JPH0632401U - 空き容器回収ボックス - Google Patents

空き容器回収ボックス

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JPH0632401U
JPH0632401U JP7252692U JP7252692U JPH0632401U JP H0632401 U JPH0632401 U JP H0632401U JP 7252692 U JP7252692 U JP 7252692U JP 7252692 U JP7252692 U JP 7252692U JP H0632401 U JPH0632401 U JP H0632401U
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JP
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empty
wall
cover
face plate
box
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JP7252692U
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和久 浦田
勝 内村
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Suruga Seiki Co Ltd
Original Assignee
Suruga Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】規定以上の径と長さのごみは投入しにくく、規
定寸法の空き缶や空き瓶だけは安全に投入できるうえ
に、本体およびカバーを共通としたまま、減容効率の高
い紙コップ類回収用ボックスとして使用できる空き容器
回収ボックスを提供することにある。 【構成】カバー2がフロント面部20とこれの後端から
所要高さ立上る斜壁22と後方へ伸びる天壁23を有
し、ここに設けた開口28に斜壁と天壁に対応する面板
部30と、面板部30と一体をなし幅が奥に向かうほど
すぼまった挿入用の凹入部32と、凹入部32の底に形
成され空き缶ないし空き瓶の外径と近似した径の落し口
323を有する第1投入ユニット3と、斜壁と天壁に対
応する面板部40と紙コップを投入し得る筒4aと筒内
に紙コップが複数個積み重ねられるまで保持するストッ
パー4bとを有する第2投入ユニット4とが交換可能に
取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は空き容器類回収ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】
自動販売機の普及や、旅行、行楽、イベントの隆盛などによって缶入りあるい は瓶入りの果実飲料、清涼飲料などが大量に消費され、それに伴い、空き缶や空 き瓶が大量に生じている。このような空き缶や空き瓶は、原材料としてリサイク ルし省資源を実現するために、一般ごみと分別して回収されることが好ましい。 しかし、空き缶や空き瓶の回収を目的としたごみ容器について、従来では、投 入部が単に箱体の頂部の平坦面または傾斜面に空き缶や空き瓶の直径以上の径の 開口を設けていただけであったため、開口の延長線後方には大きな自由空間が存 在し、このため、空き缶や空き瓶だけでなく、それらより長いサイズ(約150mm以 上)の長い物品たとえばビール瓶や雑誌類、棒状物や管状物が投入されてしまい 、分別が非常に煩雑化するという問題があった。 また、投入部が箱体の頂部にポッカリと口のあいた構造であるため、投入時に 誤って手指を投入口壁と空き缶や空き瓶との間にはさまれる危険があった。さら に、従来の構造では開口から空き瓶類を投げ込むことができる。このため、加速 度によって空き瓶がすでに収容されている空き瓶と衝突して、割れたり、ごみ袋 を破損したりし、回収作業に支障を来す危険があった。
【0003】 そこで、本考案者らは、実願平3−107250号において、ボックス状の本 体に冠着されたカバーに立上り部を設けると共に、この立上りに、空き缶の長さ 寸法に近似した高さと空き缶の径を超える奥行きを有する凹入部を形成し、凹入 部の底壁に空き缶の径と近似した径の落下口を設けた構造の回収ボックスを提案 した。これによれば、規定以上の径と長さのごみは投入しにくく、規定寸法の空 き缶や空き瓶だけは安全に投入でき、リサイクル用の分別回収を容易化すること ができるようになった。また、投入部の手前にタンク付きの残汁捨て機構が設け られているため残汁も別個に回収することができ、これによりストッカー内の汚 損を軽減し、また回収された空き缶、空き瓶の洗浄作業も簡易化することが可能 となった。
【0004】 しかし、清涼飲料、果実飲料、茶、コーヒー、みそ汁、スープ、即席麺、酒な どの各種飲食物は、前記のように缶入りや、瓶入りのものだけでなく、紙製やプ ラスチック製の使い捨て紙コップ(カップ)に収容されて販売され、飲食されてい る。この場合、使用済みの紙コップは1個1個捨てられるとかさばり、すぐにス トッカーの収容限界に達し、その結果払出しを頻繁に行わなければならなくなる が、前記した既提案の構造ではこの問題を解消できない。 この問題を解消し、紙コップを嵩ばらさずに効率良く回収するには、回収ボッ クスが入子式に複数個重ねられて投入し得る投入機構を有していることが望まれ る。しかし、そのためには、従来ではボックスないしストッカーを共通パーツと して使用できても、カバー全体を別に作らなければならず、既提案の出願におい ても、残汁回収機構付きのカバー体を2種類作らなければならず、このため金型 コストを含め製造コストが非常に高くなるという問題があった。
【0005】 本考案は前記のような問題点を解消するために考案されたもので、その目的と するところは、規定以上の径と長さのごみは投入しにくく、規定寸法の空き缶や 空き瓶だけは安全に投入できるうえに、本体およびカバーを共通としたまま、減 容効率の高い紙コップ類回収用ボックスとして使用できる空き容器回収ボックス を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、ボックス本体と、これに開閉自在に取付け られるカバーとを有する空き容器回収用のボックスにおいて、カバーがフロント 面部とこれの後端から所要高さ立上る斜壁と後方へ伸びる天壁を含む膨出部とを 一体に有し、かつ前記斜壁から天壁にかけて窓孔状の開口を有しており、この開 口に対し、斜壁と天壁に対応する面板部と、面板部と一体をなし幅が奥に向かう ほどすぼまった挿入用の凹入部と、凹入部の底に形成され空き缶ないし空き瓶の 外径と近似した径の落し口を有する第1投入ユニットと、斜壁と天壁に対応する 面板部と紙コップを投入し得る筒部と筒部内に紙コップが複数個積み重ねられる まで保持するストッパーとを有する第2投入ユニットとが交換可能に取付けられ る構造としている。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。 図1の(a)と図2および図3は本考案を空き缶、空き瓶回収ボックスとして使 用した状態を示しており、図1(b)は紙コップ回収ボックスとして使用した状態 を示している。 1はボックス本体、2はボックス本体に対し開閉自在に連結されたカバー、5 は残汁受け皿、6は残汁タンクであり、それらボックス本体1とカバー2と残汁 受け皿5及び残汁タンク6は、図1(a),(b)の双方で同一(共用パーツ)である。 3は第1投入ユニット、4は第2投入ユニットであり、それらをカバー2に交換 して取付けることにより、図1(a)のように空き缶、空き瓶の回収ボックスとなり 、あるいは図1(b)のように紙コップ回収ボックスとなる。
【0008】 前記カバー2は、図2ないし図5で示されるように下部の拡径リング部25に よりボックス本体1の開口部に外嵌し、かつ、拡径リング部25の背面側がボッ クス本体1の背面側とヒンジ部26によって結合され、開閉自在となっている。 カバー2は拡径リング部25から適度に上の胴部分に水平状ないし若干下傾気 味のフロント面部20を有し、このフロント面部20には高さ方向に膨出部21 が連続して設けられている。詳しくは、膨出部21は図3のようにフロント面部 20の後端ラインから所要高さで立ち上がる斜壁22とこれの上端から後方に下 る天壁23と、天壁23の両側から連続する囲壁24とで形作られており、フロ ント面部20および膨出部21内は空部となっている。 前記斜壁22は必ずしも直線上である必要はなく、適度に曲率状となっていて もよい。天壁23も必ずしも曲率状でなく直線状となっていてもよい。また、膨 出部内に横仕切り壁を設け、これにより補強を効果を持たせるとともに、空き容 器収納袋の格納室を形成してもよい。
【0009】 前記フロント面部20には、前記残汁受け皿5を嵌め込むための窓穴27が形 成されており、窓穴27は好ましくは短いボスを有している。 一方、前記膨出部21には、前記第1投入ユニット3と第2投入ユニット4を 交換自在に嵌着するため、斜壁22から天壁23にかけて窓孔状の開口28が形 成されている。開口28は正面ほぼ矩形状をなし、下縁領域に段部280が、 側縁部に鍔281,281がそれぞれ設けられている。段部280は支え部を形 成するように上端が水平状に伸びている。鍔281,281にはこの実施例では 適当な間隔で挿込み用の穴282が設けられている。上縁部は鍔はなくてもよい が、この実施例では第1投入ユニット3と第2投入ユニット4の幅方向位置決め のため間隔をおいて複数の位置決め用鍔283を設けている。
【0010】 第1投入ユニット3は図6と図7に単体の状態で示されており、図2と図3は カバー2に取付けた状態で示している。 第1投入ユニット3は、前記開口28の輪郭と合致した輪郭形状の面板部30 を有し、その面板部30の上縁は屈曲し、天壁23の曲率ないし勾配と一致する 延出部31が形成されている。延出部31の自由端には前記開口部28の上縁部 に嵌合する段付き鍔310が設けられている。この実施例では段付き鍔310は 開口部28の上縁部に位置決め用鍔283が複数個設けられているため、それら と交差するように間隔をおいた複数個からなっている。そして、みだりに取り外 されないようにするため、面板部30の側縁には開口部28の挿込み用の穴28 2に係合可能な突起301が設けられている。 前記面板部30には、回収対象の空き缶ないし空き瓶Aの長さ寸法L1に近似 した高さLと空き缶ないし空き瓶Aの径D1を超える奥行きを有する凹入部32 が一体形成されている。
【0011】 詳しくは、凹入部32は、図5と図6のように、頂壁320と底壁321とそ れら頂壁320と底壁321とをつなぐ曲率状の囲壁322から画成されており 、空き缶や空き瓶Aを手でつかんで挿込みやすくするため、頂壁320は底壁3 21と平行でなく所要角度外開き状に作られ、囲壁322も図5のように、奥に 向かうほど先すぼまり状となっている。 底壁321は頂壁320よりも大きな面積を有し、底壁321の奥端から直角 状に囲壁322が立上って頂壁320の奥端と結ばれ、その頂壁320と囲壁3 22との境界部位と底壁321との距離が空き缶や空き瓶Aの長さ寸法L1に近 い寸法となっている。そして、底壁321には、囲壁322の内面に到る輪郭で 空き缶や空き瓶Aの径D1と近似した径の落し口323が形成されている。落し 口323は短いボス状となっている。
【0012】 図8と図9は第2投入ユニット4を示し、図10と図11は該第2投入ユニッ ト4をカバー2に取付けた状態を示している。この第2投入ユニット4は、紙コ ップBが複数個積み重ねられるまで紙コップBを保持し、一定量に達すると自動 的に落下させることができる機能を有している。 まず、第2投入ユニット4は、前記開口28の輪郭と合致した輪郭形状の面板 部40を有し、その面板部40は前記第1投入ユニット3と同じ寸法となってい る。その面板部40の上縁は屈曲し、天壁23の曲率ないし勾配と一致する延出 部41が形成され、その延出部41の自由端には前記開口部28の上縁部に嵌合 する段付き鍔410が設けられていることも第1投入ユニットと同じである。ま た、段付き鍔410は開口部28の上縁部に位置決め用鍔283が複数個設けら れているため、それらと交差するように間隔をおいた複数個からなっており、そ して、みだりに取り外されないようにするため、面板部40の側縁には開口部2 8の挿込み用の穴282に係合可能な突起401が設けられている。これらも第 1投入ユニット3と同じである。
【0013】 第2投入ユニット4の内側には、前記面板部40の立上り領域から延出部41 にかけて一体に保持筒部42が形成されている。保持筒部42の上端は図9と図 10からわかるように半周が延出部41につながり、残る半周が面板部40の立 上り領域につながっており、したがって面板部40の立上り領域には砲弾状の開 口402が形成されている。そして、保持筒部42には紙コップBの高さ寸法の 数倍の長さ寸法を持ちかつ紙コップBの外径より大きな内径を有する筒体4aが 挿脱可能に嵌挿されている。これ組立ての容易さと残汁で汚れたときの洗浄や交 換の容易さのうえで好都合である。 この筒体4aは好ましくは、紙コップBの回収用であることを外部から目視で きるように透明ないしは半透明のプラスチック製とすることが好ましく、図10 のように開口402から上半部が露出するようにはめこまれている。
【0014】 保持筒42は下端部に内径側に張り出すフランジ420を有し、フランジ42 0の内側は紙コップBよりも径の大きな開口421が形成されている。さらに保 持筒42はフランジ420から所定の間隔で所定の高さ領域までスリット422 を有し、したがって筒体4aは下端がフランジ420によって支持されるととも に、スリット422による弾性作用で緊密に保持されている。 そして、保持筒42の下端部には中心線上に傾転可能なストッパー4bを有し ている。このストッパー4bは紙コップBが筒体4a中に順次投入されて積み重 ねられ、その総重量が一定以上になると自動的に傾転するものである。 ストッパー4bはレバーとして構成され、紙コップBを転倒させずに支持し得 る所定の幅を有し、先端が筒体4aの下端部または保持筒42の下端部に達する 長さを有している。そして、ストッパー4bの後端側は保持筒42の径より外側 に延び、そこにカップ部430が設けられ、そのカップ部430に錘431が取 付けられている。 このストッパー4bを保持するため、保持筒42の下端部にはストッパー4b よりも適度に幅の広い切欠き溝423,423が180度対称位置に形成されて おり、少なくとも一方の切欠き溝423に面する両側フランジ部位には、上方に 開口した軸受溝424,424が形成されている。一方、ストッパー4bにはカ ップ部430の比較的近傍に幅方向に突出する支軸432,432が設けられ、 軸受溝424,424に回転可能に嵌められている。これにより、ストッパー4 b5は支軸432,432を支点として、図10のように水平状態から仮想線で 示す角度まで傾転し得るようになっている。
【0015】 前記ストッパー4bは、好ましくは、これが水平状態のときにモーメントがピ ークとなり、紙コップとの重量バランスが崩れたときにモーメントが減少し始め るように、錘431の重量と錘の重心Gから支軸までの距離L2、支軸から紙コ ップの支え点までの距離L1を設定するものである。 詳しくは、錘6は紙コップBと次のようなバランス関係に立つように設定する ものである。いま、紙コップ側のモーメントをM1とし、錘側のモーメントをM2 とすると、それらは次式で表わされる。 M1=W1×L1cosα02=W2×L2cosβ0 ここでW1は紙コップからの荷重、W2は錘への荷重であり、α0とβ0は微小角 度であるため、cosα0≒cosβ0≒1とすることができる。 したがって、M1≒W1×L1、M2≒W2×L2となる。 このことから、M1<M2の条件下では紙コップは落下せずに順次積み重ねられ 、M1=M2でバランスがとれる。さらに紙コップの積み重ねが増えてM1>M2の 条件で紙コップはひと束となって落下する。
【0016】 残汁受け皿5は図2のように外周にフランジ50を有し、このフランジによっ てフロント面部20に支えられ、残部が開口27に嵌挿されている。そして、残 汁受け皿5の下側にはこれの半部ほどを包囲するように残汁タンク6が位置して いる。 残汁受け皿5は、好ましくは一側に偏た底が形成されるようにV状類似のくぼ みを有し、V状の最下底の部位にスリット状の流下口51が形成されている。こ れは残汁を流しやすくするほか、残汁タンク6の残汁が満杯状態か否かを即座に 判別することができる利点を持つが、もちろん他の構造すなわち孔付きの平底で ある場合を不可とするものではない。 残汁タンク6は図2にセット状態で示されるほか、図12に単体の状態が示さ れている。残汁タンク6は残汁受け皿5の半部を外包し得る口径を有し、外面に は逆L状の鉤部60を有し、この鉤部60をボックス本体1の口縁部10にひっ かけることにより保持される。そして、残汁タンク6は両側は着脱操作用の取手 62,62が設けられている。 さらに、この実施例では残汁タンク6は前記鉤部60と180度対称部位にサ ブ鉤部61が形成されている。このサブ鉤部61は、ストッカー用の袋7の交換 時などにおいて、図13のようにボックス本体1の口縁部10にひっかけられ、 それにより残汁タンク6を地面等におかずに、作業を容易にすることができる利 点を持つ。 なお、ボックス本体1の口縁部10は所定の間隔でストッカー用の袋7を止め るための切欠き100を有している。 図示するものは本考案の一例であり、他の構造を不可とするものではない。た とえば、膨出部21の開口28は図示するものでは一つであるが、複数個並列状 に設けられていてもよい。この場合、第1投入ユニット3や第2投入ユニット4 は複数個用いられる。
【0017】
【実施例の作用】
本考案は前記のような構成からなっているため、空き缶、空き瓶回収用として 使用するときには、カバー2の開口28に第1投入ユニット3を装着する。こう すれば、面板部30は下縁部をもって開口28の段部280に係合し、両側縁を もって鍔281,281に支えられ、上縁部の段付き鍔310をもって位置決め 鍔283間に嵌まり、両側縁の突起301が挿込み用の穴282に嵌まる。この ため、図1や図2のようにカバー2と一体化する。 この状態で空き缶や空き瓶Aを投入するときには、それらを把持して凹入部3 2に挿込み、手を放せばよい。凹入部32は開口側が幅方向と高さ方向で拡大し ているため挿入は容易であり、挿入すれば、囲壁322に空き缶や空き瓶Aの胴 部が当接する。そして、落し口323が囲壁322の下端内面に合致しているた め、手を放せば空き瓶Aはそのまま落下し、ストッカー袋7に収容される。した がって、投入に不安感がなく、手がはさまれる危険もない。
【0018】 前記凹入部32は頂壁320を持ち、その頂壁320が奥に向かうほど低くな っており、凹入部最奥の高さ寸法は空き缶や空き瓶Aとほぼ同じである。したが って、空き缶や空き瓶Aよりも長さの大きな物品たとえば、ビール瓶や棒、管、 雑誌などの異物は頂壁320が障害となって凹入部32に挿入できないため、誤 投入を防止することができる。 また、落し口323が凹入部32内に設けられているため、空き缶や空き瓶は 自由落下によって本体内に落下する。したがって、過度の衝撃を与えず、空き瓶 の割も防止できる。
【0019】 また、回収対象物が紙コップBである場合には、前記した第1投入ユニット3 をカバー2の開口28から取外し、第2投入ユニット4を開口28に装着すれば よい。この装着操作も前記第1投入ユニット3の場合と同様であり、第2投入ユ ニット4の面板部40は下縁部をもって開口28の段部280に係合し、両側縁 をもって鍔281,281に支えられ、上縁部の段付き鍔410をもって位置決 め鍔283間に嵌まり、両側縁の突起401が挿込み用の穴282に嵌まり、図 1や図10のようにカバー2と一体化する。 使用済みの紙コッBAを回収するには、紙コップAを底を下にして筒体4aに 遊装するもので、このときには、レバー状のストッパー4bは筒体4aの中心線 上を横切るかたちで、しかも、錘431の重量によって時計方向のモーメントを 受け、先端上面が保持筒部体42の下端に当接することにより図10のように水 平状態にセットされている。 このため、筒体4aに落された紙コップBはストッパー4bによって受け止め られ、ボックス本体1内には落下しない。次いで次の紙コップB1を同じように 底を下にして筒体4aに投入すれば、前回投入した紙コップBに嵌合するかたち で積み重ねられ、さらに次の紙コップを投入すれば、紙コップB1に嵌合する。 以下順次投入することによって複数個の紙コップが直列状に重ねられた状態で筒 体4a内にストックされる。筒体4aは紙コップの外径より大きな内径を有して いるため、紙コップはもっぱらストッパー4bで底を支持されているだけである 。
【0020】 このときの紙コップと錘430とのバランスは、前記のようにM1≒W1×L1 、M2≒W2×L2となり、紙コップの数が少ない場合にはM1<M2となるため、 ストッパー431は時計方向へのモーメントを幾分有しながら保持筒部42の下 端によるストッパ作用で水平状態に保たれている。 そして、紙コップの数が増すと紙コップと錘431とのバランスがとれ、M1 =M2となる。さらに紙コップが増すと、この段階ではじめてM1>M2となり、 ストッパー431は、支軸432,432を支点として反時計方向に傾転する。 この傾転によってストッパー4bで底が支えられていた紙コップ群は一塊となっ てボックス本体1内に落下する。
【0021】 このときの錘側のモーメントをM2’とするとモーメントをM2’は次式で表わ される。 M2’=W2×L2cosθ ここで角度θは回転角度であり、M2’の値は当然のことながらM2(初期の水 平状態)よりは角度θの回転移動分だけ小さな値となる。つまり紙コップの重量 が増えてストッパー4bがバランスを崩し、紙コップ群が落下し始めると、錘側 のモーメントは水平状態をピークに減少し始める。それゆえ、ストッパー4bは 反時計方向に軽快に回転し、紙コップ群のスムーズな落下を助けるように作用す る。これにより効率的な紙コップの回収が可能となる。 ストッパー4bは支軸部位に近いカップ部430の上端が切欠き溝423の上 縁に当接するまで傾転可能であり、紙コップ群が落下すると、錘431の自重に より支軸432,432を支点として時計方向に傾転し、ストツパー4bは再び 保持筒部42の下端に当接して水平状態となり、次のサイクルに備える。 なお、実施例においては支軸432,432がフランジの軸受溝424,42 4に取り外し可能に嵌められており、筒体4aも保持筒部42に対し挿脱可能と なっているため、組立てや交換が容易であるとともに、残汁等によって汚れたと きにも簡単に洗浄することができる。
【0022】 清涼飲料や果実飲料は飲み残しが多く、これがそのまま投入されると回収後に 残汁処理を行なわねばならず、また、ボックス本体1内に飛散して内部を汚すが 、フロント面部20に残汁受け皿5が取り付けられているため、缶や瓶を捨てる 前に飲み残しの汁を別途排出することができ、残汁は流下口51から残汁タンク 6にためられる。 ボックス本体1内の空き容器の取り出しにあたっては、カバー2を前面側から 持ち上げればよく、これによりカバー2はヒンジ26を死点として図13のよう に開く、このとき残汁受け皿5はカバー2と一体のまま移動し、残汁タンク6と 分離される。そこでストッカー袋7を持ち上げれば、空き容器はボックス本体1 から取り出される。 残汁の回収を行うには、前記のようにカバー2を開いた状態で取手62,62 をつかんで持ち上げればよく、残汁タンク6の鉤部60はボックス本体1の口縁 部から外れるため、簡単に外部に取り出し、所望の残汁収容容器や下水などに排 出することができる。 そして、ボックス本体1に新たなストッカー袋を取り付ける際には、サブ鉤部 61を図13のようにボックス本体1の口縁部に一時的にひっかけておくことが できるため、残汁タンク6の取扱が簡単である。新たなストッカー袋の取り付け 後は再び鉤部60でボックス本体1に支持される。あとはカバー2を降ろせば、 残汁受け皿5は残汁タンク6の口部に自動的にセットされる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明した本考案によるときには、長尺物がの投入が阻止され、空き缶、空 き瓶だけを回収することができる基本的効果に加え、紙コップの回収を行いたい 場合には、カバーを共通のまま簡単にしかも回収効率の高い構造の紙コップ回収 用ボックスに転換することができ、すなわち、2種の空き容器の回収手段を経済 的に得ることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案に係る空き容器回収ボックスのノ
ーマル状態を示し、(b)は紙コップ回収用ボックスに転
換した状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る空き容器回収ボックスのノーマル
状態を示す縦断側面図である。
【図3】同じくその平面図である。
【図4】本考案におけるカバーの縦断側面図である。
【図5】本考案におけるカバーの部分切欠正面図であ
る。
【図6】本考案における第1投入ユニットの縦断側面図
である。
【図7】本考案における第1投入ユニットの正面図であ
る。
【図8】本考案における第2投入ユニットの正面図であ
る。
【図9】本考案における第2投入ユニットの部分切欠平
面図である。
【図10】第2投入ユニットを使用し紙コップ回収用ボ
ックスにした状態を示す拡大側面図である。
【図11】図10のX−X線に沿う断面図である。
【図12】本考案における残汁タンクの部分切欠側面図
である。
【図13】本考案において回収容器の取り出し完了後の
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックス本体 2 カバー 3 第1投入ユニット 4 第2投入ユニット 4a 筒体 4b ストッパー 5 残汁受け皿 6 残汁タンク 20 フロント面部 21 膨出部 22 斜壁 23 天壁 27 開口 28 開口 30,40 面部 32 凹入部 42 保持筒部 323 落し口

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボックス本体1と、これに開閉自在に取付
    けられるカバー2とを有する空き容器回収用のボックス
    において、カバー2がフロント面部20とこれの後端か
    ら所要高さ立上る斜壁22と後方へ伸びる天壁23を含
    む膨出部21とを一体に有し、かつ前記斜壁22から天
    壁23にかけて窓孔状の開口28を有しており、この開
    口28に対し、斜壁と天壁に対応する面板部30と、面
    板部30と一体をなし幅が奥に向かうほどすぼまった挿
    入用の凹入部32と、凹入部32の底に形成され空き缶
    ないし空き瓶の外径と近似した径の落し口323を有す
    る第1投入ユニット3と、斜壁と天壁に対応する面板部
    40と紙コップを投入し得る筒部42と筒部内に紙コッ
    プが複数個積み重ねられるまで保持するストッパー4b
    とを有する第2投入ユニット4とが交換可能に取付けら
    れていることを特徴とする空き容器回収ボックス。
  2. 【請求項2】カバー2がボックス本体1に対しヒンジ結
    合されているものを含む請求項1に記載の空き容器回収
    ボックス。
  3. 【請求項3】フロント面部20に開口27が設けられ、
    ここに残汁受け皿5が着脱可能に嵌装され、残汁受け皿
    5の下には、ボックス本体1に支持された残汁タンク6
    が配されているものを含む請求項1または請求項2に記
    載の空き容器回収ボックス。
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