JPH06325709A - 荷電粒子ビーム露光装置及びそのクリーニング方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置及びそのクリーニング方法

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JPH06325709A
JPH06325709A JP5138755A JP13875593A JPH06325709A JP H06325709 A JPH06325709 A JP H06325709A JP 5138755 A JP5138755 A JP 5138755A JP 13875593 A JP13875593 A JP 13875593A JP H06325709 A JPH06325709 A JP H06325709A
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beam exposure
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高雅 佐藤
Yasushi Takahashi
靖 高橋
Juichi Sakamoto
樹一 坂本
Hiroshi Yasuda
洋 安田
Soichiro Arai
総一郎 荒井
Moritaka Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、継続的に安定して広範囲にプラズマ
を発生させて、オーバーホールすることなく効率的、か
つ効果的にクリーニングが行なえる荷電粒子ビーム露光
装置およびそのクリーニング方法を提供することを目的
とする。 【構成】露光すべき試料に荷電粒子ビームを照射して該
試料にパターンを形成する荷電粒子ビーム露光装置にお
いて、装置内部に酸素を主成分とするガスを導入し、露
光時に偏向を行なう複数の電極に高周波信号を印加して
内部にプラズマを発生させ内部の堆積物を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変矩形形やブランキ
ングアパーチャアレイを用いた荷電粒子ビーム露光装置
に関し、より詳細には、荷電粒子ビーム露光装置内のク
リーニングに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICは、その集積度と機能の向上
に伴い計算機、通信、機械制御等、広く産業全般に応用
されている。例えば、DRAMでは、1M、4M、16
M、64M、256M、1Gとその集積化が進んでい
る。このような高集積化は、ひとえに微細加工技術の進
歩によっている。
【0003】このような集積回路の高密度化に伴い、微
細パターンの形成方法として、電子線等の荷電粒子ビー
ムを用いた露光装置が開発されている。荷電粒子ビーム
露光では、0.05μm以下の微細加工が0.02μm
以下の位置合わせ精度で実現できる。
【0004】荷電粒子ビーム露光装置では、微細なパタ
ーンを正確な位置に露光するためには、電子ビームが安
定していることが必須である。特に、経時変化により電
子ビームが影響を受けないことが重要である。
【0005】従来の荷電粒子ビーム露光装置では、精度
劣化を引き起こす要因はビームドリフトである。このビ
ームドリフトを引き起こす要因は、以下の要素に大別で
きる。
【0006】1.投影レンズ内の静電偏向電極や鏡筒下
部の汚れによるチャージアップドリフト 2.縮小レンズより上流で発生したチャージアップドリ
フト 3.電磁偏向器を使用した際に発生するコイル発熱によ
る熱ドリフト 4.収束レンズの発熱による試料、ステージの伸縮によ
る位置ドリフト(相対的なビーム位置トリフト) 以上のドリフト成分のうち3と4は熱補償や熱分解、レ
ンズコイルの水冷等で極小に抑えることで、経時変化を
殆ど無視できる量に減少させることが可能になった。と
ころが、上記1と2のチャージアップドリフトは分解清
掃、部品交換(オーバーホール)で対応しているのが現
状である。
【0007】例えば、上記1のチャージアップドリフト
の要因として、鏡筒下部の汚れによるチャージアップド
リフトがある。この汚れは露光時にレジストを塗布して
試料に高エネルギーの粒子が照射されることにより、有
機材料から発生するガスが付着したものや、反射電子に
よるガス中の炭素成分が蒸着したものであり、絶縁物質
である。この汚れに反射電子や2次電子等のチャージが
溜ると、周りの電位に対して電界を発生し、ビーム位置
を変動させる(ビームドリフト)。しかも、チャージの
溜り方は露光パターンによってまちまちであり、系統だ
てて評価し補正することは殆ど不可能である。また、ア
ルミナ部品表面にメッキまたはメタライズを施した部品
に関しては、表面の洗浄性を保証することは困難であ
る。例えば、メッキ液の残留や洗浄時にメッキに発生す
るピンホール等が考えられる。 結局、定期的に鏡筒の
特性を表す偏向器のフィールド補正係数(ゲイン、ロー
テーション、台形、オフセット)を測定して、トリフト
成分を各成分に分解して吸収しつつ露光していき、単位
時間当りのドリフト量があるレベルを越えた時点で分解
清掃、部品交換によって対応している。
【0008】また、上記2のチャージアップドリフト
は、スリットに汚れが付着することに起因している。こ
のチャージアップドリフトに対しても、従来では、フィ
ールド補正係数を定期的に計算して対応しており、最終
的には分解清掃、部品交換を行っている。また、ブラン
キングアパーチャアレイ(BAA)を用いた荷電粒子ビ
ーム露光装置(以下、BAA電子ビーム露光装置とい
う)では、多数の開孔を通過した電子ビームを制御する
ことにより、最終的なビーム形状を作り出している。従
って、このBAAには直接電子ビームが照射され、しか
も露光中は絶え間なく照射されているので、レジストや
真空中の有機物がBAAに付着し、そこに帯電するチャ
ージアップが非常に早く起こる。このBAAでのチャー
ジアップにより、通過させたいビームの軌道が曲げら
れ、その先にあるアパーチャでカットされてしまった
り、カットしたいビームが通過したりして所望のパター
ンが描画できなくなってしまう。しかも、上記現象は経
時的に変化する場合が多い。これに対しては、従来はオ
ーバーホールで対応している。すなわち、早期に寿命と
なったBAAを交換する。従って、前述したような問題
点が生じる。
【0009】上記の分解清掃、部品交換は人手によらな
ければならず、多大の労力と時間を要する。また、組み
立て後には装置を再調整しなければならず、同様に多大
の労力と時間を要する。
【0010】上記問題点を解決することを意図した荷電
粒子ビーム露光方法が提案されている(特開昭61ー2
0321号公報参照)。ここに開示の方法によれば、次
のようにして、露光装置内部をクリーニングする。露光
装置のコラム内にその軸方向に沿って棒状の電極を挿入
し、この電極とコラム内壁との間に高周波電圧を印加し
てコラム内部にプラズマを発生させ、このプラズマによ
りコラム内部の付着物をアッシングする。
【0011】また、特開昭61ー59826号公報に
は、次のクリーニング方法が開示されている。露光装置
のコラム内の真空内部品および電極をアースから絶縁し
て、高周波電圧を印加する。一方、コラム内に酸素ガス
を導入しておく。高周波電圧の印加により酸素ガスプラ
ズマが発生し、コラム内の真空部品や電極の炭素化合物
の汚れをアッシングする。
【0012】さらに、特開平3ー19314号公報に
は、次のクリーニング方法が開示されている。このクリ
ーニング方法では、図24に示す筒体1を用いる。この
筒体1は、露光すべき試料の上部に設けられる。筒体1
の本体2は絶縁性のセラミックで形成され、その内周面
に複数のT字型の凹部3が形成されている。本体2の内
周面は金等の導電体でメッキされ、この後、各凹部3の
一端部3aの金メッキを放電加工により除去する。これ
により、金メッキによる導電部4aー4hは光軸に沿っ
て互いに絶縁分離されている。対向する電極間には、発
振器5の高周波信号が印加される。図24では、便宜
上、一対の対向する電極のみに高周波信号を印加してい
る様子が示されている。
【0013】この筒体1内部には、酸素などのクリーニ
ングガスを導入し、高周波信号を印加してクリーニング
ガスを活性化させることで、筒体2内周面の堆積物をエ
ッチング除去する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は以下の問題点を有する。
【0015】特開昭61ー20321号公報に開示のク
リーニング方法では、棒状の電極を挿入するための構成
が複雑である。また、本発明者の実験によれば、ラジカ
ル状態のガスを含むプラズマを安定して広範囲に発生さ
せることができないことが確認された。例えば、プラズ
マは棒状の電極の周りの狭い範囲に短時間発生するのみ
である。
【0016】特開昭61ー59826号公報に開示のク
リーニング方法は、その原理的な事項のみ開示してお
り、実際に装置を組んで実験してみると、同様にラジカ
ル状態のガスを含むプラズマを安定して広範囲に発生さ
せることができないことが確認された。
【0017】特開平3ー19314号公報に開示のクリ
ーニング方法も同様に、実際に装置を組んで実験してみ
ると、やはりラジカル状態のガスを含むプラズマを安定
して広範囲に発生させることができないことが確認され
た。例えば、僅かな条件の相違でプラズマが発生しなか
ったり、同じ条件でもプラズマが発生したり、発生しな
かったりすることが確認された。
【0018】以上のことから、上記文献に開示のクリー
ニング方法はいずれも、実用化には不十分であり、さら
に何等かの改良を施さなければ実用化できない。さら
に、上記文献に開示の方法では、ブランキングアパーチ
ャアレイなど、電極以外の部分をオーバホールすること
なく効率的にクリーニングすることが出来ない。
【0019】従って、本発明は上記従来の問題点を解決
し、継続的に安定して広範囲にプラズマを発生させて、
鏡筒内部のみならずその周辺部に堆積した付着物、さら
にはブランキングアパーチャアレイ等その他の汚れ易い
部分に付着した付着物をオーバーホールすることなく効
率的、かつ効果的にエッチングで除去できる機構を供え
た荷電粒子ビーム露光装置およびそのクリーニング方法
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、以下の構
成を具備する荷電粒子ビーム露光装置で解決される。
【0021】図1は、本発明の原理を示す図である。荷
電粒子ビーム露光装置のメインチャンバM1内には、複
数の電極(例えば、サブディフレクタ電極)D1−D8
が略等間隔で荷電粒子ビームの光軸の周りに配列されて
いる。メインチャンバM1内にはバルブM3を介して酸
素を主成分とするガスが導入され、0.1Torr−4
Torrの真空度で保たれている。
【0022】各電極D1−D8は、高周波信号源M3ま
たはグランドGNDのいずれか一方に接続されている。
ここで、クリーニング時、隣り合う電極には高周波信号
と接地電位が交互に印加されるようにすることが好まし
い。図1では、電極D1に高周波信号を印加し、その両
側の電極D2とD8には接地電位を印加する。このた
め、対向する電極には、同一の信号(電圧)が与えられ
る。例えば、電極D1とこれに対向する電極D5には高
周波信号が印加され、電極D2とこれに対向する電極D
6には接地電位が印加されている。
【0023】また、高周波信号の周波数は100kHz
−800kHzの範囲に設定する。
【0024】
【作用】図1に示すように電極D1−D8に高周波信号
と接地電位を与えると、図25に示す従来の構成より
も、極めて安定してまた広範囲に酸素のラジカルを含む
プラズマを発生させることが確認できた。
【0025】なお、後述するように、高周波信号に関す
る周波数以外のパラメータ(出力、印加時間)を所定の
範囲内に設定し、また電極の形状や対向する電極間の距
離、電極D1−D8の下端と試料との距離や鏡筒と試料
との距離等をそれぞれ所定の範囲内に設定することで、
より安定して広範囲に酸素のプラズマ・ラジカル状態を
発生させることが可能であることが確認された。
【0026】例えば、電極がサブディフレクタのもので
あれば、鏡筒内のみならず、投影レンズ内の電極周辺の
部品にまで酸素のプラズマ・ラジカル状態が生じ、これ
らの部品をクリーニングすることができる。また、ブラ
ンキングアパーチャアレイをクリーニングするには、例
えば、ブランキングアパーチャアレイの近傍に電極D1
−D8を設けて、上述のように制御する。
【0027】
【実施例】まず、図2を参照して、本発明の第1の実施
例による荷電粒子ビーム露光装置の構成について説明す
る。
【0028】図2に示す露光装置は、露光部10と制御
部50とに大きく分けられる。露光部10は、電子ビー
ムを発生し、スポット状もしくはパターン状に整形し、
露光対象物の所望位置に露光する。制御部50は、露光
部10を制御する信号を生成する部分である。なお、露
光部10の下には、露光対象物(試料)Wを載置するス
テージ35がある。
【0029】まず、露光部10について説明する。カソ
ード電極11から発生した電子は、グリッド電極12お
よびアノード電極13によって引き出される。これらの
電極11、12、13が荷電電子ビーム発生源14を構
成する。
【0030】荷電電子ビーム発生源14から発生した電
子ビームは、例えば矩形状開口を有する第1のスリット
15によって整形され、電子ビームを集束する第1の電
子レンズ16を通過し、透過マスク20上のビーム照射
位置を修正偏向するためのスリットディフレクタ17に
入射する。スリットディフレクタ17は、修正偏向信号
S1によって制御される。
【0031】電子ビームを所望のパターンに整形するた
めに、矩形開口や所定パターンのブロックパターン開口
等の複数の透過孔を有する透過マスク(ステンシルマス
ク)20を用いる。スリットティフレクタ17を通過し
た電子ビームは、電子ビーム整形部を通って所望のパタ
ーンに整形される。この電子ビーム整形部は、対向して
設けられた第2の電子レンズ18、第3の電子レンズ1
9、これらの電子レンズ間に水平方向に移動可能に装着
されて透過マスク20、透過マスク20の上および下に
配置され、それぞれ位置情報P1ーP4に応じて電子ビ
ームを偏向し、透過マスク20上の透過孔の1つを選択
する第1ないし第4の偏向器21ー24を含む。
【0032】整形された電子ビームは、ブランキング信
号SBか印加されるブランキング電極25によって遮
断、もしくは通過するように制御される。ブランキング
電極25を通過した電子ビームは、第4の電子レンズ2
6、アパーチャ27、リフォーカスコイル28、第5の
電子レンズ29によって調整され、フォーカスコイル3
0に入射する。フォーカスコイル30は、電子ビームを
露光対象面上にフォーカスさせる機能を有する。また、
スティグコイル31は、非点収差を補正する。電子ビー
ムは、さらに第6の電子レンズ32、露光位置決定信号
S2、S3に応じて露光対象物W上の位置決めを行う電
磁偏向器であるメインディフレクタ33、および静電偏
向器であるサブディフレクタ34によってその位置が制
御され、露光対象物W上の所望位置に照射される。
【0033】なお、露光対象物Wは、XY方向に移動可
能なステージ35に載置され、移動される。また、露光
部10には、さらに第1−第4のアラインメントコイル
36、37、38、39が設けられている。
【0034】制御部50はメモリ51、CPU52を有
する。集積回路装置の設計データはメモリ51に記憶さ
れ、CPU52によって読み出され、処理される。CP
U52は、その他、荷電電子ビーム露光装置全体を制御
する。
【0035】インタフェース53は、CPU52によっ
て取り込まれた描画情報、例えばパターンを描画すべき
ウエハW上の描画位置情報、および透過マスク20のマ
スク情報等の各種情報を、データメモリ54およびシー
ケンスコントローラ60に転送する。データメモリ54
はインタフェース53から転送された描画パターン情報
およびマスク情報を記憶保持する。
【0036】パターン制御コントローラ55は、データ
メモリ54から描画パターン情報およびマスク情報を受
け、それらに従って透過マスクの透過孔の1つを指定
し、その指定透過孔の透過マスク上での位置を示す位置
信号P1−P4を発生する。また、パターン制御コント
ローラ55は、描画すべきパターン形状と指定透過孔形
状との形状差に応じた補正値Hを演算する処理を含む各
種処理を行う指定機能、保持機能、演算機能および出力
機能を有する。
【0037】アンプ部56はディジタル・アナログ変換
機能および増幅機能を有し、補正値Hを受け、修正偏向
信号S1を生成する。マスク移動機構57は、パターン
制御コントローラ55からの信号に従い、必要に応じて
透過マスク20を移動させる。
【0038】ブランキング制御回路58は、パターン制
御コントローラ55からの信号に応じて、ディジタル・
アナログ変換機能および増幅機能を有するアンプ部59
を制御し、ブランキング信号SBを発生する。
【0039】シーケンスコントローラ60は、インタフ
ェース部53から描画位置情報を受け、描画処理シーケ
ンスを制御する。ステージ移動機構61は、シーケンス
コントローラ60からの信号に応じて、必要に応じてス
テージ35を移動させる。
【0040】このステージ35の移動は、レーザ干渉計
62によって検出され、偏向制御回路63に供給され
る。偏向制御回路63は、試料(ウエハ)W上の露光位
置を演算し、露光位置決定信号S2、S3を発生するア
ンプ部64、65に信号を供給すると共に、シーケンス
コントローラ60にも信号を供給する。なお、アンプ部
64、65はそれぞれ、ディジタル・アナログ変換機能
および増幅機能を有する。
【0041】通常の電子ビーム露光においては、電磁偏
向器であるメインディフレクディフレクタ33によって
2−10mm□の偏向フィールドをビーム偏向し、静電
偏向器であるサブディフレクタ34によって、100μ
m□程度のサブフィールドを偏向する。
【0042】パターンデータは、CPU52によってメ
モリ51から読み出され、データメモリ54に転送さ
れ、ここに蓄積される。データメモリ54から読み出さ
れたパターンデータによって、パターン制御コントロー
ラ55はパターンを各ショットごとに分解する。各ショ
ットに分解されたパターンデータは、メインディフレク
タ33用のデータ、サブディフレクタ34用のデータ、
スリットディフレクタ17用のデータ、ブランキング信
号SB等の信号に分離され、電子ビームを偏向制御す
る。
【0043】なお、図を複雑化させないために図示を省
略するが、ステージ35と試料Wからの反射電子を検出
する検出器が試料Wに対向するように設けられている。
【0044】図3に示すように、荷電電子ビーム発生源
14から試料までは、鏡筒41とメインチャンバ42で
覆われている。鏡筒43の上部には、バルブ44を介し
て排気ポンプ43が設けられている。メインチャンバ4
2には、バルブ46を介して排気ポンプ45が設けられ
ている。さらに、バルブ48−51を介して排気ポンプ
47が鏡筒41およびメインチャンバ42に接続されて
いる。
【0045】鏡筒41内部はバルブを有するパーティシ
ョンで複数の空間に区切られている。例えば、荷電電子
ビーム発生源14は、バルブ53を有するパーティショ
ン52で仕切ることができる。
【0046】また、酸素ガスを鏡筒41下部に導入する
ためのバルブ54が設けらている。このバルブ54に代
えてまたはこれに加えて、酸素ガスをメインチャンバ4
2に導入するバルブ55を設けてもよい。
【0047】図4,図5にスリットディフレクタ17の
構成図を示す。図4は斜視図、図5は横断面図を示す。
【0048】スリットディフレクタ17は図4,図5に
示すように円筒状のシールド導体400及び4片の電極
401、402、403、404より構成される。シー
ルド導体400は円筒形に形成された導電性が良好な金
属材等よりなり、接地されている。
【0049】電極401,402,403,404はベ
リリウム−銅等よりなる良好な導電性を有する金属材よ
り構成され、その横断面形状は台形状をなし、シールド
導体400の円筒内部に配設される。電極401〜40
4は電極401の長辺と電極403の長辺とが互いに平
行に対向し、電極402の長辺と電極404との長辺と
が互いに平行に対向し、かつ、電極401、403の長
辺と電極402、404の長辺はその延長線上で直交す
るように配置されている。
【0050】電極401〜404の形状及び配置を以上
のような構成とすることにより、電極401〜404の
うち互いに隣り合う電極間の距離が外周に向うに従って
大きくなるように構成される。
【0051】また、電極401と電極403との間隔及
び電極402と電極404との間隔をA、電極401〜
404とシールド導体400との最小の間隔をBとした
とき、A:Bが3:1以下となるように設定されてお
り、以上の条件によれば、電極401〜404によりプ
ラズマを発生させた場合にシールド導体400と電極4
01〜404との間に比べて、電極401〜404間で
プラズマが発生しやすくなる。
【0052】次にスリットディフレクタ17の動作を説
明する。スリットディフレクタ17は露光時にはアンプ
部56からの修正偏向信号S1に応じて電極401〜4
04に電圧が印加され、電子ビームが電極401〜40
4の電位により偏向される。
【0053】また、プラズマクリーニングを行なう場合
には、図6に示すように電極401及び電極403に高
周波信号源405より高周波信号(100KHz−80
0KHz)が供給され、電極402及び電極404は接
地される。また、チャンバ内は酸素を主成分とするガス
が導入され、0.1Torr−4Torrの真空度に保
持される。
【0054】以上の条件により電極401〜404の互
いに隣り合う電極間に種プラズマ411〜414が発生
する。種プラズマ411〜414は電極401〜404
の互いに隣り合う電極間の互いの間隔が最も近接し、電
位傾斜が急激な部分となる頂点a〜h付近に発生するこ
とになる。
【0055】スリットディフレクタ17では種プラズマ
411〜414を基にプラズマが発生し、電極401〜
404外周部分では電極401〜404間の電位の傾斜
が緩やかになるため、プラズマが発生しにくく、電位の
傾斜が比較的急激な電極401〜404に囲まれた領域
406にプラズマが集中する。
【0056】このように、電極401〜404の電子ビ
ームの光軸L1 に面し、汚れやすい領域(図5に破線で
示す領域)に面して集中的にプラズマを発生させること
ができるため、効率的にクリーニングが行なえる。ま
た、不要な部分でのプラズマの発生を抑制できるため、
省電力化が計れる。
【0057】また、露光時においても電極401〜40
4とシールド導体400との間の不要な静電容量を減少
させることができるため、電子ビームの偏向動作の応答
を高速に行ない得る。さらに、クリーニングにより電極
401〜404がクリーンに保持されるため、電子ビー
ムの正確な偏向動作が可能となる。
【0058】なお、本実施例では電極401〜404の
形状を台形状としたがこれに限ることはなく、扇形状、
三角形状、凸形状等でもよく、要は電子ビームの光軸L
1 から外方に向うに従って電極間の間隔が大きくなる形
状であればよい。
【0059】図7,図8は、図3に示す静電偏向器であ
るサブディフレクタ34と、その周辺部分を示す図であ
る。サブディフレクタ34は円筒状に形成されており、
内部に複数の電極を有する。サブディフレクタ34の構
造については、図9を参照して後述する。サブディフレ
クタ34の上部には、絶縁物質で形成された筒状部品5
6aが配置されている。筒状部品56aは円形の中空を
有し、上端部にリング状のフランジ57を有している。
なお、筒状部品56aの中空部分およびフランジ57の
上面部分には、メッキ(導電膜)が施されている。筒状
部品56aの上端部に設けられているフランジ57は、
Oリング59を挿んで露光装置のフレーム部材60に固
定されている。またサブディフレクタ34の下部には、
同じく絶縁物質で形成された筒状部品56bが配置され
ている。筒状部品56bは円形の中空を有し、下端部に
リング状のフランジ58を有している。このフランジ5
8は、試料Wに面しており、鏡筒41の下端部に相当す
る。なお、筒状部品56bおよびフランジ58の全面
に、メッキ(導電膜)が施されている。また、図示する
ように、筒状部品56a,56b、フランジ57,58
は接地電位に設定されている。
【0060】サブディフレクタ34は、絶縁物質で形成
された別の筒状部品61で図示するように覆われてい
る。この筒状部品61の下端部にはフランジ62が設け
られており、Oリング63を挿んで露光装置のフレーム
部材64に固定されている。また、筒状部品61の上部
はOリング66を挿んで露光装置のフレーム部材66に
固定されている。上記フレーム部材60,66は絶縁物
質で形成されている。
【0061】ここで、酸素を含むガスのプラズマ・ラジ
カル状態を安定して広範囲に発生させるためには、フラ
ンジ58、すなわち鏡筒41の下端部と試料Wの試料面
との距離T1を10mm以下に設定することが好まし
い。また、サブディフレクタ34の電極下端から試料面
までの距離T2を25mm以下に設定することが好まし
い。これらの数値範囲以外の距離に設定すると、プラズ
マ・ラジカル状態を安定して発生させることが出来ない
ことが確認されている。
【0062】図9は、サブディフレクタ34の構成を示
す図である。図9の(I)はサブディフレクタ34の斜
視図であり、図9の(II)は(I)のAーA線断面図
である。サブディフレクタ34はアルミナセラミックの
電極固定筒67を有する。電極固定筒67の内周面に
は、複数(図9では8つ)の断面L字型の電極支持部6
8が設けられている。これに対応して、L字型溝70a
が形成されている。これらの電極支持部68を有する電
極固定筒67の内周面には、図示する位置に形成された
電極絶縁部70を除いてメッキ(導電膜)69が施され
ている。これにより、8つの電極が形成されている。メ
ッキ69が施された電極支持部68は、電極固定筒67
の軸方向に沿って連続して形成されている。図9の
(I)に示すように、メッキ69が施された電極支持部
68は、電極固定筒67の上端から僅かに突出してい
る。なお、以下の説明では、電極支持部68とメッキ6
9を合わせて電極71という。
【0063】電極固定筒67の外周面を結ぶ径Ф1は例
えば10mmで、対向する電極71間を結ぶ径Ф2は6
mmである。また、隣り合う電極71間の距離Ф3は例
えば0.5mmである。なお、対向する電極71間の距
離Ф2は特にプラズマの安定的な発生に関係し、4−1
0mmの範囲にあることが好ましいことが確認されてい
る。
【0064】図9に示すサブディフレクタ34は、次の
ように製造できる。粘土状のアルミナセラミックを射出
成形した後、焼成する。そして、成形体を研磨し、メッ
キを施したのち、メッキをカットしてメッキ部69と電
極絶縁部70とを有する複数の電極71を形成する。
【0065】図7,図8に示す筒状部品56の外周面お
よびフランジ57の裏面には複数の配線パターンが形成
されており、それぞれ複数(図9では8つ)電極71に
接続されている。フランジ57の裏面に半径方向に等方
的に形成されている配線パターンは、Oリング59を介
して外部(大気)に引き出される。なお、Oリング59
の配線パターンに面する部分は絶縁物質で形成されてい
る。
【0066】サブディフレクタ34の8つの電極71に
は、図1に示すように高周波信号と接地電位のいずれか
一方が印加される。この場合、クリーニング時には、隣
り合う電極には異なった信号が印加されるようにする。
次に、露光装置内部をクリーニングする動作について説
明する。
【0067】まず、図3に示すバルブ53ならびにバル
ブ49および50を閉じた状態で、バルブ54を介して
酸素を主成分とするガスを鏡筒41内に導入する。一
方、排気ポンプ45でメインチャンバ42で排気して、
所定の真空度(前述の0.1Torr−4Torrの範
囲内)に設定する。このとき、ガスは上から下へ流れる
ダウンフローとなる。
【0068】クリーング時、ステージ35に載置される
試料Wとして、シリコンウエハを用いる。なお、試料W
の中心と鏡筒41の中心軸とはほぼ一致するようにして
おく。
【0069】サブディフレクタ34の電極71に、図1
のように高周波信号と接地電位を印加する。プラズマ・
ラジカル状態を安定に発生させるためには、高周波信号
の周波数を100kHz−800kHzの範囲内に設定
し、その出力を100w以下とし、トータルの印加時間
を10分以下とすることが好ましい。なお、汚れの状況
により、上記条件で複数回印加する。この条件におい
て、プラズマラジカル状態が安定に発生することが確認
された。なお、高周波信号の周波数は、上記範囲の通
り、露光時の周波数よりもかなり低い。
【0070】プラズマラジカルはガスのダウンフローに
沿って、縦方向に発生する。図7,図8のフランジ58
から流出するガスは、前記距離T1を10mm以下に設
定し、また前記距離T2を25mm以下に設定すること
で放射状に広がり、電極71のみならずこれらの周辺部
の部品(図示しない反射電子検出器の周辺まで)に対し
てもクリーニングの効果を発揮させることができる。ク
リーニング時、荷電電子ビーム発生源14は隔離される
ので、悪影響を受けない。
【0071】また、大気リークの必要性がないため真空
引きの時間を1時間程度に短縮でき、部品の不良を招く
ことはなく、分解清掃、部品交換の作業ミスの危険性も
皆無である。鏡筒を分解する必要性がないため、光軸出
しからレンズ条件設定ならびに偏向器の補正係数、偏向
特性マップ(STIG、FOCUS、歪み)等を再度取
得する必要は無く、立ち上げ時間を短縮させることがで
きる。
【0072】なお、図3において、酸素を主成分とする
ガスの流れをダウンフローに代えてアッパフローに設定
しても良い。この場合は、ガスを図3のバルブ55から
導入し、バルブ49や50を介して排気ポンプ47で排
気する。これにより、ガスはサブディフレクタ34を下
から上へ流れる。この場合は、電極71の上部周辺にあ
る部品を効果的にクリーニングすることができる。ダウ
ンフローとアッパフローの両方を採用しても良い。
【0073】本発明によるクリーニングの効果は、次の
ようにして確認できる。ウエハ上に有機材料膜(レジス
ト)を予め塗布しておく。プラズマの発生によりレジス
ト上にラジカルが飛来、または直接プラズマが発生する
ことにより気化する。この粒子の付着状態を目視するこ
とで、クリーニングの効果を確認できる。
【0074】また、別の方法でもクリーニングの効果を
確認できる。クリーニング後、導入したガスを排気し、
ビーム出しを行う。次に、図10に示すように、静電偏
向領域の4つのコーナー(A)(B)(C)(D)に電
子ビームを偏向するような電位をサブディフレクタ34
の複数の電極71に印加する。それぞれのコーナーにお
いては、数秒から数十秒の時間でビームを照射する。
【0075】図11に示すように、静電偏向領域の大き
さに比べ、電極71は十分に大きい(図11の場合、対
向する電極間の距離Ф2は6mmである)ため、静電偏
向領域のコーナー(A)(B)(C)(D)から電極7
1への反射電子量は、各コーナーにおいてほぼ同一と考
えられる。しかし、電極71による電界により、反射電
子、2次電子は正の電極側に引き寄せられるため、正の
電極に汚れがあれば、その汚れに溜る電荷(負)によ
り、ビームはドリフトする。
【0076】通常の露光時には、同じ位置にビームを照
射する時間(つまり、静電偏向器が同じ電界を発生する
時間)は、長くても数μsecであり、数秒間の間には
ほぼフィールド全面を走査していることになる。従っ
て、同じ電界を数秒から数十秒印加することは、電界表
面にチャージを溜める時間を1、000、000倍大き
くすることになる。この加速試験の量がそのまま本当の
ドリフトになるとは考えられないが、電極表面の汚れ不
良の検査には最も感度の高い測定方法である。
【0077】図12は、静電偏向領域(100μm□)
において、ビーム(3μm□)を10秒間試料に照射し
た場合の各コーナーでのビームドリフト(チャージアッ
プドリフト)を示す。ビームドリフトを表す矢印の方向
がビームトリフト方向を示し、矢印の長さがビームドリ
フト量を示している。図12の(1)は、クリーニング
前の状態を示している。図12の(2)は、20秒のク
リーニングを4回行った場合と、8回行った場合を示
す。さらに、図12の(3)は、20秒のクリーニング
を12回行った場合を示す。図12から判るように、ク
リーニング後のビームドリフトは減少している。すなわ
ち、電極71に付着した汚れがクリーニングされたこと
を示している。
【0078】図13,図14にサブディフレクタ34の
変形例の電極構成図を示す。図13は斜視図、図14は
横断面図を示す。
【0079】本変形例はサブディフレクタを円筒形状の
シールド導体500及び8片の電極部501〜508で
構成してなる。シールド導体500は円筒形状に形成さ
れたアルミナセラミック等の絶縁材500aの内側表面
に金(Au)等の導電材よりなる導電膜500bを形成
してなり、導電膜500bは接地され、その内部に8片
の電極部501〜508が配設される。
【0080】電極部501〜508は夫々アルミナセラ
ミック等の絶縁材よりなる電極支持部509〜516表
面に金(Au)等の導電材よりなる導電膜517〜52
4を形成してなる。電極支持部509〜516は夫々そ
の横断面形状が略凸字状に形成されている。導電膜51
7〜524は電極支持部509〜516のシールド導体
500に対向する幅の狭い面を除いて形成されている。
【0081】電極部501〜508はシールド導体50
0の内部に幅の広い部分が光軸L1に対向し、幅の狭い
部分がシールド導体500の内壁に対向するように、か
つ、光軸L1 を中心として等角度となるように配設され
ている。
【0082】このため、電極部501〜508は互いに
隣り合う電極部との間隔が内周側で狭く、外周側で広く
なる構成とされている。また、光軸L1 を中心にして互
いに対向する電極部間の距離をA、電極部501〜50
8とシールド導体500との間隔をBとすると、A:B
=3:1以下に設定されている。
【0083】本変形例の電極部501〜508の製造方
法は粘度状のアルミナセラミックを射出成形した後焼成
し、焼成することにより得た成形体を研磨し、その周囲
に導電膜を形成し、不要な部分の導電膜を除去すること
により形成される。
【0084】次にサブディフレクタ34の変形例の動作
を図15と共に説明する。サブディフレクタ34の電極
部501〜508の導電膜517〜524は露光時には
アンプ部65と接続され、電子ビームの偏向量に応じた
偏向電圧が印加され、電子ビームの偏向制御を行なう。
【0085】また、プラズマクリーニング時には図15
に示すように電極部501、503、505、507の
導電膜517、519、521、523には高周波信号
源525と接続され、80KHz−100KHzの高周
波信号が供給され、電極部502、504、506、5
08の導電膜518、520、522、524は接地さ
れる。このため、互いに隣り合う電極部間の電位が高周
波で変化し、互いに隣り合う電極部間に種プラズマ52
6〜533が発生する。
【0086】このとき、種プラズマ526〜533は電
位の傾斜が急激なところに発生しやすいため、電極部5
01〜508の導電膜517〜524の互いに隣り合う
電極部間の間隔が狭くなる部分、つまり、光軸L1 に面
した部分で発生することになる。また、電極部501〜
508は電子ビームの光軸L1 から外方に向うに従って
互いに隣り合う電極部間の間隔が広くなっていくため、
電位の傾斜はゆるやかになり、また、シールド導体50
0と電極部501−508間の間隔もシールド導体50
0と電極部501〜508間でプラズマが発生しにくい
条件となるA:B=3:1以下に設定され、さらに、こ
れに加えてシールド導体500と電極部501〜508
との間の間隔が最も狭くなる部分では電極501〜50
8の導電性メッキ517〜524がはがされているた
め、電極部501〜508の外周部分にはプラズマは発
生しにくく、電極部501〜508に囲まれた領域53
4で種プラズマ526〜533を基にプラズマが発生す
る。
【0087】したがって、電極部501〜508の電子
ビームの光軸L1 に面していて、汚れの付着しやすい部
分(図14に破線で示す)に面してプラズマが主に発生
することになるため、効率よく、クリーニングが行なえ
る。また、電極部501〜508の外周部分の汚れの付
着しにくい部分ではプラズマが発生しにくく、不要なプ
ラズマを発生させずに済むため、省電力化が計れる。
【0088】さらに、電極部501〜508間の静電容
量、及び、シールド導体500と電極部501〜508
との間の静電容量も最小限に抑制できるため、露光時の
偏向の応答性も高速化することができる。
【0089】また、本変形例によれば、図9に示すサブ
ディフレクタ34に比べて形状が単純であるため、その
製造も容易となる。
【0090】なお、本変形例では、電極部501〜50
8の横断面形状を略凸状としたが、これに限ることはな
く、扇状、三角形、台形等の形状としてもよく、要は、
電子ビームの光軸L1 から外方に向うに従って、互いに
隣り合う電極部間の間隔が大きくなる形状であればよ
い。
【0091】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例は、ブランキングアパーチャアレイ
(BAA)を用いた荷電粒子ビーム露光装置(BAA電
子ビーム露光装置という)である。前述したように、B
AA電子ビーム露光装置では、BAAの多数の開孔を通
過した電子ビームを制御することにより、最終的なビー
ム形状を作り出している。従って、このBAAには直接
電子ビームが照射され、しかも露光中は絶え間なく照射
されているので、レジストや真空中の有機物がBAAに
付着し、そこに帯電するチャージアップが非常に早く起
こる。このBAAでのチャージアップにより、通過させ
たいビームの軌道が曲げられ、その先にあるアパーチャ
でカットされてしまったり、カットしたいビームが通過
したりして所望のパターンが描画できなくなってしま
う。しかも、上記現象は経時的に変化する場合が多い。
【0092】これに対しては、従来はオーバーホールで
対応している。すなわち、早期に寿命となったBAAを
交換する。従って、前述したような問題点が生じる。
【0093】図16はBAA電子ビーム露光装置の構成
を示す図である。BAA電子ビーム露光装置は鏡筒72
とメインチャンバ73を有し、これらに排気ポンプ74
a、74b、74c、75、76が図示するように接続
されている。鏡筒72内部はパーティション77、7
8、79で複数の空間に分割されている。これらのパー
ティション77、78、79はそれぞれバルブ80、8
1、82を具備する。鏡筒72の上部には荷電電子ビー
ム発生源83が設けられている。L1、L2は電子レン
ズを示す。
【0094】パーティション78と79で囲まれた空間
内には、支持部84に取り付けられたBAA85と、そ
の上部に位置決めされたクリーニング電極ユニット86
とが設けられている。クリーニング電極ユニット86
は、BAA85をクリーニングするためのものである。
【0095】パーティション82の下には、ブランキン
グ電極87と電子レンズL3が設けられている。さらに
その下には、電子レンズL4と電子レンズL5とが設け
られている。電子レンズL5は、メインディフレクタや
サブディフレクタ等を有する。メインチャンバ73に
は、ステージ89とこの上に載置された試料Wを有す
る。
【0096】前述のクリーニング電極ユニット86は、
例えば図9に示すサブディフレクタ34で構成できる。
すなわち、クリーニング電極ユニット86は、電極固定
筒67に形成された複数の電極71を有する。電極固定
筒67内には、図7に示すように筒状部品57が挿入さ
れ、その上部フランジ57は露光装置のフレーム60
(図16では、このフレーム60はパーティション79
の近傍に設けられている)にOリング59を介して固定
されている。電極71の外部での引き出しは、前述のよ
うに行われている。なお、図を複雑化させないために、
図16ではクリーニング電極ユニット86を単なるブロ
ックで表している。
【0097】ここで、BAA露光装置の動作原理につい
て、図17と18を参照して説明する。図17は、BA
A85を用いて所定のパターンが露光されていく状況を
説明する図である。説明を簡略化するために、BAA8
5の複数のアパーチャのうち、図17の(A)に示すよ
うに第1の開孔段(A列とし、3個の開孔1、3、5を
有するものとする)と第2の開孔段(B列とし、2個の
開孔2と4を有するものとする)からなる第1群の開孔
を通過する荷電粒子ビームのみによって、図17の
(B)に示されるパターンが描画されていく状況が図1
7の(C)に示されている。ここで、上記第1の開孔段
の各開孔1、3、5がビームの走査方向と直角な方向に
互いにピッチ2Sだけずれているとすれば、上記第2の
開孔段の各開孔2、4は上記第1の開孔段の各開孔1、
3、5に対してピッチSだけずらされている。
【0098】ここで、図17の例では、Y方向のラスタ
走査の速度は100μm/5μsec=0.05μm/
2.5nsecである。従って、このA列に属する各開
孔に設けられたブランキング電極(後述のグランド電極
とアクティブ電極)に印加されるオン・オフ信号に対
し、B列に属する各開孔に設けられたブランキング電極
に印加されるオン・オフ信号は、A列とB列との走査方
向の間隔をLとするとき、TsABs=L/V(Vはラスタ
ー走査の速度)だけ遅延されていれば良い。ここで、上
記の例ではL=0.1μm、V=0.05μm/2.5
nsecであるから、TsAABs =5nsecとなる。こ
のようにして、ラスター走査が試料上の所定の位置にき
たときに、所定位置にビームが照射される。すなわち、
図17の(C)に示すように、まず時刻T=1(ここで
時刻Tはラスター走査が0.05μm進む時間を単位と
しており、上記の例では2.5nsecである)では、
描画すべきパターンのうち、その最下段の2領域(ー方
向の斜線を施した領域)が、上記A段の開孔1および3
を通過する荷電粒子ビームによって照射される。次に、
T=2(2.5nsec経過後)となると、最下段の直
上列の3領域(ー方向の斜線を施した領域)が開孔1、
3、5を通過する荷電粒子ビームによって照射される。
なお、ここで上記最下段における両方向の斜線を施した
領域は、その前の時刻(すなわちT=1)ですでに照射
されている領域を示す。
【0099】以下、同様にしてT=3では、次の段の2
領域(ー方向斜線を施した領域)が、開孔1および3を
通過する荷電粒子ビームによって照射され、さらにT=
4では次の段の3領域(ー方向斜線を施した領域)が、
上記開孔1、3および5を通過する荷電粒子ビームによ
って照射される。続くT=5では、次の列の2領域(ー
方向斜線を施した領域)が開孔1および5を通過する荷
電粒子ビームによって照射されるとともに、T=3にお
いて上記開孔1および3を通過した荷電粒子ビームによ
って照射された領域と同じ段の残りの2領域(ー方向斜
線を施した領域)が、B列の開孔2および4を通過する
荷電粒子ビームによって照射される。
【0100】以下同様にしてT=8で、描画すべきパタ
ーン領域がすべて隙間なく(走査方向と直角な方向にお
いても)、上記各開孔を通過する荷電粒子ビームによっ
て照射される。ここで上述したように、上記ー方向の斜
線を施した領域は該当する時間に照射される領域に示
し、また両方向の斜線を施した領域はその前の時刻です
でに照射された領域を示す。また、図11の(C)に
は、(A)にYoラインとして示される基準ラインの位
置が、上記ラスター走査に伴って試料上を移動していく
状況が示されている。
【0101】ここで、本発明のBAAにおいては、上述
したように荷電粒子ビームの走査方向に複数群(上記の
例では8つの群)の開孔段を配置して(すなわち走査方
向に数段、例えば8段のブランキングアパーチャアレイ
群を並べて)、被露光体上の同一領域を、同一走査内で
タイミングを遅延させて多数決露光を行う。すなわち、
上記の例では8回に分割して露光する。
【0102】すなわち、レジストの所定の場所を露光す
るのに20nsecかかる(すなわちレジストの感光時
間が20nsecである)場合に、各0.05μm当り
の走査速度が2.5nsecであれば、8つの列のそれ
ぞれのブランキングアパーチャ開孔がその位置に通りか
かった時にビームを照射することで、合計8ショットの
ビーム照射によって2.5nsec×8=20nsec
の感光時間が確保される。
【0103】図18は、上記動作を制御する制御系を含
むBAA電子ビーム露光装置の全体構成を示す図であ
る。図18に示す電子光学系200は、図16に示すも
のと同一である。ただし、図16に示す構成部品の一部
は図18では省略してある。
【0104】BAA電子ビーム露光装置の制御系210
は、次の通り構成されている。外部記憶装置220か
ら、2つのデータ展開回路303−1と303−2に露
光データが供給される。各データ展開回路303−1と
303−2は、バッファメモリ(BUF)と、データ展
開回路(EXT)と、キャンパスメモリ(MEM)と、
リフォーカス/データ並べ替え転送回路(RFCS/R
EARNG)とを有する。バッファメモリは、外部記憶
装置220からの露光データを格納する。データ展開回
路は、バッファメモリから露光データを受取り、各開孔
部列毎の露光パターンに展開する。キャンパスメモリ
は、展開された露光パターンを記憶する。リフォーカス
/データ並べ替え回路は、電子ビームが集束される際に
生じるクーロン反発力による焦点距離のずれを補正する
値の演算を行って、リフォーカスデータを作り、又、並
べ替えられた露光データを出力する。リフォーカスデー
タは、リフォーカスデータメモリ312を介して、リフ
ォーカスコイルCL1を制御するために用いられる。並
べ替えられた露光データは、BAAデータ格納回路30
2aに出力される。このとき、SEM/MS用レジスタ
302bはCPU304から書込みを行なう(SEM:
Scaninng Electron Microsc
opy、MD:Mark Detection)。な
お、データ展開回路303−1と303−2の一方が露
光データをBAAデータ格納回路302aに出力してい
るときには、他方のデータ展開回路は外部記憶装置22
0からの露光データを展開している。
【0105】BAAデータ格納回路302aは、露光デ
ータを格納し、BAAデータを順番に出力する。SEM
/MD用レジスタ302bはSEMやMDを行う時に
は、SEMやMD用のパターンデータを出力する。BA
Aデータはディジタル/アナログ変換・増幅回路(DA
C/AMP)301を介してBAA85に出力される。
【0106】CPU304は、制御系210全体を制御
する。露光コントローラ305は、CPU304の制御
に基づいて露光制御を行う。より詳細には、露光コント
ローラ305は、主走査偏向駆動回路306および副走
査偏向駆動回路307を制御し、電子ビームを試料上で
偏向させる。主走査偏向駆動回路306は歪み補正回路
306aを含み、所定の補正を行ってから主走査偏向器
を制御する。メインデフスティグ補正回路(STG)3
11aおよびメインディフフォーカス補正回路(FC
S)311bは、それぞれの補正を行った後、スティグ
コイルC2およびフォーカスコイルC3を制御する。副
走査偏向駆動回路307は、副走査偏向器を制御する。
【0107】ステージ制御器308およびオートローダ
制御器309は、CPU304で制御される。
【0108】図19は、データ展開回路303−1およ
び303−2に供給される露光パターンの一例を示す図
である。図中、黒丸は露光ドットを表し、黒丸の集合に
より露光パターンPが表現される。図中、露光パターン
Pは縦方向に延在する複数のセルストライプに分割さ
れ、一方セルストライプは横方向に整列した128個の
露光ドットの集合によるビットラインより形成されてい
る。典型的な場合、セルストライプは長手方向に約10
0μm、横手方向に約10μmのサイズを有する。副走
査で100μm×10μmを約10本を走査し、主走査
で全体を走査する。
【0109】次に、BAA85のクリーニング時の動作
について説明する。バルブ80を閉じた状態で、酸素を
主成分とするガスを、例えば図16のI1部分から鏡筒
72内に導入する。このとき、ポンプ76で排気し、鏡
筒72およびメインチャンバ73内を0.1Torr−
4Torrの真空度に保つ。図示の場合、ガスはダウン
フローとなる。なお、この時、バルブ81と82は開い
ておく。
【0110】クリーニング電極ユニット86の複数の
(図9の例では8つ)電極71には、図1に示すよう
に、高周波信号と接地電位とが与えられる。プラズマ・
ラジカル状態を安定して発生させるために、高周波信号
の周波数は100kHz−800kHzの範囲内で、出
力は40mW以下、トータルの印加時間は10分以下に
設定することが望ましい。これにより、プラズマ・ラジ
カル状態がBAA85周辺を含む鏡筒72内に発生し、
BAA85をクリーニングする。勿論、プラズマ・ラジ
カル状態内にあるその他の部品もクリーニングされる。
【0111】なお、酸素を主成分とするガスをメインチ
ャンバ73の図中I2に示す箇所から導入し、バルブA
を閉じ排気ポンプ75で排気するようにしても良い。こ
の場合には、ガスの流れはアッパフローとなる。さら
に、バルブ81、2を閉じた状態で酸素を主成分とする
ガスをこのBAA85とクリーニング電極ユニット86
を含む空間内に導入し、排気ポンプ74cで排気するよ
うにしても良い。この場合には、他部分を減圧すること
なくより効果的にBAA85をクリーニングすることが
できる。
【0112】高周波信号は特別のクリーニング電源を用
いることなく、BAA85に印加するBAAコントロー
ラ高周波信号源を用いても生成できる。
【0113】クリーニング電極ユニット86としては、
図9に示すものに限らず、他の構成の電極を用いてもよ
い。例えば、図20の(I)に示すように、すくなくと
も1組(図示の場合は2組)の平板状または凹面状の対
向電極90でクリーニング電極を構成しても良い。各組
の2つの対向電極にはそれぞれ、高周波信号と接地電位
を与えることが好ましい。また、図20の(II)に示
すように、少なくとも1つ(図示の場合は4つ)のリン
グ型電極92を用いてもよい。複数のリング型電極92
を用いる場合には、隣り合う電極には異なる信号を与え
ることが好ましい。
【0114】クリーニング電極ユニット86を用いるこ
となく、BAA85に直接高周波信号と接地電位を与え
ることとしてもよい。以下、このクリーニング方法につ
いて説明する。
【0115】図21はBAA85を示す図で、(I)は
BAA85の平面図、(II)はBAA85の底面図で
ある。BAA85は支持台93と、アレイ部95と、支
持台93から突出する多数の信号入力ピン94とを有す
る。図21の(II)に示すように、アレイ部95から
は多数の配線99が放射状に形成されて、後述する積層
構造体100(図22)上に設けられたボンディングパ
ッド96に接続されている。ボンディングパッド96
は、ボンディングワイヤ98で支持台93に支持された
ボンディングパッド97に接続されている。図22はア
レイ部95とその周辺の構造を示す図である。アレイ部
95は積層構造体100を有する。積層構造体100
は、上から順にシリコン層101、ボロン等がドープさ
れた不純物拡散層102、中間絶縁層103、配線層1
04および表面絶縁層105を有する。この積層構造体
100にはマトリクス状に配列された複数のスルーホー
ル106を有する。このスルーホール106がBAA8
5のアパーチャとして機能する。
【0116】各アパーチャ106には、1組の電極10
7と108が表面絶縁層105から突出するように設け
られている。電極)107はグランド(接地)電極とし
て用いられ、電極108はアクティブ電極として用いら
れる。電極107は配線層104に設けられたグランド
配線パターンに接続され、電極108は配線層104に
設けられたアクティブ配線パターンに接続されており、
各組の電極107、108は独立して制御可能である。
【0117】図23は、図22に示すBAA85の底面
図である。図22の断面図は、図23の矢印方向でカッ
トした場合に相当する。グランド電極107は複数のア
パーチャに共通に形成され、アクティブ電極108は各
アパーチャ毎に設けられている。
【0118】支持台93は支持台ベース109と、絶縁
膜110と、配線層111とを有する。配線層111に
は、ボンディングワイヤ97を介して、配線層104に
設けられた前述のグランド配線パターンとアクティブ配
線パターンにそれぞれ接続される配線パターンを有す
る。また、配線層111はボンディングワイヤ97を介
して不純物拡散層102に接続される配線パターンを有
する。
【0119】図24は、BAA85の配線を模試的に示
す図である。支持台93から支持部84(図16)を介
して外部に引き出された配線の各々は、図24に示すス
イッチ112を介して、高周波信号源113、グラン
ド、またはBAAコントローラ305のいずれか一方に
接続される。BAAコントローラ305は、図18の制
御系210のうち、バッファメモリ(BUF)からDA
C/AMP301までの部分に相当する。スイッチ11
2から延びる複数のアクティブ配線と共通のグランド配
線との交差部分(勿論、これらが実際に接続されている
わけではない)に、1組のグランド電極107とアクテ
ィブ電極108が設けられている。また、不純物拡散層
102もスイッチ112を介して、高周波信号源113
とグランドのいずれかに接続可能である。なお、スイッ
チ112は図18のCPU304で制御される。
【0120】露光時には、スイッチ112は不純物拡散
層102を接地電位に設定し、描画すべきパターンに応
じて電子ビームを偏向すべきアパーチャ106のアクテ
ィブ電極108にBAAデータを印加する。また、グラ
ンド電極107は接地電位に保持する。
【0121】BAA85をクリーニングするには、次の
4通りのいずれかの方法に従い、スイッチ112を制御
する。第1の方法では、不純物拡散層102に高周波信
号を印加し、グランド電極107およびアクティブ電極
108は接地しておく。高周波信号は、前述の条件を満
足する必要がある。すなわち、高周波信号の周波数は1
00kHz−800kHzで、出力は100w以下、印
加時間は10分以下である。この第1の方法によれば、
ガスのプラズマ・ラジカル状態をBAA85の上面(不
純物拡散層102側)およびその周辺に発生させること
ができ、これらがクリーニングされる。
【0122】第2の方法では、不純物拡散層102は接
地しておき、グランド電極107には高周波信号を与え
る。通常、グランド電極107は共通に接続されている
ので、すべてのグランド電極107に高周波信号が印加
される。また、各アクティブ電極108は接地電位に設
定する。印加する高周波信号は前述の条件を満たす必要
がある。この第2の方法によれば、ガスのプラズマ・ラ
ジカル状態をBAA85の下面(表面絶縁層105側)
およびその周辺に発生させることができ、これらがクリ
ーニングされる。
【0123】第3の方法では、不純物拡散層102およ
びグランド電極は接地しておき、すべてまたは一部のア
クティブ電極108に高周波信号を印加する。後者の場
合は、例えば1つおきに高周波信号を印加する。印加す
る高周波信号は前述の条件を満たす必要がある。この第
3の方法によれば、ガスのプラズマ・ラジカル状態をB
AA85の下面(表面絶縁層105側)およびその周辺
に発生させることができ、これらがクリーニングされ
る。 第4の方法では、アクティブ電極108に、露光
時に使用するBAAコントローラで生成された所定の規
則性を有する露光パターンを印加する。例えば、所定の
規則性を有する露光パターンは、101010...や
11001100...等である。
【0124】以上、本発明の実施例を説明した。本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、クリ
ーニング電極ユニット86を図3のスリット15のクリ
ーニングに適用することもできる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
継続的に安定して広範囲にプラズマを発生させて、鏡筒
内部のみならずその周辺部に堆積した付着物、さらには
ブランキングアパーチャアレイ等その他の汚れ易い部分
に付着した付着物をオーバーホールすることなく効率
的、かつ効果的にエッチングで除去できる機構を供えた
荷電粒子ビーム露光装置およびそのクリーニング方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の荷電粒子ビーム露光装
置の全体構成を示す図である。
【図3】図2に示す荷電粒子ビーム露光装置の鏡筒およ
びメインチャンバの内部構成を示す図である。
【図4】図2、および、図3に示すスリットディフレク
タの電極構成図である。
【図5】図4に示すスリットディフレクタの横断面図で
ある。
【図6】図4に示すスリットディフレクタの動作説明図
である。
【図7】図2および図3に示すサブディフレクタおよび
その周辺部分の構成を示す図である。
【図8】図2および図3に示すサブディフレクタおよび
その周辺部分の断面図である。
【図9】図7に示すサブディフレクタの電極構成を示す
図である。
【図10】本発明の第1の実施例の効果を確認するため
の試験方法を示す図である。
【図11】図10に示す試験方法の原理を説明するため
の図である。
【図12】図10の試験方法で得られた結果を示す図で
ある。
【図13】サブディフレクタの変形例の電極構成図であ
る。
【図14】図13に示すサブディフレクタの変形例の横
断面図である。
【図15】図13に示すサブディフレクタの変形例の動
作説明図である。
【図16】本発明の第2の実施例であるブランキングア
パーチャアレイ(BAA)を用いた荷電粒子ビーム露光
装置を示す図である。
【図17】(A)のブランキングアパーチャアレイを用
いて(B)のパターンを露光する場合の説明図である。
【図18】BAA電子ビーム露光装置の全体構成を示す
図である。
【図19】露光パターンの一例を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施例で用いるブランキング
アパーチャアレイをクリーニングするためのクリーニン
グ電極の一構成例を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施例で用いるブランキング
アパーチャアレイの構成を示す図である。
【図22】図21に示すブランキングアパーチャアレイ
の要部を示す断面図である。
【図23】図21に示すブランキングアパーチャアレイ
の底面図である。
【図24】ブランキングアパーチャアレイの電極と信号
源との接続関係を示す図である。
【図25】従来のクリーニング方法で用いられる電極を
示す平面図である。
【符号の説明】
34 サブディブレクタ 56、61 筒状部品(絶縁性) 57、58、62 フランジ 59、63、65 Oリング 60、64、66 フレーム部材 67 電極固定筒 68 L字型電極支持部 69 メッキ部 70 電極絶縁部 70a L字型溝 71 電極 78、79 パーティション 85 ブランキングアパーチャアレイ 86 クリーニング電極ユニット 90 板状電極 92 リング状電極 93 支持台 94 信号入力ピン 95 アレイ部 96、98 ボンディングパッド 97 ボンディングワイヤ 99 配線 100 積層構造体 101 シリコン層 102 不純物拡散層 103 中間絶縁層 104 配線層 105 表面絶縁層 106 アパーチャ 107 グランド電極 108 アクティブ電極 109 支持台ベース 110 絶縁層 111 配線層 112 スイッチ 113 高周波信号源 400、500 シールド導体 401〜404 電極 501〜508 電極 509〜516 電極支持部 517〜524 導電膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 9014−2G (72)発明者 高橋 靖 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 坂本 樹一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 安田 洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 荒井 総一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 守孝 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光すべき試料に荷電粒子ビームを照射
    して該試料にパターンを形成する荷電粒子ビーム露光装
    置において、 荷電粒子ビームの光軸を取り囲むように設置した複数の
    電極(D1−D8、71、90、92、107、10
    8、401〜404、501〜508)と、 クリーニング時、該複数の電極とクリーニングすべき荷
    電粒子ビーム露光装置内部に酸素を主成分とするガスを
    導入し、0.1Torr−4Torrの真空度に保持す
    る第1の手段(M3)と、 クリーニング時、前記複数の電極の各々に100kHz
    −800kHzの範囲内の周波数の高周波信号と接地電
    位のいずれかを選択的に印加する第2の手段(M2)と
    を有し、 前記荷電粒子ビーム露光装置内部に前記ガスのプラズマ
    ・ラジカル状態を発生させて内部の堆積物をエッチング
    除去する特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 荷電粒子ビームを複数の電極(401〜
    404、501〜508)で取り囲み、該複数の電極
    (401〜404、501〜508)に電圧を印加する
    ことにより該荷電粒子ビームを偏向させ、露光すべき試
    料に照射し、該試料にパターンを形成する荷電粒子ビー
    ム露光装置において、 前記複数の電極(401〜404、501〜508)は
    互いに隣り合う電極の間隔が前記荷電粒子ビームの光軸
    (L1 )から離れるに従って拡大する形状とされたこと
    を特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の手段は、前記複数の電極のう
    ち、2つの隣り合う電極にはそれぞれ前記高周波信号と
    接地電位を印加することを特徴とする請求項1記載の荷
    電粒子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の電極(401〜404、50
    1〜508)は互いに隣り合う電極の間隔が前記荷電粒
    子ビームの光軸(L1 )から離れるに従って拡大する形
    状とされたことを特徴とする請求項1または3記載の荷
    電粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の電極は静電偏向器(17、3
    4)の複数の電極(71、401〜404、501〜5
    08)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の手段は、前記静電偏向器(1
    7、34)の複数の電極(71、401〜404、50
    1〜508)のうち、2つの隣り合う電極にはそれぞれ
    前記高周波信号と接地電位を印加することを特徴とする
    請求項5記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の電極(401〜404)の外
    周がシールド導体(400)でシールドされ、前記複数
    の電極(401〜404)のうち互いに対向する電極の
    間隔(A)、及び、前記複数の電極(401〜404)
    と前記シールド導体(400)との間隔(B)の比A:
    Bが3:1以下に設定されることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  8. 【請求項8】 前記静電偏向器(34)は、 電極固定筒(67)と、 該電極固定筒の内周面に設けられた複数の略L字型の電
    極支持部(70)と、 該複数の略L字型の電極支持部を含む前記内周面に設け
    られた複数の導電膜(69)を有し、 前記静電偏向器の複数の電極(71)は複数の略L字型
    の電極支持部(68)と前記複数の導電膜(69)とを
    含んで構成されることを特徴とする請求項5記載の荷電
    粒子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の電極(501〜508)は、 筒形のシールド導体(500)と、 絶縁材よりなり、前記シールド導体(500)の内周か
    ら外周に向って幅が狭く形成された電極支持部(509
    〜516)と、 前記電極支持部(509〜516)の前記シールド導体
    (500)に近接した部分を除いて形成された導電膜
    (517〜524)とを有することを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  10. 【請求項10】 前記静電偏向器(34)の複数の電極
    (71、501〜508)のうち対向する電極間の距離
    (Ф2)は4mm−10mmの範囲内にあり、 前記静電偏向器の複数の電極の下端から試料面までの距
    離(T2)は25mm以下であり、 前記荷電粒子ビーム露光装置の鏡筒の下端から試料面ま
    での距離(T1)は10mm以下であることを特徴とす
    る請求項5乃至9のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム
    露光装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の手段(M2)は、クリーニ
    ング時、前記高周波信号を出力100w以下で、10分
    以下の印加時間で発生することを特徴とする請求項1ま
    たは3乃至10のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム露
    光装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の電極は、前記荷電粒子ビー
    ム露光装置のブランキングアパーチャアレイ(85)の
    複数の電極(107、108)を含むことを特徴とする
    請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  13. 【請求項13】 前記ブランキングアパーチャアレイは
    複数の半導体層と絶縁層と導体層が積層された積層構造
    体(100)を有し、 前記第2の手段は、前記複数の半導体層のすくなくとも
    1つ(102)に前記高周波信号を印加する第3の手段
    (112、113)を有することを特徴とする請求項1
    2記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  14. 【請求項14】 前記ブランキングアパーチャアレイ
    (85)の複数の電極(107、108)は、露光時接
    地電位が印加されるグランド電極(107)と、形成す
    べきパターンに応じた信号が印加されるアクティブ電極
    (108)を有し、 前記第2の手段は、前記グランド電極に前記高周波信号
    を印加することを特徴とする請求項12記載の荷電粒子
    ビーム露光装置。
  15. 【請求項15】 前記ブランキングアパーチャアレイ
    (85)の複数の電極(107、108)は、露光時接
    地電位が印加されるグランド電極(107)と形成すべ
    きパターンに応じた信号が印加されるアクティブ電極
    (108)を有し、 前記第2の手段は、前記アクティブ電極に前記高周波信
    号を印加することを特徴とする請求項12記載の荷電粒
    子ビーム露光装置。
  16. 【請求項16】 前記ブランキングアパーチャアレイ
    (85)の複数の電極(107、108)は、露光時接
    地電位が印加されるグランド電極(107)と形成すべ
    きパターンに応じた信号が印加されるアクティブ電極
    (108)を有し、 前記第2の手段は、前記アクティブ電極に、所定の規則
    性のあるオン・オフパターンデータを前記高周波信号と
    して印加することを特徴とする請求項12記載の荷電粒
    子ビーム露光装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の電極(71、90、92)
    は、前記荷電粒子ビーム露光装置のブランキングアパー
    チャアレイ(85)の上部に位置決めされていることを
    特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  18. 【請求項18】 前記ブランキングアパーチャアレイの
    上部に位置決めされた前記複数の電極(71)は、 電極固定筒(67)と、 該電極固定筒の内周面に設けられた複数の略L字型の電
    極支持部(70)と、 該複数の略L字型の電極支持部を含む前記内周面に設け
    られた複数の導電膜(69)を有し、 前記静電偏向器の複数の電極(71)は複数の略L字型
    の電極支持部と前記複数の導電膜とを含んで構成される
    ことを特徴とする請求項17記載の荷電粒子ビーム露光
    装置。
  19. 【請求項19】 前記ブランキングアパーチャアレイの
    上部に位置決めされた前記複数の電極(90)は、前記
    光軸をはさんで対向するように配列されていることを特
    徴とする請求項17記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  20. 【請求項20】 前記ブランキングアパーチャアレイの
    上部に位置決めされた前記複数の電極(92)は、前記
    光軸を取り囲むように配列されたリング状電極を含むこ
    とを特徴とする請求項17記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  21. 【請求項21】 前記第2の手段(M2)は、クリーニ
    ング時、前記高周波信号を出力100w以下で、10分
    以下の印加時間で発生することを特徴とする請求項11
    ないし20のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  22. 【請求項22】 前記第1の手段は、前記ガスを前記複
    数の電極を含む前記荷電粒子ビーム露光装置内部を流れ
    るよう設定する手段(45、47、54、55、74、
    75、76)を有することを特徴とする請求項1ないし
    21のいずれか一項記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  23. 【請求項23】 前記荷電粒子ビーム露光装置は、前記
    電極固定筒を取り囲むように設けられた絶縁性の筒状部
    品(61)を有することを特徴とする請求項5または1
    8記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  24. 【請求項24】 露光すべき試料に荷電粒子ビームを照
    射して該試料にパターンを形成する荷電粒子ビーム露光
    装置のクリーニング方法において、 該複数の電極とクリーニングすべき荷電粒子ビーム露光
    装置内部に酸素を主成分とするガスを導入し、0.1T
    orr−4Torrの真空度に保持する第1のステップ
    と、 前記複数の電極の各々に100kHz−800kHzの
    範囲内の周波数の高周波信号と接地電位のいずれかを選
    択的に、荷電粒子ビームの光軸を取り囲むように設置し
    た複数の電極(D1−D8、71、90、92、10
    7、108、401〜404、501〜508)に印加
    する第2のステップとを有し、 前記荷電粒子ビーム露光装置内部に前記ガスのプラズマ
    ・ラジカル状態を発生させて内部の堆積物をエッチング
    除去することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置のク
    リーニング方法。
  25. 【請求項25】 前記第2のステップは、静電偏向器
    (17、34)の複数の電極(71、401〜404、
    501〜508)に前記高周波信号と接地電位を印加す
    るステップを有することを特徴とする請求項24記載の
    荷電粒子ビーム露光装置のクリーニング方法。
  26. 【請求項26】 前記第2のステップは、前記複数の電
    極のうち、2つの隣り合う電極にはそれぞれ前記高周波
    信号と接地電位を印加するステップを有することを特徴
    とする請求項24または25いずれか一項記載の荷電粒
    子ビーム露光装置のクリーニング方法。
  27. 【請求項27】 前記第2のステップは、前記ブランキ
    ングアパーチャアレイ(85)の複数の電極(107、
    108)に、前記高周波信号と接地電位を印加するステ
    ップを有することを特徴とする請求項24記載の荷電粒
    子ビーム露光装置のクリーニング方法。
  28. 【請求項28】 前記第2のステップは、前記ブランキ
    ングアパーチャアレイ(85)の複数の電極(107、
    108)に、所定の規則性のあるオン・オフパターンデ
    ータを前記高周波信号として印加することを特徴とする
    請求項24記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  29. 【請求項29】 前記クリーニング方法は、ウエハ上に
    塗布された有機物をプラズマ・ラジカル状態に置くこと
    でクリーニング状態を確認する第3のステップを有する
    ことを特徴とする請求項24ないし28のいずれか一項
    記載の荷電粒子ビーム露光装置のクリーニング方法。
  30. 【請求項30】 前記クリーニング方法は、クリーニン
    グ修了後、静電偏向領域の4つのコーナーにビームを偏
    向して試料を照射した後、ビームドリフトを検出してク
    リーニング状態を確認する第3のステップを有すること
    を特徴とする特徴とする請求項24ないし28のいずれ
    か一項記載の荷電粒子ビーム露光装置のクリーニング方
    法。
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