JPH06319Y2 - ニユ−テイシヨンダンパ− - Google Patents

ニユ−テイシヨンダンパ−

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JPH06319Y2
JPH06319Y2 JP8703286U JP8703286U JPH06319Y2 JP H06319 Y2 JPH06319 Y2 JP H06319Y2 JP 8703286 U JP8703286 U JP 8703286U JP 8703286 U JP8703286 U JP 8703286U JP H06319 Y2 JPH06319 Y2 JP H06319Y2
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JP
Japan
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damper
nutrition
satellite
spin axis
circular tube
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JP8703286U
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JPS62197500U (ja
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昇 村中
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NEC Corp
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NEC Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、人工衛星のうちの特にスピン型人工衛星に搭
載され、その姿勢および軌道の制御の際に発生する有害
なニューテイション運動を除去するのに使用されるニュ
ーテイションダンパーに関する。
〔従来の技術〕
第2図に従来のニューテイションダンパーと人工衛星と
の関係を示す。第2図において、1は人工衛星本体、2
はそのスピン軸、3はその重心位置、4はニューテイシ
ョンダンパー、5はニューテイションダンパー内の作動
液を示している。ニューテイションダンパー4は、衛星
重心位置3から距離hだけ離して、スピン軸2に直角な
平面内に、しかもその中心Cをスピン軸2から距離δだ
けオフセットさせて搭載される。ニューテイションダン
パー4によるニューテイション減衰の効率を上げるた
め、重心位置3からの距離hはなるべく大きく、また、
スピン軸2からのオフセット距離δは衛星の慣性能率比
(スピン軸まわりの慣性能率とスピン軸に直角な方向の
まわりの慣性能率の比)の値に応じて適切な値に設定さ
れる。
第3図(a)および(b)はそれぞれ従来のニューテイ
ションダンパー4の横断面図および側断面図である。こ
の従来のニューテイションダンパー4は、金属性中空円
管をフラフープ状にした円管6と、円管6の中に部分封
入された作動液5からなる単純な構成になっている。円
管6には人工衛星に搭載することを考えて軽い金属が、
また作動液5には宇宙空間での厳しい温度環境において
も安定した性質を保持する粘性液体が採用されている。
第2図を参照して、従来のニューテイションダンパー4
の動作原理を説明する。衛星本体1がスピン軸2のまわ
りに安定にスピン(回転運動)している時には、ニュー
テイションダンパー4内の作動液5は回転運動によって
生ずる遠心力のため、スピン軸2から最も離れた点Pを
中心としてそのまわりに分布する。ここで、衛星本体1
の姿勢または軌道を変えるために制御を実行すると、ス
ピン軸2は慣性空間に対してみそすり運動すなわちニュ
ーテイション運動を起すことになる。衛星本体1がニュ
ーテイション運動を起すとニューテイションダンパー4
の作動液5は、力学的的安定点Pを中心として円管6に
そった強制振動を受けることになる。この振動運動は、
円管6の壁面と作動液5の管の動摩擦によって制動され
る。以上の過程を通じて衛星本体1のニューテイション
運動のエネルギーは、作動液5によって熱エネルギーに
変換され、ニューテイション運動自体が減衰していくこ
とになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来のニューテイションダンパー4では、衛星
の大型化に伴い、そのニューテイション減衰能力を高め
ようとするとそれに比例して形状を大きくしてやる必要
があり、重量の増加につながるという欠点があった。ま
た形がフープ型であり、衛星上ではかなりの搭載面積を
占有してしまうという欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のニューテイションダンパーは、半円形状の管
と、この半円形状の管の両端の中空内部を連結する細い
管と、前記半円形状の円管の中空内部に部分封入された
粘性流体とを含んで構成される。
〔実施例〕
次に実施例を挙げ、本考案を詳細に説明する。第1図
(a)および(b)はそれぞれ本考案の一実施例の横断
面図および側断面図で、第2図、第3図の中の構成要素
には、第1図でも同一の番号が付けられている。従来装
置と相違する点は第3図に示す円管6が半分に切られた
形の半円状中空円管7の両端面部分が細い直線状の中空
円管8で連結されている点である。
本考案においてこの様な形状を採用する理由は、人工衛
星の姿勢および軌道の制御で発生するニューテイション
運動による作動液5の振動運動の振幅は通常小さく、従
来のニューテイションダンパー4の片側半分が不要であ
るということによる。直線状の細い中空円管8は、半円
状中空円管7内の作動液の蒸気などから構成される気体
が半円状中空円管7内を自由に移動し、作動液5の振動
運動を妨ぜない様にするためのものである。この様な本
考案でのニューテイションダンパーによる衛星本体1の
ニューテイション運動の減衰の動作原理は従来のものと
同じであるため、そのニューテイション減衰能力を損わ
ずに重量を軽減しサイズを小さくすることができる。
なお、第1図に示す直線状の細い中空円管8の代りに柔
軟なパイプを採用することにより衛星への搭載の自由度
を拡げることも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、従来のニューテイション
ダンパーとは同じニューテイション減衰能力をもち、し
かも重量を軽減しサイズを小さくしたニューテイション
ダンパーを実現できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)はそれぞれ本考案の一実施例
の横断面図および側断面図、第2図は従来のニューテイ
ションダンパーと人工衛星の関係を示す模式的な斜視
図、第3図(a)および(b)はそれぞれ従来のニュー
テイションダンパーの横断面図および側断面図である。 1…人工衛星本体、2…人工衛星のスピン軸、3…人工
衛星の重心位置、4…従来のニューテイションダンパ
ー、5…ニューテイションダンパー作動液、6…円管、
7…半円状の金属製中空円管、8…直線状の細い金属製
中空円管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】半円形状の管と、この半円形状の管の両端
    の中空内部を連結する細い管と、前記半円形状の管の中
    空内部に部分封入された粘性流体とを含むことを特徴と
    するニューテイションダンパー。
JP8703286U 1986-06-06 1986-06-06 ニユ−テイシヨンダンパ− Expired - Lifetime JPH06319Y2 (ja)

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JP8703286U JPH06319Y2 (ja) 1986-06-06 1986-06-06 ニユ−テイシヨンダンパ−

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JPS62197500U JPS62197500U (ja) 1987-12-15
JPH06319Y2 true JPH06319Y2 (ja) 1994-01-05

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