JPH06319136A - マルチフレーム動き推定、異常値排除及び軌道補正を用いたノイズ低減システム - Google Patents
マルチフレーム動き推定、異常値排除及び軌道補正を用いたノイズ低減システムInfo
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- JPH06319136A JPH06319136A JP6031622A JP3162294A JPH06319136A JP H06319136 A JPH06319136 A JP H06319136A JP 6031622 A JP6031622 A JP 6031622A JP 3162294 A JP3162294 A JP 3162294A JP H06319136 A JPH06319136 A JP H06319136A
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ブロック型動き推定器20が、複数フレーム
にわたって動きブロックを特定し、トリム化2乗推定法
によって近似動きベクトルを生成する。画素型軌道補正
器30が、動きブロック中の各画素について、補正軌道
を生成する。異常値排除器40によって異常データを除
去した後に、補正軌道に沿って動きブロック中の画素値
を複数フレームにわたって平均化する。ブレイクダウン
検出器60によって、ノイズ低減処理が効果的であった
かどうかを各画素毎に判断して、最終的なノイズ低減後
の画素値を得る。 【効果】 動き中に大きな成分を含む映像であっても、
映像の解像度を犠牲にすることなく、効果的なノイズの
低減を実現できる。
にわたって動きブロックを特定し、トリム化2乗推定法
によって近似動きベクトルを生成する。画素型軌道補正
器30が、動きブロック中の各画素について、補正軌道
を生成する。異常値排除器40によって異常データを除
去した後に、補正軌道に沿って動きブロック中の画素値
を複数フレームにわたって平均化する。ブレイクダウン
検出器60によって、ノイズ低減処理が効果的であった
かどうかを各画素毎に判断して、最終的なノイズ低減後
の画素値を得る。 【効果】 動き中に大きな成分を含む映像であっても、
映像の解像度を犠牲にすることなく、効果的なノイズの
低減を実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズ低減一般に関
し、より具体的には、ビデオ信号中のノイズの低減に関
する。特に、マルチフレーム動き推定と画素型軌道補正
とを用いて数フレーム間隔にわたってビデオ情報を平均
化することによって、ビデオ信号中のノイズを低減する
方法及び装置に関する。
し、より具体的には、ビデオ信号中のノイズの低減に関
する。特に、マルチフレーム動き推定と画素型軌道補正
とを用いて数フレーム間隔にわたってビデオ情報を平均
化することによって、ビデオ信号中のノイズを低減する
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像シーケンス中のノイズは、映像フレ
ーム間の相関関係に依存する圧縮処理の効果を低減させ
る可能性があり、かつ視覚的に邪魔であるような、非相
関的なスプリアスな映像成分を増加させる。したがっ
て、映像シーケンス中のノイズの低減は、映像の質とそ
の後のビデオコーディング性能との両方を改善し得る。
ーム間の相関関係に依存する圧縮処理の効果を低減させ
る可能性があり、かつ視覚的に邪魔であるような、非相
関的なスプリアスな映像成分を増加させる。したがっ
て、映像シーケンス中のノイズの低減は、映像の質とそ
の後のビデオコーディング性能との両方を改善し得る。
【0003】J.S.Limの著書、”Two Dim
ensional Signaland Image
Processing”(Prentice Hal
l、1990年、第568ページ以降)に述べられてい
るように、時間的フィルタ処理は、最も単純にはフレー
ム平均化によって行われる。フレーム平均化は、フレー
ム間の映像情報の変化が多くはないものの、ランダムノ
イズによって汚染されている連続映像フレームの処理に
非常に有効である。
ensional Signaland Image
Processing”(Prentice Hal
l、1990年、第568ページ以降)に述べられてい
るように、時間的フィルタ処理は、最も単純にはフレー
ム平均化によって行われる。フレーム平均化は、フレー
ム間の映像情報の変化が多くはないものの、ランダムノ
イズによって汚染されている連続映像フレームの処理に
非常に有効である。
【0004】公知のように、フレーム平均化には様々な
方法がある。フレーム平均化は非常に単純かつ効果的で
あるが、フレーム間での信号の正確な記録が不可欠であ
る。動画及びTVなどの実際のアプリケーションでは、
映像はフレーム間で変化し得る。映像の一部が、平行移
動や回転、大きさの変化、あるいはこれらの組合せによ
って移動することがある。ある従来技術のシステムで
は、フレーム平均化は任意の映像中の静止部分、すなわ
ちフレーム間で動きが見られない部分に対してのみ適用
される。別の従来技術のシステムでは、あるフレームか
ら次のフレームへの間の映像の動きを推定し、フレーム
平均化を行うことによってこの動きを補償する試みがな
されている。この動き補償型映像復元を行うためには、
近似動き軌道に沿って映像フレームが平均化される。
方法がある。フレーム平均化は非常に単純かつ効果的で
あるが、フレーム間での信号の正確な記録が不可欠であ
る。動画及びTVなどの実際のアプリケーションでは、
映像はフレーム間で変化し得る。映像の一部が、平行移
動や回転、大きさの変化、あるいはこれらの組合せによ
って移動することがある。ある従来技術のシステムで
は、フレーム平均化は任意の映像中の静止部分、すなわ
ちフレーム間で動きが見られない部分に対してのみ適用
される。別の従来技術のシステムでは、あるフレームか
ら次のフレームへの間の映像の動きを推定し、フレーム
平均化を行うことによってこの動きを補償する試みがな
されている。この動き補償型映像復元を行うためには、
近似動き軌道に沿って映像フレームが平均化される。
【0005】J.M.Boyceの論文、”Noise
Reduction of Image Seque
nces Using Adaptive Motio
nCompensated Frame Averag
ing”、IEEE ICASSP―92、第IIIー46
1〜IIIー464ページでは、単純な(変位のない)フレ
ーム平均化と、ブロック単位で行われる動き補償型フレ
ーム平均化とを適宜切り替えることによって、映像シー
ケンスのノイズを低減する方法が提案されている。特
に、ノイズ及び動きにそれぞれ起因する2つのブロック
間の相対的な相違に基づいて、変位フレーム平均化法
(動き補償型平均化)と非変位平均化法(単純フレーム
平均化)とを適宜切り替える方法が、開示されている。
変位フレーム平均化は動いている物体を含むブロックに
対して行われ、フレーム間の相違がノイズのみに起因す
るブロックでは変位は起こらない。
Reduction of Image Seque
nces Using Adaptive Motio
nCompensated Frame Averag
ing”、IEEE ICASSP―92、第IIIー46
1〜IIIー464ページでは、単純な(変位のない)フレ
ーム平均化と、ブロック単位で行われる動き補償型フレ
ーム平均化とを適宜切り替えることによって、映像シー
ケンスのノイズを低減する方法が提案されている。特
に、ノイズ及び動きにそれぞれ起因する2つのブロック
間の相対的な相違に基づいて、変位フレーム平均化法
(動き補償型平均化)と非変位平均化法(単純フレーム
平均化)とを適宜切り替える方法が、開示されている。
変位フレーム平均化は動いている物体を含むブロックに
対して行われ、フレーム間の相違がノイズのみに起因す
るブロックでは変位は起こらない。
【0006】ノイズ低減を実現する別の方法が、T.
J.Dennisの論文、”Nonlinear Te
mporal Filter For Televis
ionPicture Noise Reductio
n”、IEEE Proceedings、Vol.1
27、Pt.G、No.2、1980年4月、第52ペ
ージ以降に開示されている。より具体的には、走査線6
25本で5.5MHzのモノクロームテレビ用の従来のフ
レーム間再帰ローパスフィルタを改変し、フレームの相
違の減衰がその振幅に直ちに依存するようにしている。
これにより、フィルタは、ゼロ周波数またはフレーム周
波数成分を含まないという条件下において、ストリーキ
ングなどの大領域空間干渉を低減する。しかし、この方
法では、映像のうちで動きを含む部分において空間的劣
化が起こり得る。
J.Dennisの論文、”Nonlinear Te
mporal Filter For Televis
ionPicture Noise Reductio
n”、IEEE Proceedings、Vol.1
27、Pt.G、No.2、1980年4月、第52ペ
ージ以降に開示されている。より具体的には、走査線6
25本で5.5MHzのモノクロームテレビ用の従来のフ
レーム間再帰ローパスフィルタを改変し、フレームの相
違の減衰がその振幅に直ちに依存するようにしている。
これにより、フィルタは、ゼロ周波数またはフレーム周
波数成分を含まないという条件下において、ストリーキ
ングなどの大領域空間干渉を低減する。しかし、この方
法では、映像のうちで動きを含む部分において空間的劣
化が起こり得る。
【0007】E.Duboisらの論文、”Noise
Reduction In Image Seque
nces Using Motion−Compens
ated Temporal Filtering”、
IEEE Transactions on Comm
unications、Vol.COM−32、No.
7、1984年7月、第826ページ以降に、ノイズ低
減を実現するための更に別の技術が開示されている。特
に、非線形再帰フィルタ処理法を、動き補償技術の応用
によって拡張している。更に、NTSCコンポジットテ
レビ信号に用いる具体的なノイズ低減装置が開示されて
いる。従来の低次非再帰フィルタとは異なり、Dubo
isの非線形再帰フィルタ処理は、従来技術のノイズ低
減システムよりもノイズ低減の程度が大きい。しかし、
様々な種類のノイズを効果的に低減するためには、回路
能力的に依然として実用上の制約が存在する。
Reduction In Image Seque
nces Using Motion−Compens
ated Temporal Filtering”、
IEEE Transactions on Comm
unications、Vol.COM−32、No.
7、1984年7月、第826ページ以降に、ノイズ低
減を実現するための更に別の技術が開示されている。特
に、非線形再帰フィルタ処理法を、動き補償技術の応用
によって拡張している。更に、NTSCコンポジットテ
レビ信号に用いる具体的なノイズ低減装置が開示されて
いる。従来の低次非再帰フィルタとは異なり、Dubo
isの非線形再帰フィルタ処理は、従来技術のノイズ低
減システムよりもノイズ低減の程度が大きい。しかし、
様々な種類のノイズを効果的に低減するためには、回路
能力的に依然として実用上の制約が存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、フレー
ム平均化処理を利用した従来技術のノイズ低減システム
では、大きな動きを含む映像ブロックにおいて、映像の
質を低減させずに効果的なノイズ低減化を行うことが困
難であるという課題がある。
ム平均化処理を利用した従来技術のノイズ低減システム
では、大きな動きを含む映像ブロックにおいて、映像の
質を低減させずに効果的なノイズ低減化を行うことが困
難であるという課題がある。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、連続する映像フレームに
おけるフレーム間の動きの大きさ及び方向を推定する軌
道ベクトルを利用することにより、映像ブロックが大き
な動きを含む場合でも、効果的なノイズ低減を実現でき
るノイズ低減方法及び装置を提供することにある。
れたものであり、その目的は、連続する映像フレームに
おけるフレーム間の動きの大きさ及び方向を推定する軌
道ベクトルを利用することにより、映像ブロックが大き
な動きを含む場合でも、効果的なノイズ低減を実現でき
るノイズ低減方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズ低減装置
は、複数のビデオフレームを含むビデオ信号中のノイズ
を低減する装置であって、該複数のビデオフレーム中の
1つのビデオフレームにおいて1つの動きブロックを特
定し、該複数のビデオフレーム間にわたる該1つの動き
ブロックの近似軌道を表す近似動きベクトルを決定する
動き推定手段と、該動き推定手段から該近似動きベクト
ルを受け取り、該複数のビデオフレームの各々の対の間
での該動きブロックの各要素の位置の差を決定すること
により、該複数のビデオフレーム間にわたる該1つの動
きブロックの補正軌道を決定する軌道補正手段と、複数
の該動きブロックの要素を該補正軌道に沿って獲得し
て、該複数の要素から1つの平均要素を計算する映像平
均手段と、を備えており、そのことにより上記目的が達
成される。
は、複数のビデオフレームを含むビデオ信号中のノイズ
を低減する装置であって、該複数のビデオフレーム中の
1つのビデオフレームにおいて1つの動きブロックを特
定し、該複数のビデオフレーム間にわたる該1つの動き
ブロックの近似軌道を表す近似動きベクトルを決定する
動き推定手段と、該動き推定手段から該近似動きベクト
ルを受け取り、該複数のビデオフレームの各々の対の間
での該動きブロックの各要素の位置の差を決定すること
により、該複数のビデオフレーム間にわたる該1つの動
きブロックの補正軌道を決定する軌道補正手段と、複数
の該動きブロックの要素を該補正軌道に沿って獲得し
て、該複数の要素から1つの平均要素を計算する映像平
均手段と、を備えており、そのことにより上記目的が達
成される。
【0011】ある実施例では、前記1つの動きブロック
の前記要素の1つについて、a)該要素と前記平均要素
との算術的差と、b)前記1つのビデオフレームの各要
素とそれに対応する平均要素との算術的差のメジアン
と、によって規定される比が所定の閾値未満である場合
に、該要素を該平均要素で置換するブレイクダウン検出
手段を更に備える。
の前記要素の1つについて、a)該要素と前記平均要素
との算術的差と、b)前記1つのビデオフレームの各要
素とそれに対応する平均要素との算術的差のメジアン
と、によって規定される比が所定の閾値未満である場合
に、該要素を該平均要素で置換するブレイクダウン検出
手段を更に備える。
【0012】他の実施例では、前記1つのビデオフレー
ム中の映像画素値を処理することによって、該1つのビ
デオフレームの空間周波数スペクトラムを決定する処理
手段と、該1つのビデオフレームの該空間周波数スペク
トラムの比較的高い空間周波数成分のレベルの増加に応
じて、前記所定の閾値を低減する演算手段と、を更に備
える。
ム中の映像画素値を処理することによって、該1つのビ
デオフレームの空間周波数スペクトラムを決定する処理
手段と、該1つのビデオフレームの該空間周波数スペク
トラムの比較的高い空間周波数成分のレベルの増加に応
じて、前記所定の閾値を低減する演算手段と、を更に備
える。
【0013】ある実施例では、前記動き推定手段が、複
数の試行速度ベクトルの各々に対して各々のロバスト誤
差推定値を生成する誤差推定値生成手段と、該複数の試
行速度ベクトルの中から、誤差推定値が最小であるもの
を前記近似動きベクトルとして選択する近似動きベクト
ル選択手段と、を備える。
数の試行速度ベクトルの各々に対して各々のロバスト誤
差推定値を生成する誤差推定値生成手段と、該複数の試
行速度ベクトルの中から、誤差推定値が最小であるもの
を前記近似動きベクトルとして選択する近似動きベクト
ル選択手段と、を備える。
【0014】他の実施例では、前記軌道補正手段が、前
記近似動きベクトルを複数の試行変位を用いて修正する
ことによって、各々の複数の修正動きベクトルを生成す
る修正手段と、該複数の試行変位にそれぞれ対応する複
数の誤差値を、前記1つの動きブロックの前記1つの要
素に対して生成する誤差値生成手段と、該複数の試行変
位の中から、該対応する誤差値が最小であるものを前記
補正軌道として選択する補正軌道選択手段と、を備え
る。
記近似動きベクトルを複数の試行変位を用いて修正する
ことによって、各々の複数の修正動きベクトルを生成す
る修正手段と、該複数の試行変位にそれぞれ対応する複
数の誤差値を、前記1つの動きブロックの前記1つの要
素に対して生成する誤差値生成手段と、該複数の試行変
位の中から、該対応する誤差値が最小であるものを前記
補正軌道として選択する補正軌道選択手段と、を備え
る。
【0015】さらに他の実施例では、前記1つの動きブ
ロックが映像画素値のマトリクスであり、前記1つの要
素が該マトリクスの中央に位置する該映像画素値の1つ
であって、前記誤差値生成手段が、前記複数のフレーム
のうちの、該1つの動きブロックを含む前記1つのフレ
ームとは別の1つのフレームから、該1つの動きブロッ
クを前記複数の修正動きベクトルの1つに沿って該別の
1つのフレームに投影したものに相当するもう1つの画
素値マトリクスを選択するマトリクス選択手段と、それ
ぞれの値が、該マトリクス中の1つの画素値と該もう1
つの画素値マトリクス中の対応する画素値との差を表す
差値マトリクスを生成する差値マトリクス生成手段と、
該差値マトリクスの中心の差値に第1の加重ファクター
を割付け、該差値マトリクス中の他の差値に該第1の加
重ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割付
ける割付手段と、該割付けられた加重ファクターによっ
て修正された該差値を合計して、該もう1つの画素値マ
トリクスに対する誤差値を生成する加算手段と、を備
え、前記映像平均手段が、該補正軌道上の画素値と該1
つの画素値との平均を計算することにより、平均画素値
を計算する平均画素値計算手段を備えている。
ロックが映像画素値のマトリクスであり、前記1つの要
素が該マトリクスの中央に位置する該映像画素値の1つ
であって、前記誤差値生成手段が、前記複数のフレーム
のうちの、該1つの動きブロックを含む前記1つのフレ
ームとは別の1つのフレームから、該1つの動きブロッ
クを前記複数の修正動きベクトルの1つに沿って該別の
1つのフレームに投影したものに相当するもう1つの画
素値マトリクスを選択するマトリクス選択手段と、それ
ぞれの値が、該マトリクス中の1つの画素値と該もう1
つの画素値マトリクス中の対応する画素値との差を表す
差値マトリクスを生成する差値マトリクス生成手段と、
該差値マトリクスの中心の差値に第1の加重ファクター
を割付け、該差値マトリクス中の他の差値に該第1の加
重ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割付
ける割付手段と、該割付けられた加重ファクターによっ
て修正された該差値を合計して、該もう1つの画素値マ
トリクスに対する誤差値を生成する加算手段と、を備
え、前記映像平均手段が、該補正軌道上の画素値と該1
つの画素値との平均を計算することにより、平均画素値
を計算する平均画素値計算手段を備えている。
【0016】好ましくは、前記映像平均手段が、前記補
正軌道上にあって該補正軌道上の画素値間の期待誤差値
より所定の閾値以上異なる画素値を、前記平均画素値か
ら排除する異常値排除手段を備える。前記1つのビデオ
フレーム中の映像画素値を処理することによって、該1
つのビデオフレームの空間周波数スペクトラムを決定す
る処理手段と、該1つのビデオフレームの該空間周波数
スペクトラム中の比較的高い空間周波数成分の増加に応
じて、前記所定の閾値を低減する演算手段と、を更に含
んでいてもよい。
正軌道上にあって該補正軌道上の画素値間の期待誤差値
より所定の閾値以上異なる画素値を、前記平均画素値か
ら排除する異常値排除手段を備える。前記1つのビデオ
フレーム中の映像画素値を処理することによって、該1
つのビデオフレームの空間周波数スペクトラムを決定す
る処理手段と、該1つのビデオフレームの該空間周波数
スペクトラム中の比較的高い空間周波数成分の増加に応
じて、前記所定の閾値を低減する演算手段と、を更に含
んでいてもよい。
【0017】ある実施例では、前記映像平均手段が、前
記補正軌道に沿って存在する画素値に対応するN個の選
択された誤差値の平均として誤差期待値を計算する計算
手段を備え、前記補正軌道上にはM個の画素値が存在
し、M及びNは各々整数であり、MはNよりも大きく、
該N個の選択された誤差値の各々が選択されなかった他
の誤差値のいずれよりも小さい。
記補正軌道に沿って存在する画素値に対応するN個の選
択された誤差値の平均として誤差期待値を計算する計算
手段を備え、前記補正軌道上にはM個の画素値が存在
し、M及びNは各々整数であり、MはNよりも大きく、
該N個の選択された誤差値の各々が選択されなかった他
の誤差値のいずれよりも小さい。
【0018】本発明のノイズ低減方法は、複数のビデオ
フレームを含むビデオ信号中のノイズを低減する方法で
あって、該複数のビデオフレームの中の1つのビデオフ
レームにおいて、複数の要素部分からなる動きブロック
を特定する動きブロック特定ステップと、該複数のビデ
オフレーム間にわたる該動きブロックの近似軌道を表す
近似動きベクトルを決定する近似動きベクトル決定ステ
ップと、該複数のビデオフレームの各々の対の間で該動
きブロックの各要素の位置の差を決定して、該複数のビ
デオフレーム間にわたる該動きブロックの補正軌道を決
定する補正軌道決定ステップと、該補正軌道に沿って、
該動きブロック中の複数の要素を平均し、該複数の要素
から1つの平均要素を計算する平均ステップと、を包含
しており、そのことにより上記目的が達成される。
フレームを含むビデオ信号中のノイズを低減する方法で
あって、該複数のビデオフレームの中の1つのビデオフ
レームにおいて、複数の要素部分からなる動きブロック
を特定する動きブロック特定ステップと、該複数のビデ
オフレーム間にわたる該動きブロックの近似軌道を表す
近似動きベクトルを決定する近似動きベクトル決定ステ
ップと、該複数のビデオフレームの各々の対の間で該動
きブロックの各要素の位置の差を決定して、該複数のビ
デオフレーム間にわたる該動きブロックの補正軌道を決
定する補正軌道決定ステップと、該補正軌道に沿って、
該動きブロック中の複数の要素を平均し、該複数の要素
から1つの平均要素を計算する平均ステップと、を包含
しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0019】本発明のノイズ低減システムで使用され
る、複数の連続するビデオフレームから選択された1つ
のビデオフレームにおいて画素値の動きブロックに対す
る動きベクトルを決定する方法は、a)複数の試行速度
ベクトルを定義するステップと、b)該複数の速度ベク
トルから1つの速度ベクトルを選択するステップと、
c)該選択された速度ベクトルによって表される該動き
ブロックに対応して、各々の画素値ブロックを得るステ
ップと、d)得られた該画素値ブロックの小集合及び該
動きブロックの中から平均誤差を表すロバスト推定誤差
値を生成し、該ロバスト推定誤差値を該選択された速度
ベクトルと対応づけるステップと、e)該複数の速度ベ
クトルの各々に該ロバスト推定誤差値が対応づけられる
まで、ステップb)からd)を繰り返すステップと、
f)該複数の速度ベクトルのうち、対応づけられた該ロ
バスト推定誤差値が最小であるものを、該動きベクトル
として選択するステップと、を包含しており、そのこと
により上記目的が達成される。
る、複数の連続するビデオフレームから選択された1つ
のビデオフレームにおいて画素値の動きブロックに対す
る動きベクトルを決定する方法は、a)複数の試行速度
ベクトルを定義するステップと、b)該複数の速度ベク
トルから1つの速度ベクトルを選択するステップと、
c)該選択された速度ベクトルによって表される該動き
ブロックに対応して、各々の画素値ブロックを得るステ
ップと、d)得られた該画素値ブロックの小集合及び該
動きブロックの中から平均誤差を表すロバスト推定誤差
値を生成し、該ロバスト推定誤差値を該選択された速度
ベクトルと対応づけるステップと、e)該複数の速度ベ
クトルの各々に該ロバスト推定誤差値が対応づけられる
まで、ステップb)からd)を繰り返すステップと、
f)該複数の速度ベクトルのうち、対応づけられた該ロ
バスト推定誤差値が最小であるものを、該動きベクトル
として選択するステップと、を包含しており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0020】ある実施例では、前記動きベクトルを前記
画素値の動きブロックの動き補償予測エンコーディング
で使用できるように、該動きベクトルを該画素値の動き
ブロックに対応づけるステップを更に包含する。
画素値の動きブロックの動き補償予測エンコーディング
で使用できるように、該動きベクトルを該画素値の動き
ブロックに対応づけるステップを更に包含する。
【0021】他の実施例では、前記画素値の動きブロッ
クから1つの画素値を選択する選択ステップと、該選択
された1つの画素値、ならびに前記複数の連続ビデオフ
レームのうちで前記1つのビデオフレームに時間的に隣
接する連続ビデオフレームの1つにおける対応画素値に
対して、補正軌道を生成する生成ステップと、をさらに
包含し、該生成ステップが、複数の修正動きベクトルを
生成するステップと、該隣接するビデオフレームから、
該複数の修正動きベクトルの1つによって決定される動
きブロックに対応するもう1つの画素値ブロックを選択
するステップと、該動きブロック中の画素値の1つと該
もう1つのブロック中の対応画素値との差を各々表す差
値ブロックを計算するステップと、該差値ブロックの中
心の差値に第1の加重ファクターを割付け、該差値ブロ
ック中の他の差値に該第1の加重ファクターよりも小さ
い第2の加重ファクターを割付けるステップと、該割付
けられた加重ファクターによって修正された該差値を合
計することによって、該修正動きベクトルに対する誤差
値を生成するステップと、誤差値が最小である修正動き
ベクトルを、該補正軌道として選択するステップと、を
包含する。
クから1つの画素値を選択する選択ステップと、該選択
された1つの画素値、ならびに前記複数の連続ビデオフ
レームのうちで前記1つのビデオフレームに時間的に隣
接する連続ビデオフレームの1つにおける対応画素値に
対して、補正軌道を生成する生成ステップと、をさらに
包含し、該生成ステップが、複数の修正動きベクトルを
生成するステップと、該隣接するビデオフレームから、
該複数の修正動きベクトルの1つによって決定される動
きブロックに対応するもう1つの画素値ブロックを選択
するステップと、該動きブロック中の画素値の1つと該
もう1つのブロック中の対応画素値との差を各々表す差
値ブロックを計算するステップと、該差値ブロックの中
心の差値に第1の加重ファクターを割付け、該差値ブロ
ック中の他の差値に該第1の加重ファクターよりも小さ
い第2の加重ファクターを割付けるステップと、該割付
けられた加重ファクターによって修正された該差値を合
計することによって、該修正動きベクトルに対する誤差
値を生成するステップと、誤差値が最小である修正動き
ベクトルを、該補正軌道として選択するステップと、を
包含する。
【0022】さらに他の実施例では、前記補正軌道を前
記画素値の動きブロックの動き補償予測エンコーディン
グで使用できるように、該補正軌道を該画素値の動きブ
ロックに対応づけるステップを更に包含する。
記画素値の動きブロックの動き補償予測エンコーディン
グで使用できるように、該補正軌道を該画素値の動きブ
ロックに対応づけるステップを更に包含する。
【0023】本発明のノイズ低減システムで使用され
る、複数の連続ビデオフレームから選択された1つのビ
デオフレームにおいて画素値の動きブロックの動きベク
トルを決定する装置は、該複数の連続するビデオフレー
ムを保持するメモリと、複数の試行速度ベクトルを定義
する定義手段と、該複数の速度ベクトルの各々によって
表される動きブロックに対応する各画素値ブロックを該
メモリから得る手段と、該複数の速度ベクトルの各々に
対して、該得られた画素値ブロックの小集合及び該動き
ブロックの平均誤差を表す複数のトリム化2乗誤差値を
生成し、該トリム化2乗誤差値の各々を該速度ベクトル
の各々に対応づける手段と、該複数の速度ベクトルのう
ち、最小のトリム化2乗誤差値を有するものを該動きベ
クトルとして選択する手段と、を備えており、そのこと
により上記目的が達成される。
る、複数の連続ビデオフレームから選択された1つのビ
デオフレームにおいて画素値の動きブロックの動きベク
トルを決定する装置は、該複数の連続するビデオフレー
ムを保持するメモリと、複数の試行速度ベクトルを定義
する定義手段と、該複数の速度ベクトルの各々によって
表される動きブロックに対応する各画素値ブロックを該
メモリから得る手段と、該複数の速度ベクトルの各々に
対して、該得られた画素値ブロックの小集合及び該動き
ブロックの平均誤差を表す複数のトリム化2乗誤差値を
生成し、該トリム化2乗誤差値の各々を該速度ベクトル
の各々に対応づける手段と、該複数の速度ベクトルのう
ち、最小のトリム化2乗誤差値を有するものを該動きベ
クトルとして選択する手段と、を備えており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0024】本発明のノイズ低減システムで使用され
る、連続する複数の映像フレームの中の画素値の動きブ
ロックに対する補正軌道を生成する方法では、該画素値
の動きブロックには動きベクトルが関係付けられ、該方
法は、該動きベクトルに対して複数の補正ベクトルを定
義するステップと、該画素値の動きブロックから1つの
画素値を選択するステップと、該選択された1つの画素
値と、該連続する複数の映像フレーム中で該動きブロッ
クを含むフレームに隣接するフレームからの複数の補正
ベクトルの各々に沿った複数の画素値との間の、該複数
の補正ベクトルに沿った差を各々示す複数の誤差値を計
算するステップと、最小の誤差値を有する補正ベクトル
を、該動きブロックの該補正軌道として選択するステッ
プと、を包含しており、そのことにより上記目的が達成
される。
る、連続する複数の映像フレームの中の画素値の動きブ
ロックに対する補正軌道を生成する方法では、該画素値
の動きブロックには動きベクトルが関係付けられ、該方
法は、該動きベクトルに対して複数の補正ベクトルを定
義するステップと、該画素値の動きブロックから1つの
画素値を選択するステップと、該選択された1つの画素
値と、該連続する複数の映像フレーム中で該動きブロッ
クを含むフレームに隣接するフレームからの複数の補正
ベクトルの各々に沿った複数の画素値との間の、該複数
の補正ベクトルに沿った差を各々示す複数の誤差値を計
算するステップと、最小の誤差値を有する補正ベクトル
を、該動きブロックの該補正軌道として選択するステッ
プと、を包含しており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0025】ある実施例では、前記複数の誤差値を計算
するステップが、a)前記複数の補正ベクトルの1つを
選択するステップと、b)次のフレームにおいて、前記
画素値の動きブロックに対応するもう1つの画素値のブ
ロックを、該選択された補正ベクトルに沿って見出すス
テップと、c)該動きブロック中の画素値の1つと、該
もう1つの画素値ブロック中の対応する画素値との差
を、各々表す差値ブロックを計算するステップと、d)
該差値ブロックの中心の差値に第1の加重ファクターを
割り付け、該差値ブロック中の他の差値に該第1の加重
ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割り付
けるステップと、e)該割り付けられた加重ファクター
によって修正された該差値を合計して、修正動きベクト
ルに対する誤差値を生成するステップと、f)該複数の
補正ベクトルの各々について、ステップa)からe)を
繰り返すステップと、を包含する。
するステップが、a)前記複数の補正ベクトルの1つを
選択するステップと、b)次のフレームにおいて、前記
画素値の動きブロックに対応するもう1つの画素値のブ
ロックを、該選択された補正ベクトルに沿って見出すス
テップと、c)該動きブロック中の画素値の1つと、該
もう1つの画素値ブロック中の対応する画素値との差
を、各々表す差値ブロックを計算するステップと、d)
該差値ブロックの中心の差値に第1の加重ファクターを
割り付け、該差値ブロック中の他の差値に該第1の加重
ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割り付
けるステップと、e)該割り付けられた加重ファクター
によって修正された該差値を合計して、修正動きベクト
ルに対する誤差値を生成するステップと、f)該複数の
補正ベクトルの各々について、ステップa)からe)を
繰り返すステップと、を包含する。
【0026】本発明のノイズ低減システムで使用され
る、連続する複数の映像フレームの中の画素値の動きブ
ロックに対する補正軌道を生成する装置では、該画素値
の動きブロックには動きベクトルが関係付けられ、該装
置は、該連続する複数の映像フレームを保持するメモリ
と、該動きブロックに対応して、複数の補正ベクトルを
定義する定義手段と、該画素値の動きブロック中の選択
された1つの画素値と、該連続する複数の映像フレーム
中で該動きブロックを含むフレームに隣接するフレーム
からの複数の補正ベクトルの各々に沿った複数の画素値
との間の、該複数の補正ベクトルに沿った差を各々示す
複数の誤差値を計算する手段と、該複数の補正ベクトル
のうち、最小の誤差値を有するものを該動きブロックの
該補正軌道として選択する手段と、を備えており、その
ことにより上記目的が達成される。
る、連続する複数の映像フレームの中の画素値の動きブ
ロックに対する補正軌道を生成する装置では、該画素値
の動きブロックには動きベクトルが関係付けられ、該装
置は、該連続する複数の映像フレームを保持するメモリ
と、該動きブロックに対応して、複数の補正ベクトルを
定義する定義手段と、該画素値の動きブロック中の選択
された1つの画素値と、該連続する複数の映像フレーム
中で該動きブロックを含むフレームに隣接するフレーム
からの複数の補正ベクトルの各々に沿った複数の画素値
との間の、該複数の補正ベクトルに沿った差を各々示す
複数の誤差値を計算する手段と、該複数の補正ベクトル
のうち、最小の誤差値を有するものを該動きブロックの
該補正軌道として選択する手段と、を備えており、その
ことにより上記目的が達成される。
【0027】
【作用】本発明のノイズ低減方法では、まず画素1ブロ
ック分について、複数の先行及び後続フレームのブロッ
クをマッチさせることによって軌道ベクトルを計算し、
その後、最小トリム化2乗法などのロバスト推定器を用
いて軌道ベクトルを得る。
ック分について、複数の先行及び後続フレームのブロッ
クをマッチさせることによって軌道ベクトルを計算し、
その後、最小トリム化2乗法などのロバスト推定器を用
いて軌道ベクトルを得る。
【0028】次に、ビデオ信号中のノイズを減少させる
ために、軌道ベクトルを用いる。軌道補正器が、ブロッ
ク中の各画素に対して、軌道ベクトル推定値を用いて複
数のビデオフレームにわたってフレームからフレームへ
の補正軌道を生成する。その後、画像平均化器が、補正
軌道に沿って、動きブロックに対応する複数の画素の各
々を平均化する。以上のようにして、平均化ビデオフレ
ームが生成される。
ために、軌道ベクトルを用いる。軌道補正器が、ブロッ
ク中の各画素に対して、軌道ベクトル推定値を用いて複
数のビデオフレームにわたってフレームからフレームへ
の補正軌道を生成する。その後、画像平均化器が、補正
軌道に沿って、動きブロックに対応する複数の画素の各
々を平均化する。以上のようにして、平均化ビデオフレ
ームが生成される。
【0029】さらに、ブレイクダウン検出器が、平均化
ビデオフレームに含まれる各画素値に数学的関数を適用
してノイズ低減が効果的であったかどうかを判断し、あ
る場合には、平均化ビデオフレームによる動きブロック
の置換を禁止する。すなわち、ノイズ低減が非効果的で
あると判断される場合には、平均化された画素値は廃棄
される。
ビデオフレームに含まれる各画素値に数学的関数を適用
してノイズ低減が効果的であったかどうかを判断し、あ
る場合には、平均化ビデオフレームによる動きブロック
の置換を禁止する。すなわち、ノイズ低減が非効果的で
あると判断される場合には、平均化された画素値は廃棄
される。
【0030】
【実施例】図1に、MPEG(motion pict
ure experts group)ビデオ信号エン
コーディングシステムとともに用いられる本発明のノイ
ズ低減システムを示す。この構成では、ノイズ低減シス
テム100は、受け取った入力信号に処理を施した後
に、MPEGエンコーディングシステム102にその信
号を転送する。MPEGエンコーディングシステム10
2は、例えばA.Puriらによる2つの論文、”On
Comparing Motion−Interpo
lations Structures for Vi
deo Coding”、Spie vol.136
0、Visual Communications a
nd Image Processing、1990
年、第1560〜1569ページ、及び”Video
Coding With Motion−Compen
sated Interpolation for C
D−ROM Applications”、Signa
l Processing:Image Commun
ication II、1990年、第127〜144
ページに記載されているようなタイプのものである。
ure experts group)ビデオ信号エン
コーディングシステムとともに用いられる本発明のノイ
ズ低減システムを示す。この構成では、ノイズ低減シス
テム100は、受け取った入力信号に処理を施した後
に、MPEGエンコーディングシステム102にその信
号を転送する。MPEGエンコーディングシステム10
2は、例えばA.Puriらによる2つの論文、”On
Comparing Motion−Interpo
lations Structures for Vi
deo Coding”、Spie vol.136
0、Visual Communications a
nd Image Processing、1990
年、第1560〜1569ページ、及び”Video
Coding With Motion−Compen
sated Interpolation for C
D−ROM Applications”、Signa
l Processing:Image Commun
ication II、1990年、第127〜144
ページに記載されているようなタイプのものである。
【0031】上記の文献に記載されているように、MP
EGデータ圧縮システムは、フレーム内エンコーディン
グ技術及びフレーム間エンコーディング技術の両方を用
いる。フレーム間エンコーディングは動き補償型であ
る。すなわち、連続する映像フレームのエンコーディン
グに際して、時間的冗長を利用するためにフレーム間の
ブロックの動きをフォローする。従来のMPEGエンコ
ーダにおいては、ブロックの動きは、エンコーダで決定
される動きベクトルによって表される。
EGデータ圧縮システムは、フレーム内エンコーディン
グ技術及びフレーム間エンコーディング技術の両方を用
いる。フレーム間エンコーディングは動き補償型であ
る。すなわち、連続する映像フレームのエンコーディン
グに際して、時間的冗長を利用するためにフレーム間の
ブロックの動きをフォローする。従来のMPEGエンコ
ーダにおいては、ブロックの動きは、エンコーダで決定
される動きベクトルによって表される。
【0032】本発明はまた、エンコーディング処理の一
環として動きベクトルMV及びCMVを発生する。下記
に説明するように、ノイズ低減化後の映像のエンコーデ
ィングを助けるために、これら動きベクトルMV及びC
MVをMPEGエンコーダに供給してもよい。
環として動きベクトルMV及びCMVを発生する。下記
に説明するように、ノイズ低減化後の映像のエンコーデ
ィングを助けるために、これら動きベクトルMV及びC
MVをMPEGエンコーダに供給してもよい。
【0033】図2は、ノイズ低減システム100の一実
施例を示すブロック図である。このノイズ低減システム
100に与えられる入力信号は、カレントフレーム(k
番目とする)、ならびにL個の隣接フレームからなる2
つのフレーム集合、すなわち、カレントフレームの前に
表示されるL個のフレームからなる集合とカレントフレ
ームの後に表示されるL個のフレームからなる集合とで
ある(すなわち、k−L、k−(L−1)、...k−
1、k、k+1、...、k+(L−1)、k+L番目
の各々のフレームからなる計2L+1個のフレームの集
合)。
施例を示すブロック図である。このノイズ低減システム
100に与えられる入力信号は、カレントフレーム(k
番目とする)、ならびにL個の隣接フレームからなる2
つのフレーム集合、すなわち、カレントフレームの前に
表示されるL個のフレームからなる集合とカレントフレ
ームの後に表示されるL個のフレームからなる集合とで
ある(すなわち、k−L、k−(L−1)、...k−
1、k、k+1、...、k+(L−1)、k+L番目
の各々のフレームからなる計2L+1個のフレームの集
合)。
【0034】本発明のこの実施例では、フレームは各フ
レームメモリ(集合的にメモリ15と示す)に記憶さ
れ、ブロック型動き推定器20、画素型軌道補正器3
0、補正された軌道に沿ってノイズ低減化後の映像を得
るノイズ低減化画素計算器50、及び映像平滑度計算器
70に与えられる。ブロック型動き推定器20には、カ
レントフレームkの中の、各々が例えば5×5画素から
なる連続ブロック群が入力され、これらのブロックが動
きブロックとして用いられる。以下には、1つの動きブ
ロックに対する処理プロセスを説明する。これらのステ
ップは、フレームk中の各動きブロックについて繰り返
される。その後、2L+1個の各フレームのフレーム位
置が、フレームkがフレームk+1に、フレームk−1
がフレームkになるように更新される。
レームメモリ(集合的にメモリ15と示す)に記憶さ
れ、ブロック型動き推定器20、画素型軌道補正器3
0、補正された軌道に沿ってノイズ低減化後の映像を得
るノイズ低減化画素計算器50、及び映像平滑度計算器
70に与えられる。ブロック型動き推定器20には、カ
レントフレームkの中の、各々が例えば5×5画素から
なる連続ブロック群が入力され、これらのブロックが動
きブロックとして用いられる。以下には、1つの動きブ
ロックに対する処理プロセスを説明する。これらのステ
ップは、フレームk中の各動きブロックについて繰り返
される。その後、2L+1個の各フレームのフレーム位
置が、フレームkがフレームk+1に、フレームk−1
がフレームkになるように更新される。
【0035】ある特定の動きブロックは、カレントフレ
ームkの隣接フレームのうちの少なくともいくつかに現
れる可能性があるが、それらのフレーム中の同じ座標位
置に常に現れるわけではない。このため、ブロック型動
き推定器20が、この特定の動きブロックに対して動き
ベクトルMVを決定する。この動きベクトルMVは、連
続するビデオフレームにわたる動きブロックの速度推定
値及び推定軌道を示す。動きベクトルは、フレームから
フレームへのX軸Y軸上の距離の線形関数、または多数
の非線形関数のうちのいずれかによって決定され得る。
本発明のこの実施例では、線形動きベクトルが用いられ
ている。このタイプの動きベクトルは、一定速度で平行
移動する映像成分に対して、比較的精度の高い推定値を
提供する。図2に示すように、この動きベクトルは、ブ
ロック型動き推定器20からMPEGエンコーダ102
に入力されてもよい。
ームkの隣接フレームのうちの少なくともいくつかに現
れる可能性があるが、それらのフレーム中の同じ座標位
置に常に現れるわけではない。このため、ブロック型動
き推定器20が、この特定の動きブロックに対して動き
ベクトルMVを決定する。この動きベクトルMVは、連
続するビデオフレームにわたる動きブロックの速度推定
値及び推定軌道を示す。動きベクトルは、フレームから
フレームへのX軸Y軸上の距離の線形関数、または多数
の非線形関数のうちのいずれかによって決定され得る。
本発明のこの実施例では、線形動きベクトルが用いられ
ている。このタイプの動きベクトルは、一定速度で平行
移動する映像成分に対して、比較的精度の高い推定値を
提供する。図2に示すように、この動きベクトルは、ブ
ロック型動き推定器20からMPEGエンコーダ102
に入力されてもよい。
【0036】その後、各々の動きベクトルは、画素型軌
道補正器30に送られる。画素型軌道補正器30は、動
きブロック中の画素に対して、フレームからフレームへ
の補正軌道CMVを決定する。この補正軌道CMVは、
オリジナルの動きベクトルからの複数の変位として表さ
れる。この複数の補正変位は、連続ビデオフレームの各
々の対の間で、軌道補正された動きブロックの位置につ
いて局所的探索を行うことによって生成される。この画
素型補正は、対象が非線形の動き、加速、または回転な
どの非平行移動をするときに、線形動きベクトルよりも
正確な動き推定値を生成する。画素型軌道補正器30か
ら生成される補正変位CMVは、図1に示すように、フ
レーム間動きベクトルの決定に用いるためにMPEGエ
ンコーダ102に与えられてもよい。
道補正器30に送られる。画素型軌道補正器30は、動
きブロック中の画素に対して、フレームからフレームへ
の補正軌道CMVを決定する。この補正軌道CMVは、
オリジナルの動きベクトルからの複数の変位として表さ
れる。この複数の補正変位は、連続ビデオフレームの各
々の対の間で、軌道補正された動きブロックの位置につ
いて局所的探索を行うことによって生成される。この画
素型補正は、対象が非線形の動き、加速、または回転な
どの非平行移動をするときに、線形動きベクトルよりも
正確な動き推定値を生成する。画素型軌道補正器30か
ら生成される補正変位CMVは、図1に示すように、フ
レーム間動きベクトルの決定に用いるためにMPEGエ
ンコーダ102に与えられてもよい。
【0037】補正変位は、異常値排除器40に与えられ
る。異常値排除器40は、動きブロック中の各画素に対
しトリム化2乗値の加重和を計算する。各加重トリム化
2乗値の関数を閾値と比較して、ノイズ低減化後の各画
素値を計算してノイズ低減化後のビデオフレームに使用
するべきかどうかを決定する。これにより、映像シーケ
ンス中で、ブロックが一時的にマスクされることがある
フレームを補償する。これは例えば、映像ブロックが鳥
を表し、映像シーケンス中でその鳥が木の枝によって一
時的に隠されてしまうような場合である。
る。異常値排除器40は、動きブロック中の各画素に対
しトリム化2乗値の加重和を計算する。各加重トリム化
2乗値の関数を閾値と比較して、ノイズ低減化後の各画
素値を計算してノイズ低減化後のビデオフレームに使用
するべきかどうかを決定する。これにより、映像シーケ
ンス中で、ブロックが一時的にマスクされることがある
フレームを補償する。これは例えば、映像ブロックが鳥
を表し、映像シーケンス中でその鳥が木の枝によって一
時的に隠されてしまうような場合である。
【0038】ノイズ低減化後のビデオフレームでの使用
に適していると判断された各画素に対応する速度ベクト
ルは、ノイズ低減化画素計算器50に転送される。ノイ
ズ低減化画素計算器50は、動きブロック中の複数の補
正変位に沿った画素群に対応する複数のアドレスを得
る。その後、ノイズ低減化画素計算器50は、適当なフ
レームから適当な画素にアクセスすることによって、カ
レントフレームの平均画素値を生成する。
に適していると判断された各画素に対応する速度ベクト
ルは、ノイズ低減化画素計算器50に転送される。ノイ
ズ低減化画素計算器50は、動きブロック中の複数の補
正変位に沿った画素群に対応する複数のアドレスを得
る。その後、ノイズ低減化画素計算器50は、適当なフ
レームから適当な画素にアクセスすることによって、カ
レントフレームの平均画素値を生成する。
【0039】平均画素値は、その後、ノイズ低減ブレイ
クダウン検出器60に与えられる。もし、ノイズ低減化
後の画素値と置換されるべきオリジナル画素値との差
が、その動きブロックにおける差のメジアン値よりも閾
値ファクター分だけ大きければ、ノイズ低減ブレイクダ
ウン検出器60は、カレントフレームk中の画素を計算
で求められたノイズ低減化後の画素で置換することを禁
止する。この条件が検知される場合は、軌道推定及び補
正が、有効な映像情報でなく関連ノイズを不適正に認識
してしまったことを示すと推定される。
クダウン検出器60に与えられる。もし、ノイズ低減化
後の画素値と置換されるべきオリジナル画素値との差
が、その動きブロックにおける差のメジアン値よりも閾
値ファクター分だけ大きければ、ノイズ低減ブレイクダ
ウン検出器60は、カレントフレームk中の画素を計算
で求められたノイズ低減化後の画素で置換することを禁
止する。この条件が検知される場合は、軌道推定及び補
正が、有効な映像情報でなく関連ノイズを不適正に認識
してしまったことを示すと推定される。
【0040】上記のように、本発明では、2つの閾値T
c及びTbが用いられる。Tcは、各々のフレームが、
異常値排除器40によって、補正変位及び閾値の計算か
ら除かれるべきかどうかを決定するために用いられる。
一方、Tdは、オリジナル画素値をノイズ低減化後の画
素値で置換すべきかどうかを決定するために用いられ
る。これらの閾値は、映像平滑度計算器70の出力信号
に基づいて閾値を継続的に調節する閾値調整器80から
出力される。
c及びTbが用いられる。Tcは、各々のフレームが、
異常値排除器40によって、補正変位及び閾値の計算か
ら除かれるべきかどうかを決定するために用いられる。
一方、Tdは、オリジナル画素値をノイズ低減化後の画
素値で置換すべきかどうかを決定するために用いられ
る。これらの閾値は、映像平滑度計算器70の出力信号
に基づいて閾値を継続的に調節する閾値調整器80から
出力される。
【0041】本発明のこの実施例では、映像平滑度計算
器70は、画素ブロックをモニターし、その画素ブロッ
クの空間周波数成分に基いて閾値Tc及びTbを調節す
る。この測定値は、一般にACエネルギーと呼ばれる。
本発明のこの実施例では、閾値Tc及びTdの値は、映
像の粗さに反比例する。滑らかな映像、すなわち画素か
ら画素への変化が比較的少ないものでは、閾値Tc及び
Tbは比較的大きい。比較的変化の大きな粗い映像で
は、閾値Tc及びTbは比較的小さい。
器70は、画素ブロックをモニターし、その画素ブロッ
クの空間周波数成分に基いて閾値Tc及びTbを調節す
る。この測定値は、一般にACエネルギーと呼ばれる。
本発明のこの実施例では、閾値Tc及びTdの値は、映
像の粗さに反比例する。滑らかな映像、すなわち画素か
ら画素への変化が比較的少ないものでは、閾値Tc及び
Tbは比較的大きい。比較的変化の大きな粗い映像で
は、閾値Tc及びTbは比較的小さい。
【0042】図4は、ブロック型動き推定器20の一例
を示すブロック図である。図4に示すように、動きブロ
ック変換器22は、カレントフレームkからカレント動
き画素ブロックを抽出するように接続されている。動き
ブロック変換器22は、カレントフレームkを、各々が
カレント動きブロックとして順次選択される複数の別々
のブロックに分割する。その後、カレント動きブロック
の画素値は、カレントフレーム中のカレント動きブロッ
クの座標位置及び各々異なる試行速度ベクトルv1〜v
mとともに、ロバスト推定機能を実行する複数のブロッ
ク24a〜24z、本発明のこの実施例ではトリム化2
乗誤差計算器24a〜24zに転送される。トリム化2
乗誤差計算器24a〜24zを、多数のロバスト推定器
のうちの任意のもの、たとえばメジアン誤差計算器で置
換することも可能である。
を示すブロック図である。図4に示すように、動きブロ
ック変換器22は、カレントフレームkからカレント動
き画素ブロックを抽出するように接続されている。動き
ブロック変換器22は、カレントフレームkを、各々が
カレント動きブロックとして順次選択される複数の別々
のブロックに分割する。その後、カレント動きブロック
の画素値は、カレントフレーム中のカレント動きブロッ
クの座標位置及び各々異なる試行速度ベクトルv1〜v
mとともに、ロバスト推定機能を実行する複数のブロッ
ク24a〜24z、本発明のこの実施例ではトリム化2
乗誤差計算器24a〜24zに転送される。トリム化2
乗誤差計算器24a〜24zを、多数のロバスト推定器
のうちの任意のもの、たとえばメジアン誤差計算器で置
換することも可能である。
【0043】図4に示すブロック型動き推定器20は、
これらの試行速度ベクトルのうち、最小のトリム化2乗
誤差を生成するものを軌道ベクトル推定値として選択す
る。
これらの試行速度ベクトルのうち、最小のトリム化2乗
誤差を生成するものを軌道ベクトル推定値として選択す
る。
【0044】試行速度ベクトルvl〜vmは、例えば、
動きブロック中の各画素をフレーム中の軌道ベクトルに
沿った対応画素または画素間位置の集合に投影するフレ
ーム間変位集合を出力するリードオンリーメモリ(図示
せず)によって生成されてもよい。本発明のこの実施例
では、全フレーム中の全速度ベクトルの画素位置集合
は、他フレームを通って動きブロックの軌跡に最も良く
一致するほぼ円錐形の速度ベクトル探索領域を規定す
る。
動きブロック中の各画素をフレーム中の軌道ベクトルに
沿った対応画素または画素間位置の集合に投影するフレ
ーム間変位集合を出力するリードオンリーメモリ(図示
せず)によって生成されてもよい。本発明のこの実施例
では、全フレーム中の全速度ベクトルの画素位置集合
は、他フレームを通って動きブロックの軌跡に最も良く
一致するほぼ円錐形の速度ベクトル探索領域を規定す
る。
【0045】トリム化2乗誤差計算器24a〜24zの
一例を、図5に示す。図5に示すように、このトリム化
2乗誤差計算器24a〜24zは、各々がカレント動き
ブロックに対する画素値及び割り付けられた試行速度ベ
クトルを受け取る複数の2乗誤差和計算器200a〜2
00zを含む。
一例を、図5に示す。図5に示すように、このトリム化
2乗誤差計算器24a〜24zは、各々がカレント動き
ブロックに対する画素値及び割り付けられた試行速度ベ
クトルを受け取る複数の2乗誤差和計算器200a〜2
00zを含む。
【0046】下記に説明するように、各2乗誤差和計算
器200a〜200zは、カレントフレームに対するノ
イズ低減化データを生成するために使用されるビデオ情
報のフレームを保持する2L個のフレームメモリ(図示
せず)の、異なる1つずつのメモリにそれぞれ接続され
ている。下記に図6を用いて説明するように、各2乗誤
差和計算器200a〜200zは、各フレームメモリに
アドレス値を入力し、アドレスされた場所に記憶されて
いるデータ値をフレームメモリから受け取る。各2乗誤
差和計算器200a〜200zは、ターゲットブロック
がカレント動きブロックから速度ベクトルに沿って何画
素位置だけ変位しているかに基づいて、その対応フレー
ムメモリからどの画素を得るかを決定する。
器200a〜200zは、カレントフレームに対するノ
イズ低減化データを生成するために使用されるビデオ情
報のフレームを保持する2L個のフレームメモリ(図示
せず)の、異なる1つずつのメモリにそれぞれ接続され
ている。下記に図6を用いて説明するように、各2乗誤
差和計算器200a〜200zは、各フレームメモリに
アドレス値を入力し、アドレスされた場所に記憶されて
いるデータ値をフレームメモリから受け取る。各2乗誤
差和計算器200a〜200zは、ターゲットブロック
がカレント動きブロックから速度ベクトルに沿って何画
素位置だけ変位しているかに基づいて、その対応フレー
ムメモリからどの画素を得るかを決定する。
【0047】この画素変位は、入力された速度ベクト
ル、及び特定の2乗誤差和計算器200a〜200zに
対応するターゲットフレームlとカレントフレームkと
の間の距離に基づいている。本発明のこの実施例では、
この画素変位は、カレントフレームとターゲットフレー
ムとのフレーム数の差に等しい量を速度ベクトルに乗算
することによって計算される。
ル、及び特定の2乗誤差和計算器200a〜200zに
対応するターゲットフレームlとカレントフレームkと
の間の距離に基づいている。本発明のこの実施例では、
この画素変位は、カレントフレームとターゲットフレー
ムとのフレーム数の差に等しい量を速度ベクトルに乗算
することによって計算される。
【0048】与えられた速度ベクトルによって規定され
る軌道上に位置するフレームl中の1ブロックの画素値
に対する2乗誤差和(SSEl)は、式(1)によって
も表され得る。
る軌道上に位置するフレームl中の1ブロックの画素値
に対する2乗誤差和(SSEl)は、式(1)によって
も表され得る。
【0049】
【数1】
【0050】ただしIl(pij)は画素位置pijにおけ
るフレームlの強度、Mは動きブロック中の画素位置集
合である。また、pij(l)は、式(2)にしたがっ
て、カレントフレームk中の対応する画素値pij(k)
と関連して、速度ベクトルvに沿って得られたフレーム
l中の画素位置である。
るフレームlの強度、Mは動きブロック中の画素位置集
合である。また、pij(l)は、式(2)にしたがっ
て、カレントフレームk中の対応する画素値pij(k)
と関連して、速度ベクトルvに沿って得られたフレーム
l中の画素位置である。
【0051】
【数2】
【0052】各々の2乗誤差和計算器200a〜200
zは、その対応フレームメモリに対して、速度ベクトル
vに基いてSSE値を計算する。
zは、その対応フレームメモリに対して、速度ベクトル
vに基いてSSE値を計算する。
【0053】図6は、式(1)の関係を実現し、図5に
示す2乗誤差和計算器200a〜200zとしての使用
に適した回路の一例を示すブロック図である。図6に示
すように、ターゲットフレームの速度v及びフレーム番
号lが、軌道計算器204に入力される。軌道計算器2
04は、式(2)を用いて、カレント動きブロックに対
する画素変位を決定する。この変位は、動きブロック変
換器202に入力される。動きブロック変換器202
は、この変位及びカレントフレームk中のカレント動き
ブロックの位置を用いて、速度ベクトルvに沿ったフレ
ームl中の適当な1ブロック分の画素の位置を決定す
る。
示す2乗誤差和計算器200a〜200zとしての使用
に適した回路の一例を示すブロック図である。図6に示
すように、ターゲットフレームの速度v及びフレーム番
号lが、軌道計算器204に入力される。軌道計算器2
04は、式(2)を用いて、カレント動きブロックに対
する画素変位を決定する。この変位は、動きブロック変
換器202に入力される。動きブロック変換器202
は、この変位及びカレントフレームk中のカレント動き
ブロックの位置を用いて、速度ベクトルvに沿ったフレ
ームl中の適当な1ブロック分の画素の位置を決定す
る。
【0054】動きブロック変換器202は、画素変位と
カレント動きブロック番号とを組み合わせて、最終アド
レスを得る。このアドレスは、フレームバッファlから
ターゲットブロック分の画素データ値を取り出すために
用いられる。このターゲットブロック中の各々の画素値
を、減算器206を用いて、カレント動きブロック中の
対応画素値から減算する。これにより、減算器206が
生成する出力値は、1ブロック分の画素差すなわち画素
誤差値となっている。この1ブロック分の差値は、2乗
和計算器208に入力される。2乗和計算器208は、
ブロック中の各差値を2乗した結果を加算することによ
って、2乗誤差和値SSEを生成する。
カレント動きブロック番号とを組み合わせて、最終アド
レスを得る。このアドレスは、フレームバッファlから
ターゲットブロック分の画素データ値を取り出すために
用いられる。このターゲットブロック中の各々の画素値
を、減算器206を用いて、カレント動きブロック中の
対応画素値から減算する。これにより、減算器206が
生成する出力値は、1ブロック分の画素差すなわち画素
誤差値となっている。この1ブロック分の差値は、2乗
和計算器208に入力される。2乗和計算器208は、
ブロック中の各差値を2乗した結果を加算することによ
って、2乗誤差和値SSEを生成する。
【0055】図5に示すように、2乗誤差和計算器20
0a〜200zによって与えられる2L+1個のSSE
値は、ソートユニット260によって昇順に(小さい値
から大きい値へ)ソートされる。その後、加算回路27
0が、小さい順にL個の値を加算して、速度ベクトルv
nのトリム化2乗誤差値を生成する。図4に示すよう
に、各トリム化2乗誤差計算器24a〜24zは、各々
に割り付けられた速度ベクトルv1〜vmについて計算
したトリム化2乗誤差値を選択回路28に入力する。選
択回路28は、最小のトリム化2乗誤差値を選択し、動
きベクトル推定値v’として出力する。ベクトルv’は
また、MPEGエンコーダ102(図1参照)に動きベ
クトルMVとして与えられる。
0a〜200zによって与えられる2L+1個のSSE
値は、ソートユニット260によって昇順に(小さい値
から大きい値へ)ソートされる。その後、加算回路27
0が、小さい順にL個の値を加算して、速度ベクトルv
nのトリム化2乗誤差値を生成する。図4に示すよう
に、各トリム化2乗誤差計算器24a〜24zは、各々
に割り付けられた速度ベクトルv1〜vmについて計算
したトリム化2乗誤差値を選択回路28に入力する。選
択回路28は、最小のトリム化2乗誤差値を選択し、動
きベクトル推定値v’として出力する。ベクトルv’は
また、MPEGエンコーダ102(図1参照)に動きベ
クトルMVとして与えられる。
【0056】図2に示すように、ブロック型動き推定器
20によって生成された動きベクトル推定値v’は、画
素型軌道補正器30に入力される。画素型軌道補正器3
0はまた、カレントフレームメモリk及び2L個の隣接
フレームメモリを含むメモリ15にも接続されている。
20によって生成された動きベクトル推定値v’は、画
素型軌道補正器30に入力される。画素型軌道補正器3
0はまた、カレントフレームメモリk及び2L個の隣接
フレームメモリを含むメモリ15にも接続されている。
【0057】画素型軌道補正器30の動作を、図7
(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。各図に
示すように、画素型軌道補正器30は、複数の前方軌道
補正器32a〜32zと複数の後方軌道補正器34a〜
34zとを備えている。前方軌道補正器32a〜32z
及び後方軌道補正器34a〜34zはそれぞれ、入力信
号としてカレントフレームk中のカレント動きブロック
の位置の表示を受け取る。前方軌道補正器32aの入力
端子δsnには、ブロック型動き推定器20が生成した
動きベクトル推定値v’が入力される。各前方軌道補正
器32b〜32zの入力端子δsnには、先行する軌道
補正器から、動きベクトル補正値が入力される。さら
に、各前方軌道補正器32a〜32zは、カレントフレ
ームの後に表示される映像データを保持しているフレー
ムバッファ(すなわちフレームバッファk+1〜k+
L)のうちの対応するものにそれぞれ接続されている。
(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。各図に
示すように、画素型軌道補正器30は、複数の前方軌道
補正器32a〜32zと複数の後方軌道補正器34a〜
34zとを備えている。前方軌道補正器32a〜32z
及び後方軌道補正器34a〜34zはそれぞれ、入力信
号としてカレントフレームk中のカレント動きブロック
の位置の表示を受け取る。前方軌道補正器32aの入力
端子δsnには、ブロック型動き推定器20が生成した
動きベクトル推定値v’が入力される。各前方軌道補正
器32b〜32zの入力端子δsnには、先行する軌道
補正器から、動きベクトル補正値が入力される。さら
に、各前方軌道補正器32a〜32zは、カレントフレ
ームの後に表示される映像データを保持しているフレー
ムバッファ(すなわちフレームバッファk+1〜k+
L)のうちの対応するものにそれぞれ接続されている。
【0058】後方軌道補正器34a〜34zも、前方軌
道補正器32a〜32zと同様である。しかし、後方軌
道補正器34a〜34zは、カレントフレームより以前
に表示される映像データを保持しているフレームバッフ
ァ(すなわちフレームバッファk−1〜k−L)に接続
されている。さらに、後方軌道補正器34aの入力端子
δsnには、ブロック型動き推定器20が発生する動き
ベクトル推定値v’の負数が入力される。
道補正器32a〜32zと同様である。しかし、後方軌
道補正器34a〜34zは、カレントフレームより以前
に表示される映像データを保持しているフレームバッフ
ァ(すなわちフレームバッファk−1〜k−L)に接続
されている。さらに、後方軌道補正器34aの入力端子
δsnには、ブロック型動き推定器20が発生する動き
ベクトル推定値v’の負数が入力される。
【0059】下記に説明するように、前方軌道補正器3
2a〜32z及び後方軌道補正器34a〜34zの各々
は、2乗誤差加重和(WSSE)値を生成する。下記に
図13を用いて説明するように、2乗誤差加重和(WS
SE)値は、異常値排除器40で用いられる。
2a〜32z及び後方軌道補正器34a〜34zの各々
は、2乗誤差加重和(WSSE)値を生成する。下記に
図13を用いて説明するように、2乗誤差加重和(WS
SE)値は、異常値排除器40で用いられる。
【0060】図8に、前方軌道補正器32a〜32zま
たは後方軌道補正器34a〜34zとしての使用に適し
た軌道補正器を示す。同図では、動きブロック変換器3
02がカレントフレームバッファに接続され、補正軌道
の決定に用いられるためのカレント画素ブロックを抽出
するようになっている。
たは後方軌道補正器34a〜34zとしての使用に適し
た軌道補正器を示す。同図では、動きブロック変換器3
02がカレントフレームバッファに接続され、補正軌道
の決定に用いられるためのカレント画素ブロックを抽出
するようになっている。
【0061】図2及び8に示すように、前方軌道補正器
32a〜32zで使用されるカレントブロックは、ブロ
ック型動き推定器20で使用されるカレントブロックと
は異なる可能性がある。もしこれらのブロックが異なる
場合には、図2に示すプロセスをパイプラインプロセス
として実現してもよい。画素型軌道補正器30で使用さ
れる動きブロックがブロック型動き推定器20で使用さ
れているものと異なる場合にも、画素型軌道補正器30
は、カレントブロックの動きベクトル推定値をカレント
フレームバッファから得る。
32a〜32zで使用されるカレントブロックは、ブロ
ック型動き推定器20で使用されるカレントブロックと
は異なる可能性がある。もしこれらのブロックが異なる
場合には、図2に示すプロセスをパイプラインプロセス
として実現してもよい。画素型軌道補正器30で使用さ
れる動きブロックがブロック型動き推定器20で使用さ
れているものと異なる場合にも、画素型軌道補正器30
は、カレントブロックの動きベクトル推定値をカレント
フレームバッファから得る。
【0062】カレント動きブロックの画素値は、動きブ
ロック変換器302によって、複数の加重2乗誤差和計
算器304a〜304zの各々に与えられる。また、加
重2乗誤差和計算器304a〜304zの各々は、それ
ぞれの試行動きベクトル補正値を受け取る。各試行補正
動きベクトルは、軌道補正器の入力端子δsnに印加さ
れた動きベクトルにそれぞれ異なる変位(δsl)iを加
えることにより、生成される。
ロック変換器302によって、複数の加重2乗誤差和計
算器304a〜304zの各々に与えられる。また、加
重2乗誤差和計算器304a〜304zの各々は、それ
ぞれの試行動きベクトル補正値を受け取る。各試行補正
動きベクトルは、軌道補正器の入力端子δsnに印加さ
れた動きベクトルにそれぞれ異なる変位(δsl)iを加
えることにより、生成される。
【0063】上記の異なる変位値(δsl)i (ただし
i=1〜m)は、例えば不図示のリードオンリーメモリ
によって供給されてもよい。本発明のこの実施例では、
これらの変位値は、カレントフレームの対応画素に最も
マッチすると加重2乗誤差計算器が判断する画素(補間
画素を含む)を捜すための次フレーム中の探索領域を規
定する。
i=1〜m)は、例えば不図示のリードオンリーメモリ
によって供給されてもよい。本発明のこの実施例では、
これらの変位値は、カレントフレームの対応画素に最も
マッチすると加重2乗誤差計算器が判断する画素(補間
画素を含む)を捜すための次フレーム中の探索領域を規
定する。
【0064】図7(a)及び図7(b)に示すように、
各加重2乗誤差和計算器304a〜304zは、この情
報を用いて対応フレームメモリから画素1ブロック分を
抽出する。その後、各加重2乗誤差和計算器304a〜
304zは、式(3)にしたがって、2ブロック分の画
素データに対して加重2乗誤差和計算を行う。
各加重2乗誤差和計算器304a〜304zは、この情
報を用いて対応フレームメモリから画素1ブロック分を
抽出する。その後、各加重2乗誤差和計算器304a〜
304zは、式(3)にしたがって、2ブロック分の画
素データに対して加重2乗誤差和計算を行う。
【0065】
【数3】
【0066】ただし、pi,jは座標x=i及y=jにお
ける画素アドレス、wはターゲットフレームl中で検索
されるべきN×Mの画素位置からなるウィンドウ、n及
びmはそのウィンドウ中のN及びM方向それぞれの画素
位置、wm,nはウィンドウ位置m,nにおいて加えられる
加重ファクター、I(pi,j)は画素位置pi,jにおける
映像の強度、kはカレントフレームのフレーム番号であ
る。
ける画素アドレス、wはターゲットフレームl中で検索
されるべきN×Mの画素位置からなるウィンドウ、n及
びmはそのウィンドウ中のN及びM方向それぞれの画素
位置、wm,nはウィンドウ位置m,nにおいて加えられる
加重ファクター、I(pi,j)は画素位置pi,jにおける
映像の強度、kはカレントフレームのフレーム番号であ
る。
【0067】図11は、WSSEを式(3)にしたがっ
て計算する加重2乗誤差和計算器304a〜304zの
一例を示すブロック図である。図11に示すように、カ
レント変位ベクトルδsnが、軌道計算器312に入力
される。軌道計算器312は、この変位ベクトルを用い
て、加重2乗誤差和計算器304a〜304zに接続さ
れているフレームバッファl(図示せず)中の対応画素
アドレスを決定する。この画素アドレスは、動きブロッ
ク変換器310に入力される。動きブロック変換器31
0は、このアドレス値を有するフレームバッファlにア
クセスして、1ブロック分の画素データ値を得る。この
1ブロック分の画素値は、軌道補正器32a〜32zま
たは34a〜34zの入力端子に印加された動きベクト
ルに対する補正軌道候補を表している。
て計算する加重2乗誤差和計算器304a〜304zの
一例を示すブロック図である。図11に示すように、カ
レント変位ベクトルδsnが、軌道計算器312に入力
される。軌道計算器312は、この変位ベクトルを用い
て、加重2乗誤差和計算器304a〜304zに接続さ
れているフレームバッファl(図示せず)中の対応画素
アドレスを決定する。この画素アドレスは、動きブロッ
ク変換器310に入力される。動きブロック変換器31
0は、このアドレス値を有するフレームバッファlにア
クセスして、1ブロック分の画素データ値を得る。この
1ブロック分の画素値は、軌道補正器32a〜32zま
たは34a〜34zの入力端子に印加された動きベクト
ルに対する補正軌道候補を表している。
【0068】動きブロック変換器310から出力された
画素値が、減算器316によってカレントブロックの画
素値から減算される。得られた1ブロック分の画素値差
は、加重2乗誤差和計算器314に入力される。加重2
乗誤差和計算器314はさらに、例えば不図示のリード
オンリーメモリ(ROM)によって与えられる加重値を
受け取るように接続されている。加重値は、ブロックの
中心画素との相対距離に基づいて、比較対象のブロック
中の各画素に異なった重みを与える。図9に、画素加重
値のブロックの例を示す。
画素値が、減算器316によってカレントブロックの画
素値から減算される。得られた1ブロック分の画素値差
は、加重2乗誤差和計算器314に入力される。加重2
乗誤差和計算器314はさらに、例えば不図示のリード
オンリーメモリ(ROM)によって与えられる加重値を
受け取るように接続されている。加重値は、ブロックの
中心画素との相対距離に基づいて、比較対象のブロック
中の各画素に異なった重みを与える。図9に、画素加重
値のブロックの例を示す。
【0069】図8に示すように、加重2乗誤差和計算器
304a〜304z(図11参照)によって生成された
加重2乗誤差和信号は、選択回路306に入力される。
選択回路306は、どの試行補正軌道が最小値を有する
かを決定する。選択回路306の出力信号は、どの試行
補正軌道がこの最小値を生成したかを示す値である。
304a〜304z(図11参照)によって生成された
加重2乗誤差和信号は、選択回路306に入力される。
選択回路306は、どの試行補正軌道が最小値を有する
かを決定する。選択回路306の出力信号は、どの試行
補正軌道がこの最小値を生成したかを示す値である。
【0070】この値は、未補正軌道値δsnが入力され
るように接続されている更新回路308に入力される。
更新回路308は、最小誤差値をもたらした補正軌道と
同じ補正軌道δsn ’に、軌道δsnを補正する。この
値は、l+1番目のフレームバッファの軌道補正器に、
補正軌道として入力される。また、補正軌道値δsn’
を、MPEGエンコーダ102(図1参照)に補正動き
ベクトルCMVとして入力してもよい。その場合、この
信号CMVは、CMV信号計算が行われた画素位置を中
心とするブロックをエンコードするために、どの動きベ
クトルを用いるべきであるかをMPEGエンコーダ10
2が決定する際に用いられる。
るように接続されている更新回路308に入力される。
更新回路308は、最小誤差値をもたらした補正軌道と
同じ補正軌道δsn ’に、軌道δsnを補正する。この
値は、l+1番目のフレームバッファの軌道補正器に、
補正軌道として入力される。また、補正軌道値δsn’
を、MPEGエンコーダ102(図1参照)に補正動き
ベクトルCMVとして入力してもよい。その場合、この
信号CMVは、CMV信号計算が行われた画素位置を中
心とするブロックをエンコードするために、どの動きベ
クトルを用いるべきであるかをMPEGエンコーダ10
2が決定する際に用いられる。
【0071】図2に示すように、各補正軌道は、画素型
軌道補正器30から異常値排除器40に転送される。異
常値排除器40の一例を図13に示す。
軌道補正器30から異常値排除器40に転送される。異
常値排除器40の一例を図13に示す。
【0072】図13に示すように、画素型軌道補正器3
0の更新回路306によって生成された補正軌道は、異
常値排除器40の演算手段44に入力される。また、カ
レント動きブロックを規定する画素値、画素型軌道補正
器30によって生成された2L個の変位群δsn’、及
び2L個の隣接フレームに対応するこれらの補正軌道に
よって規定される画素値が、加重トリム化2乗計算器4
2に入力される。この情報は、加重トリム化2乗計算器
42が、式(4)にしたがって画素に対する加重トリム
化2乗値WTSを計算する際に用いられる。
0の更新回路306によって生成された補正軌道は、異
常値排除器40の演算手段44に入力される。また、カ
レント動きブロックを規定する画素値、画素型軌道補正
器30によって生成された2L個の変位群δsn’、及
び2L個の隣接フレームに対応するこれらの補正軌道に
よって規定される画素値が、加重トリム化2乗計算器4
2に入力される。この情報は、加重トリム化2乗計算器
42が、式(4)にしたがって画素に対する加重トリム
化2乗値WTSを計算する際に用いられる。
【0073】
【数4】
【0074】ただし、(WSSE)1:2L≦(WSSE)
2:2L≦...≦(WSSE)2L:2Lである。この式で、
WSSEは、式(3)によって得られる2乗誤差加重和
である。これは、図5に示す回路で、SSE計算器20
0a〜200zの代わりにWSSE計算器を用いた回路
によっても実現され得る。また、各軌道補正器32a〜
32z及び34a〜34zによって計算されるWSSE
値を大きさ順に並べる他の回路(例えば図5のソータユ
ニット260)に入力し、その後、小さい順にL個の値
を加算する回路(例えば図5の加算器270)に入力し
てもよい。
2:2L≦...≦(WSSE)2L:2Lである。この式で、
WSSEは、式(3)によって得られる2乗誤差加重和
である。これは、図5に示す回路で、SSE計算器20
0a〜200zの代わりにWSSE計算器を用いた回路
によっても実現され得る。また、各軌道補正器32a〜
32z及び34a〜34zによって計算されるWSSE
値を大きさ順に並べる他の回路(例えば図5のソータユ
ニット260)に入力し、その後、小さい順にL個の値
を加算する回路(例えば図5の加算器270)に入力し
てもよい。
【0075】図13に示すように、その後、値WTS
は、比較器44に入力される。比較器44は、加重トリ
ム化2乗計算器42から入力された加重トリム化2乗値
と補正軌道(l番目軌道の2乗誤差加重和WSSEl)
とを比較し、関数値Flを式(5)にしたがって計算す
る。
は、比較器44に入力される。比較器44は、加重トリ
ム化2乗計算器42から入力された加重トリム化2乗値
と補正軌道(l番目軌道の2乗誤差加重和WSSEl)
とを比較し、関数値Flを式(5)にしたがって計算す
る。
【0076】
【数5】
【0077】ただし、Tcは画素軌道補正のための排除
閾値である。Flは、関数が閾値Tcよりも大きい場合は
0、関数が閾値Tcよりも小さい場合は1の値を持つ。
下記に詳述するように、l番目の画素において、WSS
E値と残りの2L個のフレーム値のマッチングのための
加重トリム化2乗誤差の平均値との比が閾値Tcよりも
大きい場合、フレームl中の「マッチしている」画素
は、ノイズ低減化後の画素値を計算する際に無視され
る。
閾値である。Flは、関数が閾値Tcよりも大きい場合は
0、関数が閾値Tcよりも小さい場合は1の値を持つ。
下記に詳述するように、l番目の画素において、WSS
E値と残りの2L個のフレーム値のマッチングのための
加重トリム化2乗誤差の平均値との比が閾値Tcよりも
大きい場合、フレームl中の「マッチしている」画素
は、ノイズ低減化後の画素値を計算する際に無視され
る。
【0078】上記のように、図2に示すノイズ低減化画
素計算器50は、比較器44が生成したFl値を用い
て、ノイズ低減化後の映像を生成する。これは、例え
ば、図14のブロック図に示す回路例を用いて実現され
る。
素計算器50は、比較器44が生成したFl値を用い
て、ノイズ低減化後の映像を生成する。これは、例え
ば、図14のブロック図に示す回路例を用いて実現され
る。
【0079】カレントフレーム中の任意の画素につい
て、補正軌道ベクトルに基づいて得られた他フレームに
おける数個の画素値が、異常値排除器40による処理の
結果容認されると(すなわちFl=1であると)、それ
ら容認された軌道上の画素値のみを式(6)のように平
均化することによってノイズ低減化が達成される。
て、補正軌道ベクトルに基づいて得られた他フレームに
おける数個の画素値が、異常値排除器40による処理の
結果容認されると(すなわちFl=1であると)、それ
ら容認された軌道上の画素値のみを式(6)のように平
均化することによってノイズ低減化が達成される。
【0080】
【数6】
【0081】ただし、Kij⊆Kは画素pij(k)につい
ての容認されたフレームの集合、|Kij|は集合Kijの
要素数を表す。
ての容認されたフレームの集合、|Kij|は集合Kijの
要素数を表す。
【0082】具体的には、図14に示すように、各供給
器52a〜52zは、特定のフレーム中の特定の位置p
ijにおける画素値を供給する。このために、各供給器5
2a〜52zには、特定のフレーム番号及びそのフレー
ム中の特定の位置が入力される。異常値排除器40の出
力結果に基づき(つまり変数Flが0であるか1である
かによって)、供給器52a〜52zによって得られる
強度I(pij)のうちの数個が、加算器58によって合
計される。もし、異常値排除器40が閾値Tcを越えて
いないと判断した場合には、Fl値として1が乗算器5
6a〜56zに入力される。逆に、閾値Tcを越えたと
異常値排除器40が判断した場合は、Fl値として0が
乗算器56a〜56zに入力される。したがって、1が
比較器44によって生成された場合に、その画素の強度
が加算器58に入力される。加算器54はFl値の集合
を加算して、補正軌道上の異常値とみなされなかった画
素の総数に等しい値を生成する。この値を除算器59に
分母として入力し、加算器58の出力を除算器59に分
子として入力することによって、最終画素値が得られ
る。このノイズ低減化後の画素値は、ブレイクダウン検
出器60に入力される。
器52a〜52zは、特定のフレーム中の特定の位置p
ijにおける画素値を供給する。このために、各供給器5
2a〜52zには、特定のフレーム番号及びそのフレー
ム中の特定の位置が入力される。異常値排除器40の出
力結果に基づき(つまり変数Flが0であるか1である
かによって)、供給器52a〜52zによって得られる
強度I(pij)のうちの数個が、加算器58によって合
計される。もし、異常値排除器40が閾値Tcを越えて
いないと判断した場合には、Fl値として1が乗算器5
6a〜56zに入力される。逆に、閾値Tcを越えたと
異常値排除器40が判断した場合は、Fl値として0が
乗算器56a〜56zに入力される。したがって、1が
比較器44によって生成された場合に、その画素の強度
が加算器58に入力される。加算器54はFl値の集合
を加算して、補正軌道上の異常値とみなされなかった画
素の総数に等しい値を生成する。この値を除算器59に
分母として入力し、加算器58の出力を除算器59に分
子として入力することによって、最終画素値が得られ
る。このノイズ低減化後の画素値は、ブレイクダウン検
出器60に入力される。
【0083】図15は、ブレイクダウン検出器60の一
例を示すブロック図である。図15に示すように、ノイ
ズ低減化画素計算器50によって生成された画素値及び
オリジナル(ノイズ低減前の)フレームからの画素値
が、2乗差計算器66に入力される。図16に、2乗差
計算器の一例を示す。
例を示すブロック図である。図15に示すように、ノイ
ズ低減化画素計算器50によって生成された画素値及び
オリジナル(ノイズ低減前の)フレームからの画素値
が、2乗差計算器66に入力される。図16に、2乗差
計算器の一例を示す。
【0084】図16に示すように、オリジナル画素値と
ノイズ低減化後の画素値との差は、加算器67によって
決定される。加算器67の出力は、その後、2乗関数器
68によって2乗される。図15において、2乗関数器
68の出力値は、演算器64に入力される。さらに、図
15に示すように、2乗差メジアン計算器62によって
与えられる値Mが、演算器64に入力される。
ノイズ低減化後の画素値との差は、加算器67によって
決定される。加算器67の出力は、その後、2乗関数器
68によって2乗される。図15において、2乗関数器
68の出力値は、演算器64に入力される。さらに、図
15に示すように、2乗差メジアン計算器62によって
与えられる値Mが、演算器64に入力される。
【0085】図17に、2乗差メジアン計算器62とし
ての使用に適した回路例を示す。図17に示すように、
2乗差計算器63a〜63zの各々は、オリジナルフレ
ームからの各画素及びノイズ低減化後のフレームからの
対応画素を受け取る。これらの2乗差計算器63a〜6
3zは、図15に示す2乗差計算器66と同様に動作す
る。各2乗差計算器63a〜63zの出力値は、メジア
ン計算器65に入力される。メジアン計算器65は、2
乗差計算器63a〜63zから得られる全2乗差値のメ
ジアンMを決定する。ここでは、映像中の全画素位置が
同時に比較される並列動作として示しているが、この動
作を直列に、またはやや低い並列度で行うことも考えら
れる。
ての使用に適した回路例を示す。図17に示すように、
2乗差計算器63a〜63zの各々は、オリジナルフレ
ームからの各画素及びノイズ低減化後のフレームからの
対応画素を受け取る。これらの2乗差計算器63a〜6
3zは、図15に示す2乗差計算器66と同様に動作す
る。各2乗差計算器63a〜63zの出力値は、メジア
ン計算器65に入力される。メジアン計算器65は、2
乗差計算器63a〜63zから得られる全2乗差値のメ
ジアンMを決定する。ここでは、映像中の全画素位置が
同時に比較される並列動作として示しているが、この動
作を直列に、またはやや低い並列度で行うことも考えら
れる。
【0086】次に、図15に示すように、2乗差計算器
66の出力値sdは、2乗差メジアン計算器62の出力
値Mによって除算される。もしこの除算の結果がブレイ
クダウン閾値Tb以下であれば、ノイズ低減化後の画素
値が最終画素値として用いられる。もしそうでなけれ
ば、オリジナル画素値が最終画素値として用いられる。
上記のブレイクダウン検出は、下記不等式(7)のよう
に要約される。
66の出力値sdは、2乗差メジアン計算器62の出力
値Mによって除算される。もしこの除算の結果がブレイ
クダウン閾値Tb以下であれば、ノイズ低減化後の画素
値が最終画素値として用いられる。もしそうでなけれ
ば、オリジナル画素値が最終画素値として用いられる。
上記のブレイクダウン検出は、下記不等式(7)のよう
に要約される。
【0087】
【数7】
【0088】ただし、pijは、カレントフレームk中で
処理されている画素位置であり、Nはフレームk中の全
画素の集合を表している。
処理されている画素位置であり、Nはフレームk中の全
画素の集合を表している。
【0089】上記の不等式により、ある画素位置に関
し、もしオリジナル画素とノイズ低減化後の画素との差
が、フレーム中の全画素の差のメジアン値に対して閾値
Tb以下であれば、処理される画素はノイズ低減化後の
画素である。そうでなければ、例えば映像中の相関ノイ
ズによって発生した生成物であり、映像に対してノイズ
を強調してしまうことを防ぐために無視されるべきもの
である。
し、もしオリジナル画素とノイズ低減化後の画素との差
が、フレーム中の全画素の差のメジアン値に対して閾値
Tb以下であれば、処理される画素はノイズ低減化後の
画素である。そうでなければ、例えば映像中の相関ノイ
ズによって発生した生成物であり、映像に対してノイズ
を強調してしまうことを防ぐために無視されるべきもの
である。
【0090】以上のように本発明を実施例の形で説明し
てきたが、上記の概容は、添付のクレームの範囲内の改
変をともなって実施されてもよい。
てきたが、上記の概容は、添付のクレームの範囲内の改
変をともなって実施されてもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、複数フレームにわたっ
てビデオ信号を平均化することによって、動き中に大き
な成分を含む映像であっても、映像の解像度を犠牲にす
ることなく効果的なノイズの低減が実現される。
てビデオ信号を平均化することによって、動き中に大き
な成分を含む映像であっても、映像の解像度を犠牲にす
ることなく効果的なノイズの低減が実現される。
【図1】本発明に関連して、MPEG(Motion Picture
Experts Group)圧縮法に基づいて実現したビデオ映像
圧縮システムの動きを示すブロック図である。
Experts Group)圧縮法に基づいて実現したビデオ映像
圧縮システムの動きを示すブロック図である。
【図2】本発明によるノイズ低減システムの機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】複数のフレームにわたる動きブロックの軌道を
示す図である。
示す図である。
【図4】図1に示すシステムでの使用に適したブロック
型動き推定器のブロック図である。
型動き推定器のブロック図である。
【図5】図4に示すブロック型動き推定器での使用に適
したトリム化2乗計算器のブロック図である。
したトリム化2乗計算器のブロック図である。
【図6】図5に示すトリム化2乗計算器での使用に適し
た2乗誤差和計算器のブロック図である。
た2乗誤差和計算器のブロック図である。
【図7】図2に示すシステムでの使用に適した画素型軌
道補正システムを示すブロック図であり、図7(a)は
カレントフレームの後に表示されるフレームを対象とし
た場合、図7(b)はカレントフレームの前に表示され
るフレームを対象とした場合である。
道補正システムを示すブロック図であり、図7(a)は
カレントフレームの後に表示されるフレームを対象とし
た場合、図7(b)はカレントフレームの前に表示され
るフレームを対象とした場合である。
【図8】図7(a)及び図7(b)に示す画素型軌道補
正システムでの使用に適した軌道補正器のブロック図で
ある。
正システムでの使用に適した軌道補正器のブロック図で
ある。
【図9】図7(a)及び図7(b)に示す画素型軌道補
正システムの動きを説明するための画素のブロックの図
である。
正システムの動きを説明するための画素のブロックの図
である。
【図10】図7(a)及び図7(b)に示す画素型軌道
補正システムの動きを説明するための、画素位置とフレ
ーム番号との関係を表すグラフである。
補正システムの動きを説明するための、画素位置とフレ
ーム番号との関係を表すグラフである。
【図11】図8に示す軌道補正器での使用に適した加重
2乗誤差和計算器のブロック図である。
2乗誤差和計算器のブロック図である。
【図12】本発明の一実施例における、異常値排除処理
を含む動きブロック軌道補正を説明するための、画素位
置とフレーム番号との関係を表すグラフである。
を含む動きブロック軌道補正を説明するための、画素位
置とフレーム番号との関係を表すグラフである。
【図13】図2に示すシステムでの使用に適した異常値
排除装置のブロック図である。
排除装置のブロック図である。
【図14】図2に示すシステムでの使用に適した、ある
軌道に沿ってノイズ低減化後の映像を得るための回路の
ブロック図である。
軌道に沿ってノイズ低減化後の映像を得るための回路の
ブロック図である。
【図15】図2に示すシステムでの使用に適した、ブレ
イクダウン検出回路のブロック図である。
イクダウン検出回路のブロック図である。
【図16】図15に示すブレイクダウン検出回路での使
用に適した2乗差計算器のブロック図である。
用に適した2乗差計算器のブロック図である。
【図17】図15に示すブレイクダウン検出回路での使
用に適したメジアン2乗差計算器のブロック図である。
用に適したメジアン2乗差計算器のブロック図である。
10、100 ノイズ低減システム 15 メモリ 20 ブロック型動き推定器 30 画素型軌道補正器 40 異常値排除器 50 ノイズ低減化画素計算器 60 ノイズ低減ブレイクダウン検出器 70 映像平滑度計算器 80 閾値調整器 102 MPEGエンコーダ
Claims (18)
- 【請求項1】 複数のビデオフレームを含むビデオ信号
中のノイズを低減する装置であって、 該複数のビデオフレーム中の1つのビデオフレームにお
いて1つの動きブロックを特定し、該複数のビデオフレ
ーム間にわたる該1つの動きブロックの近似軌道を表す
近似動きベクトルを決定する動き推定手段と、 該動き推定手段から該近似動きベクトルを受け取り、該
複数のビデオフレームの各々の対の間での該動きブロッ
クの各要素の位置の差を決定することにより、該複数の
ビデオフレーム間にわたる該1つの動きブロックの補正
軌道を決定する軌道補正手段と、 複数の該動きブロックの要素を該補正軌道に沿って獲得
して、該複数の要素から1つの平均要素を計算する映像
平均手段と、 を備える装置。 - 【請求項2】 前記1つの動きブロックの前記要素の1
つについて、 a)該要素と前記平均要素との算術的差と、 b)前記1つのビデオフレームの各要素とそれに対応す
る平均要素との算術的差のメジアンと、 によって規定される比が所定の閾値未満である場合に、
該要素を該平均要素で置換するブレイクダウン検出手段
を更に備える請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記1つのビデオフレーム中の映像画素
値を処理することによって、該1つのビデオフレームの
空間周波数スペクトラムを決定する処理手段と、 該1つのビデオフレームの該空間周波数スペクトラムの
比較的高い空間周波数成分のレベルの増加に応じて、前
記所定の閾値を低減する演算手段と、 を更に備える請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記動き推定手段が、 複数の試行速度ベクトルの各々に対して各々のロバスト
誤差推定値を生成する誤差推定値生成手段と、 該複数の試行速度ベクトルの中から、誤差推定値が最小
であるものを前記近似動きベクトルとして選択する近似
動きベクトル選択手段と、 を備える請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】 前記軌道補正手段が、 前記近似動きベクトルを複数の試行変位を用いて修正す
ることによって、各々の複数の修正動きベクトルを生成
する修正手段と、 該複数の試行変位にそれぞれ対応する複数の誤差値を、
前記1つの動きブロックの前記1つの要素に対して生成
する誤差値生成手段と、 該複数の試行変位の中から、該対応する誤差値が最小で
あるものを前記補正軌道として選択する補正軌道選択手
段と、 を備える請求項4に記載の装置。 - 【請求項6】 前記1つの動きブロックが映像画素値の
マトリクスであり、前記1つの要素が該マトリクスの中
央に位置する該映像画素値の1つであって、前記誤差値
生成手段が、 前記複数のフレームのうちの、該1つの動きブロックを
含む前記1つのフレームとは別の1つのフレームから、
該1つの動きブロックを前記複数の修正動きベクトルの
1つに沿って該別の1つのフレームに投影したものに相
当するもう1つの画素値マトリクスを選択するマトリク
ス選択手段と、 それぞれの値が、該マトリクス中の1つの画素値と該も
う1つの画素値マトリクス中の対応する画素値との差を
表す差値マトリクスを生成する差値マトリクス生成手段
と、 該差値マトリクスの中心の差値に第1の加重ファクター
を割付け、該差値マトリクス中の他の差値に該第1の加
重ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割付
ける割付手段と、 該割付けられた加重ファクターによって修正された該差
値を合計して、該もう1つの画素値マトリクスに対する
誤差値を生成する加算手段と、 を備え、 前記映像平均手段が、該補正軌道上の画素値と該1つの
画素値との平均を計算することにより、平均画素値を計
算する平均画素値計算手段を備えている請求項5に記載
の装置。 - 【請求項7】 前記映像平均手段が、前記補正軌道上に
あって該補正軌道上の画素値間の期待誤差値より所定の
閾値以上異なる画素値を、前記平均画素値から排除する
異常値排除手段を備える請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 前記1つのビデオフレーム中の映像画素
値を処理することによって、該1つのビデオフレームの
空間周波数スペクトラムを決定する処理手段と、 該1つのビデオフレームの該空間周波数スペクトラム中
の比較的高い空間周波数成分の増加に応じて、前記所定
の閾値を低減する演算手段と、 を更に含んでいる請求項7に記載の装置。 - 【請求項9】 前記映像平均手段が、前記補正軌道に沿
って存在する画素値に対応するN個の選択された誤差値
の平均として誤差期待値を計算する計算手段を備え、前
記補正軌道上にはM個の画素値が存在し、M及びNは各
々整数であり、MはNよりも大きく、該N個の選択され
た誤差値の各々が選択されなかった他の誤差値のいずれ
よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の装置。 - 【請求項10】 複数のビデオフレームを含むビデオ信
号中のノイズを低減する方法であって、 該複数のビデオフレームの中の1つのビデオフレームに
おいて、複数の要素部分からなる動きブロックを特定す
る動きブロック特定ステップと、 該複数のビデオフレーム間にわたる該動きブロックの近
似軌道を表す近似動きベクトルを決定する近似動きベク
トル決定ステップと、 該複数のビデオフレームの各々の対の間で該動きブロッ
クの各要素の位置の差を決定して、該複数のビデオフレ
ーム間にわたる該動きブロックの補正軌道を決定する補
正軌道決定ステップと、 該補正軌道に沿って、該動きブロック中の複数の要素を
平均し、該複数の要素から1つの平均要素を計算する平
均ステップと、 を包含する方法。 - 【請求項11】 複数の連続するビデオフレームから選
択された1つのビデオフレームにおいて、画素値の動き
ブロックに対する動きベクトルを決定する方法であっ
て、 a)複数の試行速度ベクトルを定義するステップと、 b)該複数の速度ベクトルから1つの速度ベクトルを選
択するステップと、 c)該選択された速度ベクトルによって表される該動き
ブロックに対応して、各々の画素値ブロックを得るステ
ップと、 d)得られた該画素値ブロックの小集合及び該動きブロ
ックの中から平均誤差を表すロバスト推定誤差値を生成
し、該ロバスト推定誤差値を該選択された速度ベクトル
と対応づけるステップと、 e)該複数の速度ベクトルの各々に該ロバスト推定誤差
値が対応づけられるまで、ステップb)からd)を繰り
返すステップと、 f)該複数の速度ベクトルのうち、対応づけられた該ロ
バスト推定誤差値が最小であるものを、該動きベクトル
として選択するステップと、 を包含する方法。 - 【請求項12】 前記動きベクトルを前記画素値の動き
ブロックの動き補償予測エンコーディングで使用できる
ように、該動きベクトルを該画素値の動きブロックに対
応づけるステップを更に包含する請求項11に記載の方
法。 - 【請求項13】 前記画素値の動きブロックから1つの
画素値を選択する選択ステップと、 該選択された1つの画素値、ならびに前記複数の連続ビ
デオフレームのうちで前記1つのビデオフレームに時間
的に隣接する連続ビデオフレームの1つにおける対応画
素値に対して、補正軌道を生成する生成ステップと、 をさらに包含し、該生成ステップが、 複数の修正動きベクトルを生成するステップと、 該隣接するビデオフレームから、該複数の修正動きベク
トルの1つによって決定される動きブロックに対応する
もう1つの画素値ブロックを選択するステップと、 該動きブロック中の画素値の1つと該もう1つのブロッ
ク中の対応画素値との差を各々表す差値ブロックを計算
するステップと、 該差値ブロックの中心の差値に第1の加重ファクターを
割付け、該差値ブロック中の他の差値に該第1の加重フ
ァクターよりも小さい第2の加重ファクターを割付ける
ステップと、 該割付けられた加重ファクターによって修正された該差
値を合計することによって、該修正動きベクトルに対す
る誤差値を生成するステップと、 誤差値が最小である修正動きベクトルを、該補正軌道と
して選択するステップと、 を包含する請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 前記補正軌道を前記画素値の動きブロ
ックの動き補償予測エンコーディングで使用できるよう
に、該補正軌道を該画素値の動きブロックに対応づける
ステップを更に包含する請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 複数の連続ビデオフレームから選択さ
れた1つのビデオフレームにおいて、画素値の動きブロ
ックの動きベクトルを決定する装置であって、 該複数の連続するビデオフレームを保持するメモリと、 複数の試行速度ベクトルを定義する定義手段と、 該複数の速度ベクトルの各々によって表される動きブロ
ックに対応する各画素値ブロックを該メモリから得る手
段と、 該複数の速度ベクトルの各々に対して、該得られた画素
値ブロックの小集合及び該動きブロックの平均誤差を表
す複数のトリム化2乗誤差値を生成し、該トリム化2乗
誤差値の各々を該速度ベクトルの各々に対応づける手段
と、 該複数の速度ベクトルのうち、最小のトリム化2乗誤差
値を有するものを該動きベクトルとして選択する手段
と、 を備える装置。 - 【請求項16】 連続する複数の映像フレームの中の画
素値の動きブロックに対する補正軌道を生成する方法で
あって、該画素値の動きブロックには動きベクトルが関
係付けられ、 該動きベクトルに対して複数の補正ベクトルを定義する
ステップと、 該画素値の動きブロックから1つの画素値を選択するス
テップと、 該選択された1つの画素値と、該連続する複数の映像フ
レーム中で該動きブロックを含むフレームに隣接するフ
レームからの複数の補正ベクトルの各々に沿った複数の
画素値との間の、該複数の補正ベクトルに沿った差を各
々示す複数の誤差値を計算するステップと、 最小の誤差値を有する補正ベクトルを、該動きブロック
の該補正軌道として選択するステップと、 を包含する方法。 - 【請求項17】 前記複数の誤差値を計算するステップ
が、 a)前記複数の補正ベクトルの1つを選択するステップ
と、 b)次のフレームにおいて、前記画素値の動きブロック
に対応するもう1つの画素値のブロックを、該選択され
た補正ベクトルに沿って見出すステップと、 c)該動きブロック中の画素値の1つと、該もう1つの
画素値ブロック中の対応する画素値との差を、各々表す
差値ブロックを計算するステップと、 d)該差値ブロックの中心の差値に第1の加重ファクタ
ーを割り付け、該差値ブロック中の他の差値に該第1の
加重ファクターよりも小さい第2の加重ファクターを割
り付けるステップと、 e)該割り付けられた加重ファクターによって修正され
た該差値を合計して、修正動きベクトルに対する誤差値
を生成するステップと、 f)該複数の補正ベクトルの各々について、ステップ
a)からe)を繰り返すステップと、 を包含する請求項16に記載方法。 - 【請求項18】 連続する複数の映像フレームの中の画
素値の動きブロックに対する補正軌道を生成する装置で
あって、該画素値の動きブロックには動きベクトルが関
係付けられ、 該連続する複数の映像フレームを保持するメモリと、 該動きブロックに対応して、複数の補正ベクトルを定義
する定義手段と、 該画素値の動きブロック中の選択された1つの画素値
と、該連続する複数の映像フレーム中で該動きブロック
を含むフレームに隣接するフレームからの複数の補正ベ
クトルの各々に沿った複数の画素値との間の、該複数の
補正ベクトルに沿った差を各々示す複数の誤差値を計算
する手段と、 該複数の補正ベクトルのうち、最小の誤差値を有するも
のを該動きブロックの該補正軌道として選択する手段
と、 を備える装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/026,977 | 1993-03-05 | ||
US08/026,977 US5361105A (en) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | Noise reduction system using multi-frame motion estimation, outlier rejection and trajectory correction |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06319136A true JPH06319136A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=21834921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6031622A Withdrawn JPH06319136A (ja) | 1993-03-05 | 1994-03-01 | マルチフレーム動き推定、異常値排除及び軌道補正を用いたノイズ低減システム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5361105A (ja) |
EP (1) | EP0614312B1 (ja) |
JP (1) | JPH06319136A (ja) |
CA (1) | CA2117006A1 (ja) |
DE (1) | DE69418244T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100478069B1 (ko) * | 1996-02-19 | 2005-08-04 | 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 비디오신호엔코딩방법및비디오신호엔코더 |
JP2009055410A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Sony Corp | 画像処理装置および画像処理方法 |
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