JPH06328427A - プレストレストコンクリートの製造方法およびプレストレストコンクリート - Google Patents

プレストレストコンクリートの製造方法およびプレストレストコンクリート

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JPH06328427A
JPH06328427A JP13997493A JP13997493A JPH06328427A JP H06328427 A JPH06328427 A JP H06328427A JP 13997493 A JP13997493 A JP 13997493A JP 13997493 A JP13997493 A JP 13997493A JP H06328427 A JPH06328427 A JP H06328427A
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暉 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 緊張台3の固定部5にCFRP7の一端を固
定させ、CFRP7を方向変更治具9a、9bで折り曲
げつつ、その他端を固定治具11に連結して、固定治具
11で固定する。ジャッキ17a、17bを駆動し、緊
張台3をA方向に移動させ、CFRP7に引張り力を与
える。この状態で電源19からCFRP7に通電を行
い、CFRP7を硬化させる。その後、型枠1内にコン
クリートを打設し、コンクリートが固化した後ジャッキ
17a、17bからの力を解放してプレストレスを導入
する。その後、型枠1の側面21、23でCFRP7を
切断する。 【効果】 腐食環境においても腐食しにくく、製造時に
鋼材の配置を容易に行えるプレストレストコンクリート
の製造方法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレストレストコンク
リートの製造方法およびプレストレストコンクリートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレストレストコンクリートで
は、PC鋼棒、PC鋼線等のPC鋼材にあらかじめ引張
り力を与え、コンクリートを打設し、コンクリートが固
化した後、鋼材の引張り力を解放し、鋼材とコンクリー
ト部材の付着によりコンクリート部材に圧縮力が与えら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なプレストレストコンクリートでは、鋼材に大きな引張
り力が作用する場合、腐食環境にさらされると鋼材が腐
食を起こし破断することがある。また鋼材は重く、コン
クリートを打設する前に鋼材を適当な場所に配置するこ
とは、作業者にとって重労働であった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、腐食環境下におい
ても腐食しにくく、製造時に鋼材の配置を容易に行える
プレストレストコンクリートおよびその製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、炭素繊維補強プラスチックを型枠外で
折り曲げつつ、型枠内に複数回通す工程と、前記炭素繊
維補強プラスチックを前記型枠の外側で両側から引張る
工程と、前記炭素繊維補強プラスチックに通電を行い硬
化させる工程と、前記型枠にコンクリートを打設する工
程と、前記コンクリートが固化した後、前記型枠の外側
にある炭素繊維補強プラスチックを切断する工程と、を
具備するプレストレストコンクリートの製造方法および
それによって製造されたプレストレストコンクリートで
ある。
【0006】
【作用】炭素繊維補強プラスチックは軽量であり、通電
前には硬化しておらず簡単に折り曲げることが可能であ
り、その配置は容易である。また通電を行い硬化した後
は腐食環境下においても腐食することが少ない。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例をプレ
テンション方式のプレストレストコンクリートを例にし
て詳細に説明する。図1および図2は、プレストレスト
コンクリートの製造状況を説明するもので図1はその平
面図、図2は正面図である。
【0008】図1、図2において1は型枠を表わす。床
面Bに緊張台3が、床面B上を移動可能に配置される。
緊張台3には固定部5が設けられ、この固定部5に炭素
繊維補強プラスチック7(CFRP、Carbon Fiber Rei
nforced Plastics)の一端が固定される。方向変更治具
9aが床面Bに固設され、緊張台3に方向変更治具9b
が固設される。床面Bに固定治具11が固設される。C
FRP7は一端が緊張台3の固定部5に固定され、方向
変更治具9a、9bにより折り曲げられ、他端が固定治
具11に連結される。なお、方向変更治具9a、9bの
代わりに滑車を用いてもよい。
【0009】反力台13はボルト15a、15bによっ
て床面Bに固定される。反力台13にはジャッキ17
a、17bが設けられ、このジャッキ17a、17bが
連接棒12a、12bを引張ることにより緊張台3をA
側に移動させる。19は電源であり、この電源は固定部
5、固定治具11に固定されているCFRP7に通電を
行う。なお図2においては、電源19は省略している。
【0010】次に、プレストレストコンクリートの製造
手順について述べる。図1および図2に示す緊張台3の
固定部5にCFRP7の一端を固定した後、このCFR
P7を方向変更治具9a、9bを介して折り曲げつつ、
他端を固定治具11に連結させ、固定治具11で固定さ
せる。次に、ジャッキ17a、17bを用いて連接棒1
2a、12bを引張って緊張台3を図中A方向に移動さ
せCFRP7に引張り力を与える。そして、電源19か
ら通電を行いCFRP7を硬化させる。なお、CFRP
7に通電を行って硬化させた後、ジャッキ17a、17
bによってCFRP7に緊張力を与えるようにしてもよ
い。
【0011】次に、型枠1内にコンクリートを打設す
る。コンクリートが固化した後、ジャッキ17a、17
bを解放し、コンクリートにプレストレスを導入する。
そして型枠1の側面21、23でCFRP7を切断し、
プレストレストコンクリートを得る。
【0012】本実施例においては、通電する前のCFR
P7は軽量であり、容易に折り曲げられ、その取り扱い
がPC鋼棒、PC鋼線に比べて容易である。また硬化し
た後のCFRP7は腐食環境下でも腐食しにくい。
【0013】図3は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、この第2の実施例は図1のように緊張台3を移動さ
せてCFRP7に引張り力を与えるのではなく、CFR
Pそのものを引張るようにしたものである。
【0014】図3において31は型枠、33は床面に固
定された反力台、35はジャッキ、37はCFRP、3
9a、39bは床面に固定された方向変更治具、41は
床面に固定された固定治具、43は電源である。なお、
方向変更治具39a、39bは摩擦を小さくするために
テフロン等が用いられる。また、方向変更治具39a、
39bの代わりに滑車を用いてもよい。
【0015】本実施例では、CFRP37をジャッキ3
5と固定治具41に連結した後、ジャッキ35を駆動し
てCFRP37に引張り力を与え、電源43からCFR
P37に通電し、CFRP37を硬化させ、型枠31内
にコンクリートを打設し、コンクリートが固化した後、
ジャッキ35を解放しプレストレスを導入する。
【0016】なお、CFRP37に通電を行って硬化さ
せた後、ジャッキ35によってCFRP7に緊張力を与
えるようにしてもよい。
【0017】そして型枠31の側面でCFRP37を切
断してプレストレストコンクリートを得る。
【0018】図4は、本発明の第3の実施例を示すもの
で、この第3の実施例は複数個の型枠51a、51b…
…51k……51nを設け、同時に複数個のプレストレ
ストコンクリートを製造するものである。図4において
53は床面に固定された方向変更治具、55は床面に固
定された固定具、57はCFRPである。なお図4にお
いて反力台、ジャッキ、電源等は省略している。本実施
例においては、第1の実施例と第2の実施例と同様にC
FRP57に引張り力を与えた後、通電を行いCFRP
57を硬化させ、型枠51a、51b……内にコンクリ
ートを打設し、CFRP57の緊張を解放した後、型枠
51a、51b……外にあるCFRP57を切断して、
複数個のプレストレストコンクリートを同時に得るもの
である。
【0019】なお、CFRP57に通電を行って硬化さ
せた後、ジャッキによってCFRP57に緊張力を与え
るようにしてもよい。
【0020】図5は、第4の実施例を説明するもので、
本実施例では方向変更治具として、滑車を用いるように
したものである。図5において61は型枠、63はCF
RP、65は床面を移動可能な移動ブロック、67は床
面に固定された固定ブロック、69a、69bは移動ブ
ロック65においてCFRP63を固定する固定部、7
1は移動ブロック65に設けられた滑車、73、75は
固定ブロック67に設けられた滑車、77、79は外部
に設けられた滑車である。なお図5において電源、ジャ
ッキ等の図示を省略している。
【0021】本実施例においてはCFRP63の一端を
固定部69aに固定し、CFRP63を滑車73、7
1、75で折り曲げ、CFRP63の他端を固定部69
bで固定する。外部からジャッキ等を用いてC方向に力
を加えて移動ブロック65全体をC方向に移動させ、C
FRP63に引張り力を与える。そしてCFRP63に
通電を行い硬化させ、型枠61内にコンクリートを打設
し、コンクリートが固化した後、ジャッキの力を解放す
る。その後型枠61外のCFRP63を切断してプレス
トレストコンクリートを得る。
【0022】図6は、第5の実施例を説明するもので、
この実施例でも方向変更治具として滑車を用いる。図6
において81は型枠、83はCFRP、85は床面に固
定された固定ブロック、87は固定部、89は固定ブロ
ック85に設けられた滑車、91は床面に固定された固
定ブロック、93、95は固定ブロック91に設けられ
た滑車、97、99は外部に設けられた滑車である。図
6においてもジャッキ、電源等は図示を省略している。
【0023】CFRP83の一端を固定ブロック85の
固定部87に固定し、滑車93、89、95で折り曲げ
つつ、CFRP83の他端を滑車97に連結させる。外
部からジャッキ等でD方向の力を加えることにより、C
FRP83を引張る。その後、通電を行いCFRP83
を硬化させ、型枠81にコンクリートを打設し、コンク
リートが固化した後、ジャッキの力を解放してプレスト
レスを導入する。そして型枠81外にあるCFRP83
を切断し、プレストレストコンクリートを得る
【0024】。
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、腐食環境下においても腐食しにくく、製造時に緊
張材の配置を容易に行えるプレストレストコンクリート
およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係り、プレストレス
トコンクリートの製造装置の平面図
【図2】 図1に示すプレストレストコンクリートの製
造装置の正面図
【図3】 第2の実施例に係るプレストレストコンクリ
ートの製造装置の平面図
【図4】 第3の実施例の概略説明図
【図5】 第4の実施例の概略説明図
【図6】 第5の実施例の概略説明図
【符号の説明】
1、31、51k、61、81……型枠 3……緊張台 7、37、57、63、83……CFRP 9a、9b、39a、39b、53……方向変更治具 11、41、55……固定治具 13、33……反力台 17a、17b、35……ジャッキ 19、43……電源 71、73、75、77、79、89、93、95、9
7、99……滑車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維補強プラスチックを型枠の外で
    折り曲げつつ、型枠内に複数回通す工程と、 前記炭素繊維補強プラスチックを前記型枠の外側で両側
    から引張る工程と、 前記炭素繊維補強プラスチックに通電を行い硬化させる
    工程と、 前記型枠にコンクリートを打設する工程と、 前記コンクリートが固化した後、前記型枠の外側にある
    炭素繊維補強プラスチックを切断する工程と、 を具備するプレストレストコンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記炭素繊維補強プラスチックを型枠外
    で滑車を用いて折り返すことを特徴とする請求項1記載
    のプレストレストコンクリートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプレストレス
    トコンクリートの製造方法によって製造されるプレスト
    レストコンクリート。
JP13997493A 1993-05-19 1993-05-19 プレストレストコンクリートの製造方法およびプレストレストコンクリート Expired - Lifetime JP2637899B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030826A1 (ja) * 2004-09-17 2006-03-23 Eisai R & D Management Co., Ltd. 医薬組成物
CN100363586C (zh) * 2006-10-11 2008-01-23 葛培中 顶推式预应力碳纤维布加固混凝土结构的方法及应用

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WO2006030826A1 (ja) * 2004-09-17 2006-03-23 Eisai R & D Management Co., Ltd. 医薬組成物
CN100363586C (zh) * 2006-10-11 2008-01-23 葛培中 顶推式预应力碳纤维布加固混凝土结构的方法及应用

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