JPH06330792A - 内燃機関のスロットル弁制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル弁制御装置

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JPH06330792A
JPH06330792A JP14287093A JP14287093A JPH06330792A JP H06330792 A JPH06330792 A JP H06330792A JP 14287093 A JP14287093 A JP 14287093A JP 14287093 A JP14287093 A JP 14287093A JP H06330792 A JPH06330792 A JP H06330792A
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JP
Japan
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opening
target value
throttle valve
characteristic
control
Prior art date
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Application number
JP14287093A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Ibaraki
俊和 茨木
Naoto Kushi
直人 櫛
Toshimoto Kawai
利元 河合
Mitsuru Takada
充 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低出力特性に対応した開度目標値となるように
アクチュエータを駆動させる際の車両の挙動を安定させ
ると共に、同制御への不必要な移行を防止する。 【構成】スロットルECU52は、開度目標値の特性の
1つをスリップ量に応じて選択しサブスロットル弁8の
開度目標値を求めると共に、駆動輪14L,14Rのス
リップ量を所定の目標値近傍に維持するための開度目標
値を求める。両開度目標値の一方を選択し、その値にサ
ブスロットル弁8の開度が合致するようにステップモー
タ11を駆動制御する。スリップ量の増大により、高出
力特性から低出力特性へ特性が選択変更されるときに
は、低出力特性に対応した開度目標値となるようにステ
ップモータ11が駆動制御されるよりも前に、スリップ
量を所定の目標値近傍に維持するための開度目標値に基
づきステップモータ11を駆動制御させるべく、開度目
標値の選択動作を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に搭載された内
燃機関への吸入空気の量を調整するためのスロットル弁
の開度を、アクセル操作量に応じて制御する内燃機関の
スロットル弁制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットル弁制御装置と
しては、例えば特開昭63−134828号公報及び特
開平2−201338号公報にそれぞれ記載されたもの
がある。前者の技術は、車両加速時に生ずる駆動輪の空
転(スリップ)を防止すると共に、車両加速時の駆動輪
と路面との摩擦力が最大となるように、駆動輪の回転を
内燃機関の出力、即ち、スロットル弁の開度調整によっ
て制御し、もって車両の走行安定性、加速性等を向上さ
せようとするものである。そのために、アクセルペダル
の開度に対するスロットル弁の開度目標値の特性を、ス
リップ率に応じて複数種類設定しており、エンジンの運
転状態や車両の走行状態等に応じて、前記特性の1つを
選択している。選択した特性に基づき、そのときのアク
セルペダルの開度に対応したスロットル弁の開度目標値
を求める。そして、求めた開度目標値にスロットル弁の
開度が合致するように、スロットル弁駆動用のアクチュ
エータを制御している。
【0003】又、後者の技術では、駆動輪にスリップが
生じたとき、アクセルペダルの踏み込みにかかわらずス
ロットル弁の開度を絞り、スリップを抑制する制御(ト
ラクション制御)を行うと共に、アクセルペダルを離し
た状態でも任意の速度を一定に維持する制御(オートク
ルーズ制御)を行っている。
【0004】そして、滑りやすい路面でも良好なアクセ
ルコントロール性を実現し、アクセル操作による車両の
安定性と駆動力の調整を容易にするべく、前者の技術と
後者の技術とを組合せることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した2
つの技術を同じスロットル弁に適用した場合、使用する
制御の切換えの仕方によっては車両の挙動に悪影響を及
ぼすおそれがあった。
【0006】この現象を、例えば、高μ路用非線形制
御、低μ路用非線形制御、スリップ抑制制御の3つの制
御をスリップ量に応じて切換える場合について説明す
る。ここで、高μ路用非線形制御及び低μ路用非線形制
御は、スロットル弁の開度目標値の特性を2種類(高μ
路用の非線形特性及び低μ路用の非線形特性)とし、一
方の非線形特性に基づき求めた開度目標値にスロットル
弁の開度が合致するように、スロットル弁駆動用のアク
チュエータを制御する制御である。高μ路用の非線形特
性は、車両が滑りにくい路面で走行しているときのアク
セルコントロール性を向上させるべく、比較的大きなエ
ンジン出力を得るための高出力特性である。低μ路用の
非線形特性は、滑りやすい路面でも良好なアクセルコン
トロール性を実現するべく、エンジン出力を抑制するた
めの低出力特性である。
【0007】例えば、高μ路非線形制御が行われてい
て、車両が極めて摩擦係数の低い路面にさしかかった場
合、その路面での走行に適した低μ路非線形制御へ移行
する。このとき、高μ路非線形制御から低μ路非線形制
御へ直接移行すると、一瞬のスリップによっても、低出
力特性によりスロットル弁開度が設定され、走行性能が
低下する。
【0008】又、前記高μ路非線形制御から低μ路非線
形制御への切換えに際しては、その前に路面の滑りやす
さ(路面摩擦係数)が判定され、その判定結果に応じて
切換えがなされる。しかし、現状では、路面の状況を確
実に判定(μ路判定)する技術が確立されていない。こ
のため、誤ってμ路判定が行われて低μ路非線形制御に
切換えられるおそれがある。従って、μ路の誤判定によ
る不必要な低μ路非線形制御の切換えを少なくすること
が望ましい。
【0009】更に、スリップ抑制制御中はスリップ量が
抑制され、実際の路面状況(路面摩擦係数)に基づくス
リップ量よりも小さくなる。そのため、このスリップ量
に基づいてμ路判定を行うと、誤って高μ路と判定して
しまい、高μ路用の非線形特性を用いた開度目標値の演
算がなされるおそれがある。そして、スリップ抑制制御
から高μ路非線形制御へ切換わる際には、スリップ抑制
制御が終了した時点で、それまでよりも駆動力が増大
し、車両の走行安定性に影響を及ぼす場合がある。
【0010】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、低出力特性に対応し
た開度目標値となるようにアクチュエータを駆動させる
際の車両の挙動を安定させると共に、同制御への不必要
な移行を防止可能な内燃機関のスロットル弁制御装置を
提供することにある。
【0011】又、第2の目的は、路面の状況の誤判定に
より、高出力特性に対応した開度目標値の演算が行われ
るのを防止し、車両の挙動を安定させることの可能な内
燃機関のスロットル弁制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、第1の発明においては、図1に示すよう
に、車両に搭載された内燃機関M1の出力を制御するべ
く吸気通路M2に開閉可能に設けられ、その開閉により
内燃機関M1への吸入空気量を調整するためのスロット
ル弁M3と、前記スロットル弁M3を開閉駆動するアク
チュエータM4と、運転者により操作されるアクセルペ
ダルM5の開度を検出するアクセル開度検出手段M6
と、前記内燃機関M1に駆動連結された駆動輪M7の回
転速度に基づき、その駆動輪M7のスリップ量を算出す
るスリップ量算出手段M8と、前記アクセルペダルM5
の開度に対するスロットル弁M3の開度目標値の特性を
複数種類記憶した特性記憶手段M9と、前記特性記憶手
段M9に記憶されている複数の特性の1つをスリップ量
に応じて選択し、その選択した特性に基づき、前記アク
セル開度検出手段M6によるアクセルペダルM5の開度
に対応したスロットル弁M3の開度目標値を求める第1
の開度目標値算出手段M10と、前記スリップ量算出手
段M8による駆動輪M7のスリップ量を所定の目標値近
傍に維持するためのスロットル弁M3の開度目標値を算
出する第2の開度目標値算出手段M11と、前記第1の
開度目標値算出手段M10による開度目標値、及び第2
の開度目標値算出手段M11による開度目標値の一方を
選択する選択手段M12と、前記スロットル弁M3の開
度が、前記選択手段M12にて選択された開度目標値に
合致するように、前記アクチュエータM4を駆動制御す
る駆動制御手段M13とを備えた内燃機関のスロットル
弁制御装置であって、前記スリップ量算出手段M8によ
る駆動輪M7のスリップ量の増大により、前記第1の開
度目標値算出手段M10における高出力特性から低出力
特性への特性選択変更時には、低出力特性に対応した開
度目標値となるようにアクチュエータM4が駆動制御さ
れるよりも前に、前記第2の開度目標値算出手段M11
にて算出された開度目標値に基づきアクチュエータM4
を駆動制御させるべく、前記選択手段M12での開度目
標値の選択動作を規制する規制手段M14を設けてい
る。
【0013】又、第2の目的を達成するために、第2の
発明においては、図2に示すように、車両に搭載された
内燃機関M1の出力を制御するべく吸気通路M2に開閉
可能に設けられ、その開閉により内燃機関M1への吸入
空気量を調整するためのスロットル弁M3と、前記スロ
ットル弁M3を開閉駆動するアクチュエータM4と、運
転者により操作されるアクセルペダルM5の開度を検出
するアクセル開度検出手段M6と、前記内燃機関M1に
駆動連結された駆動輪M7の回転速度に基づき、その駆
動輪M7のスリップ量を算出するスリップ量算出手段M
8と、前記アクセルペダルM5の開度に対するスロット
ル弁M3の開度目標値の特性を複数種類記憶した特性記
憶手段M9と、前記特性記憶手段M9に記憶されている
複数の特性の1つをスリップ量に応じて選択し、その選
択した特性に基づき、前記アクセル開度検出手段M6に
よるアクセルペダルM5の開度に対応したスロットル弁
M3の開度目標値を求める第1の開度目標値算出手段M
10と、前記スリップ量算出手段M8による駆動輪M7
のスリップ量を所定の目標値近傍に維持するためのスロ
ットル弁M3の開度目標値を算出する第2の開度目標値
算出手段M11と、前記第1の開度目標値算出手段M1
0による開度目標値、及び第2の開度目標値算出手段M
11による開度目標値の一方を選択する選択手段M12
と、前記スロットル弁M3の開度が、前記選択手段M1
2にて選択された開度目標値に合致するように、前記ア
クチュエータM4を駆動制御する駆動制御手段M13と
を備えた内燃機関のスロットル弁制御装置であって、前
記第2の開度目標値算出手段M11にて算出された開度
目標値にするためのアクチュエータM4の駆動制御が駆
動制御手段M13により行われているときには、第1の
開度目標値算出手段M10による高出力特性への特性選
択切換えを禁止する禁止手段M15を設けている。
【0014】
【作用】第1の発明においては、図1に示すように、運
転者によりアクセルペダルM5が操作されると、その開
度がアクセル開度検出手段M6によって検出される。特
性記憶手段M9に記憶されている複数の特性の1つが、
駆動輪のスリップ量に応じて、第1の開度目標値算出手
段M10により選択される。選択された特性に基づき、
アクセル開度検出手段M6によるアクセルペダルM5の
開度に対応したスロットル弁M3の開度目標値が、第1
の開度目標値算出手段M10によって求められる。
【0015】又、内燃機関M1に駆動連結された駆動輪
M7の回転速度に基づき、その駆動輪M7のスリップ量
がスリップ量算出手段M8によって算出される。算出さ
れたスリップ量を所定の目標値近傍に維持するためのス
ロットル弁M3の開度目標値が、第2の開度目標値算出
手段M11によって算出される。
【0016】第1の開度目標値算出手段M10による開
度目標値、及び第2の開度目標値算出手段M11による
開度目標値の一方が、選択手段M12によって選択され
る。そして、スロットル弁M3の開度が、選択手段M1
2にて選択された開度目標値に合致するように、アクチ
ュエータM4が駆動制御手段M13によって駆動制御さ
れる。アクチュエータM4の作動によりスロットル弁M
3が開閉される。その開閉により、吸気通路M2を介し
て内燃機関M1へ取り込まれる吸入空気の量が調整さ
れ、同内燃機関M1の出力が制御される。
【0017】前記の基本的な作用に加え、前記スリップ
量算出手段M8による駆動輪M7のスリップ量の増大に
より、前記第1の開度目標値算出手段M10における高
出力特性から低出力特性への特性選択変更時には、前記
選択手段M12での開度目標値の選択動作が規制手段M
14によって規制される。この規制により、低出力特性
に対応した開度目標値となるようにアクチュエータM4
が駆動制御されるよりも前に、第2の開度目標値算出手
段M11にて算出された開度目標値に基づきアクチュエ
ータM4が駆動制御される。
【0018】従って、低出力特性に対応した開度目標値
となるようにアクチュエータM4が駆動制御されるより
も前に、必ず駆動輪M7のスリップ量が所定の目標値近
傍に維持される。つまり、スリップが予め抑制された状
態で、低出力特性に対応した開度目標値とするための制
御へ移行することになる。このため、車両の挙動が安定
する。
【0019】又、スリップ量を所定の目標値近傍に維持
するための制御により、同スリップ量が低く抑えられた
場合には、低出力特性に対応した開度目標値とするため
の制御へ移行しなくなる。その分、同制御への切換えが
少なくなる。
【0020】又、第2の発明においては、図2に示すよ
うに、第1の発明と同様の基本的作用に加え、第2の開
度目標値算出手段M11にて算出された開度目標値にす
るためのアクチュエータM4の駆動制御が駆動制御手段
M13により行われているときには、第1の開度目標値
算出手段M10による高出力特性への特性選択切換えが
禁止手段M15によって禁止される。
【0021】従って、スリップ量を所定の目標値近傍に
維持するための制御が行われることにより、スリップ量
が実際の路面状況に応じたスリップ量よりも小さくなる
が、このときには高出力特性への特性選択切換えがが禁
止される。そのため、前記抑制中のスリップ量に基づい
て路面状況の判定が行われず、誤って路面摩擦係数の高
い路面であると判定されることがなく、同高出力特性に
基づきスロットル弁M3の開度目標値が演算されること
がない。その結果、スリップ量を所定の目標値近傍に維
持するための制御が終了したときに機関出力が急増しな
い。
【0022】
【実施例】以下、第1及び第2の発明における内燃機関
のスロットル弁制御装置を具体化した一実施例を図3〜
11に基づいて詳細に説明する。
【0023】図3は、第1及び第2の発明における内燃
機関のスロットル弁制御装置を、フロントエンジン・リ
ヤドライブ方式(FR方式)の車両に適用したガソリン
エンジンシステムを示す概略構成図である。
【0024】車両に搭載された内燃機関としてのエンジ
ン1は、吸気系を構成する吸気通路2と、排気系を構成
する排気通路3とを備えている。吸気通路2の入口側に
はエアクリーナ4が設けられている。吸気通路2の下流
側は、分岐された吸気マニホルド2aを通じてエンジン
1の各気筒(この実施例では4気筒)に連通されてい
る。吸気マニホルド2aの近傍には、燃料噴射用のイン
ジェクタ5A,5B,5C,5Dが各気筒に対応してそ
れぞれ設けられている。各インジェクタ5A〜5Dに
は、燃料ポンプの動作により図示しない燃料タンクから
所定圧力の燃料が供給される。又、エンジン1の各気筒
には、点火プラグ6A,6B,6C,6Dがそれぞれ設
けられている。一方、排気通路3は、分岐された排気マ
ニホルド3aを通じてエンジン1の各気筒に連通されて
いる。排気通路3の出口側には、三元触媒を内蔵した触
媒コンバータ7が設けられている。
【0025】上記の構成において、エンジン1にはエア
クリーナ4及び吸気通路2を通じて外気が取り込まれ
る。又、その外気の取り込みと同時に、各インジェクタ
5A〜5Dから吸気マニホルド2aの近傍に燃料が噴射
されることにより、その燃料と外気との混合気が各気筒
の燃焼室へ取り込まれる。そして、点火プラグ6A〜6
Dの作動により、混合気が各燃焼室にて爆発・燃焼する
ことにより、図示しないピストン及びクランクシャフト
等が作動してエンジン1の駆動力、即ちエンジン出力が
得られる。更に、各燃焼室にて燃焼された後の既燃焼ガ
スは、排気として排気通路3へ導かれ、触媒コンバータ
7にて浄化された後に外部へ排出される。
【0026】図3,4に示すように、吸気通路2の途中
には、その上流側から順にリンクレスタイプのサブスロ
ットル弁8と、リンクタイプのメインスロットル弁9と
が直列に配設されている。メインスロットル弁9は、車
両の運転席に設けられたアクセルペダル10に対してア
クセルリンクにより機械的に連結されており、アクセル
ペダル10の操作に連動して開閉される。又、メインス
ロットル弁9は、図示しないリターンスプリングにより
常に閉じ方向へ付勢されている。図5に示すように、こ
の実施例において、メインスロットル弁9の開度、即ち
メインスロットル開度TAMは、アクセルペダル10の
操作量、即ちアクセル開度ACCPに対して一義的な線
形開度特性を有するように設定されている。
【0027】一方、サブスロットル弁8は、その近傍に
設けられたアクチュエータとしてのステップモータ11
の作動により開閉されるものであり、同サブスロットル
弁8の支軸がステップモータ11の出力軸に連結されて
いる。又、サブスロットル弁8は、図示しないリターン
スプリングにより常に開き方向へ付勢されている。図5
に示すように、この実施例において、サブスロットル弁
8の開度、即ちサブスロットル開度TASはアクセル開
度ACCPに対して2種類の非線形開度特性(高μ路
用,低μ路用)をもって設定されている。これら各非線
形開度特性は、各種運転条件に応じて選択的に使用され
るものである。尚、μは路面摩擦係数であり、駆動輪1
4L,14Rのスリップしやすさと関連がある。
【0028】ここで、高μ路用の非線形開度特性は、滑
りにくい路面において、車両の通常走行時にアクセルコ
ントロール性を向上させるために選択的に使用されるも
のである。この特性に従ってサブスロットル弁8の開度
が制御されると、比較的大きなエンジン出力が得られ
る。又、低μ路用の非線形開度特性は、滑りやすい路面
でも良好なアクセルコントロール性を実現するために選
択的に使用されるものである。この特性に従ってサブス
ロットル弁8の開度が制御されると、前記高μ路用の非
線形開度特性に従った場合よりもエンジン出力が低く抑
えられる。
【0029】そして、上記のような各開度特性をもって
メインスロットル弁9及びサブスロットル弁8が開閉さ
れることにより、吸気通路2を通じて各気筒へ取り込ま
れる空気の量(吸気量)が調整され、もってエンジン出
力が制御される。
【0030】この実施例では、車両の操作性の向上を目
的として、各種運転条件において、アクセルペダル10
の操作量に対するエンジン出力が、上記のような両スロ
ットル弁8,9の各開度特性の協働により最適に設定さ
れている。つまり、エンジン1の運転中にサブスロット
ル弁8がステップモータ11により閉じ方向へ制御され
ることにより、アクセルペダル10に連動するメインス
ロットル弁9により一義的に調整される吸気量が更に低
減される。吸気量の低減によりエンジン出力が抑制さ
れ、各種運転条件において、アクセルペダル10の操作
に対するエンジン出力特性が適切に設定され、全運転領
域にわたって良好なアクセルコントロール性が実現され
る。
【0031】更に、この実施例では、2弁式のスロット
ルであることから、万が一、サブスロットル弁8が故障
(フェイル)したとしても、運転者がアクセルペダル1
0を戻すことにより、メインスロットル弁9が閉じられ
てエンジン1の減速を遅滞なく行うことが可能である。
又、サブスロットル弁8が全開位置で故障した場合に
は、運転者がアクセルペダル10を任意に操作すること
により、メインスロットル弁9が任意に開かれてエンジ
ン出力を任意に制御することが可能である。この制御に
より、サブスロットル弁8の故障時における車両の退避
走行が可能である。
【0032】車両及びエンジン1の各種運転状態を検出
するセンサとして、メインスロットル弁9の近傍には、
メインスロットル開度TAMを検出するためのメインス
ロットルセンサ31が設けられている。又、サブスロッ
トル弁8の近傍には、サブスロットル開度TASを検出
するためのサブスロットルセンサ32が設けられてい
る。更に、アクセルペダル10の近傍には、アクセル開
度ACCPを検出するためのアクセル開度検出手段とし
てのアクセルセンサ33が設けられている。吸気通路2
において、両スロットル弁8,9の下流側には、吸気管
圧力PiMを検出するための吸気圧センサ34が設けら
れている。排気通路3の途中には、排気中の酸素濃度O
x、即ち排気通路3における排気空燃比を検出するため
の酸素センサ35が設けられている。更に、エンジン1
には、その冷却水の温度、即ち冷却水温THWを検出す
るための水温センサ36が設けられている。
【0033】エンジン1の各気筒に設けられた点火プラ
グ6A〜6Dには、ディストリビュータ12にて分配さ
れた点火信号が印加される。ディストリビュータ12
は、イグナイタ13から出力される高電圧を、エンジン
1のクランク角(°CA)に同期して各点火プラグ6A
〜6Dに分配するためのものである。そして、各点火プ
ラグ6A〜6Dの点火タイミングは、イグナイタ13か
らの高電圧出力タイミングにより決定される。
【0034】ディストリビュータ12には、その図示し
ないロータの回転からエンジン1の回転数(エンジン回
転数)NEを検出するための回転数センサ37が設けら
れている。又、ディストリビュータ12には、ロータの
回転に応じて、エンジン1のクランク角の変化を所定の
割合で検出するための気筒判別センサ38が設けられて
いる。この実施例では、エンジン1における一連の行程
(吸気行程,圧縮行程,膨張行程,排気行程)に対して
クランクシャフトが2回転するものとして、気筒判別セ
ンサ38は360°CAの割合でクランク角を検出す
る。
【0035】加えて、この実施例において、車両後側に
は左右一対の駆動輪14L,14Rが、車両前側には左
右一対の従動輪15L,15Rがそれぞれ設けられてい
る。左右両駆動輪14L,14Rは、エンジン1からの
駆動力を得て回転駆動される。そのために、エンジン1
のクランクシャフトにはクラッチ22を介して手動変速
機16が駆動連結されている。手動変速機16はプロペ
ラシャフト17、ディファレンシャルギヤ18及び左右
一対のドライブシャフト19L,19R等を介して左右
の各駆動輪14L,14Rに駆動連結されている。
【0036】前記手動変速機16は、運転席に設けられ
たシフトレバー23が切換えられることにより、1速、
2速、3速、4速、5速及び6速の各変速段にシフト可
能であると共に、ニュートラル及び後退のためにシフト
可能となっている。シフトレバー23の近傍には、各変
速段とニュートラル及び後退の各シフト位置を検出し
て、シフト位置信号SPSとして出力するシフト位置セ
ンサ42が取付けられている。
【0037】一方、左右両従動輪15L,15Rは、車
両の走行に伴って連れ回りするものであり、車両の操舵
を行うために、図示しないステアリングホイールの操作
によって作動する操舵輪にもなっている。
【0038】この実施例において、左右の各駆動輪14
L,14Rには、それらの回転速度、即ち左駆動輪回転
速度VWNRL、右駆動輪回転速度VWNRRを検出す
るための駆動輪速度センサ39L,39Rがそれぞれ設
けられている。又、左右の各従動輪15L,15Rに
は、それらの回転速度、即ち左従動輪回転速度VWNF
L、右従動輪回転速度VWNFRを検出するための従動
輪速度センサ40L,40Rがそれぞれ設けられてい
る。これら各速度センサ39L,39R,40L,40
Rは、それぞれ歯車20とピックアップコイル21とか
ら構成されている。
【0039】又、この実施例において、手動変速機16
には車両の走行速度(車速)SPDを検出するための車
速センサ41が設けられている。この車速センサ41
は、手動変速機16のギアの回転により回されるマグネ
ットによりリードスイッチを駆動させる方式のものであ
り、車速SPDに相当するパルス信号を出力する。
【0040】上記の回転数センサ37、気筒判別センサ
38、各速度センサ39L,39R,40L,40R、
車速センサ41及びシフト位置センサ42も各種運転状
態を検出するセンサを構成している。
【0041】前記メインスロットルセンサ31、サブス
ロットルセンサ32、アクセルセンサ33、吸気圧セン
サ34、酸素センサ35、水温センサ36、回転数セン
サ37、気筒判別センサ38、車速センサ41及びシフ
ト位置センサ42は、エンジン電子制御装置(以下「エ
ンジンECU」という。)51に接続されている。又、
エンジンECU51には、各インジェクタ5A〜5D及
びイグナイタ13がそれぞれ接続されている。そして、
エンジンECU51は各種センサ31〜38,41,4
2から入力される各種信号に基づき、エンジン1の燃料
噴射量制御及び点火時期制御等を実行すべく、各インジ
ェクタ5A〜5D及びイグナイタ13等の動作を好適に
制御する。又、エンジンECU51は、入力される各種
信号に基づき、サブスロットル弁8の故障時に必要なフ
ェイルセーフのための演算を実行する。
【0042】エンジンECU51が燃料噴射量制御及び
点火時期制御等を司る装置であるのに対し、この実施例
では、サブスロットル弁8の開閉制御を司るためのスロ
ットル電子制御装置(以下「スロットルECU」とい
う。)52が設けられている。このスロットルECU5
2はエンジンECU51に接続されており、両ECU5
1,52の間で信号のやりとりが行われる。又、スロッ
トルECU52には、駆動輪速度センサ39L,39R
及び従動輪速度センサ40L,40Rが接続されてい
る。更に、スロットルECU52にはステップモータ1
1が接続されている。
【0043】そして、エンジンECU51に入力される
各種信号のうち、サブスロットル弁8の開閉制御に必要
なメインスロットル開度TAM、サブスロットル開度T
AS、アクセル開度ACCP、エンジン回転数NE、車
速SPD、シフト位置信号SPS等の各種信号が、エン
ジンECU51からスロットルECU52に入力され
る。又、スロットルECU52には、各速度センサ39
L,39R,40L,40Rから左駆動輪回転速度VW
NRL、右駆動輪回転速度VWNRR、左従動輪回転速
度VWNFL及び右従動輪回転速度VWNFRの各信号
が入力される。
【0044】そして、スロットルECU52は、入力さ
れる各種信号に基づき、エンジン1の運転状態に応じて
サブスロットル弁8の制御、即ちサブスロットル制御を
行うべくステップモータ11を好適に制御する。
【0045】図6は、エンジンECU51及びスロット
ルECU52の電気的構成を示すブロック図である。エ
ンジンECU51は、カウンタの機能を兼ね備えた中央
処理装置(CPU)53、所定の制御プログラム等を予
め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)54、CPU
53の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモ
リ(RAM)55、予め記憶されたデータを保存するバ
ックアップRAM56等を備えている。そして、エンジ
ンECU51は、これら各部53〜56と外部入出力回
路57等とがバス58によって接続された論理演算回路
として構成されている。外部入出力回路57には、メイ
ンスロットルセンサ31、サブスロットルセンサ32、
アクセルセンサ33、吸気圧センサ34、酸素センサ3
5、水温センサ36、回転数センサ37、気筒判別セン
サ38、車速センサ41及びシフト位置センサ42がそ
れぞれ接続されている。又、外部入出力回路57には、
各インジェクタ5A〜5D及びイグナイタ13が接続さ
れている。併せて、外部入出力回路57には、前記した
スロットルECU52が接続されている。
【0046】そして、CPU53は外部入出力回路57
を介して各センサ31〜38,41,42から入力され
る各種信号を入力値として読み込む。CPU53はそれ
ら入力値に基づき、ROM54に記憶されている制御プ
ログラムに従って燃料噴射量制御及び点火時期制御等を
実行する。又、外部入出力回路57を介して入力される
各種信号のうち、サブスロットル制御に必要な各種信号
をスロットルECU52へ出力する。更に、CPU53
は入力値に基づき、ROM54に記憶されている制御プ
ログラムに基づきフェイルセーフのための演算を実行す
る。
【0047】一方、スロットルECU52はエンジンE
CU51と基本的に同じ構成をなしており、CPU6
1、ROM62、RAM63、バックアップRAM6
4、外部入出力回路65及びバス66等により構成され
ている。CPU61は、スリップ量算出手段、第1の開
度目標値算出手段、第2の開度目標値算出手段、選択手
段、駆動制御手段、規制手段及び禁止手段を構成してい
る。ROM62は特性記憶手段を構成しており、ここに
はサブスロットル制御等のための制御プログラム等が予
め記憶されている。外部入出力回路65には、駆動輪速
度センサ39L,39R及び従動輪速度センサ40L,
40Rがそれぞれ接続されている。又、外部入出力回路
65にはステップモータ11が接続されている。
【0048】そして、CPU61はエンジンECU51
及び各速度センサ39L,39R,40L,40Rから
外部入出力回路65を介して入力される各種信号を入力
値として読み込む。又、CPU61はそれら入力値に基
づき、ROM62に記憶されている制御(非線形制御、
駆動輪スリップ抑制制御)プログラムに基づきステップ
モータ11を好適に制御する。
【0049】より具体的には、非線形制御のために、R
OM62には2種類のマップが予め記憶されている。こ
れらのマップは、メインスロットル開度TAM(アクセ
ル開度ACCPに相当)に対するサブスロットル弁8の
開度目標値の特性を規定したものである。一方の特性
は、滑りにくい路面において、アクセルコントロール性
を向上させるべく比較的大きなエンジン出力を得るため
の高μ路用の非線形開度特性である。他方の特性は、滑
りやすい路面でも良好なアクセルコントロール性を実現
するべく、エンジン出力を抑制するための低μ路用の非
線形開度特性である。
【0050】CPU61は、そのときの車両の走行状態
やエンジン1の運転状態に基づき、前記ROM62に記
憶されている2種類のマップの一方を選択する。選択し
たマップの特性に基づき、メインスロットルセンサ31
によるメインスロットル開度TAM(アクセルセンサ3
3によるアクセル開度ACCPに相当)に対応したサブ
スロットル弁8の開度目標値(高μ路非線形制御要求開
度TTAH、低μ路非線形制御要求開度TTAL)を求
める。そして、求めた要求開度を第1の要求開度TTA
1とする。
【0051】又、CPU61は駆動輪14L,14Rの
スリップ量を所定の目標値近傍に維持するためのサブス
ロットル弁8の開度目標値(スリップ抑制制御要求開度
TTA2a)を算出する。即ち、CPU61はそのとき
の車両の走行状態やエンジン1の運転状態に基づき、運
転者の意図を反映したアクセルペダル10の加速操作量
に応じた駆動輪14L,14Rの目標回転加速度を算出
する。又、CPU61は左右各駆動輪回転速度VWNR
L,VWNRRから駆動輪14L,14Rの実際の回転
加速度を求め、その回転加速度を前記目標回転加速度に
合致させるためのスリップ抑制制御要求開度TTA2a
を求める。尚、各要求開度の間には通常、TTA2a<
TTAL<TTAHの関係が成り立っている。
【0052】そして、CPU61は第1の要求開度TT
A1と、前記スリップ抑制制御要求開度TTA2aに基
づいて決定される第2の要求開度TTA2とのうち、小
さい方の値を選び、その値を最終要求開度とする。この
最終要求開度にサブスロットル弁8の開度(サブスロッ
トル開度TAS)が合致するように、ステップモータ1
1を駆動制御する。
【0053】さて、図7のフローチャートはスロットル
ECU52のCPU61によって実行される各処理のう
ち、駆動輪14L,14Rのスリップ量を算出するため
のルーチンを示している。このスリップ量算出ルーチン
は所定時間毎に実行される。
【0054】又、図8,9のフローチャートはサブスロ
ットル弁8を駆動制御するためのルーチンを示してい
る。このサブスロットル弁制御ルーチンは、低μ路非線
形制御実行フラグXLOWMUE及びスリップ抑制制御
実行フラグXDLTAVに基づき、所定時間毎に実行さ
れる。低μ路非線形制御実行フラグXLOWMUEは、
低μ路非線形制御のためのサブスロットル弁8の要求開
度(低μ路非線形制御要求開度TTAL)が算出された
場合「1」に設定され、高μ路非線形制御のためのサブ
スロットル弁8の要求開度(高μ路非線形制御要求開度
TTAH)が算出された場合「0」に設定される。又、
スリップ抑制制御実行フラグXDLTAVは、スリップ
抑制制御のためのサブスロットル弁8の要求開度(スリ
ップ抑制制御要求開度TTA2a)が算出されたとき
「1」に設定され、算出されないとき「0」に設定され
る。
【0055】図7のスリップ量算出ルーチンが開始され
ると、まずステップ101において、駆動輪速度センサ
39L,39Rによる左右各駆動輪回転速度VWNR
L,VWNRRを読み込む。従動輪速度センサ40L,
40Rによる左右各従動輪回転速度VWNFL、VWN
FRを読み込む。
【0056】ステップ102において、前記左右両駆動
輪回転速度VWNRL,VWNRRに基づき、両者の平
均値である駆動輪平均回転速度VWNRMを算出する。
同様に、前記左右両従動輪回転速度VWNFL、VWN
FRに基づき、両者の平均値である従動輪平均回転速度
VWNFMを算出する。
【0057】ステップ103において、前記駆動輪平均
回転速度VWNRMから従動輪平均回転速度VWNFM
を減算し、その減算結果をスリップ量として記憶する。
スリップ量の算出後、このスリップ量算出ルーチンを一
旦終了する。
【0058】次に、サブスロットル弁制御ルーチンにつ
いて、図10,11の特性図を参照して説明する。図1
0は、路面の路面摩擦係数μがあまり低くないときの駆
動輪14L,14Rのスリップ量の変化を示している。
【0059】高μ路非線形制御が実行されているタイミ
ングt1で、図8,9のサブスロットル弁制御ルーチン
が開始されたものとする。このタイミングt1では、低
μ路非線形制御実行フラグXLOWMUE及びスリップ
抑制制御実行フラグXDLTAVが共に「0」であり、
スリップ量が、予め設定された第1の判定値α及び第2
の判定値β(>α)よりも低いものとする。この場合、
まずステップ201において、前記スリップ量算出ルー
チンで求められたスリップ量を読み込む。
【0060】次に、ステップ202において、前回制御
周期における低μ路非線形制御実行フラグXLOWMU
Eが「1」であるか否かを判定し、ステップ203にお
いて、前記ステップ201でのスリップ量が第2の判定
値βよりも大きいか否かを判定する。前述したように、
タイミングt1では「XLOWMUE=1」、「スリッ
プ量<β」なので、ステップ202,203の判定条件
がいずれも成立していないと判断し、ステップ204へ
移行する。
【0061】ステップ204で高μ路非線形制御要求開
度TTAHを算出する。この算出に際しては、メインス
ロットル開度TAM及びエンジン回転数NEをパラメー
タとし、エンジン出力を大とするための二次元マップを
用いる。そして、この二次元マップに従い、そのときの
メインスロットル開度TAM及びエンジン回転数NEに
応じた高μ路非線形制御要求開度TTAHを算出する。
【0062】次に、ステップ205において、前記高μ
路非線形制御要求開度TTAHを第1の要求開度TTA
1として記憶し、ステップ206で低μ路非線形制御実
行フラグXLOWMUEを「0」に保持する。
【0063】続いて、図9のステップ207において、
スリップ抑制制御実行フラグXDLTAVが「1」であ
るか否かを判定し、ステップ208において、前記ステ
ップ201でのスリップ量が第1の判定値αよりも大き
いか否かを判定する。前述したようにタイミングt1で
は「XDLTAV=0」、「スリップ量<α」なので、
ステップ207,208の判定条件がいずれも成立して
いないと判断し、ステップ209へ移行する。
【0064】ステップ209において、サブスロットル
弁8の全開時の開度を第2の要求開度TTA2として記
憶し、ステップ210でスリップ抑制制御実行フラグX
DLTAVを「0」に保持する。
【0065】ステップ211において、前記ステップ2
05での第1の要求開度TTA1と、前記ステップ20
9での第2の要求開度TTA2とを比較し、小さい方の
開度を選択し、これを最終要求開度として記憶する。こ
の場合、第2の要求開度TTA2が全開開度であり第1
の要求開度TTA1よりも大きいことから、第1の要求
開度TTA1を選択して最終要求開度とする。そして、
サブスロットル弁8の実際の開度(サブスロットル開度
TAS)が前記最終要求開度に合致するようにステップ
モータ11を駆動制御し、このルーチンを一旦終了す
る。従って、タイミングt1では、高μ路非線形制御が
引き続いて実行される。次に、前記のような高μ路非線
形制御要求開度TTAHに基づくサブスロットル弁8の
開閉制御が行われていて、車両が雪道等の路面摩擦係数
μの低い路面へ移動して駆動輪14L,14Rがスリッ
プし始め、タイミングt2でスリップ量が第1の判定値
αよりも大きくなった場合について説明する。この場合
には、ステップ201〜207の各処理の実行後、ステ
ップ208の判定条件が成立したと判断し、ステップ2
13へ以降する。
【0066】ステップ213において次式(1)〜
(4)に従ってスリップ抑制制御要求開度TTA2aを
算出する。 TTA2a=TTA2I+TTA2P ……(1) TTA2Ii =TTA2Ii-1 +tSPDKI・SPDDL ……(2) SPDDL=tTDLSPD−(VWNRMi −VWNRMi-1 )…(3) TTA2P=tSPDKP・SPDDL ……(4) 上記式(1)〜(3)中、TTA2Iは積分項、TTA
2Pは比例項、tSPDKIは積分ゲイン、SPDDL
は駆動輪加速度偏差、tTDLSPDは駆動輪目標加速
度、tSPDKPは比例ゲインである。
【0067】ステップ214において、前記スリップ抑
制制御要求開度TTA2aを第2の要求開度TTA2と
して記憶し、ステップ215において、スリップ抑制制
御実行フラグXDLTAVを「1」に設定する。次のス
テップ211では、通常、スリップ抑制制御要求開度T
TA2aが高μ路非線形制御要求開度TTAHよりも小
さいことから、第2の要求開度TTA2を選択し、この
値を最終要求開度として記憶する。そして、サブスロッ
トル開度TASが前記最終要求開度に合致するようにス
テップモータ11を駆動制御し、このルーチンを一旦終
了する。従って、タイミングt2では、高μ路非線形制
御からスリップ抑制制御へ切換えられ、この制御により
駆動輪14L,14Rのスリップが抑制される。
【0068】前記タイミングt2のステップ215での
処理によりスリップ抑制制御実行フラグXDLTAVが
「1」になるので、次回制御周期では、ステップ201
〜206の各処理の実行後、ステップ207の判定条件
が成立していると判断し、ステップ216へ移行する。
【0069】ステップ216では、スリップ抑制制御終
了条件が成立しているか否かを判定する。例えば、第1
の判定値αよりも小さな第3の判定値γを予め設定して
おき、実際のスリップ量がその第3の判定値γよりも小
さくなった場合に、スリップ抑制制御終了条件が成立し
ているとする。タイミングt2の直後にはスリップ量が
第1の判定値αよりも大きいので、ステップ216の判
定条件が成立していないと判断し、前記したステップ2
13〜215、211,212の各処理を順に実行した
後、このルーチンを一旦終了する。
【0070】タイミングt2以降のスリップ抑制制御に
よりスリップ量がさほど上昇せず、第2の判定値βに達
しないまま下降し、タイミングt3でスリップ抑制制御
終了条件が成立した場合、ステップ201〜207の各
処理の実行後、ステップ216の判定条件が成立してい
ると判断し、ステップ209において、サブスロットル
弁8の全開時の開度を第2の要求開度TTA2として記
憶し、ステップ210でスリップ抑制制御実行フラグX
DLTAVを「0」に設定する。
【0071】第2の要求開度TTA2が全開開度であ
り、第1の要求開度TTA1よりも大きいことから、ス
テップ211では第1の要求開度TTA1を最終要求開
度とする。そして、サブスロットル開度TASが前記最
終要求開度に合致するようにステップモータ11を駆動
制御し、このルーチンを一旦終了する。従って、タイミ
ングt3では、スリップ抑制制御から高μ路非線形制御
へ切換えられる。
【0072】次に、路面の路面摩擦係数μが低く、駆動
輪14L,14Rのスリップ量が図11で示すように変
化した場合について説明する。車両の高μ路での走行に
より高μ路非線形制御が実行されていて(タイミングt
11)、図8,9のサブスロットル弁制御ルーチンが開
始された場合、前記タイミングt1と同様にして、ステ
ップ201〜212の各処理を順に実行する。即ち、高
μ路非線形制御を引き続いて実行する。高μ路非線形制
御中に車両が路面摩擦係数μの低い路面へ移動し、駆動
輪14L,14Rがスリップし始め、タイミングt12
でスリップ量が第1の判定値αよりも大きくなった場
合、前記タイミングt2と同様に、ステップ201〜2
08、213〜215、211,212を順に実行し、
このルーチンを一旦終了する。従って、タイミングt1
2では、高μ路非線形制御からスリップ抑制制御へ切換
えられる。
【0073】スリップ抑制制御がなされているにもかか
わらず、例えば運転者によるアクセルペダル10の踏み
込み量が多くて、駆動輪14L,14Rのスリップを抑
えきれず、タイミングt13でスリップ量が第2の判定
値βよりも大きくなった場合、ステップ201,202
の各処理を実行する。その後、ステップ203の判定条
件が成立している(スリップ量>β)、即ち、低μ路非
線形制御開始条件が成立していると判断し、ステップ2
17へ移行する。
【0074】ステップ217で低μ路非線形制御要求開
度TTALを算出する。この算出に際しては、メインス
ロットル開度TAM及びエンジン回転数NEをパラメー
タとし、エンジン出力を小とするための二次元マップを
用いる。そして、この二次元マップに従い、そのときの
メインスロットル開度TAM及びエンジン回転数NEに
応じた低μ路非線形制御要求開度TTALを算出する。
【0075】次に、ステップ218において、前記低μ
路非線形制御要求開度TTALを第1の要求開度TTA
1として記憶し、ステップ219で低μ路非線形制御実
行フラグXLOWMUEを「1」に設定する。
【0076】続いて、ステップ207,216の各処理
を実行した後、ステップ213においてスリップ抑制制
御要求開度TTA2aを算出し、この値をステップ21
4で第2の要求開度TTA2として記憶し、ステップ2
15において、スリップ抑制制御実行フラグXDLTA
Vを「1」に設定する。次のステップ211では、通
常、スリップ抑制制御要求開度TTA2aが低μ路非線
形制御要求開度TTALよりも小さいことから、第2の
要求開度TTA2を選択し、この値を最終要求開度とし
て記憶する。そして、サブスロットル開度TASが前記
最終要求開度に合致するようにステップモータ11を駆
動制御し、このルーチンを一旦終了する。従って、タイ
ミングt13ではスリップ抑制制御が引き続き実行さ
れ、駆動輪14L,14Rのスリップが抑制される。
【0077】前記タイミングt13のステップ219で
の処理により低μ路非線形制御実行フラグXLOWMU
Eが「1」になるので、次回制御周期では、ステップ2
01の処理を実行後、ステップ202の判定条件が成立
したと判断し、ステップ220で、スリップ抑制制御実
行フラグXDLTAVが「0」であるか否かを判定す
る。タイミングt13の制御周期ではスリップ抑制制御
が実行中であり、ステップ215においてXDLTAV
=1としている。このため、前記ステップ220の判定
条件が成立していないと判断し、ステップ217へ移行
する。そして、ステップ217〜219、207、21
6、213〜215、211、212の各処理を実行
し、このルーチンを一旦終了する。
【0078】従って、この制御周期ではスリップ抑制制
御が引き続き実行され、駆動輪14L,14Rのスリッ
プが抑制される。また、このときには高μ路用の非線形
開度特性への特性選択切換えが禁止される。即ち、スリ
ップ抑制制御中には必ず低μ路用の非線形開度特性が選
択されて、低μ路非線形制御要求開度TTALが算出さ
れる。高μ路用の非線形開度特性が選択されて、高μ路
非線形制御要求開度TTAHが算出されることはない。
【0079】タイミングt13以降のスリップ抑制制御
により、スリップ量は第2の判定値βを若干越えた後に
下降する。そして、タイミングt14でスリップ抑制制
御終了条件が成立すると、ステップ201、202、2
20、217〜219、207の各処理の実行後、ステ
ップ216の判定条件が成立していると判断し、ステッ
プ209において、サブスロットル弁8の全開時の開度
を第2の要求開度TTA2として記憶し、ステップ21
0でスリップ抑制制御実行フラグXDLTAVを「0」
に設定する。
【0080】第2の要求開度TTA2が全開開度であ
り、第1の要求開度TTA1(この場合、低μ路非線形
制御要求開度TTAL)よりも大きいことから、ステッ
プ211では第1の要求開度TTA1を最終要求開度と
する。そして、サブスロットル開度TASが前記最終要
求開度に合致するようにステップモータ11を駆動制御
し、このルーチンを一旦終了する。従って、タイミング
t14では、スリップ抑制制御から低μ路非線形制御へ
切換えられる。
【0081】上記したように、前記タイミングt14の
ステップ210において、スリップ抑制制御実行フラグ
XDLTAVが「0」に設定されている。このため、次
の制御周期においては、ステップ201,202の各処
理を実行後、ステップ220の判定条件が成立している
と判断し、ステップ221〜223において、低μ路非
線形制御終了条件が成立しているか否かを判定する。即
ち、ステップ221において、従動輪平均回転速度VW
NFMが所定値a以上であるか否かを判定する。ステッ
プ222において、前記ステップ201でのスリップ量
が所定値bよりも少ないか否かを判定する。ステップ2
23において、メインスロットルセンサ31によるメイ
ンスロットル開度TAMが所定値c以上であるか否かを
判定する。ステップ221〜223の判定条件のうち1
つでも成立しないものがあると、ステップ217〜21
9、207〜212の各処理を順に実行する。その結
果、低μ路非線形制御が継続される。
【0082】尚、図11では図示しないが、前記ステッ
プ221〜223の3つの判定条件が全て成立すると、
非線形制御終了条件が成立していると判断し、ステップ
204〜212の各処理を順に実行する。その結果、低
μ路非線形制御が終了されて高μ路非線形制御に切換え
られる。
【0083】上記したように、この実施例では、図11
に示すように駆動輪14L,14Rのスリップ量の増大
により、高μ路用の非線形開度特性(高出力特性)から
低μ路用の非線形開度特性(低出力特性)への特性選択
変更時には、低μ路非線形制御要求開度TTALとなる
ようにステップモータ11が駆動制御されるよりも前
に、スリップ抑制制御要求開度TTA2aに基づきステ
ップモータ11を駆動制御するべく、要求開度の選択動
作を規制するようにしている。即ち、高μ非線形制御の
実行中に、車両が路面摩擦係数μの極めて低い路面へ移
動してスリップし始めた場合、その高μ非線形制御から
低μ路非線形制御へ移行する前に、必ずスリップ抑制制
御を実行している。このため、駆動輪14L,14Rの
スリップが抑制されてから低μ路非線形制御へ移行する
ことになるので、車両の挙動が安定する。
【0084】又、この実施例では図10に示すように、
高μ非線形制御の実行中に車両が路面摩擦係数μのあま
り低くない路面へ移動して、そのスリップ量が少ない場
合には、スリップ抑制制御を実行するだけで、低μ路非
線形制御へ移行しないようにしている。このため、不必
要な低μ路非線形制御への移行を防止できる。
【0085】更に、この実施例では、スリップ抑制制御
要求開度TTA2aにするためのステップモータ11の
駆動制御が行われているときには、高μ路用の非線形開
度特性(高出力特性)への特性選択切換えを禁止するよ
うにしている。従って、スリップ抑制制御が行われるこ
とにより、スリップ量が実際の路面摩擦係数μに基づく
スリップ量よりも小さくなるが、このときには最も高い
路面摩擦係数μでの特性に対応した高μ路非線形制御へ
の変更が禁止される。そのため、前記抑制中のスリップ
量に基づいて路面状況の判定が行われず、誤って高μ路
であると判定されることがなく、同特性を用いた開度目
標値の演算がなされることがない。その結果、スリップ
抑制制御が終了したときのエンジン出力の急増を未然に
防止できる。
【0086】尚、第1及び第2の発明は前記実施例に限
定されるものではなく、各発明の趣旨を逸脱しない範囲
で構成の一部を適宜に変更して次のように実施すること
もできる。
【0087】(1)第1及び第2の発明は、自動変速機
を備えた車両や、メインスロットル弁9を省略したタイ
プの内燃機関にも適用可能である。 (2)アクセル開度ACCP(メインスロットル開度T
AM)に対するサブスロットル開度TASの特性を3種
類以上設定してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明では、
駆動輪のスリップ量の増大により、高出力特性から低出
力特性へ特性が選択変更されるときには、低出力特性に
対応した開度目標値となるようにアクチュエータが駆動
制御されるよりも前に、駆動輪のスリップ量を所定の目
標値近傍に維持するための開度目標値に基づきアクチュ
エータを駆動制御させるべく、開度目標値の選択動作を
規制するようにしている。このため、低出力特性に対応
した開度目標値となるようにアクチュエータを駆動させ
る際の車両の挙動を安定させると共に、同制御への不必
要な移行を防止できるという優れた効果を発揮する。
【0089】又、第2の発明では、駆動輪のスリップ量
を所定の目標値近傍に維持するための開度目標値を算出
し、その算出された開度目標値にするためのアクチュエ
ータの駆動制御が行われているときには、複数の特性の
1つをスリップ量に応じて選択する際に、高出力特性へ
の特性選択切換えを禁止するようにしている。このた
め、路面の状況の誤判定により、高出力特性に対応した
開度目標値の演算が行われるのを防止し、車両の挙動を
安定させることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の基本的な概念構成を説明する概念
構成図である。
【図2】第2の発明の基本的な概念構成を説明する概念
構成図である。
【図3】第1及び第2の発明を具体化した一実施例にお
いて、エンジン及びその周囲の構成を説明する概略構成
図である。
【図4】一実施例におけるメインスロットル弁、サブス
ロットル弁、ステップモータ、アクセルペダルの関係を
模式的に示す説明図である。
【図5】一実施例において、アクセル開度に対するメイ
ンスロットル開度の特性、及びアクセル開度に対するサ
ブスロットル開度の特性を示す特性図である。
【図6】一実施例におけるエンジンECU、スロットル
ECU等の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】一実施例において、スロットルECUのCPU
により実行される「スリップ量算出ルーチン」を説明す
るフローチャートである。
【図8】一実施例において、スロットルECUのCPU
により実行される「サブスロットル弁制御ルーチン」を
説明するフローチャートである。
【図9】一実施例において、スロットルECUのCPU
により実行される「サブスロットル弁制御ルーチン」を
説明するフローチャートである。
【図10】一実施例において、スリップ量の時間変化を
示す特性図である。
【図11】一実施例において、同じくスリップ量の時間
変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、2…吸気通路、8…サ
ブスロットル弁、10…アクセルペダル、11…アクチ
ュエータとしてのステップモータ、14L,14R…駆
動輪、33…アクセル開度検出手段としてのアクセルセ
ンサ、61…スリップ量算出手段、第1の開度目標値算
出手段、第2の開度目標値算出手段、選択手段、駆動制
御手段、規制手段及び禁止手段としてのCPU、62…
特性記憶手段としてのROM
フロントページの続き (72)発明者 高田 充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された内燃機関の出力を制御
    するべく吸気通路に開閉可能に設けられ、その開閉によ
    り内燃機関への吸入空気量を調整するためのスロットル
    弁と、 前記スロットル弁を開閉駆動するアクチュエータと、 運転者により操作されるアクセルペダルの開度を検出す
    るアクセル開度検出手段と、 前記内燃機関に駆動連結された駆動輪の回転速度に基づ
    き、その駆動輪のスリップ量を算出するスリップ量算出
    手段と、 前記アクセルペダルの開度に対するスロットル弁の開度
    目標値の特性を複数種類記憶した特性記憶手段と、 前記特性記憶手段に記憶されている複数の特性の1つを
    スリップ量に応じて選択し、その選択した特性に基づ
    き、前記アクセル開度検出手段によるアクセルペダルの
    開度に対応したスロットル弁の開度目標値を求める第1
    の開度目標値算出手段と、 前記スリップ量算出手段による駆動輪のスリップ量を所
    定の目標値近傍に維持するためのスロットル弁の開度目
    標値を算出する第2の開度目標値算出手段と、 前記第1の開度目標値算出手段による開度目標値、及び
    第2の開度目標値算出手段による開度目標値の一方を選
    択する選択手段と、 前記スロットル弁の開度が、前記選択手段にて選択され
    た開度目標値に合致するように、前記アクチュエータを
    駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関のスロッ
    トル弁制御装置であって、 前記スリップ量算出手段による駆動輪のスリップ量の増
    大により、前記第1の開度目標値算出手段における高出
    力特性から低出力特性への特性選択変更時には、低出力
    特性に対応した開度目標値となるようにアクチュエータ
    が駆動制御されるよりも前に、前記第2の開度目標値算
    出手段にて算出された開度目標値に基づきアクチュエー
    タを駆動制御させるべく、前記選択手段での開度目標値
    の選択動作を規制する規制手段を設けたことを特徴とす
    る内燃機関のスロットル弁制御装置。
  2. 【請求項2】 車両に搭載された内燃機関の出力を制御
    するべく吸気通路に開閉可能に設けられ、その開閉によ
    り内燃機関への吸入空気量を調整するためのスロットル
    弁と、 前記スロットル弁を開閉駆動するアクチュエータと、 運転者により操作されるアクセルペダルの開度を検出す
    るアクセル開度検出手段と、 前記内燃機関に駆動連結された駆動輪の回転速度に基づ
    き、その駆動輪のスリップ量を算出するスリップ量算出
    手段と、 前記アクセルペダルの開度に対するスロットル弁の開度
    目標値の特性を複数種類記憶した特性記憶手段と、 前記特性記憶手段に記憶されている複数の特性の1つを
    スリップ量に応じて選択し、その選択した特性に基づ
    き、前記アクセル開度検出手段によるアクセルペダルの
    開度に対応したスロットル弁の開度目標値を求める第1
    の開度目標値算出手段と、 前記スリップ量算出手段による駆動輪のスリップ量を所
    定の目標値近傍に維持するためのスロットル弁の開度目
    標値を算出する第2の開度目標値算出手段と、 前記第1の開度目標値算出手段による開度目標値、及び
    第2の開度目標値算出手段による開度目標値の一方を選
    択する選択手段と、 前記スロットル弁の開度が、前記選択手段にて選択され
    た開度目標値に合致するように、前記アクチュエータを
    駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関のスロッ
    トル弁制御装置であって、 前記第2の開度目標値算出手段にて算出された開度目標
    値にするためのアクチュエータの駆動制御が駆動制御手
    段により行われているときには、第1の開度目標値算出
    手段による高出力特性への特性選択切換えを禁止する禁
    止手段を設けたことを特徴とする内燃機関のスロットル
    弁制御装置。
JP14287093A 1993-05-22 1993-05-22 内燃機関のスロットル弁制御装置 Pending JPH06330792A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128023A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用運転モード切り替え装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008128023A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用運転モード切り替え装置

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