JPH06329103A - 充填ノズル - Google Patents

充填ノズル

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JPH06329103A
JPH06329103A JP14144193A JP14144193A JPH06329103A JP H06329103 A JPH06329103 A JP H06329103A JP 14144193 A JP14144193 A JP 14144193A JP 14144193 A JP14144193 A JP 14144193A JP H06329103 A JPH06329103 A JP H06329103A
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JP
Japan
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filling
valve
skirt
valve seat
nozzle
Prior art date
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Application number
JP14144193A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Inai
義光 稲井
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Oval Corp
Original Assignee
Oval Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填中の充填容器内での泡立ちをなくし高精
度高速な充填を可能にする。 【構成】 充填容器16の口金17に支持金具5の凹隔
部6を嵌挿して支持する充填ノズル1の先端に弁座3と
弁体14とからなる弁機構の下流側に、弁体14が開弁
した位置よりも所定長さだけ長いスカート4を取り付け
て充填液の泡立ちをなくし、充填容器16で充填液と置
換された空気を口金17と排気孔7を介して排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、充填ノズルに関し、より詳細に
は、充填容器内に充填したとき、泡立ち等の気泡混入の
少ない充填ノズルの構造に関する。
【0002】
【従来技術】充填は、流体工業の最終工程で、目的とす
る液体を搬送する直前の工程として充填ノズルを介して
液体を容器内に封入する作業である。市場の多様化とと
もに、充填液の種類,充填量も多様化しており、小は各
種ドリンク剤、大は食料油,潤滑油,燃料油等の油類あ
るいは化学薬品および化学液体等があり、充填容器も充
填液の種類や、利用目的に応じて形状や容量等も多様化
している。しかし、充填液を充填するための充填ノズル
は、従来、単純な形状のものが使用されていた。すなわ
ち、従来の充填ノズルは、充填開始又は停止を制御する
弁とノズル部とを一体に構成したものが多用されてき
た。ノズル部は、通常円筒状で、充填する液体の流量を
制御する弁はノズル部の一部、多くはノズル口近傍に配
設されており、その構造から内弁方式と外弁方式とに分
類され弁を駆動するアクチュエータは2個のストローク
の異なるシリンダを直列又は並列に組合せている。
【0003】図7(a),(b)は、従来のノズルを説
明するための図で、図7(a)は内弁方式のノズル、図
7(b)は外弁方式のノズルを示し、図中、20はノズ
ル、21はノズル口、22は弁体、23は弁ロッド、2
4はノズル、25は弁筒、26はノズル口である。図7
(a)の内弁方式のノズルは、ノズル20のノズル口2
1を内側に絞って、絞りの内壁面を弁座21aとして弁
体22を弁ロッド23を介して下方に移動したとき、前
記弁座21aに弁体22を圧接して閉弁し、弁体22を
ノズル20内で上方に移動したとき開弁するものであ
る。図7(b)の外弁方式のノズルは、直管のノズル2
4内壁面に弁筒25を液密に摺動しながら上下方向に移
動して弁の開閉を行うもので、弁筒25の下端面は弁筒
25の内部側が円錐状をした円錐状体25aで閉止さ
れ、弁筒25の前記円錐状体25aの外壁にはノズル口
26が開口している。弁筒25を上方に移動してノズル
口26がノズル24の内壁面に閉鎖されることにより閉
弁され、弁筒25を下方に移動してノズル口26がノズ
ル24の外部に露出させることにより開弁する。
【0004】しかし、従来の図7(a)に示した内弁方
式の充填ノズルは、ノズル口21が内側に絞ってあるの
で、ノズル口21から流出する充填液は、流速を速くす
ると絞りに応じた流線をもって流出し、ノズル口21近
傍では最大流速となるが、ノズル口21から離間するに
従って、充填液は末広がり状に拡大した流れとなり、流
れ近傍の空気を巻き込み、気液混相流となり、充填容器
内に気相が泡となって液体とともに充填される。
【0005】また、図7(b)に示した外弁方式の充填
ノズルでは、弁筒25を下方に移動して開弁したとき、
弁筒25内を流れる充填液は円錐体25aの尖端部で円
錐面に沿った流れとなり、ノズル口26に放射状に流出
する。この結果、流れ近傍の空気を巻き込み、内弁方式
の充填ノズルと同様に気液混相流となり充填される。
【0006】従来の内弁方式や外弁方式の充填ノズルで
は、流速を大きくすると、混合する気体のため充填容器
内で泡立ちが生じて液面が上昇し、規定充填量に近づく
と充填口より充填液が吹き出し、充填精度を低下させる
だけでなく、充填物付近を汚染し、充填液の損耗を招く
という問題があるため、高速充填を行うことができなか
った。
【0007】
【目的】本発明は、上述の実情に鑑みなされたもので、
充填容器内での泡立ちをなくし、高精度高速な充填を可
能とする充填ノズルを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
充填容器の口金内径より小径の筒状体で下端部に弁座を
有し、上端部に給液口を有する充填筒と、前記弁座の下
流側に開口する円筒体で前記充填筒の外周に移動可能に
固着されたスカートと、前記弁座と給液口との間で、前
記充填筒が挿通固着され、下端面に前記口金が嵌挿され
る円形凹陥部を有する円柱体で、前記円形凹陥部に前記
充填容器と外気に連通する排気孔を有する支持金具と、
前記充填筒内軸方向に移動可能に駆動され、前記弁座と
協働する弁体とからなること、更には、(2)前記
(1)において、前記スカートの弁座開口端からの長さ
Lを前記弁体の開弁時のストロークL1,弁座開口面に
対する弁座角度θ,スカートと弁体との半径差をΔRと
したとき、 L≧L1+△R tanθ としたことを特徴とするものである。以下、本発明の実
施例に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明による充填ノズルの構造の
一例を説明するための断面図で、図中、1は充填ノズ
ル、2は充填筒、3は弁座、4はスカート、5は支持金
具、6は円形凹陥部、7は排気孔、8は給液金具、9は
給液口、10はロックナット、11は支柱、12はアク
チュエータ、13は弁ロッド、14は弁体、15はハン
ドル、16は充填容器、17は口金である。
【0010】充填ノズル1は、ハンドル15を把持して
充填容器16の口金17に支持金具5の円形凹陥部6を
嵌挿して充填容器16の天板で支持されて充填するノズ
ルである。まず、充填筒2は充填容器16の口金17の
内径よりも小径上端に雄ねじ2aと下端に雌ねじ2bと
を有する。雌ねじ2bには、充填筒2より下方に突き出
る弁座3がねじ込まれて固定される。弁座3の充填筒2
から突き出た部分に雄ねじ3aが刻まれ、この雄ねじ3
aには、円筒状のスカート4が上下移動可能に固着され
ている。なお、スカート4は充填筒2に上下移動可能に
固着してもよい。
【0011】充填筒2の上端の雄ねじ2aには、側面に
給液口9を開口した給液金具8がねじ込まれ、ロックナ
ット10で充填筒2と固着される。なお、充填筒2と給
液金具8とは、一体に形成してもよい。充填筒2の給液
金具8と弁座3との間には、下端面に円形凹陥部6を有
する円柱状の支持金具5が軸方向に貫通する貫通口5a
を充填筒2に挿通して、例えば取付金具5bにより固着
される。円形凹陥部6の内径は、口金17の外径よりも
僅かに大きく、深さは口金17の高さよりも深い。また
支持金具5bには口金17の上端面との間を通って充填
容器16内部から外気に連通する排気孔7が穿孔されて
いる。
【0012】給液金具8の上部端面には、透孔8aが穿
孔されており、透孔8aには支柱11を介して上部台板
12aに固着され、弁体14を駆動するアクチュエータ
12の弁ロッド13が液密に挿通している。弁体14
は、閉弁時、弁座3の下端内周面に形成された弁座シー
ト3bと圧接し、アクチュエータ12の駆動により軸方
向下方に所定距離移動し開弁する。
【0013】以上の如く構成された充填ノズル1は、充
填容器16内に挿入され、開弁後給液口9から充填液が
流されると、充填液は充填筒2から弁シート3bと弁体
3との環状流路を経てスカート4の内壁面に向けて流出
し、開弁したときの弁体14の弁座3の端面からの位置
とスカート4の長さとの関係が所定関係のとき泡立ちの
ない充填液が流れる。充填容器16内に液が充填される
ことによって置換される空気は、円形凹陥部6から排気
孔7を通って外気に排出される。次に、スカート4の作
用を説明する。
【0014】図2は、スカートの作用を説明するための
図1の弁部拡大図で、図1と同じ作用をする部分には、
図1と同一の参照番号を付している。
【0015】弁座3の端面と弁座シート3bとのシート
角度をθ、開弁したときの弁座3の端面と弁体14との
弁開時の距離をL1、弁座3の端面からスカート4の端
面までのスカート長さをL、スカート4の内半径R1
弁体14の半径R2との差を△Rとして充填液の充填ノ
ズル1からの流出液の状態を実験に基づいて説明する。
【0016】図3〜図6は、一定の開弁L1のもとでス
カートの位置と流量を変えたときの流れを示す図で、試
験液は水で、流量をQ〜4Qまで整数倍の流量変化を与
え、各々の流量において、一定割合でスカート4を移動
したときの充填液の流れ状態をを図示している。尚、各
流量毎のスカート4の位置をあらわす数値0〜5は、数
値0がスカート4の端面が弁座3の端面と等しい内弁方
式と等価な状態のもので、数値3がスカート4の端面と
開弁している弁体14の弁体シート部14aとが略々等
しい位置で、4,5は順次スカート4が弁体を包囲して
いる状態である。
【0017】図3における流量Qの状態では、スカート
位置0〜2の状態では、流出流体の拡がりが大きく、且
つ拡がり状態が一定しない。これらは弁体14の下流に
生ずる空洞内圧力と流体圧力との間の相互圧力の変動に
よるものとみられる。しかし、スカート4が弁体13を
囲むような位置に達したスカート位置4,5のときは、
スカート4からの流出直後の状態と、所定間を流出した
ときの状態とでは、流れ状態は殆ど変化せず、気泡も含
まれていない。
【0018】流量が2Q〜4Qと大きくなっても、この
傾向は変りがない。これに対して、スカート4の端部と
弁体14の弁シート部との間が離間しているスカート位
置0−3の状態では、弁体14の下流側に空洞が生じて
流れが不安定になる。流量が大きくなる程、流体の慣性
が大きくなるので、不安定な流れは小さくなるが、逆
に、弁体14の外周に従った大きい拡がりとなり、弁体
14の下流の気泡を巻き込む傾向が大きくなる。しか
し、スカート位置4,5の状態では、何れの流量におい
ても安定で流出する流体は、流体断面が略一定した連続
流れとなっている。
【0019】これらの流れは、流体が弁座3の弁座シー
ト3bおよび弁体シート14aとの間の環状流路をスカ
ート4に向けて流れ、反射してスカート面から中心軸に
向けての流れが弁体14の下流側に廻り込む結果、弁体
14下流には気泡が含まない一様流れになることによ
る。すなわち、スカート4の最適な位置4,5は、弁開
時の距離L1に流れがスカート4に達する長さを加えた
スカートの長さLが、 L≧L1+ΔR tanθ が満足される位置である。
【0020】この流れの状態は、より高粘度の流体に関
しても成立つことが確かめられている。
【0021】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、ノズル口の弁座下流に所定長さの円筒状のスカート
を配設して連続流れとしたので、充填液には充填中に気
泡の混入がなく、しかも充填液と置換された充填容器内
の空気が排気孔を介して安定して大気に排出するので安
定した高速充填が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による充填ノズルの構造の一例を説明
するための断面図である。
【図2】 スカートの作用を説明するための図1の弁部
拡大図である。
【図3】 一定の開弁のもとでスカートの位置と流量を
変えたときの流れを示す図である。
【図4】 一定の開弁のもとでスカートの位置と流量を
変えたときの流れを示す図である。
【図5】 一定の開弁のもとでスカートの位置と流量を
変えたときの流れを示す図である。
【図6】 一定の開弁のもとでスカートの位置と流量を
変えたときの流れを示す図である。
【図7】 従来のノズルを説明するための図である。
【符号の説明】
1…充填ノズル、2…充填筒、3…弁座、4…スカー
ト、5…支持金具、6…凹陥部、7…排気孔、8…給液
金具、9…給液口、10…ロックナット、11…支柱、
12…アクチュエータ、13…弁ロッド、14…弁体、
15…ハンドル、16…充填容器、17…口金。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填容器の口金内径より小径の筒状体で
    下端部に弁座を有し、上端部に給液口を有する充填筒
    と、前記弁座の下流側に開口する円筒体で前記充填筒の
    外周に移動可能に固着されたスカートと、前記弁座と給
    液口との間で、前記充填筒が挿通固着され、下端面に前
    記口金が嵌挿される円形凹陥部を有する円柱体で、前記
    円形凹陥部に前記充填容器と外気に連通する排気孔を有
    する支持金具と、前記充填筒内軸方向に移動可能に駆動
    され、前記弁座と協働する弁体とからなることを特徴と
    した充填ノズル。
  2. 【請求項2】 前記スカートの弁座開口端からの長さL
    を前記弁体の開弁時のストロークL1,弁座開口面に対
    する弁座角度θ,スカートと弁体との半径差をΔRとし
    たとき、 L≧L1+△R tanθ としたことを特徴とした請求項1記載の充填ノズル。
JP14144193A 1993-05-19 1993-05-19 充填ノズル Pending JPH06329103A (ja)

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JP14144193A JPH06329103A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 充填ノズル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005306427A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Shikoku Kakoki Co Ltd 液体充填ノズル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005306427A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Shikoku Kakoki Co Ltd 液体充填ノズル

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