JPH0632258U - 踏切注意柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行者や歩行者に踏切の存在を確実に早期認
識することができ、踏切による事故を回避するようにす
る。 【構成】 柵体１に切欠き部２を形成し、該切欠き部２
に太陽電池モジュール３で発光ダイオード４を点灯する
自発光装置５を設けたもので、該自発光装置５は太陽電
池モジュール３に蓄電池６と、スイッチ７と、発光ダイ
オード４を点滅制御する電子回路８とを介在する点灯回
路９を接続すると共に、前記太陽電池モジュール３にそ
の起電力の所定電圧を検知し、所定電圧以下で前記スイ
ッチ９を閉じ、所定電圧以上で開く信号を出力するセン
サー回路１０を接続してていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鉄道線路と道路が交差する踏切の出入口の両側に設置する踏切注意 柵に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来踏切の存在を認識せしめるために、踏切の出入り口の両脇に踏切注意柵が 設けられている。一般にこの踏切注意柵はコンクリート製、アルミニウム製、木 製で月字型に形成された柵体からなっており、黄色と黒色の虎縞模様に仕上げ、 上部に再帰反射板を多数取り付けたものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら夜間走行において、前記再帰反射板は自動車のヘッドライトから 照射する光を反射して走行者に視覚せしめるものであるが、その取り付け角度や ヘッドライトの照射角度によって反射光の強さがまちまちであり、また遠方から では再帰反射板に到達する照射光が弱いことから、再帰反射板の機能が充分に発 揮されず、従って遠方から踏切の存在が認識しづらく、踏切の存在の認識が遅れ てしまうという問題点があった。 更に自動車が通行する踏切には照明されて明るくなっているが、郊外の小さい 踏切などには明りがなく暗いため、歩行者や自転車による走行者にとっては、踏 切の存在を認識しづらく非常に危険であった。

【０００４】 本考案は前記実情に鑑みて、自動車の運転者や歩行者などにとって、道路状況 等が悪くても終日良好に確実に視確でき、しかも夜間遠方からでも確実に確認す ることができ、車輌及び列車の安全に寄与する踏切注意柵を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案による上記問題の解決手段は、柵体に切欠き部を形成し、該切欠き部に 太陽電池モジュールで発光ダイオードを点灯する自発光装置を設けたもので、こ の自発光装置は、太陽電池モジュールに蓄電池と、スイッチと、発光ダイオード を点滅制御する電子回路とを介在する点灯回路を接続すると共に、前記太陽電池 モジュールにその起電力の所定電圧を検知し、その所定電圧以下で前記スイッチ を閉じ、所定電圧以上で開く信号を出力するセンサー回路を接続していることを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案による踏切注意柵は、自発光装置に内蔵したセンサー回路で太陽電池モ ジュールの起電力の所定電圧を検知し、起電力が所定電圧以上の昼間等明るい場 合は太陽電池モジュールの起電力を蓄電池に充電し、起電力が所定電圧以下の夜 間等暗い場合は点灯回路を起動して発光ダイオードを点滅させるもので、自発光 することから、通行者に遠方からでも確実に確認できるようになる。

【０００７】

【実施例】

本考案による踏切注意柵を図面に基づいて詳細に説明する。 図１と図２に示すように、柵体１は黄色と黒色の虎縞模様に仕上げたコンクリ ート、アルミニウム等の非腐蝕材で月字型に形成してある。この柵体１の角の一 方にＬ字型の切欠き部２を設け、その切欠き部２に太陽電池モジュール３で発光 ダイオード４を点灯する自発光装置５を嵌め込んだものである。

【０００８】 前記自発光装置５は上面に太陽電池モジュール３を設け、正面に複数の発光ダ イオード４をＬ字状に配列してある。図３に示すように、太陽電池モジュール３ には蓄電池６と、スイッチ７と、発光ダイオード５を点滅制御する電子回路８と を直列に接続した点灯回路９と、太陽電池モジュール３の起電力の所定電圧を検 知し、その所定電圧以下になった時に前記スイッチ７を閉じ、所定電圧以上にな った時にはスイッチ７を開くリレーを備えるセンサー回路１０とを接続している 。

【０００９】 前記センサー回路１０は太陽電池モジュール３の起電力の所定電圧を検知する もので、太陽光線が照射している間は所定電圧以上となり、その間はリレーによ ってスイッチ７を開いて太陽電池モジュール３の起電力を蓄電池６に充電する。 また、太陽光線の照射が弱まり所定電圧以下になるとリレーでスイッチ７を閉 じるように形成してある。

【００１０】 尚、前記電子回路８は多数ある各発光ダイオード５を一定周期毎に同時点滅制 御するものであっても良く、また踏切の外側から内側へあるいは逆に内側から外 側にかけて順次点滅制御するものであっても良い。

【００１１】 太陽光線が照射している間は、太陽電池モジュール３の起電力を蓄電池６に充 電し、太陽光線の照射が弱まり所定電圧以下になると、センサー回路１０によっ て点灯回路９を起動し、太陽光線が照射している間に充電された電力を蓄電池６ から電子回路８に供給して発光ダイオード４を点滅点灯することから、通行者は 勿論車輌の運転者に遠方からでも踏切位置を確実に確認できるようになる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案による踏切注意柵を踏切の出入口の両側に設ければ、自発光装置を採用 しているため、再帰反射板よりも認識し易く、遠方からでも自動車の運転者や歩 行者は発光ダイオードの輝光によって踏切の存在を確実に早期認識できる。 また、踏切内が照明されてなく暗い踏切であっても、前記と同様の効果が得ら れ、安全性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の踏切注意柵の斜視図である。

【図２】柵体の要部の斜視図である。

【図３】本考案の踏切注意柵の概略回路図である。

【符号の説明】

１ 柵体 ２ 切欠き部 ３ 太陽電池モジュール ４ 発光ダイオード ５ 自発光装置 ６ 蓄電池 ７ スイッチ ８ 電子回路 ９ 点灯回路 １０ センサー回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柵体（１）に切欠き部（２）を形成し、
   該切欠き部（２）に太陽電池モジュール（３）で発光ダ
   イオード（４）を点灯する自発光装置（５）を設けたも
   ので、この自発光装置（５）は、太陽電池モジュール
   （３）に蓄電池（６）と、スイッチ（７）と、前記発光
   ダイオード（４）を点滅制御する電子回路（８）とを介
   在する点灯回路（９）を接続すると共に、前記太陽電池
   モジュール（３）にその起電力の所定電圧を検知し、所
   定電圧以下で前記スイッチ（７）を閉じ、所定電圧以上
   で開く信号を出力するセンサー回路（１０）を接続して
   いることを特徴とする踏切注意柵。