JPH06330361A - グリース及び/又はオイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法 - Google Patents
グリース及び/又はオイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法Info
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- JPH06330361A JPH06330361A JP10818393A JP10818393A JPH06330361A JP H06330361 A JPH06330361 A JP H06330361A JP 10818393 A JP10818393 A JP 10818393A JP 10818393 A JP10818393 A JP 10818393A JP H06330361 A JPH06330361 A JP H06330361A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 浄化すべき物品が物理学的及び化学的な表面
変化を受けずしかも再利用に適し、物品に付着した潤滑
剤をほぼ完全に回収でき、環境に適応しない溶剤を使用
せずかつ廃棄処理すべき残余廃棄物を最小にすることに
ある。 【構成】 本発明の脱脂・浄化法では、グリース等が凝
集状態に関連して物品から分離されるように、物品を真
空条件下でプロセス室内で加熱する。別の方法では、物
品を真空室内に挿入し、第1浄化ステップで物品に付着
したグリース等をコンシステンシーに類似した溶剤で負
荷し、溶剤と遊離されたグリース等との混合物を蒸発器
に供給し、第2浄化ステップで蒸発器で生じた蒸気を物
品に供給し、物品表面で蒸気を凝縮しかつ凝縮物を形成
して残余汚染物を除去し、第3浄化ステップで蒸気を凝
縮器に供給し、得られた凝縮物を溶剤として浄化プロセ
スに供給し、第4浄化ステップで、残余溶剤蒸気を完全
に除くよう真空室を排気する。
変化を受けずしかも再利用に適し、物品に付着した潤滑
剤をほぼ完全に回収でき、環境に適応しない溶剤を使用
せずかつ廃棄処理すべき残余廃棄物を最小にすることに
ある。 【構成】 本発明の脱脂・浄化法では、グリース等が凝
集状態に関連して物品から分離されるように、物品を真
空条件下でプロセス室内で加熱する。別の方法では、物
品を真空室内に挿入し、第1浄化ステップで物品に付着
したグリース等をコンシステンシーに類似した溶剤で負
荷し、溶剤と遊離されたグリース等との混合物を蒸発器
に供給し、第2浄化ステップで蒸発器で生じた蒸気を物
品に供給し、物品表面で蒸気を凝縮しかつ凝縮物を形成
して残余汚染物を除去し、第3浄化ステップで蒸気を凝
縮器に供給し、得られた凝縮物を溶剤として浄化プロセ
スに供給し、第4浄化ステップで、残余溶剤蒸気を完全
に除くよう真空室を排気する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリース及び/又はオ
イルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化す
るための方法に関する。
イルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化す
るための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械的な構成部材、特に、例えば自動車
産業分野において極めて多量に生ずるような伝動構成部
材を再処理する前に、残余潤滑剤を除去することが最優
先の課題の1つである。
産業分野において極めて多量に生ずるような伝動構成部
材を再処理する前に、残余潤滑剤を除去することが最優
先の課題の1つである。
【0003】従って、例えば自動車伝動装置、カルダン
継手、シリンダブロック等を脱脂しかつ浄化することは
次いで行なわれる再加工のために製作上の理由から絶対
必要なことである。この場合浄化とは潤滑剤を除去する
ことを意味する。
継手、シリンダブロック等を脱脂しかつ浄化することは
次いで行なわれる再加工のために製作上の理由から絶対
必要なことである。この場合浄化とは潤滑剤を除去する
ことを意味する。
【0004】浄化すべき構成部材は浄化後乾燥されねば
ならず、即ち、構成部材を例えば研削プロセスのような
引き続く再生プロセスに供給するために、構成部材のテ
クニカルな表面からオイルもしくはグリース層が除かれ
ねばならない。潤滑剤は研削プロセスを、不可能にしな
いまでも、少なくとも著しく妨げる。
ならず、即ち、構成部材を例えば研削プロセスのような
引き続く再生プロセスに供給するために、構成部材のテ
クニカルな表面からオイルもしくはグリース層が除かれ
ねばならない。潤滑剤は研削プロセスを、不可能にしな
いまでも、少なくとも著しく妨げる。
【0005】更に、特に金属又はプラスチックから任意
の構成部材を加工する研削工場において生ずる、例えば
粗粒もしくは研磨粉のような潤滑剤を混入した廃棄物の
処理形式は十分に解決されておらず、特に、再利用可能
な材料と再利用不能な材料とに分離することは従来では
周囲環境の点で不都合な作用を及ぼす化学的又は熱的な
分離プロセスで行なわれるに過ぎなかった。
の構成部材を加工する研削工場において生ずる、例えば
粗粒もしくは研磨粉のような潤滑剤を混入した廃棄物の
処理形式は十分に解決されておらず、特に、再利用可能
な材料と再利用不能な材料とに分離することは従来では
周囲環境の点で不都合な作用を及ぼす化学的又は熱的な
分離プロセスで行なわれるに過ぎなかった。
【0006】更に現在の破棄物処理問題の観点から、最
終的に廃棄処理される残余ゴミを少なくとも最小にする
分離方法を使用する必要がある。
終的に廃棄処理される残余ゴミを少なくとも最小にする
分離方法を使用する必要がある。
【0007】有利には潤滑剤の付着した構成部材を浄化
する従来使用された浄化方法は、現在では脂溶性の媒体
を使用、とりわけパークロル、トリクロル又はテトラク
ロル化合物の使用に基づいている。
する従来使用された浄化方法は、現在では脂溶性の媒体
を使用、とりわけパークロル、トリクロル又はテトラク
ロル化合物の使用に基づいている。
【0008】健康及び周囲環境を害するという理由から
多くのクロル化合物の使用には問題がある。従って浄化
装置におけるパークロルの使用は時間的に制限されかつ
特に厳しい安全基準を受ける。
多くのクロル化合物の使用には問題がある。従って浄化
装置におけるパークロルの使用は時間的に制限されかつ
特に厳しい安全基準を受ける。
【0009】更にこのような浄化プロセスにおいては毒
性の高い分離不能な多量の液体が生じ、この液体は従来
組成が部分的に未知の状態で廃棄処分された。
性の高い分離不能な多量の液体が生じ、この液体は従来
組成が部分的に未知の状態で廃棄処分された。
【0010】廃棄物処理問題の他に、浄化すべき物質及
び物品を再利用できることが極めて重要である。これに
関連して、熱化学的な方法ステップに基づき増大した表
面硬さを与えられた特に熱処理された機械的な構成部材
が挙げられる。しかしながらこのような表面特性は極め
て高い温度を必要とする。従ってこのように処理された
構成部材の再利用には問題がある。
び物品を再利用できることが極めて重要である。これに
関連して、熱化学的な方法ステップに基づき増大した表
面硬さを与えられた特に熱処理された機械的な構成部材
が挙げられる。しかしながらこのような表面特性は極め
て高い温度を必要とする。従ってこのように処理された
構成部材の再利用には問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の課題は、冒
頭に述べた形式のグリース及び/又はオイルを含有する
物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法を
改良して、浄化すべき物品が何等物理学的及び化学的な
表面変化を受けることがなくひいては適当な再利用に適
するようにし、更に、本発明の方法によって浄化すべき
物品に付着した潤滑剤をほぼ完全に回収できるように
し、更に、環境に適応しない溶剤を使用せずに済みかつ
廃棄処理すべき残余廃棄物を最小にできるようにするこ
とにある。
頭に述べた形式のグリース及び/又はオイルを含有する
物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法を
改良して、浄化すべき物品が何等物理学的及び化学的な
表面変化を受けることがなくひいては適当な再利用に適
するようにし、更に、本発明の方法によって浄化すべき
物品に付着した潤滑剤をほぼ完全に回収できるように
し、更に、環境に適応しない溶剤を使用せずに済みかつ
廃棄処理すべき残余廃棄物を最小にできるようにするこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によれ
ば、特許請求の範囲第1項及び第8項に記載の本発明の
方法によって解決された。
ば、特許請求の範囲第1項及び第8項に記載の本発明の
方法によって解決された。
【0013】本発明の有利な方法はその他の請求項に記
載されている。
載されている。
【0014】
【発明の効果】冒頭に述べた形式のグリース及び/又は
オイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化
するための本発明の方法では、浄化すべき物品は真空条
件下でプロセス室内で、グリース及び/又はオイルがグ
リース及び/又はオイルの凝集状態に関連して物品から
分離されるまで、加熱される。
オイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化
するための本発明の方法では、浄化すべき物品は真空条
件下でプロセス室内で、グリース及び/又はオイルがグ
リース及び/又はオイルの凝集状態に関連して物品から
分離されるまで、加熱される。
【0015】これに対して選択的に、結果的に類似の方
法が提供され、この場合、浄化すべき物品は同様に真空
室内に挿入される。
法が提供され、この場合、浄化すべき物品は同様に真空
室内に挿入される。
【0016】第1の浄化ステップにおいて浄化すべき物
品に付着したグリース及び/又はオイルはグリース及び
/又はオイルのコンシステンシーに類似した溶剤によっ
て負荷される。次いで、この際形成される、溶剤と遊離
されたグリース及び/又はオイルとの混合物は蒸発器に
供給される。
品に付着したグリース及び/又はオイルはグリース及び
/又はオイルのコンシステンシーに類似した溶剤によっ
て負荷される。次いで、この際形成される、溶剤と遊離
されたグリース及び/又はオイルとの混合物は蒸発器に
供給される。
【0017】第2の浄化ステップにおいては蒸発器にお
いて形成される蒸気が物品に供給され、この物品の表面
では蒸気が凝縮しかつ凝縮物を形成して残余汚染物を除
去する。
いて形成される蒸気が物品に供給され、この物品の表面
では蒸気が凝縮しかつ凝縮物を形成して残余汚染物を除
去する。
【0018】第3の方法ステップにおいては蒸気が凝縮
器に供給され、この凝縮器の得られた凝縮物は溶剤とし
て新たに浄化プロセスに供給される。
器に供給され、この凝縮器の得られた凝縮物は溶剤とし
て新たに浄化プロセスに供給される。
【0019】最終的に第4の方法ステップにおいては、
残余溶剤蒸気が完全に除かれるように、真空室が引き続
き排気される。
残余溶剤蒸気が完全に除かれるように、真空室が引き続
き排気される。
【0020】本発明の方法は、真空と関連して所定のプ
ロセス条件を生ぜしめる熱的なプロセスに基づいてい
て、しかも、浄化要求に応じて第1の解決策によれば乾
式にかつ第2の解決策によれば湿式に実施される。
ロセス条件を生ぜしめる熱的なプロセスに基づいてい
て、しかも、浄化要求に応じて第1の解決策によれば乾
式にかつ第2の解決策によれば湿式に実施される。
【0021】いわゆる乾式プロセスは潤滑剤とは異種の
あらゆる補助物質を用いずに実施される。湿式プロセス
は一種の同じ潤滑剤の揮発し易い分留物によって実施さ
れる。本発明の両プロセスは例えばFCKWs、CKW
s及びアルカリ水液をベースとした全ての浄化方法の代
りに使用される。
あらゆる補助物質を用いずに実施される。湿式プロセス
は一種の同じ潤滑剤の揮発し易い分留物によって実施さ
れる。本発明の両プロセスは例えばFCKWs、CKW
s及びアルカリ水液をベースとした全ての浄化方法の代
りに使用される。
【0022】いわゆる乾式もしくは湿式方法は合金を回
収するために溶融前の鋳造及び鋼部材のために並びにペ
ルブナン(Perbunan)、ビトン(Viton)、FEP,PT
FE、シリコンを再利用する場合に使用される。更にオ
イルを含んだ粒状物、砂、塵の場合にも使用することが
できる。
収するために溶融前の鋳造及び鋼部材のために並びにペ
ルブナン(Perbunan)、ビトン(Viton)、FEP,PT
FE、シリコンを再利用する場合に使用される。更にオ
イルを含んだ粒状物、砂、塵の場合にも使用することが
できる。
【0023】
【実施例】第1図では、乾式方法で作業する熱的な脱脂
兼浄化装置の構成部材を概略的に図示している。図示の
装置の左側の部分では浸漬浴3が図示されていて、この
浸漬浴3内には、装入支持体2に載置された浄化すべき
物品1が供給される。
兼浄化装置の構成部材を概略的に図示している。図示の
装置の左側の部分では浸漬浴3が図示されていて、この
浸漬浴3内には、装入支持体2に載置された浄化すべき
物品1が供給される。
【0024】浸漬浴3のコンシステンシーはほぼ、潤滑
層として物品上に存在するのと同じグリースもしくはオ
イルから組成されている。有利には、浸漬浴3内に存在
するグリース及びオイルから成る溶液は室温以上の温度
に加熱される。浸漬浴3内に物品を浸漬した場合には全
てのテクニカルな表面は、物品1の表面に付着する潤滑
剤層が少なくともある程度軟化されるように、加熱され
た浸漬液体によって湿らされる。
層として物品上に存在するのと同じグリースもしくはオ
イルから組成されている。有利には、浸漬浴3内に存在
するグリース及びオイルから成る溶液は室温以上の温度
に加熱される。浸漬浴3内に物品を浸漬した場合には全
てのテクニカルな表面は、物品1の表面に付着する潤滑
剤層が少なくともある程度軟化されるように、加熱され
た浸漬液体によって湿らされる。
【0025】次ぎのステップで装入支持体2が物品1と
共に浸漬浴3から持ち上げられかつ水切りパン4の方向
に移動させられる。この場合、物品1に付着しない浸漬
浴溶液が落下しかつ勾配に従って浸漬浴3内に戻され
る。
共に浸漬浴3から持ち上げられかつ水切りパン4の方向
に移動させられる。この場合、物品1に付着しない浸漬
浴溶液が落下しかつ勾配に従って浸漬浴3内に戻され
る。
【0026】既に述べたように浸漬浴溶液は、グリース
及びオイルから成る並びに巨視的な固体から成る、物品
1の表面に不動に付着した潤滑剤層に、潤滑剤層を軟化
させかつ次ぎに行なわれる浄化プロセスを容易にするよ
うに、作用する。
及びオイルから成る並びに巨視的な固体から成る、物品
1の表面に不動に付着した潤滑剤層に、潤滑剤層を軟化
させかつ次ぎに行なわれる浄化プロセスを容易にするよ
うに、作用する。
【0027】本発明によれば、浄化すべき物品のこのよ
うな前処理は浄化法の効果を持続的に助成するが、絶対
的な前提条件ではない。
うな前処理は浄化法の効果を持続的に助成するが、絶対
的な前提条件ではない。
【0028】次ぎの方法ステップで水切りされた物品1
は、ほぼ200度のプロセス温度に調節されている加熱
壁容器5内に案内される。プロセス室とも呼ばれる加熱
壁容器5が浄化すべき物品を充填された後で閉鎖された
場合には、前ポンプ8及びこれに接続されたルーツポン
プ7によってプロセス室内で、10hpa 以下の負圧が生
ぜしめられる。
は、ほぼ200度のプロセス温度に調節されている加熱
壁容器5内に案内される。プロセス室とも呼ばれる加熱
壁容器5が浄化すべき物品を充填された後で閉鎖された
場合には、前ポンプ8及びこれに接続されたルーツポン
プ7によってプロセス室内で、10hpa 以下の負圧が生
ぜしめられる。
【0029】ほぼ200度Cの熱供給と関連してこのよ
うな真空を形成することによって、浄化すべき物品上の
潤滑剤層はまず液化し始めるかもしくはグリース及びオ
イルの蒸気圧力に関連して蒸発し始める。
うな真空を形成することによって、浄化すべき物品上の
潤滑剤層はまず液化し始めるかもしくはグリース及びオ
イルの蒸気圧力に関連して蒸発し始める。
【0030】このプロセス温度で流動化された潤滑剤物
質は、プロセス室5の下側に設けられた沈殿容器内に導
かれる。安全性に危害を及ぼすようにプロセス室5内で
圧力が上昇した場合には、装置の安全な運転状態を保証
するために、適当な張水弁9を介して窒素がプロセス室
5内に流入せしめられる。
質は、プロセス室5の下側に設けられた沈殿容器内に導
かれる。安全性に危害を及ぼすようにプロセス室5内で
圧力が上昇した場合には、装置の安全な運転状態を保証
するために、適当な張水弁9を介して窒素がプロセス室
5内に流入せしめられる。
【0031】濃縮物質ポンプ10によって濃縮された物
質の材料搬送を行なうことができる。グリース及びオイ
ル蒸気の残りの部分は接続された導管システム内で発生
する濃度勾配並びに温度勾配に基づいて凝縮器6に供給
され、この凝縮器においてグリース及びオイル蒸気が凝
縮される。
質の材料搬送を行なうことができる。グリース及びオイ
ル蒸気の残りの部分は接続された導管システム内で発生
する濃度勾配並びに温度勾配に基づいて凝縮器6に供給
され、この凝縮器においてグリース及びオイル蒸気が凝
縮される。
【0032】次いで凝縮器6内の液状の分留物は新たに
予備浄化剤として浸漬浴3内に供給される。
予備浄化剤として浸漬浴3内に供給される。
【0033】浄化プロセスの継続は一次的に、流動的な
相並びに蒸気相で得られる、プロセス室から抽出される
グリース及びオイル量に従って調整される。この場合、
真空下の閉じられた回路を介して、周囲環境に不都合な
影響を及ぼす物質が外部に流出することはない。
相並びに蒸気相で得られる、プロセス室から抽出される
グリース及びオイル量に従って調整される。この場合、
真空下の閉じられた回路を介して、周囲環境に不都合な
影響を及ぼす物質が外部に流出することはない。
【0034】更に凝縮器において得られたグリースもし
くはオイルを戻すことによって、システムの潤滑剤保持
部においていわば自己保存作用が得られる。
くはオイルを戻すことによって、システムの潤滑剤保持
部においていわば自己保存作用が得られる。
【0035】このような本発明による浄化ステップに次
いで後浄化が行なわれ、この後浄化に基づき、特に慎重
に扱われるエネルギ供給部としてのプラズマ内で物品を
加熱又は物品をグローイングすることによって残余グリ
ス層が気化するようになる。
いで後浄化が行なわれ、この後浄化に基づき、特に慎重
に扱われるエネルギ供給部としてのプラズマ内で物品を
加熱又は物品をグローイングすることによって残余グリ
ス層が気化するようになる。
【0036】付加的に行なわれる機械的な後浄化におい
ては、巨視的な固体粒子のみから成る、例えば砕片チッ
プから成る、物品の表面に残されるグリースもしくはオ
イルを含まない残余層等が、ブラシ、サンド噴流、鋼噴
流又はガラス噴流もしくはドラムによって除去される。
ては、巨視的な固体粒子のみから成る、例えば砕片チッ
プから成る、物品の表面に残されるグリースもしくはオ
イルを含まない残余層等が、ブラシ、サンド噴流、鋼噴
流又はガラス噴流もしくはドラムによって除去される。
【0037】上述の乾式方法とは異なっていわゆる湿式
方法で、機械的な形式の付加的な後浄化ステップを行な
うことなしに物品表面のグリース及びオイル残余物並び
に固体粒子を除去できるように、浄化すべき物品から潤
滑剤層を除去することができる。
方法で、機械的な形式の付加的な後浄化ステップを行な
うことなしに物品表面のグリース及びオイル残余物並び
に固体粒子を除去できるように、浄化すべき物品から潤
滑剤層を除去することができる。
【0038】既に述べたように乾式方法の場合浄化すべ
き物品はそれぞれ装入支持体2上に設けられ、この装入
支持体は少なくとも片側で開放されているプロセス室5
内に供給される。プロセス室のドアを閉鎖した後で、吸
出導管12、前ポンプ及びこれに続くルーツポンプを介
して、10pha 以下の負圧が生ぜしめられる。
き物品はそれぞれ装入支持体2上に設けられ、この装入
支持体は少なくとも片側で開放されているプロセス室5
内に供給される。プロセス室のドアを閉鎖した後で、吸
出導管12、前ポンプ及びこれに続くルーツポンプを介
して、10pha 以下の負圧が生ぜしめられる。
【0039】更に吸出導管12内には、存在するグリー
ス及びオイル蒸気を吸出導管12から抽出する冷却され
る凝縮器6が設けられている。潤滑剤種類に固有の又は
類似の溶剤をスプレー・圧力導管11を介して補給する
高圧ノズル機構を介して、浄化すべき物品は、有利には
潤滑剤に含有されるグリース及びオイルよりも多少高い
蒸気圧力を与えられた溶剤によって表面的に負荷され
る。
ス及びオイル蒸気を吸出導管12から抽出する冷却され
る凝縮器6が設けられている。潤滑剤種類に固有の又は
類似の溶剤をスプレー・圧力導管11を介して補給する
高圧ノズル機構を介して、浄化すべき物品は、有利には
潤滑剤に含有されるグリース及びオイルよりも多少高い
蒸気圧力を与えられた溶剤によって表面的に負荷され
る。
【0040】潤滑剤によって汚染された溶剤はプロセス
室の最深個所に接続されたフィルタ機構を介して、潤滑
剤を混入された溶剤を濃縮する蒸発器14に汲み上げら
れる。この場合、加熱器が貫通する蒸発器14によって
沸騰し易いグリース及びオイルは蒸気状の凝集状態に変
換され、次いで蒸気圧力導管13を介して浄化すべき物
品に向けて真空室内に戻され、この真空室において大部
分が凝縮されかつ表面を局部的に加熱する。
室の最深個所に接続されたフィルタ機構を介して、潤滑
剤を混入された溶剤を濃縮する蒸発器14に汲み上げら
れる。この場合、加熱器が貫通する蒸発器14によって
沸騰し易いグリース及びオイルは蒸気状の凝集状態に変
換され、次いで蒸気圧力導管13を介して浄化すべき物
品に向けて真空室内に戻され、この真空室において大部
分が凝縮されかつ表面を局部的に加熱する。
【0041】本発明によれば、浄化すべき物品の表面を
局部的に加熱することによってこの際発生する凝縮熱に
基づいて残余潤滑剤層並びに巨視的な固体粒子が表面か
ら遊離される。
局部的に加熱することによってこの際発生する凝縮熱に
基づいて残余潤滑剤層並びに巨視的な固体粒子が表面か
ら遊離される。
【0042】この場合、物品から流出する凝縮物は凝縮
器6を後置された既に述べたフィルタ機構を通過し、こ
の場合、潤滑剤及び固体粒子を混入された溶剤が濃縮さ
れる。濃縮された残余物が廃棄物処理部に供給される
間、回路内で気化可能なグリース及びオイル分が加熱器
14′と間挿された凝縮器6から成る後置された複合体
を介して抽出される。この際得られる凝縮物は新たな浄
化プロセスを開始するために再利用される。
器6を後置された既に述べたフィルタ機構を通過し、こ
の場合、潤滑剤及び固体粒子を混入された溶剤が濃縮さ
れる。濃縮された残余物が廃棄物処理部に供給される
間、回路内で気化可能なグリース及びオイル分が加熱器
14′と間挿された凝縮器6から成る後置された複合体
を介して抽出される。この際得られる凝縮物は新たな浄
化プロセスを開始するために再利用される。
【0043】蒸気供給を遮断した後で真空室は再び排気
され、残余溶剤蒸気が吸出されひいては浄化すべき物品
が乾燥される。次いで、真空室が換気されかつ浄化され
た物品を回収した後で新たな浄化プロセスが行なわれる
ようになる。
され、残余溶剤蒸気が吸出されひいては浄化すべき物品
が乾燥される。次いで、真空室が換気されかつ浄化され
た物品を回収した後で新たな浄化プロセスが行なわれる
ようになる。
【0044】この湿式方法で浄化された物品はグリース
及び汚染物を除去された表面を有しかつ直接継続加工部
に供給される。
及び汚染物を除去された表面を有しかつ直接継続加工部
に供給される。
【0045】本発明による湿式方法では大気にさらされ
る浴面は有しておらずひいてはたとえ僅かにせよ有害蒸
気によって周囲環境に不都合な影響を及ぼすことはな
い。この場合特に閉じられた回路か使用され、この回路
によって、発生する廃物をできるだけ僅かにしかつ浄化
プロセス用の溶剤をできるだけ自己保存作用を以って潤
滑剤層自体から新たな溶剤を付加的に得ることによって
取り入れることができる。
る浴面は有しておらずひいてはたとえ僅かにせよ有害蒸
気によって周囲環境に不都合な影響を及ぼすことはな
い。この場合特に閉じられた回路か使用され、この回路
によって、発生する廃物をできるだけ僅かにしかつ浄化
プロセス用の溶剤をできるだけ自己保存作用を以って潤
滑剤層自体から新たな溶剤を付加的に得ることによって
取り入れることができる。
【図1】乾式方法に基づくプロセス構成部材を概略的に
示した図。
示した図。
【図2】湿式方法に基づくプロセス構成部材を概略的に
示した図。
示した図。
1 浄化すべき物品 2 装入支持体 3 浸漬浴 4 水切りパン 5 プロセス室 6 凝縮器 7 ルーツポンプ 8 前ポンプ 9 張水弁 10 濃縮物質ポンプ 11 スプレー・圧力導管 12 吸出導管 13 蒸気・圧力導管 14 蒸発器 14′ 加熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルヴィン ヴァネッツキー ドイツ連邦共和国 グロースクロッツェン ブルク ローベルト−コッホ−シュトラー セ 4
Claims (11)
- 【請求項1】 グリース及び/又はオイルを含有する物
質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法であ
って、物品を真空条件下でプロセス室内で、グリース及
び/又はオイルがグリース及び/又はオイルの凝集状態
に関連して物品から分離されるように、加熱し、この場
合、プロセス室内の空気分圧が最高で10phaであ
り、第1の浄化ステップにおいて、グリース及び/又は
オイルを流動的な相に変換するように、熱供給を行な
い、第2の浄化ステップにおいて、グリース及び/又は
オイルを蒸気相に移行させるように、熱供給を行ない、
熱供給によって物品から分離されるグリース及び/又は
オイルの蒸気を弁によってプロセス室から分離された、
プロセス室に接続された凝縮器内で凝縮しかつ凝縮物と
して集めることを特徴とする、グリース及び/又はオイ
ルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化する
ための方法。 - 【請求項2】 浄化すべき物品を第1の方法ステップ
で、グリース及び/又はオイルから成る浴内に供給し及
び/又は加熱する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 物理的にも化学的にも損傷されないよう
に浄化すべき物品の表面に熱処理を施す、請求項1又は
2記載の方法。 - 【請求項4】 液状の分留物を凝縮器内で形成しかつ再
利用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項5】 物品上に残された残余グリース層を後浄
化ステップの範囲で物品をグローイングすることによっ
てプロセス室内で気化させる、請求項1から4までのい
ずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 後浄化ステップをプラズマ内で物品を加
熱することによって行なう、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 物品表面上の巨視的な汚染粒子の残滓を
ブラシ、サンド噴流、鋼噴流又はガラス噴流によっても
しくはドラムによって除去する、請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 グリース及び/又はオイルを含有する物
質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法にお
いて、浄化すべき物品を真空室内に挿入し、第1の浄化
ステップで浄化すべき物品に付着したグリース及び/又
はオイルをグリース及び/又はオイルのコンシステンシ
ーに類似した溶剤によって負荷し、かつ溶剤と遊離され
たグリースもしくはとから成る形成される混合物を蒸発
器に供給し、第2の浄化ステップで蒸発器において形成
される蒸気を物品に供給し、この物品の表面において蒸
気を凝縮しかつ凝縮物を形成して残余汚染物を除去し、
第3の浄化ステップで蒸気を凝縮器に供給し、この凝縮
器の得られた凝縮物を溶剤として新たに浄化プロセスに
供給し、第4の浄化ステップで、残余溶剤蒸気を完全に
除くように、真空室を引き続き排気し、第1の浄化ステッ
プで溶剤を高圧ノズル機構を介して浄化すべき物品に供
給することを特徴とする、グリース及び/又はオイルを
含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するため
の方法。 - 【請求項9】 溶剤として石油を用いる、請求項8記載
の方法。 - 【請求項10】 溶剤として灯油を用いる、請求項8記
載の方法。 - 【請求項11】 浄化された物品並びに分離されたグリ
ース及び/又はオイルを少なくとも部分的に再利用す
る、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10818393A JPH06330361A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | グリース及び/又はオイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10818393A JPH06330361A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | グリース及び/又はオイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06330361A true JPH06330361A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14478106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10818393A Pending JPH06330361A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | グリース及び/又はオイルを含有する物質の付着した物品を脱脂しかつ浄化するための方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06330361A (ja) |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP10818393A patent/JPH06330361A/ja active Pending
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