JPH06324203A - レーザ光吸収装置 - Google Patents
レーザ光吸収装置Info
- Publication number
- JPH06324203A JPH06324203A JP5136689A JP13668993A JPH06324203A JP H06324203 A JPH06324203 A JP H06324203A JP 5136689 A JP5136689 A JP 5136689A JP 13668993 A JP13668993 A JP 13668993A JP H06324203 A JPH06324203 A JP H06324203A
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- JP
- Japan
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- laser beam
- absorber
- laser light
- needle
- laser
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザ加工の休止時に反射鏡で進路を変えら
れたレーザ光を効率よく吸収して熱に変え、乱反射によ
りレーザ発光源へ戻る散乱光を抑制する。 【構成】 レーザ光吸収装置１０の吸収体１１は、多数
の針状部材１４が緊密に集合させられたもので、それら
多数の針状部材１４の先端の集合により、円錐穴形状の
凹み１６が形成されている。また、このような吸収体１
１の周囲には、冷却水路１２を含む冷却装置１３が設け
られている。反射鏡２で進路を変えられたレーザ光Ｌa
は、吸収体１１で受光されるが、隣接する針状部材１４
間で反射を繰り返して奥部へ進み吸収され、これによっ
て加熱された針状部材１４が冷却装置１３で冷却され
る。
れたレーザ光を効率よく吸収して熱に変え、乱反射によ
りレーザ発光源へ戻る散乱光を抑制する。 【構成】 レーザ光吸収装置１０の吸収体１１は、多数
の針状部材１４が緊密に集合させられたもので、それら
多数の針状部材１４の先端の集合により、円錐穴形状の
凹み１６が形成されている。また、このような吸収体１
１の周囲には、冷却水路１２を含む冷却装置１３が設け
られている。反射鏡２で進路を変えられたレーザ光Ｌa
は、吸収体１１で受光されるが、隣接する針状部材１４
間で反射を繰り返して奥部へ進み吸収され、これによっ
て加熱された針状部材１４が冷却装置１３で冷却され
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光の技術に関
し、特にレーザ加工の休止時におけるレーザ光吸収装置
に関する。
し、特にレーザ加工の休止時におけるレーザ光吸収装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図８に示すように、レーザ発生装
置５０で発生させられたレーザ光Ｌを用いて所定のレー
ザ加工を行う際、その加工の休止時に、レーザシャッタ
となる反射鏡５１をレーザ光Ｌの進路におくことによ
り、レーザ光Ｌを遮蔽・反射させ、それをレーザ光吸収
装置５２に導いて、レーザ光のエネルギーを熱に変えて
吸収することが行われている。その吸収装置５２は、階
段状断面に形成された円錐穴形状の凹み５４を備え、こ
こに照射されるレーザ光によって吸収体５３が加熱さ
れ、この吸収体５３が冷却水路５５を備えた冷却装置５
６により冷却されるようになっている。なお、吸収体５
３は例えば銅あるいは黒鉛等からなるものであり、５７
は保護カバーである。
置５０で発生させられたレーザ光Ｌを用いて所定のレー
ザ加工を行う際、その加工の休止時に、レーザシャッタ
となる反射鏡５１をレーザ光Ｌの進路におくことによ
り、レーザ光Ｌを遮蔽・反射させ、それをレーザ光吸収
装置５２に導いて、レーザ光のエネルギーを熱に変えて
吸収することが行われている。その吸収装置５２は、階
段状断面に形成された円錐穴形状の凹み５４を備え、こ
こに照射されるレーザ光によって吸収体５３が加熱さ
れ、この吸収体５３が冷却水路５５を備えた冷却装置５
６により冷却されるようになっている。なお、吸収体５
３は例えば銅あるいは黒鉛等からなるものであり、５７
は保護カバーである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のレーザ光吸収装置では、吸収体５３で吸収さ
れずに反射するレーザ光が少なくない。これは乱反射し
て散乱光となり、反射鏡５１を介してレーザ光の発光源
へ逆進し、レーザ発生装置５０を損傷させたり、あるい
はレーザ発生装置５０内の放電管のミラーやレンズを加
熱して熱バランスをくずし、レーザ出力特性やレーザ光
モード（熱の傾斜分布等）を乱す原因となりやすい。
うな従来のレーザ光吸収装置では、吸収体５３で吸収さ
れずに反射するレーザ光が少なくない。これは乱反射し
て散乱光となり、反射鏡５１を介してレーザ光の発光源
へ逆進し、レーザ発生装置５０を損傷させたり、あるい
はレーザ発生装置５０内の放電管のミラーやレンズを加
熱して熱バランスをくずし、レーザ出力特性やレーザ光
モード（熱の傾斜分布等）を乱す原因となりやすい。
【０００４】本発明は、レーザ光吸収体の乱反射を抑制
して、レーザ光の吸収効率を高めることを課題とする。
して、レーザ光の吸収効率を高めることを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ加工の
休止時に反射鏡で進路を変えられたレーザ光を吸収する
レーザ光吸収装置であって、そのレーザ光を受光する吸
収体と、その吸収体を冷却する冷却装置とを備え、かつ
その吸収体は上記レーザ光の受光方向にほぼ平行な多数
の針状部材を緊密に集合させることにより構成される。
休止時に反射鏡で進路を変えられたレーザ光を吸収する
レーザ光吸収装置であって、そのレーザ光を受光する吸
収体と、その吸収体を冷却する冷却装置とを備え、かつ
その吸収体は上記レーザ光の受光方向にほぼ平行な多数
の針状部材を緊密に集合させることにより構成される。
【０００６】また、さらに特徴付けられた請求項２の発
明では、多数の針状部材の先端の集合により、中心部に
いくほど深い穴形状となる凹みが形成される。
明では、多数の針状部材の先端の集合により、中心部に
いくほど深い穴形状となる凹みが形成される。
【０００７】
【作用】上記のようなレーザ光吸収装置においては、レ
ーザ加工の休止時に反射鏡で進路を変えられたレーザ光
は、吸収体の多数の針状部材に当たり、微少な反射を繰
り返して奥部へ進行し、それに併って加熱された吸収体
が冷却装置で冷却される。従って、その多数の針状部材
の光吸収作用により、反射が抑制され、散乱光の発生が
防止ないしは緩和される。
ーザ加工の休止時に反射鏡で進路を変えられたレーザ光
は、吸収体の多数の針状部材に当たり、微少な反射を繰
り返して奥部へ進行し、それに併って加熱された吸収体
が冷却装置で冷却される。従って、その多数の針状部材
の光吸収作用により、反射が抑制され、散乱光の発生が
防止ないしは緩和される。
【０００８】また、請求項２の発明では、多数の針状部
材間における光吸収作用と、中心にいくほど深い穴形状
となる凹みによる光吸収作用とが相乗的に生じる。
材間における光吸収作用と、中心にいくほど深い穴形状
となる凹みによる光吸収作用とが相乗的に生じる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１において、レーザ発生装置１（例えば炭酸
ガスレーザ）で発生させられたレーザ光Ｌの進路に、レ
ーザシャッタとして機能する反射鏡２が設けられてい
る。この反射鏡２は、図５、６に示すように、ロータリ
ソレノイド３により軸線Ｏの周りに一定角度範囲で回転
させられるようになっており、また、図１に示す反射面
２ａは例えば銀の層で形成され、これがレーザ光Ｌの直
進路に対し４５度の角度で傾斜して位置するようになっ
ている。そして、この反射鏡２が図中仮想線で示す退避
位置にある場合には、レーザ光Ｌは直進して所定のレー
ザ加工を行うが、反射鏡２がレーザ光Ｌの直進を遮る作
用位置に位置させられた場合には、レーザ光Ｌはここで
の反射により９０度進路を変えられ、レーザ光吸収装置
１０へと導かれる。反射鏡２とレーザ光吸収装置１０と
の間は保護カバー１７で覆われている。
明する。図１において、レーザ発生装置１（例えば炭酸
ガスレーザ）で発生させられたレーザ光Ｌの進路に、レ
ーザシャッタとして機能する反射鏡２が設けられてい
る。この反射鏡２は、図５、６に示すように、ロータリ
ソレノイド３により軸線Ｏの周りに一定角度範囲で回転
させられるようになっており、また、図１に示す反射面
２ａは例えば銀の層で形成され、これがレーザ光Ｌの直
進路に対し４５度の角度で傾斜して位置するようになっ
ている。そして、この反射鏡２が図中仮想線で示す退避
位置にある場合には、レーザ光Ｌは直進して所定のレー
ザ加工を行うが、反射鏡２がレーザ光Ｌの直進を遮る作
用位置に位置させられた場合には、レーザ光Ｌはここで
の反射により９０度進路を変えられ、レーザ光吸収装置
１０へと導かれる。反射鏡２とレーザ光吸収装置１０と
の間は保護カバー１７で覆われている。
【００１０】レーザ光吸収装置１０は、吸収体１１と、
これを取り巻く冷却水路１２を有する冷却装置１３とを
備える。吸収体１１は多数の針状部材１４が互いに緊密
に集合して構成されている。これら多数の針状部材１４
は、例えば銅又は黒鉛等からなるもので、反射鏡２で反
射したレーザ光Ｌaにほぼ平行となるようにベース１５
上に立設され、それらの先端は鋭角に尖って形成される
とともに、それら先端の集合により円錐穴形状の凹み１
６が形成されている。
これを取り巻く冷却水路１２を有する冷却装置１３とを
備える。吸収体１１は多数の針状部材１４が互いに緊密
に集合して構成されている。これら多数の針状部材１４
は、例えば銅又は黒鉛等からなるもので、反射鏡２で反
射したレーザ光Ｌaにほぼ平行となるようにベース１５
上に立設され、それらの先端は鋭角に尖って形成される
とともに、それら先端の集合により円錐穴形状の凹み１
６が形成されている。
【００１１】多数の針状部材１４は、例えば図２及び図
３に示すように、６角形の断面形状をなし、先端は鉛筆
を削ったように尖って形成され、この先端部を除いて
は、図３に示すように互いに密着して、ほとんど隙間が
生じないように集合させられている。
３に示すように、６角形の断面形状をなし、先端は鉛筆
を削ったように尖って形成され、この先端部を除いて
は、図３に示すように互いに密着して、ほとんど隙間が
生じないように集合させられている。
【００１２】以上のように構成されたレーザ光吸収装置
１０では、レーザ加工の休止時に反射鏡２で反射させら
れたレーザ光Ｌaが、多数の針状部材１４で構成される
吸収体１１で受光される。その際、図４に示すように、
レーザ光Ｌaは多数の針状部材１４の先端部に当たり、
隣接する針状部材１４との間で反射を繰り返し、奥部へ
と進行し、ついには吸収されてほとんど反射しない。レ
ーザ光Ｌaのエネルギーは熱に変換されて多数の針状部
材１４を加熱するが、この熱は冷却装置１３の冷却水路
１２を循環する冷却水により奪われることとなる。
１０では、レーザ加工の休止時に反射鏡２で反射させら
れたレーザ光Ｌaが、多数の針状部材１４で構成される
吸収体１１で受光される。その際、図４に示すように、
レーザ光Ｌaは多数の針状部材１４の先端部に当たり、
隣接する針状部材１４との間で反射を繰り返し、奥部へ
と進行し、ついには吸収されてほとんど反射しない。レ
ーザ光Ｌaのエネルギーは熱に変換されて多数の針状部
材１４を加熱するが、この熱は冷却装置１３の冷却水路
１２を循環する冷却水により奪われることとなる。
【００１３】なお、図７に示すように、先端を丸くした
針状部材２４を多数集合させて吸収体を構成することも
でき、このようにすれば針状部材２４の先端にレーザ光
による熱が集中することを緩和できる。
針状部材２４を多数集合させて吸収体を構成することも
でき、このようにすれば針状部材２４の先端にレーザ光
による熱が集中することを緩和できる。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、多数の針状部材の集合
により吸収体が構成されることで、それによって受光さ
れるレーザ光は針状部材間で反射を繰り返して奥部へ進
行し、針状部材を介して熱に変換されるため、レーザ光
を効率よく吸収することができる。そのため、レーザ光
が吸収体で乱反射すること、ひいては反射鏡を介してレ
ーザ発光源へ逆進する散乱光となることを防止ないしは
抑制できる。
により吸収体が構成されることで、それによって受光さ
れるレーザ光は針状部材間で反射を繰り返して奥部へ進
行し、針状部材を介して熱に変換されるため、レーザ光
を効率よく吸収することができる。そのため、レーザ光
が吸収体で乱反射すること、ひいては反射鏡を介してレ
ーザ発光源へ逆進する散乱光となることを防止ないしは
抑制できる。
【００１５】また、多数の針状部材の先端の集合によ
り、例えば円錐穴形状の凹み等、中心部にいくほど深い
穴形状となる凹みを形成することにより、レーザ光は大
きくみればその凹みの底部に向かうように吸収され、細
かくみれば針状部材間の奥に進むように吸収されるた
め、レーザ光の吸収効率は一層高められる。
り、例えば円錐穴形状の凹み等、中心部にいくほど深い
穴形状となる凹みを形成することにより、レーザ光は大
きくみればその凹みの底部に向かうように吸収され、細
かくみれば針状部材間の奥に進むように吸収されるた
め、レーザ光の吸収効率は一層高められる。
【図１】本発明の一実施例であるレーザ光吸収装置及び
その周辺を示す簡略図。
その周辺を示す簡略図。
【図２】針状部材を取り出して示す拡大図。
【図３】その平面図。
【図４】その針状部材の作用説明図。
【図５】レーザシャッタの簡略な側面図。
【図６】その正面図。
【図７】針状部材の別の例を示す拡大図。
【図８】従来のレーザ光吸収装置及びその周辺を示す簡
略図。
略図。
１ レーザ発生装置 ２ 反射鏡（レーザシャッタ） １０ レーザ光吸収装置 １１ 吸収体 １２ 冷却水路 １３ 冷却装置 １４、２４ 針状部材 １５ ベース １６ 円錐穴形状の凹み Ｌ、Ｌa レーザ光
Claims (2)
- 【請求項１】 レーザ加工の休止時に反射鏡で進路を変
えられたレーザ光を吸収するレーザ光吸収装置であっ
て、 そのレーザ光を受光する吸収体と、 その吸収体を冷却する冷却装置とを備え、 前記吸収体は、前記レーザ光の受光方向にほぼ平行な多
数の針状部材を緊密に集合させることにより構成されて
いることを特徴とするレーザ光吸収装置。 - 【請求項２】 前記多数の針状部材の先端の集合によ
り、中心部にいくほど深い穴形状となる凹みが形成され
ている請求項１記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136689A JPH06324203A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | レーザ光吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136689A JPH06324203A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | レーザ光吸収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06324203A true JPH06324203A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15181176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5136689A Pending JPH06324203A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | レーザ光吸収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06324203A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012106261A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Honda Motor Co Ltd | 孔開け加工装置 |
| WO2014109187A1 (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-17 | 日立マクセル株式会社 | 車両用灯具 |
| CN104752278A (zh) * | 2013-12-27 | 2015-07-01 | Ap系统股份有限公司 | 光照射设备 |
| CN108346961A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-07-31 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 一种激光装置剩余激光吸收装置及其使用方法 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP5136689A patent/JPH06324203A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012106261A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Honda Motor Co Ltd | 孔開け加工装置 |
| WO2014109187A1 (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-17 | 日立マクセル株式会社 | 車両用灯具 |
| JP2014135159A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 車両用灯具 |
| US9618175B2 (en) | 2013-01-09 | 2017-04-11 | Hitachi Maxell, Ltd. | Vehicle lamp having a laser emitting element |
| CN104752278A (zh) * | 2013-12-27 | 2015-07-01 | Ap系统股份有限公司 | 光照射设备 |
| CN104752278B (zh) * | 2013-12-27 | 2017-10-03 | Ap系统股份有限公司 | 光照射设备 |
| CN108346961A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-07-31 | 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 | 一种激光装置剩余激光吸收装置及其使用方法 |
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