JPH063271Y2 - 給油装置 - Google Patents
給油装置Info
- Publication number
- JPH063271Y2 JPH063271Y2 JP6534589U JP6534589U JPH063271Y2 JP H063271 Y2 JPH063271 Y2 JP H063271Y2 JP 6534589 U JP6534589 U JP 6534589U JP 6534589 U JP6534589 U JP 6534589U JP H063271 Y2 JPH063271 Y2 JP H063271Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- oil supply
- rotary shaft
- annular groove
- sliding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば船舶のプロペラ軸などの回転軸の軸周
から潤滑油を供給する給油装置の改良に関するものであ
る。
から潤滑油を供給する給油装置の改良に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、この種の給油装置、例えば船舶のプロペラ軸にお
ける給油装置においては、第2図及び第3図に示すよう
に、中空構造を有するプロペラ軸1の軸周に2分割体の
環状ハウジング2を、ホワイトメタルまたは樹脂類ある
いはカーボン等の潤滑性に優れた摺動材3を介して摺接
状態で外挿し、この環状ハウジング2の内周面の軸方向
中央部に給油室となる環状溝4を設け、かつこの環状溝
4に外部から連通する給油孔5を前記環状ハウジング2
に設けるとともに、前記回転軸1の中空部1Aと前記環
状溝4との間に連通孔6を形成する一方、前記環状ハウ
ジング2の両端部にバッフルプレート7、油切り8及び
カバー9を介して油溜10を形成してなる構成を有し、
装置全体の自重を固定金具11,12で支承するととも
に、環状ハウジング2の回り止め及び軸方向の移動を規
制を行なっている。
ける給油装置においては、第2図及び第3図に示すよう
に、中空構造を有するプロペラ軸1の軸周に2分割体の
環状ハウジング2を、ホワイトメタルまたは樹脂類ある
いはカーボン等の潤滑性に優れた摺動材3を介して摺接
状態で外挿し、この環状ハウジング2の内周面の軸方向
中央部に給油室となる環状溝4を設け、かつこの環状溝
4に外部から連通する給油孔5を前記環状ハウジング2
に設けるとともに、前記回転軸1の中空部1Aと前記環
状溝4との間に連通孔6を形成する一方、前記環状ハウ
ジング2の両端部にバッフルプレート7、油切り8及び
カバー9を介して油溜10を形成してなる構成を有し、
装置全体の自重を固定金具11,12で支承するととも
に、環状ハウジング2の回り止め及び軸方向の移動を規
制を行なっている。
このような従来構造の所謂軸周式の給油装置にあって
は、図示しない油ポンプから給油管13を経て送られて
来た潤滑油を、環状ハウジング2の給油孔5から給油室
である環状溝4に導き、連通孔6を通して前記回転軸1
の中空部1Aへ供給し得るようになっているとともに、
その潤滑油の一部を回転軸1と摺動材3との間に形成さ
れる微小な隙間図示せずに供給して摺動材3を潤滑する
ようになっている一方、前記微小な隙間を通過した潤滑
油を油溜10に導き、第1の回収孔14から回収して再
使用を可能にし、また万一、油溜10からバッフルプレ
ート7を通過してカバー9内に侵入した潤滑油を、第2
の回収孔15より回収することにより、装置外への漏洩
を防止しているものである。
は、図示しない油ポンプから給油管13を経て送られて
来た潤滑油を、環状ハウジング2の給油孔5から給油室
である環状溝4に導き、連通孔6を通して前記回転軸1
の中空部1Aへ供給し得るようになっているとともに、
その潤滑油の一部を回転軸1と摺動材3との間に形成さ
れる微小な隙間図示せずに供給して摺動材3を潤滑する
ようになっている一方、前記微小な隙間を通過した潤滑
油を油溜10に導き、第1の回収孔14から回収して再
使用を可能にし、また万一、油溜10からバッフルプレ
ート7を通過してカバー9内に侵入した潤滑油を、第2
の回収孔15より回収することにより、装置外への漏洩
を防止しているものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来構造のものでは、摺動材3
が環状ハウジング2の内周面に直接鋳込まれていること
から、摺動材3の摩耗損傷等による取替え時に、摺動材
3を切削等により除去した後、再び、摺動材3を新たに
環状ハウジング2の内周面に鋳込んで仕上げる必要があ
り、これによって、復元されるまでには長期間を要する
といった問題があった。
が環状ハウジング2の内周面に直接鋳込まれていること
から、摺動材3の摩耗損傷等による取替え時に、摺動材
3を切削等により除去した後、再び、摺動材3を新たに
環状ハウジング2の内周面に鋳込んで仕上げる必要があ
り、これによって、復元されるまでには長期間を要する
といった問題があった。
[考案の目的] 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、摩耗損傷等による摺動材の取替えを
短時間で容易に行なうことができるようにした給油装置
を提供することにある。
的とするところは、摩耗損傷等による摺動材の取替えを
短時間で容易に行なうことができるようにした給油装置
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した課題を解決するために、本考案は、中空構造を
有する回転軸の軸周に、固定金具で支承された非回転の
環状ハウジングを摺動材を介して摺接状態で外挿し、こ
の環状ハウジングの内周面の軸方向中央部に給油室とな
る環状溝を設け、かつこの環状溝に外部から連通する給
油孔を前記環状ハウジングに設けるとともに、前記回転
軸の中空部と前記環状溝との間に連通孔を形成し、この
連通孔を通して前記給油孔から給油される一次圧力の潤
滑油を前記回転軸の中空部へ供給してなる給油装置にお
いて、前記環状ハウジングの内周面に、環状保持部材を
廻り止めして脱着可能に内挿し、この環状保持部材の回
転軸との摺接面に前記摺動材を設けてなる構成としたも
ので、この場合、前記環状保持部材を円周方向に2分割
することが好ましい。
有する回転軸の軸周に、固定金具で支承された非回転の
環状ハウジングを摺動材を介して摺接状態で外挿し、こ
の環状ハウジングの内周面の軸方向中央部に給油室とな
る環状溝を設け、かつこの環状溝に外部から連通する給
油孔を前記環状ハウジングに設けるとともに、前記回転
軸の中空部と前記環状溝との間に連通孔を形成し、この
連通孔を通して前記給油孔から給油される一次圧力の潤
滑油を前記回転軸の中空部へ供給してなる給油装置にお
いて、前記環状ハウジングの内周面に、環状保持部材を
廻り止めして脱着可能に内挿し、この環状保持部材の回
転軸との摺接面に前記摺動材を設けてなる構成としたも
ので、この場合、前記環状保持部材を円周方向に2分割
することが好ましい。
また、前記環状保持部材の一対を軸方向に互いに離間さ
せて配置し、これらの間に形成される環状空間を給油室
となる環状溝とすることが好ましい。
せて配置し、これらの間に形成される環状空間を給油室
となる環状溝とすることが好ましい。
[作用] すなわち、本考案は、環状ハウジングの内周面に廻り止
めして脱着可能に設けた環状保持部材の回転軸との摺接
軸に摺動材を設けてなるために、摩耗損傷等による摺動
材の取替えの際、環状保持部材を取替えるだけで良い。
めして脱着可能に設けた環状保持部材の回転軸との摺接
軸に摺動材を設けてなるために、摩耗損傷等による摺動
材の取替えの際、環状保持部材を取替えるだけで良い。
[実施例] 以下、本考案を第1図に示す一実施例を参照しながら説
明する。なお、本考案に係る図示の実施例において、第
2図及び第3図に示す従来構造の給油装置と構成が重複
する部分は同一符号を用い、その説明は省略する。
明する。なお、本考案に係る図示の実施例において、第
2図及び第3図に示す従来構造の給油装置と構成が重複
する部分は同一符号を用い、その説明は省略する。
すなわち、本考案に係る給油装置は、第1図に示すよう
に、回転軸1に軸周に外挿された環状ハウジング2の内
周面に、円周方向に2分割された一対の環状保持部材2
1,21を廻り止めボルト22,22により廻り止めを
施して軸方向に互いに離間させて脱着可能に圧入状態で
内挿し、これら環状保持部材21,21の回転軸1との
摺接面に摺動材3を設けるとともに、前記環状保持部材
21,21間に形成される環状空間23を、給油室とな
る環状溝4としてなる構成としたものである。
に、回転軸1に軸周に外挿された環状ハウジング2の内
周面に、円周方向に2分割された一対の環状保持部材2
1,21を廻り止めボルト22,22により廻り止めを
施して軸方向に互いに離間させて脱着可能に圧入状態で
内挿し、これら環状保持部材21,21の回転軸1との
摺接面に摺動材3を設けるとともに、前記環状保持部材
21,21間に形成される環状空間23を、給油室とな
る環状溝4としてなる構成としたものである。
なお、図中24,24は前記環状ハウジング2の内周面
に突設したストッパで、高圧力の油を給油する際、前記
環状保持部材21,21に加わる軸方向の推力を受ける
ようになっているものである。
に突設したストッパで、高圧力の油を給油する際、前記
環状保持部材21,21に加わる軸方向の推力を受ける
ようになっているものである。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案は、中空構造を
有する回転軸の軸周に、固定金具で支承された非回転の
環状ハウジングを摺動材を介して摺接状態で外挿し、こ
の環状ハウジングの内周面の軸方向中央部に給油室とな
る環状溝を設け、かつこの環状溝に外部から連通する給
油孔を前記環状ハウジングに設けるとともに、前記回転
軸の中空部と前記環状溝との間に連通孔を形成し、この
連通孔を通して前記給油孔から給油される一次圧力の潤
滑油を前記回転軸の中空部へ供給してなる給油装置にお
いて、前記環状ハウジングの内周面に、環状保持部材を
廻り止めして脱着可能に内挿し、この環状保持部材の回
転軸との摺接面に前記摺動材を設けてなる構成としたこ
とから、摩耗損傷等による摺動材の取替えの際、環状保
持部材を取替えるだけで良いために、摺動材の取替えを
短時間で容易に行なうことができるというすぐれた効果
を奏するものである。
有する回転軸の軸周に、固定金具で支承された非回転の
環状ハウジングを摺動材を介して摺接状態で外挿し、こ
の環状ハウジングの内周面の軸方向中央部に給油室とな
る環状溝を設け、かつこの環状溝に外部から連通する給
油孔を前記環状ハウジングに設けるとともに、前記回転
軸の中空部と前記環状溝との間に連通孔を形成し、この
連通孔を通して前記給油孔から給油される一次圧力の潤
滑油を前記回転軸の中空部へ供給してなる給油装置にお
いて、前記環状ハウジングの内周面に、環状保持部材を
廻り止めして脱着可能に内挿し、この環状保持部材の回
転軸との摺接面に前記摺動材を設けてなる構成としたこ
とから、摩耗損傷等による摺動材の取替えの際、環状保
持部材を取替えるだけで良いために、摺動材の取替えを
短時間で容易に行なうことができるというすぐれた効果
を奏するものである。
第1図は本考案に係る給油装置の一実施例を示す要部概
略的断面図、第2図は従来の給油装置の要部概略的断面
図、第3図は第2図A−A線における断面図である。 1…回転軸、1A…中空部、 2…環状ハウジング、3…摺動材、 4…環状溝(給油室)、5…給油孔、 6…連通孔、 21,21…環状保持部材、 22,22…廻り止めボメト、 23…環状空間、24,24…ストッパ。
略的断面図、第2図は従来の給油装置の要部概略的断面
図、第3図は第2図A−A線における断面図である。 1…回転軸、1A…中空部、 2…環状ハウジング、3…摺動材、 4…環状溝(給油室)、5…給油孔、 6…連通孔、 21,21…環状保持部材、 22,22…廻り止めボメト、 23…環状空間、24,24…ストッパ。
Claims (3)
- 【請求項1】中空構造を有する回転軸の軸周に、固定金
具で支承された非回転の環状ハウジングを摺動材を介し
て摺接状態で外挿し、この環状ハウジングの内周面の軸
方向中央部に給油室となる環状溝を設け、かつこの環状
溝に外部から連通する給油孔を前記環状ハウジングに設
けるとともに、前記回転軸の中空部と前記環状溝との間
に連通孔を形成し、この連通孔を通して前記給油孔から
給油される一次圧力の潤滑油を前記回転軸の中空部へ供
給してなる給油装置において、前記環状ハウジングの内
周面に、環状保持部材を廻り止めして脱着可能に内挿
し、この環状保持部材の回転軸との摺接面に前記摺動材
を設けたことを特徴とする給油装置。 - 【請求項2】環状保持部材を円周方向に2分割したこと
を特徴とする請求項1記載の給油装置。 - 【請求項3】一対の環状保持部材を軸方向に互いに離間
させて配置し、これらの間に形成される環状空間を給油
室となる環状溝としたことを特徴とする請求項1記載の
給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534589U JPH063271Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534589U JPH063271Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 給油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH034999U JPH034999U (ja) | 1991-01-18 |
JPH063271Y2 true JPH063271Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31597090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6534589U Expired - Lifetime JPH063271Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063271Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5133084U (ja) * | 1974-09-02 | 1976-03-11 | ||
JPS5133083U (ja) * | 1974-09-02 | 1976-03-11 | ||
JPS549512U (ja) * | 1977-06-22 | 1979-01-22 | ||
JPS55110287U (ja) * | 1979-01-26 | 1980-08-02 |
-
1989
- 1989-06-06 JP JP6534589U patent/JPH063271Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH034999U (ja) | 1991-01-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |