JPH06319712A - マルチセンサ - Google Patents
マルチセンサInfo
- Publication number
- JPH06319712A JPH06319712A JP6045640A JP4564094A JPH06319712A JP H06319712 A JPH06319712 A JP H06319712A JP 6045640 A JP6045640 A JP 6045640A JP 4564094 A JP4564094 A JP 4564094A JP H06319712 A JPH06319712 A JP H06319712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin surface
- sensor
- terminals
- holder
- living body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 １個の素子で生体電気現象と圧現象とを同時
に測定することができ、しかも小型軽量で安価な使い捨
て可能なマルチセンサを提供する。 【構成】 カーボン繊維を粗目に積層して偏平柱状のフ
ェルト状に構成された素子１の外周に、円筒状の保持体
２を同心上に配置し、素子１と保持体２の両端面に端子
３，４を接続し、素子１の外部よりの力による変形を電
圧変化としてとりだす。
に測定することができ、しかも小型軽量で安価な使い捨
て可能なマルチセンサを提供する。 【構成】 カーボン繊維を粗目に積層して偏平柱状のフ
ェルト状に構成された素子１の外周に、円筒状の保持体
２を同心上に配置し、素子１と保持体２の両端面に端子
３，４を接続し、素子１の外部よりの力による変形を電
圧変化としてとりだす。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の皮膚に装着して
複数種類の生体情報を検出するマルチセンサに関する。
複数種類の生体情報を検出するマルチセンサに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から生体の血管内の圧脈波や呼吸な
どの測定は種々の方法で行なわれていた。例えば、体表
面上から非観血的に得られる圧脈波を解析するために
は、心電図と同時に計測しなければならない。この場
合、心電図用電極を生体に装着し、さらに圧脈波などを
記録するために、圧変化を電気的信号に変換する圧電素
子や、ゲージなどの圧トランスジューサを目的とする動
脈血管上に装着しなければならない。このときこの圧ト
ランスジューサは多くの場合左右いずれかの総頸動脈ま
たは撓骨動脈上に装着される。また総頸動脈上で圧脈波
を検出する場合は、圧トランスジューサを動脈上へ外部
から押圧する装置を必要とする。
どの測定は種々の方法で行なわれていた。例えば、体表
面上から非観血的に得られる圧脈波を解析するために
は、心電図と同時に計測しなければならない。この場
合、心電図用電極を生体に装着し、さらに圧脈波などを
記録するために、圧変化を電気的信号に変換する圧電素
子や、ゲージなどの圧トランスジューサを目的とする動
脈血管上に装着しなければならない。このときこの圧ト
ランスジューサは多くの場合左右いずれかの総頸動脈ま
たは撓骨動脈上に装着される。また総頸動脈上で圧脈波
を検出する場合は、圧トランスジューサを動脈上へ外部
から押圧する装置を必要とする。
【０００３】一方、ＩＣＵなどで生体の機能を監視する
上で重要な呼吸運動を計測する場合には、２電極法や４
電極法などのインピーダンス方式や、胸郭運動に伴って
伸縮するチューブ内の電解質の抵抗変化を検出するベル
ト式呼吸ピックアップや、鼻部に装着し呼吸時における
空気の流れによる温度変化を検出して計測するサーミス
タ式呼吸ピックアップなどが用いられる。
上で重要な呼吸運動を計測する場合には、２電極法や４
電極法などのインピーダンス方式や、胸郭運動に伴って
伸縮するチューブ内の電解質の抵抗変化を検出するベル
ト式呼吸ピックアップや、鼻部に装着し呼吸時における
空気の流れによる温度変化を検出して計測するサーミス
タ式呼吸ピックアップなどが用いられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら圧トラン
スジューサを総頸動脈血管上に装着して圧脈波を測定す
る場合は、被検者はベッドなどに安静に横たわった状態
でいなければならない。また撓骨動脈上で圧脈波を検出
する場合、例えば圧電素子などを使用した圧トランスジ
ューサを装着するときに、ベルトにより手首に巻き付
け、ある一定の圧が測定部位上にかかるように装着する
必要がある。また、このようなトランスジューサを使用
する場合は、適切な装着部位を見付けださなければなら
ず、その装着に訓練を要する。さらに手首を動かすなど
するとセンサの位置がずれ、圧脈波を検出できなくな
る。従ってこの方式においても安静にして測定を行なわ
なければならず、日常の行動中に計測を行なうことは非
常に困難である。さらにこのようなトランスジューサは
大型で高価であり、使い捨てにすることはできない。
スジューサを総頸動脈血管上に装着して圧脈波を測定す
る場合は、被検者はベッドなどに安静に横たわった状態
でいなければならない。また撓骨動脈上で圧脈波を検出
する場合、例えば圧電素子などを使用した圧トランスジ
ューサを装着するときに、ベルトにより手首に巻き付
け、ある一定の圧が測定部位上にかかるように装着する
必要がある。また、このようなトランスジューサを使用
する場合は、適切な装着部位を見付けださなければなら
ず、その装着に訓練を要する。さらに手首を動かすなど
するとセンサの位置がずれ、圧脈波を検出できなくな
る。従ってこの方式においても安静にして測定を行なわ
なければならず、日常の行動中に計測を行なうことは非
常に困難である。さらにこのようなトランスジューサは
大型で高価であり、使い捨てにすることはできない。
【０００５】一方、呼吸運動を計測するときに、インピ
ーダンス方式のピックアップを用いる場合は、２個また
は４個の電極を体表面上に貼り着け、胸郭運動に伴う電
極間の生体組織の抵抗値変化を呼吸運動変化として検出
するものであり、電極間の微弱な変化をインピーダンス
変化としてとらえるためには、２つの電極間の距離を長
くしなければならない。
ーダンス方式のピックアップを用いる場合は、２個また
は４個の電極を体表面上に貼り着け、胸郭運動に伴う電
極間の生体組織の抵抗値変化を呼吸運動変化として検出
するものであり、電極間の微弱な変化をインピーダンス
変化としてとらえるためには、２つの電極間の距離を長
くしなければならない。
【０００６】またベルト方式のピックアップを用いる場
合は、チューブ状のセンサが取り付けられたベルトを胸
部周辺に巻き付けるため、ベルトにより体の一部が占有
され締め付けられるという抱束感がある。このため現在
ではあまり用いられていない。また、ベルトの締付け力
にも適度の範囲があり、体動などですぐ位置がずれ易い
ため、この方式を用いて測定を行なう場合にも安静にし
ていなければならない。また高価であり使い捨てには適
さない。
合は、チューブ状のセンサが取り付けられたベルトを胸
部周辺に巻き付けるため、ベルトにより体の一部が占有
され締め付けられるという抱束感がある。このため現在
ではあまり用いられていない。また、ベルトの締付け力
にも適度の範囲があり、体動などですぐ位置がずれ易い
ため、この方式を用いて測定を行なう場合にも安静にし
ていなければならない。また高価であり使い捨てには適
さない。
【０００７】またサーミスタ式のピックアップを用いる
場合は、鼻部に装着するため被検者は不快感を感じる。
また消費電力が大きいため電池駆動方式の無線式テレメ
ータなどには適さない。
場合は、鼻部に装着するため被検者は不快感を感じる。
また消費電力が大きいため電池駆動方式の無線式テレメ
ータなどには適さない。
【０００８】さらに、心電図と圧脈波、または心電図と
呼吸数を同時に計測するときには、圧脈波用または呼吸
用のトランスジューサとは別に心電図用の電極を少くと
も２個身体に取り付けなければならず、その結果被検者
を拘束し不快感や苦痛を与えるなどの欠点があった。
呼吸数を同時に計測するときには、圧脈波用または呼吸
用のトランスジューサとは別に心電図用の電極を少くと
も２個身体に取り付けなければならず、その結果被検者
を拘束し不快感や苦痛を与えるなどの欠点があった。
【０００９】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、１個の素子で生体の電気信号と圧力を同時に
測定することができ、しかも小型軽量で安価な使い捨て
にできるマルチセンサを提供することを目的とする。
たもので、１個の素子で生体の電気信号と圧力を同時に
測定することができ、しかも小型軽量で安価な使い捨て
にできるマルチセンサを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の本発明は、生体の皮膚表面に装着
して、前記生体の複数種類の生体情報を検出するマルチ
センサであって、導電性繊維により板状に形成された素
子と、該素子の外周を囲み一方の端面に粘着層が設けら
れ、前記素子と略等しい厚みを有する保持体と、該保持
体の両端面に保持され前記素子の両端面に接続された１
対の端子とを備えることを特徴としている。
に、請求項１に記載の本発明は、生体の皮膚表面に装着
して、前記生体の複数種類の生体情報を検出するマルチ
センサであって、導電性繊維により板状に形成された素
子と、該素子の外周を囲み一方の端面に粘着層が設けら
れ、前記素子と略等しい厚みを有する保持体と、該保持
体の両端面に保持され前記素子の両端面に接続された１
対の端子とを備えることを特徴としている。
【００１１】請求項２に記載の本発明は、前記１対の端
子の内、前記生体の皮膚表面に当接する側の端子を、前
記素子の端面全面を被覆する形状とするとともに、前記
皮膚表面との当接面を絶縁層で被覆し、さらに前記素子
の外周と前記保持体の内周との間に高吸水性材料（supe
r absorbento polymer），例えばカルボキシメチルセル
ロース（carboxymethylcellulose），アクリル酸（acry
lic acid）やポリビニールアルコール（poly vinyl alc
ohol）を原料とした導電性ソリッド・ゲルを充填したこ
とを特徴としている。
子の内、前記生体の皮膚表面に当接する側の端子を、前
記素子の端面全面を被覆する形状とするとともに、前記
皮膚表面との当接面を絶縁層で被覆し、さらに前記素子
の外周と前記保持体の内周との間に高吸水性材料（supe
r absorbento polymer），例えばカルボキシメチルセル
ロース（carboxymethylcellulose），アクリル酸（acry
lic acid）やポリビニールアルコール（poly vinyl alc
ohol）を原料とした導電性ソリッド・ゲルを充填したこ
とを特徴としている。
【００１２】請求項３に記載の本発明は、前記素子及び
前記保持体のそれぞれの前記生体の皮膚表面側の端面
に、導電性ソリッドゲルを設けたことを特徴としてい
る。
前記保持体のそれぞれの前記生体の皮膚表面側の端面
に、導電性ソリッドゲルを設けたことを特徴としてい
る。
【００１３】請求項４に記載の本発明は、前記素子及び
保持体の一方の端面に、それぞれ導電性ソリッドゲル又
はペースト格納部を有する第２の保持体を設けたことを
特徴としている。
保持体の一方の端面に、それぞれ導電性ソリッドゲル又
はペースト格納部を有する第２の保持体を設けたことを
特徴としている。
【００１４】請求項５に記載の本発明は、前記皮膚側の
端子を、絶縁層を挟んで２層に形成したことを特徴とし
ている。
端子を、絶縁層を挟んで２層に形成したことを特徴とし
ている。
【００１５】
【作用】請求項１に記載の本発明においては、素子が積
層された導電性繊維で構成されており、繊維が相互に複
雑に絡みあっているので、外部より力を加えると繊維の
接触点が増加する。この結果センサに所定の電流を流し
ておくと、直流抵抗値が減少し両端の電圧変化としてあ
らわれる。この電圧変化を測定することにより外部より
受けた力の変化を知ることができ、圧脈波または呼吸変
動を検出することができる。また１対の端子のうち皮膚
表面側の端子を心電図などの生体電気信号検出用の端子
電極として用いることができる。
層された導電性繊維で構成されており、繊維が相互に複
雑に絡みあっているので、外部より力を加えると繊維の
接触点が増加する。この結果センサに所定の電流を流し
ておくと、直流抵抗値が減少し両端の電圧変化としてあ
らわれる。この電圧変化を測定することにより外部より
受けた力の変化を知ることができ、圧脈波または呼吸変
動を検出することができる。また１対の端子のうち皮膚
表面側の端子を心電図などの生体電気信号検出用の端子
電極として用いることができる。
【００１６】請求項２及び請求項３に記載の本発明にお
いても、請求項１に記載の本発明と同様の作用を有す
る。
いても、請求項１に記載の本発明と同様の作用を有す
る。
【００１７】請求項４に記載の本発明においては、マル
チセンサの素子の皮膚表面に当接する端面に導電性ソリ
ッドゲル又はペースト格納部を設け、その外周に第２の
保持体を設けたので、第２の保持体の皮膚表面に当接す
る端面に設けられた粘着層とともに導電性ソリッドゲル
又はペーストによってマルチセンサを強固に皮膚表面に
固定することができる。
チセンサの素子の皮膚表面に当接する端面に導電性ソリ
ッドゲル又はペースト格納部を設け、その外周に第２の
保持体を設けたので、第２の保持体の皮膚表面に当接す
る端面に設けられた粘着層とともに導電性ソリッドゲル
又はペーストによってマルチセンサを強固に皮膚表面に
固定することができる。
【００１８】請求項５に記載の本発明においては、皮膚
表面に当接する側の端子を絶縁層を挟んで２層としたの
で、皮膚表面側の端子により心電図などの生体電気信号
を検出し、内側の端子と素子の反対側端面に接続された
端子とにより外部より受けた力の変化を検出することが
できる。すなわち、生体電気信号を検出する端子を他の
端子から独立させたので、生体電気信号をより安定して
検出することができる。
表面に当接する側の端子を絶縁層を挟んで２層としたの
で、皮膚表面側の端子により心電図などの生体電気信号
を検出し、内側の端子と素子の反対側端面に接続された
端子とにより外部より受けた力の変化を検出することが
できる。すなわち、生体電気信号を検出する端子を他の
端子から独立させたので、生体電気信号をより安定して
検出することができる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明のマルチセンサの実施例を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００２０】図１乃至図３に本発明の第１の実施例の構
成を示す。これらの図において、カーボン繊維を粗目に
積層して円柱形のフェルト状に構成された素子１の外周
には、所定の間隙を介してフォームテープなどで円筒状
に形成された保持体２が同心上に配置されている。素子
１と保持体２との軸方向の高さはほぼ等しくなってお
り、素子１と保持体２との両端面には、それぞれ直径上
に端子３，４が接続されている。また素子１及び保持体
２の一方の端面は、端子３とともにラベル５で被覆され
ており、保持体２の他方の端面には粘着層６が設けられ
ている。
成を示す。これらの図において、カーボン繊維を粗目に
積層して円柱形のフェルト状に構成された素子１の外周
には、所定の間隙を介してフォームテープなどで円筒状
に形成された保持体２が同心上に配置されている。素子
１と保持体２との軸方向の高さはほぼ等しくなってお
り、素子１と保持体２との両端面には、それぞれ直径上
に端子３，４が接続されている。また素子１及び保持体
２の一方の端面は、端子３とともにラベル５で被覆され
ており、保持体２の他方の端面には粘着層６が設けられ
ている。
【００２１】次に本実施例の作用を説明する、素子１は
導電性を有するカーボン繊維が相互に粗目に複雑に絡み
あってフェルト状に構成されているので、外部より力を
加えると繊維の接触点が増加する。この結果端子３，４
を介して素子１に所定の電流を流しておくと、素子１の
直流抵抗値が減少し端子３，４間の電圧変化としてあら
われる。例えば素子１を厚さ５mm、直径１０mmの大きさ
とした場合、外力が加わらない状態で１００Ωの直流抵
抗であったものが、外力が加わって厚さが0.5mm減少し
た場合に直流抵抗は８０Ωとなる。カーボン繊維の抵抗
値は焼成温度によって異なるが、本実施例の素子１に用
いるカーボン繊維は抵抗値の高い方が使いやすい。なお
外部の圧力による変形で直流抵抗値が変化する材料とし
ては、導電性ゴムなどがあるが、上記のような電圧変化
を起こさせるためには、外部の力として大きな力が必要
になるので、圧脈波の検出や呼吸変動の検出には不適当
である。
導電性を有するカーボン繊維が相互に粗目に複雑に絡み
あってフェルト状に構成されているので、外部より力を
加えると繊維の接触点が増加する。この結果端子３，４
を介して素子１に所定の電流を流しておくと、素子１の
直流抵抗値が減少し端子３，４間の電圧変化としてあら
われる。例えば素子１を厚さ５mm、直径１０mmの大きさ
とした場合、外力が加わらない状態で１００Ωの直流抵
抗であったものが、外力が加わって厚さが0.5mm減少し
た場合に直流抵抗は８０Ωとなる。カーボン繊維の抵抗
値は焼成温度によって異なるが、本実施例の素子１に用
いるカーボン繊維は抵抗値の高い方が使いやすい。なお
外部の圧力による変形で直流抵抗値が変化する材料とし
ては、導電性ゴムなどがあるが、上記のような電圧変化
を起こさせるためには、外部の力として大きな力が必要
になるので、圧脈波の検出や呼吸変動の検出には不適当
である。
【００２２】上記のような素子１を有するマルチセンサ
により圧脈波を検出する場合には、センサを手くびや首
などの動脈の位置における皮膚に保持体２の粘着層６を
介して装着して、素子１の電圧変動として検出する。ま
た呼吸変動を検出する場合は図に示すように、センサ５
１を同様に胸部に装着して検出する。さらに心電図など
の生体電気信号を検出する場合には、通常の生体用電極
５２とセンサ５１を皮膚表面の所定の位置に装着し、端
子４を用いて検出を行なう。
により圧脈波を検出する場合には、センサを手くびや首
などの動脈の位置における皮膚に保持体２の粘着層６を
介して装着して、素子１の電圧変動として検出する。ま
た呼吸変動を検出する場合は図に示すように、センサ５
１を同様に胸部に装着して検出する。さらに心電図など
の生体電気信号を検出する場合には、通常の生体用電極
５２とセンサ５１を皮膚表面の所定の位置に装着し、端
子４を用いて検出を行なう。
【００２３】図４にマルチセンサ５１と生体用電極５２
とを用いて呼吸変動と心電図を検出する場合の配線例を
示す。マルチセンサ５１の端子３及び端子４はブリッジ
回路５３を介して増幅器５４に接続されており、増幅器
５４の出力により呼吸波形を検出する。一方、マルチセ
ンサ５１の端子４と生体用電極５２とは増幅器５５に接
続されており、増幅器５５の出力により心電図波形を検
出する。図５に測定結果の一例を示す。
とを用いて呼吸変動と心電図を検出する場合の配線例を
示す。マルチセンサ５１の端子３及び端子４はブリッジ
回路５３を介して増幅器５４に接続されており、増幅器
５４の出力により呼吸波形を検出する。一方、マルチセ
ンサ５１の端子４と生体用電極５２とは増幅器５５に接
続されており、増幅器５５の出力により心電図波形を検
出する。図５に測定結果の一例を示す。
【００２４】本実施例によれば、１個の素子１により生
体電気信号と圧信号とを同時に検出することができ、セ
ンサを小型軽量かつ安価で使い捨て可能とすることがで
きる。
体電気信号と圧信号とを同時に検出することができ、セ
ンサを小型軽量かつ安価で使い捨て可能とすることがで
きる。
【００２５】なお、図１乃至図３に示す端子３，４の素
子１に接続される部分の形状は、図６に示すようにそれ
ぞれ素子１とほぼ同じ直径を有する円形の端子３及び素
子１の一部が皮膚と接触する部分を残した十字形の端子
４としてもよい。
子１に接続される部分の形状は、図６に示すようにそれ
ぞれ素子１とほぼ同じ直径を有する円形の端子３及び素
子１の一部が皮膚と接触する部分を残した十字形の端子
４としてもよい。
【００２６】図７乃至図１３に本発明の他の実施例の構
成を示す。これらの図において、図１乃至図３に示す第
１の実施例の部分に対応する部分には同一の符号を付し
てあり、その説明は適宜省略する。
成を示す。これらの図において、図１乃至図３に示す第
１の実施例の部分に対応する部分には同一の符号を付し
てあり、その説明は適宜省略する。
【００２７】図７に示す本発明の第２の実施例は、測定
中に皮膚から発生した汗等の水分が素子１にしみ込み全
体が導通状態となって圧力の検出が不可能となることを
避けるため端子４の素子１に接続される部分が素子１の
端面全面を被覆する形状とし、この部分の皮膚表面との
当接面を絶縁層７で被覆し、さらに保持体２の内周と素
子１の外周との間に導電性ゲル８を充填し、生体の電気
信号は皮膚表面から導電性ソリッドゲル８を介して端子
４の非絶縁側に伝えられるようになっている。
中に皮膚から発生した汗等の水分が素子１にしみ込み全
体が導通状態となって圧力の検出が不可能となることを
避けるため端子４の素子１に接続される部分が素子１の
端面全面を被覆する形状とし、この部分の皮膚表面との
当接面を絶縁層７で被覆し、さらに保持体２の内周と素
子１の外周との間に導電性ゲル８を充填し、生体の電気
信号は皮膚表面から導電性ソリッドゲル８を介して端子
４の非絶縁側に伝えられるようになっている。
【００２８】図８に示す本発明の第３の実施例は、素子
１及び保持体２の皮膚表面側の端面に導電性ソリッドゲ
ル層９を設けたものである。
１及び保持体２の皮膚表面側の端面に導電性ソリッドゲ
ル層９を設けたものである。
【００２９】上記第２及び第３の実施例によっても前述
した第１の実施例と同様の効果が得られる。
した第１の実施例と同様の効果が得られる。
【００３０】図９乃至図１１に示す本発明の第４の実施
例は、素子１のラベル５が装着された側に対して反対側
の端面を端子４とともに被覆する導電性ソリッドゲル層
１１を設け、第１の保持体２の同じ側の端面に環状の第
２の保持体１２を接着し、さらに第２の保持体１２の外
側の端面に粘着層１３を設けて構成したものである。な
お本実施例では端子４は素子１の外周に突出していない
構成となっている。
例は、素子１のラベル５が装着された側に対して反対側
の端面を端子４とともに被覆する導電性ソリッドゲル層
１１を設け、第１の保持体２の同じ側の端面に環状の第
２の保持体１２を接着し、さらに第２の保持体１２の外
側の端面に粘着層１３を設けて構成したものである。な
お本実施例では端子４は素子１の外周に突出していない
構成となっている。
【００３１】本実施例によれば、センサを皮膚表面に装
着するとき、素子１は導電性ソリッドゲル層１１を介
し、第２の保持体１２は粘着層１３を介して皮膚表面に
装着されるため、マルチセンサを皮膚表面に強固に固定
することができる。
着するとき、素子１は導電性ソリッドゲル層１１を介
し、第２の保持体１２は粘着層１３を介して皮膚表面に
装着されるため、マルチセンサを皮膚表面に強固に固定
することができる。
【００３２】図１２及び図１３に示す本発明の第５の実
施例は、図９乃至図１１に示す端子４を２層４ａ，４ｂ
で構成したものである。素子１側に接続された端子４ａ
は表面がカーボンで塗布またはメッキ被覆されており、
導電性ソリッドゲル層１１側に接続された端子４ｂの表
面がＡｇまたはＡｇＣｌで塗布またはメッキ被覆されて
いる。また端子４ａ，４ｂ間には絶縁層としてのフィル
ム２１が設けられており、フィルム２１は保持体２，１
２間の外周全周まで延設されている。なお本実施例にお
ける導電性ソリッドゲル層１１はフィルム２１が介在し
ているのでソリッドゲルである必要はなく、素子１側へ
の水分の侵入が防止されるため水分を主成分としＮａｃ
ｌやＫｃｌを電解質（electrolytes）として混入させた
通常のペーストであってもよい。その場合には第２の保
持体１２の中心孔はペーストの格納部として機能するも
のである。
施例は、図９乃至図１１に示す端子４を２層４ａ，４ｂ
で構成したものである。素子１側に接続された端子４ａ
は表面がカーボンで塗布またはメッキ被覆されており、
導電性ソリッドゲル層１１側に接続された端子４ｂの表
面がＡｇまたはＡｇＣｌで塗布またはメッキ被覆されて
いる。また端子４ａ，４ｂ間には絶縁層としてのフィル
ム２１が設けられており、フィルム２１は保持体２，１
２間の外周全周まで延設されている。なお本実施例にお
ける導電性ソリッドゲル層１１はフィルム２１が介在し
ているのでソリッドゲルである必要はなく、素子１側へ
の水分の侵入が防止されるため水分を主成分としＮａｃ
ｌやＫｃｌを電解質（electrolytes）として混入させた
通常のペーストであってもよい。その場合には第２の保
持体１２の中心孔はペーストの格納部として機能するも
のである。
【００３３】本実施例によれば、端子３，４ａにより外
部より受けた力の変化を検出し、端子４ｂで心電図など
の生体信号を検出することができる。従って生体信号を
検出する端子４ｂを他の端子３，４ａから独立させて、
安定した検出を行なうことができる。
部より受けた力の変化を検出し、端子４ｂで心電図など
の生体信号を検出することができる。従って生体信号を
検出する端子４ｂを他の端子３，４ａから独立させて、
安定した検出を行なうことができる。
【００３４】上記各実施例では素子１がカーボン繊維で
構成された場合について説明したが、素子１をステンレ
ス鋼繊維などの他の導電性繊維で構成してもよい。
構成された場合について説明したが、素子１をステンレ
ス鋼繊維などの他の導電性繊維で構成してもよい。
【００３５】また、上記各実施例において、端子３の一
端の形状を保持体２の全面を被覆する形状とすることに
より、ラベル５を省略してもよい。
端の形状を保持体２の全面を被覆する形状とすることに
より、ラベル５を省略してもよい。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマルチセ
ンサによれば、積層された導電性繊維により構成された
素子の両端面に端子を接続したので、１個のセンサによ
り圧脈波の変動や呼吸状態などの生体圧変化を検出する
と同時に、心電図などの生体電気信号を検出することが
でき、しかも小型軽量で安価な使い捨てにできる構成と
することができる。
ンサによれば、積層された導電性繊維により構成された
素子の両端面に端子を接続したので、１個のセンサによ
り圧脈波の変動や呼吸状態などの生体圧変化を検出する
と同時に、心電図などの生体電気信号を検出することが
でき、しかも小型軽量で安価な使い捨てにできる構成と
することができる。
【図１】本発明のマルチセンサの第１の実施例の構成を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図２】図１のＡ矢視図。
【図３】図１の分解斜視図。
【図４】本発明の信号検出のための配線図。
【図５】図４による測定結果の一例を示す線図。
【図６】本発明の第１の実施例の変形例の構成を示す分
解斜視図。
解斜視図。
【図７】本発明の第２の実施例の構成を示す分解斜視
図。
図。
【図８】本発明の第３の実施例の構成を示す分解斜視
図。
図。
【図９】本発明の第４の実施例の構成を示す縦断面図。
【図１０】図９のＡ矢視図。
【図１１】図９の分解斜視図。
【図１２】本発明の第３の実施例の構成を示す縦断面
図。
図。
【図１３】図１２の要部拡大図。
【符号の説明】 １ 素子 ２ 保持体 ３，４ 端子 ６，１３ 粘着層 ８ 導電性ソリッドゲル １１ 導電性ソリッ
ドゲル層 １２ 第２の保持体 ２１ フィルム（絶
縁層）
ドゲル層 １２ 第２の保持体 ２１ フィルム（絶
縁層）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｂ 5/08 8825−4Ｃ
Claims (6)
- 【請求項１】 生体の皮膚表面に装着して、前記生体の
複数種類の生体情報を検出するマルチセンサであって、
導電性繊維により板状に形成された素子と、該素子の外
周を囲み、前記素子と略等しい厚みを有する保持体と、
該保持体の両端面に保持され前記素子の両端面に電気的
に接続された１対の端子とを備えることを特徴とするマ
ルチセンサ。 - 【請求項２】 前記１対の端子の内、前記生体の皮膚表
面側に当接する側の端子を前記素子の皮膚表面側の全面
を被覆する形状とするとともに、前記皮膚表面との当接
面を絶縁層で被覆し、さらに前記素子の外周と前記保持
体の内周との間に導電性ソリッドゲルを充填したことを
特徴とする請求項１記載のマルチセンサ。 - 【請求項３】 前記素子及び前記保持体の前記生体の皮
膚表面側の端面に、導電性ソリッドゲル層を設けたこと
を特徴とする請求項１記載のマルチセンサ。 - 【請求項４】 前記素子及び保持体の一方の端面に、そ
れぞれ導電性ソリッドゲル層及び第２の保持体を設けた
ことを特徴とする請求項１記載のマルチセンサ。 - 【請求項５】 前記皮膚表面側の端子を、絶縁層を挟ん
で２層に形成したことを特徴とする請求項１または２記
載のマルチセンサ。 - 【請求項６】 生体の皮膚表面に装着して、前記生体の
複数種類の生体情報を検出するマルチセンサであって、
導電性繊維により板状に形成された素子と、該素子の外
周を囲み前記素子と略等しい厚みを有する保持体と、該
保持体の両端面に保持された前記素子の両端面と電気的
に接続された、１対の端子と、 該１対の端子のうち前記皮膚表面側の端子の皮膚表面側
に、中央部に開口部を有する第２の保持体を設けると共
に、前記皮膚表面側の端子を絶縁層を挟む２層に形成
し、一方の層が前記素子と電気的に接続し、中間の絶縁
層が前記保持体及び素子の全面を被覆し、他方の層が前
記第２の保持体の開口部に位置することによりペースト
格納部を構成したことを特徴とするマルチセンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04564094A JP3191031B2 (ja) | 1993-03-17 | 1994-03-16 | マルチセンサ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1177393 | 1993-03-17 | ||
| JP5-11773 | 1993-03-17 | ||
| JP04564094A JP3191031B2 (ja) | 1993-03-17 | 1994-03-16 | マルチセンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06319712A true JPH06319712A (ja) | 1994-11-22 |
| JP3191031B2 JP3191031B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=26347297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04564094A Expired - Fee Related JP3191031B2 (ja) | 1993-03-17 | 1994-03-16 | マルチセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3191031B2 (ja) |
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-
1994
- 1994-03-16 JP JP04564094A patent/JP3191031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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