JPH0632996A - 表面改質真珠光沢顔料 - Google Patents

表面改質真珠光沢顔料

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Publication number
JPH0632996A
JPH0632996A JP12420793A JP12420793A JPH0632996A JP H0632996 A JPH0632996 A JP H0632996A JP 12420793 A JP12420793 A JP 12420793A JP 12420793 A JP12420793 A JP 12420793A JP H0632996 A JPH0632996 A JP H0632996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
modified
coated
melamine resin
pigments
Prior art date
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Pending
Application number
JP12420793A
Other languages
English (en)
Inventor
Ralf Glausch
グラウシュ ラルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
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Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JPH0632996A publication Critical patent/JPH0632996A/ja
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面改質真珠光沢顔料、その製造方法、その
使用 【構成】 式a)あるいはb) 【化1】 【化2】 [これらの式の中ではM,n,xは請求項1の意味を有
する]を有するポリマー化合物、あるいは置換されてい
るあるいは置換されてないメラミン樹脂で表面改質顔料
がコーテイングされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は表面改質真珠光沢顔料
およびその製造方法、さらにその利用に関係する。
【0002】
【従来の技術】 金属酸化物でコーテイングされている
雲母微小板に基く真珠光沢顔料は多くの分野で使用され
ている。種々の分野でこれらの顔料のますます増大する
使用は表面コーテイングされたしかも改質された顔料を
要求し、その目的は最終的には組成物の他の成分と基体
との相容性を保証するためである。顔料はワニス、粉末
コーテイング、ペイント、印刷インキ、プラスチックな
どの顔料化のみならず、化粧品の製造にも使用されてい
る。
【0003】顔料が広範囲に適用されるためには、優れ
た光化学安定性、良い耐久性、コーテイングと表面コー
テイングに高い光輝性を与える能力を有する顔料が要求
される。
【0004】コーテイング系に真珠光沢顔料を組み込む
ことがある種の条件ではコーテイングフィルム中の顔料
の困った挙動を起している。顔料のこの困った配向挙動
は貧しい再分散性を引き起こしている。基本的な問題は
凝集体を形成する顔料の顕著な傾向であり、この凝集体
では顔料は平面的にあるいは傾斜して積み重なり、その
高い接着性により、おたがいに分離することは極めて難
しい。
【0005】更に顔料の上に後で適用されたフィルムは
風化、すなわち湿気、日光に対して顔料の安定性を要求
している。これらの表面フィルムは以前には無機物質
の、あるいは無機/有機物質の特性を持っていた。
【0006】有機物質で顔料をコーテイングすることは
それ自身公知である。従って、例えばDE 37122
89において流動性を改善するために真珠光沢顔料が飽
和したモノカルボキシリック酸でコーテイングされてい
る。NL 7114475はステアリン酸ナトリウムを
使った顔料のコーテイングを記載している。更に、ポリ
エステル樹脂を使って顔料のコーテイングすることがJ
P 173033/1989に開示されている。しかし
ながら幾つかのコーテイング方法は極めて複雑であり、
あるいはコーテイングされた顔料は限られた利用しか認
められない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は有機
物質で真珠光沢顔料をコーテイングするための改良方法
を見出すことである。基体は特に真珠光沢顔料の典型的
な特質を損なうことなく広範囲にわたって処方に相容性
があることを目指している。なかでもその顔料特性を損
なうことなく、処方に組み込むことができる表面改質真
珠顔料のための需要があった。これらの組み込みしばし
ば顔料ショック、すなわち非相容性の結果としてあるい
は例えば顔料移動の結果として組み込み中に凝集体を形
成するという不利を伴っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は以下
の発見のおかげで達成された。式a)あるいはb)
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】 のポリマー化合物、あるいは置換されたあるいは置換さ
れてないメラミン樹脂[この式のなかではM、n、xは
請求項1で示した意味を有している。]で真珠光沢顔料
をコーテイングすることによって、処方中の顔料の困っ
た挙動を大幅に低減している。
【0011】従って、発明は表面改質顔料に関係し、そ
の特徴とするところは顔料が式a)あるいはb)
【0012】
【化7】
【0013】
【化8】 のポリマー化合物で[そこではMは1ないし10の炭素
原子を持つアルキル基、−COOR、−NH2 、−CO
OHであり、Rは1ないし10の炭素原子を持つアルキ
ル基であり、xは1−10であり、nは1000超であ
る。]あるいは置換されたあるいは置換されていないメ
ラミン樹脂で0.5−20%コーテイングされている。
【0014】本発明は表面改質真珠光沢顔料の製造方法
にも関係し、その特徴とするところは真珠光沢顔料が式
a)あるいは式b)
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】 のポリマー樹脂で、あるいは置換されたあるいは置換さ
れてないメラミン樹脂でコーテイングされ、これらの式
のなかではM,nおよびxは上記の意味を有している。
【0017】すべての在来の真珠光沢顔料は表面改質真
珠光沢顔料のための出発素材として使用可能であり、そ
の例はオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマスでコー
テイングされた雲母、あるいは微小板状金属酸化物、特
に微小板状酸化鉄である。しかしながら、金属酸化物
で、特に二酸化チタンおよび/または酸化鉄でコーテイ
ングされた雲母薄片に基く真珠光沢顔料は特に好ましく
使用される。これら全ての顔料は公知であり、公知の方
法で製造することが可能であり、例えばイリオデインと
言う商品名でE.メルク(Merck)社、(ダルムシ
ュタット Darmstadt)から市販品として入手
できる。これら顔料およびその製造方法は、例えばドイ
ツ特許明細書、1,467,468、1,959,99
8、2,009,566、2,214,545および
2,522,572、ヨーロッパ特許明細書14,38
2およびUS特許 4,373,963に記載されてい
る。
【0018】例えばアクリレートメラミンのような置換
されている、あるいは置換されていないメラミン樹脂、
および式a)あるいは式b)
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】 の公知の全てのポリマー化合物が真珠光沢顔料のコーテ
イングのために利用できる。
【0021】妥当なポリマー化合物の例はポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリアクリル
酸、ポリメタクル酸、ポリビニルアミド、ポリビニルク
ロライド、ポリビニルアセタマイド、ポリウレタン、ポ
リエステルである。好ましいポリマー化合物は特にポリ
エチレンおよびポリプロピレンワックスである。
【0022】用語「ワックス」はここではアクリル酸エ
ステルに基いたポリマー、さらに原則として約80ない
し約150℃、特に約100ないし130℃の軟化範囲
を有するポリマーを意味することと理解する。
【0023】顔料重量にたいして0.5−20重量%を
使用して得られたコーテイングは妥当であることが明ら
かになっている。メラミン樹脂でコーテイングするため
には、5−20%の量、特に5−10の量が妥当である
ことが明らかになった。一方ポリマーでコーテイングす
るためには1−5%、特に2−3%が好ましい。
【0024】改質剤は固体の顆粒状ワックスあるいは樹
脂状であるいは溶液の形で使用することも出来る。この
ために使用される溶媒は好ましくは極めて揮発性の有機
溶媒であって、顔料表面の湿潤化の後に、容易にゆっく
りした蒸発によって除去することができる。好ましくは
例えばキシレンあるいはトルエンのような約100℃な
いし約150℃の沸点範囲をもつ溶媒が特に好ましい。
溶媒についての更なる追加の要求条件は改質剤が容易に
溶解するか、あるいはそのなかに容易に分散するかであ
る。
【0025】コーテイングそれ自身は成分の単純な混合
によって実行できる。したがって、例えば顔料は初めに
導入され、ついでコーテイング剤と、あるいはコーテイ
ング剤の溶液に混合される。コーテイング剤が溶液の形
で添加されるならば、顔料はこの溶液内に分散され、溶
媒は徐々に蒸発される。pHの変化を利用して水性分散
液からコーテイング剤を沈殿させることも可能である。
さらに、コーテイングは固体の顆粒状ポリマー化合物を
溶融して適用することも可能である。
【0026】溶媒を除去した後に、あるいは溶融体とし
て適用されたコーテイング剤を冷却した後に、表面改質
顔料は容易に加工できる自由流動性の粉末状で存在す
る。
【0027】この方法で製造される表面改質真珠光沢顔
料は明らかに改良成ったコーテイング系に組み込まれや
すさ特性のために、および改良成った耐風化特性のため
に優れている。事実上、艶のロスおよび凝集体の生成は
認められなかった。
【0028】従って、本発明はペイント、印刷インキ、
ワニス プラスチックのような処方中のコーテイングさ
れた顔料の使用にも関係し、さらに化粧品製造用のコー
テイングされた顔料の使用にも関係する。
【0029】以下の実施例は発明を説明する。
【0030】
【実施例】実施例1 イリオデイン504(粒径10−60μmを有する雲母
顔料、Fe23 でコーテイングされている、E.メル
ク、ダルムシュタットから入手)50gをトルエン30
0mlに懸濁し、さらに、ポリエチレンワックス(分子
量約10,000)5gを添加する。懸濁液を0.5時
間還流し、その間にポリエチレンワックスが溶融する。
懸濁液の冷却後に、ポリエチレンワックスは顔料上に吸
着されている。コーテイングされた顔料は吸引濾過さ
れ、80℃で約2時間乾燥する。テスト結果 a) DIN54001による湿度浸漬テスト(アクリル−メラミン樹脂ワニ ス) イロオデイン 504/ポリエチレンワックス 4−5 イリオデイン 504(粒径10−60μmを有する雲母顔料、Fe23 でコ ーテイングされいる、E.メルク、ダルムシュタットから入手) 2 (最小=1,最大=5) b) 凝集水テスト(アクリレートに基く水性ペイント) イロオデイン 504/ポリエチレンワックス 合格 イリオデイン 504 不合格 未処理の顔料と対比して、コーテイングされた顔料は基
体にたいしてコーテイングの接着性が改良成ったこと、
泡の発生の減少したことを示した。
【0031】c) 再分散性および光学テスト ポリエチレンワックスでコーテイングした顔料の再分酸
性が改善された。コーテイング系の中で処理済顔料の組
み込み後には、凝集体は認められなかった。実施例2 イリオデイン9103(粒径10−40μmを有する雲
母顔料、TiO2 でコーテイングされている、E.メル
ク、ダルムシュタットから入手)50gを先ず容器に導
入し、さらにシンテーゼ ボクスマー(Synthes
e Boxmer)社のSolevesso 150
(キシレンと種々のパラフィンから成る沸点80−12
0℃の範囲の炭化水素混合物)100mlに溶解したメ
ラミン樹脂5gを添加する。溶媒をその後に攪拌しなが
ら蒸発する。
【0032】メラミン樹脂で処理した顔料のテストは実
施例1のテストに類似した結果を示した。実施例3 イリオデイン103(Fe23 でコーテイングされい
る粒径10−60μmを有する雲母顔料、E.メルク、
ダルムシュタットから入手)50gを実施例1に記載し
たようにアライド シグナル(Allied Sign
al)社製のポリエチレンワックスAC400でコーテ
イングする。コーテイングされた顔料はDIN5400
1の湿度テストを受け、以下の安定性数値が与えられ
た。 イロオデイン 103/AC400 4−5 イリオデイン 103 2−3 AC400でコーテイングされた顔料の場合には、再分
散性が改善された。コーテイング系に組み込んだ後に
は、凝集体は認められなかった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料が式a)あるいはb) 【化1】 【化2】 [これらの式の中ではMは1ないし10の炭素原子を持
    つアルキル基、−COOR、−NH2 、−COOHであ
    り、Rは1ないし10の炭素原子を持つアルキル基であ
    り、xは1−10であり、nは1000超である。]の
    ポリマー化合物,あるいは置換されたあるいは置換され
    ていないメラミン樹脂0.5−20%でコーテイングさ
    れていることを特徴とする表面改質真珠光沢顔料。
  2. 【請求項2】 真珠光沢顔料が式a)あるいはb) 【化3】 【化4】 [これらの式の中ではMは1ないし10の炭素原子を持
    つアルキル基、−COOR、−NH2 、−COOHであ
    り、Rは1ないし10の炭素原子を持つアルキル基であ
    り、xは1−10であり、nは1000超である。]の
    ポリマー化合物で、あるいは置換されたあるいは置換さ
    れていないメラミン樹脂でコーテイングされていること
    を特徴とする請求項1による表面改質真珠光沢顔料の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 ポリマー化合物がポリエチレンあるいは
    ポリプロピレンワックであることを特徴とする請求項1
    による表面改質顔料。
  4. 【請求項4】 メラミン樹脂がアクリルメラミンである
    ことを特徴とする請求項1による表面改質顔料。
  5. 【請求項5】 真珠光沢顔料が鉄酸化物および/または
    二酸化チタンでコーテイングされている雲母顔料である
    ことを特徴とする請求項1による表面改質顔料。
  6. 【請求項6】 ペイント、ワニス、印刷インキ、プラス
    チックのような処方におよび化粧品の製造に請求項1に
    よる表面改質真珠光沢顔料の使用。
  7. 【請求項7】 請求項1による顔料を含む処方。
JP12420793A 1992-05-27 1993-05-26 表面改質真珠光沢顔料 Pending JPH0632996A (ja)

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