JPH0632749Y2

JPH0632749Y2 - ケーブル接続箱

Info

Publication number: JPH0632749Y2
Application number: JP11302888U
Authority: JP
Inventors: 彰夫貴志; 庸人日野原; 一城湯原; 裕次小谷; 宣夫井手
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Sumitomo Electric Industries Ltd; Japan Communication Accesories Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Sumitomo Electric Industries Ltd; Japan Communication Accesories Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1988-08-29
Filing date: 1988-08-29
Publication date: 1994-08-24
Anticipated expiration: 2003-08-29
Also published as: JPH0233533U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は通信ケーブル、光ファイバケーブル等のケーブ
ル類の気密保持構造を具えたケーブル接続箱に係るもの
である。

（従来の技術）第３図は従来のケーブル接続箱の一例の一部欠截縦断面
図である。

図面において、(1)は通信ケーブル、光ファイバケーブ
ル等のケーブルで、(2)はこれらケーブルの心線接続部
である。上記ケーブルの心線接続部(2)を内包してゴム
又はプラスチック製のスリーブ(3)が位置し、その両端
にはゴム状弾性体から成る端面板(4)が装着されてい
る。

上記端面板(4)の外周面の両側には突条(4a)があり、そ
の外径は前記スリーブ(3)の内径より1.0〜2.0％程度大
きく、上記突条(4a)間に非弾性非加硫ゴム製シール材
(7)を位置せしめ、又ケーブル(1)外周上に同様のシール
材(7)を配し、スリーブ(3)端部に装着した時、端面板
(4)及びシール材(7)が圧縮されて接続箱の気密が保持さ
れる。なお、図面において、(8)はケーブル外被の把持
具、(9)はシーリグワッシャである。

（解決しようとする課題）上述した従来のケーブル接続箱において、スリーブ及び
端面板をプラスチック材で形成した場合は、半弾性非加
硫ゴム製シール材をプラスチック製スリーブとプラスチ
ック製端面板間で圧縮することになるため、長期間にわ
たり接触面圧を保持することができず、長期の気密信頼
性に欠けるという問題点があった。

（課題を解決するための手段）本考案は、上述の問題点を解消し、長期にわたる気密信
頼性を保持したケーブル接続箱を提供するもので、その
特徴は、スリーブ及び端面板がプラスチック材で形成さ
れており、端面板の外周面にはシール材ガイド部を介し
て２条のガスケット装着用溝を具え、該ガスケット装着
用溝には断面円形の加硫ゴム製ガスケットを位置せし
め、その中間には半弾性非加硫ゴム製シール材を配した
ことにある。

第１図は本考案に係るケーブル接続箱の具体例の要部の
縦断面図である。

図面において、(10)は第３図に示すように、ケーブル
(1)の心線接続部(2)を内包したプラスチック製のスリー
ブ、(11)はプラスチック製の端面板である。この端面板
(11)は第２図(イ)に示すように、その外周面にシール材
ガイド部(13)を挟んで両側にガスケットが弾性変形可能
な空間を有する２条のガスケット装着用溝(12)が形成さ
れている。この溝(12)には第２図(ロ)のように断面円形
の加硫ゴム製ガスケット(14)を装着し、その中間には半
弾性非加硫ゴム製シール材(15)が配される。このような
状態において、前記プラスチックスリーブ(10)を取付け
て締結することにより、ガスケット(14)及びシール材(1
5)を圧縮して接触面圧を発生させ、端面板(11)とスリー
ブ(10)間の気密を保持する。

上記において、プラスチック端面板(11)の外径は、プラ
スチックスリーブ(10)の内径より0.2〜1.0％小さく、ス
リーブ内径、ガスケット断面径、ガスケット装着用溝の
深さの関係はガスケットの圧縮率が５〜30％であり、ス
リーブ組立後のスリーブ内面径とガスケット装着用溝と
で構成された空間に対する加硫ゴム製ガスケット２本と
半弾性非加硫製シール材の充填率は90〜100％に設定す
るのが好ましい。又ガスケット(14)の硬度はHs＝40〜70
度であり、ガスケットは３〜15％伸張状態で使用され
る。

（作用）上述したように、本考案のケーブル接続箱によれば、プ
ラスチック製端面板の外周面にガスケツトが弾性変形可
能な空間を有するガスケット装着用溝を設け、この溝内
に加硫ゴム製ガスケットを装着し、プラスチックスリー
ブの締結によりガスケットを圧縮することで接触面圧を
発生させ、長期間にわたり端面板とスリーブ間の気密を
保持することを可能とする。

又プラスチック端面板はその外周面において、第２図
(ロ)のように、シール材ガイド部を挟んで２条のガスケ
ット装着用溝を設け、そのそれぞれにガスケットを装着
することにより、装着時のガスケットの蛇行や脱落がな
くなり、２本のガスケット間へのシール材の挿入が容易
になり、かつシール構造が安定し、気密の信頼性が向上
する。

さらに、２本の加硫ゴム製ガスケットの間に半弾性非加
硫ゴム製シール材を配したことにより、端面板溝内やス
リーブ内周面の微小な傷及びガスケット圧縮部の段差等
を上記シール材で充填するため、一層気密性が向上す
る。

（考案の効果）以上説明したように、本考案のケーブル接続箱によれ
ば、２本の加硫ゴム製ガスケットの接触面圧と、上記ガ
スケットの間に配した半弾性非加硫ゴム製シール材の作
用により、長期間にわたり端面板とスリーブ間の気密を
安定して保持することができる。

又２本の加硫ゴム製ガスケットはプラスチック端面板の
外周面にシール材ガイド部を介して設けたガスケット装
着用溝内に装着することにより、装着時のガスケットの
蛇行や脱落がなく、２本のガスケット間へのシール材の
挿入が容易になり、かつシール構造が安定する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るケーブル接続箱の具体例の要部の
縦断面図である。第２図は本考案におけるプラスチック端面板の外周面の
説明図で、同図(イ)はガスケット装着用溝の形状図、同
図(ロ)はガスケット及びシール材を配した状態の説明図
である。第３図は従来のケーブル接続箱の一例の一部欠截縦断面
図である。 10……プラスチックスリーブ、11……プラスチック端面
板、12……ガスケット装着用溝、13……シール材ガイド
部、14……加硫ゴム製ガスケット、15……半弾性非加硫
ゴム製シール材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者日野原庸人東京都千代田区内幸町１丁目１番６号日本電信電話株式会社内 (72)考案者湯原一城東京都千代田区内幸町１丁目１番６号日本電信電話株式会社内 (72)考案者小谷裕次東京都千代田区内幸町１丁目１番６号日本電信電話株式会社内 (72)考案者井手宣夫愛知県小牧市大字北外山入鹿新田1300番地日本通信電材株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケーブルの接続個所を内包するスリーブ
と、このスリーブの両端に装着する端面板により構成さ
れたケーブル接続箱において、上記スリーブ及び端面板
がプラスチック材で形成されており、端面板の外周面に
はシール材ガイド部を介して２条のガスケット装着用溝
を具え、該ガスケット装着用溝には断面円形の加硫ゴム
製ガスケットを位置せしめ、その中間には半弾性非加硫
ゴム製シール材を配したことを特徴とするケーブル接続
箱。