JPH06328335A - 工作機械の摺動部のクランプ方法 - Google Patents

工作機械の摺動部のクランプ方法

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JPH06328335A
JPH06328335A JP14297393A JP14297393A JPH06328335A JP H06328335 A JPH06328335 A JP H06328335A JP 14297393 A JP14297393 A JP 14297393A JP 14297393 A JP14297393 A JP 14297393A JP H06328335 A JPH06328335 A JP H06328335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
elastic plate
ring
clamping
machine tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14297393A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadamu Baba
定 馬場
Fumihiko Okamoto
史彦 岡本
Mitsuoki Hatamoto
光興 畑本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP14297393A priority Critical patent/JPH06328335A/ja
Publication of JPH06328335A publication Critical patent/JPH06328335A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプによる摺動部材の停止精度の向上
(数ミクロン以下)及びクランプの長期継続使用におけ
る係止部材の変形を低減を計る。 【構成】 工作機械の直進用テーブル或いは回転用テー
ブルの摺動部を有する相対移動機構の一方が他方を挟持
してクランプを行うクランプ方法において、被挟持体を
押圧する押圧アクチュエータと被挟持体との間に一端を
固定した弾性板を設け、弾性板を介して押圧アクチュエ
ータにより押圧することを特徴とする工作機械の摺動部
のクランプ方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】工作機械の直進軸部や回転軸部の
クランプ方法に関する。
【0002】
【従来技術】通常の工作機械で良く用いられるクランプ
方法が図6のT型溝方式であって、ベッド10上に載置
したテーブルの摺動部材11内に設けられ、ベッド10
の摺動面10Aとの接触部に位置するT型溝に、ベッド
10の裏面に設けられた油圧シリンダ13よりベッド1
0を貫通して延びたピストンロッド14の端部に設けた
クランプ片15を緩く嵌合し、図示せぬ油圧ユニットか
らの油圧を油圧シリンダ13の圧油ポート16に供給す
ることで、クランプ片15で摺動面10Aと対向する摺
動部材11の係止部材17を押圧している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油圧シリンダ
13と摺動面10Aとの直角度、即ちピストンロッド1
4と摺動面10Aとの直角度及びピストンロッド14と
クランプ片15の直角度を出すことは困難であり、図7
のように片当たりを起こし、クランプ片15のこじりで
係止部材17は動かされ、停止精度は0・01mm前後
となる。
【0004】更にこの方法は図8からわかるようにクラ
ンプ片15と係止部材17との接触面部S1、S2が小
さいため、クランプに必要な面圧が非常に大きくなり、
図9のように長期使用の間に係止部材17に凹部が発生
する。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、クランプによる摺動部材の停止精度の向上(数ミク
ロン以下)及びクランプの長期継続使用における係止部
材の変形を低減を計ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を解決するた
めに本発明は工作機械の直進用テーブル或いは回転用テ
ーブルの摺動部を有する相対移動機構の一方が他方を挟
持してクランプを行うクランプ方法において、被挟持体
を押圧する押圧アクチュエータと被挟持体との間に一端
を固定した弾性板を設け、弾性板を介して押圧アクチュ
エータにより押圧することを特徴とする工作機械の摺動
部のクランプ方法とした。
【0007】
【作用】被挟持体を押圧する押圧アクチュエータと被挟
持体との間に一端を固定した弾性板を設け、弾性板を介
して押圧アクチュエータにより押圧する。
【0008】
【実施例】以下図1〜図5に基づいてこの発明の実施例
を説明する。図1はベッド26の上に直線運動用のテー
ブル25が載置された構造を示し、テーブル25と挟持
具27がベッド26の端部にある被挟持体としての係止
部24及び紙面に垂直な長手方向に大きな剛性を有し、
幅方向には幅方向の変位を吸収するたわみ部29を有す
る弾性板28を挟持すると共に、ボルト23にて結合さ
れている。
【0009】挟持具27には押圧アクチュエータとして
のシリンダ33が埋め込まれており、入力ポート32か
ら供給される圧油によって、シリンダ33内に嵌合する
ピストン31が係止部24と弾性板28の摺動部30、
及びベッド26とテーブル25の接触部とでクランプ動
作を行う。
【0010】この時ピストン31は直接摺動部30を押
圧することはないため、摺動部30は傷つかず、又段差
も発生しない。このためピストン31と摺動部30との
直角度が悪くてもそのズレ分は弾性板28とピストン3
1との接触面で発生するだけで摺動部30には全く影響
を与えることはない。
【0011】図2はこのクランプ方法を回転運動用のテ
ーブル35のクランプに応用した場合の例であり、テー
ブル35に結合した被挟持体としてのリング状円板40
をテーブル35のベースとしてのリング状受部39とリ
ング状弾性板38とで挟持し、リング状弾性板38の上
部に設けた挟持固定具36に設けたピストン37により
リング状弾性板38を押圧しクランプすることができ
る。
【0012】この時ピストン37は円板型でも良いが摩
擦力を高くしたり、或いは挟持固定具36の高さを低く
してコンパクト化するために、挟持固定具36をリング
状とし、又ピストン37もリング状とすると押圧面積が
大きくとれるため押圧用油圧力を小さくでき、所定の目
的が達成できる。更に局所的な押圧法と異なりリング状
円板40上に段差的な傷さえも付くことはない。
【0013】尚、挟持固定具36の高さをとれるスペー
スがある時は、剛性をアップすることが可能なためピス
トン37を円柱型とし回転軸円周上に複数個並べて油圧
力を上昇して押圧しても良いが、この時はピストン37
がリング状につながっていないので、挟持固定具36及
びリング状弾性板38もリング状にする必要が無く、従
って回転方向の剛性が保てる長さがあれば図3のように
弧状に分割しても良い。
【0014】また図2ではピストン37の押圧方向を一
方向だけとしたが、長期摩耗を考慮し不安の場合は図4
にように被挟持体としての円板41を弾性板42、43
で上下に挟持すると共にピストン44、45にて上下か
ら押圧するようにすればよい。
【0015】所でこれまで述べてきたように本方法を採
用する箇所はスペースが大きくとれないから、ピストン
も供給押圧だけに限って考えた方が良く、従って戻しは
困難であるが、ピストンのストロークは非常に小さくて
済むので図5のようにピストン48の移動方向に貫通穴
53を設けたピストン48のストロークを貫通穴53に
嵌合したボルト51で規制し、ボルト51の頭の肩部に
設けた皿バネ52にピストン戻し用の力をあたえるよう
にすればよい。
【0016】この方法なら、ピストンはリング状でも円
板状でも利用出でき、コンパクト化し得るので戻し回路
は不要となる。49、50はシール用Oリング、47は
挟持固定具本体、46は弾性板である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によればク
ランプによる摺動部材の停止精度の向上(数ミクロン以
下)及びクランプの長期継続使用における被挟持体の変
形を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の直線運動時のクランプ方法を示す断
面図である。
【図2】本実施例の回転運動時のクランプ方法を示す断
面図である。
【図3】本実施例の挟持固定具が弧状である場合を示す
図である。
【図4】本実施例のクランプ方法が上下挟持の場合を示
す断面図である。
【図5】本実施例のクランプ方法がボルト、及び皿バネ
を使用した場合を示す断面図である。
【図6】従来技術のT型溝方式を示す断面図である。
【図7】従来技術のクランプ片によるこじりを示す断面
図である。
【図8】従来技術のクランプ片と係止部材との接触面部
を示す図である。
【図9】従来技術のクランプ片による係止部材のへこみ
を示す図である。
【符号の説明】
10 ベッド 10A 摺動面 11 摺動部材 15 クランプ片 17 係止部材 24 係止部 25 テーブル 26 ベッド 27 挟持具 28 弾性板 30 摺動部 31 ピストン 33 シリンダ 35 テーブル 36 挟持固定具 37 ピストン 38 リング状弾性板 39 リング状受部 40 リング状円板 41 円板 42 弾性板 43 弾性板 44 ピストン 51 ボルト 52 皿バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の直進用テーブル或いは回転用
    テーブルの摺動部を有する相対移動機構の一方が他方を
    挟持してクランプを行うクランプ方法において、被挟持
    体を押圧する押圧アクチュエータと被挟持体との間に一
    端を固定した弾性板を設け、弾性板を介して押圧アクチ
    ュエータにより押圧することを特徴とする工作機械の摺
    動部のクランプ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において押圧アクチュエータ及
    び弾性板を被挟持体に対し上下に対称に配置したことを
    特徴とする工作機械の摺動部のクランプ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において回転用テーブルの押圧
    アクチュエータを回転軸を中心として配置したリング状
    受部内に配置したリング状のピストンとし、外周あるい
    は内周全部又は一部を固定したリング状の弾性板を介し
    てリング状の被挟持円板の周辺部を押圧することを特徴
    とする工作機械の摺動部のクランプ方法。
  4. 【請求項4】 請求項3においてリング状受部を複数に
    分割した弧状体とし、回転中心に対しほぼ同位置のリン
    グ状受部の円周上に複数の円柱状ピストンを配するする
    と共にリング状の弾性板も弧状体に合わせて分割、固定
    し、リング状被挟持円板を弾性板を介して円柱状ピスト
    ンにより押圧することを特徴とする工作機械の摺動部の
    クランプ方法。
  5. 【請求項5】 請求項2及び3項におけるピストンにお
    いて、ピストンの移動方向に貫通穴を設け、貫通穴に嵌
    合したボルトの頭部とピストンとの間にバネを介在さ
    せ、バネ力によりピストンを作動させることを特徴とす
    る工作機械の摺動部のクランプ方法。
JP14297393A 1993-05-21 1993-05-21 工作機械の摺動部のクランプ方法 Pending JPH06328335A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102554635A (zh) * 2011-12-28 2012-07-11 黄山皖南机床有限公司 一种龙门机床的横梁刹车机构及其装配方法
CN102922308A (zh) * 2012-11-09 2013-02-13 中捷机床有限公司 带侧向定位的横梁液压锁紧装置
CN102922306A (zh) * 2012-11-02 2013-02-13 无锡华联科技集团有限公司 钢板双面坡口铣滑台液压锁紧机构

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