JPH06322136A - 有機・無機ポリマー複合体およびその製造方法 - Google Patents

有機・無機ポリマー複合体およびその製造方法

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JPH06322136A
JPH06322136A JP13390893A JP13390893A JPH06322136A JP H06322136 A JPH06322136 A JP H06322136A JP 13390893 A JP13390893 A JP 13390893A JP 13390893 A JP13390893 A JP 13390893A JP H06322136 A JPH06322136 A JP H06322136A
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polymer
organic
group
inorganic
substituent
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JP13390893A
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Yoshiki Nakajo
善樹 中條
Hidetake Matsuki
秀武 松木
Tokugen Shiyuu
徳元 周
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KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成膜性、曳糸性などの成形性、透明性、均質
性に優れた無機・有機ポリマー複合体を得る。 【構成】 ポリオキサゾリン、ポリビニルピロリドンな
どのアミド結合を有するポリマーの存在下、少なくとも
1つの炭化水素基を有する加水分解重合性有機金属化合
物を加水分解により重合し、無機・有機ポリマー複合体
を得る。有機金属化合物には、3価以上の金属、例え
ば、周期表IIIb族又はIV族に属する金属(例えば
ケイ素)と、アルキル基やアリール基などの炭化水素基
と、アルコキシ基などの加水分解性有機基とを有する化
合物が含まれる。有機・無機ポリマー複合体は、アミド
結合を有するポリマー100重量部に対して、有機金属
化合物として有機金属ポリマー10〜2000重量部を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均質性、成膜性及び曳
糸性に優れた有機・無機ポリマー複合体およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機ポリマーに各種の無機物質を混合し
た複合体が知られている。しかし、有機成分と無機成分
との相溶性が劣るため、これらの複合体は不均質であ
り、有機ポリマーと無機物質とが相分離する場合も多
い。そのため、有機ポリマーおよび無機物質の特性が有
効に発現しない場合が多い。
【0003】また、ミクロ的にも均質で透明な複合体も
提案されている。例えば、特開平3−212451号公
報には、アミド結合を有する非反応性ポリマーの存在
下、加水分解重合性有機化合物を加水分解重合してゲル
化させ、生成した金属酸化物ゲルの三次元微細ネットワ
ーク構造体中にアミド結合を有する非反応性ポリマーが
均一に分散された有機・無機複合透明均質体を得ること
が開示されている。
【0004】特開平3−56535号公報には、加水分
解重合性シリル基を有するオキサゾリンポリマーと、加
水分解重合性シランとを加水分解重合させてゲル化し、
賦形するオキサゾリン/シリカ複合成形体の製造方法が
開示されている。
【0005】さらに、特開平5−85860号公報に
は、ゾル−ゲル法により加水分解性無機化合物を加水分
解重合して得られた無機酸化物のマトリックス中に、ウ
レタン結合を有する非反応性ポリマーが均一に分散した
有機・無機複合透明均質体が開示されている。
【0006】これらの先行文献には、加水分解性化合物
として、テトラアルコキシシランなどが使用され、前記
複合体を膜状などに成形できることも記載されている。
しかし、これらの複合体は、いずれも成膜性および曳糸
性が劣り、コーティングや紡糸などにより均一な膜や糸
などを連続的に効率よく得ることが困難である。そのた
め、透明でミクロ的にも均質であるという優れた特性を
有するにも拘らず、複合体の用途が制限される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、成膜性、曳糸性などの成形性に優れた無機・有機ポ
リマー複合体およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、透明性、均質性に優
れた無機・有機ポリマー複合体およびその製造方法を提
供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明者らは、前記目的を達成するため
鋭意検討の結果、アミド結合を有するポリマーの存在
下、炭化水素基を有する加水分解重合性有機金属化合物
を重合すると、成膜性および曳糸性などが顕著に向上
し、成形性に優れた無機・有機ポリマー複合体が得られ
ることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の有機・無機ポリマー複
合体は、置換基を有していてもよい炭化水素基と、少な
くとも2つの加水分解性有機基とを有する有機金属化合
物から誘導された有機金属ポリマーと、アミド結合を有
するポリマーとを含む。
【0011】また、本発明の方法では、アミド結合を有
するポリマーの存在下、置換基を有していてもよい炭化
水素基と、少なくとも2つの加水分解性有機基とを有す
る有機金属化合物を加水分解重合し、有機・無機ポリマ
ー複合体を製造する。
【0012】なお、本明細書において、「アミド結合」
とは、アミド結合−NHC(O)−に限らず、>NC
(O)−結合単位を含む意味に用いる。「無機・有機ポ
リマー複合体」とは、ゾル状物質及びゲル状物質を含む
意味に用いる。
【0013】前記有機金属化合物に含まれる金属は、炭
化水素基と加水分解性有機基とを有する限り特に制限さ
れず、3価以上の金属であればよい。このような金属に
は、例えば、例えば、遷移金属、希土類金属、周期表I
II〜V族の金属などが挙げられる。これらの金属を含
む有機金属化合物は、一種又は二種以上混合して使用で
きる。好ましい金属は、周期表IIIb族又はIV族に
属する金属である場合が多い。周期表IIIb族に属す
る金属には、例えば、Alなどが含まれ、周期表IV族
に属する金属には、例えば、IVa族に属するTi、Z
rなど、IVb族に属するSiなどが含まれる。これら
の金属のうち、Al、Si、特にSiが好ましい。
【0014】有機金属化合物が有する炭化水素基として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのアルキル基;シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなどの
シクロアルキル基;フェニル、ナフチルなどのアリール
基;ベンジル、2−フェニルエチルなどのアラルキル基
などが挙げられる。これらの炭化水素基のうち、アルキ
ル基(例えば、炭素数1〜4の低級アルキル基、特にメ
チル基、エチル基やプロピル基など)、アリール基(例
えば、フェニル基)が好ましい。これらの炭化水素基
は、塩素、臭素などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、
アルコキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、カボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基などの置換
基を有していてもよい。
【0015】前記有機金属化合物は、少なくとも1つの
炭化水素基を有していればよい。炭化水素基を有しない
有機金属化合物を用いると、成膜性および曳糸性などが
大きく低下する。
【0016】有機金属化合物が有する加水分解性有機基
には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシなどのアルコキシ基などが含まれる。これらの
加水分解性有機基のうち、アルコキシ基(例えば、炭素
数1〜4の低級アルコキシ基、特にメトキシ基、エトキ
シ基やプロポキシ基など)が好ましい。前記有機金属化
合物は、加水分解重合性を確保するため、少なくとも2
つの加水分解性有機基を有する。
【0017】好ましい有機金属化合物には、下記式
(I)で表される化合物が含まれる。
【0018】(R1 m M(OR2 X-m (I) (式中、R1 は置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を
有していてもよいアリール基または置換基を有していて
もよいアラルキル基を示し、R2 は低級アルキル基を示
し、R1 及びR2はmによって異なっていてもよい。M
は3価以上の金属を示す。Xは金属Mの価数を示し、m
は1又は2の整数を示し、X−m≧2である)特に好ま
しい有機金属化合物には、下記式(II)で表される有
機ケイ素化合物が含まれる。
【0019】 (R1 n Si(OR2 4-n (II) (式中、R1 は置換基を有していてもよいアルキル基又
は置換基を有していてもよいアリール基を示し、R2
低級アルキル基を示し、R1 及びR2 はnによって異な
っていてもよい。nは1又は2の整数を示す)有機金属
化合物のうち、Alを含む化合物としては、例えば、エ
チルジエトキシアルミネートなどが挙げられ、前記式
(II)で表される有機ケイ素化合物としては、例え
ば、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、エチル
トリプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
エチルジメトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジエトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリプロポキシシラン、ジフェニルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジエトキシシランなどが挙げられる。
【0020】好ましい有機ケイ素化合物には、炭素数1
〜4程度のアルキル基又はアリール基を1又は2個有す
ると共に、炭素数1〜3程度のアルコキシ基を2又は3
個有する化合物、例えば、メチルトリメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、ジエチルジエトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、ジフェニルジエトキシシランなどが含
まれる。
【0021】これらの有機金属化合物は加水分解などに
より部分的に縮合していてもよい。有機金属化合物は、
同種又は異種のものが一種又は二種以上使用できる。
【0022】なお、前記有機金属化合物には、組成物の
硬さ、柔軟性などを調整するため、必要に応じて、n=
3のモノアルコキシシランやn=0のテトラアルコキシ
シランを添加してもよい。また、前記有機金属化合物に
は、Vb族の化合物は、例えば、メチルホスホナスジメ
チルエステル、エチルホスホナスジメチルエステル、ト
リクロロメチルホスホナスジエチルエステル、メチルホ
スホナスジエチルエステル、メチルホスホニックジメチ
ルエステル、フェニルホスホニックジメチルエステルな
どのリン系化合物を添加してもよい。さらに、前記有機
金属化合物には、少なくとも1つの加水分解性有機基を
有するアルカリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物を
必要に応じて添加してもよい。アルカリ土類金属化合物
は、炭化水素基と加水分解性有機基との双方を有してい
てもよい。
【0023】アミド結合を有するポリマーにおいて、ア
ミド結合はポリマーの主鎖及び/又は側鎖にいずれに存
在していてもよい。アミド結合を有するポリマーとして
は、通常、前記有機金属化合物との反応に不活性な非反
応性ポリマーが使用される。
【0024】アミド結合を有するポリマーには、例え
ば、>N(COR)−結合(式中、Rは水素原子、置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基を示す)を有するポリオキサゾリンや
ポリアルキレンイミンのN−アシル化物;>NC(O)
−結合を有するポリビニルピロリドンとその誘導体;ウ
レタン結合−HNC(O)O−を有するポリウレタン;
尿素結合−HNC(O)NH−を有するポリマー;アミ
ド結合−C(O)NH−を有するポリマー;ビュレツト
結合を有するポリマー;アロハネート結合を有するポリ
マーなどが含まれる。アミド結合を有するこれらのポリ
マーは、一種又は二種以上使用できる。
【0025】ポリオキサゾリンにおいて、前記Rで示さ
れるアルキル基には、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、デシ
ル基などが含まれる。好ましいアルキル基には、炭素数
1〜4の低級アルキル基、特にメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基などが含まれる。
【0026】アルキル基の置換基としては、例えば、フ
ッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、ヒドロキシル
基、炭素数1〜4程度のアルコキシ基、カルボキシル
基、アルキル部分の炭素数が1〜4程度のアルコキシカ
ルボニル基などが例示できる。
【0027】アリール基には、フェニル、ナフチル基な
どが含まれ、アリール基の置換基としては、例えば、前
記ハロゲン原子、炭素数1〜4程度のアルキル基、ヒド
ロキシル基、炭素数1〜4程度のアルコキシ基、カルボ
キシル基、アルキル部分の炭素数が1〜4程度のアルコ
キシカルボニル基などが例示できる。
【0028】オキサゾリンの具体例としては、例えば、
2−オキサゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2
−エチル−2−オキサゾリン、2−プロピル−2−オキ
サゾリン、2−イソプロピル−2−オキサゾリン、2−
ブチル−2−オキサゾリン、2−ジクロロメチル−2−
オキサゾリン、2−トリクロロメチル−2−オキサゾリ
ン、2−ペンタフルオロエチル−2−オキサゾリン、2
−フェニル−2−オキサゾリン、2−メトキシカルボニ
ルエチル−2−オキサゾリン、2−(4−メチルフェニ
ル)−2−オキサゾリン、2−(4−クロロフェニル)
−2−オキサゾリンなどが挙げられる。好ましいオキサ
ゾリンには、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オキ
サゾリン、2−エチル−2−オキサゾリンなどが含まれ
る。このようなオキサゾリンのポリマーは一種又は二種
以上使用できる。なお、ポリオキサゾリンは単独重合体
であってもよく、共重合体であってもよい。また、ポリ
オキサゾリンは、ポリマーにポリオキサゾリンがグラフ
トした共重合体であってもよい。
【0029】なお、ポリオキサゾリンは、置換基を有し
ていてもよいオキサゾリンを触媒の存在下で開環重合す
ることにより得られる。触媒としては、例えば、硫酸ジ
メチル、p−トルエンスルホン酸アルキルエステルなど
の硫酸エステルやスルホン酸エステル;ヨウ化アルキル
(例えば、ヨウ化メチル)などのハロゲン化アルキル;
フリーデルクラフツ触媒のうち金属フッ素化物;硫酸、
ヨウ化水素、p−トルエンスホン酸などの酸や、これら
の酸とオキサゾリンとの塩であるオキサゾリニウム塩な
どが使用できる。
【0030】ポリアルキレンイミンのアシル化物として
は、前記ポリオキサゾリンに対応するポリマー、例え
ば、N−アセチルアミノ、N−プロピオニルアミノなど
のN−アシルアミノ基を有するポリマーが含まれる。
【0031】ポリビニルピロリドンとその誘導体には、
例えば、置換基を有していてもよいビニルピロリドンの
ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドンなどが含まれ
る。
【0032】ウレタン結合を有するポリウレタンには、
例えば、ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなど)
と、ポリオール(例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、グリセリ
ンなどの多価アルコール;ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプ
ロビレングリコールなどのポリエーテルポリオール;ポ
リエステルポリオールなど)との反応により生成するポ
リウレタンが含まれる。
【0033】尿素結合を有するポリマーには、例えば、
ポリ尿素、ポリイソシアネートとポリアミン(例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミンなどのジアミ
ンなど)との反応により生成するポリマーなどが含ま
れ、アミド結合を有するポリマーには、ポリアミド、ポ
リ(メタ)アクリルアミド、ポリアミノ酸などが含まれ
る。
【0034】ビュレツト結合を有するポリマーには、前
記ポリイソシアネートとウレタン結合を有する化合物と
の反応により生成するポリマー;アロハネート結合を有
するポリマーには、前記ポリイソシアネートと尿素結合
を有する化合物との反応により生成するポリマーなどが
含まれる。また、アミド結合を有するポリマーには、ス
タンバーストデンドリマー(D.A.Tomalia, et al., Pol
ymer Journal, 17, 117 (1985))も含まれる。
【0035】好ましいアミド結合を有するポリマーに
は、例えば、置換基を有していてもよいオキサゾリンの
ポリマー、ポリアルキレンイミンのN−アシル化物、ポ
リビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリルアミドなど
が含まれる。アミド結合を有する好ましいポリマーは、
親水性、特に、水溶性又はアルコール可溶性である場合
が多い。
【0036】有機・無機ポリマー複合体において、有機
金属ポリマーとアミド結合を有するポリマーの割合は広
い範囲で選択でき、例えば、アミド結合を有するポリマ
ー100重量部に対して、有機金属化合物として有機金
属ポリマー10〜2000重量部、好ましくは50〜1
500重量部、さらに好ましくは100〜1000重量
部程度である。アミド結合を有するポリマーの割合が前
記範囲を外れると、複合化の意義が少なくなる。有機金
属ポリマーの割合が2000重量部を越えると、有機金
属化合物の種類によっては複合体の透明性が低下する場
合がある。
【0037】アミド結合を有するポリマーの割合が大き
くなるにつれて、通常、成膜性や曳糸性が高くなる傾向
を示すと共に、有機溶媒に可溶となる場合がある。例え
ば、ポリオキサゾリンやポリビニルピロリドンなどのア
ミド結合を有するポリマー100重量部に対して、10
〜500重量部、好ましくは50〜400重量部程度の
有機ケイ素化合物を含む複合体は、成膜性に優れ、30
cm以上の長さの曳糸性を示すと共に、クロロホルムな
どの有機溶媒に可溶である。そのため、本発明の有機・
無機ポリマー複合体は、有機溶媒との混合液として、コ
ーティングや紡糸などの成形工程に供してもよい。な
お、コーティング膜やフィラメントなどの成形物は、放
置、又は例えば、50〜120℃程度の温度で加熱する
ことにより、有機溶媒に対して不溶化する。
【0038】有機・無機ポリマー複合体は、必要に応じ
て、可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの老化防止
剤、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤、着色剤などの種
々の添加剤を含んでいてもよい。
【0039】本発明の有機・無機ポリマー複合体は、前
記有機金属化合物の加水分解重合により生成した有機金
属ポリマーのヒドロキシル基と、ポリマーのアミド結合
とが水素結合するためか、均一な有機・無機ハイブリッ
ドを形成し、相分離することなくミクロ的に均質で透明
である。しかも、有機金属ポリマーの炭化水素基に起因
して、アミド基を有するポリマーとの親和性がさらに高
くなるためか、有機・無機ポリマー複合体は成膜性およ
び曳糸性に優れている。
【0040】このような有機・無機ポリマー複合体は、
前記有機金属化合物を加水分解重合し、アミド基を有す
るポリマーと混合することにより製造してもよいが、好
ましくは、アミド結合を有するポリマーの存在下、前記
有機金属化合物を加水分解重合することにより製造され
る。すなわち、好ましい方法では、アミド結合を有する
ポリマーの存在下、前記有機金属化合物をゾル・ゲル法
により加水分解重合することにより有機・無機ポリマー
複合体を得ることができる。生成した有機・無機ポリマ
ー複合体において、アミド結合を有するポリマーは、有
機金属化合物の加水分解重合により生成したゲルのマト
リックス(すなわち無機酸化物の三次元微細ネットワー
ク構造体)中に均一に分散している。
【0041】有機金属化合物は、そのまま重合反応に供
してもよいが、有機溶媒との混合液として使用し重合さ
せる場合が多い。有機溶媒としては、有機金属化合物の
種類に応じて、重合反応に不活性な適当な良溶媒、例え
ば、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ジ
エチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類;含窒素化合物(例え
ば、N−メチルピロリドン、アセトニトリルなどのニト
リル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類など);ジメチルスルホキシドなどのス
ルホキシド類;およびこれらの混合溶媒などが挙げられ
る。有機溶媒としては、例えば、アルコール類、エーテ
ル類、アミド類などやこれらの混合溶媒が繁用される。
【0042】なお、アミド結合を有するポリマーも有機
溶媒溶液として使用する場合が多い。前記ポリマーの有
機溶媒としては、前記アルコール類;エーテル類;含窒
素化合物;スルホキシド類;ヘキサン、オクタンなどの
脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂環族炭化水
素;前記芳香族炭化水素;塩化メチル、塩化メチレン、
クロロホルム、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭
化水素;酢酸エチルなどのエステル類;アセトン、メチ
ルエチルケトンなどのケトン類;およびこれらの混合溶
媒が挙げられる。好ましい有機溶媒には、前記有機金属
化合物の有機溶媒と混和性を有する溶媒、特にポリマー
および有機金属化合物に対して共通する良溶媒が含まれ
る。また、有機溶媒は、沸点が150℃以下、好ましく
は120℃以下であるのが好ましい。このような溶媒に
は、例えば、アルコール類、含窒素化合物(例えば、ジ
メチルホルムアミドなどのアミド類)、芳香族炭化水素
(例えば、トルエンなど)やこれらの混合溶媒が含まれ
る。
【0043】有機金属化合物の加水分解重合は、酸触媒
の存在下で行なってもよい。酸触媒としては、例えば、
無機酸(例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸など);有
機酸(例えば、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフル
オロ酢酸、プロピオン酸などのカルボン酸、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸な
どのスルホン酸など)が例示される。前記触媒は、予め
重合系に存在させていてもよく、滴下などの方法により
重合系に添加してもよい。なお、触媒を用いない場合、
例えば、50〜150℃程度に加熱することにより、有
機金属化合物は容易にゲル化する。
【0044】重合反応は、有機金属化合物の加水分解性
に応じて、例えば、攪拌下、0〜150℃、好ましくは
室温〜120℃程度で行なうことができる。重合反応に
おいては、ゾルを熟成させることによりゲルを生成させ
てもよい。反応は、反応温度によって異なるが、例え
ば、1〜240時間程度で終了する。なお、重合反応
は、不活性ガスの存在下で行なってもよく、減圧下で行
なってもよい。また、加水分解重合に伴なって生成する
アルコールを除去しながら、重合してもよい。重合反応
の後、必要に応じて有機溶媒や生成するアルコールを除
去することにより、本発明の無機・有機ポリマー複合体
が得られる。
【0045】本発明の無機・有機ポリマー複合体は、透
明性、均質性、成形性などに優れている。特に成膜性お
よび曳糸性を有し、成形体は均一性に優れている。その
ため、例えば、被膜、フィルム状、シート状、繊維状、
球状、管状、立体形状などの種々の形態に成形できる。
成形法としては、成形体の形態に応じて、流延法やコー
ティング法、押出し成形法、プレス成形法、遠心注入
法、注型成形法などから適当に選択できる。なお、成形
に際しては、必要に応じて有機溶媒を含む無機・有機ポ
リマー複合体を用いてもよい。また、成形体は、必要に
応じて加熱処理してもよい。
【0046】また、前記成形体は、種々の用途に利用で
きる。例えば、前記複合体中に含まれるポリマーを、有
機溶媒により溶出したり、ポリマーの分解温度以上の温
度で焼成することにより、成形体に対応した形状の無機
多孔質体を得ることができる。この無機多孔質体の細孔
径やその分布は、ポリマーの分散状態に対応するので、
細孔径やその分布を、容易にコントロールできる。無機
多孔質体は、例えば、フィルタ、触媒担体、酵素担体、
吸着剤、クロマトグラフィー用担体や充填剤などとして
利用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の無機・有機ポリマー複合体は、
前記特定の有機金属化合物のポリマーとアミド結合を有
するポリマーを含むので、成膜性、曳糸性などの成形性
に優れている。また、前記複合体は、透明性、均質性に
優れる。
【0048】本発明の方法では、加水分解重合という簡
単な操作で、前記の如き優れた特性を有する無機・有機
ポリマー複合体を製造できる。
【0049】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0050】実施例1および2 2−メチル−2−オキサゾリン14.2ml、p−トル
エンスルホン酸メチルエステル6.2mlおよびアセト
ニトリル40mlの混合液を還流温度で20時間反応さ
せ、重合度20のポリオキサゾリンを得た。
【0051】得られたポリオキサゾリンをメタノールに
溶解し、窒素ガス雰囲気下で蒸留により精製したメチル
トリメトキシシランを添加し、均一な溶液とした。溶液
を空気中、室温で1週間放置することによりメタノーを
蒸発させたところ、均一で無色透明なガラス状ゲルが生
成した。なお、ポリオキサゾリン100重量部に対する
メチルトリメトキシシランの割合は、200重量部(実
施例1)および1000重量部(実施例2)である。
【0052】生成したゲルを粉砕し、減圧下で加熱し、
クロロホルムで洗浄した後、乾燥し、無機・有機ポリマ
ー複合体を得た。実施例1で得られた無機・有機ポリマ
ー複合体はクロロホルムに可溶であった。
【0053】実施例3および4 実施例1で得られたポリオキサゾリンをメタノールに溶
解し、窒素ガス雰囲気下で蒸留により精製したフェニル
トリメトキシシランを添加し、均一な溶液とした。溶液
を空気中、室温で放置してゾル化させ、恒温槽内で10
0℃で144時間加熱し、ゲルを熟成させた。生成した
均一で無色透明なゲルを粉砕し、減圧下で乾燥し、無機
・有機ポリマー複合体を得た。
【0054】なお、ポリオキサゾリン100重量部に対
するフェニルトリメトキシシランの割合は、200重量
部(実施例3)および1000重量部(実施例4)であ
る。実施例3で得られた無機・有機ポリマー複合体はク
ロロホルムに可溶であり、実施例4で得られた無機・有
機ポリマー複合体はクロロホルムに略可溶であった。
【0055】実施例5および6 実施例1で得られたポリオキサゾリンをメタノールに溶
解し、窒素ガス雰囲気下で蒸留により精製したフェニル
トリエトキシシランを添加し、均一な溶液とした。溶液
を空気中、室温で放置してゾル化させ、恒温槽内で10
0℃で144時間加熱し、ゲルを熟成させ、均一で無色
透明なゲル得た。生成したゲルを粉砕し、減圧下で乾燥
し、無機・有機ポリマー複合体を得た。
【0056】なお、ポリオキサゾリン100重量部に対
するフェニルトリエトキシシランの割合は、200重量
部(実施例5)および1000重量部(実施例6)であ
る。実施例5で得られた無機・有機ポリマー複合体はク
ロロホルムに可溶であり、実施例6で得られた無機・有
機ポリマー複合体はクロロホルムに略可溶であった。
【0057】比較例1 実施例1のメチルトリメトキシシランに代えて、テトラ
エトキシシランを用いる以外、実施例1と同様にして、
均一で無色透明なゲル得た。生成したゲルを粉砕し、減
圧下で乾燥し、無機・有機ポリマー複合体を得た。な
お、ポリオキサゾリン100重量部に対するテトラエト
キシシランの割合は200重量部である。
【0058】比較例2 ポリオキサゾリンを用いることなく、実施例1のメチル
トリメトキシシランに代えて、フェニルトリメトキシシ
ランを用いる以外、実施例1と同様にして、均一で無色
透明なゲル得た。
【0059】そして、実施例1〜6、比較例1及び2で
得られた固体状ゲル体の外観を観察すると共に、下記の
ようにしてフィルム形成性および曳糸性を調べた。フィ
ルム形成性は、ゾルをガラス板にキャスティングし、均
一な薄膜が形成されるか否かを下記の基準で評価した。
【0060】 +:均一で連続した薄膜を形成し、可撓性を有する ±:連続した薄膜を形成するが若干脆い −:連続した薄膜を形成しない また、曳糸性は、増粘したゾルの表面からガラス棒を急
速に引取り、連続した糸の長さが形成されるか否かを下
記の基準で評価した。
【0061】 +:30cm以上に亘り連続した糸を形成する −:糸が直ちに切れる 結果を表1に示す。なお、表1には参考までには、元素
分析による窒素含有量から算出した固体状ゲル中のポリ
マー含量などを示した。
【0062】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1〜6で得られた無機
・有機ポリマー複合体は、均一で透明であり、ゾルは、
フィルム形成能および曳糸性が高い。特に、テトラエト
キシシランを用いた比較例1に比べて、実施例1〜6の
ゾルのフィルム形成能および曳糸性は高い。さらに、実
施例1〜6で得られた複合体中のポリマー含量が仕込み
組成に対応していることから明らかなように、均一な有
機・無機ハイブリッドが形成されている。
【0063】なお、クロロホルムに可溶であった実施例
1,3及び5で得られた無機・有機ポリマー複合体をカ
ラス板にキャスティングし、80℃の乾燥器内に1週間
保存したところ、被膜はクロロホルムに対して不溶化し
た。
【0064】実施例7〜11 ポリオキサゾリンに代えて、ポリビニルピロリドン(重
量平均分子量16×104 )を用いる以外、前記実施例
1〜5と同様にして、無機・有機ポリマー複合体を得
た。
【0065】そして、前記と同様にして、無機・有機ポ
リマー複合体の外観、ゾルのフィルム形成性および曳糸
性を調べた。結果を表2に示す。なお、表2において、
参考までに、窒素ガス雰囲気中、900℃で加熱したと
きの減量を熱分析器(島津製作所製、TG−30,TC
G−30)により測定した結果を示す。
【0066】
【表2】 表2より、実施例7〜11で得られた無機・有機ポリマ
ー複合体は均一で透明であり、ゾルは高いフィルム形成
能および曳糸性を示した。特に実施例9のゾルは、クロ
ロホルムで膨潤し、1m以上の曳糸性を示した。また、
複合体中のポリマー含量が仕込み組成に対応しているこ
とから明らかなように、均一な有機・無機ハイブリッド
が形成されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 83/00 NUW

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換基を有していてもよい炭化水素基
    と、少なくとも2つの加水分解性有機基とを有する有機
    金属化合物から誘導された有機金属ポリマーと、アミド
    結合を有するポリマーとを含む有機・無機ポリマー複合
    体。
  2. 【請求項2】 有機金属ポリマーが、下記式で表される
    化合物の加水分解重合によるポリマーである請求項1記
    載の有機・無機ポリマー複合体。 (R1 m M(OR2 X-m (式中、R1 は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を
    有していてもよいアリール基または置換基を有していて
    もよいアラルキル基を示し、R2 は低級アルキル基を示
    し、R1 及びR2はmによって異なっていてもよい。M
    は3価以上の金属を示す。Xは金属Mの価数を示し、m
    は1又は2の整数を示し、X−m≧2である)
  3. 【請求項3】 有機金属ポリマーが、下記式で表される
    化合物の加水分解重合によるポリマーである請求項1記
    載の有機・無機ポリマー複合体。 (R1 n Si(OR2 4-n (式中、R1 は置換基を有していてもよいアルキル基又
    は置換基を有していてもよいアリール基を示し、R2
    低級アルキル基を示し、R1 及びR2 はnによって異な
    っていてもよい。nは1又は2の整数を示す)
  4. 【請求項4】 アミド結合を有するポリマーが、置換基
    を有していてもよいオキサゾリンのポリマー又はポリビ
    ニルピロリドンである請求項1記載の有機・無機ポリマ
    ー複合体。
  5. 【請求項5】 アミド結合を有するポリマー100重量
    部に対して、有機金属ポリマーを有機金属化合物として
    10〜2000重量部含む請求項1記載の有機・無機ポ
    リマー複合体。
  6. 【請求項6】 アミド結合を有するポリマーの存在下、
    置換基を有していてもよい炭化水素基と、少なくとも2
    つの加水分解性有機基とを有する有機金属化合物を加水
    分解重合する有機・無機ポリマー複合体の製造方法。
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