JP2656973B2 - フォトサーモグラフィ要素の製造方法 - Google Patents

フォトサーモグラフィ要素の製造方法

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JP2656973B2
JP2656973B2 JP1084142A JP8414289A JP2656973B2 JP 2656973 B2 JP2656973 B2 JP 2656973B2 JP 1084142 A JP1084142 A JP 1084142A JP 8414289 A JP8414289 A JP 8414289A JP 2656973 B2 JP2656973 B2 JP 2656973B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、得られた要素を光に露光するに際し増加し
た潜像安定性を示すようにすることができる工程の組合
せからなるフォトサーモグラフィハロゲン化銀要素の製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
熱処理によって画像を作るための、フィルム及び紙を
含む熱処理可能画像形成要素は知られている。これらの
要素には、光に画像様露光し、次いで該要素を均一に加
熱することによる現像によって画像が形成されるフォト
サーモグラフィ要素が含まれる。このような要素には、
典型的に、フェノール性還元剤を伴うベヘン酸銀のよう
な、酸化−還元画像形成組合せと組み合わせて、感光性
成分として、in situで及び/又はex situで製造された
感光性ハロゲン化銀が含まれる。このような要素は、例
えば、Research Disclosure,1978年6月、Item,No.1702
9、米国特許第3,457,075号及び同第3,933,508号に記載
されている。
〔発明が解決すべき課題〕
フォトサーモグラフィハロゲン化銀要素、特にレーザ
記録用に設計されたフォトサーモグラフィハロゲン化銀
フィルムによって示される問題点は、該要素がしばしば
所望よりも低い潜像安定性を示すことである。この問題
点は、フォトサーモグラフィハロゲン化銀要素が、要素
の感光性層中に潜像を形成するために画像様露光された
後、数時間まで可視画像を現像するために均一に加熱さ
れないとき、現像された画像中の感光度(speed)損失
により具現化される。
高価な添加剤を添加する必要なく、改良された潜像安
定性を示すフォトサーモグラフィハロゲン化銀要素の製
造方法についてのニーズは続いている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(a)in situで又はex situで製造され
た、感光性ハロゲン化銀、(b)(i)酸化剤としてカ
ルボン酸の銀塩及び(ii)カルボン酸の銀塩のための有
機還元剤を含む酸化−還元画像形成組合せ並びに(c)
ポリマーバインダー、典型的にポリ(ビニルブチラー
ル)を含む少なくとも一層から成るフォトサーモグラフ
ィ要素の製造方法であって、 (I)該層の製造の間に8〜22個の炭素原子から成るア
ルキルカルボン酸を添加し、そして、 (II)感光性ハロゲン化銀から成る層を製造した後で、
要素を光に露光する前に、該要素が増加した潜像安定性
を示すことができるのに十分な温度及び時間で該層を均
一に加熱することからなる方法を提供することによっ
て、前記課題を解決することができる。加熱工程(II)
は、典型的に、約75〜105℃の範囲内、好ましくは80〜8
5℃の範囲の温度で行なわれる。
上記工程(II)での最適加熱時間は、特定のフォトサ
ーモグラフィ要素、特定のアルキルカルボン酸及び工程
(II)での加熱温度に依存して変えることができる。典
型的には、工程(II)での加熱時間は、60〜210秒、特
に120〜180秒の範囲内である。
〔操作の態様〕
工程(I)からのアルキルカルボン酸が存在するとき
加熱工程(II)の結果として要素中に生じる反応は、得
られたフォトサーモグラフィ要素が、フォトサーモグラ
フィ要素を光に露光するに際し増加した潜像安定性を示
すようにすることができる。
工程(I)でフォトサーモグラフィ要素に添加される
アルキルカルボン酸は、8〜22個の炭素原子を含む全て
のアルキルカルボン酸である。これらのアルキルカルボ
ン酸は側鎖のある又は側鎖の無いアルキルカルボン酸と
することができる。これはまた、置換されていないか又
は要素の所望の性質に悪影響を与えない基で置換されて
いてよい。代表的な有用なアルキルカルボン酸には、オ
クタン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アラキジン酸及びベヘン酸が含まれる。
このようなアルキルカルボン酸の組合せも有用である。
これらのアルキルカルボン酸は有機化合物合成技術に
おいて知られたものであり、商業的に入手できるか又は
当該技術で公知の方法により製造することができる。
パルミチン酸は好ましいアルキルカルボン酸である。
フォトサーモグラフィハロゲン化銀要素中のアルキル
カルボン酸の有用な濃度は、典型的に、全銀のモル当り
アルキルカルボン酸1〜100gの範囲内である。パルミチ
ン酸のようなアルキルカルボン酸の好ましい濃度は、銀
のモル当りアルキルカルボン酸5〜25gの範囲内であ
る。アルキルカルボン酸の最適な濃度は、フォトサーモ
グラフィ要素中の成分、処理条件及び加熱工程(II)の
温度に依存して変動する。
本発明方法の工程(I)及び(II)は、アルキルカル
ボン酸と相溶性である上記成分を含むフォトサーモグラ
フィハロゲン化銀要素の製造に於ける潜像保持安定性を
改良するために有用である。フォトサーモグラフィハロ
ゲン化銀要素は、黒白画像形成要素又は画像受容層への
色素画像転移のために設計された要素のような色素形成
性フォトサーモグラフィハロゲン化銀要素である。本発
明方法の工程(I)及び(II)は、例えば、米国特許第
3,457,075号、同第4,459,350号、同第4,264,725号及びR
esearch Disclosure,1978年6月、Item No.17029に記載
されているような要素の製造に有用である。本発明方法
の工程(I)及び(II)は、反応的関係で、ポリ(ビニ
ルブチラール)のようなバインダー中に、(a)ex sit
uで及び/又はin situで製造された、感光性ハロゲン化
銀並びに(b)(i)有機銀塩酸化剤、好ましくはベヘ
ン酸銀のような長鎖脂肪酸の銀塩と(ii)有機銀塩酸化
剤のための還元剤、好ましくはフェノール性還元剤とか
ら成る酸化−還元画像形成組合せを載せた支持体から成
るフォトサーモグラフィハロゲン化銀要素を製造する際
に特に有用である。フォトサーモグラフィハロゲン化銀
要素は、任意の調色剤(toning agent)及び画像安定剤
のような、有用な画像を与えることを助けるための当該
技術で公知の他の添加剤を含んでいてもよい。
上記方法によって製造される好ましいフォトサーモグ
ラフィ要素は、反応的関係で、バインダー、特にポリ
(ビニルブチラール)バインダー中に、(a)in situ
で及び/又はex situで製造された、感光性ハロゲン化
銀、(b)(i)ベヘン酸銀と(ii)ベヘン酸銀のため
のフェノール性還元剤とを含む酸化−還元画像形成組合
せ、(c)サクシンイミドのような調色剤、及び(d)
2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホニル)ア
セトアミドのような画像安定性を載せた支持体から成
る。
フォトサーモグラフィ要素は、典型的に、望ましくな
い汚染から要素を保護する役目をするオーバーコート層
を有している。このようなオーバーコート層は、例えば
フォトサーモグラフィ技術に記載されているようなポリ
マーである。このようなオーバーコート層はまた、米国
特許第4,741,992号に記載されているようなポリ(ケイ
酸)及びポリ(ビニルアルコール)から成るオーバーコ
ートであってもよい。
フォトサーモグラフィ要素の各層の最適層厚さは、処
理条件、熱処理方法、要素の特別の成分及び所望の画像
のような要件に依存している。典型的には、各層は、約
1〜10μmの範囲内の層厚を有している。
フォトサーモグラフィ要素は写真ハロゲン化銀から実
質的に成る感光性成分を含む。フォトサーモグラフィ要
素に於て、写真ハロゲン化銀からの潜像銀は、処理に於
ける上記酸化−還元画像形成組合せのための触媒として
作用するものと思われる。写真ハロゲン化銀の好ましい
濃度は、フォトサーモグラフィ要素中のベヘン酸銀(有
機銀塩酸化剤)のモル当りハロゲン化銀約0.01〜10モル
の範囲内である。所望により他の感光性銀塩を写真ハロ
ゲン化銀と組み合わせることも有用である。好ましい写
真ハロゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、臭沃化銀、塩臭沃
化銀及びこれらハロゲン化銀の混合物である。非常に微
細な粒子写真ハロゲン化銀が特に有用である。写真ハロ
ゲン化銀は、写真技術で公知の全ての方法によって製造
できる。写真ハロゲン化銀を形成するためのこのような
方法及びこのようなハロゲン化銀の形態は、例えば、Re
search Disclosure,1978年12月、Item No.17643及びRes
earch Disclosure,1978年6月、Item No.17029に記載さ
れている。例えば、米国特許第4,453,499号に記載され
ているような、平板状粒子感光性ハロゲン化銀も有用で
ある。
写真ハロゲン化銀は、上記Research Disclosure刊行
物に記載されているようにして、洗浄しないか又は洗浄
し、化学増感し、カブリの形成に対し保護し、そして保
存中の感光度の損失に対して安定化する。ハロゲン化銀
は例えば米国特許第3,457,075号に記載されているよう
にしてin situで製造できる。任意にハロゲン化銀は写
真技術で公知のようにex situで製造できる。
フォトサーモグラフィ要素は、典型的に、有機銀塩酸
化剤、好ましくは長鎖脂肪酸の銀塩を含む酸化−還元画
像形成組合せからなる。このような有機銀塩酸化剤は、
照射で黒ずみ(darkening)に対し抵抗する。好ましい
有機銀塩酸化剤は、10〜30個の炭素原子を含む長鎖脂肪
酸の銀塩である。有用な有機銀塩酸化剤の例は、ベヘン
酸銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、
カプリン酸銀、ミリスチン酸銀及びパルミチン酸銀であ
る。有機銀塩酸化剤の組合せも有用である。脂肪酸の銀
塩ではない有用な銀塩酸化剤の例には、例えば、安息香
酸銀及び銀ベンゾトリアゾールが含まれる。
フォトサーモグラフィ材料中の有機銀塩酸化剤の最適
濃度は、所望の画像、特定の有機銀塩酸化剤、特定の還
元剤、フォトサーモグラフィ組成物中の特定の脂肪酸及
び特定のフォトサーモグラフィ要素に依存して変わる。
有機銀塩酸化剤の好ましい濃度は、典型的には、フォト
サーモグラフィ要素中の全銀のモル当り0.5〜0.90モル
の範囲内である。有機銀塩酸化剤の組合せが存在すると
き、有機銀塩酸化剤の全濃度は上記濃度範囲内である。
種々の還元剤が酸化−還元画像形成組合せにおいて有
用である。有用な還元剤の例には、米国特許第3,933,50
8号及びResearch Disclosure,1978年6月、Item No.170
29に記載されているような、ビスβ−ナフトールのよう
な置換フェノール及びナフトール;ヒドロキノン、カテ
コール及びピロガロールのようなポリヒドロキシベンゼ
ン;2,4−ジアミノフェノール及びメチルアミノフェノー
ルのようなアミノフェノール還元剤;アスコルビン酸、
アスコルビン酸ケタール及び他のアスコルビン酸誘導
体;ヒドロキシルアミン還元剤、3−ピラゾリドン還元
剤;スルホンアミドフェノール還元剤が含まれる。有機
還元剤の組合せもまた有用である。
フォトサーモグラフィ材料中の好ましい有機還元剤
は、米国特許第3,801,321号に記載されているようなス
ルホンアミドフェノール還元剤である。有用なスルホン
アミドフェノール還元剤の例には、2,6−ジクロロ−4
−ベンゼンスルホンアミドフェノール、ベンゼンスルホ
ンアミドフェノール、2,6−ジブロモ−4−ベンゼンス
ルホンアミドフェノール及びそれらの混合物が含まれ
る。
フォトサーモグラフィ材料中の還元剤の最適濃度は、
特定のフォトサーモグラフィ要素、所望の画像、処理条
件、特定の有機銀塩酸化剤及びフォトサーモグラフィ材
料の製造条件のような要因に依存して変わる。有機還元
剤の特に有用な濃度は、フォトサーモグラフィ材料中の
銀のモル当り還元剤0.2〜2.0モルの範囲内である。有機
還元剤の組合せが存在するとき、還元剤の全濃度は好ま
しくは上記濃度範囲内である。
フォトサーモグラフィ材料は好ましくは、活性剤−調
色剤又は調色剤−促進剤としても知られている調色剤か
ら成る。調色剤の組合せは、フォトサーモグラフィ材料
で有用である。最適調色剤又はその組合せは、特定のフ
ォトサーモグラフィ材料、所望の画像及び処理条件のよ
うて要因に依存する。有用な調色剤及び調色剤組合せの
例には、例えば、Research Disclosure,1978年6月、It
em No.17029及び米国特許第4,123,282号に記載されたも
のが含まれる。有用な調色剤の例には、フタルイミド、
N−ヒドロキシフタルイミド、N−カリウムフタルイミ
ド、サクシンイミド、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタル
イミド、フタルアジン、1−(2H)−フタルアジノン及
び2−アセチルフタルアジノンが含まれる。
安定剤もまたフォトサーモグラフィ要素で有用であ
る。このような安定剤及び安定剤プレカーサーの例は、
例えば、米国特許第4,459,350号及び同第3,877,940号に
記載されている。このような安定剤には、光分解的に活
性な安定剤及び安定剤プレカーサー、アゾールチオエー
テル並びにブロックされたアゾリンチオン安定剤プレカ
ーサー及びカルバモイル安定剤プレカーサーが含まれ
る。
上記のようなフォトサーモグラフィ材料は、好ましく
は、種々のコロイド及びポリマーを、単独又は組合せ
で、ベヒクル、結合剤として、種々の層に含む。有用な
物質は疎水性又は親水性である。これらは透明又は半透
明であり、蛋白質、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体、
セルロース誘導体、デキストリンのような多糖類、アラ
ビヤゴム、及び類似物のような天然に生じる物質並びに
ポリ(ビニルピロリドン)及びアクリルアミドポリマー
のようなポリビニル化合物のような合成ポリマー物質の
両者を含む。有用な他の合成ポリマー化合物には、ラテ
ックス形態であるような分散したビニル化合物及び特に
写真材料の寸法安定性を増大させるようなものが含まれ
る。有効なポリマーには、アルキルアクリレート及びメ
タクリレート、アクリル酸、スルホアクリレート並びに
硬膜又は硬化を容易にする架橋サイトを有するもののポ
リマーが含まれる。好ましい高分子量ポリマー及び樹脂
には、ポリ(ビニルブチラール)、セルロースアセテー
トブチラール、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ
(ビニルピロリドン)、エチルセルロース、ポリスチレ
ン、ポリ(塩化ビニル)、塩素化ゴム、ポリイソブチレ
ン、ブタジエン−スチレンコポリマー、塩化ビニル−酢
酸ビニルコポリマー、ポリ(ビニルアルコール)及びポ
リカーボネートなどが含まれる。
フォトサーモグラフィ材料は、Research Disclosure,
1978年6月、Item No.17029及びResearch Disclosure,1
978年12月、Item No.17643に記載されているような、感
光度増加化合物として機能する現像変性剤、増感色素、
硬膜剤、帯電防止層、可塑剤及び滑剤、被覆助剤、増白
剤、吸収及び濾光色素並びに他の添加剤を含んでもよ
い。
フォトサーモグラフィ要素の層は、ディップコーティ
ング、エアーナイフコーティング、カーテンコーティン
グ又はホッパーを使用する押し出しコーティングを含
む、写真技術で公知の被覆方法により、支持体上に被覆
される。所望により、2個又は3個以上の層を同時に被
覆してもよい。
要素及び組成物に追加された感光度を与えるために、
分光増感色素がフォトサーモグラフィ材料に於て有用で
ある。有用な増感色素は、例えばResearch Disclosure,
1978年6月、Item No.17029及びResearch Disclosure,1
978年12月、Item No.17643に記載されている。
上記のフォトサーモグラフィ要素は、また好ましく
は、画像様露光及び熱処理する前にフォトサーモグラフ
ィ要素を安定化させることを助けるための熱安定剤を含
んでいてもよい。このような熱安定剤は、貯蔵の間フォ
トサーモグラフィ要素の安定性を改良する助けをする。
典型的な熱安定剤は、(a)2−ブロモ−2−p−トリ
ルスルホニルアセトアミドのような2−ブロモ−2−ア
リールスルホニルアセトアミド;(b)2−(トリブロ
モメチルスルホニル)ベンゾチアゾール;及び(c)6
−メチル又は6−フェニル−2,4−ビス(トリブロモメ
チル)−s−トリアジンのような6−置換−2,4−ビス
(トリブロモメチル)−s−トリアジンである。
フォトサーモグラフィ要素は、種々の形態のエネルギ
ーの手段により画像様露光される。このようなエネルギ
ーの形態には、感光性ハロゲン化銀が感光性であるもの
が含まれ、電子ビーム及びベータ放射線のような紫外、
可視及び赤外領域の電磁スペクトル、ガンマー線、X−
線、アルファ粒子、中性子放射線並びにノンコヒーレン
ト(ランダム相)又はレーザにより作られるようなコヒ
ーレント(相内)形態にある波状放射エネルギーの他の
形態が含まれる。露光は、写真ハロゲン化銀の分光増感
に依存して、モノクロマチック、オルソクロマチック又
はパンクロマチックである。画像様露光は、好ましくは
フォトサーモグラフィ要素中に現像できる潜像を作るた
めに十分な時間と強度である。フォトサーモグラフィ要
素の画像様露光の後で、適度に上昇させた温度に要素を
全体的に加熱することによって、得られた潜像は単に現
像される。この全体加熱は、単に、露光したフォトサー
モグラフィ要素を約90〜150℃の範囲の温度に、約0.5〜
60秒の範囲内のような現像された画像が現われるまで加
熱することを含む。加熱時間の長さを増加するか減少す
ることにより、上記範囲内のより高い又はより低い温度
が、所望の画像、フォトサーモグラフィ要素の特定の成
分及び加熱手段に依存して有用である。好ましい処理温
度は、約100〜130℃の範囲内である。
フォトサーモグラフィ技術で公知の加熱手段が、所望
の処理温度を与えるために有用である。加熱手段として
は、例えば、簡単なホットプレート、アイロン、ローラ
ー、加熱ドラム、マイクロ波加熱手段、加熱空気又は類
似物を用いることができる。
熱処理は、好ましくは、環境条件の圧力及び湿度で行
なわれる。所望により、通常の大気条件以外の条件が使
用できる。
フォトサーモグラフィ要素の成分は、所望の画像を与
える要素中にどのような配置にあってもよい。所望によ
り、要素の1個又は2個以上の成分は、要素の1個又は
2個以上の層中に存在することができる。例えば、ある
場合には、あるパーセントの有機還元剤、調色剤、安定
剤プレカーサー及び/又は他の添加物は、フォトサーモ
グラフィ要素のオーバーコート層に含まれることが望ま
しい。
画像形成組合せの成分は、所望の画像を作るために互
いに「協働的に」あることが必要である。用語「協働的
に」は、本明細書に於て、感光性ハロゲン化銀と画像形
成組合せとが、互いの関係で所望の処理ができ有用な画
像を作る配置にあることを意味する。
〔実施例〕
下記実施例で本発明を更に説明する。
例1(実施例) 本例は本発明例を示す。下記成分を混合してエマルジ
ョン(A)を形成した。成 分 グラム ベヘン酸銀分散液(ポリビニルブチラール(商 標BUTVAR B−76,Monsanto Co.(U.S.A.)から 入手)のメチルイソブチルケトン(MIBK)8.5 重量%溶液中に、ベヘン酸銀19.4重量%を含有 )(有機銀塩酸化剤) 34.31 臭化銀(BUTVAR B−76の5重量%MIBK溶液中に 、36.62g Ag/1を含む臭化銀エマルジョン) 17.3 成 分 グラム 沃化ナトリウム(アセトン中NaI4重量%)(感 光度増加添加剤) 1.67 サクシンイミド(BUTVAR B−76の8.5重量%ア セトン溶液中に10重量%)(調色剤) 7.97 SF−96(MIBK中にSF−96を10重量%、SF−96は シリコーンであり、General Electric Co.,U.S .A.の商標である)(界面活性剤) 0.15 2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホ ニル)アセタミド(BUTVAR B−76の8.5重量% アセトン溶液中に2.5重量%)(カブリ防止剤 ) 4.4 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1− ナフチル)−s−トリアジン(BUTVAR B−76の 8.5重量%アセトン溶液中に2.5重量%)(プリ ントアップ安定剤) 1.1 成 分 グラム 増感色素(BUTVAR B−76の8.5重量%アセトン 溶液中に0.1重量%) 8.66 ベンゼンスルホンアミドフェノール(BUTVAR B −76の8.5重量%アセトン溶液中に10重量%) (現像剤) 18.98 BUTVAR B−76(アセトン中8.5重量%)(バイ ンダー) 1.21 パルミチン酸(BUTVAR B−76の8.5重量%アセ トン溶液中に10重量%) 4.25 得られたフォトサーモグラフィハロゲン化銀組成物
を、ポリ(エチレンテレフタレート)フィルム支持体上
に、60.4g/m2の湿潤被覆量で被覆した。被覆物を乾燥さ
せ、次いで下記の外被組成物をオーバーコートした。成 分 グラム 蒸溜水 94.0 ゼラチン(バインダー) 3.2成 分 グラム シリカ(1.3μm粒子サイズのMIN−U−SIL( 商標、Pennsylvania Glass and Sand Corp.,U. S.A.から入手))(艶消剤) 0.6 界面活性剤(Surfactant 10G(パラ−イソノニ ルフェノキシポリグリシドール、商標、01in C orp.,U.S.A.から入手) 0.8 ホルムアルデヒド(水中40重量%)(硬化剤) 1.4 得られた外被組成物を乾燥したフォトサーモグラフィ
ハロゲン化銀組成物の上に、45.6g/m2の湿潤被覆量で被
覆した。被覆物を乾燥し、次いで、空気室内で82.2℃で
2.0時間加熱した。
得られたフォトサーモグラフィ要素を、市販感光計で
10-3秒間光に画像様露光し、フォトサーモグラフィ要素
に現像できる潜像を与えた。露光されたフォトサーモグ
ラフィ要素をドラム上で119℃で5秒間加熱し、現像さ
れた銀像を生成した。現像された像は、Dmin上1.0の濃
度で測定した相対Log E感光度1.00で、最大濃度2.96及
び最小濃度0.18を有していた。
上記フォトサーモグラフィ要素の二番目の試料を、11
9℃で5秒間熱処理する前に24時間室温で暗室内に保存
した他は、同様に露光した。現像された像は、Dmin上1.
0の濃度で測定した相対Log E感光度0.92で、最大濃度2.
80及び最小濃度0.17を有していた。
二つの試料の間の感光度差(0.08Log E)は、24時間
後の潜像フェードの程度である。
例2(比較例) パルチミン酸を除いた他は例1に記載したようにし
て、エマルジョン(A)を製造した。得られたフォトサ
ーモグラフィ組成物を例1に記載したようにして被覆
し、そして例1にし記載したような外被組成物を使用し
てオーバーコートした。被覆物を乾燥し、次いで空気室
内で65.5℃で2.0分間加熱した。
得られたフォトサーモグラフィ要素を露光し直ちに処
理し、そして露光し24時間後に処理した。24時間後の潜
像フェードは0.31 Log Eであった。
例3(比較例) 外被を乾燥した後に、被覆物を空気室内で65.5℃で2.
0分間加熱した他は、例1に記載したようにしてエマル
ジョン(A)を製造し、被覆しそしてオーバーコートし
た。
潜像フェードを例1に記載したようにして測定した。
その結果を第I表に示す。
例4(比較例) 外被を乾燥した後に、被覆物を空気室内で82.2℃で2.
0分間加熱した他は、例2に記載したようにしてエマル
ジョン(A)を製造し、被覆しそしてオーバーコートし
た。
潜像フェードを例1に記載したようにして測定した。
その結果を第I表に示す。
第I表の結果は明らかに、硬化温度を上昇させること
によって潜像フェードが減少することを示している。第
I表の結果はまた、フォトサーモグラフィ要素にパルチ
ミン酸を添加することによっても潜像フェードが減少す
ることを示している。潜像フェードの最低レベルは、パ
ルチミン酸をフォトサーモグラフィ要素に添加し、オー
バーコートを乾燥させた後で75〜105℃の範囲内の硬化
温度を使用するとき達成される。
例5(実施例) この実施例は、他のアルキルカルボン酸の有用性を示
す。
パルチミン酸を除いた他は例1に記載したようにして
エマルジョン(A)を製造した。それぞれ95.75gの4個
の等量部分に、下記溶液を添加した。
a)BUTVAR B−76(対照) (BUTVAR B−76の8.5重量%アセトン溶液) 4.25g b)パルチミン酸溶液 (BUTVAR B−76の8.5重量%アセトン溶液中の 10重量%) 4.25g c)ラウリン酸溶液 (BUTVAR B−76の8.5重量%アセトン溶液中の 7.8重量%) 4.25g d)オクタノン酸溶液 (BUTVAR B−76の8.5重量%アセトン溶液中の 5.6重量%) 4.25g 得られた4個のフォトサーモグラフィハロゲン化銀組
成物を例1に記載したようにして被覆した。乾燥した被
覆物を例1に記載した外被組成物でオーバーコートし
た。被覆物を乾燥し、次いで空気室内で82.2℃で2.0分
間加熱した。
得られた4個のフォトサーモグラフィ要素の潜像フェ
ードを、例1に記載した方法を使用して測定した。その
結果を第II表に示す。 第 II 表 例番号 カルボン酸 24時間潜像フェード 5a なし(対照) 0.34Log E 5b パルチミン酸 0.05Log E 5c ラウリン酸 0.06Log E 5d オクタノン酸 0.05Log E その結果は、いくつかの異なったアルキルカルボン酸
が潜像フェードを減少するために使用できることを示し
ている。
例6(実施例) パルチミン酸の代わりにセバシン酸(HOOCCH2 8CO
OH)を使用した他は、例5bに記載した方法を繰り返し
た。得られたフォトサーモグラフィ要素は、セバシン酸
を含有しない対照要素に匹敵する性質を維持しながら改
良された潜像を示した。
〔発明の効果〕
工程(I)及び(II)から成る上記フォトサーモグラ
フィハロゲン化銀要素の製造方法は、得られたフォトサ
ーモグラフィ要素が光に対する要素の露出に対して増加
した潜像安定性を示すようにすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−37610(JP,A) 特開 昭53−36224(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)感光性ハロゲン化銀、(b)(i)
    酸化剤としてカルボン酸の銀塩及び(ii)カルボン酸の
    銀塩のための有機還元剤を含む酸化−還元画像形成性組
    合せ並びに(c)ポリマーバインダーを含む少なくとも
    一層から成るフォトサーモグラフィ要素の製造方法であ
    って、 (I)該層の製造の間に8〜22個の炭素原子から成るア
    ルキルカルボン酸を添加し、そして、 (II)該層を製造した後で、光に露光する前に、フォト
    サーモグラフィ要素が増加した潜像安定性を示すことが
    できるのに十分な温度及び時間で該層を均一に加熱する
    ことを含んでなるフォトサーモグラフィ要素の製造方
    法。
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