JPH06325895A - プラズマ溶射法及びプラズマ溶射装置 - Google Patents

プラズマ溶射法及びプラズマ溶射装置

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JPH06325895A
JPH06325895A JP6045306A JP4530694A JPH06325895A JP H06325895 A JPH06325895 A JP H06325895A JP 6045306 A JP6045306 A JP 6045306A JP 4530694 A JP4530694 A JP 4530694A JP H06325895 A JPH06325895 A JP H06325895A
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plasma
spray
electromagnetic coil
jet
plasma jet
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Toshikuni Kusano
野 敏 邦 草
Atsunao Itou
東 厚 直 伊
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマジェットを絞ることで、基材の皮膜
を形成する必要のない部分に溶射粒子が付着するのを防
ぐと共に溶射時間を長くせずに皮膜の付着量を確保する
こと。 【構成】 陰極2と陽極ノズル1との間にアークを発生
し溶射粒子3と作動ガス4よりなるプラズマジェットを
基材7の表面に向かって噴射して皮膜10を形成するプ
ラズマ溶射法において、プラズマジェットの周りに電磁
コイル11を配置し、この電磁コイルに電流を流して磁
界を発生させるプラズマ溶射法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ溶射法及びフ
ラズマ溶射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、平成3年
溶射協会第53図学術講演大会(平成3年6月13日)
にて発表された「Cu微粉末のプラズマ溶射」の文献
(溶射、VoL1.28、No. 3 P1〜P6)が知られ
ている。
【0003】このものは電子部品材料等の微細加工に於
いて、従来の成膜する薄膜法にかわってプラズマ溶射の
応用を行うもので、小型トーチによりアルミナ基板上へ
Cu微粉末のプラズマ溶射を行うものである。
【0004】図4は前記プラズマ溶射を行うためのプラ
ズマ溶射装置を示すもので、このものは、陽極となる噴
射ノズル1と、噴射ノズル1内に配置され噴射ノズル1
との間で作動ガス導入通路4を形成し、噴射ノズル1と
の間でアークを発生させて作動ガスを超高温のプラズマ
6を生成する陰極2と、プラズマ6にCu微粉末を導入
するためのCu微粉末導入通路3と、Cu微粉末と共に
噴射ノズル1の噴射口1aから基材7の表面に向かって
噴射されるプラズマジェット9とから構成されている。
尚、8はプラズマ溶射により基材7の表面に形成された
皮膜で、5は冷却水通路である。
【0005】ここで、図4に示す装置を用いたプラズマ
溶射法について説明すると、陽極となる噴射ノズル1と
陰極2との間に作動ガスを供給し、その間に発生したア
ークにより作動ガスを超高温のプラズマ6にし、このプ
ラズマ6にCu微粉末を供給してプラズマジェット9に
よりCu微粉末を噴射ノズル1の噴射口1aから基材7
の表面に向かって噴射して基材7の表面に皮膜8を形成
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記プラズマ
溶射装置によるプラズマ溶射法であると、プラズマジェ
ットの絞り機構がない為、プラズマジェット幅が広くな
り、必要とする部位以外にも溶射粒子(即ちCu微粉
末)が付着し易くなり、材料歩留まりが多くなる。
【0007】そこで、不要部位へ溶射粒子が付着しない
ようにするにはマスキングする必要があり、非常に作業
工数がかかる。
【0008】又、プラズマジェットの絞り機構がない
為、プラズマジェットの密度が小さくなり、その結果、
溶射粒子の溶融量を確保できない。このため、基材7へ
の皮膜8の付着量も確保できず、この付着量を確保する
ためにはプラズマ溶射時間が多くなる。
【0009】故に、本発明は、プラズマジェットを絞る
ことで、基材の皮膜を形成する必要のない部分に溶射粒
子が付着するのを防ぐと共に溶射時間を長くせずに皮膜
の付着量を確保することをその技術的課題とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた技術的手段(以
下第1の技術的手段と称する)は、陽極を有する噴射ノ
ズルと陰極との間に作動ガスを供給し、陽極と陰極との
間に発生させたアークにより作動ガスを超高温のプラズ
マにし、プラズマに溶射粒子を供給してプラズマジェッ
トにより溶射粒子を噴射ノズルの噴射口から基材の表面
に向かって噴射して基材の表面に皮膜を形成するプラズ
マ溶射法において、噴射ノズル,プラズマジェットの内
の少なくとも一方の周りに電磁コイルを配置し、電磁コ
イルに電流を流してプラズマジェットの噴射方向へ磁界
を発生させたことである。
【0011】前記技術的課題を解決するために請求項2
の発明において講じた技術的手段(以下第2の技術的手
段と称する)は、陽極を有する噴射ノズルと、陽極との
間で作動ガス導入通路を形成するよう噴射ノズル内に配
置され、陽極との間でアークを発生させて作動ガスを超
高温のプラズマを生成する陰極と、プラズマに溶射粒子
を導入するための溶射粒子導入通路と、溶射粒子と共に
噴射ノズルの噴射口から基材の表面に向かって噴射され
るプラズマジェットとを備えたプラズマ溶射装置におい
て、プラズマジェットの噴射方向へ磁界を発生させるよ
う噴射ノズル,プラズマジェットの内の少なくとも一方
の周りに電磁コイルを配置したことである。
【0012】噴射ノズルの噴射口に接近した位置に基材
を配置するために請求項3の発明において講じた技術的
手段(以下第3の技術的手段と称する)は、第2の技術
的手段に係る電磁コイルを、噴射ノズルの周りに配置し
たことである。
【0013】本発明者は更なる研究により、磁界の最大
部位をプラズマの発生源となるアーク発生部位と一致さ
せると、溶射粒子の溶融量をより増大させることができ
ることに着目した。そこで、前記溶射粒子の溶融量をよ
り増大させるために請求項4の発明において講じた技術
的手段(以下第4の技術的手段と称する)は、第2,第
3の技術的手段に係る電磁コイルを、陽極と陰極との間
のアーク発生部位の周りに配置したことである。
【0014】
【作用】第1,第2の技術的手段によれば、プラズマジ
ェットの噴射方向へ磁界を発生させるよう噴射ノズル,
プラズマジェットの内の少なくとも一方の周りに電磁コ
イルを配置したので、電磁コイルに電流を流して磁界を
発生させると、フレミングの左手の法則により(即ち電
磁力の作用で)プラズマジェットの幅を狭くする方向に
力が加わり、プラズマジェットが絞られることになる。
これにより、マスキングを用いずに基材の皮膜を形成す
る必要のない部分に溶射粒子が付着することを防止でき
る。従って、作業工数が短縮する。
【0015】又、前述の如くプラズマジェットが絞られ
るので、プラズマジェットの密度が大きくなり、溶射粒
子の溶融量が多くなる。これにより、基材への溶射粒子
の付着量が多くなる。つまり、溶射時間を長くせずに基
材への溶射粒子の付着量を確保できる。
【0016】上記第3の技術的手段によれば、電磁コイ
ルを噴射ノズルの周りに配置したので、前述の第2の技
術的手段の作用に加えて、噴射ノズルの噴射口に接近し
た位置に基材を配置することが可能になり、占有スペー
ス上有利になる。
【0017】上記第4の技術的手段によれば、プラズマ
発生部位即ちアーク発生部位の周りに電磁コイルを配置
したので、電磁コイルから発生する磁界の最大部位がア
ーク発生部位と一致し、その結果、最大電磁力がアーク
発生部位に加わることから、プラズマジェットが一層絞
られる。これにより、溶射粒子の溶融量が一層多くな
り、基材への溶射粒子の付着量も一層多くなる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例について説
明する。
【0019】図1は第1実施例に係るプラズマ溶射装置
の要部断面図である。
【0020】図1に示すプラズマ溶射装置10は、基材
11の表面にプラズマ溶射により溶射粒子から成る皮膜
12を形成するためのものである。陽極となる噴射ノズ
ル13内には、陰極14が噴射ノズル13との間で作動
ガス導入通路15を形成するように配置されている。こ
こで、噴射ノズル13及び陰極14を通電すると、噴射
ノズル13のテーパ部13aと陰極14との間にて直流
アーク(放電状態)が発生し、そのアークにより作動ガ
ス導入通路15を介して導入された作動ガス(例えばア
ルゴンガス、一次ガスにアルゴンガス,2次ガスに水素
ガス、一次ガスにアルゴンガス,2次ガスにヘリウムガ
ス、窒素ガス、一次ガスに窒素ガス,2次ガスに水素ガ
ス等)が超高温のプラズマに変換されるようになってい
る。噴射ノズル13には、アーク発生部位即ちプラズマ
発生部位17に溶射粒子を供給するための溶射粒子導入
通路16が形成されている。ここで、溶射粒子として
は、銅,鉄,アルミニウム,ニッケル,モリブデン等の
金属微粉末、ポリエステル,等の樹脂、アルミナ,ジル
コニア,ムライト,スピネル等ののセラミックスが用い
られるが、耐熱性及び耐摩耗性に優れ且つ熱応力の発生
の低い安定化ジルコニア(8%Y2 3 −ZrO2 )を
用いることが好ましい。
【0021】プラズマに溶射粒子を供給すると、溶射粒
子がプラズマにより溶融し、噴射ノズル10の噴射口1
3bからその溶融粒子と共にプラズマジェット18が噴
射されて基材11の表面に衝突し、皮膜12が形成され
る。尚、通常はプラズマジェット9の直径は30mmφ程
度である。
【0022】プラズマジェット18の周りには、本発明
の要旨となる電磁コイル19が配置され、この電磁コイ
ル19はコイル電源20に電気的に接続されている。こ
こで、電磁コイル19を通電すると、プラズマジェット
18の噴射方向(即ち図示左側から右側)へ磁界が発生
すると共にフレミングの左手の法則(電磁力の作用で)
によりプラズマジェット18の幅を狭くする方向に力が
作用する。これにより、プラズマジェット18を10mm
φ程度まで絞ることが可能となる。
【0023】ここで、上記したプラズマ溶射装置を用い
たプラズマ溶射法について簡単に説明する。
【0024】作動ガス導入通路15を介して作動ガスを
供給し、陽極となる噴射ノズル13と陰極14との間に
発生させたアークにより作動ガスを超高温のプラズマに
する。次に、プラズマに溶射粒子導入通路16を介して
溶射粒子を供給してプラズマジェット18により溶射粒
子を噴射ノズルの噴射口13bから基材12の表面に向
かって噴射するのと同時に、プラズマジェット18の周
りに配置した電磁コイルを通電して磁界を発生させるこ
とでプラズマジャット18を絞る。これにより、基材1
2の表面に皮膜12が形成される。
【0025】以上示したように、本実施例ではプラズマ
ジェット18の周りに電磁コイル19が配置されている
ので、電磁コイル19に電流を流して磁界を発生させる
と、フレミングの左手の法則により(電磁力の作用で)
プラズマジェット18の幅を狭くする方向に力が加わ
り、プラズマジェット18が絞られることになる。これ
により、マスキングを用いずに基材の皮膜を形成する必
要のない部分に溶射粒子が付着することを防止できる。
従って、作業工数が短縮する。
【0026】次に、図2を参照して第2実施例に係るプ
ラズマ溶射装置について説明する。
【0027】図2に示すプラズマ溶射装置30におい
て、噴射ノズル33は、陽極33aと、噴射口33cを
有する非磁性体の溶射ノズル本体33bとから構成され
ている。噴射ノズル33内には、陰極34が陽極33a
との間で作動ガス導入通路35を形成するように配置さ
れている。ここで、噴射ノズル13及び陰極14を通電
すると、陽極33aのテーパ部33dと陰極34との間
にて直流アーク(放電状態)が発生し、そのアークによ
り作動ガス導入通路35を介して導入された作動ガスが
超高温のプラズマに変換されるようになっている。噴射
ノズル33には、アーク発生部位即ちプラズマ発生部位
37に溶射粒子を供給するための溶射粒子導入通路36
が形成されている。尚、作動ガス及び溶射粒子として
は、第1実施例に示したものが用いられる。
【0028】尚、溶射粒子の溶融量を増大させるために
溶射粒子導入通路36は、アーク発生部位17近傍に配
設することが好ましい。
【0029】アーク発生部位17にて発生するプラズマ
に溶射粒子を供給すると、プラズマにより溶射粒子が溶
融し、噴射ノズル33の噴射口33cからその溶融粒子
と共にプラズマジェット38が噴射されて図示しない基
材の表面に衝突し、図示しない皮膜が形成される。
【0030】ところで、第1実施例では、電磁コイル1
9の配置位置を噴射口から噴射されるプラズマジェット
38の周りとしたが、この第2実施例では、電磁コイル
39の配置位置をアーク発生部位37の周りとしてい
る。尚、この電磁コイル39も、コイル電源40に電気
的に接続されている。ここで、電磁コイル39の中央部
の内側の磁界が最大となるので、その部分に発生するプ
ラズマジェット38に作用する力も最大となる。従っ
て、上記の如く電磁コイル39を配置すると、磁界によ
る最大力がアーク発生部位37に加えられ、プラズマジ
ェット38の発生部位を一層絞ることができる。尚、電
磁コイル39の中央部の図示左右方向位置をアーク発生
部位38の位置と略一致させることが好ましい。
【0031】ここで、アーク発生部位37と基材との間
の距離230mm,アーク発生部位37と噴射ノズル3
3の噴射口33cとの間の距離80mm,アーク発生部
位37と陽極33aの先端部(図2右端部)との間の距
離75mm及びアーク発生部位37と溶射粒子導入通路
36との間の距離20mmの場合における電磁コイル3
9の配置位置と溶射粒子の基材への付着量との関係を図
3に示す。尚、図3では、電磁コイル39の配置位置
は、アーク発生部位37から電磁コイル39の中央部ま
でのプラズマジェット噴射方向への距離と定義され、電
磁コイル39の配置位置が図2に示すアーク発生部位の
周りを基準としてその位置よりも左側の場合を正,右側
の場合を負としている。
【0032】図3から明らかなように、電磁コイルを配
置した本発明では、従来技術の如く電磁コイルを配置し
ない場合よりも、溶射粒子の基材への付着量が多くな
る。これは、電磁コイルに通電することで磁界を発生さ
せてプラズマジェットを絞る方向に力が作用し、プラズ
マジェットの密度が大きくなり、そのプラズマジェット
に供給される溶射粒子の溶融量が多くなるためと考えら
れる。
【0033】又、図3から明らかなように、単位時間当
たりの付着量を0.13g/s以上とするためには、電
磁コイル39の配置位置を−130mm〜120mmに
することが好ましい。又、第2実施例に記載したよう
に、電磁コイル39の配置位置が0mmの場合(即ち電
磁コイル39の中央部をアーク発生部位37と一致させ
た場合)が溶射粒子の付着量が最大となる。これは、磁
界による最大力がアーク発生部位37に加えられ、プラ
ズマジェット38の発生部位が一層絞られプラズマジェ
ット38の密度が最大となり、そのプラズマジェット3
8に供給される溶射粒子の溶融量が最大となるためと考
えられる。
【0034】上記した溶射装置を用いたプラズマ溶射法
については第1実施例と略同一であるので、その説明は
省略する。
【0035】以上示したように、第2実施例において
は、噴射ノズル33の周りに電磁コイル39を配置した
ので、電磁コイル39に電流を流して磁界を発生させる
と、フレミングの左手の法則により(電磁力の作用で)
プラズマジェット38の幅を狭くする方向に力が加わ
り、プラズマジェット38が絞られることになる。これ
により、マスキングを用いずに基材の皮膜を形成する必
要のない部分に溶射粒子が付着することを防止できる。
従って、作業工数が短縮する。
【0036】又、噴射ノズル33の周りに電磁コイル3
9を配置したので、噴射ノズル33の噴射口33cに接
近した位置に基材(図示せず)を設けることが可能にな
り、占有スペース上有利である。
【0037】又、プラズマ発生部位即ちアーク発生部位
17の周りに電磁コイル19の中央部を配置したので、
プラズマジェット39が最も絞られる。これにより、溶
射粒子の溶融量が最大となり、単位溶射時間当たりの溶
射粒子の付着量を最大にできる。
【0038】ここで、溶射粒子の溶融量が最大となるこ
とから、皮膜の表面に不溶の溶射粒子が残留することが
殆どなくなり、その結果、皮膜の緻密度が大きくなると
共にに皮膜の表面が均一な平坦面となる。
【0039】尚、第1,第2実施例は電子部品等への応
用、更に例えば耐摩耗性を要求される内燃機関用ピスト
ンのトップリング溝への溶射、トルクセンサーの必要な
磁歪皮膜の溶射をマスキング無しで効率良く行うことが
出来るものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1及び2の発明は、以下の如く効
果を有する。
【0041】プラズマジェットの噴射方向へ磁界を発生
させるよう噴射ノズル,プラズマジェットの内の少なく
とも一方の周りに電磁コイルを配置したので、電磁コイ
ルに電流を流して磁界を発生させると、フレミングの左
手の法則によりプラズマジェットの幅を狭くする方向に
力が加わり、プラズマジェットが絞られることになる。
これにより、マスキングを用いずに基材の皮膜を形成す
る必要のない部分に溶射粒子が付着することを防止でき
る。従って、作業工数が短縮する。
【0042】又、前述の如くプラズマジェットが絞られ
るので、プラズマジェットの密度が大きくなり、溶射粒
子の溶融量が多くなる。これにより、溶射時間を長くせ
ずに基材への溶射粒子の付着量を確保できる。
【0043】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0044】電磁コイルを噴射ノズルの周りに配置した
ので、前述の請求項2の効果に加えて、噴射ノズルの噴
射口に接近した位置に基材を配置することが可能にな
り、占有スペース上有利になる。
【0045】請求項4の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0046】プラズマ発生部位即ちアーク発生部位の周
りに電磁コイルを配置したので、プラズマジェットが一
層絞られる。これにより、溶射時間を長くせずに基材へ
の溶射粒子の付着量を一層確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るプラズマ溶射装置の要部断面
図である。
【図2】第2実施例に係るプラズマ溶射装置の要部断面
図である。
【図3】第2実施例に係るプラズマ溶射装置における電
磁コイル位置と溶射粒子の付着量との関係を示すグラフ
である。
【図4】従来技術に係るプラズマ溶射装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
10,30 プラズマ溶射装置 11 基材 12 皮膜 13,33 噴射ノズル 14,34 陰極 15,35 作動ガス導入通路 16,36 溶射粒子導入通路 17,37 アーク発生部位 18,38 プラズマジェット 19,39 電磁コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極を有する噴射ノズルと陰極との間に
    作動ガスを供給し、前記陽極と前記陰極との間に発生さ
    せたアークにより前記作動ガスを超高温のプラズマに
    し、前記プラズマに溶射粒子を供給してプラズマジェッ
    トにより前記溶射粒子を前記噴射ノズルの噴射口から基
    材の表面に向かって噴射して前記基材の表面に皮膜を形
    成するプラズマ溶射法において、前記噴射ノズル,プラ
    ズマジェットの内の少なくとも一方の周りに電磁コイル
    を配置し、前記電磁コイルに電流を流してプラズマジェ
    ットの噴射方向へ磁界を発生させたことを特徴とするプ
    ラズマ溶射法。
  2. 【請求項2】 陽極を有する噴射ノズルと、 前記陽極との間で作動ガス導入通路を形成するよう前記
    噴射ノズル内に配置され、前記陽極との間でアークを発
    生させて作動ガスを超高温のプラズマを生成する陰極
    と、 前記プラズマに溶射粒子を導入するための溶射粒子導入
    通路と、 前記溶射粒子と共に前記噴射ノズルの噴射口から基材の
    表面に向かって噴射されるプラズマジェットとを備えた
    プラズマ溶射装置において、 プラズマジェットの噴射方向へ磁界を発生させるよう前
    記噴射ノズル,プラズマジェットの内の少なくとも一方
    の周りに電磁コイルが配置されていることを特徴とする
    プラズマ溶射装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁コイルは、前記噴射ノズルの周
    りに配置されていることを特徴とする請求項2記載のプ
    ラズマ溶射装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁コイルは、前記陽極と前記陰極
    との間のアーク発生部位の周りに配置されていることを
    特徴とする請求項2,3記載のプラズマ溶射装置。
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