JPH06331494A - 光線路試験方法 - Google Patents
光線路試験方法Info
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- JPH06331494A JPH06331494A JP12296493A JP12296493A JPH06331494A JP H06331494 A JPH06331494 A JP H06331494A JP 12296493 A JP12296493 A JP 12296493A JP 12296493 A JP12296493 A JP 12296493A JP H06331494 A JPH06331494 A JP H06331494A
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- Japan
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- light
- fresnel reflection
- reflection section
- optical line
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 最適な測定条件を自動的に設定し、極めて効
率的に試験を行うことができる光線路試験方法を実現す
る。 【作用】 予備測定を自動的に繰り返し実行すること
で、光パルスが入射される光線路の近端から遠端までの
間に発生するフレネル反射区間をサーチし、サーチされ
たフレネル反射区間の開始ポイントfsおよび終了ポイ
ントfeを該光線路のマスク位置として設定する。これ
により、本測定時のマスク位置が自動的に設定されこと
になり、極めて効率良い光線路試験となる。
率的に試験を行うことができる光線路試験方法を実現す
る。 【作用】 予備測定を自動的に繰り返し実行すること
で、光パルスが入射される光線路の近端から遠端までの
間に発生するフレネル反射区間をサーチし、サーチされ
たフレネル反射区間の開始ポイントfsおよび終了ポイ
ントfeを該光線路のマスク位置として設定する。これ
により、本測定時のマスク位置が自動的に設定されこと
になり、極めて効率良い光線路試験となる。
Description
【0001】この発明は、光パルス試験器を用いて光線
路のケーブルや、コネクタ及び融着点における接続損失
を測定する光線路試験方法に関する。
路のケーブルや、コネクタ及び融着点における接続損失
を測定する光線路試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の光線路試験システムの
構成を示すブロック図である。この図において、1は試
験光となる光パルスを発生する光パルス試験器である。
この光パルス試験器1は、後述するマスク機能を具備す
る。2a〜2dは、それぞれ光ファイバケーブル、3a
〜3cは各ケーブル2a〜2dをそれぞれ接続するコネ
クタ、4はケーブル端末である。
構成を示すブロック図である。この図において、1は試
験光となる光パルスを発生する光パルス試験器である。
この光パルス試験器1は、後述するマスク機能を具備す
る。2a〜2dは、それぞれ光ファイバケーブル、3a
〜3cは各ケーブル2a〜2dをそれぞれ接続するコネ
クタ、4はケーブル端末である。
【0003】上記構成において、光パルス試験器1から
出力される光パルスは、光線路の開始部分である光ファ
イバ2aに入射する。この光パルスは光線路をその終端
部分であるケーブル端末4に向けて伝播する。この伝播
の際、光パルスは光線路内の各部において散乱および反
射され、これにより後方散乱光および反射光の総和とな
る応答光が光パルス試験器1側で受光される。光パルス
試験器1は、受光した応答光を解析して光線路各部の損
失を求める。
出力される光パルスは、光線路の開始部分である光ファ
イバ2aに入射する。この光パルスは光線路をその終端
部分であるケーブル端末4に向けて伝播する。この伝播
の際、光パルスは光線路内の各部において散乱および反
射され、これにより後方散乱光および反射光の総和とな
る応答光が光パルス試験器1側で受光される。光パルス
試験器1は、受光した応答光を解析して光線路各部の損
失を求める。
【0004】従来、こうした光線路試験方法により光線
路の伝送損失を測定する場合には、光パルス幅、測定時
間、受光アッテネータの減衰量、マスクをかける位置等
の測定条件をマニュアル操作により最適な値に調整して
いた。これら測定条件の内、時に、マスク位置の設定は
正確な測定を実行するのに必須なものとなる。例えば、
光ファイバケーブルの接続点等に大きなフレネル反射量
が存在すると、このフレネル反射量で光パルス試験器1
の受光部が飽和してしまい、この結果、応答波形が歪ん
で正確な伝送特性を得ることができなくなる。そこで、
このような波形歪みを防ぐために、設定された区間の応
答光を遮光する機能として上述したマスク機能が必要に
なる訳である。
路の伝送損失を測定する場合には、光パルス幅、測定時
間、受光アッテネータの減衰量、マスクをかける位置等
の測定条件をマニュアル操作により最適な値に調整して
いた。これら測定条件の内、時に、マスク位置の設定は
正確な測定を実行するのに必須なものとなる。例えば、
光ファイバケーブルの接続点等に大きなフレネル反射量
が存在すると、このフレネル反射量で光パルス試験器1
の受光部が飽和してしまい、この結果、応答波形が歪ん
で正確な伝送特性を得ることができなくなる。そこで、
このような波形歪みを防ぐために、設定された区間の応
答光を遮光する機能として上述したマスク機能が必要に
なる訳である。
【0005】マスク機能を備える光パルス試験器1の動
作について図11を参照して説明する。光パルス試験器
1は、CPU14の制御の下に、光源16の発光動作と
受光部17の受光動作とを制御すると共に、光方向性結
合器18、増幅回路19、平均処理部20、対数変換部
21、表示部22、駆動回路23、タイミング発生部2
4を一定時間動作させる。以下、これについて概説して
おく。
作について図11を参照して説明する。光パルス試験器
1は、CPU14の制御の下に、光源16の発光動作と
受光部17の受光動作とを制御すると共に、光方向性結
合器18、増幅回路19、平均処理部20、対数変換部
21、表示部22、駆動回路23、タイミング発生部2
4を一定時間動作させる。以下、これについて概説して
おく。
【0006】まず、タイミング発生部24は、CPU1
4から供給されるタイミング信号に応じて駆動信号を発
生し、この駆動信号に従って駆動回路23が光源16か
ら光パルスを順次発生させる。光源16から出力される
光パルスは、光方向性結合器18を介して測定ファイバ
2(あるいは6)に入射される。測定光ファイバ2に入
射した光パルスは、当該ファイバ2内の各部において散
乱または反射され、これが後方散乱光または反射光から
形成される応答光となって入射端へ戻る。
4から供給されるタイミング信号に応じて駆動信号を発
生し、この駆動信号に従って駆動回路23が光源16か
ら光パルスを順次発生させる。光源16から出力される
光パルスは、光方向性結合器18を介して測定ファイバ
2(あるいは6)に入射される。測定光ファイバ2に入
射した光パルスは、当該ファイバ2内の各部において散
乱または反射され、これが後方散乱光または反射光から
形成される応答光となって入射端へ戻る。
【0007】この時、CPU14は、光方向性結合器1
8内に配備されるA/Oスイッチを切り替えて光路を遮
り、応答光が受光部17へ入射しないようにマスキング
する。ここで、A/Oスイッチの切り替えタイミング
は、予めメモリ12に記憶されるものであって、CPU
14はこれを読み出し、光パルス出力後に戻ってくる応
答光が光方向性結合器18を通過するタイミングでA/
Oスイッチを切り替える。
8内に配備されるA/Oスイッチを切り替えて光路を遮
り、応答光が受光部17へ入射しないようにマスキング
する。ここで、A/Oスイッチの切り替えタイミング
は、予めメモリ12に記憶されるものであって、CPU
14はこれを読み出し、光パルス出力後に戻ってくる応
答光が光方向性結合器18を通過するタイミングでA/
Oスイッチを切り替える。
【0008】こうしてマスキングがなされた後、応答光
は受光部17(プリアンプを含む)によって受光され、
受光アッテネータ15および増幅回路19を経て平均処
理部20に供給される。平均処理部20は、光源16が
一定時間内に出力する各光パルスに対応した各応答波形
を平均化する。この平均化によって得られた応答波形
が、対数変換部21によってdB(デシベル)値に変換
され、対数表現された応答波形が表示部22に表示され
る。そして、CPU14は、対数変換部21から出力さ
れる対数表現された波形データyをサンプリングしてメ
モリ12に書き込む。
は受光部17(プリアンプを含む)によって受光され、
受光アッテネータ15および増幅回路19を経て平均処
理部20に供給される。平均処理部20は、光源16が
一定時間内に出力する各光パルスに対応した各応答波形
を平均化する。この平均化によって得られた応答波形
が、対数変換部21によってdB(デシベル)値に変換
され、対数表現された応答波形が表示部22に表示され
る。そして、CPU14は、対数変換部21から出力さ
れる対数表現された波形データyをサンプリングしてメ
モリ12に書き込む。
【0009】次に、上述したマスク位置の設定について
図12および図13を参照して説明する。図12および
図13は、光線路試験システムにおいて求められる応答
光波形を例示したものである。これらの応答光波形にお
いて、2a,2b,2cおよび2dは、それぞれ光ファ
イバケーブル区間に存在する後方散乱光を表しており、
その傾きから各ファイバケーブル2a〜2dの損失が求
められる。3A,3Bおよび3Cは、それぞれコネクタ
3a,3b,3cにおけるフレネル反射光を表し、4A
はケーブル端末4からのフレネル反射光を表す。
図12および図13を参照して説明する。図12および
図13は、光線路試験システムにおいて求められる応答
光波形を例示したものである。これらの応答光波形にお
いて、2a,2b,2cおよび2dは、それぞれ光ファ
イバケーブル区間に存在する後方散乱光を表しており、
その傾きから各ファイバケーブル2a〜2dの損失が求
められる。3A,3Bおよび3Cは、それぞれコネクタ
3a,3b,3cにおけるフレネル反射光を表し、4A
はケーブル端末4からのフレネル反射光を表す。
【0010】図12は、区間2b,2c,2dにフレネ
ル反射による波形歪みが生じた場合の応答波形を例示し
ており、このような飽和した波形歪みが生じると、正確
な各部損失を求めることができない。そこで、従来の光
線路試験方法においては、このような波形歪みが発生す
る場合、これらフレネル反射区間2b,2c,2dに対
応する区間L1,L2,L3を測定した後、これら区間
L1,L2,L3をマスキングした状態で応答光波形を
測定するようにしている。
ル反射による波形歪みが生じた場合の応答波形を例示し
ており、このような飽和した波形歪みが生じると、正確
な各部損失を求めることができない。そこで、従来の光
線路試験方法においては、このような波形歪みが発生す
る場合、これらフレネル反射区間2b,2c,2dに対
応する区間L1,L2,L3を測定した後、これら区間
L1,L2,L3をマスキングした状態で応答光波形を
測定するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光線路試験方法では、マスク位置や受光アッテネー
タの減衰量等の測定条件が予備測定の結果に応じて手動
調整される。したがって、測定条件を最適化するには、
人手による予備測定を繰り返し行う必要があり、非効率
的なものになってしまうという問題がある。この発明は
上述した事情に鑑みてなされたもので、最適な測定条件
を自動的に設定し、極めて効率的な試験を行うことがで
きる光線路試験方法を提供することを目的としている。
来の光線路試験方法では、マスク位置や受光アッテネー
タの減衰量等の測定条件が予備測定の結果に応じて手動
調整される。したがって、測定条件を最適化するには、
人手による予備測定を繰り返し行う必要があり、非効率
的なものになってしまうという問題がある。この発明は
上述した事情に鑑みてなされたもので、最適な測定条件
を自動的に設定し、極めて効率的な試験を行うことがで
きる光線路試験方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、近端と遠端
とを接続する光線路に該近端から光パルスを入射すると
共に、該光線路で発生する後方散乱光およびフレネル反
射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形から
該光線路の伝送損失を測定する光線路試験方法におい
て、受光レベルを最適とした予備測定により第1の応答
光波形を取得し、該第1の応答光波形に存在するフレネ
ル反射区間を検出する第1のステップと、前記第1の過
程で検出されたフレネル反射区間が前記縁端に対応する
ものであるか否かを判定する第2のステップと、前記縁
端に対応するフレネル反射区間でないと判定された場
合、当該フレネル反射区間の受光レベルを最適な値に調
整して第2の応答光波形を取得し、この第2の応答光波
形に存在する前記フレネル反射区間のレベルがノイズレ
ベルを超えているか否かを判定する第3のステップと、
前記フレネル反射区間のレベルが前記ノイズレベルを超
えていない場合には、このフレネル反射区間を遮光する
マクス位置とする第4のステップと、前記フレネル反射
区間を含めた該光線路の近端区間を、次回に行われる予
備測定時のマスク位置として設定する第5のステップと
を備え、前記遠端に対応するフレネル反射区間を検出す
るまで前記第1〜第5のステップを繰り返して該光線路
の各マスク位置を設定することを特徴としている。
とを接続する光線路に該近端から光パルスを入射すると
共に、該光線路で発生する後方散乱光およびフレネル反
射光からなる応答光を受光し、受光した応答光波形から
該光線路の伝送損失を測定する光線路試験方法におい
て、受光レベルを最適とした予備測定により第1の応答
光波形を取得し、該第1の応答光波形に存在するフレネ
ル反射区間を検出する第1のステップと、前記第1の過
程で検出されたフレネル反射区間が前記縁端に対応する
ものであるか否かを判定する第2のステップと、前記縁
端に対応するフレネル反射区間でないと判定された場
合、当該フレネル反射区間の受光レベルを最適な値に調
整して第2の応答光波形を取得し、この第2の応答光波
形に存在する前記フレネル反射区間のレベルがノイズレ
ベルを超えているか否かを判定する第3のステップと、
前記フレネル反射区間のレベルが前記ノイズレベルを超
えていない場合には、このフレネル反射区間を遮光する
マクス位置とする第4のステップと、前記フレネル反射
区間を含めた該光線路の近端区間を、次回に行われる予
備測定時のマスク位置として設定する第5のステップと
を備え、前記遠端に対応するフレネル反射区間を検出す
るまで前記第1〜第5のステップを繰り返して該光線路
の各マスク位置を設定することを特徴としている。
【0013】
【作用】この発明によれば、予備測定を自動的に繰り返
し実行することで、光線路の近端から遠端までの間に発
生するフレネル反射区間をサーチし、サーチされたフレ
ネル反射区間の開始点および終了点を該光線路のマスク
位置として順次設定する。これにより、本測定時にはマ
スク位置が自動的に設定され、極めて効率的に試験を行
うことができる。
し実行することで、光線路の近端から遠端までの間に発
生するフレネル反射区間をサーチし、サーチされたフレ
ネル反射区間の開始点および終了点を該光線路のマスク
位置として順次設定する。これにより、本測定時にはマ
スク位置が自動的に設定され、極めて効率的に試験を行
うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は、この発明による光線路試験方法が
適用される光線路試験システムの構成を示すブロック図
である。なお、この図に示す光線路試験システムは、本
願発明の出願人によって出願された特願昭63−363
4号明細書に開示されている。
て説明する。図1は、この発明による光線路試験方法が
適用される光線路試験システムの構成を示すブロック図
である。なお、この図に示す光線路試験システムは、本
願発明の出願人によって出願された特願昭63−363
4号明細書に開示されている。
【0015】図1において、5は光伝送端局、6はNチ
ャンネル分の光ファイバケーブル、7は光カプラ、8は
1×N光スイッチである。1×N光スイッチ8は、制御
装置9から供給される選択信号に応じて測定すべき所定
チャンネルの光ファイバケーブルを選択する。光パルス
試験器1は、この1×N光スイッチ8を介してN個ある
光カプラ7の内のいずれか1つに接続される。このシス
テムでは、制御装置9から出力される選択信号に応じて
伝送特性を測定する光ファイバケーブル6が指定され、
指定された光ファイバケーブル6に対して光パルス試験
器1が制御装置9から供給される各種制御コマンドに応
じて後述する試験動作を実行する。
ャンネル分の光ファイバケーブル、7は光カプラ、8は
1×N光スイッチである。1×N光スイッチ8は、制御
装置9から供給される選択信号に応じて測定すべき所定
チャンネルの光ファイバケーブルを選択する。光パルス
試験器1は、この1×N光スイッチ8を介してN個ある
光カプラ7の内のいずれか1つに接続される。このシス
テムでは、制御装置9から出力される選択信号に応じて
伝送特性を測定する光ファイバケーブル6が指定され、
指定された光ファイバケーブル6に対して光パルス試験
器1が制御装置9から供給される各種制御コマンドに応
じて後述する試験動作を実行する。
【0016】すなわち、制御装置9と光パルス試験器1
とは、汎用インタフェースであるGP−IBインタフェ
ース13(図11参照)を介してデータ授受を行うよう
に構成されており、制御装置9から出力される制御コマ
ンドをCPU14が解釈して図2〜図7のフローチャー
トに示す動作を実行する。そして、光パルス試験器1か
ら出力される測定結果は、制御装置9を介して表示装置
10に表示される。
とは、汎用インタフェースであるGP−IBインタフェ
ース13(図11参照)を介してデータ授受を行うよう
に構成されており、制御装置9から出力される制御コマ
ンドをCPU14が解釈して図2〜図7のフローチャー
トに示す動作を実行する。そして、光パルス試験器1か
ら出力される測定結果は、制御装置9を介して表示装置
10に表示される。
【0017】以下、制御装置9から出力される制御コマ
ンドに応じた光パルス試験器1(CPU14)の動作に
ついて図2〜図9を参照して説明する。なお、図2〜図
7に示すフローチャートは、メモリ12(図11参照)
に制御プログラムとして予め記憶されているものとす
る。また、この実施例では、5000ポイントのデータ
を測定することができる光パルス試験器1を使用する場
合を想定し、測定した波形データyはy(1)、y
(2)・・・y(5000)という各ポイントの受光レ
ベル[dB]を表示するものとする。
ンドに応じた光パルス試験器1(CPU14)の動作に
ついて図2〜図9を参照して説明する。なお、図2〜図
7に示すフローチャートは、メモリ12(図11参照)
に制御プログラムとして予め記憶されているものとす
る。また、この実施例では、5000ポイントのデータ
を測定することができる光パルス試験器1を使用する場
合を想定し、測定した波形データyはy(1)、y
(2)・・・y(5000)という各ポイントの受光レ
ベル[dB]を表示するものとする。
【0018】まず、CPU14がGP−IBインタフェ
ース13を介して制御装置9から測定開始を表すスター
トコマンドを受けると、CPU14はこれを解釈してメ
モリ12から制御プログラムを読み出して実行する。こ
れにより、CPU14は、図2に示すステップSA1に
処理を進める。ステップSA1では、GP−IBインタ
フェース13を介して制御装置9から供給される予備測
定パラメータに従って光パルス試験器1の各部を初期設
定する。ここで言う予備測定パラメータとは、測定パル
ス幅、測定波長、分解能、コアの屈折比等である。
ース13を介して制御装置9から測定開始を表すスター
トコマンドを受けると、CPU14はこれを解釈してメ
モリ12から制御プログラムを読み出して実行する。こ
れにより、CPU14は、図2に示すステップSA1に
処理を進める。ステップSA1では、GP−IBインタ
フェース13を介して制御装置9から供給される予備測
定パラメータに従って光パルス試験器1の各部を初期設
定する。ここで言う予備測定パラメータとは、測定パル
ス幅、測定波長、分解能、コアの屈折比等である。
【0019】こうして予備測定パラメータがセットされ
ると、CPU14は次のステップSA2に処理を進め
る。ステップSA2では、考察点iを該光線路開始ポイ
ント、すなわちi=1に設定し、これをメモリ12に書
き込む。この考察点iとは、後述するように、フレネル
反射区間を探す際に使用するポイントを示す。そして、
ステップSA3に進むと、CPU14は該光線路開始ポ
イントの受光レベルy(1)がX0[dB]になるよう
に受光アッテネータ15の減衰量を調整する。このX0
値は、予備測定時(後述するステップSA4で行う)に
ダイナミックレンジを最大とすることができるレベルで
あり、予め実験等により定められる値である。
ると、CPU14は次のステップSA2に処理を進め
る。ステップSA2では、考察点iを該光線路開始ポイ
ント、すなわちi=1に設定し、これをメモリ12に書
き込む。この考察点iとは、後述するように、フレネル
反射区間を探す際に使用するポイントを示す。そして、
ステップSA3に進むと、CPU14は該光線路開始ポ
イントの受光レベルy(1)がX0[dB]になるよう
に受光アッテネータ15の減衰量を調整する。このX0
値は、予備測定時(後述するステップSA4で行う)に
ダイナミックレンジを最大とすることができるレベルで
あり、予め実験等により定められる値である。
【0020】ステップSA4では、予備測定パラメータ
に基づいた予備測定を行い、これにより得られた応答光
の波形データyをメモリ12に書き込む。この予備測定
にあっては、図11に示す構成を備える光パルス試験器
1が次のように動作する。すなわち、タイミング発生部
24がCPU14から供給されるタイミング信号に応じ
て駆動信号を発生し、駆動回路23が光源16を駆動し
て光パルスを順次発生させる。この光パルスは、光方向
性結合器18を介して測定ファイバ2に入射され、当該
ファイバ2内において散乱または反射される。この結
果、後方散乱光または反射光の総和となる応答光が入射
端へ戻って行く。
に基づいた予備測定を行い、これにより得られた応答光
の波形データyをメモリ12に書き込む。この予備測定
にあっては、図11に示す構成を備える光パルス試験器
1が次のように動作する。すなわち、タイミング発生部
24がCPU14から供給されるタイミング信号に応じ
て駆動信号を発生し、駆動回路23が光源16を駆動し
て光パルスを順次発生させる。この光パルスは、光方向
性結合器18を介して測定ファイバ2に入射され、当該
ファイバ2内において散乱または反射される。この結
果、後方散乱光または反射光の総和となる応答光が入射
端へ戻って行く。
【0021】この時、CPU14は、光方向性結合器1
8内に配備されるA/Oスイッチを切り替えて光路を遮
り、応答光が受光部17へ入射しないようにマスキング
する。このマスキングは、ステップSA1においてメモ
リ12に書込まれた予備測定パラメータに基づいてマス
ク位置が設定される。こうして予備的なマスキングが施
された応答波形は、受光部17によって受光され、受光
アッテネータ15および増幅回路19を介し平均処理部
20に取り込まれる。平均処理部20は、各光パルスに
対応した各応答波形を平均化し、平均化された応答波形
が、対数変換部21によってデシベル値に変換される。
そして、この対数表現された波形データyは、CPU1
4によってメモリ12に書込まれると共に、GP−IB
インタフェース13を介して制御装置9に伝送され、該
装置9が波形データyを表示装置10に表示する。
8内に配備されるA/Oスイッチを切り替えて光路を遮
り、応答光が受光部17へ入射しないようにマスキング
する。このマスキングは、ステップSA1においてメモ
リ12に書込まれた予備測定パラメータに基づいてマス
ク位置が設定される。こうして予備的なマスキングが施
された応答波形は、受光部17によって受光され、受光
アッテネータ15および増幅回路19を介し平均処理部
20に取り込まれる。平均処理部20は、各光パルスに
対応した各応答波形を平均化し、平均化された応答波形
が、対数変換部21によってデシベル値に変換される。
そして、この対数表現された波形データyは、CPU1
4によってメモリ12に書込まれると共に、GP−IB
インタフェース13を介して制御装置9に伝送され、該
装置9が波形データyを表示装置10に表示する。
【0022】こうして予備測定がなされると、CPU1
4はステップSA5に処理を進める。ステップSA5で
は、波形データyにおける考察点iの受光レベルy
(i)がX1[dB]であるか否か判定する。このX1
値は、予備測定時(ステップSA8)にダイナミックレ
ンジを最大とすることができるレベルであり、予め実験
等で決められているものである。ここで、y(i)=X
1となる場合には、考察点iの受光レベルy(i)がX
1[dB]になるように受光アッテネータの減衰量が調
整されたことを示すので、判断結果は「YES」とな
り、後述するステップSA9(図3参照)へ進む。
4はステップSA5に処理を進める。ステップSA5で
は、波形データyにおける考察点iの受光レベルy
(i)がX1[dB]であるか否か判定する。このX1
値は、予備測定時(ステップSA8)にダイナミックレ
ンジを最大とすることができるレベルであり、予め実験
等で決められているものである。ここで、y(i)=X
1となる場合には、考察点iの受光レベルy(i)がX
1[dB]になるように受光アッテネータの減衰量が調
整されたことを示すので、判断結果は「YES」とな
り、後述するステップSA9(図3参照)へ進む。
【0023】一方、考察点iの受光レベルy(i)がX
1[dB]でない時には、ここでの判断結果が「NO」
となり、この場合、受光アッテネータ15の減衰量を調
整するため、次のステップSA6へ処理を進める。ステ
ップSA6では、考察点iの受光レベルy(i)をX1
[dB]とする受光アッテネータ15の調整量を算出す
る。次いで、ステップSA7に進むと、CPU14は算
出した調整量に従って受光アッテネータ15の減衰量を
調整する。
1[dB]でない時には、ここでの判断結果が「NO」
となり、この場合、受光アッテネータ15の減衰量を調
整するため、次のステップSA6へ処理を進める。ステ
ップSA6では、考察点iの受光レベルy(i)をX1
[dB]とする受光アッテネータ15の調整量を算出す
る。次いで、ステップSA7に進むと、CPU14は算
出した調整量に従って受光アッテネータ15の減衰量を
調整する。
【0024】ステップSA8では、上記ステップSA7
において調整した受光アッテネータ15の減衰量に基づ
き再度予備測定を行い、波形データyを得てこれをメモ
リ12に書き込む。そして、このステップSA8の処理
が完了すると、CPU14は再び上述したステップSA
5を実行し、波形データyにおける考察点iの受光レベ
ルy(i)がX1[dB]になるまでステップSA5〜
SA8を繰り返す。そして、y(i)=X1となると、
CPU14は図3に示すステップSA9に処理を進め
る。
において調整した受光アッテネータ15の減衰量に基づ
き再度予備測定を行い、波形データyを得てこれをメモ
リ12に書き込む。そして、このステップSA8の処理
が完了すると、CPU14は再び上述したステップSA
5を実行し、波形データyにおける考察点iの受光レベ
ルy(i)がX1[dB]になるまでステップSA5〜
SA8を繰り返す。そして、y(i)=X1となると、
CPU14は図3に示すステップSA9に処理を進め
る。
【0025】ステップSA9では、考察点iが波形デー
タyのポイント範囲を越えていないかを判定する。本実
施例では、5000ポイントのデータを測定することが
できる光パルス試験器を使用しているため、ステップS
A9では5000>iであるかを判定する。ここで、考
察点iが波形データyのポイント範囲を超えたとする
と、判断結果は「NO」になり、後述するステップSA
27に処理を進める。一方、考察点iがポイント範囲内
にあれば、ここでの判断結果は「YES」となり、次の
ステップSA10に処理を進める。
タyのポイント範囲を越えていないかを判定する。本実
施例では、5000ポイントのデータを測定することが
できる光パルス試験器を使用しているため、ステップS
A9では5000>iであるかを判定する。ここで、考
察点iが波形データyのポイント範囲を超えたとする
と、判断結果は「NO」になり、後述するステップSA
27に処理を進める。一方、考察点iがポイント範囲内
にあれば、ここでの判断結果は「YES」となり、次の
ステップSA10に処理を進める。
【0026】ステップSA10に進むと、CPU14は
考察点iとその隣の考察点i+1との受光レベル差y
(i+1)−y(i)がX2値より大きいか否かを判断
する。このX2値とは、フレネル反射区間を識別するた
めの値であって、予め実験等で求めておくものである。
受光レベル差y(i+1)−y(i)がX2値より大き
い時には、考察点iがフレネル反射区間の開始点にある
と見做される。ここで、例えば、受光レベル差y(i+
1)−y(i)がX2値より小であるとすると、判断結
果が「NO」となり、ステップSA11に処理が進む。
考察点iとその隣の考察点i+1との受光レベル差y
(i+1)−y(i)がX2値より大きいか否かを判断
する。このX2値とは、フレネル反射区間を識別するた
めの値であって、予め実験等で求めておくものである。
受光レベル差y(i+1)−y(i)がX2値より大き
い時には、考察点iがフレネル反射区間の開始点にある
と見做される。ここで、例えば、受光レベル差y(i+
1)−y(i)がX2値より小であるとすると、判断結
果が「NO」となり、ステップSA11に処理が進む。
【0027】ステップSA11では、フレネル反射区間
をサーチすべく考察点iを1インクリメントし、再びス
テップSA9に戻る。そして、以後、上記ステップSA
9〜SA11の処理を繰り返すことで、所定ポイント範
囲内におけるフレネル反射区間をサーチし、フレネル反
射区間の開始ポイントが検出された時点でステップSA
10の判断結果が「YES」となり、ステップSA12
に処理を進める。
をサーチすべく考察点iを1インクリメントし、再びス
テップSA9に戻る。そして、以後、上記ステップSA
9〜SA11の処理を繰り返すことで、所定ポイント範
囲内におけるフレネル反射区間をサーチし、フレネル反
射区間の開始ポイントが検出された時点でステップSA
10の判断結果が「YES」となり、ステップSA12
に処理を進める。
【0028】ステップSA12では、検出したフレネル
反射区間の開始ポイントfsを考察点iとする。すなわ
ち、フレネル反射区間の開始ポイントfs=iとして次
のステップSA13に進む。ここで、例えば、図7に図
示するようなフレネル反射区間が検出されたとする。そ
うすると、ステップSA13では、フレネル反射区間の
終了ポイントfeを、考察点iより遠端方向へJ1ポイ
ント分離間したポイントとする。すなわち、fe=i+
J1とする。このJ1とは、フレネル反射区間の幅をポ
イント数で表したものであり、これは光パルスのパルス
幅や波長等に応じて予め決まる値である。
反射区間の開始ポイントfsを考察点iとする。すなわ
ち、フレネル反射区間の開始ポイントfs=iとして次
のステップSA13に進む。ここで、例えば、図7に図
示するようなフレネル反射区間が検出されたとする。そ
うすると、ステップSA13では、フレネル反射区間の
終了ポイントfeを、考察点iより遠端方向へJ1ポイ
ント分離間したポイントとする。すなわち、fe=i+
J1とする。このJ1とは、フレネル反射区間の幅をポ
イント数で表したものであり、これは光パルスのパルス
幅や波長等に応じて予め決まる値である。
【0029】フレネル反射区間が特定されると、CPU
14の処理は図4に示すステップSA14に進む。ステ
ップSA14〜SA15では、フレネル反射区間後にお
ける応答光波形の裾引き傾斜部分から当該フレネル反射
がケーブル端末によって発生したものであるか否を判定
する。すなわち、ステップSA14〜SA15の動作
を、図8を参照して説明すると、まず、ステップSA1
4では、ポイント(fe+J2)における受光レベルy
(fe+J2)と、ポイント(fe+J3)の受光レベ
ルy(fe+J3)と間の傾斜を最小2乗法で直線近似
し、これによりフレネル反射後の波形傾きkを求める。
この傾きkは、次式(1)で求められる。
14の処理は図4に示すステップSA14に進む。ステ
ップSA14〜SA15では、フレネル反射区間後にお
ける応答光波形の裾引き傾斜部分から当該フレネル反射
がケーブル端末によって発生したものであるか否を判定
する。すなわち、ステップSA14〜SA15の動作
を、図8を参照して説明すると、まず、ステップSA1
4では、ポイント(fe+J2)における受光レベルy
(fe+J2)と、ポイント(fe+J3)の受光レベ
ルy(fe+J3)と間の傾斜を最小2乗法で直線近似
し、これによりフレネル反射後の波形傾きkを求める。
この傾きkは、次式(1)で求められる。
【数1】 なお、上記J2およびJ3は、フレネル反射後の裾引き
の区間を示すポイント数であり、予め実験等で求められ
る値である
の区間を示すポイント数であり、予め実験等で求められ
る値である
【0030】次に、ステップSA15では、上記(1)
式に基づき算出した傾きkが傾き値X4より大きいか否
かを判断する。この傾き値X4とは、フレネル反射がケ
ーブル端末で発生したものか、若しくはコネクタ等の接
続点で発生したものかを判定するしきい値に相当し、予
め実験等で求められる値である。そして、例えば、傾き
kが傾き値X4より大きい場合には、フレネル反射がケ
ーブル端末によって発生したものと見做され、判断結果
が「YES」となって後述するステップSA27に進
む。
式に基づき算出した傾きkが傾き値X4より大きいか否
かを判断する。この傾き値X4とは、フレネル反射がケ
ーブル端末で発生したものか、若しくはコネクタ等の接
続点で発生したものかを判定するしきい値に相当し、予
め実験等で求められる値である。そして、例えば、傾き
kが傾き値X4より大きい場合には、フレネル反射がケ
ーブル端末によって発生したものと見做され、判断結果
が「YES」となって後述するステップSA27に進
む。
【0031】一方、判断結果が「NO」、すなわち、傾
きkが傾き値X4より小さい場合には、ステップSA1
6に進む。ステップSA16では、図9に示すように、
ポイント(fe+J4)からポイント(fe+J5)ま
での区間の平均受光レベルy0を次式(2)に従って算
出する。
きkが傾き値X4より小さい場合には、ステップSA1
6に進む。ステップSA16では、図9に示すように、
ポイント(fe+J4)からポイント(fe+J5)ま
での区間の平均受光レベルy0を次式(2)に従って算
出する。
【数2】 ここで、上記J4,J5は、それぞれフレネル反射後の
区間を表すポイント数であり、予め実験から得られる値
である。
区間を表すポイント数であり、予め実験から得られる値
である。
【0032】上記(2)式に基づいて平均受光レベルy
0が求められると、CPU14はステップSA17に処
理を進める。ステップSA17では、求めた平均受光レ
ベルy0がX5より小さいか否かを判定する。この値X
5は、フレネル反射がケーブル端末によるものか、もし
くはコネクタ等の接続点によるものかを判定する平均受
光レベルのしきい値を表すものである。この値X5は、
予め実験値として求められるものであって、メモリ12
に記憶しておく。
0が求められると、CPU14はステップSA17に処
理を進める。ステップSA17では、求めた平均受光レ
ベルy0がX5より小さいか否かを判定する。この値X
5は、フレネル反射がケーブル端末によるものか、もし
くはコネクタ等の接続点によるものかを判定する平均受
光レベルのしきい値を表すものである。この値X5は、
予め実験値として求められるものであって、メモリ12
に記憶しておく。
【0033】そして、例えば、このステップSA17の
判断結果が「YES」の場合、フレネル反射はケーブル
端末によって発生したと判定されて、図6に示すステッ
プSA27へ進む。これに対し、判断結果が「NO」の
場合には、次のステップSA18へ進む。ステップSA
18では、波形データyからフレネル反射区間の終了ポ
イントfeの受光レベルy(fe)がX6[dB]であ
るか否かを判断する。この値X6は、予備測定時にダイ
ナミックレンジを最大とすることができるレベルであ
り、予め実験等で決められるものである。
判断結果が「YES」の場合、フレネル反射はケーブル
端末によって発生したと判定されて、図6に示すステッ
プSA27へ進む。これに対し、判断結果が「NO」の
場合には、次のステップSA18へ進む。ステップSA
18では、波形データyからフレネル反射区間の終了ポ
イントfeの受光レベルy(fe)がX6[dB]であ
るか否かを判断する。この値X6は、予備測定時にダイ
ナミックレンジを最大とすることができるレベルであ
り、予め実験等で決められるものである。
【0034】ここで、フレネル反射区間の終了ポイント
feの受光レベルy(fe)がX6[dB]であるとす
る。つまり、フレネル反射区間の開始ポイントfeの受
光レベルy(fe)がX6[dB]になるよう受光アッ
テネータ15の減衰量が調整されている場合には、判断
結果が「YES」となり、後述するステップSA22
(図5参照)に進む。一方、このステップSA18の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、終了ポイントfe
の受光レベルy(fe)がX6[dB]でない時にはス
テップSA19に進む。
feの受光レベルy(fe)がX6[dB]であるとす
る。つまり、フレネル反射区間の開始ポイントfeの受
光レベルy(fe)がX6[dB]になるよう受光アッ
テネータ15の減衰量が調整されている場合には、判断
結果が「YES」となり、後述するステップSA22
(図5参照)に進む。一方、このステップSA18の判
断結果が「NO」の場合、すなわち、終了ポイントfe
の受光レベルy(fe)がX6[dB]でない時にはス
テップSA19に進む。
【0035】ステップSA19では、フレネル反射区間
の終了ポイントfeの受光レベルy(fe)をX6[d
B]とする受光アッテネータ15の調整量を算出する。
次いで、ステップSA20に進むと、CPU14は算出
した調整量に従って受光アッテネータ15の減衰量を設
定する。次いで、ステップSA21では、上記ステップ
SA20において調整した受光アッテネータ15の減衰
量に基づき再度予備測定を行い、波形データyを得てこ
れをメモリ12に書き込む。そして、このステップSA
21の処理が完了すると、CPU14は再び上述したス
テップSA18を実行し、波形データyにおけるフレネ
ル反射区間の終了ポイントfeの受光レベルy(fe)
がX6[dB]になるまでステップSA19〜SA20
を繰り返す。そして、y(fe)=X6となると、CP
U14は図5に示すステップSA22に処理を進める。
の終了ポイントfeの受光レベルy(fe)をX6[d
B]とする受光アッテネータ15の調整量を算出する。
次いで、ステップSA20に進むと、CPU14は算出
した調整量に従って受光アッテネータ15の減衰量を設
定する。次いで、ステップSA21では、上記ステップ
SA20において調整した受光アッテネータ15の減衰
量に基づき再度予備測定を行い、波形データyを得てこ
れをメモリ12に書き込む。そして、このステップSA
21の処理が完了すると、CPU14は再び上述したス
テップSA18を実行し、波形データyにおけるフレネ
ル反射区間の終了ポイントfeの受光レベルy(fe)
がX6[dB]になるまでステップSA19〜SA20
を繰り返す。そして、y(fe)=X6となると、CP
U14は図5に示すステップSA22に処理を進める。
【0036】ステップSA22では、上記ステップSA
20において調整した受光アッテネータ15の減衰量に
基づいて一定時間予備測定し、波形データyを得る。次
いで、ステップSA23に進むと、CPU14は、測定
した波形データy中に存在するフレネル反射開始ポイン
トfsから終了ポイントfeの区間でフレネル反射量が
ノイズレベルLを越えているか否かを判断する。このノ
イズレベルLとは、予め実験で取得される値であって、
このレベルL以下のフレネル反射量をノイズと見做すた
めのしきい値に相当するものである。
20において調整した受光アッテネータ15の減衰量に
基づいて一定時間予備測定し、波形データyを得る。次
いで、ステップSA23に進むと、CPU14は、測定
した波形データy中に存在するフレネル反射開始ポイン
トfsから終了ポイントfeの区間でフレネル反射量が
ノイズレベルLを越えているか否かを判断する。このノ
イズレベルLとは、予め実験で取得される値であって、
このレベルL以下のフレネル反射量をノイズと見做すた
めのしきい値に相当するものである。
【0037】ここで、フレネル反射区間のフレネル反射
量がノイズレベルLを超えない場合には、判断結果が
「NO」となり、後述するステップSA25に進む。一
方、フレネル反射量がノイズレベルLを超えた場合に
は、判断結果が「YES」となり、次のステップSA2
4に処理が進む。ステップSA24では、開始ポイント
fsから終了ポイントfeまでのフレネル反射区間を本
測定時のマスキング区間として設定し、ステップSA2
5に進む。
量がノイズレベルLを超えない場合には、判断結果が
「NO」となり、後述するステップSA25に進む。一
方、フレネル反射量がノイズレベルLを超えた場合に
は、判断結果が「YES」となり、次のステップSA2
4に処理が進む。ステップSA24では、開始ポイント
fsから終了ポイントfeまでのフレネル反射区間を本
測定時のマスキング区間として設定し、ステップSA2
5に進む。
【0038】次いで、ステップSA25では、開始ポイ
ント1からフレネル反射区間の終了ポイントfeまでの
区間全体を、次回の予備測定時のマスク位置として設定
する。これは、次回になされる予備測定時、近端区間の
波形が飽和しないようにするために行われる。そして、
ステップSA26へ進むと、考察点iをフレネル反射区
間終了ポイントfeより遠端方向へ1ポイント移動、す
なわち考察点i=fe+1に設定する。次いで、この
後、ステップSA4(図2参照)に戻り、再び前述した
過程を繰り返す。
ント1からフレネル反射区間の終了ポイントfeまでの
区間全体を、次回の予備測定時のマスク位置として設定
する。これは、次回になされる予備測定時、近端区間の
波形が飽和しないようにするために行われる。そして、
ステップSA26へ進むと、考察点iをフレネル反射区
間終了ポイントfeより遠端方向へ1ポイント移動、す
なわち考察点i=fe+1に設定する。次いで、この
後、ステップSA4(図2参照)に戻り、再び前述した
過程を繰り返す。
【0039】すなわち、ステップSA26以後、CPU
14は考察点iをフレネル反射区間を超えた点(fe+
1)とし、ここから考察点iを順次1ポイントづつ増加
させて次のフレネル反射区間をサーチする。このサーチ
過程で、考察点iが波形データのポイント範囲を超えた
場合、あるいはサーチしたフレネル反射がケーブル端末
によって発生したものと見做された場合、図6に示すス
テップSA27に処理を進める。ステップSA27で
は、予備測定時のマスキング位置や、受光アッテネータ
15の減衰量等、メモリ12に書き込まれた設定を解除
する。
14は考察点iをフレネル反射区間を超えた点(fe+
1)とし、ここから考察点iを順次1ポイントづつ増加
させて次のフレネル反射区間をサーチする。このサーチ
過程で、考察点iが波形データのポイント範囲を超えた
場合、あるいはサーチしたフレネル反射がケーブル端末
によって発生したものと見做された場合、図6に示すス
テップSA27に処理を進める。ステップSA27で
は、予備測定時のマスキング位置や、受光アッテネータ
15の減衰量等、メモリ12に書き込まれた設定を解除
する。
【0040】以上のように、この実施例によれば、予備
測定を自動的に繰り返し実行することで、光線路の近端
から遠端までの間に発生するフレネル反射区間をサーチ
し、サーチされたフレネル反射区間の開始ポイントfs
および終了ポイントfeを該光線路のマスク位置として
設定するため、本測定時のマスク位置が自動的に設定さ
れことになり、極めて効率良い光線路試験を行うことが
可能になる。なお、本実施例においては、光パルス試験
器1がGP−IBインタフェース13を介して外部から
コマンド制御できるため、各種測定条件を自動設定する
等、取扱いが極めて容易になるという利点もある。
測定を自動的に繰り返し実行することで、光線路の近端
から遠端までの間に発生するフレネル反射区間をサーチ
し、サーチされたフレネル反射区間の開始ポイントfs
および終了ポイントfeを該光線路のマスク位置として
設定するため、本測定時のマスク位置が自動的に設定さ
れことになり、極めて効率良い光線路試験を行うことが
可能になる。なお、本実施例においては、光パルス試験
器1がGP−IBインタフェース13を介して外部から
コマンド制御できるため、各種測定条件を自動設定する
等、取扱いが極めて容易になるという利点もある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予備測定を自動的に繰り返し実行することで、光線
路の近端から遠端までの間に発生するフレネル反射区間
をサーチし、サーチされたフレネル反射区間の開始点お
よび終了点を該光線路のマスク位置として順次設定する
ので、マスク位置や減衰量などの各種測定条件が最適、
かつ、自動的に設定され、極めて効率的に試験を行うこ
とができるという効果を奏する。
ば、予備測定を自動的に繰り返し実行することで、光線
路の近端から遠端までの間に発生するフレネル反射区間
をサーチし、サーチされたフレネル反射区間の開始点お
よび終了点を該光線路のマスク位置として順次設定する
ので、マスク位置や減衰量などの各種測定条件が最適、
かつ、自動的に設定され、極めて効率的に試験を行うこ
とができるという効果を奏する。
【図1】この発明の一実施例が適用される光線路試験シ
ステムの構成を示すブロック図。
ステムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施例における試験動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】同実施例における試験動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図4】同実施例における試験動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】同実施例における試験動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】同実施例における試験動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】同実施例におけるフレネル反射区間を説明する
ための波形図である。
ための波形図である。
【図8】同実施例におけるフレネル反射区間を説明する
ための波形図である。
ための波形図である。
【図9】同実施例におけるフレネル反射区間を説明する
ための波形図である。
ための波形図である。
【図10】従来の光線路試験システムの構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図11】光パルス試験器1の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図12】従来の光線路試験における応答波形の一例を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図13】従来の光線路試験における応答波形の一例を
説明するための図である。
説明するための図である。
1…光パルス試験器、 12…メモリ、 13…GP−IBインタフェース、 14…CPU。
Claims (1)
- 【請求項1】 近端と遠端とを接続する光線路に該近端
から光パルスを入射すると共に、該光線路で発生する後
方散乱光およびフレネル反射光からなる応答光を受光
し、受光した応答光波形から該光線路の伝送損失を測定
する光線路試験方法において、 受光レベルを最適とした予備測定により第1の応答光波
形を取得し、該第1の応答光波形に存在するフレネル反
射区間を検出する第1のステップと、 前記第1の過程で検出されたフレネル反射区間が前記縁
端に対応するものであるか否かを判定する第2のステッ
プと、 前記縁端に対応するフレネル反射区間でないと判定され
た場合、このフレネル反射区間の受光レベルを最適な値
に調整して第2の応答光波形を取得し、この第2の応答
光波形に存在する前記フレネル反射区間のレベルがノイ
ズレベルを超えているか否かを判定する第3のステップ
と、 前記フレネル反射区間のレベルが前記ノイズレベルを超
えていない場合には、このフレネル反射区間を遮光する
マスク位置とする第4のステップと、 前記フレネル反射区間を含めた該光線路の近端区間を、
次回に行われる予備測定時のマスク位置として設定する
第5のステップとを備え、 前記遠端に対応するフレネル反射区間を検出するまで前
記第1〜第5のステップを繰り返して該光線路の各マス
ク位置を設定することを特徴とする光線路試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12296493A JPH06331494A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 光線路試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12296493A JPH06331494A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 光線路試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331494A true JPH06331494A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=14848981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12296493A Pending JPH06331494A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 光線路試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06331494A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010190619A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Yokogawa Electric Corp | 測定装置 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP12296493A patent/JPH06331494A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010190619A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Yokogawa Electric Corp | 測定装置 |
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