JPH06324049A - 過マンガン酸塩を吸着した固体粒子支持体 - Google Patents
過マンガン酸塩を吸着した固体粒子支持体Info
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- JPH06324049A JPH06324049A JP5134916A JP13491693A JPH06324049A JP H06324049 A JPH06324049 A JP H06324049A JP 5134916 A JP5134916 A JP 5134916A JP 13491693 A JP13491693 A JP 13491693A JP H06324049 A JPH06324049 A JP H06324049A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス試料中の酸化容易な有機蒸気、例えばヒ
トの呼吸試料中のエタノール、の濃度の半定量的な測定
のための試薬、装置、および方法を提供する。 【構成】 エタノール検知用固体指示薬は、過マンガン
酸塩を含有している固体支持体であり、これを、強酸性
あるいは強アルカリ性の溶液で湿らせる。エタノールの
存在下、指示薬は、明確に識別できる色の変化を生じ
る。装置は指示薬を含んでおり、ガス試料が指示薬を通
過する際の通り道を提供している。ガス試料に反応して
色を変化させた指示薬の量を、既知濃度の標準物質に反
応して色を変化させた量と比較することにより、この方
法で、ガス試料中の有機蒸気含量を測定することができ
る。
トの呼吸試料中のエタノール、の濃度の半定量的な測定
のための試薬、装置、および方法を提供する。 【構成】 エタノール検知用固体指示薬は、過マンガン
酸塩を含有している固体支持体であり、これを、強酸性
あるいは強アルカリ性の溶液で湿らせる。エタノールの
存在下、指示薬は、明確に識別できる色の変化を生じ
る。装置は指示薬を含んでおり、ガス試料が指示薬を通
過する際の通り道を提供している。ガス試料に反応して
色を変化させた指示薬の量を、既知濃度の標準物質に反
応して色を変化させた量と比較することにより、この方
法で、ガス試料中の有機蒸気含量を測定することができ
る。
Description
【0001】発明の分野 本発明は、哺乳類の呼吸試料中のエタノールの半定量的
な測定方法とそのための装置に関する。特に、本発明
は、ガス試料中のエタノールの存在および量を比色的に
指示する過マンガン酸塩で含浸された固体支持体を用い
ることによる呼吸分析方法とそのための装置に関する。
な測定方法とそのための装置に関する。特に、本発明
は、ガス試料中のエタノールの存在および量を比色的に
指示する過マンガン酸塩で含浸された固体支持体を用い
ることによる呼吸分析方法とそのための装置に関する。
【0002】発明の背景 血中アルコール含量は、肺胞呼吸(alveolar
breath)中のアルコール濃度に、直接に関係して
いる。この関係があるので、呼吸中のアルコール量を測
定することにより、血中アルコール量の侵入していない
量を評価・判断(non−invarive esti
mation)することができる。呼気中のアルコール
含量を現場で測定する簡単な装置は、警察およびその他
の高速道路の安全取締りに従事する者のみでなく、アル
コール飲料を商う者にとっても次第に興味あるものとな
っている。酔客の行なった破損に対して責任ある人々
が、最近の裁判事例で扱われてきたからである。ヒトを
被験者としてアルコール量を測定する種々の装置が知ら
れており、例えば、米国特許第2,591,691号に
はフォレスター(Forrestor)によって示され
た例がある。同特許には、少なくとも800ml/分の
流速で呼気を過マンガン酸カリウムの酸性溶液中に通じ
る装置が記載されている。溶液の脱色に要する時間を測
定することにより、呼吸中アルコール含量を、そしてそ
れから酩酊の度合いを評価できる。装置は簡単であり、
試験は早くできる。しかし、ピンク色(pink)から
無色への色の変化は、明瞭ではない。特定の量の標準過
マンガン酸カリウム溶液と既知濃度の硫酸溶液とを混合
することにより、試験直前に着色している酸化性溶液を
調製しなければならない。なぜなら、この溶液は、放置
すると急速に劣化するからである。
breath)中のアルコール濃度に、直接に関係して
いる。この関係があるので、呼吸中のアルコール量を測
定することにより、血中アルコール量の侵入していない
量を評価・判断(non−invarive esti
mation)することができる。呼気中のアルコール
含量を現場で測定する簡単な装置は、警察およびその他
の高速道路の安全取締りに従事する者のみでなく、アル
コール飲料を商う者にとっても次第に興味あるものとな
っている。酔客の行なった破損に対して責任ある人々
が、最近の裁判事例で扱われてきたからである。ヒトを
被験者としてアルコール量を測定する種々の装置が知ら
れており、例えば、米国特許第2,591,691号に
はフォレスター(Forrestor)によって示され
た例がある。同特許には、少なくとも800ml/分の
流速で呼気を過マンガン酸カリウムの酸性溶液中に通じ
る装置が記載されている。溶液の脱色に要する時間を測
定することにより、呼吸中アルコール含量を、そしてそ
れから酩酊の度合いを評価できる。装置は簡単であり、
試験は早くできる。しかし、ピンク色(pink)から
無色への色の変化は、明瞭ではない。特定の量の標準過
マンガン酸カリウム溶液と既知濃度の硫酸溶液とを混合
することにより、試験直前に着色している酸化性溶液を
調製しなければならない。なぜなら、この溶液は、放置
すると急速に劣化するからである。
【0003】中性条件下での70℃において、有機溶液
中のアルコール酸化用として、例えば分子ふるい(mo
lecular sieve)、シリカゲル(sili
cagel)、およびクレー(clay)のような固体
支持体上に過マンガン酸塩を被覆したものが、レゲン等
(Regen et al.)により、米国化学会誌
(J.Am.Chem.Soc.)、99、pp、38
37−3838(1977)中に報告されているが、こ
れは比色試薬としてではない。
中のアルコール酸化用として、例えば分子ふるい(mo
lecular sieve)、シリカゲル(sili
cagel)、およびクレー(clay)のような固体
支持体上に過マンガン酸塩を被覆したものが、レゲン等
(Regen et al.)により、米国化学会誌
(J.Am.Chem.Soc.)、99、pp、38
37−3838(1977)中に報告されているが、こ
れは比色試薬としてではない。
【0004】呼吸中のアルコール半定量的な測定用の他
の装置は、強酸性条件下、クロム酸塩アニオンによって
エタノールが酸化される際に生じる色の変化を利用して
いる。例えば、グロスコップ(Grosskopf)
は、米国特許第2,939,768号において、重クロ
ム酸カリウム、硫酸、三酸化二砒素およびヨウ素でシリ
カゲルを飽和させることによって得られる試薬を開示し
ている。三酸化二砒素、およびヨウ素が除去された、よ
り簡単な変法が、ラッキー(Luckey)により、米
国特許第3,223,488号に開示されている。その
他の変法も開示されている。硫酸のかわりにメタ燐酸を
用いた類似の試薬が、マッコナーフィー(McConn
aughey)により、米国特許第3,455,654
号に開示されており、そして例えばマッコナーフィーに
よる米国特許第3,684,456号に示されているよ
うに、硫酸が5価のリン酸化合物と過塩素酸と共に論じ
られている。ケイエス(Keyes)は、米国特許第
3,582,274号において、酸の供給源として硝酸
溶液を用いた他の変法を開示している。
の装置は、強酸性条件下、クロム酸塩アニオンによって
エタノールが酸化される際に生じる色の変化を利用して
いる。例えば、グロスコップ(Grosskopf)
は、米国特許第2,939,768号において、重クロ
ム酸カリウム、硫酸、三酸化二砒素およびヨウ素でシリ
カゲルを飽和させることによって得られる試薬を開示し
ている。三酸化二砒素、およびヨウ素が除去された、よ
り簡単な変法が、ラッキー(Luckey)により、米
国特許第3,223,488号に開示されている。その
他の変法も開示されている。硫酸のかわりにメタ燐酸を
用いた類似の試薬が、マッコナーフィー(McConn
aughey)により、米国特許第3,455,654
号に開示されており、そして例えばマッコナーフィーに
よる米国特許第3,684,456号に示されているよ
うに、硫酸が5価のリン酸化合物と過塩素酸と共に論じ
られている。ケイエス(Keyes)は、米国特許第
3,582,274号において、酸の供給源として硝酸
溶液を用いた他の変法を開示している。
【0005】これらの試薬に基づいた装置も同様に開示
されており、例えば、クラール等(Kral et a
l.)が、米国特許第3,725,007号に開示して
いるチューブ(tube)がある。このチューブは、重
クロム酸塩と硫酸で含浸されたシリカゲルに結合したガ
ラス粒子を含んでいる。また、シリカゲル乾燥剤で保護
された、酸および重クロム酸塩含有チューブを組み合わ
せたものが、ガンプ(Gump)によって、米国特許第
4,656,008号に開示されている。リスローブ
(Rislove)は、米国特許第4,791,065
号に、酸および重クロム酸塩の固体担体としてシリカゲ
ルを用いたものを開示している。
されており、例えば、クラール等(Kral et a
l.)が、米国特許第3,725,007号に開示して
いるチューブ(tube)がある。このチューブは、重
クロム酸塩と硫酸で含浸されたシリカゲルに結合したガ
ラス粒子を含んでいる。また、シリカゲル乾燥剤で保護
された、酸および重クロム酸塩含有チューブを組み合わ
せたものが、ガンプ(Gump)によって、米国特許第
4,656,008号に開示されている。リスローブ
(Rislove)は、米国特許第4,791,065
号に、酸および重クロム酸塩の固体担体としてシリカゲ
ルを用いたものを開示している。
【0006】エタノール存在下での重クロム酸塩−酸試
薬の色の変化は比較的明瞭であり、製造業者の方法に依
存して、最初の橙赤色または黄色からさらされた緑色
(anexposed green color)また
は暗緑色へと変化する。しかし、この変化は遅く、しか
も試薬は腐食性かつ有毒である。クロム酸塩は発ガン性
物質であり、クロム酸塩と酸との両方は環境汚染物質で
あり、このために、処理が面倒になる。
薬の色の変化は比較的明瞭であり、製造業者の方法に依
存して、最初の橙赤色または黄色からさらされた緑色
(anexposed green color)また
は暗緑色へと変化する。しかし、この変化は遅く、しか
も試薬は腐食性かつ有毒である。クロム酸塩は発ガン性
物質であり、クロム酸塩と酸との両方は環境汚染物質で
あり、このために、処理が面倒になる。
【0007】それ故、呼吸試料中のエタノールの迅速か
つ信頼性のある測定を可能にし、安全かつ製造容易であ
り、保存に対して安定でありかつ現場で容易に使用でき
て、しかも処理問題を引き起こさない装置および方法
が、必要とされているのである。
つ信頼性のある測定を可能にし、安全かつ製造容易であ
り、保存に対して安定でありかつ現場で容易に使用でき
て、しかも処理問題を引き起こさない装置および方法
が、必要とされているのである。
【0008】発明の概要 本発明者は、ガス試料中の容易に酸化可能な有機蒸気、
特に呼吸試料中のエタノールの迅速−判定量測定を可能
にする比色試薬、装置および方法を見出した。以下にそ
れらの詳細を記述する。
特に呼吸試料中のエタノールの迅速−判定量測定を可能
にする比色試薬、装置および方法を見出した。以下にそ
れらの詳細を記述する。
【0009】本発明の比色試薬は、水溶性過マンガン酸
塩で含浸され、酸または塩基水溶液で湿潤された、不活
性、多孔性の固体支持体から成り、これは、ガス試料中
の容易に酸化できる有機蒸気、例えば呼吸中のエタノー
ルにさらされると、容易に知覚できる色の変化をうけ
る。他の態様においては、この比色試薬の前駆体は、水
溶性過マンガン酸塩を含浸させた不活性、多孔性の固体
支持体および、それから分離されている酸性または塩基
性の溶液から成り、かつ支持体と溶液は、分離されてい
る間でも保存に安定であるが、しかし容易に結合させて
比色試薬を生成させることができる。
塩で含浸され、酸または塩基水溶液で湿潤された、不活
性、多孔性の固体支持体から成り、これは、ガス試料中
の容易に酸化できる有機蒸気、例えば呼吸中のエタノー
ルにさらされると、容易に知覚できる色の変化をうけ
る。他の態様においては、この比色試薬の前駆体は、水
溶性過マンガン酸塩を含浸させた不活性、多孔性の固体
支持体および、それから分離されている酸性または塩基
性の溶液から成り、かつ支持体と溶液は、分離されてい
る間でも保存に安定であるが、しかし容易に結合させて
比色試薬を生成させることができる。
【0010】単純な形態から見ると、本発明の装置は、
入口開口部および出口開口部を有する透明または半透明
の容器から成っており、容器内部には、過マンガン酸塩
で含浸された、不活性、多孔性の固体支持体が配置され
ている。好ましい態様においては、容器は円筒形であ
り、円筒の各々の端に入口開口部と出口開口部とがあ
り、入口開口部の大きさは、呼吸が入口開口部の中へ入
り、固体支持体を通過して出口開口部から出てくるよう
に、成人の唇で容易にふさがる程度の大きさである。
入口開口部および出口開口部を有する透明または半透明
の容器から成っており、容器内部には、過マンガン酸塩
で含浸された、不活性、多孔性の固体支持体が配置され
ている。好ましい態様においては、容器は円筒形であ
り、円筒の各々の端に入口開口部と出口開口部とがあ
り、入口開口部の大きさは、呼吸が入口開口部の中へ入
り、固体支持体を通過して出口開口部から出てくるよう
に、成人の唇で容易にふさがる程度の大きさである。
【0011】他の形態においては、本発明の装置は入口
開口部および出口開口部を有する透明あるいは不透明な
容器から成っており、容器内部には、(a)出口開口部
の近くに配置された、過マンガン酸塩で含浸された不活
性、多孔性の固体支持体、および、(b)入口開口部の
近くに配置された酸または塩基性の溶液が含まれてお
り、前記支持体と前記溶液とは、容器内部に配置された
隔壁により、互いに接触しないように分離されてられて
おり、隔壁は、圧力を受けた溶液が隔壁を通って支持体
に接触できる程度には充分に多孔性であるが、溶液が毛
細管現象または重力の作用で隔壁を通って流れだすこと
ができるほどには、充分に多孔性でない。
開口部および出口開口部を有する透明あるいは不透明な
容器から成っており、容器内部には、(a)出口開口部
の近くに配置された、過マンガン酸塩で含浸された不活
性、多孔性の固体支持体、および、(b)入口開口部の
近くに配置された酸または塩基性の溶液が含まれてお
り、前記支持体と前記溶液とは、容器内部に配置された
隔壁により、互いに接触しないように分離されてられて
おり、隔壁は、圧力を受けた溶液が隔壁を通って支持体
に接触できる程度には充分に多孔性であるが、溶液が毛
細管現象または重力の作用で隔壁を通って流れだすこと
ができるほどには、充分に多孔性でない。
【0012】また別の形態においては、本発明の装置
は、入口開口部および出口開口部を有する柔軟でこわれ
にくい、半透明または透明な容器から成っており、容器
内部には、(a)過マンガン酸塩で含浸された固体支持
体、および(b)酸性あるいは塩基性の溶液が含まれて
おり、前記溶液は、容器を曲げたときに破れるように容
器内に配置されている破れやすい隔壁によって、支持体
と接触しないように隔てられており、容器が曲げられた
ときに、それにより溶液は圧力を受け、支持体と接触す
る。
は、入口開口部および出口開口部を有する柔軟でこわれ
にくい、半透明または透明な容器から成っており、容器
内部には、(a)過マンガン酸塩で含浸された固体支持
体、および(b)酸性あるいは塩基性の溶液が含まれて
おり、前記溶液は、容器を曲げたときに破れるように容
器内に配置されている破れやすい隔壁によって、支持体
と接触しないように隔てられており、容器が曲げられた
ときに、それにより溶液は圧力を受け、支持体と接触す
る。
【0013】本発明の、ガス試料中の容易に酸化できる
有機蒸気の存在を検知する方法は、ガス試料を、過マン
ガン酸塩で含浸させた、かつ酸性または塩基性の溶液で
湿らせて活性化した、不活性、多孔性の固体支持体と接
触させること、色の変化が生じる支持体の体積を観察す
ること、および、既知濃度の容易に酸化できる有機蒸気
を含有する同体積のガス試料に応答して色を変える、活
性化された、過マンガン酸塩で含浸された支持体の体積
と比較することにより、試料中の、容易に酸化できる有
機蒸気の量を測定することから成っている。この方法の
好ましい態様においては、溶液は支持体から分離されて
おり、そしてこの方法はさらに、支持体をガス試料と接
触させる前に実施される、支持体を溶液で湿らせるとい
う工程を含んでいる。
有機蒸気の存在を検知する方法は、ガス試料を、過マン
ガン酸塩で含浸させた、かつ酸性または塩基性の溶液で
湿らせて活性化した、不活性、多孔性の固体支持体と接
触させること、色の変化が生じる支持体の体積を観察す
ること、および、既知濃度の容易に酸化できる有機蒸気
を含有する同体積のガス試料に応答して色を変える、活
性化された、過マンガン酸塩で含浸された支持体の体積
と比較することにより、試料中の、容易に酸化できる有
機蒸気の量を測定することから成っている。この方法の
好ましい態様においては、溶液は支持体から分離されて
おり、そしてこの方法はさらに、支持体をガス試料と接
触させる前に実施される、支持体を溶液で湿らせるとい
う工程を含んでいる。
【0014】本発明方法の別の好ましい態様において
は、溶液で湿らされた支持体は、両端に入口開口部およ
び出口開口部を有する円筒形容器の内部に含まれてお
り、既知体積のガス試料は圧力を受けて容器内部へ入っ
て支持体を通り、ガス試料中の容易に酸化できる蒸気の
濃度は、色の変わるのが観察された支持体の分画から測
定される。本発明方法のより好ましい態様では、ガス試
料は人間の被験者の呼吸であり、ガス試料は、被験者が
測定された体積の呼吸を入口開口部へ吹き込むことによ
り、圧力を受けて容器の内部へ入って支持体を通り、呼
吸中のエタノール濃度は、色の変わるのが観察された支
持体の分画から測定される。
は、溶液で湿らされた支持体は、両端に入口開口部およ
び出口開口部を有する円筒形容器の内部に含まれてお
り、既知体積のガス試料は圧力を受けて容器内部へ入っ
て支持体を通り、ガス試料中の容易に酸化できる蒸気の
濃度は、色の変わるのが観察された支持体の分画から測
定される。本発明方法のより好ましい態様では、ガス試
料は人間の被験者の呼吸であり、ガス試料は、被験者が
測定された体積の呼吸を入口開口部へ吹き込むことによ
り、圧力を受けて容器の内部へ入って支持体を通り、呼
吸中のエタノール濃度は、色の変わるのが観察された支
持体の分画から測定される。
【0015】図1は、ガス試料中の容易に酸化できる有
機蒸気測定用の、本発明の装置の1つの態様を示す。こ
の特別の態様は、呼吸試料中のエタノール測定は、特に
よく適する。本発明の、過マンガン酸塩で含浸された支
持体4は、容器内部、この場合には円筒形チューブ1の
内部にあり、グラスウールの栓(plugs ofgl
ass wool)3で決った位置に保持されている。
活性化性試薬2はチューブ内部に配置されており、そこ
でチューブを通る呼吸は、試薬を過マンガン酸塩で含浸
された支持体に接触させる。呼吸は、呼吸を活性化され
た支持体を通ってガスサンプリング容器(gas sa
mpling vessel)5の既知の体積まで流れ
させるのを可能にする、柔軟であるが非弾性のガスサン
プリング容器の中へ集められる。
機蒸気測定用の、本発明の装置の1つの態様を示す。こ
の特別の態様は、呼吸試料中のエタノール測定は、特に
よく適する。本発明の、過マンガン酸塩で含浸された支
持体4は、容器内部、この場合には円筒形チューブ1の
内部にあり、グラスウールの栓(plugs ofgl
ass wool)3で決った位置に保持されている。
活性化性試薬2はチューブ内部に配置されており、そこ
でチューブを通る呼吸は、試薬を過マンガン酸塩で含浸
された支持体に接触させる。呼吸は、呼吸を活性化され
た支持体を通ってガスサンプリング容器(gas sa
mpling vessel)5の既知の体積まで流れ
させるのを可能にする、柔軟であるが非弾性のガスサン
プリング容器の中へ集められる。
【0016】図2は、ガス試料中の容易に酸化できる蒸
気、特に呼吸試料中のエタノールを測定するための、本
発明の装置のもう1つの態様を示している。過マンガン
酸塩で含浸された支持体4は、チューブ1の内部に配置
されており、不活性金属障壁(inert metal
screens)9により、決った位置に保持されて
いる。チューブの一方の端はガスサンプリング容器5に
つながり、他方の端は柔軟なプラスチック製のチューブ
6につながっている。柔軟なプラスチック製チューブ6
の内部には、グラスウール、コットンウール(cott
on wool)などの多孔性の仕切り7、および活性
化した試薬2を含んでいるこわれやすいアンプル(am
poule)8が配置されている。このバイアル(vi
al)は、プラスチックチューブの中をシールするもの
(seal)として作用しており、使用する前に含浸さ
れた支持体が汚染されるのを防いでいる。
気、特に呼吸試料中のエタノールを測定するための、本
発明の装置のもう1つの態様を示している。過マンガン
酸塩で含浸された支持体4は、チューブ1の内部に配置
されており、不活性金属障壁(inert metal
screens)9により、決った位置に保持されて
いる。チューブの一方の端はガスサンプリング容器5に
つながり、他方の端は柔軟なプラスチック製のチューブ
6につながっている。柔軟なプラスチック製チューブ6
の内部には、グラスウール、コットンウール(cott
on wool)などの多孔性の仕切り7、および活性
化した試薬2を含んでいるこわれやすいアンプル(am
poule)8が配置されている。このバイアル(vi
al)は、プラスチックチューブの中をシールするもの
(seal)として作用しており、使用する前に含浸さ
れた支持体が汚染されるのを防いでいる。
【0017】発明の詳細 本発明の方法は、酸化容易な有機蒸気を、強酸性あるい
は強塩基性の触媒の存在下、過マンガン酸塩で酸化する
ことに基づいている。塩基性条件下では、酸化は、初期
には、次の反応によって、赤色の過マンガン酸塩から緑
色のマンガン酸塩への急速な還元で進行する:
は強塩基性の触媒の存在下、過マンガン酸塩で酸化する
ことに基づいている。塩基性条件下では、酸化は、初期
には、次の反応によって、赤色の過マンガン酸塩から緑
色のマンガン酸塩への急速な還元で進行する:
【化1】
【0018】マンガン酸塩は、次の反応によって、より
ゆっくり褐色の二酸化マンガンに還元される。
ゆっくり褐色の二酸化マンガンに還元される。
【化2】
【0019】これらの反応により、酸化容易な有機蒸気
が過マンガン酸塩に接触すると、支持体中で、容易に目
に見える色の変化が生じる。過マンガン酸塩がマンガン
酸塩に変換するまでは、色は明るいピンクから緑色に変
化し、次いで、更に酸化容易な有機蒸気が存在すると、
マンガン酸塩が二酸化マンガンに変換するので、色は褐
色に変化する。
が過マンガン酸塩に接触すると、支持体中で、容易に目
に見える色の変化が生じる。過マンガン酸塩がマンガン
酸塩に変換するまでは、色は明るいピンクから緑色に変
化し、次いで、更に酸化容易な有機蒸気が存在すると、
マンガン酸塩が二酸化マンガンに変換するので、色は褐
色に変化する。
【0020】酸性条件下では、次の反応により、過マン
ガン酸塩は無色の2価マンガンへと直接に還元される:
ガン酸塩は無色の2価マンガンへと直接に還元される:
【化3】
【0021】好ましい反応は、塩基性条件下での反応で
ある。なぜなら、塩基性条件下での緑色、ついで褐色へ
の変化よりも、酸性条件下での、酸化容易な有機蒸気と
の接触に応答してのピンク色の消失は、より緩慢であ
り、かついくらか不明瞭であるからである。
ある。なぜなら、塩基性条件下での緑色、ついで褐色へ
の変化よりも、酸性条件下での、酸化容易な有機蒸気と
の接触に応答してのピンク色の消失は、より緩慢であ
り、かついくらか不明瞭であるからである。
【0022】過マンガン酸塩は、酸化容易な有機物質、
例えばアルコール、ケトン、アルデヒド、アミン、およ
びアルケンやアルキレンの不飽和結合と、容易に反応す
る。反応がこれら官能基自体との間に起こるので、これ
らの官能基が結合している分子の残りの部分は、比較
的、重要でない。ただし、当該分子がもはや容易に酸化
できない程度まで官能基を不活性化させない限りにおい
てである。上記官能基を有する低級アルキル分子、例え
ばC1 〜C8 アルキル分子は、ガス試料中においてたぶ
ん遭遇するものであり、したがって、検知されるべき好
ましい有機蒸気であるが、しかし、その他の酸化容易な
有機蒸気もまた検知されるであろう。例えば、本発明の
範囲の中で考えられることは、空気中の酸化容易な有機
蒸気の濃度を測定するための、空気の質を監視すること
である。この監視において、空気試料は、比色試薬を通
して、加圧して押し込まれるか、または減圧下で吸引し
て吸い込まれて、試薬の中に観察することができる色の
変化を生じることである。また、本発明の範囲の中の他
の変容も、当業者には、容易に明らかであろう。
例えばアルコール、ケトン、アルデヒド、アミン、およ
びアルケンやアルキレンの不飽和結合と、容易に反応す
る。反応がこれら官能基自体との間に起こるので、これ
らの官能基が結合している分子の残りの部分は、比較
的、重要でない。ただし、当該分子がもはや容易に酸化
できない程度まで官能基を不活性化させない限りにおい
てである。上記官能基を有する低級アルキル分子、例え
ばC1 〜C8 アルキル分子は、ガス試料中においてたぶ
ん遭遇するものであり、したがって、検知されるべき好
ましい有機蒸気であるが、しかし、その他の酸化容易な
有機蒸気もまた検知されるであろう。例えば、本発明の
範囲の中で考えられることは、空気中の酸化容易な有機
蒸気の濃度を測定するための、空気の質を監視すること
である。この監視において、空気試料は、比色試薬を通
して、加圧して押し込まれるか、または減圧下で吸引し
て吸い込まれて、試薬の中に観察することができる色の
変化を生じることである。また、本発明の範囲の中の他
の変容も、当業者には、容易に明らかであろう。
【0023】本発明により検知される、特に好ましい分
子はエタノールであり、特に、人間の被験者の呼吸中の
エタノール(肺胞エタノール)である。「発明の背景」
の項で記したように、肺胞エタノール濃度は血中アルコ
ール濃度に関係し、血中アルコール濃度は被験者のアル
コール中毒(alcohol intoxicatio
n)の程度に関係している。当業者は、本発明方法は、
ある種の被験者、例えばある種の代謝病(metabo
lic diseases)および他の有機物質による
中毒で苦しんでいる者、の呼吸中にあるかもしれない、
エタノール以外の酸化容易な有機蒸気を感知する、とい
うことを認識するであろう。この理由のために、本発明
の方法を使用して得られた結果は、必ずしも被験者のエ
タノール中毒のある特別のレベルを必ず示すものとして
解釈されるべきではなく、他の情報からエタノール中毒
が疑われる状況における指針として解釈されるべきもの
である。
子はエタノールであり、特に、人間の被験者の呼吸中の
エタノール(肺胞エタノール)である。「発明の背景」
の項で記したように、肺胞エタノール濃度は血中アルコ
ール濃度に関係し、血中アルコール濃度は被験者のアル
コール中毒(alcohol intoxicatio
n)の程度に関係している。当業者は、本発明方法は、
ある種の被験者、例えばある種の代謝病(metabo
lic diseases)および他の有機物質による
中毒で苦しんでいる者、の呼吸中にあるかもしれない、
エタノール以外の酸化容易な有機蒸気を感知する、とい
うことを認識するであろう。この理由のために、本発明
の方法を使用して得られた結果は、必ずしも被験者のエ
タノール中毒のある特別のレベルを必ず示すものとして
解釈されるべきではなく、他の情報からエタノール中毒
が疑われる状況における指針として解釈されるべきもの
である。
【0024】特に、本発明方法を重クロム酸塩を指示薬
として用いる比色法と比較した場合の、この方法の特別
な利益は、本発明の方法および装置を用いることが容易
であること、結果を得るのが迅速であること、色の変化
を観察するのが容易であること、比色試薬の製造が比較
的容易で安全であること、使用済みの物質が廃棄に対し
て比較的無害な性質を有していること、である。
として用いる比色法と比較した場合の、この方法の特別
な利益は、本発明の方法および装置を用いることが容易
であること、結果を得るのが迅速であること、色の変化
を観察するのが容易であること、比色試薬の製造が比較
的容易で安全であること、使用済みの物質が廃棄に対し
て比較的無害な性質を有していること、である。
【0025】本発明の試薬は、固体支持体を過マンガン
酸塩溶液で処理することにより、容易に製造される。適
当な多孔性固体支持体には、過マンガン酸塩または支持
体の急速な分解なしに過マンガン酸塩で含浸することが
でき、しかもガスの流れをよく通す物質が包含される。
好ましい支持体は粒状であり、その粒子の好ましい平均
粒径は、約100μm〜約1mm、より好ましくは約2
50μm〜約850μmである。より小さい粒径を使用
してもよいが、しかし粒子の集まり(mass)を通過
する際の圧力降下は、粒径が減少するにつれて急速に増
加する。そして、特に、粒子の集まりを通して呼吸を強
いなければならない人間の被験者の場合においては、必
要とする圧力は非実際的なものとなる。また、より大き
な粒子を使用してもよいが、粒子間の隙間内で余分なガ
ス流が生じ、ガスと支持体中の過マンガン酸塩との接触
が不適当となる。有用な支持体には、分子ふるい、シリ
カ、アルミナ、およびマグネシアが包含される。分子ふ
るいが好ましい。
酸塩溶液で処理することにより、容易に製造される。適
当な多孔性固体支持体には、過マンガン酸塩または支持
体の急速な分解なしに過マンガン酸塩で含浸することが
でき、しかもガスの流れをよく通す物質が包含される。
好ましい支持体は粒状であり、その粒子の好ましい平均
粒径は、約100μm〜約1mm、より好ましくは約2
50μm〜約850μmである。より小さい粒径を使用
してもよいが、しかし粒子の集まり(mass)を通過
する際の圧力降下は、粒径が減少するにつれて急速に増
加する。そして、特に、粒子の集まりを通して呼吸を強
いなければならない人間の被験者の場合においては、必
要とする圧力は非実際的なものとなる。また、より大き
な粒子を使用してもよいが、粒子間の隙間内で余分なガ
ス流が生じ、ガスと支持体中の過マンガン酸塩との接触
が不適当となる。有用な支持体には、分子ふるい、シリ
カ、アルミナ、およびマグネシアが包含される。分子ふ
るいが好ましい。
【0026】過マンガン酸塩溶液は、支持体上の過マン
ガン酸塩の濃度が関心のあるエタノール濃度で明瞭な色
の変化を示すように調製する。この溶液は、過マンガン
酸塩のための溶液を用いて製造する。水は好ましい溶媒
であり、そして水溶性過マンガン酸塩、例えば過マンガ
ン酸アルカリ金属塩例えば過マンガン酸リチウム、過マ
ンガン酸ナトリウム、および過マンガン酸カリウム、な
どが好ましい。更に好ましいものは、過マンガン酸ナト
リウムである。この溶液は、溶媒中で過マンガン酸塩が
飽和するまでの濃度、例えば水100ml中に過マンガ
ン酸ナトリウム約6g以下、において製造する。飽和溶
液は、より低い希釈溶液よりも、保存に際してはより安
定である傾向があり、そして、支持体への適用のために
容易に希釈することができる。支持体がもはや自由に流
動しないという程度まで水を入れることなしに、エタノ
ールに活性化およびさらすことにより、観察することが
できる色の変化を生じるに少なくとも充分な量の過マン
ガン酸塩で、単一の適用において支持体を含浸するに充
分に高い濃度が、溶液のための最小の実用的濃度であ
る。
ガン酸塩の濃度が関心のあるエタノール濃度で明瞭な色
の変化を示すように調製する。この溶液は、過マンガン
酸塩のための溶液を用いて製造する。水は好ましい溶媒
であり、そして水溶性過マンガン酸塩、例えば過マンガ
ン酸アルカリ金属塩例えば過マンガン酸リチウム、過マ
ンガン酸ナトリウム、および過マンガン酸カリウム、な
どが好ましい。更に好ましいものは、過マンガン酸ナト
リウムである。この溶液は、溶媒中で過マンガン酸塩が
飽和するまでの濃度、例えば水100ml中に過マンガ
ン酸ナトリウム約6g以下、において製造する。飽和溶
液は、より低い希釈溶液よりも、保存に際してはより安
定である傾向があり、そして、支持体への適用のために
容易に希釈することができる。支持体がもはや自由に流
動しないという程度まで水を入れることなしに、エタノ
ールに活性化およびさらすことにより、観察することが
できる色の変化を生じるに少なくとも充分な量の過マン
ガン酸塩で、単一の適用において支持体を含浸するに充
分に高い濃度が、溶液のための最小の実用的濃度であ
る。
【0027】支持体上の過マンガン酸塩の濃度は、少な
くとも、観察しうる色の変化を生じるに充分なだけ少な
くとも高くなければならず、好ましくは、ガス試料中の
酸化容易な有機蒸気の量が、さらされる含浸された支持
体の量中の全過マンガン酸塩を還元しない程度に、充分
に高くなければならない。過マンガン酸塩の低レベルを
用いて含浸された支持体は、有機蒸気にさらされる含浸
された支持体の量を増すことにより、本発明方法のいく
つかの応用において用いられるが、例えば被験者が与え
られた直径のチューブを通して呼吸を吹き込まなければ
ならない力の増加についての実際的な考慮、または、チ
ューブの直径が増加するにつれて、活性化性溶液で支持
体を湿らせる際に生じる困難さは、実際的な呼吸エタノ
ール試験用チューブのための含浸された支持体の量を制
限する。
くとも、観察しうる色の変化を生じるに充分なだけ少な
くとも高くなければならず、好ましくは、ガス試料中の
酸化容易な有機蒸気の量が、さらされる含浸された支持
体の量中の全過マンガン酸塩を還元しない程度に、充分
に高くなければならない。過マンガン酸塩の低レベルを
用いて含浸された支持体は、有機蒸気にさらされる含浸
された支持体の量を増すことにより、本発明方法のいく
つかの応用において用いられるが、例えば被験者が与え
られた直径のチューブを通して呼吸を吹き込まなければ
ならない力の増加についての実際的な考慮、または、チ
ューブの直径が増加するにつれて、活性化性溶液で支持
体を湿らせる際に生じる困難さは、実際的な呼吸エタノ
ール試験用チューブのための含浸された支持体の量を制
限する。
【0028】支持体1gあたり過マンガン酸ナトリウム
約14mg〜約0.7mgの範囲のレベルが、たいてい
の使用のために好ましい。また、支持体1gあたり過マ
ンガン酸ナトリウム約7mg〜3mgの範囲のレベル
が、特に呼吸エタノール試験には、より好ましい。その
他の過マンガン酸塩を用いる場合には、過マンガン酸塩
のレベルは、この特別な塩の分子量と過マンガン酸ナト
リウムの分子量の比率に基づいて、調節すべきである。
約14mg〜約0.7mgの範囲のレベルが、たいてい
の使用のために好ましい。また、支持体1gあたり過マ
ンガン酸ナトリウム約7mg〜3mgの範囲のレベル
が、特に呼吸エタノール試験には、より好ましい。その
他の過マンガン酸塩を用いる場合には、過マンガン酸塩
のレベルは、この特別な塩の分子量と過マンガン酸ナト
リウムの分子量の比率に基づいて、調節すべきである。
【0029】以下に、本発明の実施について、当業者の
ための指針を示した。血中アルコール含量(BAC)
0.10%を有する標準ヒト被験者の肺胞呼吸は、呼吸
1リットルあたりエタノール0.476mgを含んでい
るものと考えられる。上記に示した、エタノールによっ
て過マンガン酸ナトリウムを還元してマンガン酸ナトリ
ウムを生成する等式から、エタノールのこの量が、過マ
ンガン酸ナトリウム6.54mgをマンガン酸ナトリウ
ムに還元するということは、容易に計算できる。以下の
実施例において、呼吸試料の体積は約210mlであ
り、したがって、BAC10%を有する標準ヒト被験者
から採取された、その大きさの呼吸試料によって還元さ
れる過マンガン酸ナトリウムの量は、約1.37mgで
ある。明らかに、一般的に「中毒(intoxiati
on)」としてとらえられているレベル以下の範囲で試
験の最高感度を提供するためには、上記のBACに対す
る色の変化をチューブ中の含浸された支持体の半分以上
で生じさせるのが望ましい。したがって、チューブ中の
含浸された支持体は約2mgの過マンガン酸ナトリウム
を含有しているべきであり、このことは、支持体1gあ
たりKMnO40.7mgで支持体2.9gを含浸させ
るのから、支持体1gあたりKMnO414mgで支持
体0.14グラムを含浸させるまでの範囲を必要とする
であろうし、好ましい濃度範囲は上記に示した。当業者
は、変化した色を有する支持体の百分率の測定を容易に
するに充分な長さを有している支持体カラムを容器(例
えば筒)中に作るのに要する支持体の量を容易に選び、
そして、上記のことから、過マンガン酸ナトリウム約2
mgがチューブ中にあるように過マンガン酸ナトリウム
の含浸された支持体に対する濃度を決めることができ
る。次いで、当業者は、必要に応じて上記のことを容易
に変えて、異なった過マンガン酸塩、チューブの異なっ
た直径および長さ、エタノールの異なった目標濃度、異
なった呼吸試料量、エタノール以外の異なった有機蒸
気、および、異なったガス試料採取、例えば、活性化さ
れ、含浸された支持体を含有するチューブを通して空気
をポンプで入れることによって、空気中の有機蒸気の測
定、のための補正を行なうことができる。
ための指針を示した。血中アルコール含量(BAC)
0.10%を有する標準ヒト被験者の肺胞呼吸は、呼吸
1リットルあたりエタノール0.476mgを含んでい
るものと考えられる。上記に示した、エタノールによっ
て過マンガン酸ナトリウムを還元してマンガン酸ナトリ
ウムを生成する等式から、エタノールのこの量が、過マ
ンガン酸ナトリウム6.54mgをマンガン酸ナトリウ
ムに還元するということは、容易に計算できる。以下の
実施例において、呼吸試料の体積は約210mlであ
り、したがって、BAC10%を有する標準ヒト被験者
から採取された、その大きさの呼吸試料によって還元さ
れる過マンガン酸ナトリウムの量は、約1.37mgで
ある。明らかに、一般的に「中毒(intoxiati
on)」としてとらえられているレベル以下の範囲で試
験の最高感度を提供するためには、上記のBACに対す
る色の変化をチューブ中の含浸された支持体の半分以上
で生じさせるのが望ましい。したがって、チューブ中の
含浸された支持体は約2mgの過マンガン酸ナトリウム
を含有しているべきであり、このことは、支持体1gあ
たりKMnO40.7mgで支持体2.9gを含浸させ
るのから、支持体1gあたりKMnO414mgで支持
体0.14グラムを含浸させるまでの範囲を必要とする
であろうし、好ましい濃度範囲は上記に示した。当業者
は、変化した色を有する支持体の百分率の測定を容易に
するに充分な長さを有している支持体カラムを容器(例
えば筒)中に作るのに要する支持体の量を容易に選び、
そして、上記のことから、過マンガン酸ナトリウム約2
mgがチューブ中にあるように過マンガン酸ナトリウム
の含浸された支持体に対する濃度を決めることができ
る。次いで、当業者は、必要に応じて上記のことを容易
に変えて、異なった過マンガン酸塩、チューブの異なっ
た直径および長さ、エタノールの異なった目標濃度、異
なった呼吸試料量、エタノール以外の異なった有機蒸
気、および、異なったガス試料採取、例えば、活性化さ
れ、含浸された支持体を含有するチューブを通して空気
をポンプで入れることによって、空気中の有機蒸気の測
定、のための補正を行なうことができる。
【0030】過マンガン酸塩を含浸した支持体は、支持
体と過マンガン酸塩溶液と接触させ、過マンガン酸塩溶
液を支持体内に吸着させることにより、製造される。支
持体に接触させるのに使用される過マンガン酸塩溶液の
量は、固体支持体に均一に吸着するに充分でなければな
らず、しかし、支持体の塊りを生ずるほど多量であって
はならない。特に、支持体が分子ふるいである場合、支
持体の乾燥重量に基づく水分含量が50〜60%の範囲
にあると、支持体は、自由に流動する粒子状であるより
もむしろ塊りを生じやすい。したがって、飽和支持体中
の水分含量は、好ましくは、50%以下である。活性化
前に、初めに約3%以下の水を含んでいる活性化支持体
は、活性化前に約5%以上の水を含んでいる活性化支持
体よりもゆっくりと色を変化させるのが観察された。し
たがって、活性化前の飽和支持体中の望ましい水分量
は、支持体の乾燥重量に基づいて、約5%、またはそれ
以上である。分子ふるいは高度に吸湿性である傾向があ
り、特別の処理によって吸着水を除去しなければ、支持
体の乾燥重量に基づいて、数%の水、典型的には約6〜
7%の水、を含んでいる可能性がある。過マンガン酸塩
溶液の一部としての付加的な水は、支持体中のこの水分
含量のレベルを増加させる。したがって、製造プロセス
の結果として、過マンガン酸塩を含浸させた分子ふるい
支持体は、少なくともこの好ましい最小量の水を含んで
いることが期待される。当業者は、上記の議論から、適
切な量の過マンガン酸塩と水を含んでいる含浸された支
持体を製造するために、過マンガン酸塩溶液の濃度をい
かに調節するか、を容易に理解するであろう。
体と過マンガン酸塩溶液と接触させ、過マンガン酸塩溶
液を支持体内に吸着させることにより、製造される。支
持体に接触させるのに使用される過マンガン酸塩溶液の
量は、固体支持体に均一に吸着するに充分でなければな
らず、しかし、支持体の塊りを生ずるほど多量であって
はならない。特に、支持体が分子ふるいである場合、支
持体の乾燥重量に基づく水分含量が50〜60%の範囲
にあると、支持体は、自由に流動する粒子状であるより
もむしろ塊りを生じやすい。したがって、飽和支持体中
の水分含量は、好ましくは、50%以下である。活性化
前に、初めに約3%以下の水を含んでいる活性化支持体
は、活性化前に約5%以上の水を含んでいる活性化支持
体よりもゆっくりと色を変化させるのが観察された。し
たがって、活性化前の飽和支持体中の望ましい水分量
は、支持体の乾燥重量に基づいて、約5%、またはそれ
以上である。分子ふるいは高度に吸湿性である傾向があ
り、特別の処理によって吸着水を除去しなければ、支持
体の乾燥重量に基づいて、数%の水、典型的には約6〜
7%の水、を含んでいる可能性がある。過マンガン酸塩
溶液の一部としての付加的な水は、支持体中のこの水分
含量のレベルを増加させる。したがって、製造プロセス
の結果として、過マンガン酸塩を含浸させた分子ふるい
支持体は、少なくともこの好ましい最小量の水を含んで
いることが期待される。当業者は、上記の議論から、適
切な量の過マンガン酸塩と水を含んでいる含浸された支
持体を製造するために、過マンガン酸塩溶液の濃度をい
かに調節するか、を容易に理解するであろう。
【0031】過マンガン酸塩で含浸された支持体は、エ
タノール蒸気の検知に対して活性化させるために、強酸
性あるいは強塩基性溶液を用いて湿らせなければならな
い。含浸された支持体を活性化させるために酸性溶液を
用いた場合には、酸化容易な有機蒸気の存在下、色は、
ピンク色から無色へ変化する。活性化溶液を製造するの
に適した酸としては、強い鉱酸、例えば硫酸、硝酸、過
塩素酸、およびその他の通常の酸が包含される。支持体
を活性化するために塩基性溶液を用いた場合には、酸化
容易な有機蒸気の存在下、色は、ピンク色から、はじめ
に暗緑色へと変化し、酸化容易な有機蒸気がさらに存在
すると、次には褐色へと変化する。色の変化がより迅速
かつより明瞭であるという理由から、塩基性溶液の使用
が好ましい。塩基性活性化溶液として、水酸化ナトリウ
ム溶液がより好ましい。しかし、アルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化カリウム、水
酸化バリウム、水酸化セシウム、および水酸化リチウ
ム、の溶液も、本発明の範囲の中にあるものとして、考
えられている。酸性あるいは塩基性活性化溶液の濃度
は、広範囲にわたって変化する。2モル以下の濃度であ
る活性化溶液を用いた場合、色の変化は緩慢であり、し
たがって、そのような濃度はあまり好ましくない。酸性
あるいは塩基性活性化溶液の濃度としてより好ましいの
は、酸あるいは塩基と溶媒の合計重量に基づく、酸ある
いは塩基の重量%濃度として、約10〜約50%、より
好ましくは約15〜約25%、である。
タノール蒸気の検知に対して活性化させるために、強酸
性あるいは強塩基性溶液を用いて湿らせなければならな
い。含浸された支持体を活性化させるために酸性溶液を
用いた場合には、酸化容易な有機蒸気の存在下、色は、
ピンク色から無色へ変化する。活性化溶液を製造するの
に適した酸としては、強い鉱酸、例えば硫酸、硝酸、過
塩素酸、およびその他の通常の酸が包含される。支持体
を活性化するために塩基性溶液を用いた場合には、酸化
容易な有機蒸気の存在下、色は、ピンク色から、はじめ
に暗緑色へと変化し、酸化容易な有機蒸気がさらに存在
すると、次には褐色へと変化する。色の変化がより迅速
かつより明瞭であるという理由から、塩基性溶液の使用
が好ましい。塩基性活性化溶液として、水酸化ナトリウ
ム溶液がより好ましい。しかし、アルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化カリウム、水
酸化バリウム、水酸化セシウム、および水酸化リチウ
ム、の溶液も、本発明の範囲の中にあるものとして、考
えられている。酸性あるいは塩基性活性化溶液の濃度
は、広範囲にわたって変化する。2モル以下の濃度であ
る活性化溶液を用いた場合、色の変化は緩慢であり、し
たがって、そのような濃度はあまり好ましくない。酸性
あるいは塩基性活性化溶液の濃度としてより好ましいの
は、酸あるいは塩基と溶媒の合計重量に基づく、酸ある
いは塩基の重量%濃度として、約10〜約50%、より
好ましくは約15〜約25%、である。
【0032】含浸された支持体を湿らせるのに用いる活
性化溶液の容量は、好ましくは、遊離した、吸収されな
い液体が存在することがないように、支持体粒子を均一
に湿らせるに充分な量である。したがって、この容量
は、反応に対して有害となることなく、比較的広範囲で
変えることができる。活性化溶液の容量をml、含浸さ
れた支持体の重量をgで示せば、活性化溶液と飽和支持
体との、好ましい容量と重量との比率は、約0.1:1
〜約1:1である。好ましくは、試料の容量を決定する
手段を準備する。これは、ガス流量計、全容量を直接に
示す総合ガス流量計(an integrating
gas−flow meter)、または、好ましく
は、ガス試料によって膨張する、既知容量の、柔軟な、
不浸透性の、非弾性的な容器、例えばガス試料採取袋
(a gas−sampling bag)である。
性化溶液の容量は、好ましくは、遊離した、吸収されな
い液体が存在することがないように、支持体粒子を均一
に湿らせるに充分な量である。したがって、この容量
は、反応に対して有害となることなく、比較的広範囲で
変えることができる。活性化溶液の容量をml、含浸さ
れた支持体の重量をgで示せば、活性化溶液と飽和支持
体との、好ましい容量と重量との比率は、約0.1:1
〜約1:1である。好ましくは、試料の容量を決定する
手段を準備する。これは、ガス流量計、全容量を直接に
示す総合ガス流量計(an integrating
gas−flow meter)、または、好ましく
は、ガス試料によって膨張する、既知容量の、柔軟な、
不浸透性の、非弾性的な容器、例えばガス試料採取袋
(a gas−sampling bag)である。
【0033】肺胞呼吸または他のガス中のアルコール含
量の判定量的測定方法には、既知量のガスを、湿った、
過マンガン酸塩で含浸された支持体間に通過させ、色の
変化が起こる支持体の量を観察することが含まれてい
る。過マンガン酸塩で含浸された支持体は、色の変化を
容易に観察できるように、本発明方法においては、好ま
しくは、そこを通ってガスが入口開口部から出口開口部
に向かって流れる、透明あるいは半透明の容器、例えば
チューブ、の中に含まれている。過マンガン酸塩で含浸
された支持体は、容器中に配置する前に、塩基性あるい
は酸性溶液で湿らせるが、好ましくは、試料を導入する
直前まで、別々に分けて保持する。
量の判定量的測定方法には、既知量のガスを、湿った、
過マンガン酸塩で含浸された支持体間に通過させ、色の
変化が起こる支持体の量を観察することが含まれてい
る。過マンガン酸塩で含浸された支持体は、色の変化を
容易に観察できるように、本発明方法においては、好ま
しくは、そこを通ってガスが入口開口部から出口開口部
に向かって流れる、透明あるいは半透明の容器、例えば
チューブ、の中に含まれている。過マンガン酸塩で含浸
された支持体は、容器中に配置する前に、塩基性あるい
は酸性溶液で湿らせるが、好ましくは、試料を導入する
直前まで、別々に分けて保持する。
【0034】好ましい態様では、乾燥した過マンガン酸
塩で含浸された支持体は、グラスウール、ステンレスス
チール、銅あるいはその他の不活性物質のプラグ(pl
ug)またスクリーン(screen)または塩基性溶
液から分離されている。そのような態様は図1に示され
ている。ガス流自体が溶液に隔壁プラグまたは隔壁スク
リーンを透過させて過マンガン酸塩で含浸された支持体
と接触させるように、ガスは、溶液を含んでいる端から
チューブ中に導入される。したがって、ガス流、例えば
チューブを通過する呼吸の呼気、は、溶液を支持体と接
触させる手段である。別の好ましい態様では、チェック
バルブ(a check valve)がガス流動の
通路内にあり、酸性あるいは塩基性溶液が入口開口部へ
逆流するのを防止している。これは、ガスが、ヒト被験
者によって容器内に吹き込まれた呼吸である場合に、特
に有用である。
塩で含浸された支持体は、グラスウール、ステンレスス
チール、銅あるいはその他の不活性物質のプラグ(pl
ug)またスクリーン(screen)または塩基性溶
液から分離されている。そのような態様は図1に示され
ている。ガス流自体が溶液に隔壁プラグまたは隔壁スク
リーンを透過させて過マンガン酸塩で含浸された支持体
と接触させるように、ガスは、溶液を含んでいる端から
チューブ中に導入される。したがって、ガス流、例えば
チューブを通過する呼吸の呼気、は、溶液を支持体と接
触させる手段である。別の好ましい態様では、チェック
バルブ(a check valve)がガス流動の
通路内にあり、酸性あるいは塩基性溶液が入口開口部へ
逆流するのを防止している。これは、ガスが、ヒト被験
者によって容器内に吹き込まれた呼吸である場合に、特
に有用である。
【0035】さらに別の好ましい態様では、酸性あるい
は塩基性溶液は、ガス試料を導入する直前に壊わされて
溶液を流しだす、壊わされやすい隔壁によって、過マン
ガン酸塩で含浸された支持体と、別々に分けられてい
る。したがって、溶液は、保存している間、安定した状
態にあり、乾燥した過マンガン酸塩で含浸された支持体
は、急速に劣化する条件下にさらされない。このような
態様は、図2に示してある。この態様におけるこわれや
すい隔壁は、酸性あるいは塩基性溶液を保存するガラス
製アンプルである。アンプルは、容器中、入口開口部の
方へ隔壁プラグまたはスクリーン側に配置され、または
好ましくは、入口開口部および出口開口部を有し、出口
開口部が、含浸された支持体を含んでいる容器の入口開
口部に接続している、第2の容器中に配置されている。
含浸された支持体は、支持体を含んでいる容器中、隔壁
プラグまたはスクリーンの出口開口部側におかれ、含浸
された支持体は、さらに、容器中、支持体よりも出口開
口部に近いところにある付加的な隔壁プラグまたはスク
リーンによって、決められた位置に配置することができ
る。上述したように、いかなる隔壁プラグまたはスクリ
ーンでも、不活性の物質、たとえばグラスウール、ステ
ンレススチール製スクリーンまたは銅製スクリーンによ
って造られている。容器自体、または好ましくは第2の
容器は、透明または不透明な、柔軟な、こわれにくい物
質、例えばテフロン材質によって造られている。使用す
る前に、こわれやすい隔壁、例えばアンプルは、溶液を
流しだすために、破られたり壊されたりする。
は塩基性溶液は、ガス試料を導入する直前に壊わされて
溶液を流しだす、壊わされやすい隔壁によって、過マン
ガン酸塩で含浸された支持体と、別々に分けられてい
る。したがって、溶液は、保存している間、安定した状
態にあり、乾燥した過マンガン酸塩で含浸された支持体
は、急速に劣化する条件下にさらされない。このような
態様は、図2に示してある。この態様におけるこわれや
すい隔壁は、酸性あるいは塩基性溶液を保存するガラス
製アンプルである。アンプルは、容器中、入口開口部の
方へ隔壁プラグまたはスクリーン側に配置され、または
好ましくは、入口開口部および出口開口部を有し、出口
開口部が、含浸された支持体を含んでいる容器の入口開
口部に接続している、第2の容器中に配置されている。
含浸された支持体は、支持体を含んでいる容器中、隔壁
プラグまたはスクリーンの出口開口部側におかれ、含浸
された支持体は、さらに、容器中、支持体よりも出口開
口部に近いところにある付加的な隔壁プラグまたはスク
リーンによって、決められた位置に配置することができ
る。上述したように、いかなる隔壁プラグまたはスクリ
ーンでも、不活性の物質、たとえばグラスウール、ステ
ンレススチール製スクリーンまたは銅製スクリーンによ
って造られている。容器自体、または好ましくは第2の
容器は、透明または不透明な、柔軟な、こわれにくい物
質、例えばテフロン材質によって造られている。使用す
る前に、こわれやすい隔壁、例えばアンプルは、溶液を
流しだすために、破られたり壊されたりする。
【0036】次の実施例は、本発明について具体的に示
すことを意図しており、特許請求の範囲中に限定されて
いるようなことを除き、本発明を限定することを意図す
るものではない。実施例中におけるすべての比率および
%は、特にことわらなければ、重量によるものであり、
すべての試薬は、時にことわらなければ、良質の市販品
質のものである。
すことを意図しており、特許請求の範囲中に限定されて
いるようなことを除き、本発明を限定することを意図す
るものではない。実施例中におけるすべての比率および
%は、特にことわらなければ、重量によるものであり、
すべての試薬は、時にことわらなければ、良質の市販品
質のものである。
【0037】実施例1 この実施例は、分子ふるい支持体を用いて、本発明の過
マンガン酸塩飽和支持体を製造する方法を例示してい
る。
マンガン酸塩飽和支持体を製造する方法を例示してい
る。
【0038】過マンガン酸ナトリウム0.5gを蒸留水
30mlに溶解して、過マンガン酸塩溶液を造った。分
子ふるい〔スペルコ社製(Supelco Inc.)
13×、425〜600μm〕15g相当量を秤量して
容量125mlのガラス製容器中に入れ、過マンガン酸
塩溶液4mlを、5分間にわたって、撹拌しながら、分
子ふるい上へ滴下して加えた。その結果として得られた
過マンガン酸塩で含浸された支持体は均一にピンク色を
呈し、含浸された支持体7gあたり過マンガン酸ナトリ
ウムが約3.5mg含まれている。含浸された支持体
は、褐色のガラス製の容器中に窒素の存在下で室温で保
存した。
30mlに溶解して、過マンガン酸塩溶液を造った。分
子ふるい〔スペルコ社製(Supelco Inc.)
13×、425〜600μm〕15g相当量を秤量して
容量125mlのガラス製容器中に入れ、過マンガン酸
塩溶液4mlを、5分間にわたって、撹拌しながら、分
子ふるい上へ滴下して加えた。その結果として得られた
過マンガン酸塩で含浸された支持体は均一にピンク色を
呈し、含浸された支持体7gあたり過マンガン酸ナトリ
ウムが約3.5mg含まれている。含浸された支持体
は、褐色のガラス製の容器中に窒素の存在下で室温で保
存した。
【0039】実施例2 この実施例は、シリカゲル支持体を用いて、本発明の過
マンガン酸塩で含浸された支持体を製造する方法を例示
している。シリカゲル〔メルク(Merck)、60
A、グレード60、38−63μm〕15g相当量を秤
量して容量125mlのガラス容器中に入れ、実施例1
に従って製造した過マンガン酸塩4mlを、5分間にわ
たって、撹拌しながら、シリカゲル上へ滴下して加え
た。その結果得られた過マンガン酸塩で含浸された支持
体は均一にピンク色を呈し、含浸された支持体1gあた
り、過マンガン酸ナトリウムが約3.5mgが含まれて
いる。
マンガン酸塩で含浸された支持体を製造する方法を例示
している。シリカゲル〔メルク(Merck)、60
A、グレード60、38−63μm〕15g相当量を秤
量して容量125mlのガラス容器中に入れ、実施例1
に従って製造した過マンガン酸塩4mlを、5分間にわ
たって、撹拌しながら、シリカゲル上へ滴下して加え
た。その結果得られた過マンガン酸塩で含浸された支持
体は均一にピンク色を呈し、含浸された支持体1gあた
り、過マンガン酸ナトリウムが約3.5mgが含まれて
いる。
【0040】実施例3 この実施例は、実施例1の過マンガン酸塩で含浸された
支持体を用い、強塩基性溶液で活性化し、活性化支持体
が既知量のエタノールを含有している模擬呼吸試料に触
れたときに観察された色の変化を示す、本発明の方法を
例示している。
支持体を用い、強塩基性溶液で活性化し、活性化支持体
が既知量のエタノールを含有している模擬呼吸試料に触
れたときに観察された色の変化を示す、本発明の方法を
例示している。
【0041】実施例1の手順に従って製造された425
−600μm分子ふるい支持体1gあたり過マンガン酸
カリウム6.6mgを含有している過マンガン酸塩で含
浸された支持体約280mgを、一端をグラスウールの
プラグで閉じた長さ13cm、内径(ID)4mmのガ
ラス製チューブにつめ、チューブの中央部に、長さ約
2.7cmの含浸された支持体カラムを形成した。他端
からもグラスウールのプラグを挿入し、中につめられた
含浸された支持体を保持した。20%水酸化ナトリウム
水溶液約0.1mlを、マイクロシリンジ(micro
−syringe)を用いて、チューブ中に注入した。
水酸化ナトリウム溶液は、固体指示薬のカラムから約2
cm離れたチューブ内に、液体のカラムを形成させた。
ガラス製筒の、固体示標物に最も近い側の端に、ガス試
料の袋〔セーフトリップ社製、オールドキャッスル市、
オンタリオ州、カナダ(Safetrip,Oldca
stle,Ontario,Canada、完全にふく
らませると210−220ml〕を連結した。これらの
試薬を含有している装置を、図1に示した。
−600μm分子ふるい支持体1gあたり過マンガン酸
カリウム6.6mgを含有している過マンガン酸塩で含
浸された支持体約280mgを、一端をグラスウールの
プラグで閉じた長さ13cm、内径(ID)4mmのガ
ラス製チューブにつめ、チューブの中央部に、長さ約
2.7cmの含浸された支持体カラムを形成した。他端
からもグラスウールのプラグを挿入し、中につめられた
含浸された支持体を保持した。20%水酸化ナトリウム
水溶液約0.1mlを、マイクロシリンジ(micro
−syringe)を用いて、チューブ中に注入した。
水酸化ナトリウム溶液は、固体指示薬のカラムから約2
cm離れたチューブ内に、液体のカラムを形成させた。
ガラス製筒の、固体示標物に最も近い側の端に、ガス試
料の袋〔セーフトリップ社製、オールドキャッスル市、
オンタリオ州、カナダ(Safetrip,Oldca
stle,Ontario,Canada、完全にふく
らませると210−220ml〕を連結した。これらの
試薬を含有している装置を、図1に示した。
【0042】水酸化ナトリウム溶液に最も近い側ガラス
製チューブの端には、既知濃度のエタノールを含有する
ガス試料を製造するための装置〔CMI社製、オーウェ
ンスボロ、KY(CMI Inc.,Owensbor
o,KY)によって造られた中毒試験IIアルコール呼吸
模擬装置(a Toxitert II Alcohol
Breath Simulator)を使用した〕を
連結した。34℃における0.10%血中アルコール含
量(BAC)(100ml血液あたり0.10g)に相
当する量のアルコール蒸気を含有している窒素を模擬装
置から出し、30秒でガス試料袋を充満させるに充分な
割合で、チューブ中を通した。ガス試料袋がふくらんで
くるにつれて、窒素流が塩基性溶液を湿らせ、含浸され
た支持体カラムの長さに沿って、ピンク色が次第に暗緑
色へと変化した。ガス試料袋が完全にふくらんだ後、チ
ューブを装置からはずした。活性化された支持体の緑色
に色のついた部分の長さを測定した。その長さは約2.
0cmであった。
製チューブの端には、既知濃度のエタノールを含有する
ガス試料を製造するための装置〔CMI社製、オーウェ
ンスボロ、KY(CMI Inc.,Owensbor
o,KY)によって造られた中毒試験IIアルコール呼吸
模擬装置(a Toxitert II Alcohol
Breath Simulator)を使用した〕を
連結した。34℃における0.10%血中アルコール含
量(BAC)(100ml血液あたり0.10g)に相
当する量のアルコール蒸気を含有している窒素を模擬装
置から出し、30秒でガス試料袋を充満させるに充分な
割合で、チューブ中を通した。ガス試料袋がふくらんで
くるにつれて、窒素流が塩基性溶液を湿らせ、含浸され
た支持体カラムの長さに沿って、ピンク色が次第に暗緑
色へと変化した。ガス試料袋が完全にふくらんだ後、チ
ューブを装置からはずした。活性化された支持体の緑色
に色のついた部分の長さを測定した。その長さは約2.
0cmであった。
【0043】実施例4 この実施例は、呼吸試料中のエタノール含量を測定する
ための、本発明の方法の使用を例示している。
ための、本発明の方法の使用を例示している。
【0044】呼吸試料200−220mlを、実施例3
に記載されたように含浸された支持体を含有しているチ
ューブを通して吹き込んだ。被験者は、水酸化ナトリウ
ム溶液に最も近いチューブの端に吹き込んだ。固体指示
薬はアルカリ性溶液で湿らせてあり、呼吸試料中にアル
コールがある場合には、すぐに、ピンク色から暗緑色へ
と色が変化した。呼吸中のアルコール含量は、指示薬の
変色した部分の長さを、関心のある範囲にわたる既知量
のアルコールの呼吸試料から同様に測定したチューブの
長さと比較することにより、測定した。
に記載されたように含浸された支持体を含有しているチ
ューブを通して吹き込んだ。被験者は、水酸化ナトリウ
ム溶液に最も近いチューブの端に吹き込んだ。固体指示
薬はアルカリ性溶液で湿らせてあり、呼吸試料中にアル
コールがある場合には、すぐに、ピンク色から暗緑色へ
と色が変化した。呼吸中のアルコール含量は、指示薬の
変色した部分の長さを、関心のある範囲にわたる既知量
のアルコールの呼吸試料から同様に測定したチューブの
長さと比較することにより、測定した。
【0045】被験者は、1時間半にわたり、クールズ・
ライト(Coors LightTM)ビールの340m
lびんを4本消費した。飲み終わってから15分間後、
被験者は装置内に呼吸試料を吹き込んだ。ガス試料袋が
完全にふくらんだとき、含浸された支持体の、緑色に変
色した部分の長さを測定した。その長さは約0.5cm
であった。上記実施例3で測定したように、0.10%
BACに相当する試料に反応して変色した、含浸された
支持体の長さに基づけば、被験者のBACは約0.03
%であると測定された。
ライト(Coors LightTM)ビールの340m
lびんを4本消費した。飲み終わってから15分間後、
被験者は装置内に呼吸試料を吹き込んだ。ガス試料袋が
完全にふくらんだとき、含浸された支持体の、緑色に変
色した部分の長さを測定した。その長さは約0.5cm
であった。上記実施例3で測定したように、0.10%
BACに相当する試料に反応して変色した、含浸された
支持体の長さに基づけば、被験者のBACは約0.03
%であると測定された。
【0046】実施例5 この実施例は、本発明の方法を用いて得られた結果と、
呼吸アルコール含量を決定または測定するための標準的
な方法を用いて得られた結果との相関関係を例示してい
る。
呼吸アルコール含量を決定または測定するための標準的
な方法を用いて得られた結果との相関関係を例示してい
る。
【0047】相関関係を調べるために、2つの異なった
アルコール試験装置を用いた。呼吸中のアルコール含量
の定量分析を行なうブレスアライザーTM・モデル900
A装置〔スミス・アンド・ウェッソン社製、スプリング
フィールド、MA.(theBREATHALYZER
TM Model 900A instrumentma
nupactured by Smith & Wes
son,Springfield,MA.〕、および、
それぞれ約0.05%以下、0.05−0.10%、お
よび0.10%以上のBACレヴェルに応じて、各々、
「可(Pass)」、「警告(Alert)」、および
「不可(Fail)」の試験結果を示すアルコテストTM
7410呼吸アルコールモニター{ドレーガーヴェルク
製、リューベック、FRG・〔the Alcoter
tTM 7410 BreathAlcohol Mon
iton(Draegerwerk,Lubech,F
RG.)〕}である。
アルコール試験装置を用いた。呼吸中のアルコール含量
の定量分析を行なうブレスアライザーTM・モデル900
A装置〔スミス・アンド・ウェッソン社製、スプリング
フィールド、MA.(theBREATHALYZER
TM Model 900A instrumentma
nupactured by Smith & Wes
son,Springfield,MA.〕、および、
それぞれ約0.05%以下、0.05−0.10%、お
よび0.10%以上のBACレヴェルに応じて、各々、
「可(Pass)」、「警告(Alert)」、および
「不可(Fail)」の試験結果を示すアルコテストTM
7410呼吸アルコールモニター{ドレーガーヴェルク
製、リューベック、FRG・〔the Alcoter
tTM 7410 BreathAlcohol Mon
iton(Draegerwerk,Lubech,F
RG.)〕}である。
【0048】実施例1の425−600μm分子ふるい
約340mg含み、支持体1gあたり過マンガン酸カリ
ウム約4mgで含浸させた、実施例3に示されているよ
うな、含浸させた支持体をつめたチューブ、長さ7.5
cm、ID5mlのガラス製のチューブの中に支持体を
つめ、2枚のステンレススチールスクリーンで保持した
もの、を用意した。チューブの一端に、容量200ml
のガス試料袋(ふくらんだときの容量は210−220
ml)を連結した。他端には、20%水酸化ナトリウム
水溶液0.14mlを入れてあるオニオンスキンガラス
製カプセル(an onionskin glass
capsule)〔長さ2.5cm×外径6.5mm、
フランクリン社製、フランクリンヴィレ、ニュージャー
ジー(Franhlin Inc.,Franklin
ville,New Jersey)〕を中に備えた、
薄壁ポリプロピレン製チューブ(長さ7.5cm×内径
7mm)を連結した。ポリプロピレン製チューブの開口
部には、綿球(a cotton ball)で栓をし
た。その装置を図2に示した。
約340mg含み、支持体1gあたり過マンガン酸カリ
ウム約4mgで含浸させた、実施例3に示されているよ
うな、含浸させた支持体をつめたチューブ、長さ7.5
cm、ID5mlのガラス製のチューブの中に支持体を
つめ、2枚のステンレススチールスクリーンで保持した
もの、を用意した。チューブの一端に、容量200ml
のガス試料袋(ふくらんだときの容量は210−220
ml)を連結した。他端には、20%水酸化ナトリウム
水溶液0.14mlを入れてあるオニオンスキンガラス
製カプセル(an onionskin glass
capsule)〔長さ2.5cm×外径6.5mm、
フランクリン社製、フランクリンヴィレ、ニュージャー
ジー(Franhlin Inc.,Franklin
ville,New Jersey)〕を中に備えた、
薄壁ポリプロピレン製チューブ(長さ7.5cm×内径
7mm)を連結した。ポリプロピレン製チューブの開口
部には、綿球(a cotton ball)で栓をし
た。その装置を図2に示した。
【0049】初めに、41人の被験者について試験し、
呼吸中にアルコールが含まれているかどうかを決定し
た。以下に示すように、採用した3つの方法すべてで、
試験結果はすべて陰性であった。被験者は、異なった種
類のアルコール飲料を異なった量だけ消費した。各被験
者について、飲み終わってから少なくとも15分後に呼
吸アルコール試験を実施し、各被験者は、ほぼ同時に、
3つの方法すべてを用いて試験した。試験結果を記録
し、比較した。これらの判定量結果によれば、アルコー
ル試験チューブによる判定量分析結果は、2つの呼吸ア
ルコール分析装置による結果と一致している、というこ
とが示された。
呼吸中にアルコールが含まれているかどうかを決定し
た。以下に示すように、採用した3つの方法すべてで、
試験結果はすべて陰性であった。被験者は、異なった種
類のアルコール飲料を異なった量だけ消費した。各被験
者について、飲み終わってから少なくとも15分後に呼
吸アルコール試験を実施し、各被験者は、ほぼ同時に、
3つの方法すべてを用いて試験した。試験結果を記録
し、比較した。これらの判定量結果によれば、アルコー
ル試験チューブによる判定量分析結果は、2つの呼吸ア
ルコール分析装置による結果と一致している、というこ
とが示された。
【0050】上記の試験から、以下の典型的な結果が得
られた。
られた。
【0051】被験者No.1に対して、ブレスアライザ
ー・モデル900A(BREATHALYZER Mo
del 900A)は、BAC0.119%の結果を示
し、アルコテスト7410(Alcotest 741
0)は「不可」の結果を示し、本発明の方法によるチュ
ーブは、BACが0.1%以上である指示を示した。
ー・モデル900A(BREATHALYZER Mo
del 900A)は、BAC0.119%の結果を示
し、アルコテスト7410(Alcotest 741
0)は「不可」の結果を示し、本発明の方法によるチュ
ーブは、BACが0.1%以上である指示を示した。
【0052】被験者No.2に対して、ブレスアライザ
ー・モデル900Aは、BAC0.078%の結果を示
し、アルコテスト・7410は「警告」の結果を示し、
本発明の方法によるチューブは、BACが0.05%と
0.1%との間にある結果を示した。
ー・モデル900Aは、BAC0.078%の結果を示
し、アルコテスト・7410は「警告」の結果を示し、
本発明の方法によるチューブは、BACが0.05%と
0.1%との間にある結果を示した。
【0053】被験者No.3に対して、ブレスアライザ
ー・モデル900Aは、BAC0.022%の結果を示
し、アルコテスト・7410は「可」の結果を示し、本
発明の方法によるチューブは、BACが0.05パーセ
ント以下である結果を示した。
ー・モデル900Aは、BAC0.022%の結果を示
し、アルコテスト・7410は「可」の結果を示し、本
発明の方法によるチューブは、BACが0.05パーセ
ント以下である結果を示した。
【0054】実施例6 この実施例は、BACが0.1%以上か以下を示すため
の迅速なスクリーニング試験としての本発明の方法と装
置の使用を例示している。
の迅速なスクリーニング試験としての本発明の方法と装
置の使用を例示している。
【0055】チューブは、グラスウールのかわりに2枚
のステンレススチール製スクリーンを用いたこと以外、
実施例3に示した方法によって製造した。支持体1gあ
たり水酸化カリウム6.6mgで含浸させた、実施例1
の425−600μm分子ふるい約210mgを各チュ
ーブ中におき、水酸化ナトリウム水溶液0.08mlを
使用した。呼吸試料200−220mlを各チューブ中
に通したところ、水酸化ナトリウム溶液が含浸された支
持体を均一に湿らせ、活性化された支持体は変色した。
ただ部分的に色を変えたカラムによれば、BACが0.
1%以下であることが示され、BACは、変色した活性
化された支持体の量に比例していた。BACが0.2%
以上である場合には、チューブ内で、ピンク色はほぼ完
全に、ガス入口により近い部分では褐色に、支持体の残
りの部分では暗緑色に、変化していた。
のステンレススチール製スクリーンを用いたこと以外、
実施例3に示した方法によって製造した。支持体1gあ
たり水酸化カリウム6.6mgで含浸させた、実施例1
の425−600μm分子ふるい約210mgを各チュ
ーブ中におき、水酸化ナトリウム水溶液0.08mlを
使用した。呼吸試料200−220mlを各チューブ中
に通したところ、水酸化ナトリウム溶液が含浸された支
持体を均一に湿らせ、活性化された支持体は変色した。
ただ部分的に色を変えたカラムによれば、BACが0.
1%以下であることが示され、BACは、変色した活性
化された支持体の量に比例していた。BACが0.2%
以上である場合には、チューブ内で、ピンク色はほぼ完
全に、ガス入口により近い部分では褐色に、支持体の残
りの部分では暗緑色に、変化していた。
【0056】被験者は、30分間あたり340mlびん
2本の割合で、アルコール飲料(クールズ・ライト・ビ
ール)を消費した。本発明の方法を用いて、アルコール
飲料消費前、2本飲んでから15分後、さらに2本飲ん
でから(計4本)15分後、さらに2本飲んでから(計
6本)15分後、のBACのおおよその値を決定した。
はじめの2つの試験では、被験者のBACが検出限界以
下であることが示唆された(緑色化が観察されなかっ
た)。びん4本が消費された後の第3の試験では、被験
者のBACが0.05%以下であることが示された(カ
ラムの1/4が緑色化した)。びん6本が消費された後
の第4の試験では、BACが0.1%よりも高いことが
示された(カラム全部が緑色化した)。
2本の割合で、アルコール飲料(クールズ・ライト・ビ
ール)を消費した。本発明の方法を用いて、アルコール
飲料消費前、2本飲んでから15分後、さらに2本飲ん
でから(計4本)15分後、さらに2本飲んでから(計
6本)15分後、のBACのおおよその値を決定した。
はじめの2つの試験では、被験者のBACが検出限界以
下であることが示唆された(緑色化が観察されなかっ
た)。びん4本が消費された後の第3の試験では、被験
者のBACが0.05%以下であることが示された(カ
ラムの1/4が緑色化した)。びん6本が消費された後
の第4の試験では、BACが0.1%よりも高いことが
示された(カラム全部が緑色化した)。
【0057】実施例7 この実施例は、保存条件下での飽和乾燥支持体の安定性
を例示している。
を例示している。
【0058】支持体1gあたり過マンガン酸カリウム4
mgで含浸させた、実施例1の425−600μm分子
ふるいを、密閉した褐色ガラス製容器内に、窒素気体と
共に、室温で保存し、1ヶ月に1回、固体指示薬を検査
した。6ヶ月後には、色の消失はまったく観察されなか
った。6ヶ月間保存した後、含浸された支持体約330
mgを各チューブにつめたこと以外、実施例6に記載し
たのと類似の方法を用いて、4本のチューブを製造し
た。乾燥した含浸されていない分子ふるい(13×、4
25−600μm)約0.1gを、チューブの中で、含
浸された支持体の各々の端の位置においた。20%水酸
化ナトリウム水溶液0.12mlを、各チューブの一方
の端から導入した。上記したように、標準エタノール溶
液〔グース研究所製、ハリスバーグ、PA(Guth
Lab.,Hanrisbung,PA)〕を用いて、
トキシテストII装置に既知エタノール濃度窒素流を発生
させ、実施例6に記載したように、被験者の呼吸を模擬
実験するために、この窒素流を使用した。4本の各チュ
ーブ中にある活性化支持体は、ピンク色から緑色への通
常の色の変化を示し、乾燥した含浸された支持体は、推
奨する保存条件の下では、少なくとも6ヶ月間安定であ
ることが示された。
mgで含浸させた、実施例1の425−600μm分子
ふるいを、密閉した褐色ガラス製容器内に、窒素気体と
共に、室温で保存し、1ヶ月に1回、固体指示薬を検査
した。6ヶ月後には、色の消失はまったく観察されなか
った。6ヶ月間保存した後、含浸された支持体約330
mgを各チューブにつめたこと以外、実施例6に記載し
たのと類似の方法を用いて、4本のチューブを製造し
た。乾燥した含浸されていない分子ふるい(13×、4
25−600μm)約0.1gを、チューブの中で、含
浸された支持体の各々の端の位置においた。20%水酸
化ナトリウム水溶液0.12mlを、各チューブの一方
の端から導入した。上記したように、標準エタノール溶
液〔グース研究所製、ハリスバーグ、PA(Guth
Lab.,Hanrisbung,PA)〕を用いて、
トキシテストII装置に既知エタノール濃度窒素流を発生
させ、実施例6に記載したように、被験者の呼吸を模擬
実験するために、この窒素流を使用した。4本の各チュ
ーブ中にある活性化支持体は、ピンク色から緑色への通
常の色の変化を示し、乾燥した含浸された支持体は、推
奨する保存条件の下では、少なくとも6ヶ月間安定であ
ることが示された。
【0059】実施例8 この実施例は、強酸性活性化溶液を用いた本発明の方法
を例示している。
を例示している。
【0060】支持体1gあたり過マンガン酸カリウム
0.7mgを有している、新たに製造した過マンガン酸
塩で含浸された425−600μm分子ふるい約0.2
2gを、4mm−IDガラス製チューブにつめ、プラグ
として2枚のステンレススチール製スクリーンを用い
て、保持した。50%水性硫酸約0.08mlをチュー
ブ中に導入し、上記したようにチューブ中をトキシテス
トII装置に連結し、既知濃度のエタノールを含有してい
る空気を吹き込んでチューブに通した。酸性溶液が含浸
された支持体を湿らせた。含浸された支持体の色を定期
的に観察した。約30秒後には、色の変化はまったく検
知されなかった。この時点では、エタノール含有空気約
400mlが強制的にチューブ内を通過していた。しか
し、6分後、エタノール含有空気約2400mlが強制
的に筒内を通過したとき、指示薬の約0.2cmが、明
るい褐色に変色した。これからわかるように、塩基性活
性化含浸された支持体の変化よりも緩慢およびより不明
瞭であるが、強酸性溶液で活性化された含浸された支持
体に対する色の変化は、明確に観察することができる。
0.7mgを有している、新たに製造した過マンガン酸
塩で含浸された425−600μm分子ふるい約0.2
2gを、4mm−IDガラス製チューブにつめ、プラグ
として2枚のステンレススチール製スクリーンを用い
て、保持した。50%水性硫酸約0.08mlをチュー
ブ中に導入し、上記したようにチューブ中をトキシテス
トII装置に連結し、既知濃度のエタノールを含有してい
る空気を吹き込んでチューブに通した。酸性溶液が含浸
された支持体を湿らせた。含浸された支持体の色を定期
的に観察した。約30秒後には、色の変化はまったく検
知されなかった。この時点では、エタノール含有空気約
400mlが強制的にチューブ内を通過していた。しか
し、6分後、エタノール含有空気約2400mlが強制
的に筒内を通過したとき、指示薬の約0.2cmが、明
るい褐色に変色した。これからわかるように、塩基性活
性化含浸された支持体の変化よりも緩慢およびより不明
瞭であるが、強酸性溶液で活性化された含浸された支持
体に対する色の変化は、明確に観察することができる。
【図1】ガス試料中の容易に酸化できる有機蒸気測定用
の本発明の装置の1つの態様を示す。
の本発明の装置の1つの態様を示す。
【図2】本発明の装置の別の態様を示す。
Claims (44)
- 【請求項1】 固体粒子支持体の表面に過マンガン酸塩
を吸着した自由流動性の固体粒子支持体から成る、ガス
中の容易に酸化できる有機蒸気の比色測定に適した、含
浸された支持体。 - 【請求項2】 支持体が、分子ふるい、シリカ、アルミ
ナ、およびマグネシアから成る群から選ばれる、請求項
1に記載の含浸された支持体。 - 【請求項3】 支持体が分子ふるいである、請求項1に
記載の含浸された支持体。 - 【請求項4】 支持体の粒子の平均粒径が約100μm
〜約1mmである、請求項3に記載の含浸された支持
体。 - 【請求項5】 支持体の粒子の平均粒子が約250μm
〜約850μmである、請求項3に記載の含浸された支
持体。 - 【請求項6】 過マンガン酸塩が過マンガン酸カリウム
である、請求項3に記載の含浸された支持体。 - 【請求項7】 支持体上の過マンガン酸カリウムの量
が、支持体1gあたり過マンガン酸カリウム約0.7〜
約14mgである、請求項6に記載の含浸された支持
体。 - 【請求項8】 支持体上の過マンガン酸カリウムの量
が、支持体1gあたり過マンガン酸カリウム約3〜約7
mgである、請求項6に記載の含浸された支持体。 - 【請求項9】 固体粒子支持体の表面に過マンガン酸塩
を吸着した固体粒子支持体から成り、支持体を酸性また
はアルカリ性溶液で湿らせた、ガス中の容易に酸化でき
る有機蒸気の比色測定に適した、活性化され含浸された
支持体。 - 【請求項10】 支持体のgによる重量の約0.1〜約
1倍の酸性溶液のmlによる容量で、支持体を湿らせ
た、請求項9に記載の活性化支持体。 - 【請求項11】 溶液が酸性溶液である、請求項9に記
載の活性化支持体。 - 【請求項12】 溶液がアルカリ性溶液である、請求項
9に記載の活性化支持体。 - 【請求項13】 アルカリ性溶液が少なくとも2モルで
ある、請求項12に記載の活性化支持体。 - 【請求項14】 アルカリ性溶液が約10〜約50重量
%の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項12に記載
の活性化支持体。 - 【請求項15】 アルカリ性溶液が約15〜約25重量
%の水酸化ナトリウム水溶液である、請求項12に記載
の活性化支持体。 - 【請求項16】 入口開口部および出口開口部を有する
透明あるいは半透明の容器から成っており、容器中に、
過マンガン酸塩で含浸された不活性、多孔性の固体支持
体を配置してある、ガス中の容易に酸化できる有機蒸気
の濃度を比色測定するための装置。 - 【請求項17】 容器が円筒形であり、そして入口開口
部および出口開口部が円筒形容器の各々の端に配置され
ている、請求項16に記載の装置。 - 【請求項18】 入口開口部が、成人の口唇で容易にふ
さげる程度の大きさである、請求項17に記載の装置。 - 【請求項19】 容器の出口開口部が、容器内を通過し
たガスの容量を測定するための手段に連結された、請求
項18に記載の装置。 - 【請求項20】 ガス容量測定手段がガス試料採取用袋
である、請求項19に記載の装置。 - 【請求項21】 酸性またはアルカリ性の溶液が、容器
内で、支持体よりも入口開口部により近い側にあり、圧
力を受けた溶液が透過して支持体と接触するには充分に
多孔性であるが、溶液が毛細管現象または重力によって
隔壁を透過して流れるには充分に多孔性でない、容器内
にある隔壁によって支持体と分離されている、請求項1
7に記載の装置。 - 【請求項22】 隔壁がグラスファイバーである、請求
項21に記載の装置。 - 【請求項23】 隔壁がフリット化されたセラミックで
ある、請求項21に記載の装置。 - 【請求項24】 隔壁がステンレススチールスクリーン
である、請求項21に記載の装置。 - 【請求項25】 隔壁が銅製のスクリーンである、請求
項21に記載の装置。 - 【請求項26】 溶液が酸性溶液である、請求項21に
記載の装置。 - 【請求項27】 溶液がアルカリ性溶液である、請求項
21に記載の装置。 - 【請求項28】 容器が柔軟でこわれにくいチューブか
ら成り、容器内で、酸性またはアルカリ性の溶液が、支
持体よりも入口開口部により近い場所にあって、溶液
が、容器を折り曲げたときにこわれて溶液を流れ出させ
るような、チューブ内にある不浸透性のこわれやすい隔
壁によって、支持体から分離されている、請求項17に
記載の装置。 - 【請求項29】 こわれやすい隔壁が、溶液を完全に取
り囲んでいるガラス製隔壁である、請求項28に記載の
装置。 - 【請求項30】 ガラス製隔壁がガラス製アンプルであ
る、請求項29に記載の装置。 - 【請求項31】 溶液が酸性溶液である、請求項28に
記載の装置。 - 【請求項32】 溶液がアルカリ性溶液である、請求項
28に記載の装置。 - 【請求項33】 ガス試料を、過マンガン酸塩を含浸さ
せかつアルカリ性または酸性の溶液で湿らせた不活性の
多孔性固体支持体と接触させ、色の変化が生じた支持体
の容量を観察し、そして既知濃度の容易に酸化できる有
機蒸気を含有している同容量のガス試料に応答して色の
変化が生じた活性化された過マンガン酸塩で含浸された
支持体の容量と比較することにより、試料中の容易に酸
化できる有機蒸気の量を測定するからなる、既知容量の
ガス試料中の容易に酸化できる有機蒸気の濃度を測定す
る方法。 - 【請求項34】 溶液が酸性溶液である、請求項33に
記載の方法。 - 【請求項35】 溶液がアルカリ性溶液である、請求項
33に記載の方法。 - 【請求項36】 アルカリ性溶液が、約10〜約50重
量%水酸化ナトリウム水溶液である、請求項35に記載
の方法。 - 【請求項37】 アルカリ性溶液が、約15〜約25重
量%水酸化ナトリウム水溶液である、請求項36に記載
の方法。 - 【請求項38】溶液の容量が、支持体の重量に対する比
率で約0.1:1〜約1:1である、請求項33に記載
の方法。 - 【請求項39】 ガス試料がヒトの呼吸であり、容易に
酸化できる有機蒸気がエタノールであり、呼吸試料が被
験者によって吹き込まれて支持体を通過する、請求項3
3に記載の方法。 - 【請求項40】 アルカリ性または酸性の溶液と支持体
とが、はじめは、チューブ内で、別々の場所にあり、呼
吸試料が吹きこまれてチューブ内を通過することによ
り、溶液が支持体を湿らせる、請求項39に記載の方
法。 - 【請求項41】 アルカリ性または酸性の溶液がこわれ
やすいアンプル中に入っており、呼吸試料が吹きこまれ
てチューブ内を通過する直前にアンプルをこわす、請求
項40に記載の方法。 - 【請求項42】 支持体が分子ふるいである、請求項3
3に記載の方法。 - 【請求項43】 支持体が、支持体1gあたり約0.7
〜約14mgの過マンガン酸カリウムを含んでいる、請
求項42に記載の方法。 - 【請求項44】 支持体が、支持体1gあたり約3〜約
7mgの過マンガン酸カリウムを含んでおり、ガス試料
がヒトの呼吸試料であり、容易に酸化できる有機蒸気が
エタノールであり、呼吸試料が被験者によって吹きこま
れて支持体を通過し、試料容量が約200〜約250m
lである、請求項42に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US89361192A | 1992-06-05 | 1992-06-05 | |
US893611 | 1992-06-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324049A true JPH06324049A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=25401811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5134916A Pending JPH06324049A (ja) | 1992-06-05 | 1993-06-04 | 過マンガン酸塩を吸着した固体粒子支持体 |
Country Status (9)
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---|---|
US (1) | US5552324A (ja) |
EP (1) | EP0577263A1 (ja) |
JP (1) | JPH06324049A (ja) |
KR (1) | KR940000868A (ja) |
AU (1) | AU669704B2 (ja) |
CA (1) | CA2097475A1 (ja) |
NO (1) | NO931993L (ja) |
NZ (1) | NZ247754A (ja) |
TW (1) | TW284848B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021001848A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 光明理化学工業株式会社 | 検知管 |
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JP3035734B2 (ja) * | 1997-06-27 | 2000-04-24 | 東京瓦斯株式会社 | Dms検知剤、その調製方法及びdms用検知管 |
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-
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- 1993-06-02 NO NO931993A patent/NO931993L/no unknown
- 1993-06-03 KR KR1019930009975A patent/KR940000868A/ko not_active Application Discontinuation
- 1993-06-04 JP JP5134916A patent/JPH06324049A/ja active Pending
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- 1994-05-23 US US08/193,249 patent/US5552324A/en not_active Expired - Fee Related
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