JPH06317872A - 障壁層を含んで成る熱処理可能な画像生成要素 - Google Patents

障壁層を含んで成る熱処理可能な画像生成要素

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JPH06317872A
JPH06317872A JP6024147A JP2414794A JPH06317872A JP H06317872 A JPH06317872 A JP H06317872A JP 6024147 A JP6024147 A JP 6024147A JP 2414794 A JP2414794 A JP 2414794A JP H06317872 A JPH06317872 A JP H06317872A
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image
heat
poly
barrier layer
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JP6024147A
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Woiciech M Przezdziecki
マリア プルゼジーキ ウォジーチ
Jean Z Deruyter
ザイマー デ ライター ジーン
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持体中で加水分解副生成物の移動を防止す
る改良された熱処理可能な画像生成要素を提供する。 【構成】 (1)支持体、(2)感熱記録画像生成層も
しくはフォトサーモグラフィ画像生成層であって、前記
画像生成層がポリアルコキシシランを含んで成り、そし
て(3)前記画像生成層を上塗りする上塗り層から成る
画像生成要素であって、前記画像生成要素が、(4)前
記支持体および前記画像生成層の間に挟まれる障壁層で
あって、前記障壁層がポリ(珪酸)および水溶性ヒドロ
キシル含有モノマーもしくはポリマーから成る障壁層を
含んでなるを特徴とする熱処理可能な画像生成要素。 【効果】 カールを防止し、反対方向のセンシトメトリ
ー効果を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に画像生成要
素、特に、熱処理可能な画像生成要素に関する。より具
体的には、本発明は、保護上塗り層を含み、望ましくな
い横方向のカールを防止する感熱記録層もしくはフォト
サーモグラフィック層からなる画像生成要素に関する。
【0002】
【従来の技術】熱処理によって画像を生成する、フィル
ムおよびペーパーを含む熱処理可能な画像生成要素は周
知である。これ等の要素は、光に対して要素を像様に露
光し次ぎにその要素を均一に加熱して現像することによ
って画像を生成するフォトサーモグラフィ要素を包含す
る。これらの要素はまた、その要素を像様に加熱して画
像を生成する感熱記録要素も包含する。これらの要素
は、例えば、Research Disclosure 、1978年6月、
アイテムNo.17029および米国特許第3,08
0,254号、同3,457,075号および同3,9
33,508号各明細書に記載されている。
【0003】前記熱処理可能画像生成要素の重要な特徴
は、保護上塗り層である。十分に許容できるためには、
それら画像生成要素の保護上塗り層は、(a)熱処理中
に前記要素の層変型に対する耐性を与える、(b)熱処
理中に前記要素の揮発成分の減少を防止もしくは少なく
する、(c)前記要素の製造時、もしくは画像生成およ
び加熱処理の前の前記要素の保存時に、前記要素の一種
類以上の層から上塗り層に、必須の画像成分が移動する
ことを減少もしくは防止する、(d)前記要素の隣接層
に上塗り層が十分に接着することを可能にする、そして
(e)前記要素を製造、保存および処理する際の摩擦き
ずのような、クラッキングおよび望ましくない傷跡のな
い方がよい。
【0004】熱処理可能な画像生成要素のために特に好
ましい上塗り層は、米国特許第4,741,992号明
細書に記載するようなポリ(珪酸)からなる上塗り層で
ある。都合良く、水溶性ヒドロキシル含有モノマーもし
くはポリマーが、ポリ(珪酸)と共に上塗り層に組み込
まれている。米国特許第4,828,971号(198
9年5月9日発行)明細書に記載されるように、ポリ
(珪酸)およびポリ(珪酸)と適合する水溶性ヒドロキ
シル含有モノマーもしくはポリマーの組合せもまた、画
像生成層の反対側の支持体の裏引き層においても有用で
ある。
【0005】熱処理可能な画像生成要素の製造で最も困
難な問題の一つは、保護上塗り層が画像生成層に対し十
分な接着性を典型的に示さないことである。十分な接着
性を達成する問題は、画像生成層が典型的に疎水性であ
ることに対して上塗り層が典型的に親水性である事実に
よって特に増幅される。この問題の、一つの解決法は、
米国特許第4,886,739号(1989年12月1
2日発行)明細書に記載されており、ポリアルコキシシ
ランを、感熱記録画像生成組成物もしくはフォトサーモ
グラフィ画像生成組成物に加え、内部で加水分解して、
画像生成層および上塗り層中に存在するバインダーと架
橋することができるSi(OH)4 成分を生成すること
である。この問題の、もう一つの解決法は、米国特許第
4,942,115号(1990年7月17日発行)明
細書に記載されており、接着性促進層、特に接着促進タ
ーポリマーからなる層を、画像生成層および上塗り層の
間に挟むことである。
【0006】熱処理可能な要素と上塗り層との十分な接
着を提供する問題の公知の解決法は、それ等を商業的に
使用するのを妨げるある欠点を示す。例えば、画像生成
組成物にポリアルコキシシランを組み入れると、要素の
熟成時に接着性は徐々に増加するが、ポリアルコキシシ
ランの内部での加水分解は、ゆっくりであり、その速度
は塗布された層中の水の利用可能性に制約される。さら
に、加水分解の副生成物として生成されるアルコール、
例えばテトラエトキシシランの加水分解によって生成さ
れるエチルアルコールは、浸透性の小さい上塗り層を通
して逃げることができず、支持体中に移動する傾向があ
る。支持体は、典型的にポリエステル(通常、ポリ(エ
チレンテレフタレート)が多い)であり、その支持体中
にアルコールが移動すると、画像生成要素の取扱を非常
に困難にする大変望ましくない横方向のカールを生じ
る。横方向のカールという重大な結果は、程度は、非常
に僅かであるが、処理装置がジャミングする。
【0007】望ましくないカールの問題は、米国特許第
4,942,115号明細書に記載される接着促進中間
層を使用することにより少なくすることができるが、し
かしこの解決法は、反対のセンシトメトリー効果を生
じ、その方法を経済的に魅力の乏しいものにする追加の
塗布工程を必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が目指すところ
は、支持体中に加水分解副生成物の移動を防止する方法
を包含する改良された熱処理可能な画像生成要素を提供
することを目的とする方向である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、熱処理
可能な画像生成要素は、(1)支持体、(2)ポリアル
コキシシランを含んで成る感熱記録画像生成層もしくは
フォトサーモグラフィ画像生成層、(3)前記画像生成
層を上塗りする上塗り層、そして(4)前記支持体およ
び前記画像生成層の間に挟まれる障壁層であって、ポリ
(珪酸)および水溶性ヒドロキシル含有モノマーもしく
はポリマーから成る前記障壁層、から成る。
【0010】本発明の熱処理可能な画像生成要素に使用
する上塗り層は、上記のようないくつかの重要な機能を
果たす。この層をゼラチンもしくはポリ(ビニルアルコ
ール)のような親水性コロイドから構成することができ
るが、米国特許第4,741,992号明細書(198
8年5月3日発行)に記載されているポリ(珪酸)およ
び水溶性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポリマーか
ら構成するのが好ましい。
【0011】支持体、画像生成層、上塗り層および障壁
層に加えて、必要に応じて、本発明の熱処理可能な画像
生成要素は、下引き層および裏引き層のような追加の層
を包含することができる。特に有効な下引き層は、米国
特許第4,942,115号明細書(1990年7月1
7日発行)に記載されるポリマー接着性促進層である。
前記’115特許明細書に記載されるように、好ましい
接着促進剤は、2−プロペンニトリル、1,1−ジクロ
ロエテンおよびプロペン酸のターポリマー並びに2−プ
ロペン酸のメチルエステル、1,1−ジクロロエテンお
よびイタコン酸のターポリマーである。特に有用な裏引
き層は、ポリ(珪酸)および米国特許第4,828,9
71号明細書(1989年5月9日発行)に記載される
ようなそれと適合する水溶性ヒドロキシル含有モノマー
もしくはポリマーから成るものである。従って、本発明
の改良された熱処理可能な画像生成要素は、それぞれ、
ポリ(珪酸)から成る、即ち(1)米国特許第4,74
1,992号明細書に記載される要素を保護する目的を
持つ上塗り層、(2)米国特許第4,828,9711
号明細書に記載される、運搬を改良すること、静電気を
減少することそしてニュートンリングが生じるのを除去
することを目的とする裏引き層、および(3)加水分解
副生成物が画像生成層から移動することに対して支持体
を保護し、それにより本明細書に記載する横方向のカー
ルを防止することを目的とする障壁層の、三種類の異な
る層を含むことができる。
【0012】テトラエトキシシランの加水分解によって
生成するエチルアルコールのような加水分解副生成物
が、支持体に移動することを防止する良好な障壁特性
を、ポリ(珪酸)および水溶性ヒドロキシル含有モノマ
ーおよびポリマーの組合せから生成される障壁層が、提
供することがわかった。これは、処理装置のジャミング
のような深刻な問題を起こす横方向のカールの問題を効
果的に防止する
【0013】
【具体的な態様】本発明の熱処理可能な画像生成要素
は、黒白画像生成要素もしくは色素生成画像生成要素と
なることができる。画像生成層に、本発明の画像生成要
素は、画像生成層と保護上塗り層との間の効果的な接着
性を促進する作用を持つポリアルコキシシランを組み込
まなければならない。
【0014】本発明の範囲内の典型的な画像生成要素
は、バインダ(好ましくは、ヒドロキシル基を含んで成
るバインダ)中において、反応的に関連する、(a)写
真用ハロゲン化銀(内部におよび/もしくは外部に調製
されている)、(b)画像生成化合物[(i)有機銀塩
酸化剤(好ましくは、ベヘン酸銀のような長鎖脂肪酸の
銀塩)、(ii)有機銀塩酸化剤の還元剤(好ましく
は、フェノール性還元剤)の組合せからなるもの]、お
よび(c)任意の調色剤、を含む少なくとも一種類の画
像生成層を含んで成る。その様な画像生成要素を記載す
る文献は、例えば、米国特許第3,457,075号、
同4,459,350号、同4,264,725号、お
よび同4,741,992号の各明細書並びにResearch
Disclosure, 1978年6月、アイテム17029を
包含する。
【0015】本発明の方法において有用なポリアルコキ
シシラン類は、次ぎの式Iもしくは式IIによって表さ
れるものを包含する: I Si(OR14 II R2 −Si(OR3 3 (式中、R1 およびR3 はそれぞれ、メチル、エチル、
プロピルおよびブチルのような炭素原子数1〜4を持つ
非置換もしくは置換されたアルキルであり、そしてR2
は、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびn−オク
タデシルまたは非置換もしくは置換されたフェニルのよ
うな炭素原子数1〜22を持つ非置換もしくは置換され
たアルキルである)本発明の目的のための有用なポリア
ルコキシシラン類の具体的な例は、Si(OC2 5
4 、Si(OCH3 4 、C6 5 Si(OC2 5
3 、C6 5 Si(OCH3 3 、NH2 CH2 CH2
CH2 Si(OC2 5 3 、NH2 CH2 CH2 CH
2 Si(OCH3 3
【0016】
【化1】
【0017】、およびCH3 (CH2 17Si(OC2
5 3 、を包含する。ポリアルコキシシランを、画像
生成層と上塗り層との間の接着を改良するのに有効な量
で、画像生成層に、組み入れることができる。米国特許
第4,886,739号明細書(1989年、12月1
2日)に記載されるように、画像生成層の2.5〜20
重量%の量でポリアルコキシシランを用いることにより
良好な結果が得られる。また米国特許第4,886,7
39号明細書に記載されるように、ポリアルコキシシラ
ンの加水分解生成物と画像生成層および上塗り層の双方
に存在するバインダーとの間に架橋結合反応が起きると
信じられている。
【0018】本発明の熱処理可能な画像生成要素は、こ
の要素の製造時に適用される少なくとも一種類の上塗り
層を含んで成る。好ましくは上塗り層は、隣接する画像
生成層中のポリアルコキシシランと反応するヒドロキシ
ル基を持つ少なくとも一種類のポリマーから成る。この
ことは、画像生成層および隣接する上塗り層の間の接着
性を向上することができる。
【0019】画像生成層および任意の隣接層(例えば上
塗り層)の最適な層厚は、特定の要素、処理条件、熱処
理手段、所望する画像および層の特定の成分のような種
々の因子に依存する。特に有効な画像生成層厚は、典型
的に1〜10μm以内であり、好ましくは3〜7μmで
ある。特に有効な上塗り層厚もまた、典型的に1〜10
μm以内であり、好ましくは1〜3μmである。
【0020】有用な上塗り組成物は、典型的に透明であ
り、無着色である。上塗りが、透明で無着色でないとき
は、その時は、要素が、フォトサーモグラフィ要素の場
合は、画像を提供しかつ見るのに使用される放射線の波
長に対しては少なくとも透過性であることが必要であ
る。この上塗りは、最少濃度、最大濃度、もしくは写真
感度のような、フォトサーモグラフィ要素の場合のセン
シトメトリー特性のような要素の画像特性に著しく反対
の影響を与えない。
【0021】好ましくは、上塗り層組成物は、上塗り層
の50〜90重量%のポリ(珪酸)からなり、そしてポ
リ(珪酸)と適合することができる水溶性ヒドロキシル
含有ポリマーもしくはモノマーから成る。その様な上塗
り組成物は、たとえは、米国特許第4,741,992
号明細書に記載されている。水溶性ヒドロキシル含有ポ
リマーの例は、アクリルアミドポリマー、水溶性セルロ
ース誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、水溶性酢酸
セルロース、およびポリ(ビニルアルコール)である。
部分的に加水分解されているポリ(ビニルアルコール)
が好ましい。
【0022】記載する熱処理可能な画像生成要素は、多
層上塗り層のような多層ポリマー含有層を含むことがで
きる。例えば、熱処理可能な画像生成要素は、セルロー
ス誘導体のようなポリ(珪酸)以外のポリマーから成る
第一上塗り層、並びにポリ(珪酸)およびポリ(ビニル
アルコール)から成る第二上塗り層を含むことができ
る。
【0023】好ましい上塗りは、次式:
【0024】
【化2】
【0025】(式中、xは、少なくとも3〜約600の
範囲内の整数)により表されるポリ(珪酸)50〜90
重量%からなり、そしてまた10〜50%のポリ(ビニ
ルアルコール)を含んで成る。フォトサーモグラフィ要
素は、本質的に写真用ハロゲン化銀から成る感光性成分
から成る。フォトサーモグラフィ材料では、ハロゲン化
銀に由来する潜像銀が、処理時に、記載される画像生成
化合物のために触媒として作用すると信じられている。
写真用ハロゲン化銀の好ましい濃度は、フォトサーモグ
ラフィ材料中のベヘン酸銀1モル当り、写真用ハロゲン
化銀0.01〜10モルの範囲内である。必要ならば、
写真用ハロゲン化銀と組み合せて、他の感光性銀塩も有
効である。好ましい写真用ハロゲン化銀は、塩化銀、臭
化銀、臭塩化銀、臭沃化銀、塩臭沃化銀、およびこれら
ハロゲン化銀の混合物である。非常に微小な粒子の写真
用ハロゲン化銀は、特に有用である。写真用ハロゲン化
銀は、写真の技術分野で公知のいずれの方法によっても
調製することができる。写真用ハロゲン化銀を生成する
その様な方法および写真用ハロゲン化銀の形状は、例え
ば、Research Disclosure , 1978年12月、アイテ
ム17029およびResearch Disclosure ,1978年
6月、アイテム17643に記載されている。平板状粒
子感光性ハロゲン化銀もまた有用であり、例えば、米国
特許第4,435,499号明細書に記載されている。
上記Research Disclosure 刊行物に記載されるように、
写真用ハロゲン化銀を、洗浄しないかもしくは洗浄し
て、化学増感し、カブリを防止し、そして保存中の感度
低下に対して安定にすることができる。例えば、米国特
許第4,457,075号明細書に記載されるようにハ
ロゲン化銀を内部に調製することができ、もしくは写真
の技術分野において公知の方法により外部に調製するこ
とができる。
【0026】フォトサーモグラフィ要素は典型的に、有
機銀塩酸化剤(好ましくは、長鎖脂肪酸の銀塩)を含む
酸化−還元画像生成化合物から成る。その様な有機銀塩
は、照明時の暗色化に対して抵抗性がある。好ましい有
機銀塩酸化剤は、10〜30の炭素数を持つ長鎖脂肪酸
の銀塩である。有用な有機銀塩酸化剤の例は、ベヘン酸
銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、ヒ
ドロキシステアリン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチン酸
銀、およびパルミチン酸銀である。有機銀塩酸化剤の化
合物もまた有用である。脂肪酸の有機銀塩でない有用な
有機銀塩酸化剤の例は、安息香酸銀およびベンゾトリア
ゾール銀である。
【0027】フォトサーモグラフィ要素中の有機銀塩酸
化剤の最適な濃度は、所望する画像、特定の有機銀塩酸
化剤、特定の還元剤、および特定のフォトサーモグラフ
ィ要素に依存して変動する。有機銀塩酸化剤の好ましい
濃度は、要素中の銀1モル当り、有機銀塩酸化剤0.1
〜100モルの範囲内である。有機銀塩酸化剤の化合物
が存在する場合は、有機銀塩酸化剤の全濃度が、前記の
濃度範囲内であることが好ましい。
【0028】種々の還元剤が、フォトサーモグラフィ要
素において有効である。画像生成化合物の有用な還元剤
の例は、ビス−β−ナフトール類のような置換されたフ
ェノール類およびナフトール類;ヒドロキノン類、ピロ
ガロール類およびカテコール類のようなポリヒドロキシ
ベンゼン類;2,4−ジアミノフェノール類およびメチ
ルアミノフェノール類のようなアミノフェノール類;ア
スコルビン酸、アスコルビン酸ケタール類およびその他
のアスコルビン酸誘導体のようなアスコルビン酸還元
剤;ヒドロキシルアミン還元剤;1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンおよび4−メチル−4−ヒドロキシメチル−
1−フェニル−3−ピラゾリドンのような3−ピラゾリ
ドン還元剤;並びにスルホンアミドフェノール類、そし
て米国特許第3,933,508号、同3,801,3
21号各明細書およびResearch Disclosure , 1978
年6月、アイテム17029に記載されるような、フォ
トサーモグラフィ要素に有用であるとして公知のその他
の有機還元剤を包含する。フォトサーモグラフィ要素に
おいて、有機還元剤の化合物もまた有用である。
【0029】フォトサーモグラフィ要素において、好ま
しい有機還元剤は、米国特許第3,801,381号明
細書に記載されるようなスルホンアミドフェノール還元
剤である。有用なスルホンアミド還元剤の例は、2,6
−ジクロロ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、
ベンゼンスルホンアミドフェノール、および2,6−ジ
ブロモ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、並び
にそれらの化合物である。
【0030】フォトサーモグラフィ要素中の有機還元剤
の最適な濃度は、特定のフォトサーモグラフィ要素、所
望する画像、処理条件、特定の有機銀塩酸化剤、および
特定のポリアルコキシシランのような因子に依存して変
動する。フォトサーモグラフィ要素は、調色剤(またア
クチベータートナーもしくはトナー促進剤としても知ら
れている)を含んで成るのが好ましい。調色剤の化合物
もまた、フォトサーモグラフィ要素では有用である。有
用な調色剤および調色剤の化合物は、例えば、Research
Disclosure , 1978年6月、アイテム17029、
および米国特許第4,123,282号明細書に記載さ
れている。有用な調色剤の例は、例えば、フタルイミ
ド、N−ヒドロキシフタルイミド、N−カリウム−フタ
ルイミド、スクシンイミド、N−ヒドロキシ−1,8−
ナフタルイミド、フタラジン、1−(2H)−フタラジ
ノンおよび2−アセチルフタラジノンを包含する。
【0031】フォトサーモグラフィ要素では、後処理画
像安定剤および潜像維持安定剤が有用である。写真技術
の分野で公知のいずれの安定剤も上記のフォトサーモグ
ラフィ要素において有効である。有効な安定剤の実際の
例は、例えば米国特許第4,459,350号明細書に
記載されている光分解活性安定剤および安定剤先駆体で
ある。有用な安定剤のその他の例は、米国特許第3,8
77,940号明細書に記載されているような、アゾー
ルチオエーテル類並びにブロックトアゾリンチオン(blo
cked azolinethion)安定剤先駆体およびブロックトカル
バモイル安定剤先駆体を包含する。
【0032】記載する熱処理可能な要素は、単独でもし
くはベヒクルおよびバインダーとして組み合せて、並び
に種々の層中で、種々のコロイドおよびポリマーを含む
のが好ましい。有用な材料は、親水性もしくは疎水性で
ある。それ等は透明もしくは半透明であり、ゼラチン、
ゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デキストラン、ア
ラビアゴムのような多糖類、等のような天然物質、並び
にポリ(ビニルピロリドン)のような水溶性ポリビニル
化合物およびアクリルアミドポリマーのような合成高分
子物質の両方を包含する。有用なその他の合成高分子化
合物は、ラテックス形状のような分散されたビニル化合
物および特に写真要素の寸法安定性を高めるものを包含
する。有効なポリマーは、アルキルアクリレートおよび
メタクリレートようなアクリレート類、アクリル酸、ス
ルホアクリレート、並びに架橋結合部位を持つものの水
不溶性ポリマーを包含する。好ましい高分子材料および
樹脂は、ポリ(ビニルブチラール)、酢酸セルロースブ
チレート、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニ
ルピロリドン)、エチルセルロース、ポリスチレン、ポ
リ(塩化ビニル)、塩化ゴム、ポリイソブチレン、ブタ
ジエン−スチレンコポリマー、塩化ビニルおよび酢酸ビ
ニルのコポリマー、塩化ビニリデンおよび酢酸ビニルの
コポリマー、ポリ(ビニルアルコール)並びにポリカー
ボネートを包含する。
【0033】記載するフォトサーモグラフィ要素および
感熱記録要素は、有効な画像の生成を助けるとして知ら
れている添加剤を含むことができる。フォトサーモグラ
フィ要素は、Research Disclosure , 1978年12
月、アイテム17643およびResearch Disclosure ,
1978年12月、アイテム17029に記載されてい
るような、感度増加化合物として機能する現像改質剤、
増感色素、硬化剤、帯電防止剤、可塑剤および潤滑剤、
塗布助剤、蛍光増白剤、吸収およびフィルター色素を含
むことができる。
【0034】熱処理可能な要素は、種々の支持体を含ん
で成ることができる。有用な支持体の例は、ポリ(ビニ
ルアセタール)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
(エチレンテレフタレート)フィルム、ポリカーボネー
トフィルムおよび関連するフィルム並びに樹脂材料、並
びに紙、ガラス、金属および熱処理温度に耐えるその他
の支持体である。
【0035】熱処理可能な要素の層を、ディップコーテ
ィング、エアナイフコーティング、カーテンコーティン
グもしくはホッパーを用いた押出コーティングを包含す
る写真の技術分野で公知の塗布方法によって支持体上に
塗布する。必要ならば、2以上の層を同時に塗布する。
分光増感色素は、フォトサーモグラフィ要素に追加の感
度を与えるために有効である。有用な増感色素は、例え
Research Disclosure , 1978年12月、アイテム
17029およびResearch Disclosure , 1978年1
2月、アイテム17643に記載されている。
【0036】記載するフォトサーモグラフィ要素は、露
光および処理の前にフォトサーモグラフィ要素を安定に
するのを助ける熱安定剤を含んでなるのが好ましい。そ
のような熱安定剤は、貯蔵中にフォトサーモグラフィ要
素の安定性を改良することができる。好ましい熱安定剤
は、2−ブロモ−2−p−トリスルホニルアセトアミド
のような2−ブロモ−2−アリールスルホニルアセトア
ミド、2−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチア
ゾール、および6−メチルもしくは6−フェニル−2,
4−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジンのよう
な6位置換された2,4−ビス(トリブロモメチル)−
s−トリアジンである。
【0037】熱処理可能な要素を、種々のエネルギー形
態によって露光する。フォトサーモグラフィ要素の場合
では、このエネルギー形態は、写真用ハロゲン化銀が、
感受性を有するものを包含し、そして電磁スペクトルの
紫外、可視および赤外領域、並びに電子ビームおよびベ
ータ線、ガンマ線、X線、アルファ粒子、中性子線並び
にレーザーで作られる非コヒーレント(位相が異なる)
もしくはコヒーレント(同位相)のいずれかの形態の粒
子線(波状)エネルギーのその他の形態を包含する。露
光は、写真用ハロゲン化銀の分光増感に従って、モノク
ロマチック、オルソクロマチック、もしくはパンクロマ
チックである。像様露光は、フォトサーモグラフィ要素
中に現像可能な潜像を生成するのに十分な時間および強
度であることが好ましい。
【0038】フォトサーモグラフィ要素を像様露光した
後、熱処理温度に要素全体を単に加熱することにより生
じた潜像を現像する。この単に全体的に加熱すること
は、フォトサーモグラフィ要素を、画像が生成するまで
(例えば、約0.5〜約60秒以内)、約90℃〜18
0℃の範囲内の温度に加熱することを含む。熱処理温度
を高くしたり低くしたりすることにより、処理時間を短
くしたり長くすることは有効である。好ましい熱処理温
度は、約100℃〜約130℃の範囲内である。
【0039】感熱記録要素の場合では、画像生成のため
の熱エネルギー源および方法は、感熱記録画像生成技術
の分野において公知であるいずれの像様熱露光源および
方法とすることができる。感熱記録画像生成方法は、例
えば、赤外線加熱方法、レーザー、マイクロウエーブ加
熱方法等である。フォトサーモグラフィおよび感熱記録
画像生成の技術の分野において公知の加熱方法は、露光
済のフォトサーモグラフィ要素に所望する処理温度を提
供するのに有効である。加熱方法は、例えば、簡単な加
熱板、アイロン、ローラー、加熱ドラム、マイクロウエ
ーブ加熱方法、加熱空気等である。
【0040】熱処理は、圧力および湿度の雰囲気条件下
で行われるのが好ましい。大気圧および大気湿度外の条
件も有効である。熱処理可能な要素成分を、所望する画
像を与える要素中のいずれの場所にも置くことができ
る。必要ならば、一種類以上の成分を要素中の一種類以
上の層に置くことができる。例えば、ある場合では、還
元剤、調色剤、安定剤および/もしくはその他の添加剤
を、要素のフォトサーモグラフィ画像生成層上の上塗り
層に、ある割合で含むことが望ましい。ある場合では、
このことは、添加物が要素の画像生成層中を移動するこ
とを少なくする。
【0041】画像生成化合物の成分が、所望する画像を
生成するためにお互いに「組合わさる」ことが必要であ
る。「組合わさる」の語は、本明細書では、フォトサー
モグラフィ要素中で、写真用ハロゲン化銀と画像生成化
合物とが、所望する処理そして有効な画像を生成するこ
とを可能にする、お互いに関連する、位置にあることを
意味する。
【0042】上記のように、本発明の改良された熱処理
可能な画像生成要素は、支持体と画像生成層との間に挟
まれた障壁層を含む。障壁層の目的は、画像生成組成物
に組み込まれたポリアルコキシシランの加水分解副生成
物が支持体中に移動し、横方向のカールを生じることか
ら画像生成層の成分を保護することである。障壁層は、
上記のようなポリ(珪酸)、そしてまた上記のような水
溶性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポリマーから成
る。障壁層は、50〜90重量%のポリ(珪酸)および
10〜50重量%のヒドロキシル含有モノマーもしくは
ポリマーを含んで成るのが好ましい。最も好ましくは、
障壁層は、ポリ(珪酸)およびポリ(ビニルアルコー
ル)の混合物を含んで成る。
【0043】典型的に障壁層は、1〜10μmの範囲の
層厚、好ましくは1〜3μmの層厚を有する。通常は、
障壁層にマット剤を組み込む必要は無いけれども、マッ
ト剤は、典型的にポリ(珪酸)上塗り層およびポリ(珪
酸)裏引き層中で用いられる。
【0044】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳しく説
明する。以下の実施例では、テトラエトキシシランを
「TEOS」という。例1〜3 フォトサーモグラフィ組成物を、ポリ(エチレンテレフ
タレート)フィルム支持体上の一方の側に裏引き層を塗
布し、次ぎに反対側に下引き層、障壁層、画像生成層お
よび上塗り層を塗布することにより調製した。裏引き層
は、ポリ(珪酸)、ポリ(ビニルアルコール)およびメ
チルメタクリレートビーズを含み、米国特許第4,82
8,971号明細書(1989年5月9日発行)の例1
に記載するものと同じであった。下引き層は、ポリ(2
−プロペンニトリル−コ−1,1−ジクロロエタン−コ
−2−プロペン酸)を含み、米国特許第4,942,1
15号明細書(1990年7月17日発行)の例1に記
載するものと同じであった。障壁層は、ポリ(珪酸)お
よびポリ(ビニルアルコール)を、ポリ(ビニルアルコ
ール)1重量部当りポリ(珪酸)1.25重量部の割合
で含み、340mg/m2 の量で塗布した。画像生成層
は、TEOSを含み、TEOSが1.5g/m2 の量存
在したこと以外は、米国特許第4,886,739号明
細書の例1に記載するものと同じであった。上塗り層
は、ポリ(珪酸)およびポリ(ビニルアルコール)を含
み、米国特許第4,741,992号明細の表1の例B
に記載するものと同じであった。
【0045】障壁層を例1の障壁層の塗布重量の50%
で塗布したことだけが例1と異なる第二番目の要素(例
2)を調製した。障壁層を例1の障壁層の塗布重量の2
5%で塗布したことだけが例1と異なる第三番目の要素
(例3)を調製した。比較の目的で、対照要素(対照
A)を、障壁層を除いたこと以外は、例1と同じになる
ように調製した。
【0046】上記の4種類の要素をそれぞれを露光し、
処理し、そして次ぎのテストテープT1 、T2 およびT
3 を用いる接着テストで評価した。 テープ* 接着強度(g/1.9cm)1 −SCOTCH Magic Tape #811 25 T2 −SCOTCH Magic Tape #810 250 T3 −HIGHLAND 3m 5910 透明テープ 450 *これらのテープは、Minnesota Minin
g and Manufacturing Compa
nyから市販されている。
【0047】接着テストでは、前記テープをサンプルに
積層して、その後約180度の角度で引き離した。その
表面を調べて、次ぎの格付けに従って評価した。 S − 剥離 PS − 部分的に剥離 NS − 剥離無し 上記の4種類の要素をまた、写真フィルムのカールを測
定するANSI テストPH1.29−1971と呼ば
れるAmerican National Stand
ards Institute,Inc.のテスト方法
を用いてそれらのカール特性に関しても評価した。報告
されたカール値は、それぞれ4回のテストの平均を表
す。新品のフィルム(50℃および相対湿度15%で2
週間保存したフィルム並びに38℃および相対湿度50
%で2週間保存したフィルム)について測定するセンシ
トメトリー特性(即ち、感度、DmaxおよびDmi
n)に関して追加のテストを、実施した。接着およびカ
ール測定値を次ぎの表Iに報告し、センシトメトリー測
定値を表IIに報告する。
【0048】 表I 接着テスト テストNo. ANSIカール 1 2 3 例1 5 NS NS NS 例2 7 NS NS NS 例3 8 NS NS NS 対照A 14 NS NS NS
【0049】
【表1】
【0050】表Iのデータによって示されるように、例
1〜3のフォトサーモグラフィフィルム(本発明の障壁
層を含む)は、対照Aのフォトサーモグラフィフィルム
(障壁層を含まない)よりも非常に低いカール値を示
す。接着テストでは、4種類のフィルム共全て良好な結
果を示した。これらの結果は、障壁層が、ポリアルコキ
シシランの加水分解により生じる副生成物が支持体中に
移動することを防止するのに有効であることを示す。
【0051】表IIのデータによって示されるように。
例1〜3のように下引き層を覆う障壁層を有するもの
が、対照Aによって示されるものよりも高い感度を提供
する。特に、下引き層は感度低下を起こす傾向があり、
これは障壁層を用いることによって防止される。例4 フォトサーモグラフィ要素を、製造規模の装置を用いて
調製した。この要素は、画像生成層が、僅か0.5g/
2 の量のTEOSを含んだこと以外は、例1〜3に記
載するものと同一のものであった。比較の目的のため
に、対照要素B、CおよびDもまた調製した。対照B
は、障壁層が除かれている点で例4と異なる。対照C
は、障壁層が除かれ、そして画像生成層にTEOSを含
まれていない点で例4と異なる。対照Dは、障壁層が除
かれ、画像生成層にTEOSを含まれてなく、そして下
引き層が除かれている点で例4と異なる。
【0052】上記の4種類の要素をそれぞれを露光し、
処理し、そしてすでに記載した方法で、接着性、カール
特性およびセンシトメトリー特性を評価した。接着性、
カール特性の結果を表IIIに報告する。報告したカー
ル測定値は、6回の平均であり、前記要素を60℃で2
4時間加熱した後のカール値を含む。生フィルムおよび
処理済みフィルムの両方について、接着テストを実施し
た。新品のフィルム、50℃および相対湿度15%で4
週間保存したフィルム、および25℃および相対湿度5
0%で4週間保存したフィルムについて実施したセンシ
トメトリーテストの結果を、表IVに報告する。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】表IIIのデータによって示されるよう
に、例4のフォトサーモグラフィフィルム(本発明の障
壁層を含む)は、カールが少ない、良好な接着性を示し
た。対照B(障壁層が除かれている)は、良好な接着性
示したが、カール値がよくなかった。対照CおよびD
は、画像生成層にTEOSが含まれていないのでカール
の問題は、悪くなかったが、同じ理由で、不十分な接着
特性を示した。
【0056】表IVのデータによって示されるように、
下引き層の存在による反対方向のセンシトメトリー効果
のため、対照BおよびCに関して感度低下が生じた。障
壁層がこの反対方向のセンシトメトリー効果を防止する
ので、感度低下は、例4に関しては生じず、下引き層が
除かれている対照Dに匹敵する感度値を与えた。要約す
ると、実験データは、障壁層が、画像生成層に由来する
加水分解副生成物が支持体中に移動することにより生じ
るカールを防止する効果があるばかりでなく、下引き層
の使用により生じる反対方向のセンシトメトリー効果を
防止する効果があること確認した。本発明に従って障壁
層を使用すると、画像生成層においてポリアルコキシシ
ランの使用を容易にし、ポリアルコキシシランが提供す
る接着性の強化の利点を達成し、同時にセンシトメトリ
ー特性を良くし、そして過度の望ましくないカールを全
く無くすることができる。本発明の障壁層は、ポリ(珪
酸)および水溶性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポ
リマーから成る。これらと同じ成分はまた、保護上塗り
層および下引き層の一方もしくは両方を形成するために
用いることができる。
【0057】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神および範囲内で変更および改造が可
能であることは、理解されるであろう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)支持体、(2)感熱記録画像生成
    層もしくはフォトサーモグラフィ画像生成層であって、
    前記画像生成層がポリアルコキシシランを含んで成り、
    そして(3)前記画像生成層を上塗りする上塗り層から
    成る画像生成要素であって、前記画像生成要素が、
    (4)前記支持体および前記画像生成層の間に挟まれる
    障壁層であって、前記障壁層がポリ(珪酸)および水溶
    性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポリマーから成る
    障壁層を含んで成ることを特徴とする熱処理可能な画像
    生成要素。
JP6024147A 1993-02-22 1994-02-22 障壁層を含んで成る熱処理可能な画像生成要素 Pending JPH06317872A (ja)

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US020912 1993-02-22
US08/020,912 US5264334A (en) 1993-02-22 1993-02-22 Thermally processable imaging element comprising a barrier layer

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