JPH06318521A - ガス絶縁高電圧用機器 - Google Patents

ガス絶縁高電圧用機器

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JPH06318521A
JPH06318521A JP5107961A JP10796193A JPH06318521A JP H06318521 A JPH06318521 A JP H06318521A JP 5107961 A JP5107961 A JP 5107961A JP 10796193 A JP10796193 A JP 10796193A JP H06318521 A JPH06318521 A JP H06318521A
Authority
JP
Japan
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gas
insulating
voltage
foreign matter
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP5107961A
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English (en)
Inventor
Akifumi Inui
昭文 乾
Yasuhiko Taniguchi
安彦 谷口
Hiroshi Murase
洋 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5107961A priority Critical patent/JPH06318521A/ja
Publication of JPH06318521A publication Critical patent/JPH06318521A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁性気体が流動する方式の高電圧用機器に
おいて異物の動きを抑制し、絶縁性能を向上させたガス
絶縁高電圧用機器を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のガス絶縁高電圧用機器は、加熱粘着
性を有する材料を異物の発生しやすい部所に具備したこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性の気体を封入し
た密閉構造の金属容器内に高電圧部分を有するガス絶縁
高電圧用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】接地電位にある金属容器内に高電圧部分
が存在し、更に、この金属容器内に絶縁性能の優れた気
体、例えば、SF6 ガスを圧縮充填して絶縁を確保して
なる高電圧用機器は、近年、益々採用される傾向にあ
る。ところで、このSF6 ガスは、平等電界のもとでは
非常に優れた絶縁特性を示すが、不平等電界のもとで
は、極端に絶縁性能が低下してしまう性質がある。
【0003】ガス絶縁機器内の電界分布を乱し、不平等
電界を形成する要因はいろいろ考えられるが、主なもの
としては組立て時に内部に混入する異物が挙げられる。
このような金属異物が高電圧機器内に混入すると運転状
態において部分放電が発生し、ついには金属破壊という
重大事態に至る可能性がある。
【0004】この点を図3に示すガス絶縁変圧器を例に
挙げて説明する。即ち、鉄心1の回りに低圧巻線2、高
圧巻線3を巻回し、SF6 ガス4を金属製タンク内に封
入して絶縁する。SF6 ガスは巻線及び鉄心を冷却する
ため配管6を通じ、ポンプ又はブロア等のガス強制循環
器7により巻線及び鉄心内に送り込まれ、外部冷却器8
により、その吸収した熱を放出するSF6 ガスが巻線内
に効率よく導かれるよう巻線とタンクとの間にはガス仕
切板9を設け、また、巻線内を効率よく流すために流路
が工夫されている。
【0005】このようなガス絶縁変圧器内に何等かの原
因により金属異物が混入すると異物がSF6 ガスの流れ
により捲き上げられて、巻線等の高電圧課電部分に付着
する虞れがある。また、運転電圧の電界の影響で金属異
物が動き回り、タンク底部に滞っていたような異物が仮
りに針状の金属異物であれば起立してしまい、巻線の方
に電気的力(クーロン力)により引き上げられ金属異物
が動きまわり、場合によっては絶縁破壊を招く虞れがあ
った。また、SF6 ガスが流動している場合には、動き
回っていた異物が捲き上げられ巻線内に導かれて絶縁破
壊事故を招く虞れもあった。
【0006】これらの金属異物対策として、例えば管路
母線のような高電圧部分である母線が絶縁性気体を封入
した金属容器内に収められた構造の高電圧機器では、金
属容器の内面に固有抵抗の高い材料から成る絶縁被膜を
施すことが知られている。なお、この場合、絶縁被膜と
して固有抵抗の低い材料を使用すると、その作用が低下
するので、固有抵抗の高い材料を使用することが必要で
ある。ところが、このような構成においても通常は絶縁
被膜の形成により金属異物は起立しないが、機械的振動
が加わると、その機械力により金属異物は微小な動きを
して、その反動で起立し浮上する虞れがあった。
【0007】また、このような構造を先のガス絶縁変圧
器に適用した場合、SF6 ガスの流動とともに金属異物
は捲き上げられるため、金属異物の動きを抑制し、絶縁
信頼性を確保する効果は低いものであった。
【0008】さらに、またこのような金属異物の動きを
抑えるため、金属容器の内面や高電圧導体の表面及び絶
縁物表面に粘着性絶縁被膜を塗布する方式も提案されて
いる。この方法によっては、組み立て工程において、逆
に異物を吸着してしまい、金属異物の挙動は抑えられる
ものの、異物を機器内に捕獲し、絶縁性能を低下させる
虞れがあり、製造・組み立て工程での管理が一層難しい
といった問題を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の技
術では、ガス絶縁高電圧用機器の内部に混入した金属異
物の浮上による絶縁性能の低下を避けることは困難であ
った。本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決
し、ガス絶縁母線のような絶縁性気体の流動性が低い絶
縁構成はもとより、ガス絶縁変圧器のように絶縁性気体
が流動する方式の高電圧用機器においても金属異物の動
きを抑制し、絶縁性能を向上させたガス絶縁高電圧用機
器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の高電圧用機器
は、上記の目的を達成するために、加熱粘着性を有する
材料を異物の発生しやすい部所に具備したことを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】上記のような構成を有する本発明の高電圧用機
器によれば、機器組み立て後、熱を加えることにより絶
縁物が粘着性を有するようになるため、組み立て時にお
いては異物混入を防止し、又異物除去が容易に行うこと
ができるとともに、混入した異物は粘着力により捕獲す
ることができ、さらに金属容器内面における特に金属異
物の起立を防止し、結果として高電圧用機器の絶縁性能
が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明をガス絶縁変圧器に適用した実
施例について図1を参照して説明する。なお、図3に示
した従来の高電圧用機器と同一の部材については同一の
符号を付し、説明は省略する。
【0013】本実施例においては、鉄心1の回りに配設
された高・低圧巻線2,3がタンク5内に収納されてい
る。これらのタンクの内面あるいは、気体の流路となる
配管6の内面及び気体の流路をコントロールするための
ガス仕切板9の表面、さらには鉄心1の表面や鉄心クラ
ンプ10の表面の全てあるいはその一部に熱を加えると粘
着性を有する絶縁物11、例えば結晶性でない飽和ポリエ
ステル樹脂や接着性ポリオレフィン材料を用いると、熱
可塑性であるため熱を加えると自らが溶融し、さらに優
れた密着性力と塗膜力を有するため、金属や絶縁物表面
を被覆し、かつ粘着性を有する。さらに、常温で接着性
を有し、固化する熱可塑性の液状又はゲル状接着材料を
塗布し加熱してもよい。このような熱を加えると粘着す
るホットメルトタイプの絶縁材料を各部に具備し、巻線
構成後、例えば巻線の乾燥工程を利用して熱を加えるこ
とにより溶融させ、接着性を発揮させるように構成した
り、あるいは又、タンク内に収納した後、通電加熱した
り、外部より熱を加えることにより接着性を発揮させ
る。
【0014】このような構成を有する高電圧機器におい
ては、常温における組立て時においては、作業効率よく
組立てができ、組み立て後、加熱することにより絶縁物
が粘着性を有するようになり異物を捕獲する。特に気体
を流動させることにより内部に混入した異物がタンク壁
等の電界のきびしくない部分に設けられた接着性絶縁物
により捕獲されてしまうため異物が起立したり、高電圧
部へ移動したりすることがなくなる。
【0015】異物が粘着性絶縁物により捕獲され、ガス
の流動や電界の力によって起立したり移動することがな
くなるため、絶縁性能の低下が生じず、又、部分放電等
の発生が抑制できる。さらに組立て時においては粘着性
がないため、組立て時に異物を捲き込む虞れがなく、又
組立て作業の効率を阻害する虞れもない。
【0016】また、タンクや鉄心、鉄心クランプといっ
た金属表面を絶縁物で被覆するため、金属表面が生地の
場合に比べ絶縁信頼性が大幅に向上する効果も有する。
上記ガス絶縁変圧器においては、加熱すると接着性を有
する絶縁物を具備する位置は上記場所にのみ限定される
ものではなく、磁気シールドや磁気シールドの電界緩和
用静電シールド表面あるいは、特に巻線の内部では電界
のきびしくならない部分に設けることにより、異物を吸
着したのちの絶縁信頼性を低下させないようにすること
ができる。また、気体の流れが急速に変化する部分や気
体が衝突する部分、気体の流れを止めるために設けられ
ている部分等に熱を加えると接着性を有する絶縁物を設
けることにより、混入した異物を確実に捕らえ、電界の
きびしくなる部分への異物の到着を抑える効果が大きく
なる。
【0017】さらに加熱すると接着性を有する絶縁物
は、高温時のみ接着性を有し、常温では固化し接着性を
有しなくなる。例えば融点の低い絶縁材料を用いて構成
してもよい。このような材料を用いた場合、機器に高電
圧を印加する前に、まず加熱し気体を流動させる高温時
においては絶縁材料が粘着性を有するようになり、内部
に混入している金属異物を気体を流動させることにより
全て捕獲し、常温では異物を捕獲したまま固化する。従
って運転状態においては機器の温度にかかわらず、又、
接着性の有無にかかわらず異物が起立したり移動したり
することがなく機器の絶縁性能を低下させることはな
い。
【0018】また、本発明は先の実施例に挙げたガス絶
縁変圧器に限ることはなく、気体で絶縁する方式のガス
絶縁母線にも適用できる。ガス絶縁母線に適用した場合
を図2に示す。図2は金属容器21内に絶縁支持部材22を
用いて高電圧導体23を支持する構成で、絶縁性気体24が
封入される。これらの金属容器21の内面、絶縁支持部材
22の沿面及び高電圧導体23の表面のいずれかあるいは全
てに加熱すると粘着性を有する絶縁物11を塗布、又は貼
り付け、熱を加えた上で絶縁性気体を封入する。絶縁性
気体を封入する際の気体の流動により、組立て中あるい
は気体の封入に際し混入した異物が粘着性絶縁物により
捕獲される。従って特に運転時において金属性異物が起
立することはなく、また、高電圧導体や金属容器表面が
絶縁被覆されるため絶縁信頼性が大幅に向上する効果を
有する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絶縁性気体を封入してなる高電圧用機器内部の金属ある
いは絶縁物表面に加熱すると柔軟となり粘着性を有する
材料を具備するという簡単な手法により、組み立て中、
あるいは組み立て後混入した異物を確実にかつ安全な場
所に捕獲し、その結果、特に金属性異物の浮遊や流動が
効果的に防止され、絶縁性能低下の虞れのない高電圧用
機器を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高電圧用機器の断面図。
【図2】本発明の他の実施例の高電圧用機器の断面図。
【図3】従来の高電圧用機器の断面図。
【符号の説明】
1…鉄心、2…低圧巻線、3…高圧巻線、4…SF6
ス、5…タンク、6…配管、7…ガス強制循環器、8…
冷却器、9…ガス仕切板、10…鉄心クランプ、11…加熱
粘着性絶縁材料、21…金属容器、22…絶縁支持部材、23
…高電圧導体、24…絶縁性気体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体内部に絶縁性気体を封入してな
    る高電圧用機器において、熱粘着性を絶縁材を異物の発
    生しやすい部所に用いることを特徴とするガス絶縁高電
    圧用機器。
  2. 【請求項2】 前記異物の発生しやすい部所は前記絶縁
    性気体の流動速が急激に変化する部分である請求項1記
    載のガス絶縁高電圧用機器。
  3. 【請求項3】 前記異物は金属性異物である請求項1記
    載のガス絶縁高電圧用機器。
JP5107961A 1993-05-10 1993-05-10 ガス絶縁高電圧用機器 Pending JPH06318521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5107961A JPH06318521A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 ガス絶縁高電圧用機器

Applications Claiming Priority (1)

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JP5107961A JPH06318521A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 ガス絶縁高電圧用機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06318521A true JPH06318521A (ja) 1994-11-15

Family

ID=14472458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5107961A Pending JPH06318521A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 ガス絶縁高電圧用機器

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JP (1) JPH06318521A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003224019A (ja) * 2002-01-28 2003-08-08 Matsushita Electric Works Ltd 樹脂含浸コイル及び樹脂含浸コイルの製造方法
JP2020038927A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 東芝インフラシステムズ株式会社 モールド形静止誘導機器

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