JPH0632791Y2 - インバ−タ装置 - Google Patents
インバ−タ装置Info
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- JPH0632791Y2 JPH0632791Y2 JP1985042618U JP4261885U JPH0632791Y2 JP H0632791 Y2 JPH0632791 Y2 JP H0632791Y2 JP 1985042618 U JP1985042618 U JP 1985042618U JP 4261885 U JP4261885 U JP 4261885U JP H0632791 Y2 JPH0632791 Y2 JP H0632791Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、放電灯の点灯装置などに用いられるインバ
ータ装置に関するものである。
ータ装置に関するものである。
トランジスタインバータでは、その発振トランジスタが
オンからオフに移行するとき、ベース・エミッタ間に存
在する蓄積電荷によってベース電流が流れなくなっても
すぐにオフ状態にならないスイッチングロスが生じ、出
力効率が悪くなる。この問題を解決するものとして、第
5図に示される特開昭58−133179号がある。直流電源E
にチョークCH1,CH2とコンデンサC1,C2との直列回
路を接続し、インバータトランスTの各1次巻線N1,N
2にそれぞれ発振トランジスタQ1,Q2を接続してい
る。1次巻線N1,N2のインダクタンスと共振コンデン
サC3,C4容量で定まる共振電圧と同相の帰還巻線
N3,N4の電圧の極性によって、バイアス抵抗R1,R2
を介して与えられるベース電流が変化し、各発振トラン
ジスタQ1,Q2が交互にオン/オフする。この動作によ
ってインバータトランスT1の2次巻線N5に所定の周
波数の交流電力が誘起され、負荷LCが駆動される。
オンからオフに移行するとき、ベース・エミッタ間に存
在する蓄積電荷によってベース電流が流れなくなっても
すぐにオフ状態にならないスイッチングロスが生じ、出
力効率が悪くなる。この問題を解決するものとして、第
5図に示される特開昭58−133179号がある。直流電源E
にチョークCH1,CH2とコンデンサC1,C2との直列回
路を接続し、インバータトランスTの各1次巻線N1,N
2にそれぞれ発振トランジスタQ1,Q2を接続してい
る。1次巻線N1,N2のインダクタンスと共振コンデン
サC3,C4容量で定まる共振電圧と同相の帰還巻線
N3,N4の電圧の極性によって、バイアス抵抗R1,R2
を介して与えられるベース電流が変化し、各発振トラン
ジスタQ1,Q2が交互にオン/オフする。この動作によ
ってインバータトランスT1の2次巻線N5に所定の周
波数の交流電力が誘起され、負荷LCが駆動される。
この従来例では、各発振トランジスタQ1,Q2のエミッ
タ側にそれぞれダイオードD1,D2を接続し、発振トラ
ンジスタQ1,Q2が逆方向に導通されるのを防止する。
また各発振トランジスタQ1,Q2のベースに接続された
ダイオードD3,D4の介在によって、各発振トランジス
タQ1,Q2がオンからオフに移行するとき1次巻線
N1,N2(共振コンデンサC3,C4)の電圧をベースに
印加して各発振トランジスタQ1,Q2に逆ベース電流を
流して上述のスイッチングロスを解消している。
タ側にそれぞれダイオードD1,D2を接続し、発振トラ
ンジスタQ1,Q2が逆方向に導通されるのを防止する。
また各発振トランジスタQ1,Q2のベースに接続された
ダイオードD3,D4の介在によって、各発振トランジス
タQ1,Q2がオンからオフに移行するとき1次巻線
N1,N2(共振コンデンサC3,C4)の電圧をベースに
印加して各発振トランジスタQ1,Q2に逆ベース電流を
流して上述のスイッチングロスを解消している。
第6図は、他の従来例を示す。この従来例では、直流電
源E、に対して発振トランジスタQ3、チョークCH3お
よび負荷LCが直列に接続され、無安定マルチバイブレー
タなどの制御回路Aによって発振トランジスタQ3がオ
ン/オフ制御される。第7図を参照してこのインバータ
装置の動作を説明する。第7図(1)は負荷電流ICを示
し、第7図(2)は発振トランジスタQ3のベース電流I
B1および逆ベース電流IB2を示す。期間Tにおいて制御
回路Aから抵抗R3を介してベース電流IB1が与えられ
ると、発振トランジスタQ3がオンし負荷電流ICが流
れる。時刻t1でベース電流IB1が零になると、チョー
クCH3に蓄積されていた電磁エネルギーが放出され、ダ
イオードD5を介して発振トランジスタQ3に逆ベース
電流が流れる。このように逆ベース電流を流しベース・
エミッタ間の蓄積負荷を急速に放出し、発振トランジス
タQ3のスイッチングロスを小さくしている。
源E、に対して発振トランジスタQ3、チョークCH3お
よび負荷LCが直列に接続され、無安定マルチバイブレー
タなどの制御回路Aによって発振トランジスタQ3がオ
ン/オフ制御される。第7図を参照してこのインバータ
装置の動作を説明する。第7図(1)は負荷電流ICを示
し、第7図(2)は発振トランジスタQ3のベース電流I
B1および逆ベース電流IB2を示す。期間Tにおいて制御
回路Aから抵抗R3を介してベース電流IB1が与えられ
ると、発振トランジスタQ3がオンし負荷電流ICが流
れる。時刻t1でベース電流IB1が零になると、チョー
クCH3に蓄積されていた電磁エネルギーが放出され、ダ
イオードD5を介して発振トランジスタQ3に逆ベース
電流が流れる。このように逆ベース電流を流しベース・
エミッタ間の蓄積負荷を急速に放出し、発振トランジス
タQ3のスイッチングロスを小さくしている。
上述のように1石式インバータ(第5図に示された従来
例では直流電源Eの出力電圧をコンデンサC1,C2で分
圧された電圧で各発振トランジスタQ1,Q2をそれぞれ
駆動する1石式を2つ組み合わしたもの)では、発振ト
ランジスタQ3のスイッチングロスを解消しているもの
があるが、しかし従来では、発振トランジスタに印加さ
れる電圧の低いハーフブリッジ構成の2石式インバータ
では、その問題が解消されていない。
例では直流電源Eの出力電圧をコンデンサC1,C2で分
圧された電圧で各発振トランジスタQ1,Q2をそれぞれ
駆動する1石式を2つ組み合わしたもの)では、発振ト
ランジスタQ3のスイッチングロスを解消しているもの
があるが、しかし従来では、発振トランジスタに印加さ
れる電圧の低いハーフブリッジ構成の2石式インバータ
では、その問題が解消されていない。
この考案の目的は、上述の問題点を解消し、出力効率が
向上されたインバータ装置を提供することである。
向上されたインバータ装置を提供することである。
この考案のインバータ装置は、直流電源または整流電源
に対して一対の発振トランジスタを直列に接続し、前記
一対の発振トランジスタの少なくとも一方のコレクタに
限流用インダクタンス素子の一端を接続し、この限流用
インダクタンス素子の他端を負荷に接続し、前記一対の
発振トランジスタを交互に駆動して交流電力を前記限流
用インダクタンス素子を介して前記負荷に与えるインバ
ータ装置において、 前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間にそ
れぞれ接続され前記一対の発振トランジスタのベース・
エミッタ間にそれぞれ順ベース電流を流して前記一対の
発振トランジスタをオフからオンへ移行させるととも
に、前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間
にそれぞれ逆ベース電流を流して前記一対の発振トラン
ジスタをオンからオフへ移行させる発振トランジスタ駆
動部を設けるとともに、 前記限流用インダクタンス素子の一端がコレクタに接続
された発振トランジスタのベースと前記限流用インダク
タンス素子の他端との間に接続され前記限流用インダク
タンス素子と前記発振トランジスタのコレクタ・ベース
間とでループ回路を構成し前記発振トランジスタのオン
時に流れる電流による前記限流用インダクタンス素子の
蓄積電磁エネルギーで前記発振トランジスタのコレクタ
・ベース間に急速遮断用の逆ベース電流を流すダイオー
ドを設けたことを特徴とするものである。
に対して一対の発振トランジスタを直列に接続し、前記
一対の発振トランジスタの少なくとも一方のコレクタに
限流用インダクタンス素子の一端を接続し、この限流用
インダクタンス素子の他端を負荷に接続し、前記一対の
発振トランジスタを交互に駆動して交流電力を前記限流
用インダクタンス素子を介して前記負荷に与えるインバ
ータ装置において、 前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間にそ
れぞれ接続され前記一対の発振トランジスタのベース・
エミッタ間にそれぞれ順ベース電流を流して前記一対の
発振トランジスタをオフからオンへ移行させるととも
に、前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間
にそれぞれ逆ベース電流を流して前記一対の発振トラン
ジスタをオンからオフへ移行させる発振トランジスタ駆
動部を設けるとともに、 前記限流用インダクタンス素子の一端がコレクタに接続
された発振トランジスタのベースと前記限流用インダク
タンス素子の他端との間に接続され前記限流用インダク
タンス素子と前記発振トランジスタのコレクタ・ベース
間とでループ回路を構成し前記発振トランジスタのオン
時に流れる電流による前記限流用インダクタンス素子の
蓄積電磁エネルギーで前記発振トランジスタのコレクタ
・ベース間に急速遮断用の逆ベース電流を流すダイオー
ドを設けたことを特徴とするものである。
この考案の構成によれば、発振トランジスタがオンから
オフへ移行するとき、発振トランジスタのベース・エミ
ッタ間に逆ベース電流を流すと同時に、発振トランジス
タがオンのときに限流用インダクタンス素子に蓄積され
た電磁エネルギーで発振トランジスタのコレクタ・ベー
ス間に逆ベース電流を流すことによって、発振トランジ
スタの残留キャリアが急速に消滅し、発振トランジスタ
が急速に遮断することになり、発振トランジスタのスイ
ッチングロスが低減される。
オフへ移行するとき、発振トランジスタのベース・エミ
ッタ間に逆ベース電流を流すと同時に、発振トランジス
タがオンのときに限流用インダクタンス素子に蓄積され
た電磁エネルギーで発振トランジスタのコレクタ・ベー
ス間に逆ベース電流を流すことによって、発振トランジ
スタの残留キャリアが急速に消滅し、発振トランジスタ
が急速に遮断することになり、発振トランジスタのスイ
ッチングロスが低減される。
従来より、発振トランジスタがオンからオフへ移行する
ときに、発振トランジスタのベース・エミッタ間に逆ベ
ース電流を流すことにより、発振トランジスタの残留キ
ャリアの消滅を早めてキャリア蓄積期間によるスイッチ
ングロスを低減することが行われているが、単にベース
・エミッタ間に逆ベース電流を流すだけでは不十分で、
発振トランジスタの残留キャリアを十分に早く消滅させ
ることができない。
ときに、発振トランジスタのベース・エミッタ間に逆ベ
ース電流を流すことにより、発振トランジスタの残留キ
ャリアの消滅を早めてキャリア蓄積期間によるスイッチ
ングロスを低減することが行われているが、単にベース
・エミッタ間に逆ベース電流を流すだけでは不十分で、
発振トランジスタの残留キャリアを十分に早く消滅させ
ることができない。
ところが、本考案のように、ベース・エミッタ間に逆ベ
ース電流を流すとともに、発振トランジスタがオンのと
きに限流用インダクタンス素子に蓄積された電磁エネル
ギーで発振トランジスタのコレクタ・ベース間に逆ベー
ス電流を流すことによって、発振トランジスタの残留キ
ャリアを急速に消滅させることが可能となるのである。
ース電流を流すとともに、発振トランジスタがオンのと
きに限流用インダクタンス素子に蓄積された電磁エネル
ギーで発振トランジスタのコレクタ・ベース間に逆ベー
ス電流を流すことによって、発振トランジスタの残留キ
ャリアを急速に消滅させることが可能となるのである。
実施例 第1図はこの考案の1実施例の構成を示す回路図であ
り、第2図はこの実施例の動作を説明するための波形図
である。この実施例はハーフブリッジ構成で、直流電源
Eに対して発振トランジスタQ11,Q12を直列に接続し、
各発振トランジスタQ11,Q12と並列に帰還ダイオードD
11,D12をそれぞれ接続している。発振トランジスタQ11
には、限流用インダクタンス素子であるチョークCH11,C
H12、コンデンサC11,C12およびカレントトランスT1
の1次巻線n1の直列回路が並列に接続されている。負
荷LCはコンデンサC12と並列に接続される。カレントト
ランスT1の1方の2次巻線n2はコンデンサC13と抵
抗R11の並列回路を介して発振トランジスタQ11のベー
ス・エミッタ間に接続され、他方の2次巻線n3はコン
デンサC14と抵抗R12の並列回路を介して発振トランジ
スタQ12のベース・エミッタ間に接続されている。各発
振トランジスタQ11,12のベースとチョークCH11,CH12の
一端との間には、ダイオードD13,D14が接続されてい
る。抵抗R13〜R15、コンデンサC15、ダイオードD15
および双方向性スイッチ素子(第1図ではダイアック)
Zは、発振トランジスタQ2を起動する起動回路SCを構
成している。逆ベース電流供給手段BSは、チョークC
H11,CH12およびダイオードD13,D14で構成されている。
り、第2図はこの実施例の動作を説明するための波形図
である。この実施例はハーフブリッジ構成で、直流電源
Eに対して発振トランジスタQ11,Q12を直列に接続し、
各発振トランジスタQ11,Q12と並列に帰還ダイオードD
11,D12をそれぞれ接続している。発振トランジスタQ11
には、限流用インダクタンス素子であるチョークCH11,C
H12、コンデンサC11,C12およびカレントトランスT1
の1次巻線n1の直列回路が並列に接続されている。負
荷LCはコンデンサC12と並列に接続される。カレントト
ランスT1の1方の2次巻線n2はコンデンサC13と抵
抗R11の並列回路を介して発振トランジスタQ11のベー
ス・エミッタ間に接続され、他方の2次巻線n3はコン
デンサC14と抵抗R12の並列回路を介して発振トランジ
スタQ12のベース・エミッタ間に接続されている。各発
振トランジスタQ11,12のベースとチョークCH11,CH12の
一端との間には、ダイオードD13,D14が接続されてい
る。抵抗R13〜R15、コンデンサC15、ダイオードD15
および双方向性スイッチ素子(第1図ではダイアック)
Zは、発振トランジスタQ2を起動する起動回路SCを構
成している。逆ベース電流供給手段BSは、チョークC
H11,CH12およびダイオードD13,D14で構成されている。
第2図を参照しながらこの実施例の動作を説明する。第
2図(1)は発振トランジスタQ12のコレクタ・エミッタ
間の電圧VCEを示し、第2図(2)は負荷電流iLを示
し、第2図(3)は発振トランジスタQ11のコレクタ電流
iQ1を示し、第2図(4)は発振トランジスタQ11のベー
ス電流iB1を示し、第2図(5)は発振トランジスタQ12
のコレクタ電流iQ2を示し、第2図(6)は発振トランジ
スタQ12のベース電流iB2を示す。直流電流Eが投入さ
れると、まず起動回路SCが動作する。抵抗R13を介して
コンデンサC15が充電され、コンデンサC15の印加電圧
が双方向性スイッチ素子Zのブレークオーバ電圧に達す
ると、抵抗R15を介して発振トランジスタQ12にベース
電流iB2が与えられる。発振トランジスタQ12が一度起
動されると、各発振トランジスタQ11,Q12にはカレント
トランスT1の各2次巻線n2,n3を介して交互にベー
ス電流iB1,iB2が与えられる。各発振トランジスタ
Q11,Q12が交互にオン/オフ動作することによって、負
荷LCには第2図(2)に示される交流の負荷電流iLが供
給される。
2図(1)は発振トランジスタQ12のコレクタ・エミッタ
間の電圧VCEを示し、第2図(2)は負荷電流iLを示
し、第2図(3)は発振トランジスタQ11のコレクタ電流
iQ1を示し、第2図(4)は発振トランジスタQ11のベー
ス電流iB1を示し、第2図(5)は発振トランジスタQ12
のコレクタ電流iQ2を示し、第2図(6)は発振トランジ
スタQ12のベース電流iB2を示す。直流電流Eが投入さ
れると、まず起動回路SCが動作する。抵抗R13を介して
コンデンサC15が充電され、コンデンサC15の印加電圧
が双方向性スイッチ素子Zのブレークオーバ電圧に達す
ると、抵抗R15を介して発振トランジスタQ12にベース
電流iB2が与えられる。発振トランジスタQ12が一度起
動されると、各発振トランジスタQ11,Q12にはカレント
トランスT1の各2次巻線n2,n3を介して交互にベー
ス電流iB1,iB2が与えられる。各発振トランジスタ
Q11,Q12が交互にオン/オフ動作することによって、負
荷LCには第2図(2)に示される交流の負荷電流iLが供
給される。
次に各発振トランジスタQ11,Q12がオンからオフに移行
するときの動作について説明する。第2図の時刻t1に
おいて発振トランジスタQ11にベース電流iB1が流れな
くなると、逆ベース電流供給手段BSのチョークCH11に蓄
積されていた電磁エネルギーが発振トランジスタQ11の
コレクタからベースおよびダイオードD13を介して放電
される。発振トランジスタQ11に急峻な逆ベース電流i
1が流れ、ベース・エミッタ間の蓄積電荷が急速になく
なることによって、発振トランジスタQ11のスイッチン
グロスが小さくなる。時刻t2において発振トランジス
タQ12にベース電流iB2が流れなくなると、逆ベース電
流供給手段BSのチョークCH12に蓄積されていた電磁エネ
ルギーによって、発振トランジスタQ12に逆ベース電流
i2が流れる。この動作によって発振トランジスタQ11
の場合と同様に発振トランジスタQ12のスイッチングロ
スが小さくなる。
するときの動作について説明する。第2図の時刻t1に
おいて発振トランジスタQ11にベース電流iB1が流れな
くなると、逆ベース電流供給手段BSのチョークCH11に蓄
積されていた電磁エネルギーが発振トランジスタQ11の
コレクタからベースおよびダイオードD13を介して放電
される。発振トランジスタQ11に急峻な逆ベース電流i
1が流れ、ベース・エミッタ間の蓄積電荷が急速になく
なることによって、発振トランジスタQ11のスイッチン
グロスが小さくなる。時刻t2において発振トランジス
タQ12にベース電流iB2が流れなくなると、逆ベース電
流供給手段BSのチョークCH12に蓄積されていた電磁エネ
ルギーによって、発振トランジスタQ12に逆ベース電流
i2が流れる。この動作によって発振トランジスタQ11
の場合と同様に発振トランジスタQ12のスイッチングロ
スが小さくなる。
第3図は、この考案の他の実施例を示す回路図である。
Q13,Q14は発振トランジスタ、CH13,CH14はチョーク、
D16,D17はダイオード、C16〜C19はコンデンサ、R16
〜R18は抵抗、Bは無安定マルチバイブレータなどで構
成される発振トランジスタQ13,Q14の制御回路Bであ
る。この実施例では、制御回路Bによって発振トランジ
スタQ13,Q14が他励駆動される。発振トランジスタがオ
ンからオフに移行するとき、発振トランジスタQ13に制
御回路Bからベース電流が与えられなくなると、逆ベー
ス電流供給手段BSのチョークCH13に蓄積されていた電磁
エネルギーの一部が発振トランジスタQ13のコレクタ・
ベース間、抵抗R17およびダイオードD16を介して放出
される。この動作によって発振トランジスタQ13のスイ
ッチングロスが減少する。発振トランジスタQ14の場合
も同様にオンからオフに移行するとき、逆ベース電流供
給手段BSのチョークCH14の電磁エネルギーによって逆ベ
ース電流が抵抗R18およびダイオードD17を介して流れ
るので、スイッチングロスが減少する。この実施例の逆
ベース電流供給手段BSでは、各発振トランジスタQ13,Q
14に高い逆ベース電流が流れるのを防ぐために、チョー
クCH13,CH14に中間タップを設け、逆ベース電流経路に
電流制限する抵抗R17,R18を介在している。
Q13,Q14は発振トランジスタ、CH13,CH14はチョーク、
D16,D17はダイオード、C16〜C19はコンデンサ、R16
〜R18は抵抗、Bは無安定マルチバイブレータなどで構
成される発振トランジスタQ13,Q14の制御回路Bであ
る。この実施例では、制御回路Bによって発振トランジ
スタQ13,Q14が他励駆動される。発振トランジスタがオ
ンからオフに移行するとき、発振トランジスタQ13に制
御回路Bからベース電流が与えられなくなると、逆ベー
ス電流供給手段BSのチョークCH13に蓄積されていた電磁
エネルギーの一部が発振トランジスタQ13のコレクタ・
ベース間、抵抗R17およびダイオードD16を介して放出
される。この動作によって発振トランジスタQ13のスイ
ッチングロスが減少する。発振トランジスタQ14の場合
も同様にオンからオフに移行するとき、逆ベース電流供
給手段BSのチョークCH14の電磁エネルギーによって逆ベ
ース電流が抵抗R18およびダイオードD17を介して流れ
るので、スイッチングロスが減少する。この実施例の逆
ベース電流供給手段BSでは、各発振トランジスタQ13,Q
14に高い逆ベース電流が流れるのを防ぐために、チョー
クCH13,CH14に中間タップを設け、逆ベース電流経路に
電流制限する抵抗R17,R18を介在している。
第4図は、この考案のさらに他の実施例を示す回路図で
ある。この実施例は、直流電源Eの出力電圧をコンデン
サC18,C19で分圧し、コンデンサC18,C19の接続点と発
振トランジスタQ15,Q16の接続点との間に負荷LCとチョ
ークCH15と直列に接続されたカレントトランスT2を介
してベース電流を与え各発振トランジスタQ15,Q16を駆
動するものである。この実施例では、発振トランジスタ
Q16がオンからオフに移行するとき、逆ベース電流供給
手段BSのチョークCH15に蓄積された電磁エネルギーによ
って発振トランジスタQ16のコレクタ・ベース間にダイ
オードD20を介して逆ベース電流が流れる。この場合も
上述の実施例と同様に発振トランジスタQ16のスイッチ
ングロスが減少される。
ある。この実施例は、直流電源Eの出力電圧をコンデン
サC18,C19で分圧し、コンデンサC18,C19の接続点と発
振トランジスタQ15,Q16の接続点との間に負荷LCとチョ
ークCH15と直列に接続されたカレントトランスT2を介
してベース電流を与え各発振トランジスタQ15,Q16を駆
動するものである。この実施例では、発振トランジスタ
Q16がオンからオフに移行するとき、逆ベース電流供給
手段BSのチョークCH15に蓄積された電磁エネルギーによ
って発振トランジスタQ16のコレクタ・ベース間にダイ
オードD20を介して逆ベース電流が流れる。この場合も
上述の実施例と同様に発振トランジスタQ16のスイッチ
ングロスが減少される。
またこの実施例では、直流電源Eの正極側とコンデンサ
C18との間にチョークを接続し、そのチョークの両端に
発振トランジスタQ16およびダイオードを接続すること
によって逆ベース電流供給手段を設け、発振トランジス
タQ16に逆ベース電流を流すことができる。
C18との間にチョークを接続し、そのチョークの両端に
発振トランジスタQ16およびダイオードを接続すること
によって逆ベース電流供給手段を設け、発振トランジス
タQ16に逆ベース電流を流すことができる。
この考案のインバータ装置によれば、発振トランジスタ
がオンからオフに移行するときに、発振トランジスタの
ベース・エミッタ間に逆ベース電流を流すとともに、コ
レクタ・ベース間に逆ベース電流を流すようにしたの
で、発振トランジスタの残留キャリアの消滅を早めて発
振トランジスタを急速に遮断することができ、発振トラ
ンジスタのスイッチングロスを大幅に低減できる。
がオンからオフに移行するときに、発振トランジスタの
ベース・エミッタ間に逆ベース電流を流すとともに、コ
レクタ・ベース間に逆ベース電流を流すようにしたの
で、発振トランジスタの残留キャリアの消滅を早めて発
振トランジスタを急速に遮断することができ、発振トラ
ンジスタのスイッチングロスを大幅に低減できる。
第1図はこの考案の一実施例の構成を示す回路図、第2
図は第1図に示された実施例の動作を説明するための波
形図、第3図はこの考案の他の実施例の構成を示す回路
図、第4図はこの考案のさらに他の実施例の構成を示す
回路図、第5図は従来例の構成を示す回路図、第6図は
他の従来例の構成を示す回路図、第7図は第6図に示さ
れた従来例の動作を説明するための波形図である。 BS……逆ベース電流供給手段、E……直流電源、LC……
負荷、Q11,Q12……発振トランジスタ、CH1,CH12……
チョーク(限流用インダクタンス素子)
図は第1図に示された実施例の動作を説明するための波
形図、第3図はこの考案の他の実施例の構成を示す回路
図、第4図はこの考案のさらに他の実施例の構成を示す
回路図、第5図は従来例の構成を示す回路図、第6図は
他の従来例の構成を示す回路図、第7図は第6図に示さ
れた従来例の動作を説明するための波形図である。 BS……逆ベース電流供給手段、E……直流電源、LC……
負荷、Q11,Q12……発振トランジスタ、CH1,CH12……
チョーク(限流用インダクタンス素子)
Claims (1)
- 【請求項1】直流電源または整流電源に対して一対の発
振トランジスタを直列に接続し、前記一対の発振トラン
ジスタの少なくとも一方のコレクタに限流用インダクタ
ンス素子の一端を接続し、この限流用インダクタンス素
子の他端を負荷に接続し、前記一対の発振トランジスタ
を交互に駆動して交流電力を前記限流用インダクタンス
素子を介して前記負荷に与えるインバータ装置におい
て、 前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間にそ
れぞれ接続され前記一対の発振トランジスタのベース・
エミッタ間にそれぞれ順ベース電流を流して前記一対の
発振トランジスタをオフからオンへ移行させるととも
に、前記一対の発振トランジスタのベース・エミッタ間
にそれぞれ逆ベース電流を流して前記一対の発振トラン
ジスタをオンからオフへ移行させる発振トランジスタ駆
動部を設けるとともに、 前記限流用インダクタンス素子の一端がコレクタに接続
された発振トランジスタのベースと前記限流用インダク
タンス素子の他端との間に接続され前記限流用インダク
タンス素子と前記発振トランジスタのコレクタ・ベース
間とでループ回路を構成し前記発振トランジスタのオン
時に流れる電流による前記限流用インダクタンス素子の
蓄積電磁エネルギーで前記発振トランジスタのコレクタ
・ベース間に急速遮断用の逆ベース電流を流すダイオー
ドを設けたことを特徴とするインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985042618U JPH0632791Y2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | インバ−タ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985042618U JPH0632791Y2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | インバ−タ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61159891U JPS61159891U (ja) | 1986-10-03 |
JPH0632791Y2 true JPH0632791Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30553542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985042618U Expired - Lifetime JPH0632791Y2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | インバ−タ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632791Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9056878B2 (en) | 2006-09-29 | 2015-06-16 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Hydrolysis-resistant silicone compounds |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53141429A (en) * | 1977-05-16 | 1978-12-09 | Dainippon Toryo Kk | Dccac converter |
-
1985
- 1985-03-25 JP JP1985042618U patent/JPH0632791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9056878B2 (en) | 2006-09-29 | 2015-06-16 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Hydrolysis-resistant silicone compounds |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61159891U (ja) | 1986-10-03 |
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