JPH06328442A - プラスチック成形品の再生処理方法およびプラスチック再生処理品 - Google Patents

プラスチック成形品の再生処理方法およびプラスチック再生処理品

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JPH06328442A
JPH06328442A JP14263993A JP14263993A JPH06328442A JP H06328442 A JPH06328442 A JP H06328442A JP 14263993 A JP14263993 A JP 14263993A JP 14263993 A JP14263993 A JP 14263993A JP H06328442 A JPH06328442 A JP H06328442A
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resin
product
film
coating
paint
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JP14263993A
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English (en)
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Takamune Suzuki
隆領 鈴木
Hidehiro Yamada
秀弘 山田
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製基材上に塗料、接着剤等の異種樹脂材
料からなる樹脂製皮膜が形成されたプラスチック成形品
を、粉砕等の加工を伴わずに、簡便に再製品化し、再生
利用し得るようにする。 【構成】 樹脂製基材12の表面に塗膜16(樹脂製皮
膜)が形成されたプラスチック成形品10を再生処理す
るに際して、粒径500μm以下の実質的に球状の粒子
からなる投射材20を用いたショットブラストにより、
塗膜16の表面部分のみを削り、該塗膜の残存部分の表
面上に、新たな樹脂製皮膜を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、プラスチック成形品の再生処理
方法およびプラスチック再生処理品に係り、特に、樹脂
製基材の表面に塗料、印刷、接着剤等の異種樹脂材料か
らなる樹脂製皮膜が付着したプラスチック成形品を再生
利用するための技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、各種産業分野において再生利用(リ
サイクル)が推進されている中で、ガラス、鉄、プラス
チック等からなる基材上に、塗装や印刷を施したり、植
毛やファブリックを接着したりして、樹脂製皮膜が形成
された複合成形品についても、『原材料化』或いは『再
製品化』によるリサイクルが進められてきている。
【0003】そして、従来から、そのような複合成形品
の再生処理方法が種々提案されている。例えば、特公昭
52−18220号公報、特公昭54−36168号公
報、特開平4−293974号公報、特開平4−293
975号公報等においては、溶剤を用いて、皮膜剥離を
行なう再生処理方法が提案されている。また、特開平2
−273207号公報、特開昭50−55632号公報
等には、ショットブラスト加工にて、皮膜剥離を行なう
再生処理方法が提案されている。
【0004】而して、それら従来の再生処理方法は、ガ
ラスや鉄を基材とする複合成形品の再生処理には適して
いるものの、プラスチックを基材とする複合成形品の再
生処理については、幾つかの問題点を有していた。
【0005】より具体的には、塗料、接着剤等の樹脂製
皮膜が付着したガラス製品及び鉄製品等は、通常、粉
砕、溶融による『原材料化』によってリサイクルされて
いるが、この原材料化において、樹脂製皮膜は、燃焼温
度及び溶融温度の差等から完全に炭化するため、基材物
性に何ら影響を及ぼすことはない。また、ガラス製品や
鉄製品等では、樹脂製皮膜をショットブラスト加工や溶
剤で剥離した後、新たに樹脂製皮膜を形成して、『再製
品化』することにより、粉砕を伴わないリサイクルも行
なわれ得る。このように、複合成形品の中でも、ガラス
製品や鉄製品等については、基材と樹脂製皮膜の硬さや
耐溶剤性等の性質が明らかに異なるために、比較的簡単
に再生利用が行なわれ得るのである。
【0006】これに対して、樹脂製の基材上に塗料、接
着剤等の樹脂製皮膜が形成されたプラスチック複合成形
品の再生処理は、基材もそれに付着している皮膜も樹脂
であり、硬さ、耐溶剤性等が類似しているために、それ
らの分離、回収が難しいという問題を有している。
【0007】特に、溶剤法では、溶剤で樹脂製皮膜だけ
を溶かして除去するのは極めて困難であるため、通常
は、樹脂製基材の一部まで溶かして、剥離している。こ
のため、基材表面が侵され、マイクロクラック(溶剤の
作用により基材表面に発生する細かいひび割れ)等が発
生する問題があり、そのまま塗装等を行なって樹脂製皮
膜を形成し、『再製品化』するのは困難である。また、
溶剤法では、工場内での溶剤の使用規制や二次公害(臭
気、人体影響、爆発性等)の問題があり、更には溶剤回
収のための設備費が掛かる問題がある。
【0008】一方、ショットブラスト加工法は、ショッ
トブラストによる皮膜剥離の後、粉砕→洗浄→色付け→
溶融の工程を経て、所謂リペレット化を行なう、『原材
料化』のリサイクルであり、『再製品化』ではないた
め、コストが掛かり、実際上の使用は難しいものであ
る。そして、ショットブラスト加工で皮膜剥離を行なう
場合には、樹脂製基材の表面が投射材により劣化して、
表面に凹凸やひび割れが発生して、面荒れが生じ、面品
質が非常に悪くなるために、塗装等により新たに樹脂製
皮膜を形成しても利用不可となってしまい、再製品化は
とても考えられるものではなかった。
【0009】さらに、ショットブラスト加工時には、非
絶縁物である樹脂製基材に投射材が当たることにより、
静電気が発生するため、剥離した塗料、接着剤等の皮膜
屑が加工面に付着し、また投射材が付着する場合もあ
る。そして、そのために、新たに形成される樹脂製皮膜
の下に異物が混入して、外観品質が悪くなり、製品とし
て成り立たなくなる問題もあり、そのような事態を回避
するためには、洗浄工程を付加しなければならなかっ
た。
【0010】なお、塗料、接着剤等の樹脂製皮膜を除去
せずに、残したままで、新たに塗装、印刷を行なった
り、植毛やファブリック等を接着した場合には、元の樹
脂製皮膜の樹脂が完全に硬化した状態であり、また元の
樹脂製皮膜の表面の劣化(耐光性の低下、酸化、傷等)
が進んでいるために、密着性が充分に得られないことと
なる。そして、そのために、新たに形成した皮膜が元の
皮膜から剥がれてしまったり、或いは新たに形成した皮
膜が初めから付着しないといった問題が生じる。
【0011】
【解決課題】本発明は、上述の如き事情を背景として為
されたものであって、その解決課題とするところは、樹
脂製基材上に塗料、接着剤等の異種樹脂材料からなる樹
脂製皮膜が形成されたプラスチック成形品を、粉砕等の
加工を伴わずに、簡便に『再製品化』し、再生利用し得
るようにすることにある。
【0012】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するために、本
発明にあっては、樹脂製基材の表面に塗料、接着剤等の
樹脂製皮膜が形成されたプラスチック成形品の再生処理
方法にして、(ア)粒径500μm以下の実質的に球状
の粒子からなる投射材を用いたショットブラストによ
り、前記樹脂製皮膜の表面部分のみを削る工程と、
(イ)該樹脂製皮膜の残存部分の表面上に、塗料、接着
剤等の新たな樹脂製皮膜を形成する工程とを含むことを
特徴とするプラスチック成形品の再生処理方法を、その
要旨とするものである。
【0013】また、本発明は、樹脂製基材の表面に塗
料、接着剤等の樹脂製皮膜が形成されたプラスチック成
形品を再生処理してなるプラスチック再生処理品にし
て、前記樹脂製皮膜の表面部分のみが削られ、そして該
樹脂製皮膜の残存部分の表面上に、塗料、接着剤等の新
たな樹脂製皮膜が形成されていることを特徴とするプラ
スチック再生処理品をも、その要旨とするものである。
【0014】
【作用・効果】要するに、本発明に係るプラスチック成
形品の再生処理方法では、先ず、樹脂製基材上に形成さ
れた樹脂製皮膜を完全に除去、剥離せずに、その表面部
分のみをショットブラスト加工で削るのである。このよ
うにして、皮膜表面が軽く荒らされる程度に加工するの
であり、それによって、皮膜表面の面荒れ状態は、従来
のショットブラスト加工に比して1/100程度とな
り、投射材による樹脂製基材の劣化、面荒れを効果的に
防ぐことができる。また、樹脂製皮膜が完全に剥離され
ず、劣化部分のみが除去されることから、剥離した皮膜
屑が加工面に付着する問題が効果的に低減され得、製品
の外観品質が大幅に良くなる特徴を有している。
【0015】そして、樹脂製皮膜の残存部分の表面上
に、新たな樹脂製皮膜を形成する際には、樹脂製皮膜の
劣化部分が除去されていると共に、表面が軽く荒らされ
ていることによって、エッチング効果が得られるため、
樹脂製基材に対する樹脂製皮膜の密着性を有利に改善す
ることができるのである。
【0016】従って、本発明手法によれば、基材−皮膜
間の密着性や外観品質、更には基材物性を損なうことな
く、プラスチック成形品を簡便に『再製品化』すること
ができるのであり、『原材料化』する場合に比して大幅
に安価に、優れた品質のプラスチック再生処理品を得る
ことができる。
【0017】そして、本発明に係るプラスチック再生処
理品は、基材−皮膜間の密着性、外観品質、基材物性に
優れた、安価なプラスチック製品として、極めて利用価
値が高く、自動車部品等として、更にはその他の幅広い
分野において、有利に利用され得るものである。
【0018】
【具体的構成】ところで、本発明の再生処理方法が適用
されるプラスチック成形品は、樹脂製基材の表面に塗
料、接着剤等の樹脂製皮膜が形成された複合成形品であ
る。そして、通常、樹脂製基材は、ABS、PP、P
C、PBT、PA等にて形成される。また、樹脂製皮膜
は、通常、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、
エポキシ系等の塗料や接着剤、印刷樹脂等にて形成さ
れ、必要に応じて、プライマーを使用することもある。
【0019】そして、かかるプラスチック成形品を再生
処理するに際しては、先ず、プラスチック成形品にショ
ットブラスト加工を施して、樹脂製皮膜の表面部分のみ
を削ることとなる。例えば、図1には、樹脂製基材12
上にプライマー14を介して塗膜(樹脂製皮膜)16が
形成された構造のプラスチック成形品10に対して、シ
ョットブラスト加工を施している状態が示されている
が、ショットブラスト加工装置18より高圧エアーで投
射された投射材20は、塗膜16の表面にぶつけられ、
その際、塗膜16の表面部分が削られるのである(な
お、22は塗膜屑である)。
【0020】ところで、かかるショットブラスト加工に
おいて、投射材の種類は、研削力の大きさを決める主要
因となる。また、投射材の粒径は、面の粗さを決める主
要因となり、エアー圧力は、面の粗さを決める副要因と
なる。従って、それら各要因を調整することによって、
ショットブラスト加工による研削量及び面粗さを調整す
ることができるのである。
【0021】そして、本発明者らが各種の投射材を用い
て実験を行なった結果、プラスチック成形品の樹脂製皮
膜の表面部分のみを削り、且つ微細な面荒らしを施し
て、有効なエッチング効果を得るためには、投射材とし
て、粒径500μm以下の実質的に球状の粒子からなる
ものを用いることが極めて有効であることが認められた
のである。中でも、割れ難く且つ研削力が比較的弱い、
ステンレス等の金属ビーズやガラスビーズが好適に使用
されることとなる。更に、静電気の発生を抑えるため
に、投射材は導電性のものが望ましい。
【0022】また、エアー圧力は、より細かな研削を可
能とするために、低い方が良いが、工程の経済性から、
例えばノズル径6mmφの装置を用いる場合には、1〜1
0kg/cm2 が望ましい。何故なら、1kg/cm2 より低い
と研削できないからであり、一方10kg/cm2 より高い
と加工面に凹凸が生じて、面品質が悪くなるからであ
る。また、投射条件は、静電気の発生を防止するため
に、湿度20%以上で、作業時間が短い方が望ましい。
【0023】なお、ショットブラスト加工は、樹脂製皮
膜の表面の劣化部分を除去する程度に行なわれることと
なり、具体的な研削量は、樹脂製皮膜の劣化の程度に応
じて決定され、通常は、0.1〜30μm程度の厚みで
研削される。このため、皮膜を削り取るというよりは、
皮膜最表面を細かく荒らす状態となり、従来のショット
ブラスト加工に比して、面荒れの程度が1/100程度
になるのである。より具体的に、本発明手法において
は、ショットブラスト加工による面粗さが5μm以下程
度に調整されることが望ましく、それによって、加工面
における凹凸やひび割れの発生が防止され、面品質が確
保されると共に、有効なエッチング効果が得られること
となる。
【0024】そうして、剥離した塗料等の皮膜屑が成形
品の表面に付着すると、新たに形成される樹脂製皮膜の
下に異物が混入して、再製品化の不良の大きな要因とな
るため、できる限り皮膜剥離はせずに、劣化部分のみを
研削、除去し、微細な面荒らしを施して、エッチング効
果を得るようにするのである。
【0025】しかる後、樹脂製皮膜の残存部分の表面上
に、塗料、接着剤等の新たな樹脂製皮膜を形成するので
あり、公知の各種手法に従って、ウレタン系、アクリル
系、ポリエステル系、エポキシ系等の塗料や接着剤、印
刷樹脂等が塗布されることとなる。
【0026】このように、本発明手法によれば、樹脂製
基材上に塗装、印刷等が施され、或いは植毛、ファブリ
ック等が接着されたプラスチック加飾部品(複合成形
品)の再生利用が簡便且つ低コストに行なわれ得ること
となる。そして、本発明手法は、特に、自動車用部品等
の、基材−皮膜間の密着性が高い部品の再生処理に有利
に適用され得るのである。また、プラスチック成形品に
本発明手法のショットブラスト加工によるエッチング効
果を与えておけば、新たに樹脂製皮膜を形成する際にプ
ライマーを必要とする塗料等を用いる場合にも、プライ
マーを塗布することなく、該塗料を良好な密着性で付着
させることができる利点も得られる。
【0027】そしてまた、かくして得られる本発明に係
るプラスチック再生処理品は、基材−皮膜間の密着性、
外観品質、基材物性に優れた、安価なプラスチック製品
として、極めて利用価値が高いものとなるのである。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0029】実施例 1 先ず、幅30mm×長さ70mm×厚さ8mmのPC/PBT
製基材の表面上にウレタン系プライマーを8μmの厚さ
で塗布し、更にこのプライマーの表面上に熱硬化性ウレ
タン塗料を40〜50μmの厚さで塗布して、樹脂製基
材表面に塗膜(樹脂製皮膜)が形成された試験片を準備
した。
【0030】そして、かかる試験片の塗装面に対して、
下記条件に従ってショットブラスト加工を施し、塗膜の
表面部位を削った後、メタリック塗料を新たに塗装し、
再生処理品を得た。
【0031】(1)使用投射材 ステンレスビーズ15
0#、〔新東ブレーター(株)製、粒径:105〜63
μm〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 ・エアー圧:3.2kg/cm2 ・投射時間:約15秒 (4)外部環境 ・室温:25℃ ・湿度:60%
【0032】しかる後、得られた再生処理品について、
以下に述べる各種測定試験を行ない、その結果を下記表
1に示した。
【0033】外観品質評価 室内蛍光灯下で限度見本との比較を行ない、次のように
評価した。 等級1:塗装面に映った蛍光灯のラインがはっきりし、
真直ぐである。 等級2:塗装面に映った蛍光灯のラインがややぼやける
が、真直ぐである。 等級3:塗装面に映った蛍光灯のラインがぼやけて、波
打っている。 等級4:塗装面のユズ膚を直接目視で確認できる。
【0034】密着性試験 図2に示すようにして、再生処理品24の塗装面に対し
て35°〜45°の角度でカッターナイフを当てて、塗
膜を切り、2mm間隔の碁盤目100個(10×10)を
作った後、その碁盤目部分26上に接着テープ28
〔(株)ニチバン製、工業用セロテープ〕を貼って、こ
の接着テープの一端を塗装面に対して45°に保ち、引
っ張る。そして、塗膜の50%以上が剥離した正方形の
数を調べ、0個の場合に○、1個以上の場合に×と評価
した。
【0035】投射材の付着量の評価 キムワイプ(商品名)1枚を適当に折り曲げ、約2.5
cmの正方形にして、試験片の塗装面の任意の測定場所に
当て、約2cmに渡って、1回、軽く拭き取る。そして、
拭き取ったキムワイプを、100倍に拡大して観察し、
次のように評価した。 等級1 投射材が全く観察されない。 等級2 1〜3個の投射材が観察される。 等級3 4個以上の投射材が観察される。
【0036】塗膜屑の付着量の評価 キムワイプ(商品名)1枚を適当に折り曲げ、約2.5
cmの正方形にして、試験片の塗装面の任意の測定場所に
当て、約2cmに渡って、1回、軽く拭き取る。そして、
拭き取ったキムワイプを、目視で観察し、次のように評
価した。 等級1 塗膜屑が全く観察されない。 等級2 微量の塗膜屑が観察される。 等級3 多量の塗膜屑が観察される。
【0037】実施例 2 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜の表面部位を削った後、
メタリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。し
かる後、得られた再生処理品について、実施例1と同様
の測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示
した。
【0038】(1)使用投射材 ガラスビーズ(実質的
に球状で表面に突起物がないもの)〔新東ブレーター
(株)製、商品名:GB・AE、粒径:150〜90μ
m〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 ・エアー圧:4.0kg/cm2 ・投射時間:約15秒 (4)外部環境 ・室温:25℃ ・湿度:60%
【0039】比較例 1 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜の表面部位を削った後、
メタリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。し
かる後、得られた再生処理品について、実施例1と同様
の測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示
した。
【0040】(1)使用投射材 ガラスパウダー(表面
に突起物が存在するもの)〔新東ブレーター(株)製、
商品名:GP−250A、粒径:500〜250μm〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 ・エアー圧:4.0kg/cm2 ・投射時間:約15秒 (4)外部環境 ・室温:25℃ ・湿度:60%
【0041】比較例 2 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜の表面部位を削った後、
メタリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。し
かる後、得られた再生処理品について、実施例1と同様
の測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示
した。
【0042】(1)使用投射材 クルミショット(クル
ミを細かく砕いたもの)〔新東ブレーター(株)製、商
品名:NS−4、大きさ:0.4mmφ×0.4mmL〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 ・エアー圧:6.0kg/cm2 ・投射時間:約15秒 (4)外部環境 ・室温:25℃ ・湿度:60%
【0043】比較例 3 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
ショットブラスト加工を行なわずに、そのまま、塗膜の
表面にメタリック塗料を塗装した。しかる後、この試験
片について、実施例1と同様の測定試験を行ない、その
結果を、下記表1に併せて示した。
【0044】比較例 4 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜を完全に剥離した後、メ
タリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。しか
る後、得られた再生処理品について、実施例1と同様の
測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示し
た。
【0045】(1)使用投射材 酸化アルミパウダー
〔新東ブレーター(株)製、商品名:WA180、粒
径:88〜53μm〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 ・エアー圧:4.0kg/cm2 ・投射時間:約15秒 (4)外部環境 ・室温:25℃ ・湿度:60%
【0046】比較例 5 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜を完全に剥離した後、メ
タリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。しか
る後、得られた再生処理品について、実施例1と同様の
測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示し
た。
【0047】(1)使用投射材 ステンレスビーズ15
0#、〔新東ブレーター(株)製、粒径:105〜63
μm〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 (イ)エアー圧:6.0kg/cm2 (ロ)投射時間:約360秒 (4)外部環境 (イ)室温:25℃ (ロ)湿度:60%
【0048】比較例 6 先ず、実施例1で用いたものと同様の試験片を準備し、
かかる試験片の塗装面に対して、下記条件に従ってショ
ットブラスト加工を施し、塗膜を完全に剥離した後、メ
タリック塗料を新たに塗装し、再生処理品を得た。しか
る後、得られた再生処理品について、実施例1と同様の
測定試験を行ない、その結果を、下記表1に併せて示し
た。
【0049】(1)使用投射材 ガラスビーズ(実質的
に球状で表面に突起物がないもの)〔新東ブレーター
(株)製、商品名:GB・AE、粒径:150〜90μ
m〕 (2)使用試験機 MY−30(手動タイプ)、〔新東
ブレーター(株)製〕 (3)試験条件 (イ)エアー圧:6.0kg/cm2 (ロ)投射時間:約1000秒 (4)外部環境 (イ)室温:25℃ (ロ)湿度:60%
【0050】
【表1】
【0051】かかる表1の結果より明らかなように、本
発明に従う再生処理方法が適用された実施例1、2で
は、外観品質及び密着性が何れも良好となり、投射材や
塗膜屑の付着もなく、総合評価で実用可能(○)となっ
た。
【0052】これに対して、表面に突起のある投射材を
用いた比較例1、2では、投射材、塗膜屑の付着が目立
ち、外観品質が悪化し、何れも総合評価で実用不可
(×)となった。また、ショットブラスト加工を行なわ
なかった比較例3では、塗膜の密着性が悪くなると共
に、外観品質が低下し、総合評価で実用不可(×)とな
った。そして、樹脂製皮膜を完全に剥離した後に新たに
塗装した比較例4〜6では、塗膜屑の付着が多くなっ
て、外観品質が悪化し、何れも総合評価で実用不可
(×)となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ショットブラスト加工を説明するための概略説
明図である。
【図2】実施例における密着性試験の実施方法を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
10 プラスチック成形品 12 樹脂製基材 14 プライマー 16 塗膜 18 ショットブラスト加工装置 20 投射材 22 塗膜屑

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製基材の表面に塗料、接着剤等の樹
    脂製皮膜が形成されたプラスチック成形品の再生処理方
    法にして、 粒径500μm以下の実質的に球状の粒子からなる投射
    材を用いたショットブラストにより、前記樹脂製皮膜の
    表面部分のみを削る工程と、 該樹脂製皮膜の残存部分の表面上に、塗料、接着剤等の
    新たな樹脂製皮膜を形成する工程とを、含むことを特徴
    とするプラスチック成形品の再生処理方法。
  2. 【請求項2】 樹脂製基材の表面に塗料、接着剤等の樹
    脂製皮膜が形成されたプラスチック成形品を再生処理し
    てなるプラスチック再生処理品にして、 前記樹脂製皮膜の表面部分のみが削られ、そして該樹脂
    製皮膜の残存部分の表面上に、塗料、接着剤等の新たな
    樹脂製皮膜が形成されていることを特徴とするプラスチ
    ック再生処理品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011126032A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Astec Irie Co Ltd 塗膜付きめっきプラスチック部品の処理方法

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