JPH06320441A - コッタ組付装置 - Google Patents
コッタ組付装置Info
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- JPH06320441A JPH06320441A JP11726893A JP11726893A JPH06320441A JP H06320441 A JPH06320441 A JP H06320441A JP 11726893 A JP11726893 A JP 11726893A JP 11726893 A JP11726893 A JP 11726893A JP H06320441 A JPH06320441 A JP H06320441A
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- cotter
- retainer
- punch
- pressing
- valve stem
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、バルブスプリングを係止するリテ
ーナとバルブステムとの間にコッタを装着させるコッタ
組付装置に関し、作業の確実性を向上させ得るととも
に、作業時における部品の損傷を未然に防止し得るコッ
タ組付装置を提供することを目的としている。 【構成】 昇降可能に設けられたリテーナ押下用パンチ
20に、常態において上記リテーナ押下用パンチ20に
対応した初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチ3
0を下部スプリング60Lを介して昇降自在に設け、さ
らに常態においてコッタガイド部としてのテーパ面42
をコッタ押下用パンチ30のコッタ押圧面31よりも突
出させた初期押圧位置に占位されるセンタリングピン4
0を、上記リテーナ押下用パンチ20との間に上部スプ
リング60Uを介して昇降自在に設けることによって上
記目的を達成している。
ーナとバルブステムとの間にコッタを装着させるコッタ
組付装置に関し、作業の確実性を向上させ得るととも
に、作業時における部品の損傷を未然に防止し得るコッ
タ組付装置を提供することを目的としている。 【構成】 昇降可能に設けられたリテーナ押下用パンチ
20に、常態において上記リテーナ押下用パンチ20に
対応した初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチ3
0を下部スプリング60Lを介して昇降自在に設け、さ
らに常態においてコッタガイド部としてのテーパ面42
をコッタ押下用パンチ30のコッタ押圧面31よりも突
出させた初期押圧位置に占位されるセンタリングピン4
0を、上記リテーナ押下用パンチ20との間に上部スプ
リング60Uを介して昇降自在に設けることによって上
記目的を達成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンにおけるバル
ブのバルブステムに、バルブスプリングを係止するリテ
ーナを固定するべく、上記リテーナと上記バルブステム
との間にコッタを装着させるコッタ組付装置に関するも
のである。
ブのバルブステムに、バルブスプリングを係止するリテ
ーナを固定するべく、上記リテーナと上記バルブステム
との間にコッタを装着させるコッタ組付装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車用4サイクルエンジ
ンの製造設備等において、シリンダヘッドにセットされ
たバルブにバルブスプリングを締結する工程では、図1
0に示す如きコッタ組付装置Aが用いられている。この
コッタ組付装置Aは、それぞれ昇降移動するリテーナ押
下用パンチA1とコッタ押下用パンチA2とを備えてお
り、上記リテーナ押下用パンチA1の下降動作によっ
て、リテーナCを図示するセット位置からバルブスプリ
ングDの付勢力に抗して押し下げるとともに、上記コッ
タ押下用パンチA2の下降動作によって、一対のコッタ
Eを図示するセット位置から押し下げてバルブステムB
とリテーナCとの間に装着させることにより、上記バル
ブステムBにリテーナCを固定して上記バルブステムB
とバルブスプリングDとを互いに締結している。
ンの製造設備等において、シリンダヘッドにセットされ
たバルブにバルブスプリングを締結する工程では、図1
0に示す如きコッタ組付装置Aが用いられている。この
コッタ組付装置Aは、それぞれ昇降移動するリテーナ押
下用パンチA1とコッタ押下用パンチA2とを備えてお
り、上記リテーナ押下用パンチA1の下降動作によっ
て、リテーナCを図示するセット位置からバルブスプリ
ングDの付勢力に抗して押し下げるとともに、上記コッ
タ押下用パンチA2の下降動作によって、一対のコッタ
Eを図示するセット位置から押し下げてバルブステムB
とリテーナCとの間に装着させることにより、上記バル
ブステムBにリテーナCを固定して上記バルブステムB
とバルブスプリングDとを互いに締結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
コッタ組付装置Aでは、その動作時において下降するコ
ッタ押下用パンチA2は、コッタEの上面を押下してい
るだけなので、組付け作業の初期段階において、上記コ
ッタEがバルブステムBに対して芯ずれを起こすことが
間々あり、このためにコッタ組付け作業の成功率が低下
し、コッタ組付け作業の確実性が著しく損なわれてしま
う不都合があった。また、上記コッタEがバルブステム
Bに対し傾いてセットされた場合や、上述のようにバル
ブステムBに対して芯ずれを起こした状態では、コッタ
押下用パンチA2の下降動作によりコッタEを押し下げ
た際、バルブステムBおよびコッタEの両者に傷が付い
てしまう不都合があった。本発明は上記実状に鑑みて、
コッタ組付け作業の確実性を向上させ得るとともに、組
付け作業時におけるバルブステムおよびコッタの損傷を
未然に防止することの可能なコッタ組付装置を提供する
ことを目的としている。
コッタ組付装置Aでは、その動作時において下降するコ
ッタ押下用パンチA2は、コッタEの上面を押下してい
るだけなので、組付け作業の初期段階において、上記コ
ッタEがバルブステムBに対して芯ずれを起こすことが
間々あり、このためにコッタ組付け作業の成功率が低下
し、コッタ組付け作業の確実性が著しく損なわれてしま
う不都合があった。また、上記コッタEがバルブステム
Bに対し傾いてセットされた場合や、上述のようにバル
ブステムBに対して芯ずれを起こした状態では、コッタ
押下用パンチA2の下降動作によりコッタEを押し下げ
た際、バルブステムBおよびコッタEの両者に傷が付い
てしまう不都合があった。本発明は上記実状に鑑みて、
コッタ組付け作業の確実性を向上させ得るとともに、組
付け作業時におけるバルブステムおよびコッタの損傷を
未然に防止することの可能なコッタ組付装置を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わるコッタ組
付装置では、昇降可能に設けられたリテーナ押下用パン
チに、常態において上記リテーナ押下用パンチに対応し
た初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチを付勢手
段を介して昇降自在に設け、さらに常態においてコッタ
ガイド部をコッタ押下用パンチのコッタ押圧面よりも突
出させた初期押圧位置に占位されるセンタリングピン
を、上記リテーナ押下用パンチとの間に付勢手段を介し
て昇降自在に設けることによって上記目的を達成してい
る。
付装置では、昇降可能に設けられたリテーナ押下用パン
チに、常態において上記リテーナ押下用パンチに対応し
た初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチを付勢手
段を介して昇降自在に設け、さらに常態においてコッタ
ガイド部をコッタ押下用パンチのコッタ押圧面よりも突
出させた初期押圧位置に占位されるセンタリングピン
を、上記リテーナ押下用パンチとの間に付勢手段を介し
て昇降自在に設けることによって上記目的を達成してい
る。
【0005】
【作用】上記構成によれば、組付け作業の初期段階にお
いて、センタリングピンにおけるコッタガイド部が、バ
ルブステム上にセットされたコッタに入り込むことによ
って、バルブステムに対するコッタの芯ずれが未然に防
止され、またコッタがバルブステムに対して傾いてセッ
トされていた場合には、センタリングピンのコッタガイ
ド部によってコッタの姿勢が矯正されることとなる。
いて、センタリングピンにおけるコッタガイド部が、バ
ルブステム上にセットされたコッタに入り込むことによ
って、バルブステムに対するコッタの芯ずれが未然に防
止され、またコッタがバルブステムに対して傾いてセッ
トされていた場合には、センタリングピンのコッタガイ
ド部によってコッタの姿勢が矯正されることとなる。
【0006】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて、本発
明を詳細に説明する。図1ないし図9は、本発明に関わ
るコッタ組付装置を、自動二輪車用4サイクルエンジン
の製造設備に適用した例を示しており、図7および図8
に示すように上記コッタ組付装置1は、装置フレーム2
にシリンダアクチュエータ3とシリンダアクチュエータ
4とを介して取り付けられた複数個の組付けヘッド1
0,10…を具備している。
明を詳細に説明する。図1ないし図9は、本発明に関わ
るコッタ組付装置を、自動二輪車用4サイクルエンジン
の製造設備に適用した例を示しており、図7および図8
に示すように上記コッタ組付装置1は、装置フレーム2
にシリンダアクチュエータ3とシリンダアクチュエータ
4とを介して取り付けられた複数個の組付けヘッド1
0,10…を具備している。
【0007】上記組付けヘッド10,10…は、図7中
に鎖線で示す如く装置フレーム2内の所定位置に搬入さ
れたシリンダヘッド100(図7中の鎖線)の上方域に
おいて、上記シリンダアクチュエータ3の動作に基づい
て退避位置と作業位置との間を昇降移動するとともに、
上記シリンダアクチュエータ4の動作に基づいて実質的
なコッタの組付作業を実施する。なお、図7および図8
中の符号5は操作盤、符号6は制御盤、符号7はエアー
機器である。
に鎖線で示す如く装置フレーム2内の所定位置に搬入さ
れたシリンダヘッド100(図7中の鎖線)の上方域に
おいて、上記シリンダアクチュエータ3の動作に基づい
て退避位置と作業位置との間を昇降移動するとともに、
上記シリンダアクチュエータ4の動作に基づいて実質的
なコッタの組付作業を実施する。なお、図7および図8
中の符号5は操作盤、符号6は制御盤、符号7はエアー
機器である。
【0008】ここで、上記コッタ組付装置1は、並列4
気筒の自動二輪車用4サイクルエンジンを対象としてお
り、各気筒における給気側あるいは排気側のバルブを2
個同時に処理し得るよう合計8個の組付けヘッド10を
具備しているとともに、図9に示すように同一の気筒に
対応する2個の組付けヘッド10を互いに近接させた態
様で配設している。
気筒の自動二輪車用4サイクルエンジンを対象としてお
り、各気筒における給気側あるいは排気側のバルブを2
個同時に処理し得るよう合計8個の組付けヘッド10を
具備しているとともに、図9に示すように同一の気筒に
対応する2個の組付けヘッド10を互いに近接させた態
様で配設している。
【0009】組付けヘッド10は、図1に示す如く上記
シリンダアクチュエータ4に連結されて昇降動作するリ
テーナ押下用パンチ20と、該リテーナ押下用パンチ2
0に収容設置されたコッタ押下用パンチ30およびセン
タリングピン40とを具備している。
シリンダアクチュエータ4に連結されて昇降動作するリ
テーナ押下用パンチ20と、該リテーナ押下用パンチ2
0に収容設置されたコッタ押下用パンチ30およびセン
タリングピン40とを具備している。
【0010】リテーナ押下用パンチ20は、互いに結合
されたアウタスリーブ20A、センタスリーブ20B、
およびインナスリーブ20Cから構成されており、上記
アウタスリーブ20Aとセンタスリーブ20Bとの先端
面(下面)によって、リテーナ押圧面21が形成されて
いる。
されたアウタスリーブ20A、センタスリーブ20B、
およびインナスリーブ20Cから構成されており、上記
アウタスリーブ20Aとセンタスリーブ20Bとの先端
面(下面)によって、リテーナ押圧面21が形成されて
いる。
【0011】また、上記リテーナ押下用パンチ20には
センタスリーブ20Bの内周面に臨むエア通路22が設
けられているとともに、このエア通路22には制御装置
51に接続された流量計52を介してエアー供給ポンプ
53が接続されており、上記エア通路22、制御装置5
1、流量計52、およびエアー供給ポンプ53によっ
て、後に詳述する組付け確認手段50が構成されてい
る。
センタスリーブ20Bの内周面に臨むエア通路22が設
けられているとともに、このエア通路22には制御装置
51に接続された流量計52を介してエアー供給ポンプ
53が接続されており、上記エア通路22、制御装置5
1、流量計52、およびエアー供給ポンプ53によっ
て、後に詳述する組付け確認手段50が構成されてい
る。
【0012】一方、コッタ押下用パンチ30は、上記リ
テーナ押下用パンチ20におけるセンタスリーブ20B
に上下方向へ沿ってスライド自在に収容設置されてお
り、その先端(下端)にはコッタ押圧面31が形成され
ているとともに、上下に貫通する中心孔32とフランジ
33とが形成され、さらに上部にはストッパ部34を備
えている。
テーナ押下用パンチ20におけるセンタスリーブ20B
に上下方向へ沿ってスライド自在に収容設置されてお
り、その先端(下端)にはコッタ押圧面31が形成され
ているとともに、上下に貫通する中心孔32とフランジ
33とが形成され、さらに上部にはストッパ部34を備
えている。
【0013】また、上記コッタ押下用パンチ30はリテ
ーナ押下用パンチ20との間に介装された下部スプリン
グ(付勢手段)60Lによって図中下方へ付勢されてお
り、常態では上記フランジ33がセンタスリーブ20B
の段部20Baに当接することにより図示する初期押圧
位置に占位している一方、後述する組付け作業時におい
ては、ストッパ部34がインナスリーブ20Cのストッ
パ部20Caと当接するまで下部スプリング60Lに抗
して上動する。
ーナ押下用パンチ20との間に介装された下部スプリン
グ(付勢手段)60Lによって図中下方へ付勢されてお
り、常態では上記フランジ33がセンタスリーブ20B
の段部20Baに当接することにより図示する初期押圧
位置に占位している一方、後述する組付け作業時におい
ては、ストッパ部34がインナスリーブ20Cのストッ
パ部20Caと当接するまで下部スプリング60Lに抗
して上動する。
【0014】一方、センタリングピン40は、上記リテ
ーナ押下用パンチ20におけるインナスリーブ20C
に、上記コッタ押下用パンチ30における中心孔32を
貫通する態様で上下方向にスライド自在に設置されてお
り、その先端(下端)にはステム押圧面41とコッタガ
イド部としてのテーパ面42とが形成されている一方、
上部外周にはフランジ43を備えている。
ーナ押下用パンチ20におけるインナスリーブ20C
に、上記コッタ押下用パンチ30における中心孔32を
貫通する態様で上下方向にスライド自在に設置されてお
り、その先端(下端)にはステム押圧面41とコッタガ
イド部としてのテーパ面42とが形成されている一方、
上部外周にはフランジ43を備えている。
【0015】また、上記センタリングピン40はリテー
ナ押下用パンチ20との間に介装された上部スプリング
(付勢手段)60Uによって図中下方へ付勢されてお
り、常態では上記フランジ43がインナスリーブ20C
の段部20Cbに当接することにより、コッタ押下用パ
ンチ30のコッタ押圧面31よりもステム押圧面41と
テーパ面42とが下方に突出する初期押圧位置に占位し
ている。
ナ押下用パンチ20との間に介装された上部スプリング
(付勢手段)60Uによって図中下方へ付勢されてお
り、常態では上記フランジ43がインナスリーブ20C
の段部20Cbに当接することにより、コッタ押下用パ
ンチ30のコッタ押圧面31よりもステム押圧面41と
テーパ面42とが下方に突出する初期押圧位置に占位し
ている。
【0016】一方、組付け作業に際しては、図2に示す
如くシリンダヘッド100にバルブ110とバルブスプ
リング120,121とが装着され、さらに上記バルブ
スプリング120,121にはリテーナ130が載置さ
れるとともに、バルブステム111の頂部には一対のコ
ッタ140がセットされる。なお、シリンダヘッド10
0が図7中に鎖線で示す如く装置フレーム2内の所定位
置に搬入された際、図2に示すようにバルブ110に支
持ピン2Aが当接することにより、上記バルブ110の
位置決めが行なわれる。
如くシリンダヘッド100にバルブ110とバルブスプ
リング120,121とが装着され、さらに上記バルブ
スプリング120,121にはリテーナ130が載置さ
れるとともに、バルブステム111の頂部には一対のコ
ッタ140がセットされる。なお、シリンダヘッド10
0が図7中に鎖線で示す如く装置フレーム2内の所定位
置に搬入された際、図2に示すようにバルブ110に支
持ピン2Aが当接することにより、上記バルブ110の
位置決めが行なわれる。
【0017】ここで、図2からも明らかなように、組付
け作業を開始する前の状態においては、上記組付けヘッ
ド10のリテーナ押圧面21、コッタ押圧面31、ステ
ム押圧面41およびテーパ面42は、上述したセット状
態にあるリテーナ130、コッタ140、およびバルブ
ステム111の上面の形状に倣って位置している。
け作業を開始する前の状態においては、上記組付けヘッ
ド10のリテーナ押圧面21、コッタ押圧面31、ステ
ム押圧面41およびテーパ面42は、上述したセット状
態にあるリテーナ130、コッタ140、およびバルブ
ステム111の上面の形状に倣って位置している。
【0018】いま、組付けヘッド10が図2に示す位置
から下降を開始すると、リテーナ押下用パンチ20のリ
テーナ押圧面21と、コッタ押下用パンチ30のコッタ
押圧面31とが、それぞれリテーナ130とコッタ14
0とに当接し、さらに上記センタリングピン40の先端
(下端)が、一対のコッタ140間の上部に入り込むと
ともに、ステム押圧面41がバルブステム111の頂部
に当接する。
から下降を開始すると、リテーナ押下用パンチ20のリ
テーナ押圧面21と、コッタ押下用パンチ30のコッタ
押圧面31とが、それぞれリテーナ130とコッタ14
0とに当接し、さらに上記センタリングピン40の先端
(下端)が、一対のコッタ140間の上部に入り込むと
ともに、ステム押圧面41がバルブステム111の頂部
に当接する。
【0019】このとき、センタリングピン40のテーパ
面42、すなわちセンタリングピン40におけるガイド
部が、バルブステム111上にセットされたコッタ14
0間に入り込むことにより、上記コッタ140がバルブ
ステム111に対して芯ずれや傾きを生じていた場合で
も、上記テーパ面42にガイドされることによって姿勢
の矯正が為されることとなる。
面42、すなわちセンタリングピン40におけるガイド
部が、バルブステム111上にセットされたコッタ14
0間に入り込むことにより、上記コッタ140がバルブ
ステム111に対して芯ずれや傾きを生じていた場合で
も、上記テーパ面42にガイドされることによって姿勢
の矯正が為されることとなる。
【0020】組付けヘッド10が更に下降すると、図3
に示すようにリテーナ押下用パンチ20の下降に伴っ
て、リテーナ130がバルブスプリング120,121
に抗して下方へ押し込まれる一方、センタリングピン4
0が上部スプリング60Uによってバルブステム111
を押圧する。
に示すようにリテーナ押下用パンチ20の下降に伴っ
て、リテーナ130がバルブスプリング120,121
に抗して下方へ押し込まれる一方、センタリングピン4
0が上部スプリング60Uによってバルブステム111
を押圧する。
【0021】また、上記コッタ押下用パンチ30は、そ
のストッパ部34にリテーナ押下用パンチ20のストッ
パ部20Cbが当接するまでの間は、図5に示す如く初
期位置から大きく移動することなく、下部スプリング6
0Lによってコッタ140を押圧しつつリテーナ押下用
パンチ20に対して相対移動する。
のストッパ部34にリテーナ押下用パンチ20のストッ
パ部20Cbが当接するまでの間は、図5に示す如く初
期位置から大きく移動することなく、下部スプリング6
0Lによってコッタ140を押圧しつつリテーナ押下用
パンチ20に対して相対移動する。
【0022】このとき、上記一対のコッタ140は、図
4に示す如くセンタリングピン40によってバルブステ
ム111の径と同程度にまで押し広げられるとともに、
リテーナ押下用パンチ20の下降に伴ってセンタスリー
ブ20Bに形成された凹部20Bbに没入され、バルブ
ステム111に対して正しい姿勢を保ち続ける。
4に示す如くセンタリングピン40によってバルブステ
ム111の径と同程度にまで押し広げられるとともに、
リテーナ押下用パンチ20の下降に伴ってセンタスリー
ブ20Bに形成された凹部20Bbに没入され、バルブ
ステム111に対して正しい姿勢を保ち続ける。
【0023】組付けヘッド10が更に下降すると、図5
に示すようにリテーナ押下用パンチ20の下降に伴って
リテーナ130が更に下方へ押し込まれるとともに、上
記リテーナ押下用パンチ20と共に下降するコッタ押下
用パンチ30によって、上記コッタ140がバルブステ
ム111の環状溝112を越えて下方にまで押し込し込
まれる。
に示すようにリテーナ押下用パンチ20の下降に伴って
リテーナ130が更に下方へ押し込まれるとともに、上
記リテーナ押下用パンチ20と共に下降するコッタ押下
用パンチ30によって、上記コッタ140がバルブステ
ム111の環状溝112を越えて下方にまで押し込し込
まれる。
【0024】次いで、上記組付けヘッド10は上昇を開
始し、図6に示す位置において一旦停止する。このと
き、上記リテーナ130がバルブスプリング120,1
21の弾性復帰力によって上動するとともに、このリテ
ーナ130の上動に伴ってコッタ140が下部スプリン
グ60Lの弾性復帰力に抗して上動し、上記バルブステ
ム111における環状溝112に係合することによっ
て、上記バルブステム111にリテーナ130が結合さ
れることとなる。
始し、図6に示す位置において一旦停止する。このと
き、上記リテーナ130がバルブスプリング120,1
21の弾性復帰力によって上動するとともに、このリテ
ーナ130の上動に伴ってコッタ140が下部スプリン
グ60Lの弾性復帰力に抗して上動し、上記バルブステ
ム111における環状溝112に係合することによっ
て、上記バルブステム111にリテーナ130が結合さ
れることとなる。
【0025】また、図6に示した状態において、上述し
た組付け確認手段50によってリテーナ押下用パンチ2
0のセンタスリーブ20Bからエアーを放出し、その流
量を測定することにより、リテーナ130およびコッタ
140がバルブステム111に対して確実に組付けられ
ているか否かの確認作業が為される。
た組付け確認手段50によってリテーナ押下用パンチ2
0のセンタスリーブ20Bからエアーを放出し、その流
量を測定することにより、リテーナ130およびコッタ
140がバルブステム111に対して確実に組付けられ
ているか否かの確認作業が為される。
【0026】すなわち、リテーナ押下用パンチ20およ
びコッタ押下用パンチ30と、リテーナ130およびコ
ッタ140との空間に供給されるエアーは、バルブステ
ム111とリテーナ130とコッタ140とが互いに確
実に係合している場合には漏れ難く、もってエアーの流
量に基づいてコッタ140の組付け状態を判定すること
ができる。
びコッタ押下用パンチ30と、リテーナ130およびコ
ッタ140との空間に供給されるエアーは、バルブステ
ム111とリテーナ130とコッタ140とが互いに確
実に係合している場合には漏れ難く、もってエアーの流
量に基づいてコッタ140の組付け状態を判定すること
ができる。
【0027】上述した如き組付け確認作業が終了したの
ち、組付けヘッド10は再び上昇を開始し、上記組付け
ヘッド10がバルブ110およびリテーナ130等から
離隔することによって組付け作業が完了する。
ち、組付けヘッド10は再び上昇を開始し、上記組付け
ヘッド10がバルブ110およびリテーナ130等から
離隔することによって組付け作業が完了する。
【0028】なお、本実施例では並列4気筒エンジンを
対象とし、合計8個の組付けヘッドを具備して成るコッ
タ組付装置を例示したが、組付けヘッドの装備個数およ
び配置態様は、エンジンの仕様に基づいて任意に設定し
得ることは勿論である。また、本発明に関わるコッタ組
付装置は、実施例に示した自動二輪車用4サイクルエン
ジンのみならず、リテーナとバルブステムとの間にコッ
タを装着させる装置として、様々な形式のエンジンを製
造する設備においても、有効に適用し得ることは言うま
でもない。
対象とし、合計8個の組付けヘッドを具備して成るコッ
タ組付装置を例示したが、組付けヘッドの装備個数およ
び配置態様は、エンジンの仕様に基づいて任意に設定し
得ることは勿論である。また、本発明に関わるコッタ組
付装置は、実施例に示した自動二輪車用4サイクルエン
ジンのみならず、リテーナとバルブステムとの間にコッ
タを装着させる装置として、様々な形式のエンジンを製
造する設備においても、有効に適用し得ることは言うま
でもない。
【0029】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に関わる
コッタ組付装置では、昇降可能に設けられたリテーナ押
下用パンチに、常態において上記リテーナ押下用パンチ
に対応した初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチ
を付勢手段を介して昇降自在に設け、さらに常態におい
てコッタガイド部をコッタ押下用パンチのコッタ押圧面
よりも突出させた初期押圧位置に占位されるセンタリン
グピンを、上記リテーナ押下用パンチとの間に付勢手段
を介して昇降自在に設けたので、組付け作業の初期段階
においてセンタリングピンにおけるコッタガイド部がバ
ルブステム上にセットされたコッタの開口部に入り込む
ことにより、バルブステムに対するコッタの芯ずれが未
然に防止されるとともに、コッタがバルブステムに対し
て傾いてセットされていた場合にはコッタの姿勢が矯正
されることとなる。この結果、本発明に関わるコッタ組
付装置によれば、コッタの芯ずれに起因する組付け作業
の成功率の低下が抑えられるため、コッタ組付け作業の
確実性を向上させることが可能となり、併わせてコッタ
の姿勢が矯正されることによって、組付け作業時におけ
るバルブステムおよびコッタの損傷を未然に防止するこ
とが可能となる。
コッタ組付装置では、昇降可能に設けられたリテーナ押
下用パンチに、常態において上記リテーナ押下用パンチ
に対応した初期押圧位置に占位するコッタ押下用パンチ
を付勢手段を介して昇降自在に設け、さらに常態におい
てコッタガイド部をコッタ押下用パンチのコッタ押圧面
よりも突出させた初期押圧位置に占位されるセンタリン
グピンを、上記リテーナ押下用パンチとの間に付勢手段
を介して昇降自在に設けたので、組付け作業の初期段階
においてセンタリングピンにおけるコッタガイド部がバ
ルブステム上にセットされたコッタの開口部に入り込む
ことにより、バルブステムに対するコッタの芯ずれが未
然に防止されるとともに、コッタがバルブステムに対し
て傾いてセットされていた場合にはコッタの姿勢が矯正
されることとなる。この結果、本発明に関わるコッタ組
付装置によれば、コッタの芯ずれに起因する組付け作業
の成功率の低下が抑えられるため、コッタ組付け作業の
確実性を向上させることが可能となり、併わせてコッタ
の姿勢が矯正されることによって、組付け作業時におけ
るバルブステムおよびコッタの損傷を未然に防止するこ
とが可能となる。
【図1】本発明に関わるコッタ組付装置を示す断面図。
【図2】本発明に関わるコッタ組付装置とリテーナおよ
びコッタとの位置関係を示す要部断面図。
びコッタとの位置関係を示す要部断面図。
【図3】本発明に関わるコッタ組付装置の動作態様を示
す断面図。
す断面図。
【図4】本発明に関わるコッタ組付装置の動作態様をリ
テーナおよびコッタとともに示す要部断面図。
テーナおよびコッタとともに示す要部断面図。
【図5】本発明に関わるコッタ組付装置の動作態様を示
す断面図。
す断面図。
【図6】本発明に関わるコッタ組付装置の動作態様を示
す断面図。
す断面図。
【図7】本発明に関わるコッタ組付装置を示す全体正面
図。
図。
【図8】本発明に関わるコッタ組付装置を示す全体側面
図。
図。
【図9】本発明に関わるコッタ組付装置を示す要部底面
図。
図。
【図10】従来のコッタ組付装置を示す要部断面図。
1……コッタ組付装置、 2…装置フレーム、 3…シリンダアクチュエータ、 10…組付けヘッド、 20…リテーナ押下用パンチ、 21…リテーナ押圧面、 30…コッタ押下用パンチ、 31…コッタ押圧面、 32…中心孔、 40…センタリングピン、 41…ステム押圧面、 42…テーパ面(コッタガイド部)、 50…組付け確認手段、 60L…下部スプリング(付勢手段)、 60U…上部スプリング(付勢手段)、 100…シリンダヘッド、 110…バルブ、 111…バルブステム、 120,121…バルブスプリング、 130…リテーナ、 140…コッタ。
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンにおけるバルブとバルブス
プリングとを締結させるべく、上記バルブスプリングを
係止するリテーナと上記バルブのバルブステムとの間に
コッタを装着させ、上記バルブステムに上記リテーナを
固定するためのコッタ組付装置であって、 上記バルブステムの軸線に沿って昇降可能に設けられる
とともに、上記リテーナと当接するリテーナ押圧面を備
えて成るリテーナ押下用パンチと、 上記リテーナ押下用パンチに対して昇降自在に設けられ
るとともに、上記コッタに当接するコッタ押圧面と上記
バルブステムが貫入する中心孔とを備え、さらに上記リ
テーナ押下用パンチとの間に介装された付勢手段によっ
て、常態において上記リテーナ押下用パンチに対応した
初期押圧位置に占位されるコッタ押下用パンチと、 上記コッタ押下用パンチの中心孔を貫通して昇降自在に
設けられるとともに、上記バルブステムと当接するステ
ム押圧面と上記コッタに貫入するコッタガイド部を備
え、さらに上記リテーナ押下用パンチとの間に介装され
た付勢手段によって、常態において上記コッタガイド部
を上記コッタ押下用パンチのコッタ押圧面よりも突出し
た初期押圧位置に占位されるセンタリングピンと、 を具備して成ることを特徴とするコッタ組付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11726893A JPH06320441A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | コッタ組付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11726893A JPH06320441A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | コッタ組付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06320441A true JPH06320441A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14707555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11726893A Pending JPH06320441A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | コッタ組付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06320441A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100365223B1 (ko) * | 1999-12-13 | 2002-12-18 | 기아자동차주식회사 | 엔진의 실린더 헤드 밸브 가이드 압입기의 압입 척 |
JP2010196686A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Daihatsu Motor Co Ltd | リテーナコッタ組付方法 |
CN104084931A (zh) * | 2014-07-07 | 2014-10-08 | 苏州纽威阀门股份有限公司 | 一种球阀拆装工装及安装、拆卸方法 |
KR101480643B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2015-01-09 | 주식회사 현대케피코 | 유량 조절 밸브 조립 장치 및 조립 방법 |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP11726893A patent/JPH06320441A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100365223B1 (ko) * | 1999-12-13 | 2002-12-18 | 기아자동차주식회사 | 엔진의 실린더 헤드 밸브 가이드 압입기의 압입 척 |
JP2010196686A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Daihatsu Motor Co Ltd | リテーナコッタ組付方法 |
KR101480643B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2015-01-09 | 주식회사 현대케피코 | 유량 조절 밸브 조립 장치 및 조립 방법 |
CN104084931A (zh) * | 2014-07-07 | 2014-10-08 | 苏州纽威阀门股份有限公司 | 一种球阀拆装工装及安装、拆卸方法 |
CN104084931B (zh) * | 2014-07-07 | 2015-11-18 | 苏州纽威阀门股份有限公司 | 一种球阀拆装工装及安装、拆卸方法 |
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