JPH06324368A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

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JPH06324368A
JPH06324368A JP5109181A JP10918193A JPH06324368A JP H06324368 A JPH06324368 A JP H06324368A JP 5109181 A JP5109181 A JP 5109181A JP 10918193 A JP10918193 A JP 10918193A JP H06324368 A JPH06324368 A JP H06324368A
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optical
fiber
port
optical fiber
optical amplification
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JP5109181A
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Tadashi Sakamoto
匡 阪本
Makoto Shimizu
誠 清水
Makoto Yamada
誠 山田
Yasutake Oishi
泰丈 大石
Shoichi Sudo
昭一 須藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
    • H01S3/063Waveguide lasers, i.e. whereby the dimensions of the waveguide are of the order of the light wavelength
    • H01S3/067Fibre lasers
    • H01S3/06754Fibre amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/23Arrangements of two or more lasers not provided for in groups H01S3/02 - H01S3/22, e.g. tandem arrangements of separate active media
    • H01S3/2308Amplifier arrangements, e.g. MOPA
    • H01S3/2325Multi-pass amplifiers, e.g. regenerative amplifiers
    • H01S3/2333Double-pass amplifiers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品間の反射減衰量を越えた高利得でかつ低
雑音の光ファイバ増幅器を実現する。 【構成】 誘導放出遷移を有するイオンを少なくともコ
ア内に含有し、光励起により反転分布を形成して、特定
の波長において光増幅作用を有する光増幅用ファイバを
備えた光ファイバ増幅器において、4つのポートを有す
るサーキュレータのポートを1→2→3→4→1の順に
光学的に接続し、1のポートに入力信号用光ファイバ
を、4のポートに出力信号用光ファイバを接続し、2及
び3のポートにそれぞれ前記光増幅用ファイバを接続
し、該光増幅用ファイバの他端に信号/励起光分離光フ
ァイバカップラを接続し、該光ファイバカップラの一方
のポートに鏡を、他方のポートに半導体モジュールを接
続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いられる光
ファイバ増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ増幅器の構成は、図3
に示すように、光増幅用ファイバ8として、希土類イオ
ンが添加された光ファイバが用いられている。添加され
た希土類イオンを励起するための光源として半導体モジ
ュール2を用いる。半導体モジュール2の光は、波長分
合波(以下、WDMと称する)の光ファイバカップラ5
で信号光と合波された後、光増幅用ファイバ8に導入さ
れる。励起光強度を高くするために、2個の半導体モジ
ュール2の出力の偏波面を直交させて偏波合成する方法
や、光増幅用ファイバ8の両端からWDMの光ファイバ
カップラ5を介して励起光を導入する方法が用いられて
いる。
【0003】前記WDMの光ファイバカップラについて
は、例えば、1991年電子情報通信学会秋季大会、C
-190「ヒータ延伸広波長域光ファイバカップラ」に開示
されている。
【0004】また、従来の光ファイバ増幅器の詳細構成
は、例えば、「光増幅器とその応用」オーム社、平成4
年5月30日発行、石尾 秀樹、中川 清司、中沢 正
隆、相田 一夫、萩本 和男 共著、P111に開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、光ファイバ増幅器において、その利得が各
部品間の反射減衰量を越える場合には、レーザ発振の原
理(例えば、「光学技術シリーズ12、レーザ入門」共
立出版社、昭和60年5月30日発行、田幸 敏治、大
井 みさほ 共著、P29参照)と同様に発振してしまう
ため、反射減衰量を越える利得を得ることはできないと
いう問題があった。
【0006】また、光増幅用ファイバが非石英系ガラス
である場合、融着接続が不可能であるため、コネクタ、
V溝での接続が不可欠であるが、被接続ファイバ間の屈
折率の差異、ファイバ端面研磨の際の加工変質層などの
存在により低い反射減衰量を有する接続が困難であり結
果的に大きな利得を望むことができないという問題があ
った。
【0007】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、部品間の反射減衰
量を越えた高利得でかつ低雑音の光ファイバ増幅器を提
供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的及び新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明ら
かにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明による光ファイバ増幅器は、光学的に1→
2→3→4→1の順に接続された、4つのポートを有す
るサーキュレータの1のポートに入力信号用光ファイバ
を、4のポートに出力信号用光ファイバを接続し、2及
び3のポートにそれぞれ前記光増幅用ファイバを接続
し、該光増幅用ファイバの他端に光ファイバカップラを
接続し、該光ファイバカップラの一方のポートに鏡、他
方のポートに半導体モジュールを接続したことを特徴と
する。
【0010】また、本発明による光ファイバ増幅器は、
4つのポートを有するサーキュレータのポートを1→2
→3→4→1の順に光学的に接続し、1のポートに入力
信号用光ファイバを、4のポートに出力信号用光ファイ
バを接続し、2及び3のポートにそれぞれ前記光増幅用
ファイバを接続し、該光増幅用ファイバの他端に信号光
を反射して励起光を透過するフィルタを介してレーザと
光学的に結合させた半導体モジュールを接続したことを
特徴とする。
【0011】前記半導体モジュールは、半導体レーザ、
レンズ及び光ファイバが一体となったモジュールであ
り、半導体レーザの出力光をレンズで集光して効率よく
光ファイバへ入射できるようにした光部品である。
【0012】
【作用】前述の手段によれば、サーキュレータを用いた
二段の光増幅となっているので、光増幅用ファイバ端の
接続点での反射減衰量以上の利得を得ることができる。
【0013】また、信号光が各光ファイバ増幅器を往復
する構造になっているため、増幅効率は信号光が片方向
に進む場合に比べて倍になる。
【0014】これに加え、サーキュレータが方向性をも
つため、3のポートに接続された光増幅用ファイバ内で
発生する増幅された自然放出光が、2のポートに接続さ
れた光増幅用ファイバへ伝搬するのを止めることがで
き、二つの光増幅用ファイバでの最大信号利得の合計値
を接続点の反射減衰量より大きくすることができ、高利
得かつ低雑音の光ファイバ増幅器が実現できる。
【0015】ここで、光増幅器の雑音について説明す
る。光増幅器の雑音は、ショットノイズとビートノイズ
から成っている。利得の高い状態での雑音の下限値を規
定する要因は、蛍光(自然放出光)から信号ビートノイ
ズ(信号波長の蛍光成分と信号光とのビート)を減算し
た値である。
【0016】このため、ノイズを低下させるためには、
信号光の弱い部分、例えば、光増幅器の信号入射部分で
の蛍光成分を低くする必要がある。すなわち、蛍光と信
号との比を小さくする必要がある。
【0017】本発明においては、使用しているサーキュ
レータが光アイソレータと同様の特性を有しているた
め、第2の光増幅用ファイバ(図1及び図2の符号8
b)で発生した自然放出光が、第1の光増幅用ファイバ
(図1及び図2の符号8a)に進入して反転分布を減少
させるので、第1の光増幅用ファイバ(図1及び図2の
符号8a)での信号光の増幅効率が上がる。つまり、信
号の光増幅効率が上がり、ビートノイズが少なくなる
(低雑音な特性になる)ことになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の光ファイバ増幅器の実施例を
図面を用いて詳細に説明する。
【0019】なお、全図において、同一機能を有するも
のは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】ここで、まず、本発明の光ファイバ増幅器
の実施例1(図1)及び実施例2(図2)に示す光ファ
イバ増幅器の基本構成とその動作原理について説明す
る。
【0021】図1及び図2において、1はサーキュレー
タ、1a,1b,1c,1dはサーキュレータ1の各ポ
ート、2は半導体モジュール、3は偏波合成モジュー
ル、4はバンドパスフィルタ、5はWDMの光ファイバ
カップラ、6は入力信号用ファイバ、7は出力信号用フ
ァイバ、8は光増幅用ファイバ、9は光アイソレータ、
10は鏡、11は高Δn石英ファイバである。前記WD
Mの光ファイバカップラとしては、光ファイバを2本平
行に配置した状態で両者を融着延伸加工して作製した光
ファイバカップラを用いており、これは励起光と信号光
とを分合波する機能を有している。
【0022】光増幅用ファイバ8a,8bは、石英系光
ファイバ、多成分系光ファイバ、フッ化物系光ファイ
バ、カルコゲナイド系光ファイバなどの少なくともコア
に希土類元素、遷移金属元素などの誘導放出遷移を有す
るイオン(活性イオン)を添加したものである。活性イ
オンの励起波長に対する励起光と、誘導放出に一致する
波長の信号光を同時に光増幅用ファイバ8a,8bに伝
搬させることで、活性イオンが励起され誘導放出するこ
とを利用して信号の増幅を行うものである。
【0023】サーキュレータ1は、Bi置換のイットリ
ウム鉄ガーネット(YIG)などのファラデー効果(磁
気光学効果)を有する素子により構成されており、その
機能は各ポートに入力した光を順々に伝達する素子であ
る。
【0024】すなわち、サーキュレータ1のポート1a
に入力した光はポート1bに出力され、ポート1bに入
力した光はポート1cに出力される。ポート1cに入力
した光はポート1dに出力され、ポート1dに入力した
光はポート1aに出力される。同時に各ポート間の伝達
は、光アイソレータと同様の特性を有しており、ポート
1bへの損失(順方向損失)は通常1dB程度と低く、
ポート1aへの損失(逆方向阻止比)は30dB以上で
ある。入射する信号光の偏波面に無依存で動作する素子
も実現している。励起光源としては半導体モジュール2
などが使用される。
【0025】励起光は片端に鏡10を設置した光ファイ
バカップラ5で信号光と合波されて光増幅用ファイバ8
aに導入されるか、または、バンドパスフィルタ4を介
して光増幅用ファイバ8bに導入される。バンドパスフ
ィルタ4には励起光波長域の光を透過し、信号光波長域
の光を反射するような特性を有するものを用いる。
【0026】次に、光ファイバ増幅器の動作を説明す
る。
【0027】信号光はポート1aに入射されポート1b
に出射される。ポート1bには光増幅用ファィバ8aが
接続されていて励起光が導入されている。信号光はこの
光増幅用ファイバ8aを伝搬する際に、励起されたイオ
ンを誘導放出させ、この結果信号光は増幅される。増幅
された光は鏡10またはバンドパスフィルタ4で反射し
て再び前記光増幅用ファイバ8aをさらに増幅されなが
ら伝搬し、ポート1bに入射する。この光はポート1c
に出射され同時に光増幅用ファイバ8bを増幅されなが
ら伝搬しポート1cに戻る。その結果、増幅用光ファイ
バを2回往復した光がポート1dから出力するような光
ファイバ増幅器が構成される。
【0028】このように、サーキュレータ1を用いて光
増幅用ファイバを2本つなぎ、それぞれを発振させない
範囲で動作させると、従来の光ファイバ増幅器では実現
できなかった高利得でかつ低雑音の特性を実現すること
ができる。
【0029】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
光ファイバ増幅器の概略構成を示す図である。
【0030】本実施例1の光ファイバ増幅器は、図1に
示すように、4つのポートを有するサーキュレータ1の
各ポートが1a→1b→1c→1d→1aの順で光学的
に接続されており、ポート1aには入力信号用光ファイ
バ6、ポート1dには出力信号用光ファイバ7が接続さ
れている。ポート1d及び1cには、それぞれ光増幅用
ファイバ8a及び8bが屈折率の変化分が高い(以下、
高△nと称する)石英ファイバ11を介して接続されて
いる。それぞれの光増幅用ファイバ8a及び8bのもう
一方の端には高△n石英ファイバ11を介して、1.0
17/1.3μmWDMの光ファイバカップラ5の合波
光出力のポートが接続されている。ファイバカップラ5
の1.3μm光入力用ポートには鏡10として誘電体多
層薄膜が、1.017μm光入力用ポートには2本の半
導体モジュール2が偏波合成されて接続されている。
【0031】光増幅用ファイバ8a及び8bとして、プ
ラセオディウム(Pr)をコアに500ppm添加した
ガラス組成ZnF4-BaF2-LaF3-YF3-AlF3-L
iF-NaFの単一モードフッ化物ファイバを用いた。
このファイバの比屈折率差△nは3.4%で、カットオ
フ波長は1μmであった。高△n石英ファイバ11は比
屈折率差△nが3.5%でカットオフ波長は1μmであ
った。フッ化物ファイバと高△n石英ファイバ11を、
おのおのの端面にガラス製V溝ブロックを装着して端面
研磨した後、互いのコアが一致するように高精度調芯し
てUV接着剤で接続した。
【0032】高△n石英ファイバ11をマイクロバーナ
で加熱し、コア径を広げた後(灰原正、中島 毅、松本
三千人、花房 広明 著「コネクション ロス リダクショ
ンバイ サーマリー・ディスフューズド エキスパンディ
ド コア ファイバ」IEEE フォトニクス テクノロジ
レターズ 3巻 第4番 4月 348〜350頁:“Connectio
n loss reduction by thermally-diffused expanded co
re fiber”,IEEE Photonics technology letters Vol.
3 No.4 April,1991 pp.348-350、参照)、高△n石英
ファイバ11とWDMファイバカップラ5またはサーキ
ュレータ1を融着接続することにより、接続損失を0.
5dB程度とした。
【0033】励起用光源には、プラゼオジウム添加フッ
化物光ファイバの最適励起波長である1.017μmで
発振するインジウムガリウムヒ素(InGaAs)歪量
子井戸構造レーザダイオードを有する半導体モジュール
2を用いた。この半導体モジュール2の出力は、駆動電
流200mAの場合で80mWであった。励起光の強度
を高めるため、この半導体モジュール2の2つの出力を
偏波合成により合波した。この場合、出力は120mW
となった。信号光を反射する鏡10として、波長1.0
17及び1.25〜1.35μmでの反射率が98%であ
る誘電体多層薄膜をカップラ端に真空蒸着した。
【0034】図4は、図1の実施例1に示す系の励起光
強度に対する増幅利得特性の測定結果を示す図である。
信号光波長を1.3μmとし、信号光強度を−45dB
mとした。おのおののフッ化物ファイバの反射減衰量が
30dB程度であるにも関わらず、2つの半導体モジュ
ール2からの励起光の強度の合計が200mWのときに
信号光利得52dBを実現した。
【0035】図5は、図1の実施例1に示す系の信号光
波長に対する信号利得特性の測定結果を示す図である。
信号強度はそれぞれの波長でほぼ−45dBm程度であ
り、2つの半導体モジュール2からの励起光の強度の合
計を200mWとした。最大信号利得は信号光波長1.
3μmで得られ、増幅帯域は40nmであった。
【0036】本実施例1の光ファイバ増幅器の実験結果
と図3に示す従来の光ファイバ増幅器の実験結果とを比
較する。図3において、光増幅用ファイバ8は、実施例
1で用いたものと同様のフッ化物ファイバを用いてい
る。フッ化物ファイバの両端は、高Δn石英ファイバ1
1を介して1.017/1.3μmWDMの光ファイバカ
ップラ5の合波光出力ポートに接続されている。光ファ
イバカップラ5の1.017μm入力ポートには、実施
例1で用いたものと同様の半導体モジュール2が2本偏
波合成された後、接続されている。ファイバカップラ5
の1.3μm入力ポートの片方を入力信号用光ファイバ
6、もう片方には光アイソレータ9を介して出力信号用
光ファイバ7に接続する。
【0037】図6は、従来の光ファイバ増幅器における
利得の励起光強度依存性を示す図である。この場合、4
つの半導体モジュール2からの励起光の強度の合計が2
00mWのとき、光増幅ファイバの利得は28dB程度
であった。
【0038】さらに、励起光強度を上げると、30dB
以上出せると考えられるが、フッ化物ファイバの反射減
衰量は30dB程度であったため発振してしまった。つ
まり、この系で安定に出せる最大利得は28dBであ
り、反射減衰量30dB以上の利得を得ることは不可能
である。また、前記実施例1に比べて、増幅効率(1m
Wの励起光強度で得られる利得)が約1/2程度である
が、これは実施例1の場合、光増幅用ファイバ内を信号
光が往復する構成であるため、利得が2倍になることに
よる。
【0039】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
光ファイバ増幅器の概略構成を示す図である。
【0040】本実施例2の光ファイバ増幅器は、図2に
示すように、4ポートを有するサーキュレータ1のポー
トが1a→1b→1c→1d→1aの順で接続されてい
る。
【0041】ポート1aには入力信号用光ファイバ6、
ポート1dには出力信号用光ファイバ7が接続されてい
る。ポート1b及びポート1cには光増幅用ファイバ8
a及び8bがそれぞれ図示していないがファイバコネク
タを介して接続されている。このファイバコネクタの反
射減衰量が約−50dB程度である。
【0042】それぞれ光増幅用ファイバ8a及び8bの
もう一方の端にはそれぞれ図示していないがV溝ブロッ
クが装着され、ファイバ端面は研磨された後に真空蒸着
法によりバンドパスフィルタ4として誘電体多層薄膜が
形成されている。半導体モジュール2の端にも図示して
いないが溝ブロックが装着され、光増幅用ファイバ8a
及び8b端の溝ブロックとコアの位置が一致するように
調芯され接着剤により固定されている。
【0043】光増幅用ファイバ8a及び8bにはコアに
エルビウム(Er)を100ppm.wt添加したSi
2-GeO2石英ファイバを用いる。コア・クラッド間
の比屈折率差1.0%、カットオフ波長は1μmであ
る。励起用光源にはInGaAs系歪量子井戸構造レー
ザを有する半導体モジュール2を用いる。この半導体モ
ジュール2の端出力50mWが得られる。励起には、1
本の光増幅用ファイバに対して1つの半導体モジュール
2を用いた。誘電体多層膜は0.98μmでの透過率が
98%で波長1.5〜1.6μmでの反射率98%であ
る。
【0044】図7は、図2の実施例2に示す系の励起光
強度に対する増幅利得の測定結果を示す図である。信号
波長は1.55μmであり入射信号光強度は−45dB
mである。半導体モジュール2の端での励起光強度の合
計が50mWの場合に、コネクタの反射減衰量が−50
dBであるにも関わらず、信号利得72dBという高利
得を実現した。
【0045】図8は、図2の実施例2に示す系の増幅利
得の信号波長依存性を示す図である。励起光強度はそれ
ぞれ50mWとした。信号光強度はおおむね−45dB
m程度であった。最大信号光利得は1.533μmで得
られ、80dBであった。
【0046】以上の説明からわかるように、本実施例1
及び2によれば、サーキュレータを使用することで光増
幅用ファイバの接続点での反射減衰量を越える(最大2
倍まで)信号光利得を安定に発生させることができる。
【0047】また、サーキュレータにより相互の光増幅
用ファイバ間での増幅された自然放出光の影響をなくす
ことができるために、高利得でかつ低雑音の光増幅器が
実現できる。
【0048】また、非石英系ガラスを用いて光増幅用フ
ァイバを用いる際に接続点での反射減衰量に関する制限
を緩和することで大幅な加工組立の簡素化が期待でき
る。加えて、各光増幅用ファイバを信号光が往復するこ
とで増幅効率が2倍になる利点もある。
【0049】すなわち、本発明によれば、従来の光ファ
イバ増幅器においては、利得が各部品間の反射減衰量を
越える場合に発振してしまうために実現できなかった反
射減衰量を越える利得を得ることできる。特に、ファイ
バ端面を研磨することによる反射減衰量の現象が期待で
きない場合や、異種材料の光ファイバ間の接続による反
射が大きい場合、また、大きな利得を得たい場合などに
有効である。
【0050】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更し得
ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、サーキュレータを用いた二段の光増幅となっている
ので、光増幅用ファイバ端の接続点での反射減衰量以上
の利得を得ることができる。
【0052】また、信号光が各光ファイバ増幅器を往復
する構造になっているため、増幅効率は信号光が片方向
に進む場合に比べて2倍になる。
【0053】また、サーキュレータが方向性をもつた
め、3のポートに接続された光増幅用ファイバ内で発生
する増幅された自然放出光が、2のポートに接続された
光増幅用ファイバへ伝搬するのを止めることができ、二
つの光増幅用ファイバでの最大信号利得の合計値を接続
点の反射減衰量より大きくすることができ、高利得かつ
低雑音の光ファイバ増幅器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の光ファイバ増幅器の概略
構成を示す図、
【図2】 本発明の実施例2の光ファイバ増幅器の概略
構成を示す図、
【図3】 従来の光ファイバ増幅器の構成を示す図、
【図4】 本実施例1における系の利得の励起光強度依
存性を示す図、
【図5】 本実施例1における系の利得の信号光波長依
存性を示す図、
【図6】 従来の光ファイバ増幅器における利得の励起
光強度依存性を示す図、
【図7】 本実施例2における利得の励起光強度依存性
を示す図、
【図8】 本実施例2における利得の信号光波長依存性
を示す図。
【符号の説明】
1…サーキュレータ、2…半導体モジュール、3…偏波
合成モジュール、4…バンドパスフィルタ、5…光ファ
イバカップラ、6…入力信号用光ファイバ、7…出力信
号用光ファイバ、8…光増幅用ファイバ、9…光アイソ
レータ、10…鏡、11…高△n石英ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 泰丈 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 須藤 昭一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導放出遷移を有するイオンを少なくと
    もコア内に含有し、光励起により反転分布を形成して、
    特定の波長において光増幅作用を有する光増幅用ファイ
    バを備えた光ファイバ増幅器において、4つのポートが
    1→2→3→4→1の順に接続されているサーキュレー
    タの1のポートに入力信号用光ファイバを、4のポート
    に出力信号用光ファイバを接続し、2及び3のポートに
    それぞれ前記光増幅用ファイバを接続し、該光増幅用フ
    ァイバの他端に光ファイバカップラを接続し、該光ファ
    イバカップラの一方のポートに鏡を、他方のポートに半
    導体モジュールを接続したことを特徴とする光ファイバ
    増幅器。
  2. 【請求項2】 誘導放出遷移を有するイオンを少なくと
    もコア内に含有し、光励起により反転分布を形成して、
    特定の波長において光増幅作用を有する光増幅用ファイ
    バを備えた光ファイバ型増幅器において、4つのポート
    が1→2→3→4→1の順に接続されているサーキュレ
    ータの1のポートに入力信号用光ファイバを、4のポー
    トに出力信号用光ファイバを接続し、2及び3のポート
    にそれぞれ前記光増幅用ファイバを接続し、該光増幅用
    ファイバの他端に信号光を反射して励起光を透過するフ
    ィルタを介してレーザと光学的に結合させた半導体モジ
    ュールを接続したことを特徴とする光ファイバ増幅器。
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