JPH0632871A - 廃材を用いた樹脂成形体 - Google Patents

廃材を用いた樹脂成形体

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JPH0632871A
JPH0632871A JP21205892A JP21205892A JPH0632871A JP H0632871 A JPH0632871 A JP H0632871A JP 21205892 A JP21205892 A JP 21205892A JP 21205892 A JP21205892 A JP 21205892A JP H0632871 A JPH0632871 A JP H0632871A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin
waste material
semi
polyurethane foam
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Pending
Application number
JP21205892A
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English (en)
Inventor
Hirohide Enami
博秀 榎並
Kenzo Tanaka
健蔵 田中
Seiji Saka
聖二 坂
Nobuyoshi Kayama
展良 香山
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性樹脂
製芯材からなる廃材を有効に活用して、機械物性を改善
した廃材を用いた樹脂成形体を得る。 【構成】 半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性樹脂
とを混在した粉砕物と、該粉砕物の熱可塑性樹脂と同質
のバージンの熱可塑性樹脂とからなる混合物100重量
部に対して、ポリエポキシド化合物を0.1〜5重量部
を添加した構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃材を用いた樹脂成形体
に係り、詳しくは近年問題となっている樹脂廃材、主と
して自動車用内装部品に使用されている半硬質ポリウレ
タンフォームと熱可塑性樹脂製芯材の混在した廃材の再
生利用した樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニルの真空成形またはスラッシュ
成形によって得られた外皮に半硬質ポリウレタンフォー
ムそして熱可塑性樹脂製芯材の3層構造を有する製品
は、軟らかい感触、豪華な外観、軽量といった長所を有
しているため、自動車用内装部品としてインストルメン
トパネル、ドアーパネル、コンソールボックス等に幅広
く用いられている。しかし、近年問題になってきたリサ
イクル性の観点から検討が加えられたことは殆どなく、
これらの製品は廃材として埋め立て地に捨てられている
のが現状である。本来、リサイクルという観点から言え
ば、3種の材料をできるだけ分離してそれぞれの材料に
ふさわしい処理をすべきであるが、工数がかかり、設備
投資を含めたコストがかかりすぎる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】3種混在のままの製品
を再生利用ができれば一番簡単ではあるが、全体重量の
半分以上を占める芯材として、通常ガラス繊維入りポリ
プロピレン樹脂やガラス繊維入りアクリロニトリルスチ
レン樹脂が使用されている。しかし、これらの成形加工
温度は200°Cを越えるため、塩化ビニルの外皮が混
在すると、分解による焼け、設備の腐食等の問題が発生
した。
【0004】そこで、塩化ビニルの外皮を除去した半硬
質ポリウレタンフォームそして熱可塑性樹脂製芯材との
2種混合物を再生利用することが考えられるが、この場
合は塩化ビニルが混在した時のような焼けの問題はな
い。しかし、半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性樹
脂製芯材との比重差が大きくて、分離する傾向があり、
ホッパー内で攪拌する必要があった。また、半硬質ポリ
ウレタンフォームにしても200°Cを越える成形温度
では、分解発泡、劣化をおこし、廃材添加増量による物
性の低下ははなはだしいものがあった。本発明はこのよ
うな問題点を改善するものであり、半硬質ポリウレタン
フォームと熱可塑性樹脂製芯材からなる廃材を有効に活
用して、機械物性を改善した廃材を用いた樹脂成形体を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るところは、半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性樹
脂とを混在した粉砕物と、該粉砕物の熱可塑性樹脂と同
質のバージンの熱可塑性樹脂とからなる混合物100重
量部に対して、ポリエポキシド化合物を0.1〜5重量
部を添加した廃材を用いた樹脂成形体にある。本発明で
使用する廃品は、外皮である塩化ビニル、緩衝材である
半硬質ポリウレタンフォームと芯材である熱可塑性樹脂
の3層からなり、通常別工程で製造された外皮と芯材と
を発泡型に設置し、ウレタンフォーム原液を注入して型
を閉じ、一体品とすることにより得られる。外皮は塩化
ビニルあるいはABSとの混合物からなるシートを真空
成形する場合と、同材料の粉体あるいはゾルをスラッシ
ュ成形することによって得られる。いずれにせよ、本発
明では廃品から塩化ビニルを除去する必要がある。
【0006】半硬質ポリウレタンフォームはイソシアネ
ート系として主としてクルードジフェニルメタンジイソ
シアネートが用いられるが、他のイソシアネートであっ
てもよい。一方、ポリオール系としては、主として長鎖
ポリオールのポリプロピレングリコールと短鎖ポリオー
ルのエチレングリコールや1.4−ブタンジオール等の
混合物にアミン系触媒や水、溶剤等の発泡剤を添加した
ものが用いられる。比重は、通常0.1〜0.4であ
る。
【0007】芯材である熱可塑性樹脂は射出成形によっ
て作製されたガラス繊維入りポリプロピレン樹脂やガラ
ス繊維入りアクリロニトリルスチレン樹脂であり、ガラ
ス繊維の充填量は通常15〜30重量%である。尚、自
動車内装部品廃材は、履歴のはっきりした工程で得られ
たものが好ましいが、廃車より取り外したものも使用で
きる。
【0008】上記廃材はまず粗砕にするか、あるいはシ
ュレッターで切断し、次に塩化ビニルの外皮を除去し、
また鉄製のインサートがあれば除去する。この除去方法
は特に限定されない。このようにして得られた半硬質ポ
リウレタンフォームを固着した芯材を粉砕機にかけ数m
m〜10mmの粉砕物とする。粉砕機は通常の固定刃と
回転刃を備えた剪断方式のものが用いられる。半硬質ポ
リウレタンフォームと芯材である熱可塑性樹脂の重量比
は、通常1/4〜1/2である。
【0009】このようにして粉砕した半硬質ポリウレタ
ンフォームと芯材である熱可塑性樹脂との混合物を、そ
の廃材の熱可塑性樹脂と同じバージンの熱可塑性樹脂と
混合する。この廃材の添加量は通常10〜50重量%で
ある。
【0010】この混合組成物100重量部に対してポリ
エポキシド化合物を0.1〜5重量部を添加する。この
ポリエポキシド化合物のエポキシ含有量は通常2〜10
eq/kgであるが、エポキシ基の官能基数には制限が
ない。具体的には、エチレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、ペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルや、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレン
グリコールと、エピクロルヒドリンのようなハロゲン含
有エポキシ化合物との反応生成物や、レゾルシン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルエタン、フェノー
ル.ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類やハロ
ゲン含有エポキシ化合物との反応生成物などである。ま
た、本発明では、低粘度で分散の良好な反応性エポキシ
希釈剤が好ましい。
【0011】半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性樹
脂とを混在した粉砕物と、該粉砕物の熱可塑性樹脂と同
質のバージンの熱可塑性樹脂、そしてポリエポキシド化
合物の混合は、V型ブレンダー、タンブラー、ヘンシェ
ルミキサー等を用いて行われる。上記ポリエポキシド化
合物は分散を均一に行うため、まずバージンの熱可塑性
樹脂に添加してこの表面に付着させた後、次いで半硬質
ポリウレタンフォームと熱可塑性樹脂とを混在した粉砕
物を添加して混合する。この混合物は射出成形や押出成
形等で樹脂成形体に成形される。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。 実施例1 外皮である塩化ビニル/緩衝材である半硬質ポリウレタ
ンフォーム/芯材である熱可塑性樹脂(ガラス繊維入り
アクリロニトリルスチレン樹脂)よりなるインストルメ
ントパネル(重量比20/20/60)をシュレッダー
にかける。ついで、塩化ビニルを手ではぎ取るととも
に、金属インサートも取り除く。このようにして得られ
た廃材を粉砕機(オリエンタルVM−16,スクリーン
φ8)にかけ粉砕する。一方、バージンのガラス繊維入
りアクリロニトリルスチレン樹脂50重量部をヘンシェ
ルミキサーにとり、これに反応性エポキシ希釈剤(アラ
ルダイトDY022;チバガイギ社製、脂肪族ジグリシ
ジルエーテル、エポキシ当量7.5eq/kg)1重量
部を徐々に加える。その後、上記廃材50重量部を添加
する。このようにして調整した樹脂組成物を射出成形機
V−15(日本製鋼社製)により、射出圧75kg/c
2 (ゲージ圧)、温度230°C(ホッパー側)〜温
度250°C(ノズル側)、金型温度60°CでJIS
K6810による試験片を成形し、同JISK6810
により引張強さ、曲げ強さ、熱変形温度等を測定した。
その結果を表1に示す。
【0013】比較例1 樹脂組成物の組成は,実施例1において反応性エポキシ
希釈剤を添加しない他は全く同じである。得られた樹脂
組成体の引張強さ、曲げ強さ、熱変形温度等の結果を表
1に示す。
【0014】実施例2 外皮である塩化ビニル/緩衝材である半硬質ポリウレタ
ンフォーム/芯材である熱可塑性樹脂(ガラス繊維入り
ポリプロピレン樹脂)よりなるインストルメントパネル
(重量比20/20/60)をシュレッダーにかける。
ついで、塩化ビニルを手ではぎ取るとともに、金属イン
サートも取り除く。このようにして得られた廃材を粉砕
機(オリエンタルVM−16,スクリーンφ8)にかけ
粉砕する。一方、バージンのガラス繊維入りポリプロピ
レン樹脂50重量部をヘンシェルミキサーにとり、これ
に反応性エポキシ希釈剤(アラルダイトDY022;チ
バガイギ社製、脂肪族ジグリシジルエーテル、エポキシ
当量7.5eq/kg)1重量部を徐々に加える。その
後、上記廃材50重量部を添加する。このようにして調
整した樹脂組成物を射出成形機V−15(日本製鋼社
製)により、射出圧75kg/cm2 (ゲージ圧)、温
度210°C(ホッパー側)〜温度230°C(ノズル
側)、金型温度40°CでJISK6810による試験
片を成形し、同JISK6810により引張強さ、曲げ
強さ、熱変形温度等を測定した。その結果を表1に示
す。
【0015】比較例2 樹脂組成物の組成は,実施例2において反応性エポキシ
希釈剤を添加しない他は全く同じである。得られた樹脂
組成体の引張強さ、曲げ強さ、熱変形温度等の結果を表
1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】この結果、実施例1のガラス繊維入りアク
リロニトリルスチレン樹脂を含む樹脂組成体は、引張強
さ、曲げ強さ、曲げ弾性率が改善されており、実施例2
のガラス繊維入りポリプロピレン樹脂を含む樹脂組成体
は、発泡が押さえられ高硬度になっている。そして、い
ずれの実施例でも半硬質ポリウレタンフォームと芯材で
ある熱可塑性樹脂との分離が押さえられている。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の廃材を充填材と
して含む樹脂成形体では、半硬質ポリウレタンフォーム
と芯材である熱可塑性樹脂からなる廃材と、廃材と同材
質のバージンの熱可塑性樹脂とがポリエポキシド化合物
によって強固に固化して機械的特性を高めている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJV 8830−4J 75/04 NGG 8620−4J (72)発明者 香山 展良 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半硬質ポリウレタンフォームと熱可塑性
    樹脂とを混在した粉砕物と、該粉砕物の熱可塑性樹脂と
    同質のバージンの熱可塑性樹脂とからなる混合物100
    重量部に対して、ポリエポキシド化合物を0.1〜5重
    量部を添加したことを特徴とする廃材を用いた樹脂成形
    体。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂が、ガラス繊維入りポリプ
    ロピレン樹脂である請求項1記載の廃材を用いた樹脂成
    形体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂が、ガラス繊維入りアクリ
    ロニトリルスチレン樹脂である請求項1記載の廃材を用
    いた樹脂成形体。
JP21205892A 1992-07-15 1992-07-15 廃材を用いた樹脂成形体 Pending JPH0632871A (ja)

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JP21205892A JPH0632871A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 廃材を用いた樹脂成形体

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JP21205892A JPH0632871A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 廃材を用いた樹脂成形体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036883A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 El & Chem Corp 再生frp系熱流動性複合組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036883A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 El & Chem Corp 再生frp系熱流動性複合組成物

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