JPH063288B2 - 二重管型蒸気発生器 - Google Patents
二重管型蒸気発生器Info
- Publication number
- JPH063288B2 JPH063288B2 JP59102569A JP10256984A JPH063288B2 JP H063288 B2 JPH063288 B2 JP H063288B2 JP 59102569 A JP59102569 A JP 59102569A JP 10256984 A JP10256984 A JP 10256984A JP H063288 B2 JPH063288 B2 JP H063288B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- heat transfer
- double
- transfer tube
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は高速増殖炉等に適用する二重管式蒸気発生器に
係り、特に二重伝熱管の長尺化が図れる二重管式蒸気発
生器に関する。
係り、特に二重伝熱管の長尺化が図れる二重管式蒸気発
生器に関する。
従来、高速増殖炉(以下、FBRと略称する)に使用す
る蒸気発生器として、例えば第1図に示すようなナトリ
ウム加熱蒸気発生器が知られている。即ち、ヘアピン状
の伝熱管5が伝熱管支持構造11により支持され、吊り
金具12によりシュラウド2内に吊下られたものであ
る。給水は、給水ノズル3を介して行なわれ、給水管板
4において、伝熱管5の垂下部に分岐し、その伝熱管5
内を下降して下部にて反転し、ヘアピン状部分を上昇す
る過程でナトリウムと熱交換し、蒸気となって蒸気管板
6に至り、蒸気ノズル7により配管側に流出する。
る蒸気発生器として、例えば第1図に示すようなナトリ
ウム加熱蒸気発生器が知られている。即ち、ヘアピン状
の伝熱管5が伝熱管支持構造11により支持され、吊り
金具12によりシュラウド2内に吊下られたものであ
る。給水は、給水ノズル3を介して行なわれ、給水管板
4において、伝熱管5の垂下部に分岐し、その伝熱管5
内を下降して下部にて反転し、ヘアピン状部分を上昇す
る過程でナトリウムと熱交換し、蒸気となって蒸気管板
6に至り、蒸気ノズル7により配管側に流出する。
ナトリウムは、ナトリウム入口ノズル8より流入し、ナ
トリウムヘッダ9により伝熱管外面側のナトリウム流路
へ分配される。ナトリウム流路は伝熱管を囲むように、
ナトリウム流路壁10により構成される。なお、上部に
カバーガス空間を有し、ナトリウム液面13が上部に形
成される。伝熱管外面を流下したナトリウムは、下部よ
り蒸気発生器外へ流出する。カバーガス中には、上部蓋
1及び管板部を保護するための熱遮蔽板14が設けられ
ている。
トリウムヘッダ9により伝熱管外面側のナトリウム流路
へ分配される。ナトリウム流路は伝熱管を囲むように、
ナトリウム流路壁10により構成される。なお、上部に
カバーガス空間を有し、ナトリウム液面13が上部に形
成される。伝熱管外面を流下したナトリウムは、下部よ
り蒸気発生器外へ流出する。カバーガス中には、上部蓋
1及び管板部を保護するための熱遮蔽板14が設けられ
ている。
このようなナトリウム加熱蒸気発生器においては、伝熱
管から水漏洩の発生によるナトリウム・水反応事故を抑
止するため、ナトリウム・水境界となる部分(主に伝熱
管)は十分な健全性、信頼性を有するものに製作され
る。また、万一の水漏洩の発生も早期に検出して、十分
安全に事故を抑止する手段が講じられている。
管から水漏洩の発生によるナトリウム・水反応事故を抑
止するため、ナトリウム・水境界となる部分(主に伝熱
管)は十分な健全性、信頼性を有するものに製作され
る。また、万一の水漏洩の発生も早期に検出して、十分
安全に事故を抑止する手段が講じられている。
ところで、最近では、更に信頼性を向上させ、また、水
漏洩対策設備の軽減化を図る為に、伝熱管を二重にし
た、二重管型蒸気発生器が検討されている。二重伝熱管
は、内管と外管からなり、内管の外面と外管の内面とを
金属接触させるように製管される。そして、内管又は外
管に亀裂が発生しても、伝熱管の貫通に至る前に、この
亀裂発生を内外管界面の隙間を利用したリーク検出法に
より検知することが可能とされている。
漏洩対策設備の軽減化を図る為に、伝熱管を二重にし
た、二重管型蒸気発生器が検討されている。二重伝熱管
は、内管と外管からなり、内管の外面と外管の内面とを
金属接触させるように製管される。そして、内管又は外
管に亀裂が発生しても、伝熱管の貫通に至る前に、この
亀裂発生を内外管界面の隙間を利用したリーク検出法に
より検知することが可能とされている。
ところが、このような二重伝熱管を採用する場合、伝熱
管の製作性、加工性の観点から、伝熱管の長さ、形状に
制約があり、蒸気発生器の形状として、自由度は多くな
いのが一般である。即ち、前述の蒸気発生器では伝熱管
一本当りの長さは数十mとなるものが多く、また、多く
のベンド部や曲げ部を有することから、継目無の二重伝
熱管として製作することは困難である。さらに内外管界
面を利用した伝熱管のリーク検出も、伝熱管長さが長す
ぎることから困難と予想されている。
管の製作性、加工性の観点から、伝熱管の長さ、形状に
制約があり、蒸気発生器の形状として、自由度は多くな
いのが一般である。即ち、前述の蒸気発生器では伝熱管
一本当りの長さは数十mとなるものが多く、また、多く
のベンド部や曲げ部を有することから、継目無の二重伝
熱管として製作することは困難である。さらに内外管界
面を利用した伝熱管のリーク検出も、伝熱管長さが長す
ぎることから困難と予想されている。
本発明の目的は、リーク検出機能と熱交換機能を低下す
ることなく、二重伝熱管の長尺化が図れる二重管型蒸気
発生器を提供することになる。
ることなく、二重伝熱管の長尺化が図れる二重管型蒸気
発生器を提供することになる。
本発明の構成要件は、一連の伝熱管を平行部分がヘッダ
から放出される加熱流体と接するように水平方向に複数
回蛇行させ、前記一連の伝熱管の前記蛇行位置近傍を伝
熱管支持構造にて支持し、前記伝熱管を内管及び外管よ
りなる二重管とする二重管型蒸気発生器において、前記
内管の端部が前記外管の端部から突出した短尺な二重伝
熱管素体を複数本具備し、前記二重伝熱管素体の内管端
部を突合せ溶接すると共に、前記外管端部をこれにかぶ
せた連結管に溶接することにより、前記二重管を長尺化
して前記一連の伝熱管を構成し、前記連結管による連結
位置を前記伝熱管支持構造よりも外側にし、前記伝熱管
支持構造よりも外側位置の前記連結管にはリーク検出導
管を接続されていることを特徴とする二重管型蒸気発生
器である。
から放出される加熱流体と接するように水平方向に複数
回蛇行させ、前記一連の伝熱管の前記蛇行位置近傍を伝
熱管支持構造にて支持し、前記伝熱管を内管及び外管よ
りなる二重管とする二重管型蒸気発生器において、前記
内管の端部が前記外管の端部から突出した短尺な二重伝
熱管素体を複数本具備し、前記二重伝熱管素体の内管端
部を突合せ溶接すると共に、前記外管端部をこれにかぶ
せた連結管に溶接することにより、前記二重管を長尺化
して前記一連の伝熱管を構成し、前記連結管による連結
位置を前記伝熱管支持構造よりも外側にし、前記伝熱管
支持構造よりも外側位置の前記連結管にはリーク検出導
管を接続されていることを特徴とする二重管型蒸気発生
器である。
このような構成要件を備える本発明によれば、複数の二
重伝熱管素体により伝熱管は長尺化されて一連の伝熱管
とされる。その伝熱管とヘッダから放出された加熱流体
とは、互いに接触して熱交換が成される。その際、リー
ク検出導管やそれに連なる連結管は、伝熱管支持構造の
外側に装備され、加熱流体の流れを阻害しないから、熱
交換が効率良く成される。
重伝熱管素体により伝熱管は長尺化されて一連の伝熱管
とされる。その伝熱管とヘッダから放出された加熱流体
とは、互いに接触して熱交換が成される。その際、リー
ク検出導管やそれに連なる連結管は、伝熱管支持構造の
外側に装備され、加熱流体の流れを阻害しないから、熱
交換が効率良く成される。
伝熱管にリークを生じると、そのリークは伝熱管の途中
から連絡管とリーク検出管経由にて検出可能と成り、長
尺な伝熱管であってもリーク検出が容易で確実となる。
から連絡管とリーク検出管経由にて検出可能と成り、長
尺な伝熱管であってもリーク検出が容易で確実となる。
以下、本発明の一実施例を第2図〜第5図を参照して説
明する。
明する。
第2図は蒸気発生器の全体構成を示し、伝熱管5は短尺
の二重伝熱管素体5Aを連結管15で結合することによ
り長尺に形成されている。この連結管5の所定のもの1
6には、リーク検出孔が設けてある。リーク検出孔には
リーク検出導管17が接続され、このリーク検出導管1
7はリーク検出ノズル18に集合され、器外のリーク検
出装置に導かれる。
の二重伝熱管素体5Aを連結管15で結合することによ
り長尺に形成されている。この連結管5の所定のもの1
6には、リーク検出孔が設けてある。リーク検出孔には
リーク検出導管17が接続され、このリーク検出導管1
7はリーク検出ノズル18に集合され、器外のリーク検
出装置に導かれる。
第3図は伝熱管5の連結部を詳細に示している。即ち、
二重伝熱管素体5Aは内管5Bの端部が外管5Cの端部
から突出する形状をなしている。そして、内管5B同志
を突合わせ溶接した後に、予めかぶせておいた連結管1
5を、連結部に移動し、この連結管15の両端を外管5
Cに溶接している。
二重伝熱管素体5Aは内管5Bの端部が外管5Cの端部
から突出する形状をなしている。そして、内管5B同志
を突合わせ溶接した後に、予めかぶせておいた連結管1
5を、連結部に移動し、この連結管15の両端を外管5
Cに溶接している。
第4図はリーク検出導管17を備えた連結管16を詳細
に示している。即ち、組立は第3図と同様であるが、こ
の場合に用いる連結管16には予め検出導管17を連結
しておくものである。
に示している。即ち、組立は第3図と同様であるが、こ
の場合に用いる連結管16には予め検出導管17を連結
しておくものである。
以上のような実施例に係る二重管型蒸気発生器によれ
ば、製作の容易な短尺の二重伝熱管素体5Aを組合せる
ようにしたので、二重伝熱管5の長尺化が簡単に実現で
きる。特にベンド部等のみ別個に加工しておけば、さら
に組立てが容易となる。また、リーク検出孔が、連結管
16を介して、長尺の二重伝熱管5の途中に設けられる
ことから、内外管5B,5Cの界面を利用した伝熱管の
リーク検出を容易化することができる。
ば、製作の容易な短尺の二重伝熱管素体5Aを組合せる
ようにしたので、二重伝熱管5の長尺化が簡単に実現で
きる。特にベンド部等のみ別個に加工しておけば、さら
に組立てが容易となる。また、リーク検出孔が、連結管
16を介して、長尺の二重伝熱管5の途中に設けられる
ことから、内外管5B,5Cの界面を利用した伝熱管の
リーク検出を容易化することができる。
本発明によれば、伝熱管が長尺に成っても、リーク検出
が容易で信頼性が高い効果、及び、リーク検出導管やそ
れに連なる連結管は、伝熱管支持構造の外側に装備さ
れ、加熱流体の流れを阻害しないから、熱交換が効率良
く成される効果とが同時にえられる。
が容易で信頼性が高い効果、及び、リーク検出導管やそ
れに連なる連結管は、伝熱管支持構造の外側に装備さ
れ、加熱流体の流れを阻害しないから、熱交換が効率良
く成される効果とが同時にえられる。
第1図は従来の蒸気発生器の全体構成を示す概略構成
図、第2図〜第4図は本発明の一実施例を示すもので、
第2図は全体構成を示す概略構成図、第3図及び第4図
は夫々伝熱管の連結部を詳細に示す拡大断面図である。 5…伝熱管、5A…二重伝熱管素体、5B…内管、5C
…外管、15…連結管、16…リーク検出孔付きの連結
管、18…リーク検出ノズル。
図、第2図〜第4図は本発明の一実施例を示すもので、
第2図は全体構成を示す概略構成図、第3図及び第4図
は夫々伝熱管の連結部を詳細に示す拡大断面図である。 5…伝熱管、5A…二重伝熱管素体、5B…内管、5C
…外管、15…連結管、16…リーク検出孔付きの連結
管、18…リーク検出ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河島 弘明 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭59−157401(JP,A) 特開 昭54−67106(JP,A) 特開 昭51−27604(JP,A) 実開 昭55−84388(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】一連の伝熱管を平行部分がヘッダから放出
される加熱流体と接するように水平方向に複数回蛇行さ
せ、 前記一連の伝熱管の前記蛇行位置近傍を伝熱管支持構造
にて支持し、 前記伝熱管を内管及び外管よりなる二重管とする二重管
型蒸気発生器において、 前記内管の端部が前記外管の端部から突出した短尺な二
重伝熱管素体を複数本具備し、 前記二重伝熱管素体の内管端部を突合せ溶接すると共
に、 前記外管端部をこれにかぶせた連結管に溶接することに
より、前記二重管を長尺化して前記一連の伝熱管を構成
し、 前記連結管による連結位置を前記伝熱管支持構造よりも
外側にし、 前記伝熱管支持構造よりも外側位置の前記連結管にはリ
ーク検出導管を接続されていることを特徴とする長尺二
重管型蒸気発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59102569A JPH063288B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 二重管型蒸気発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59102569A JPH063288B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 二重管型蒸気発生器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60248901A JPS60248901A (ja) | 1985-12-09 |
JPH063288B2 true JPH063288B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=14330851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59102569A Expired - Lifetime JPH063288B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 二重管型蒸気発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063288B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127604A (ja) * | 1974-08-30 | 1976-03-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | |
JPS5467106A (en) * | 1978-09-22 | 1979-05-30 | Hitachi Ltd | Protection apparatus for heat conducting pipes |
JPS5584388U (ja) * | 1978-12-07 | 1980-06-10 | ||
FR2540971B1 (fr) * | 1983-02-10 | 1985-09-27 | Novatome | Generateur de vapeur pour un reacteur nucleaire refroidi par du metal liquide |
-
1984
- 1984-05-23 JP JP59102569A patent/JPH063288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60248901A (ja) | 1985-12-09 |
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