JPH06331071A - 鋼管ネジ継手 - Google Patents

鋼管ネジ継手

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Publication number
JPH06331071A
JPH06331071A JP11835893A JP11835893A JPH06331071A JP H06331071 A JPH06331071 A JP H06331071A JP 11835893 A JP11835893 A JP 11835893A JP 11835893 A JP11835893 A JP 11835893A JP H06331071 A JPH06331071 A JP H06331071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
metal seal
seal portion
threaded joint
peripheral surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP11835893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Matsui
博之 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP11835893A priority Critical patent/JPH06331071A/ja
Publication of JPH06331071A publication Critical patent/JPH06331071A/ja
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】メタルシール部に付与する締め付けトルクを減
少させても耐リーク性に優れた鋼管ネジ継手を提供する
ことを目的としている。 【構成】鋼管1の先端側外周面に雄ネジが刻設されて雄
ネジ部1aを形成し、その先端側に鋼管1側のシール部
10が形成されている。カップリング2には、内周面に
上記鋼管1の雄ネジ部1aと螺合可能な雌ネジ部2aが
形成されると共に、上記鋼管1のシール部10と係合可
能なトルクショルダー部11が形成されて、両者によっ
てメタルシール部12が構成されている。メタルシール
部12を構成する鋼管1先端部のシール部11内周面に
は、周方向に沿って環状に溝5が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油やガス等の採掘で
使用され耐リーク性が要求される油井管等における鋼管
ネジ継手に係り、特に、そのネジ継手のメタルシール部
分に特徴を有する鋼管ネジ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】油井の深さは、近年,資源の枯渇や掘削
技術の進歩に伴い、数千メートル程度から1万メートル
の深さにも達しようとしており、このような油井内に建
て込むために膨大な本数の油井管が使用される。また、
そのような膨大な数の油井管は、カップリングによって
直列に接続される。
【0003】かかる管継手部には、管及びカップリング
の重量に起因する軸方向の引張力、周囲から外周面に及
ぼされる地圧力、内部を流通する流体による内周面への
押圧力等、各種の過酷な力が働き、これらの力は、油井
深度の増大に従い一層,過酷なものとなることは言うま
でもない。そして、このような厳しい条件下で使用でき
るように、上記管継手に対して、強大な引張荷重に耐え
得ると同時に確実なシール性が要求される。
【0004】そこで、この要求に応ずるべく従来より多
くの提案がなされ、耐引張荷重に関しては、継手部分に
おけるネジ部のネジ形状やピッチ等を改良することで所
定の継手引張強度を確保し、シール性に関しては、図5
に示すように、管1先端部のシール部10とカップリン
グ2のトルクショルダー部11との間にメタルシール部
12が形成されて、締結の際における、両者10,11
の金属接触によるメタルシールによって気密性や液密性
を確保している。
【0005】このような従来のメタルシール部を持つ管
継手は、図6に示すように、指定された範囲の高トルク
Tの軸力で締め付けることによって、メタルシール部1
2に所定の接触面圧Pを発生させ、これによって耐リー
ク性を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のような従来の鋼管ネジ継手にあっては、締め付けの
際、メタルシール部12に焼き付きが発生し易いという
問題がある。即ち、メタルシール部12には、通常、所
定の耐リーク性を確保するため、100〜200Kg/mm2
の高接触面圧Pが締結時に加えられ、この高接触面圧P
によって、該メタルシール部12に焼き付きが生じ易
い。特に、耐リーク性を上げるには、上記締め付けトル
クTを増加させて、メタルシール部12の上記接触面圧
Pを上げなければならないが、これは、焼き付き発生の
可能性を高くする。
【0007】逆に、上記焼き付き発生を抑えるために、
締め付けトルクTを減少させてメタルシール部12にか
かる接触面圧Pを下げると、耐リーク性が悪化して、管
内を流通する流体による内圧Rによっては、原油漏れや
ガス漏れ等の事故に至ることがある。本発明は、上記の
ような相反する問題点に着目してなされたもので、メタ
ルシール部に付与する締め付けトルクを減少させても耐
リーク性に優れた鋼管ネジ継手を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鋼管ネジ継手は、メタルシール部とそれに
続くネジ部とを備えた鋼管ネジ継手において、メタルシ
ール部近傍における、管内周面,若しくは該メタルシー
ル部を挟んで上記管内周面と連続可能なカップリング内
周面の少なくとも一方に、少なくとも一本の溝を、周方
向に沿って刻設したことを特徴としている。
【0009】
【作用】管とカップリングを締結した後に、鋼管内部を
流通する流体による圧力が継手部内面に加わると、図3
に示すように、該流体が溝内に浸入して、該溝内面にも
その内圧が働く。上記溝は周方向に沿って刻設されてい
るので、上記内圧は、溝部を管,若しくはカップリング
の軸方向へ拡張するように作用する。
【0010】これによって、溝が形成されている部材側
のシール部に、他方の部材のシール部に向かう力が付与
され、上記内圧に比例した分だけメタルシール部の接触
面圧が増加する。このとき、上記流体による内圧が高い
ほどメタルシール部からリークし易くなるわけである
が、本願発明では、その内圧が高くなるほど上記溝が軸
方向に拡張し、この接触面圧の増加によってメタルシー
ル部からのリークを防止して、より高いシール特性を示
すことになる。
【0011】また、締め付けトルクだけで必要な接触面
圧を発生させている従来の構造に比べて、本願発明で
は、該締め付けトルクによる接触面圧の大きさを従来よ
りも低く抑えることが可能となり、焼き付き発生を低減
することができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例の鋼管ネジ継手を油井管の継手部に適用した一
例である。まず構成を説明すると、図1に示すように、
基本構成は従来の油井管ネジ継手と同じであり、鋼管1
の先端側外周は、先端に向けて小径となるテーパとなっ
ていて、そのテーパ面に雄ネジ1aが刻設され、その先
端側に、その雄ネジ1aに続く鋼管1側のシール部10
が形成されている。
【0013】また、カップリング2には、内周面に上記
鋼管1の雄ネジ1aと螺合可能な雌ネジ2aが刻設され
両者1a,2aによって継手のネジ部3が構成されると
共に、上記鋼管1のシール部10と係合可能なカップリ
ング2側のシール部であるトルクショルダー部11が設
けられ、両シール部10,11によってメタルシール部
12が構成されている。
【0014】なお、上記トルクショルダー部11の内周
面は、鋼管1と締結した際に、該鋼管1の内周面とメタ
ルシール部12を挟んで連続する。そのメタルシール部
12を構成する鋼管1先端部のシール部11内周面に
は、図2に示すように、周方向に沿って環状の溝5が形
成されている。その溝5は、上記シール部11のシール
面と略平行に且つ所定深さで径方向に刻設されている。
【0015】このような構成の鋼管ネジ継手では、締め
付けトルクを、従来の締め付けトルクよりも低い、焼き
付きが発生しない値に設定して締め付ける。そして、管
内を流通する油等の流体のガスによる管にかかる内圧が
上昇すると、それに追従して溝5内の内圧が上昇して、
該内圧によって該溝5が管軸方向に拡張する。
【0016】即ち、図3に示すように、所定の締め付け
トルクTで締結することで、メタルシール部12に所定
の接触面圧Pが発生する。この状態で、鋼管1内部を流
通する流体による圧力Rが継手部内面に加わったとき、
該流体によって溝5内面にもその内圧Rが働く。上記溝
5は周方向に沿って刻設されていると共に、メタルシー
ル部12の接触面と平行に切削されているので、上記内
圧Rは、溝5を管軸方向へ拡張するように作用する。こ
れによって、鋼管1のシール部10に、トルクショルダ
ー部11に向かう力が付与され、上記内圧Rに比例した
分だけメタルシール部12の接触面圧Pが増加する。
【0017】このように、上記内圧Rに比例してメタル
シール部12の接触面圧Pが増加し、該メタルシール部
12からのリークが防止される。特に、上記流体による
内圧Rが高くなるほどリークし易くなるが、上記溝5形
成による接触面圧Pも内圧Rに比例して増加するので、
より高いシール特性を示す。このように、本実施例で
は、締め付け時のトルクTを従来よりも低く設定して
も、内圧Rに追従して、メタルシール部12の接触面圧
Pが増加して耐リーク性が確保されると共に、締め付け
時の焼き付き発生を低減することができる。
【0018】実際に、API規格でL80、外径88.
9mm、肉厚6.45mmの油井管に対する鋼管ネジ継手に
対して、鋼管1の雄ネジのメタルシール部12先端から
3mm内側の内面に、深さ4mm、開口部の幅2mmの溝5を
環状に周方向へ刻設して、従来のおよそ半分の締め付け
トルク200Kg・mで締め付けた後、軸方向の引張荷重
及び窒素ガスによる内圧Rを付加し、耐リーク性を調査
した。
【0019】その結果、軸方向引張荷重875.5ton
(軸方向応力50Kg/mm2で90%SMYSに相当)と内
圧R850Kg/cm2( 周方向応力50Kg/mm2で90%SM
YSに相当)の両方を組み合わせた負荷を与えても、リ
ークは発生せず優れた耐リーク性が得らることを確認し
た。また、焼き付きもまったく発生していなかった。な
お、上記実施例では、管1側の内面に溝5を刻設してい
るが、該管1内面に連続するカップリング2側のトルク
ショルダー部11内面に対して、図4に示すように、周
方向に沿った環状の溝5を設けてもよい。この場合に
は、内圧Rの上昇に追従して、カップリング2側のシー
ル部11へ軸方向の力が付与されてメタルシール部12
の接触面圧Pが増加するように作用する。
【0020】勿論、管1側とカップリング2側の各シー
ル部10,11にそれぞれ溝5を刻設しても構わない。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の鋼管
ネジ継手では、従来よりも小さなトルクで締め付けた場
合でも、極めて高い耐リーク性を得ることができるよう
になった。また、締め付けトルクを下げることができる
ので、焼き付き発生を低減できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の鋼管ネジ継手を示す側面
図である。
【図2】本発明に係る実施例のメタルシール部近傍を示
す詳細側面図である。
【図3】本発明に係る実施例のメタルシール部近傍に掛
かる外力を示す図である。
【図4】本発明に係る第2実施例のメタルシール部近傍
を示す側面図である。
【図5】従来の鋼管ネジ継手を示す側面図である。
【図6】従来のメタルシール部近傍に掛かる外力を示す
図である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 カップリング 3 ネジ部 5 溝 10,11 シール部 12 メタルシール部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタルシール部とそれに続くネジ部とを
    備えた鋼管ネジ継手において、メタルシール部近傍にお
    ける、管内周面,若しくは該メタルシール部を挟んで上
    記管内周面と連続可能なカップリング内周面の少なくと
    も一方に、少なくとも一本の溝を、周方向に沿って刻設
    したことを特徴とする鋼管ネジ継手。
JP11835893A 1993-05-20 1993-05-20 鋼管ネジ継手 Pending JPH06331071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11835893A JPH06331071A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鋼管ネジ継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11835893A JPH06331071A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鋼管ネジ継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06331071A true JPH06331071A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14734733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11835893A Pending JPH06331071A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鋼管ネジ継手

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JP (1) JPH06331071A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100861970B1 (ko) * 2001-02-06 2008-10-07 스와겔로크 컴패니 스테인레스강관용 관 이음쇠

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100861970B1 (ko) * 2001-02-06 2008-10-07 스와겔로크 컴패니 스테인레스강관용 관 이음쇠

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