JPH06331415A - 流体量測定方法及び流体量測定装置 - Google Patents

流体量測定方法及び流体量測定装置

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JPH06331415A
JPH06331415A JP14572893A JP14572893A JPH06331415A JP H06331415 A JPH06331415 A JP H06331415A JP 14572893 A JP14572893 A JP 14572893A JP 14572893 A JP14572893 A JP 14572893A JP H06331415 A JPH06331415 A JP H06331415A
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main tank
tank
fluid
pressure fluctuation
ratio
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信次 宮碕
Hisamitsu Kato
久満 加藤
Tatsuhisa Takashima
辰壽 高嶋
Masatomi Takaesu
昌富 高江洲
Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Yoshio Nakano
喜夫 中埜
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Tokai Rika Co Ltd
Horie Kinzoku Kogyo KK
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Tokai Rika Co Ltd
Horie Kinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メインタンク及び基準タンク内の空間の容積
を変化させ、両空間内の圧力変動値の比に基づきメイン
タンク内の流体量を測定する方法及び装置において、メ
インタンク内の流体量の多少、あるいはメインタンクの
形状、構造等に起因する測定誤差を抑え、安定した測定
精度を確保する。 【構成】 駆動手段M3による駆動に応じアクチュエー
タATが作動した状態で、第1及び第2の圧力変動検出
手段M1,M2によってメインタンクMT及び基準タン
クSTの各々の作動状態圧力変動値を検出する。そし
て、圧力比演算手段M4により、各々の作動状態圧力変
動値の比を演算する。更に、関数設定手段M5におい
て、所定数の空間の各々の容積における作動状態圧力変
動値の比を変数とする所定数の関数を予め設定してお
き、圧力比演算手段の演算結果に基づき所定数の関数の
内の一つの関数を選択し、この関数に基づき流体量演算
手段M6によりメインタンク内の流体量を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体量測定方法及び流体
量測定装置に関し、特に流体を収容する所定形状のメイ
ンタンクに対し小容積の基準タンクを連通して設け、両
タンク内の空間の容積を変化させ、両タンク内の圧力変
動値に基づきメインタンク内の流体の流体量を測定する
流体量測定方法及び流体量測定装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、タンク内に収容された液体、粉体
等の体積を測定する体積測定方法及びその装置として、
特開平2−19717号公報に記載のように種々の方法
及び装置が提案されている。例えば同公報第10図に記
載の実施例においては、メインタンク30と補正タンク
31に対し、体積変化機構33により各タンク内の容積
を変化させて圧力変動を生じさせ、第2の振幅検出器3
9aからの出力γ・P0・v0 を第1の振幅検出器39
bからの出力γ・P0 ・v0 /V2 で除算することによ
って、メインタンク30の空洞部分の体積V2 を算出す
ることとしている。更に、この体積V2 をメインタンク
30の全体積(容積)から引算することによってメイン
タンク30に収容された液体等の体積VL を算出するこ
ととしている。測定原理は同公報に説明されているので
説明は省略するが、メインタンク30内の空間の容積
(即ち、メインタンク内に収容物が存在しなければメイ
ンタンクの全容積であり、収容物が存在する場合にはメ
インタンク内の収容物以外の容積)はメインタンク30
及び補正タンク31内の圧力変動の検出出力に応じて算
出し得ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記のよう
な体積測定方法及び装置においては、アクチュエータに
よるメインタンク内の圧力変動と補正タンク内の圧力変
動との関係が流体量の変動等に拘らず一定であることを
前提としている。しかし、メインタンクの形状が簡単な
形状であっても、流体量が多く残留空間の容積が小さい
場合と、流体量が少なく残留空間の容積が大きい場合と
では、メインタンク内の圧力変動値と補正タンク内の圧
力変動値の比に応じた流体量の関係を単一の1次関数で
表すことが困難となる。例えば、一定の出力でアクチュ
エータを駆動する場合において、流体量が多い場合のア
クチュエータの容積変化量は、流体量が少ない場合のア
クチュエータの容積変化量より小さくなる。而して、こ
れらの容積変化量の差が流体量の測定誤差を惹起するこ
ととなる。
【0004】更に、メインタンク内の空間が仕切板等に
よって区画されている場合、あるいは他の空間と連通し
ている場合にも測定誤差を生ずることになる。例えば、
上記の方法及び装置を車両の燃料タンク内の燃料残量の
測定に適用した場合においては、メインタンクに対し燃
料注入管及びブリーザチューブが開口しており、燃料注
入管の開口端が下方に位置するのに対しブリーザチュー
ブの開口端は上方に位置し、これらが長い流路を介して
連通する構成となるので、メインタンク内に収容される
燃料の液量に応じ、燃料上方の空間が燃料注入管及びブ
リーザチューブを介して連通する液面位置、燃料注入管
の開口端が燃料中に位置しブリーザチューブの開口端の
みが上方の空間に開口する液面位置、及びブリーザチュ
ーブの開口端に接する液面位置というように、メインタ
ンク内の燃料上方の空間と外部空間との連通形態が異な
ることとなる。このように、メインタンク内の空間は、
燃料残量に応じて異なり、従ってアクチュエータによる
メインタンク内の圧力変動と補正タンク内の圧力変動と
の関係も一定ではなくなり、測定誤差を惹起する。
【0005】そこで、本発明はメインタンク及び基準タ
ンク内の空間の容積を変化させ、両空間内の圧力変動値
の比に基づきメインタンク内の流体量を測定する流体量
測定方法及び流体量測定装置において、メインタンク内
の流体量の多少、あるいはメインタンクの形状、構造等
に起因する測定誤差を抑え、安定した測定精度を確保す
ることを目的とする。尚、前述の公報においては補正タ
ンクという用語が用いられているが、本願では、メイン
タンク内の空間の容積の測定に際して参照されるべき圧
力変動を付与する機能に鑑み、基準タンクとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、流体を収容する所定形状のメインタンク
と、該メインタンクに連通する基準タンクと、該基準タ
ンク内の空間及び前記メインタンク内の前記流体上方の
空間に対し各々の容積を変化させて圧力変動を付与する
アクチュエータとを備え、該アクチュエータを駆動して
前記メインタンク及び前記基準タンクの各々の作動状態
圧力変動値を検出し、該各々の作動状態圧力変動値の比
を演算し演算結果に応じて前記メインタンク内の流体量
を演算する流体量測定方法において、前記メインタンク
内の空間を前記流体の収容状態に応じて所定数の空間に
区画し、該所定数の空間の各々の容積における前記作動
状態圧力変動値の比を変数とする所定数の関数を予め設
定しておき、前記作動状態圧力変動値の比の演算結果に
応じて前記所定数の関数の内の一つの関数を選択し、該
関数に基づき前記メインタンク内の流体量を演算するこ
ととしたものである。
【0007】また、本発明の流体量測定装置は図1に構
成の概要を示したように、流体を収容する所定形状のメ
インタンクMTと、メインタンクMTに連通する基準タ
ンクSTと、基準タンクST内の空間及びメインタンク
MT内の流体上方の空間に対し各々の容積を変化させて
圧力変動を付与するアクチュエータATと、アクチュエ
ータATを駆動する駆動手段M3と、メインタンクMT
内の流体上方の空間における圧力変動値を検出する第1
の圧力変動検出手段M1と、基準タンクST内の空間に
おける圧力変動値を検出する第2の圧力変動検出手段M
2と、アクチュエータATが作動した状態で第1及び第
2の圧力変動検出手段M1,M2が検出したメインタン
クMT及び基準タンクSTの各々の作動状態圧力変動値
の比を演算する圧力比演算手段M4と、メインタンクM
T内の空間を流体の収容状態に応じて所定数の空間に区
画し、所定数の空間の各々の容積における作動状態圧力
変動値の比を変数とする所定数の関数を予め設定する関
数設定手段M5と、圧力比演算手段M4の演算結果に応
じて前記所定数の関数の内の一つの関数を選択し、この
関数に基づきメインタンクMT内の流体量を演算する流
体量演算手段M6とを備えることとしたものである。
【0008】
【作用】上記の流体量測定方法においては、アクチュエ
ータが作動した状態でメインタンク及び基準タンクの各
々の作動状態圧力変動値が検出される。そして、各々の
作動状態圧力変動値の比が演算され、演算結果に基づき
メインタンク内の流体量が演算される。この場合におい
て、メインタンク内の空間が流体の収容状態に応じて所
定数の空間に区画され、所定数の空間の各々の容積にお
ける作動状態圧力変動値の比を変数とする所定数の関数
が予め設定される。そして、作動状態圧力変動値の比の
演算結果に応じて前記所定数の関数の内の一つの関数が
選択され、この関数に基づきメインタンク内の流体量が
演算される。
【0009】また、図1に示すように構成された流体量
測定装置においては、駆動手段M3によってアクチュエ
ータATが駆動されると、基準タンクST及びメインタ
ンクMT内の空間に対し圧力変動が付与される。而し
て、アクチュエータATが作動した状態で、第1及び第
2の圧力変動検出手段M1,M2によってメインタンク
MT及び基準タンクSTの各々の作動状態圧力変動値が
検出される。そして、圧力比演算手段M4において各々
の作動状態圧力変動値の比が演算される。一方、関数設
定手段M5において、メインタンクMT内の空間が流体
の収容状態に応じて所定数の空間に区画され、所定数の
空間の各々の容積における作動状態圧力変動値の比を変
数とする所定数の関数が予め設定される。そして、流体
量演算手段M6により、圧力比演算手段M4の演算結果
に応じて前記所定数の関数の内の一つの関数が選択さ
れ、この関数に基づきメインタンクMT内の流体量が演
算される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2は本発明の流体量測定装置の一実施例に係
り、自動車の燃料タンクの燃料残量を測定する燃料残量
測定装置に適用したものである。燃料タンクは閉空間を
郭成するメインタンク1を有し、燃料が注入されたとき
に上方に形成される空間MSが最小の場合、即ち液面F
Lが最高となった場合にも空間MSに連通する位置に開
口1aが穿設されている。この開口1aには円筒体の基
準タンク2が収容され、その一方の端部に形成されたフ
ランジ部2fがガスケット3aを介して開口1aに押接
され、更にフランジ部2fにガスケット3bを介してカ
バー4が押接されている。また、破線で示すケース5が
カバー4に接合され、両者間に閉空間が郭成されてい
る。これらケース5、カバー4、フランジ部2f及びガ
スケット3a,3bは、メインタンク1に固着された環
状のリテーナ1b及びこれに螺合するボルト(図示せ
ず)によってメインタンク1に固定される。尚、基準タ
ンク2は、メインタンク1内に収容することなく、基準
タンク2の先端部のみを開口1aに接合し残余の部分が
メインタンク1から外方に突出するように配設すること
としてもよい。
【0011】基準タンク2内には図2に示すようにアク
チュエータ30が収容されている。本実施例のアクチュ
エータ30は、電気信号を振動板31の機械振動に変換
する動電型の装置である。振動板31はエッジ31aを
介して基準タンク2の開口部に支持されており、振動板
31の中央部には可動コイル32が装着されている。更
に、基準タンク2内に、コア33及びこれに接合される
永久磁石34が嵌合され、コア33に対し可動コイル3
2が基準タンク2の軸方向に移動可能となるように配置
されている。コア33の中央部には連通孔33aが形成
されており、カバー4と振動板31によって基準タンク
2内に空間RSが郭成されている。尚、基準タンク2の
側壁には小径の連通孔2aが穿設されており、基準タン
ク2内の空間RSがメインタンク1内の空間MSに連通
している。
【0012】而して、可動コイル32に交流電圧の駆動
信号が供給されると振動板31が振動し、メインタンク
1内の空間MS及び基準タンク2内の空間RSの両空間
に対し同時に逆位相の粗密圧力波が出力される。尚、ア
クチュエータ30としては、上記に限ることなく、永久
磁石に接続したコアにコイルを巻回し、このコイルに駆
動信号を供給することによって振動板31を振動させる
電磁型の装置を構成することとしてもよい。この外、ス
ピーカ分野において利用される静電型、電歪型、磁歪型
等の種々の構成を採用することができ、あるいはピスト
ン等を駆動する装置を採用することもできる。
【0013】基準タンク2の開口端部には、本発明の第
1の圧力変動検出手段を構成し、メインタンク1内の空
間MSに露呈し空間MS内の圧力変動を検出する圧力セ
ンサ10が装着されている。また、本発明の第2の圧力
変動検出手段を構成し、基準タンク2内の空間RSの圧
力変動を検出する圧力センサ20が基準タンク2内に支
持されている。而して、これらの圧力センサ10,20
からメインタンク1及び基準タンク2の各々の空間M
S,RSの圧力変動値に応じた検出信号がコントローラ
50に出力される。尚、圧力センサ10,20は圧力信
号を電気信号に変換するものであり、マイクロホン等種
々の態様がある。上記ケース5とカバー4で囲繞される
空間には、コントローラ50を構成する回路素子等が収
容されており、圧力センサ10,20はコントローラ5
0に接続されている。
【0014】コントローラ50は図2の上方に示す回路
構成を有し、圧力センサ10,20に夫々接続されるバ
ンドパスフィルタ11,21、A/Dコンバータ12,
22を有し、更にCPU(中央処理装置)51、ROM
52及びRAM53の各メモリ、タイマ54、入出力イ
ンターフェース55等を内蔵しており、この入出力イン
ターフェース55に駆動装置40が接続され、この駆動
装置40はアクチュエータ30の可動コイル32に接続
されている。更に、入出力インターフェース55には表
示装置60が接続されている。表示装置60としては、
例えばアナログ表示あるいはディジタル表示の燃料計
等、種々の態様がある。
【0015】駆動装置40は例えば発振器(図示せず)
を内蔵し、入出力インターフェース55の出力信号に応
じ所定周波数(例えば、10Hz前後)の正弦波出力信
号をアクチュエータ30の可動コイル32に供給するよ
うに構成されている。即ち、メインタンク1及び基準タ
ンク2内に、例えば|v0sinω0t|の気体体積変化を生
じさせるように、アクチュエータ30が駆動制御され
る。尚、v0 は振動板31から出力される粗密圧力波に
よって惹起される気体体積変化の最大値である。
【0016】上述の圧力センサ10,20の検出信号は
バンドパスフィルタ11,21に供給され、ここで角周
波数ω0 の信号成分が取り出され、A/Dコンバータ1
2,22を介してディジタル量に変換されて入出力イン
ターフェース55に供給される。
【0017】而して、コントローラ50においては、圧
力センサ10,20の検出信号に応じ入出力処理、記
憶、演算が行なわれ、アクチュエータ30が駆動される
と共に、演算結果が表示装置60に出力される。即ち、
CPU51で実行されるプログラムに従ってアクチュエ
ータ30が駆動され、メインタンク1内の空間の容積、
ひいてはメインタンク1内の燃料残量を求める一連の演
算処理が行なわれ、表示装置60にて燃料残量が表示さ
れる。このプログラムは例えば図3及び図4に示すルー
チンから成り、イグニッションスイッチ(図示せず)が
オンとなった後に実行され、以下のように処理される。
【0018】先ず、ステップ101においてCPU51
等が初期化され、各種演算値がクリアされ、タイマがリ
セットされる。続いて、ステップ102において、図4
のサブルーチンのステップ202,204,205で利
用する関数F1 ,F2 ,F3が、後述するように夫々例
えば所定の一次関数として設定される。そして、ステッ
プ103にて駆動装置40からの出力に応じてアクチュ
エータ30が駆動され、振動板31が振動を開始し、粗
密圧力波がメインタンク1内の空間MS及び基準タンク
2内の空間RSに出力される。これにより、夫々の空間
MS,RSに略同一の条件で略同一の圧力変動(但し、
逆位相)が生ずる。
【0019】上記空間MS,RSにおける圧力変動は圧
力センサ10,20によって検出され、その変化量がメ
インタンク1及び基準タンク2内の圧力変動値ΔPM
ΔPR として求められる。後者のΔPR は数1のように
表すことができ、前者のΔPM は数2のように表すこと
ができる。
【数1】
【数2】 但し、γはメインタンク1及び基準タンク2内の気体の
比熱比、P0 はメインタンク1及び基準タンク2内の絶
対圧力を示し、VR は基準タンク2内の空間RSの容
積、VM はメインタンク1内の空間MSの容積、ΔVA
はアクチュエータ30の駆動に伴うメインタンク1の変
形による空間MSの容積変化量を示す。
【0020】ステップ104に進み、圧力センサ10,
20の検出信号がバンドパスフィルタ11,21並びに
A/Dコンバータ12,22を介してディジタル量に変
換され、入出力インターフェース55を介してRAM5
3に格納される。そしてステップ105にて、上記圧力
変動値ΔPM ,ΔPR の絶対値が所定時間(例えば30
秒)積分され、夫々ΔPAM,ΔPARとされてRAM53
に格納される。更にステップ106に進み、上述のよう
にして求められた圧力変動値ΔPAR,ΔPAMの比λ(=
ΔPAR/ΔPAM)が演算される。この比λは、メインタ
ンク1内の空間MSの容積VM 及び容積変化量ΔVA
和と基準タンク2内の空間RSの容積VR の比(=(V
M +ΔVA )/VR )に近似する。そして、ステップ1
07に進み、後述するように、比λの値に応じてメイン
タンク1内の燃料残量(以下、液量VL という)が演算
される。
【0021】而して、ステップ108にて上記液量VL
に対応した信号が表示装置60に供給され,所定の表示
が行なわれた後ステップ104に戻り上述の作動が繰り
返され、所定の周期で表示が更新される。尚、メインタ
ンク1内の空間MSの容積V M を表示するように構成し
てもよく、あるいは表示装置60を設けることなく入出
力インターフェース55の出力信号を直接他の制御装置
等に供することとしてもよい。
【0022】図4は、前述のステップ107の液量VL
演算のサブルーチンを示すもので、ステップ201にて
圧力変動値の比λが所定値λ1 以上か否かが判定され、
所定値λ1 以下と判定された場合にはステップ202に
進み、上述のステップ102で設定された第1の関数F
1 に基づきメインタンク1内の燃料の液量VL が演算さ
れる。この第1の関数F1 としては例えばλを変数とす
る1次関数(a1 −b1 ・λ)が用いられ、VL =a1
−b1 ・λとして液量VL が演算される。但し、a1
びb1 は何れも定数で、a1 はメインタンク1の容量
(全容積)であり、定数b1 は所定の液量VL1における
圧力変動値の比λを実測することにより設定される。
【0023】ステップ201において比λが所定値λ1
を上回ると判定された場合には、ステップ203に進み
比λが所定値λ2 (但し、λ2 >λ1 )と比較され、こ
れ以下であればステップ204にて第2の関数F2 に基
づき液量VL が演算される。この第2の関数F2 として
は、例えばλを変数とする1次関数(a2 −b2 ・λ)
が用いられ、VL =a2 −b2 ・λとして液量VL が演
算される。ステップ203において比λが所定値λ2
上回ると判定された場合には、ステップ205に進み第
3の関数F3 に基づき液量VL が演算される。この第3
の関数F3 としては、例えばλを変数とする1次関数
(a3 −b3 ・λ)が用いられ、VL =a3 −b3 ・λ
として液量VL が演算される。このようにして液量VL
が求められた後、ステップ206に進み、液量VL に対
応した信号が出力される。定数a2及びb2 並びに定数
3 及びb3 は夫々所定の液量VL2、VL3における圧力
変動値の比λを実測することによって設定される。
【0024】而して、上記の所定値λ1 ,λ2 と第1乃
至第3のF1 ,F2 ,F3 は図5に示す関係にあり、従
来の方法及び装置における液量VL と比λとの関係は図
5に破線で示したように設定されるのに対し、本実施例
では実線で示すように設定されている。即ち、本実施例
における液量は図5に二点鎖線で示した実際の液量に近
似した値を示している。尚、本実施例ではF1 乃至F3
の三種の関数を用いることとしたが、メインタンク1内
を更に分割し、四種以上の関数を用いることとしてもよ
い。
【0025】図6乃至図8は本発明の他の実施例に係
り、図7は燃料タンクの全体構造を模式的に示すもの
で、メインタンク1には燃料注入管6が設けられ、吐出
口6aがメインタンク1の下方で開口すると共に、注入
口6bがメインタンク1の外部上方に位置するように取
付けられている。また、燃料注入管6の注入口6b近傍
とメインタンク1内の上方の空間MSを連通接続するブ
リーザチューブ7が設けられており、そのメインタンク
1内の開口端7aによって燃料の液面が規制されるよう
に構成されている。更に、燃料注入管6の注入口6bに
キャップ8が設けられると共に、吐出口6aには逆止弁
9が設けられている。この逆止弁9は、燃料が満杯のメ
インタンク1が加熱された場合等において、メインタン
ク1内の上方の空間MSの内圧が上昇した状態でキャッ
プ8が外されたとき、高圧の燃料が注入口6b方向に逆
流しないように、燃料吹返し防止として機能するもので
ある。そして、前述のようにメインタンク1の上方に基
準タンク2が設けられている。
【0026】本実施例のコントローラ50における処理
は前述の実施例と実質的に同じであり、図3のルーチン
が実行される。但し、本実施例ではステップ102にお
ける第1乃至第3の関数F1 ,F2 ,F3 に替えて、λ
を変数とする関数FA ,FB,FC が用いられる。本実
施例における液量VL 演算のサブルーチンは、図6に示
すように、ステップ301にて圧力変動値の比λが所定
値λA 以下か否かが判定され、所定値λA 以下と判定さ
れた場合にはステップ302に進み、ステップ102で
設定される関数FA に基づきメインタンク1内の燃料の
液量VL が演算される。ステップ301において比λが
所定値λA を上回ると判定された場合には、ステップ3
03に進み比λが所定値λB (但し、λB >λA )と比
較され、これ以下であればステップ304にて関数FB
に基づき液量VL が演算される。ステップ303におい
て比λが所定値λB を上回ると判定された場合には、ス
テップ305に進み関数FC に基づき液量VL が演算さ
れる。このようにして液量VL が求められた後、ステッ
プ306に進み、液量VL に対応した信号が出力され
る。
【0027】上記の所定値λA ,λB と関数FA
B ,FC は図8に示す関係にあり、液面FLb,FL
cにおける実測液量と、そのときの比λの値(λA ,λ
B )に基づいて設定される。同図において、液面FLa
は図7に示す燃料注入管6内にも燃料が存在しブリーザ
チューブ7の開口端に接する上限位置の液面であり、液
面FLbはメインタンク1内の燃料の液面と考えられる
上限位置の液面で、液面FLcは燃料注入管6の吐出口
6aの端部に接する位置の液面である。
【0028】尚、本実施例においてはディジタル処理に
よる制御を中心としたが、もちろん全てをアナログ処理
とすることもできる。また、本実施例では燃料残量を測
定する流体量測定装置としたが、燃料に限ることなく粉
体、粒体、異形物体等の収容量を測定する装置としても
よい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の流体量測定方法
によれば、メインタンク内の空間を流体の収容状態に応
じて所定数の空間に区画すると共に、この所定数の空間
の各々の容積における作動状態圧力変動値の比を変数と
する所定数の関数を予め設定しておき、作動状態圧力変
動値の比の演算結果に応じて所定数の関数の内の一つの
関数を選択し、この関数に基づきメインタンク内の流体
量を演算することとしているので、メインタンク内の流
体量の多少、メインタンクの形状、構造等に起因する測
定誤差を抑えることができ、安定した測定精度を確保す
ることができる。
【0030】また、本発明の流体量測定装置において
は、関数設定手段を具備し、所定数の空間の各々の容積
における作動状態圧力変動値の比を変数とする所定数の
関数を予め設定しておき、圧力比演算手段の演算結果に
基づき所定数の関数の内の一つの関数を選択し、この関
数に基づき流体量演算手段によりメインタンク内の流体
量を演算するように構成されているので、簡単な構成で
メインタンク内の流体量の多少、メインタンクの形状、
構造等に起因する測定誤差を抑えることができ、安定し
た測定精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体量測定装置の概要を示すブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例に係る流体量測定装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例におけるコントローラによる
メインルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例におけるコントローラによる
サブルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における作動状態圧力変動値
の比と燃料残量との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例におけるコントローラによ
るサブルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例における燃料タンクの全体
構成を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例における作動状態圧力変動
値の比と燃料残量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 メインタンク 2 基準タンク 2a 連通孔 6 燃料注入管 7 ブリーザチューブ 8 キャップ 9 逆止弁 10,20 圧力センサ 30 アクチュエータ 31 振動板 32 可動コイル 40 駆動装置 50 コントローラ 60 出力装置
フロントページの続き (72)発明者 高嶋 辰壽 愛知県豊田市鴻ノ巣町2丁目26番地 堀江 金属工業株式会社内 (72)発明者 高江洲 昌富 愛知県豊田市鴻ノ巣町2丁目26番地 堀江 金属工業株式会社内 (72)発明者 熊谷 勝秀 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 水野 博光 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 岩崎 幸雄 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 中埜 喜夫 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を収容する所定形状のメインタンク
    と、該メインタンクに連通する基準タンクと、該基準タ
    ンク内の空間及び前記メインタンク内の前記流体上方の
    空間に対し各々の容積を変化させて圧力変動を付与する
    アクチュエータとを備え、該アクチュエータを駆動して
    前記メインタンク及び前記基準タンクの各々の作動状態
    圧力変動値を検出し、該各々の作動状態圧力変動値の比
    を演算し演算結果に応じて前記メインタンク内の流体量
    を演算する流体量測定方法において、前記メインタンク
    内の空間を前記流体の収容状態に応じて所定数の空間に
    区画し、該所定数の空間の各々の容積における前記作動
    状態圧力変動値の比を変数とする所定数の関数を予め設
    定しておき、前記作動状態圧力変動値の比の演算結果に
    応じて前記所定数の関数の内の一つの関数を選択し、該
    関数に基づき前記メインタンク内の流体量を演算するこ
    とを特徴とする流体量測定方法。
  2. 【請求項2】 流体を収容する所定形状のメインタンク
    と、該メインタンクに連通する基準タンクと、該基準タ
    ンク内の空間及び前記メインタンク内の前記流体上方の
    空間に対し各々の容積を変化させて圧力変動を付与する
    アクチュエータと、該アクチュエータを駆動する駆動手
    段と、前記メインタンク内の前記流体上方の空間におけ
    る圧力変動値を検出する第1の圧力変動検出手段と、前
    記基準タンク内の空間における圧力変動値を検出する第
    2の圧力変動検出手段と、前記アクチュエータが作動し
    た状態で前記第1及び第2の圧力変動検出手段が検出し
    た前記メインタンク及び前記基準タンクの各々の作動状
    態圧力変動値の比を演算する圧力比演算手段と、前記メ
    インタンク内の空間を前記流体の収容状態に応じて所定
    数の空間に区画し、該所定数の空間の各々の容積におけ
    る前記作動状態圧力変動値の比を変数とする所定数の関
    数を予め設定する関数設定手段と、前記圧力比演算手段
    の演算結果に応じて前記所定数の関数の内の一つの関数
    を選択し、該関数に基づき前記メインタンク内の流体量
    を演算する流体量演算手段とを備えたことを特徴とする
    流体量測定装置。
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