむ
み、被検体にも加減速時の加速度が加わらない。
【0039】次に、本発明の第2実施例に係わるCTス
キャナについて図5を参照して説明する。図5に示す第
2の実施例のCTスキャナは、以下の説明から更に詳細
に分かるように、図1に示した第1の実施例に対して自
転テーブルが1台であり、X線管から放射されるX線ビ
ームが被検体を含む所定の撮影領域を覆うようになって
いて、このX線ビームは常に被検体を向いて被検体とと
もに公転し、また検出器は90°のファン角を有するも
のが使用され、更に自転テーブルに載置された被検体は
検出器の90°のファン角の間を往復動作するという点
が異なっているものであり、その他の構成作用は同じで
ある。
【0040】図5に示すCTスキャナの構成を説明する
と、X線管34は図示しないコリメータにより水平なフ
ァン状のX線ビーム39を発生するが、このX線管34
は矩形の公転テーブル35の一端側の回転中心に固定的
に取り付けられ、該公転テーブル35の他端寄りには自
転テーブル36が回転自在に取り付けられ、この自転テ
ーブル36上には被検体38が載置されている。X線管
34からのX線ビーム39は自転テーブル36にほぼ等
しい撮影領域37を覆うように発生し、被検体38を常
に照射するようになっている。撮影領域37はX線ビー
ム39の面、すなわちX線ファンビームの面内で自転テ
ーブル36の自転軸Cを中心とする円形領域である。
【0041】公転テーブル35の他端に取り付けられた
自転テーブル36が公転テーブル35によってX線管3
4を中心に、詳しくはX線管34のX線焦点Sを中心に
X線管34からのX線ファンビーム面に沿って等速度で
公転する場合に、X線管34からのX線ビーム39は常
に被検体38を照射するようにX線管34は公転テーブ
ル35に取り付けられている。なお、X線管34はX線
制御装置41によって制御されている。
【0042】また、自転テーブル36が公転テーブル3
5によってX線管34を中心に公転する場合に、自転テ
ーブル36に載置された被検体38が常に同じ方位を向
くべく自転テーブル36は自転軸Cを中心に公転と同じ
角速度で逆方向に自転するようになっている。自転軸C
はX線管34のX線焦点Sにある公転軸に平行に設けら
れている。なお、これらの公転および自転は機構制御装
置42によって制御されている。また、機構制御装置4
2は公転テーブル35および自転テーブル36を単独で
回転させることも可能である。
【0043】X線管34からのX線ビーム39は、自転
テーブル36上の被検体38を透過し、検出器40によ
って角度分解能をもって検出されるが、この検出器40
はX線管34のX線焦点Sを中心に90°のファン角θ
で円弧状に配設されている。この検出器40は、図1に
示した第1の実施例のものと同じ構成のものであり、多
チャンネルの検出素子で構成され、その内部構造は図2
で説明したものと同じである。
【0044】検出器40は、データ収集装置43に接続
され、検出器40からの電気信号に変換されたX線検出
信号はデータ収集装置43に供給される。データ収集装
置43は公転テーブル35の一定微小角度である約0.
03°の回転毎に機構制御装置42から出力される収集
パルスを受け取り、この収集パルスに同期して検出器4
0からデータ収集を行う。検出器40からのX線検出信
号はデータ収集装置43でAD変換され、ディジタルデ
ータとして再構成装置44に供給される。再構成装置4
4はこのデータを一旦内部メモリに記憶し、撮影領域3
7を通るX線通路についてのデータを拾い出して並び替
え、180°方向の平行ビームの組に対応するデータに
する。そして、このように変換されたデータに基づいて
通常の第2世代方式の再構成方法で被検体の断面像を構
成し、表示装置45に表示する。
【0045】次に、以上のように構成される第2の実施
例のCTスキャナの作用を図6〜図8を参照して説明す
る。まず、操作者は被検体38を自転テーブル36上に
載置し、X線制御装置41および機構制御装置42を起
動し、X線管34からX線ビーム39を発生するととも
に、公転テーブル35をX線管34のX線焦点Sを中心
に公転させ、かつ自転テーブル36を自転軸Cを中心に
公転テーブル35の公転とは逆方向に自転させる。な
お、この公転は、まず図5において円弧状に配設された
検出器40の下端部から上端部に向かって反時計方向に
公転し、自転テーブル36が検出器40の上端部に到達
すると、自転テーブル36の向きを90°変え、それか
ら逆方向に検出器40の上端部から下端部に向かって公
転するように行われる。
【0046】このように公転を行う自転テーブル36の
軌跡は、図6(a)において(1),(2),(3),
(4)で示すように、検出器40の下端部のNチャンネ
ルから上方に向かって公転し、上端部の1チャンネルに
至り、この(4)の位置で公転が停止すると、ここで自
転テーブル36は図6(b)において(5)の位置で示
すように90°向きを変えるように自転する。それか
ら、この図6(b)の位置(5),(6),(7),
(8)で示すように自転テーブル36は検出器40の上
端部の1チャンネルから下端部のNチャンネルに向かっ
て公転するというように90°のファン角θを往復し、
これにより180°のデータが検出器40で検出され
る。この検出器40の検出データは、機構制御装置42
からの一定角度の回転毎の収集パルスに同期してデータ
収集装置43で収集される。すなわち、データ収集装置
43は1つの収集パルスを受け取ると、次の収集パルス
を受け取る前にすべてのチャンネルの検出器からの出力
を時分割で切り換えながら、各検出器出力信号を次々と
ディジタルデータに変換し、再構成装置44に供給す
る。
【0047】図6(b)の位置(8)で公転が停止する
と、X線管34はオフになり、再構成装置44に送られ
たデータは再構成され、この再構成された被検体の断面
像が表示装置45に表示される。
【0048】図6(a)に示した位置(1),(2),
(3),(4)に対する自転テーブル36の動作で検出
器40の1〜Nチャンネルが収集したビーム位置はそれ
ぞれ図7(a)に示すようなものになる。それぞれ検出
器40の設置角θn だけ傾斜した平行線の組となる。そ
して、時間の推移がトラバース位置Lの推移に対応する
ことがわかる。
【0049】同様に、図6(b)に示した位置(5),
(6),(7),(8)に対する自転テーブル36の動
作で検出器40の1〜Nチャンネルによってデータが収
集され、合わせて180°方向のデータとなる。
【0050】図8は、上述したようにデータ収集装置4
3で収集されたデータが再構成装置44に送られてくる
データを縦軸にチャンネル番号、横軸に時間をとって示
している。再構成装置44は、送られてくるデータを順
次内部のバッファメモリに記憶していく。このメモリ上
で被検体の透過データはハッチングされた部分である。
なお、図8において、TF は行きの透過データであり、
B は帰りの透過データである。Aはエアデータ、すな
わち空気透過のデータであり、被検体透過前後で収集さ
れたデータである。また、Ofはオフセットデータ、す
なわち入射X線がない場合のデータを示し、X線ビーム
が検出器40に入射しない時に収集される。
【0051】検出器40のバッファメモリ上のデータ
は、図8に示すように読み出され、時間軸方向をずらし
ながら補間計算を行い、縦軸にビーム方位角θをとり、
横軸にビームトラバース位置Lをとって整理される。こ
の場合、後半のデータは時間軸方向に反転され、方向合
わせが行われる。また、前後のエアデータおよび時間的
に一番近いオフセットデータもこの整理されたデータに
添付される。オフセットデータはオフセット補正(0点
補正)、エアデータはエア補正(ゲイン補正)に使用さ
れる。
【0052】整理後のデータは180°方向の平行ビー
ムのデータであり、通常の第2世代方式の再構成方法で
断面像が作成される。そして、この作成された断面像は
表示装置45に表示される。
【0053】以上のように構成される第2の実施例のC
Tスキャナでは、被検体を約90°往復回転させる間に
スキャンが終了するので、スキャン時間が短くてすむ。
平行ビームでデータが収集されるので、第2世代の簡潔
な再構成方法が適用できる。第2世代的データ収集であ
るので、検出器のチャンネル配置が不均質であっても断
面像の品位が低下することがなく、このため検出器をユ
ニット構造にすることができる。第2世代的データ収集
であるので、検出器のチャンネル間の特性のばらつきが
あっても断面像の品位の低下が生じにくい。検査中に検
査を中断することなく、オフセットデータやエアデータ
をとることができ、手間がかからず、検査効率がよく、
オンライン化に適している。ファン角90°の第2世代
CTスキャナと同等の高速なCTスキャナを達成するこ
とができる。ファン角90°であるので、トラバース
(円弧状)2回でよく、検査を高速化できる。X線管が
公転テーブルに固定されているので、高圧ケーブルを動
かさずにすみ、信頼性が高く、ケーブル寿命を長くする
ことができる。図9は、本発明の第3の実施例に係わる
CTスキャナの構成を示す図である。
【0054】同図に示す第3の実施例のCTスキャナ
は、X線管341がフロアに固定的に支持され、X線管
341からのX線ビーム391が90°のファン角θを
覆うように発生し、公転テーブル35上にX線遮蔽体4
6が設けられている点が異なることを除いて図5に示し
た第2の実施例と構成がほぼ同じであり、作用もX線遮
蔽体46によってX線ビーム39が遮られた時にオフセ
ットデータが得られることを除いて、第2の実施例とほ
ぼ同じである。
【0055】この第3の実施例の効果は、第2の実施例
の効果に加えて、X線管341がフロアに固定的に支持
されているので、X線焦点のアライメントが容易になる
ことである。
【0056】図10は、本発明の第4の実施例に係わる
CTスキャナの構成を示す図である。同図に示す第4の
実施例のCTスキャナは、複数の自転テーブル36a,
36b,・・・36fを有することが図9に示した第3
の実施例と異なるものである。
【0057】このように構成した第4の実施例では、第
2および第3の実施例のような往復回転による公転を行
う必要がなく、一方向の公転を行えばよいことになる。
すなわち、公転は、連続的に一方向に続けて回転し、各
自転テーブルは公転テーブル上で公転と同じ各速度で逆
方向に続けて自転するとともに、ファン角θの領域を抜
けた時点でこの連続回転に重ねて、90°のステップ回
転を行い、2回転の公転の間に90°分2回のデータ収
集が行われ、断面像が再構成される。
【0058】また、スキャン動作は、X線をオン状態の
まま、連続して行われ、ファン角θの領域外で2回転毎
に被検体の交換が行われる。上述した第4の実施例で
は、被検体を2回公転させる間にスキャンが終了するの
で、スキャン時間が短くてよい。複数の被検体について
同時に検査が行われるので、検査効率がよい。また、被
検体を移動させながら検査できるので、オンライン検査
に適している。1台のX線管で90°方向のX線を発生
しているので、線源利用率が高い。すべての検出器を常
に使用しているので、検出器チャンネルに無駄がない。
平行ビームでデータを収集しているので、第2世代の簡
潔な再構成方法が適用できる。第2世代的データ収集で
あるので、検出器のチャンネル配置が不均質であっても
断面像の品位が低下することがなく、このため検出器を
ユニット構造にすることができるとともに、また検出器
のチャンネル間の特性にばらつきがあっても、断面像の
品位低下が生じにくい。
【0059】更に、検査中に検査を中断することなく、
オフセットデータやエアデータを取ることができるの
で、手間がかからず、検査効率がよく、オンライン化に
適している。X線をオン−オフすることなく検査できる
ので、X線管に無理がかからず、寿命が長くなる。X線
ビームを90°分だけ使用しているので、被検体を交換
するための十分な空間および時間を確保できる。X線遮
蔽体46を公転テーブルに固定しているので、X線遮蔽
体46を動かすための特別の機構を設けることなく、X
線ビームを遮ったりまたは遮らなくすることができる。
ファン角90°の第2世代CTスキャナと同等の高速C
Tスキャナを実現可能である。ファン角90°の第2世
代であるので、トラバース(円弧状)2回でよく、高速
化を達成することができる。X線管が固定であるので、
高圧ケーブルを動かす必要がなく、信頼度が高く、ケー
ブル寿命も長くなる。
【0060】図11は、本発明の第5の実施例に係わる
CTスキャナの構成を示す図である。同図に示す第5の
実施例のCTスキャナは、180°のファン角θを持つ
検出器401を有する点が図5に示す第2の実施例と構
造的に異なり、また作用では往復の公転はなく、一方向
のみの連続公転が行われ、自転テーブルのステップ回転
もない点が第2の実施例と異なっており、その他の構成
および作用は同じである。
【0061】更に詳しくは、図11に示す第5の実施例
では、1回転の公転の間に180°分のデータ収集が行
われ、被検体の断面像が再構成される。また、X線はオ
ンしたまま、スキャンは連続して行われ、ファン角θの
領域外で1回転毎に被検体の交換が行われる。この第5
の実施例では、ファン角θが180°であるので、トラ
バース(円弧状)1回でよく、検査が更に高速化され
る。
【0062】図12は、本発明の第6の実施例に係わる
CTスキャナの構成を示す図である。同図に示す第6の
実施例のCTスキャナは、図9に示す第3の実施例にお
ける検出器40のファン角θを60°に変更した点が異
なるのみであり、これにより公転が1往復半行われ、す
なわち円弧状トラバースが3回行われ、自転テーブル3
6のステップ回転が60°になっている。なお、効果は
図9に示す第3の実施例の場合と同等である。
【0063】図13は、本発明の第7の実施例に係わる
CTスキャナの機構部の構成を示す図である。同図に示
す第7の実施例のCTスキャナの機構部は、上述した各
実施例のように公転テーブルと自転テーブルの組合せに
よらずに、被検体の方位を変えることなく、被検体を公
転せしめる機構を実現しているものである。
【0064】図13に示す機構部では、フロア等に固定
的に設けられたX線管34を中心として設けられたベー
ス142が同様にフロア等に固定的に取り付けられ、こ
のベース142の両端にそれぞれアーム140aおよび
140bの一端が回転自在に取り付けられ、この両アー
ムの他端にテーブル141が支持されている。両アーム
140aおよび140bは互いに平行でかつ同じ長さで
あり、それぞれ両端がベアリングを介して回転自在にベ
ース142およびテーブル141に取り付けられている
ので、ベアリング軸の周りの両アームの回転によりテー
ブル141は矢印145で示すように左下の実線で示す
位置のテーブル141から点線で示す位置のテーブル1
41’,141”のように方位を変えることなくX線管
34を中心に公転することができる。なお、テーブル1
41にはX線遮蔽体144が取り付けられている。
【0065】なお、前述した各実施例では、被検体を自
転させているが、逆に公転させる側をすべてフロア等に
固定し、フロア等に固定されていた側を逆方向に公転さ
せるように構成しても同等の機能を達成することができ
ることは明らかである。
【0066】また、上記各実施例では、被検体の断面像
の高さ方向の位置、すなわちX線ファンビーム面の位置
を変える機構については説明の簡単化のため省略した
が、これは自転テーブルまたは公転テーブルを上下動し
たり、またはX線管と検出器を上下動することにより行
うことができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射線源からファンビーム放射線を発生し、被検体を載
置した被検体移動手段が被検体が常に同じ方位を向くよ
うに放射線源を中心にファンビーム放射線の面に沿って
被検体を公転し、放射線源を中心とする円弧状に配設さ
れた検出手段によって被検体を透過したファンビーム放
射線を検出しているので、多数の被検体を中断すること
なく連続して短時間で検査することができ、オンライン
化に適しているとともに、検出器に無駄がなく、高品位
の断面像を高速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるCTスキャナの
構成を示す図である。
【図2】図1のCTスキャナに使用されている検出器の
内部構造を示す図である。
【図3】図1のCTスキャナの作用を示す説明図であ
る。
【図4】図1のCTスキャナの作用を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるCTスキャナの
構成を示す図である。
【図6】図5のCTスキャナの作用を示す説明図であ
る。
【図7】図5のCTスキャナの作用を示す説明図であ
る。
【図8】図5のCTスキャナの作用を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例に係わるCTスキャナの
構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係わるCTスキャナ
の構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係わるCTスキャナ
の構成を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施例に係わるCTスキャナ
の構成を示す図である。
【図13】本発明の第7の実施例に係わるCTスキャナ
の構成を示す図である。
【図14】従来のCTスキャナの構成を示す図である。
【図15】従来のCTスキャナの別の構成図である。
【図16】図15に示すCTスキャナの作用を示す説明
図である。
【図17】図15に示すCTスキャナの作用を示す説明
図である。
【図18】図15に示すCTスキャナの作用を示す説明
図である。
【符号の説明】
1,34 X線管 2,39 X線ファンビーム 3,38 被検体 4,40 検出器 5,41 X線制御装置 6,42 機構制御装置 7,43 データ収集装置 8,44 再構成装置 10a〜10f,36 自転テーブル 11,35 公転テーブル 12,46 X線遮蔽体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査領域を覆うファンビーム放射線を発
    生する放射線源と、被検体を載置する載置手段と、該載
    置手段を前記放射線源を中心に公転させる公転手段と、
    前記被検体を透過した前記放射線源からの放射線を検出
    するように前記ファンビーム放射線の面に沿って所定の
    ファン角の範囲を覆って前記放射線源を中心とする円弧
    状に配設された検出手段と、前記公転手段による前記載
    置手段の公転に応じて前記放射線源からのファンビーム
    放射線が前記載置手段に載置された被検体に常に向くよ
    うに設定する設定手段と、前記公転手段によって前記載
    置手段が公転した場合にも該載置手段に載置された被検
    体が常に同じ方位を向くように該載置手段を自転させる
    自転手段とを有することを特徴とするCTスキャナ。
  2. 【請求項2】 所定のファン角を有するファンビーム放
    射線を発生する放射線源と、被検体を載置し、前記被検
    体が常に同じ方位を向くように前記放射線源を中心に前
    記ファンビーム放射線の面に沿って該被検体を公転させ
    る被検体移動手段と、前記被検体を透過したファンビー
    ム放射線を検出するように前記放射線源を中心とする円
    弧状に配設された検出手段とを有することを特徴とする
    CTスキャナ。
  3. 【請求項3】 前記被検体移動手段は、被検体を載置す
    る載置手段と、該載置手段を前記放射線源を中心に公転
    させる公転手段と、該公転手段によって前記載置手段が
    公転した場合にも該載置手段に載置された被検体が常に
    同じ方位を向くように該載置手段を自転させる自転手段
    とを有することを特徴とする請求項3記載のCTスキャ
    ナ。
  4. 【請求項4】 前記載置手段は、複数設けられているこ
    とを特徴とする請求項4記載のCTスキャナ。
JP5122997A 1993-05-26 1993-05-26 Ctスキャナ Pending JPH06331569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5122997A JPH06331569A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 Ctスキャナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5122997A JPH06331569A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 Ctスキャナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06331569A true JPH06331569A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14849725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5122997A Pending JPH06331569A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 Ctスキャナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06331569A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084467A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Hitachi Ltd コンピュータ断層撮影を行なうための方法及び装置
JP2007171063A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Ltd コンピュータ断層像撮像装置,インライン検査用コンピュータ断層像撮像装置及びコンピュータ断層像撮像方法
WO2009146937A1 (en) 2008-06-06 2009-12-10 Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum Für Gesundheit Und Umwelt (Gmbh) Scanner device and method for computed tomography imaging
JP2011209089A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hitachi Ltd 放射線断層撮影方法および放射線断層撮影装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084467A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Hitachi Ltd コンピュータ断層撮影を行なうための方法及び装置
JP4732843B2 (ja) * 2004-09-14 2011-07-27 株式会社日立製作所 コンピュータ断層撮影を行なうための方法及び装置
JP2007171063A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Ltd コンピュータ断層像撮像装置,インライン検査用コンピュータ断層像撮像装置及びコンピュータ断層像撮像方法
WO2009146937A1 (en) 2008-06-06 2009-12-10 Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum Für Gesundheit Und Umwelt (Gmbh) Scanner device and method for computed tomography imaging
JP2011521754A (ja) * 2008-06-06 2011-07-28 ヘルムホルツ・ツェントルム・ミュンヒェン・ドイチェス・フォルシュンクスツェントルム・フューア・ゲズントハイト・ウント・ウムベルト(ゲーエムベーハー) コンピュータ断層撮像用スキャナ及びスキャン方法
US8693618B2 (en) 2008-06-06 2014-04-08 Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum Für Gesundheit Und Umwelt (Gmbh) Scanner device and method for computed tomography imaging
JP2011209089A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hitachi Ltd 放射線断層撮影方法および放射線断層撮影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4150293A (en) Tomographic apparatus for producing transverse layer images
JP3449561B2 (ja) X線ct装置
JP5897890B2 (ja) 積重ね型フラット・パネルx線検出器アセンブリ及び該検出器アセンブリを備えるctイメージング・システム
US7778383B2 (en) Effective dual-energy x-ray attenuation measurement
JP6018748B2 (ja) Ctイメージング・システム
US4149079A (en) Method of and means for scanning a body to enable a cross-section thereof to be reconstructed
KR100737027B1 (ko) 피검체 이동 장치 및 촬영 장치
JPH09215688A (ja) マルチ・スライス型計算機式断層写真法システムにおいてx線ビームの位置を決定するシステム
JPH08299322A (ja) Ct装置
JPH0614912A (ja) コンピュータ断層撮影システムで画像を作成する方法と装置
US6047040A (en) Detector signal integration in volumetric CT scanner detector arrays
IL98397A (en) Computed tomography system with a copyable focal point
US6118840A (en) Methods and apparatus to desensitize incident angle errors on a multi-slice computed tomograph detector
JPS60106439A (ja) 放射線透過による診断装置及び方法
JPH06331569A (ja) Ctスキャナ
JP4076283B2 (ja) 放射線断層撮影装置およびx線管
JP2001187045A (ja) コンピュータ断層撮影方法
JPS5829091B2 (ja) 被検体断層の放射線吸収量測定装置
JPS62284250A (ja) 産業用ctスキヤナ
JPH05196584A (ja) Ctスキャナ
JP2006034963A (ja) X線検出器およびコンピュータ断層撮影装置
JPH10295683A (ja) 電子ビームx線ct装置
JP4114467B2 (ja) X線ct装置
FI61803B (fi) Straolningsenergiapparat
JP4119110B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置