JPH06317292A - 気体供給装置におけるブロワの運転用装置 - Google Patents

気体供給装置におけるブロワの運転用装置

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JPH06317292A
JPH06317292A JP10574593A JP10574593A JPH06317292A JP H06317292 A JPH06317292 A JP H06317292A JP 10574593 A JP10574593 A JP 10574593A JP 10574593 A JP10574593 A JP 10574593A JP H06317292 A JPH06317292 A JP H06317292A
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JP
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blower
command
inverter device
supply
power supply
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JP10574593A
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Inventor
Nobuhiro Iwasa
信弘 岩佐
Fumie Yamamoto
史恵 山本
Yasunari Yoshie
耕也 吉江
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Fuji Electric Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】VVVFインバータ装置の設置台数を1台と
し、協調制御を不要とすることが可能な気体供給装置に
おけるブロワの運転用装置を提供する。 【構成】運転用装置1は、商用電源7に一致した最高周
波数値の交流電気31Aを出力する1台のVVVFイン
バータ装置3A,制御装置4,共通接点dから電動機6
1に電源を供給する単位切替えスイッチ51a,〜51
cを持つ電源切替え装置5を備え、各スイッチ51は、
切替え接点a,〜cと共通接点dを備え、スイッチ51
aを除く接点aには商用電源7が,接点bには交流電気
31Aがそれぞれ接続され、制御装置4が出力する指令
42a,〜42cに従い接点dと接続される。制御装置
4は、インバータ装置3A,切替えスイッチ5に対し、
風量指令8に従う風量の供給空気の供給を可能とする出
力周波数と出力電圧とを設定する指令41と指令42
a,42b,42cを与える一種の電子制御装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のブロワを用い
る気体供給装置において、VVVFインバータ装置の使
用台数を1台に限定することを可能とした気体供給装置
におけるブロワの運転用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロワの故障発生に対処することがきる
ことで,信頼性の高い気体の供給が可能であるとか、あ
るいは、製作が容易な小容量のインバータ装置を使用す
ることが可能である等のために、1台の大容量のブロワ
ではなく、小容量のブロワを複数台数組み合わせて用い
るようにした気体供給装置が広く使用されている。図1
0は、このような気体供給装置の,気体として空気を供
給する従来例の気体供給装置の構成図であり、図11
は、図10中に示した運転用装置の関連する装置ととも
に示したブロック図である。図10,図11において、
20は、3台のブロワ6a,6b,6cと、風胴21
と、運転用装置10とを備え、図示しない空気の供給を
受ける装置に対して、供給空気20aを供給する気体供
給装置である。
【0003】それぞれのブロワ6a,6b,6cは、例
えば誘導電動機のごとき、交流電気の供給を受けて,そ
の交流電気の周波数に従う回転数で定速回転を行う定速
型の公知の電動機61a,61b,61cにより、それ
ぞれ駆動されるものである。運転用装置10は、3台の
ブロワ6a,6b,6cにそれぞれ専用に交流電気を供
給する3台の公知のVVVFインバータ装置3a,3
b,3cと、公知の電流センサ12a,12b,12c
と、制御手段としての制御装置9とを備えている。VV
VFインバータ装置3(以降、VVVFインバータ装置
3a,3b,3cを総称する場合には、このように言
う。)は、商用電源7から電源の供給を受けて,可変電
圧・可変周波数でしかも電圧と周波数との比がほぼ一定
の値である交流電気31を出力するよく知られている装
置である。それぞれのVVVFインバータ装置3の出力
する交流電気31a,31b,31cは、ブロワ6(以
降、ブロワ6a,6b,6cを総称する場合には、この
ように言う。)を駆動するそれぞれの電動機61a,6
1b,61cに供給される。電流センサ12(以降、電
流センサ12a,12b,12cを総称する場合には、
このように言う。)は、それぞれの電動機61(以降、
電動機61a,61b,61cを総称する場合には、こ
のように言う。)に供給される電流の値を検出して,電
流値に対応した信号121a,121b,121cをそ
れぞれ出力する。
【0004】制御装置9は、それぞれの電流センサ12
が出力する信号121(以降、信号121a,121
b,121cを総称する場合には、このように言う。)
を入力し、これらの信号121と図示しない上位の制御
装置からの風量指令8とを総合的に判断し、それぞれの
VVVFインバータ装置3に対して、風量指令8に従う
風量の供給空気20aの供給を可能とするとともに、交
流電気31a,31b,31cの電流値がほぼ一致する
状態でブロワ6が運転されるいわゆる協調制御されるよ
うに、その出力周波数と出力電圧とを設定する指令91
a,91b,91cを与える一種の電子制御装置であ
る。
【0005】風胴21は、風胴本体22と、この風胴本
体22に一端が接続され,他端にはそれぞれのブロワ6
が装着された枝風胴23a,23b,23cと、これら
の枝風胴23(以降、枝風胴23a,23b,23cを
総称する場合には、このように言う。)のそれぞれに設
けられたよく知られた逆止め弁24a,24b,24c
とを備えている。それぞれのブロワ6が発生した空気流
は、逆止め弁24(以降、逆止め弁24a,24b,2
4cを総称する場合には、このように言う。)を経て枝
風胴23から風胴本体22に入り合流し、風胴本体22
の出口側の端部22aから供給空気20aとなって、空
気の供給を受ける装置に供給される。
【0006】ところで、複数のブロワが使用される場合
においては、各ブロワに製作誤差を持つために、各ブロ
ワの特性は一致したものとはならないものである。しか
しながら、上記した構成を有する従来例の運転用装置1
0を備えた気体供給装置20においては、風圧;Hrに
おいて、気体供給量である総合した風量がQrである供
給空気20aを出力する際に、各ブロワ6を駆動する電
動機61に互いに異なる周波数の交流電気31(以降、
交流電気31a,31b,31cを総称する場合には、
このように言う。)を供給することにより、各ブロワ6
の分担する風量;qrを、ほぼQrの三分の一にしてい
る。この状況を、図12に例示する。図12において、
それぞれが異なるQーH特性(図12中において曲線L
a,Lb,Lcで示す。)を持つ各ブロワ6を駆動する
電動機61には、同一の風量(qr)となる互いに異な
る周波数が供給されて、各ブロワ6は互いに異なる回転
数で駆動されることで、全て同一の運転点である図12
中のP点において運転される。これにより、各ブロワ6
の特性が不一致であっても,ブロワ6を駆動する電動機
61には、ほぼ一致した値の電流が通流するので、特定
の電動機に過大な電流が通流することにより、特定の電
動機が過熱状態になるような事態の発生を回避してい
る。
【0007】また、気体供給装置20においては、ある
ブロワに故障が発生すると、制御装置9からの指令91
(以降、指令91a,91b,91cを総称する場合に
は、このように言う。)を得て、そのブロワへの通電を
停止し、残りのブロワは、前記した風量;Qrを維持す
る条件となる運転状態で,しかも互いにほぼ同一の電流
値で運転されて、供給空気20aの供給が継続される。
その際に、故障が発生したブロワ中を逆流して空気がバ
イパスするのを防止するのが、逆止め弁24の一つの役
目である。
【0008】故障の修理が完了して、修理を完了したブ
ロワの運転を再開する際には、供給空気20aの風量
(Qr)を一定に維持しつつ,運転を再開したブロワの
発生する風量を増大させて、最終的には、各ブロワ6の
分担する風量(qr)がほぼ風量(Qr)の三分の一と
なる元の運転状態に復帰させることを要する。制御装置
9は、その際に必要となる,協調制御の一環となる次の
ような制御動作も行うものである。
【0009】すなわちこの場合には、制御装置9は、信
号121と図示しない上位制御装置からの風量指令8と
を総合的に判断し、風量(Qr)を一定に維持する条件
から,それぞれの信号121の総和値がほぼ一定値に保
持されるように制御しつつ、運転を再開するブロワ6を
駆動する電動機61に交流電気31を供給するVVVF
インバータ装置3に対しては,徐々にその出力周波数が
増大する指令91を与え、また、それまで運転を行って
いたブロワ6を駆動する電動機61に交流電気31を供
給しているVVVFインバータ装置3に対しては,徐々
にその出力周波数が低減するとともに,その電流値がほ
ぼ一致するようにする指令91を与える。
【0010】複数のブロワを用いた気体供給装置20に
用いられている運転用装置10においては、前記した協
調制御を行う必要のために、それぞれのブロワ6毎に専
用のVVVFインバータ装置3が備えられている。この
VVVFインバータ装置3に制御装置9から前に例示し
た内容の指令91を発信させることにより、供給すべき
風量(Qr)の増大あるいは減少が繰り返されても、特
定の電動機が過熱状態になることが発生せず、また、万
一,一部のブロワ6に故障が発生したとしても、所要の
風量(Qr)を維持することができ、しかも、修理が完
了したブロワ6の運転を再開する場合においても、供給
風量(Qr)の変動を防止することができているのであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るブロワの運転用装置を備えた気体供給装置ににおいて
は、複数のブロワが協調制御されることにより、各ブロ
ワの出力にバランスが取られることでそれぞれのブロワ
を駆動する電動機は、いずれも過負荷になることは無く
正常状態で運転されるとともに、一部のブロワ6に故障
が発生した場合においても、所要の風量(Qr)を安定
に維持することができるのであるが、次のような問題が
有る。すなわち、 複数のブロワ6を協調制御運転するために、それぞれ
のブロワ6に対応させて高価なVVVFインバータ装置
3を専用として配設する必要がある。また、 協調制御を行う制御装置9では、備えなければならな
い制御要素が複雑なものとなる。このことを、変動する
風量(Qr)の供給に対応する場合を例にとり説明す
る。運転点における風圧(Hr)は、風量(Qr)の二
乗で変化するものであるので、その運転点(P点)の風
量(Qr)に対する軌跡は、図12中に点線で示した曲
線;Sのように二乗曲線により変化する。この変化した
P点に対して、各ブロワ6の運転点を一致させるために
は、それぞれのVVVFインバータ装置3に異なった変
化量の周波数指令を与える必要がある。したがって、制
御装置9には高度の制御機能が必要になるのである。
【0012】勿論、一部のブロワ6に故障が発生した場
合においても、前記した風量(Qr)の変動時の場合と
同様の高度の制御機能が必要になる。この発明は、前述
の従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その第
一の目的は、供給風量の増減等に対応するにあたりVV
VFインバータ装置の設置台数を1台とし、しかも協調
制御を不要とすることが可能な気体供給装置におけるブ
ロワの運転用装置を提供することにある。また、その第
二の目的は、前記の第一の目的を達成するとともに、V
VVFインバータ装置で運転されるブロワの始動時間を
短縮することの可能な気体供給装置におけるブロワの運
転用装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)複数のブロワを用いて共通の風胴から気体を供給す
る気体供給装置における運転用装置であって、1台のV
VVFインバータ装置と、各ブロワに供給する電源の切
替えを行う電源切替え手段と、VVVFインバータ装置
および電源切替え手段に指令を与える制御手段とを備
え、制御手段は、気体供給装置が供給すべき気体供給量
に応じて、VVVFインバータ装置に対してはその出力
周波数を調整する指令を与え、電源切替え手段に対して
は,運転させるブロワの台数を増減させるとともに,ブ
ロワに供給する電源としてVVVFインバータ装置もし
くは商用電源を選択させる指令を与えるものである構成
とすること、また 2)複数のブロワを用いて共通の風胴から気体を供給す
る気体供給装置における運転用装置であって、1台のV
VVFインバータ装置と、CVCFインバータ装置と、
各ブロワに供給する電源の切替えを行う電源切替え手段
と、VVVFインバータ装置および電源切替え手段に指
令を与える制御手段とを備え、制御手段は、気体供給装
置が供給すべき気体供給量に応じて、VVVFインバー
タ装置に対してはその出力周波数を調整する指令を与
え、電源切替え手段に対しては,運転させるブロワの台
数を増減させるとともに,ブロワに供給する電源として
VVVFインバータ装置,商用電源もしくはCVCFイ
ンバータ装置を選択させる指令を与えるものであり、C
VCFインバータ装置は、このCVCFインバータ装置
から電源の供給を受けて運転されるブロワの最大圧力
が,商用電源の供給を受けて運転されるブロワの運転点
における圧力を下回るよう,その出力周波数が設定され
るものである構成とすること、により達成される。
【0014】
【作用】この発明においては、 (1)1台のVVVFインバータ装置と、各ブロワに供
給する電源の切替えを行う電源切替え手段と、VVVF
インバータ装置および電源切替え手段に指令を与える制
御手段とを備え、制御手段は、気体供給装置が供給すべ
き気体供給量に応じて、VVVFインバータ装置に対し
てはその出力周波数を調整する指令を与え、電源切替え
手段に対しては,運転させるブロワの台数を増減させる
とともに,ブロワに供給する電源としてVVVFインバ
ータ装置もしくは商用電源を選択させる指令を与えるも
のである構成とすることにより、 1台のブロワだけが運転されれば所要の気体供給量の
供給が可能である場合には、1台のブロワは、VVVF
インバータ装置の出力する交流電気の供給を受けて運転
されており、他のブロワは停止した状態にされる。
【0015】この状態から気体供給量を増量させる場
合においては、まず、制御手段から、VVVFインバー
タ装置にその出力周波数を増大させる指令が発信され
る。 気体供給量がさらに増量されて、VVVFインバータ
装置の出力周波数が商用電源の周波数に合致した周波数
に到達する条件となる場合においては、制御手段から、
VVVFインバータ装置から交流電気の供給を受けて運
転されていたブロワに,商用電源が供給されるように電
源切替え手段に指令が発信される。
【0016】さらに気体供給量が増量された場合にお
いては、制御手段から、それまで停止されていたブロワ
の内の1台に,新たにVVVFインバータ装置からの交
流電気が供給されるように電源切替え手段に指令が発信
され、そのうえで、VVVFインバータ装置に対して
は,新たに運転されるブロワにより供給すべき供給量に
対応した出力周波数の交流電気を供給するよう指令が発
信される。
【0017】供給すべき気体供給量が、この気体供給
装置の最大供給量になった場合には、制御手段から、V
VVFインバータ装置で運転されるブロワ以外のブロワ
には,商用電源が供給されるように電源切替え手段に指
令が発信され、そのうえで、VVVFインバータ装置に
対しては,最高の出力周波数の交流電気を供給するよう
指令が発信される。
【0018】供給すべき気体供給量が低減された場合
には、制御手段から、VVVFインバータ装置にその出
力周波数を低減させる指令が発信される。 気体供給量がさらに低減されて、VVVFインバータ
装置で運転されるブロワの回転数がほぼ零となる場合に
おいては、制御手段から、それまでVVVFインバータ
装置で運転されているブロワへの電源の供給を停止する
とともに、それまで商用電源が供給されていたブロワの
内の1台にVVVFインバータ装置からの交流電気が供
給されるように電源切替え手段に指令が発信され、その
うえで、VVVFインバータ装置に対しては,新たにV
VVFインバータ装置により運転されるブロワにより供
給すべき供給量に対応した出力周波数の交流電気を供給
するよう指令が発信される。
【0019】これらにより、VVVFインバータ装置
で運転されるブロワは必ず1台だけであることになり、
制御手段は、ブロワの協調制御を行う必要が無くなるこ
とにより、その制御内容を単純化することが可能とな
る。また (2)1台のVVVFインバータ装置と、CVCFイン
バータ装置と、各ブロワに供給する電源の切替えを行う
電源切替え手段と、VVVFインバータ装置および電源
切替え手段に指令を与える制御手段とを備え、制御手段
は、気体供給装置が供給すべき気体供給量に応じて、V
VVFインバータ装置に対してはその出力周波数を調整
する指令を与え、電源切替え手段に対しては,運転させ
るブロワの台数を増減させるとともに,ブロワに供給す
る電源としてVVVFインバータ装置,商用電源もしく
はCVCFインバータ装置を選択させる指令を与えるも
のであり、CVCFインバータ装置は、このCVCFイ
ンバータ装置から電源の供給を受けて運転されるブロワ
の最大圧力が,商用電源の供給を受けて運転されるブロ
ワの運転点における圧力を下回るよう,その出力周波数
が設定されるものである構成とすることにより、 1台のブロワだけが運転されれば所要の気体供給量の
供給が可能である場合には、1台のブロワは、VVVF
インバータ装置の出力する交流電気の供給を受けて運転
されており、他のブロワは、CVCFインバータ装置の
出力する交流電気の供給を受けて運転されている。
【0020】気体供給量を増量させる場合において
は、まず、制御手段から、VVVFインバータ装置にそ
の出力周波数を増大させる指令が発信される。 気体供給量がさらに増量されて、VVVFインバータ
装置の出力周波数が商用電源の周波数に合致した周波数
に到達する条件となる場合においては、制御手段から、
VVVFインバータ装置から交流電気の供給を受けて運
転されていたブロワに,商用電源が供給されるように電
源切替え手段に指令が発信される。
【0021】さらに気体供給量が増量された場合にお
いては、制御手段から、それまでCVCFインバータ装
置の出力する交流電気の供給を受けて運転されていたブ
ロワの内の1台に,新たにVVVFインバータ装置から
の交流電気が供給されるように電源切替え手段に指令が
発信され、そのうえで、VVVFインバータ装置に対し
ては,新たにVVVFインバータ装置により運転される
ブロワにより供給すべき供給量に対応した出力周波数の
交流電気を供給するよう指令が発信される。
【0022】供給すべき気体供給量が、この気体供給
装置の最大供給量になった場合には、制御手段から、V
VVFインバータ装置で運転されるブロワ以外のブロワ
には,商用電源が供給されるように電源切替え手段に指
令が発信され、そのうえで、VVVFインバータ装置に
対しては,最高の出力周波数の交流電気を供給するよう
指令が発信される。
【0023】供給すべき気体供給量が低減された場合
には、制御手段から、VVVFインバータ装置にその出
力周波数を低減させる指令が発信される。 気体供給量がさらに低減されて、VVVFインバータ
装置で運転されるブロワの最大圧力が,運転点の圧力と
同等になる条件となる場合においては、制御手段から、
それまでVVVFインバータ装置で運転されているブロ
ワにCVCFインバータ装置の出力する交流電気が供給
されるようにするとともに、それまで商用電源が供給さ
れていたブロワの内の1台にVVVFインバータ装置か
らの交流電気が供給されるように電源切替え手段に指令
が発信され、そのうえで、VVVFインバータ装置に対
しては,新たにVVVFインバータ装置により運転され
るブロワにより供給すべき供給量に対応した出力周波数
の交流電気を供給するよう指令が発信される。
【0024】これらにより、前記の(1)項のよる作
用が行われるとともに、気体供給を行っていなかったブ
ロワに新たに気体供給を行なわせる場合に、このブロワ
はCVCFインバータ装置で運転されていることによ
り、短時間で気体供給の開始をさせることが可能とな
る。
【0025】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1;図2は、気体として空気を供給する請求項1
に対応するこの発明の一実施例による気体供給装置の構
成図であり、図1は、図2中に示した運転用装置の関連
する装置とともに示したブロック図である。図1,図2
において、図10,図11に示した従来例による気体供
給装置およびその運転用装置と同一部分には同じ符号を
付し、その説明を省略する。
【0026】図1,図2において、2は、図10に示し
た従来例の気体供給装置20に対して、運転用装置10
に替えて運転用装置1を備えるようにした気体供給装置
である。運転用装置1は、1台のVVVFインバータ装
置3Aと、電源切替え手段である電源切替え装置5と、
制御手段である制御装置4とを備えている。電源切替え
装置5は、各ブロワ6を駆動するそれぞれの電動機61
に供給する,電源の切替えを行う装置であって、それぞ
れの電動機61に電源の供給を行う単位切替えスイッチ
51a,51b,51cを備えている。単位切替えスイ
ッチ51(以降、単位切替えスイッチ51a,51b,
51cを総称する場合には、このように言う。)は、切
替え接点a,b,cと共通接点dとを備え、各切替え接
点a(ただし、単位切替えスイッチ51a用は除く.)
には、接続線71により商用電源7が接続され、各切替
え接点bには、VVVFインバータ装置3Aの出力する
交流電気31Aが接続され、各切替え接点cには、何等
の電源も接続されない。また、共通接点dは、それぞれ
の電動機61に接続される。それぞれの単位切替えスイ
ッチ51の接点dからは、商用電源7もしくは交流電気
31Aのいずれかが、交流電気11(それぞれの単位切
替えスイッチ51から出力される交流電気は、11a,
11b,11cであり、それらを総称して交流電気11
とする。)としてそれぞれの電動機61に供給される。
【0027】それぞれの単位切替えスイッチ51の備え
る切替え接点a,b,cは、後記する制御装置4が出力
する指令42a,42b,42cを受けて、これら指令
42(以降、指令42a,42b,42cを総称する場
合には、このように言う。)に従い、共通接点dに接続
される。制御装置4は、風量指令8に従い、VVVFイ
ンバータ装置3A,およびそれぞれの単位切替えスイッ
チ51に対して、風量指令8に従う風量の供給空気20
aの供給を可能とするように、その出力周波数と出力電
圧とを設定する指令41,および切替え接点a,b,c
と共通接点dとの間の接続を切替えさせる指令42a,
42b,42cを与える一種の電子制御装置である。
【0028】VVVFインバータ装置3Aは、商用電源
7から電源の供給を受けて,可変電圧・可変周波数でし
かも電圧と周波数との比がほぼ一定の値である交流電気
31Aを出力するよく知られている装置であり、VVV
Fインバータ装置3Aにおいは、出力する周波数の最高
値は、商用電源7の周波数と一致させた値としている。
【0029】次に、さらに図3,図4を用いて、運転用
装置1についての説明を加えることとする。図3は、風
量指令8に従う交流電気11の供給を受けたブロワ6の
(したがって電動機61の)、空気の供給開始時におけ
る時刻の経過に従う回転数の変化を示すグラフであり、
(a)はブロワ6aの場合を、(b)はブロワ6bの場
合を示しており、その縦軸はブロワ6の回転数(N)
を、その横軸は経過時間(t)を示している。なお、図
3は、たまたま2台のブロワ6の運転により、所望量の
供給空気20aの供給が可能である事例を示している。
また、図4は、図3に示した運転条件に引き続いて空気
の供給量が大幅に低減された場合における、ブロワ6の
時刻の経過に従う回転数の変化を示すグラフであり、
(a)はブロワ6aの場合を、(b)はブロワ6bの場
合を示しており、図3と同様に、その縦軸はブロワ6の
回転数(N)を、その横軸は経過時間(t)を示してい
る。
【0030】図3では、まず時刻(t0 )に、2台のブ
ロワ6の運転を要する量の供給空気20aを供給せよと
の風量指令8が入力されている。風量指令8を受けた制
御装置4は、まず、VVVFインバータ装置3Aに,そ
の周波数がほぼ零から時間の経過とともに順次増大する
交流電気31Aを出力させる指令41を発信する。これ
とともに、単位切替えスイッチ51aに対しては,共通
接点dを切替え接点bに接続させる指令42aを、ま
た、単位切替えスイッチ51bと単位切替えスイッチ5
1cに対しては,共通接点dを切替え接点cに接続させ
る指令42b,42cを発信する。これにより、ブロワ
6aだけが始動を開始し、順次加速されて、時刻
(t1 )においてその回転数は最高速;Nsに到達す
る。
【0031】この時刻(t1 )において、制御装置4
は、単位切替えスイッチ51aに対しては,共通接点d
を切替え接点aに接続させる指令42aを発信する。ま
た、VVVFインバータ装置3Aに,いったんその周波
数をほぼ零にさせたうえで,その周波数がほぼ零から時
間の経過とともに順次増大する交流電気31Aを出力さ
せる指令41を発信し、これとともに、単位切替えスイ
ッチ51bに対して共通接点dを切替え接点bに接続さ
せる指令42bを発信する。これにより、ブロワ6aは
回転数(Ns)を継続するとともに、ブロワ6bが新た
に始動を開始し、順次加速されて、時刻(t2 )におい
てその回転数はN1 に到達する。回転数(Ns)で運転
されるブロワ6aから供給させる風量と、回転数
(N1 )で運転されるブロワ6bから供給させる風量と
の和が、時刻(t0 )で入力された風量指令8に対応す
る供給空気20aの風量である。以降、時刻(t3 )ま
で、この運転状態が継続される。
【0032】時刻(t3 )になり、ブロワ6bの回転数
を低減させることを要する量の供給空気20aを供給せ
よとの変更された風量指令8が入力されている。この風
量指令8を受けた制御装置4は、VVVFインバータ装
置3Aに,その周波数を時間の経過とともに順次低下さ
せて,ブロワ6bの回転数をN2 にさせる指令41を発
信する。
【0033】時刻(t4 )になり、ブロワ6bの回転数
を増加させることを要する量の供給空気20aを供給せ
よとの変更された風量指令8が入力されている。この風
量指令8を受けた制御装置4は、VVVFインバータ装
置3Aに,その周波数を時間の経過とともに順次増大さ
せて,ブロワ6bの回転数をN1 に戻させる指令41を
発信する。以降、この運転状態が継続される。
【0034】図4では、図3に示した時刻(t4 )以降
の,2台のブロワ6で運転を行っている状態の気体供給
装置2に、時刻(t10)において、1台のブロワ6の運
転だけで済む量の供給空気20aを供給せよとの風量指
令8が入力されている。この風量指令8を受けた制御装
置4は、まず、VVVFインバータ装置3Aに,その周
波数が時間の経過とともに順次低下しながらほぼ零とな
る交流電気31Aを出力させる指令41を発信する。こ
れにより、ブロワ6bの回転数は順次減速されて、時刻
(t11)においてその回転数はほぼ零となる。
【0035】この時刻(t11)において、制御装置4
は、単位切替えスイッチ51bに対しては,共通接点d
を切替え接点cに接続させる指令42bを発信する。ま
た、VVVFインバータ装置3Aに,いったんその周波
数を最高速(Ns)に対応する最高周波数にさせたうえ
で,その周波数が時間の経過とともに順次低下する交流
電気31Aを出力させる指令41を発信し、これととも
に、単位切替えスイッチ51aに対しては,共通接点d
を切替え接点bに接続させる指令42aを発信する。こ
れにより、ブロワ6bはその運転を停止され、また、ブ
ロワ6aは順次減速されて、時刻(t12)においてその
回転数はN3 に到達する。以降、この運転状態が継続さ
れる。
【0036】なお、気体供給装置2における前記したブ
ロワ6の運転動作において、運転されないブロワ6が存
在することとなるが、逆止め弁24が設置されているこ
とにより、運転されていないブロワ6中を空気が逆流し
てバイパスしてしまうのを、抑止することができてい
る。この発明では前述の構成としたことにより、VVV
Fインバータ装置3Aで運転されるブロワ6は必ず1台
だけであることになり、制御装置4は、ブロワ6の協調
制御を行う必要が無くなる。これにより、制御装置4の
制御内容を単純化することが可能となるのである。
【0037】実施例2;図5は、気体として空気を供給
する請求項2に対応するこの発明の一実施例による気体
供給装置の構成図であり、図6は、図5中に示した運転
用装置の関連する装置とともに示したブロック図であ
る。図5,図6において、図1,図2に示したこの発明
の一実施例による気体供給装置およびその運転用装置、
ならびに図10,図11に示した従来例による気体供給
装置およびその運転用装置と同一部分には同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0038】図5,図6において、2Aは、図2に示し
た気体供給装置2に対して、運転用装置1に替えて運転
用装置1Aを備えるようにした気体供給装置である。運
転用装置1Aは、図1に示した運転用装置1に対して、
公知のCVCFインバータ装置38を追加して備えると
ともに、制御装置4に替えて,制御手段である制御装置
4Aを備えるようにしたものである。制御装置4Aは、
制御装置4に対して、CVCFインバータ装置38に動
作を行わせる指令43を与える機能も備えるようにした
一種の電子制御装置である。
【0039】CVCFインバータ装置38は、商用電源
7から電源の供給を受けて,一定電圧・一定周波数であ
る後記する交流電気39を出力するよく知られている装
置である。この交流電気39は、各単位切替えスイッチ
51(ただし、単位切替えスイッチ51a用は除く.)
の切替え接点cに接続される。それぞれの単位切替えス
イッチ51の接点dからは、CVCFインバータ装置3
8,商用電源7,もしくは交流電気31Aのいずれか
が、交流電気11A(それぞれの単位切替えスイッチ5
1から出力される交流電気は、11Aa,11Ab,1
1Acであり、それらを総称して交流電気11Aとす
る。)としてそれぞれの電動機61に供給される。
【0040】ところで、CVCFインバータ装置38か
ら出力される交流電気39の周波数の値は、図7に示す
ように、交流電気39の供給を受けて運転されるブロワ
6(図7中の曲線;kによる。)の最大圧力;Hpが、
商用電源7の供給を受けて,風圧(Hr)において風量
(qr)を発生する運転点(P)で運転されるブロワ6
(図7中の曲線;Kによる。)の運転点風圧(Hr)を
超えることがない回転数;Nrが得られる値に設定され
る。また交流電気39においては、VVVFインバータ
装置3Aの出力する交流電気31Aの持つ電圧/周波数
の比と同一の電圧/周波数の比を持たせている。したが
って、交流電気39の電圧値は、回転数(Nr)が得ら
れる周波数値に対応し、しかも前記の電圧/周波数の比
となる値に設定されるものである。交流電気39の周波
数をこのような値に設定することにより、交流電気39
の供給を受けて運転されるブロワ6は、回転数(Nr)
で運転はされるが、その最大圧力(Hp)が運転点風圧
(Hr)を越えていないことで、空気の供給を受ける装
置に空気を供給することはない。
【0041】次に、さらに図8,図9を用いて、運転用
装置1Aについての説明を加えることとする。図8は、
風量指令8に従う交流電気11Aの供給を受けたブロワ
6の(したがって電動機61の)、空気の供給開始時に
おける時刻の経過に従う回転数の変化を示すグラフであ
り、(a)はブロワ6aの場合を、(b)はブロワ6b
の場合を示しており、その縦軸はブロワ6の回転数
(N)を、その横軸は経過時間(t)を示している。な
お、図8は、たまたま2台のブロワ6の運転により、所
望量の供給空気20aの供給が可能である事例を示して
いる。また、図9は、図8に示した運転条件に引き続い
て空気の供給量が大幅に低減された場合における、ブロ
ワ6の時刻の経過に従う回転数の変化を示すグラフであ
り、(a)はブロワ6aの場合を、(b)はブロワ6b
の場合を示しており、図8と同様に、その縦軸はブロワ
6の回転数(N)を、その横軸は経過時間(t)を示し
ている。
【0042】図8では、まず時刻(t0 )に、2台のブ
ロワ6の運転を要する量の供給空気20aを供給せよと
の風量指令8が入力されている。風量指令8を受けた制
御装置4Aは、まず、VVVFインバータ装置3Aに,
その周波数がほぼ零から時間の経過とともに順次増大す
る交流電気31Aを出力させる指令41を発信する。ま
た、CVCFインバータ装置38に、交流電気39を出
力させる指令43を発信する。これとともに、単位切替
えスイッチ51aに対しては,共通接点dを切替え接点
bに接続させる指令42aを、また、単位切替えスイッ
チ51bと単位切替えスイッチ51cに対しては,共通
接点dを切替え接点cに接続させる指令42b,42c
を発信する。これにより、ブロワ6bとブロワ6cとは
回転数(Nr)で運転されることとなり、また、ブロワ
6aは始動を開始し、順次加速されて、時刻(t1 )に
おいてその回転数は最高速;Nsに到達することとな
る。
【0043】この時刻(t1 )において、制御装置4A
は、単位切替えスイッチ51aに対しては,共通接点d
を切替え接点aに接続させる指令42aを発信する。ま
た、VVVFインバータ装置3Aに,いったんその周波
数をほぼ零にさせたうえで,その周波数がほぼ零から時
間の経過とともに順次増大する交流電気31Aを出力さ
せる指令41を発信し、これとともに、単位切替えスイ
ッチ51bに対して共通接点dを切替え接点bに接続さ
せる指令42bを発信する。これにより、ブロワ6aは
回転数(Ns)を継続するとともに、ブロワ6bが増速
を開始し、順次加速されて、時刻(t2 )においてその
回転数はN1 に到達する。回転数(Ns)で運転される
ブロワ6aから供給させる風量と、回転数(N1 )で運
転されるブロワ6bから供給させる風量との和が、時刻
(t0 )で入力された風量指令8に対応する供給空気2
0aの風量である。以降、時刻(t3 )まで、この運転
状態が継続される。
【0044】時刻(t3 )になり、ブロワ6bの回転数
を低減させることを要する量の供給空気20aを供給せ
よとの変更された風量指令8が入力されている。この風
量指令8を受けた制御装置4Aは、VVVFインバータ
装置3Aに,その周波数を時間の経過とともに順次低下
させて,ブロワ6bの回転数をN2 にさせる指令41を
発信する。
【0045】時刻(t4 )になり、ブロワ6bの回転数
を増加させることを要する量の供給空気20aを供給せ
よとの変更された風量指令8が入力されている。この風
量指令8を受けた制御装置4は、VVVFインバータ装
置3Aに,その周波数を時間の経過とともに順次増大さ
せて,ブロワ6bの回転数をN1 に戻させる指令41を
発信する。以降、この運転状態が継続される。なお、時
刻(t0 )以降においては、制御装置4Aからは指令4
3が連続して発信されている。
【0046】図9では、図8に示した時刻(t4 )以降
の,2台のブロワ6で運転を行っている状態の気体供給
装置2に、時刻(t10)において、1台のブロワ6の運
転だけで済む量の供給空気20aを供給せよとの風量指
令8が入力されている。この風量指令8を受けた制御装
置4Aは、まず、VVVFインバータ装置3Aに,その
周波数が時間の経過とともに順次低下して,ブロワ6b
の回転数をNrに迄減速させる交流電気31Aを出力さ
せる指令41を発信する。これにより、ブロワ6bの回
転数は順次減速されて、時刻(t11)においてその回転
数はNrになる。
【0047】この時刻(t11)において、制御装置4A
は、単位切替えスイッチ51bに対しては,共通接点d
を切替え接点cに接続させる指令42bを発信する。ま
た、VVVFインバータ装置3Aに,いったんその周波
数を最高速(Ns)に対応する最高周波数にさせたうえ
で,その周波数が時間の経過とともに順次低下する交流
電気31Aを出力させる指令41を発信し、これととも
に、単位切替えスイッチ51aに対しては,共通接点d
を切替え接点bに接続させる指令42aを発信する。こ
れにより、ブロワ6bはこれ以降回転数(Nr)で運転
を継続することとなり、また、ブロワ6aは順次減速さ
れて、時刻(t12)においてその回転数はN3 に到達す
る。以降、この運転状態が継続される。
【0048】前記した気体供給装置2Aにおける前記し
たブロワ6の運転動作において、回転数(Nr)により
いわゆる締切り運転を行うブロワ6が存在することとな
るが、逆止め弁24が設置されていることにより、締切
り運転をしているブロワ6中を空気が逆流してバイパス
してしまうのを、抑止することができている。なお、締
切り運転を行うブロワ6においては、空気がブロワ6を
通流しないことにより、回転数(Nr)の値によっては
その温度が過度に上昇することも有り得るので、回転数
(Nr)の値は、適度の温度上昇に納まる値に設定され
ることが好ましいものである。
【0049】この発明では前述の構成としたことによ
り、前記した実施例1の場合と同様に、制御装置4A
は、ブロワ6の協調制御を行う必要が無くなることによ
り、その制御内容を単純化することが可能となる。これ
ととともに制御装置4Aでは、ブロワ6に回転数(N
r)により締切り運転を行わせる機能を備えていること
により、風量指令8として,空気の供給を行うブロワ6
の台数を増加させなければならない指令を受け取った際
に、ブロワ6がすでに回転数(Nr)で運転されている
ために、ブロワ6の増速に要する時間を短縮することが
可能となるものである。
【0050】実施例1,2における今までの説明では、
2台によるブロワ6の運転を主体に説明を行ったが、こ
れと同様な方法により、全台数によるブロワ6の加減速
を含む運転が可能であるし、また、残る1台のブロワ6
の停止も可能である。また、実施例1,2における今ま
での説明では、気体供給装置2,2Aの備えるブロワ6
の台数は3台であるとしてきたが、これに限定されるも
のではなく、複数台であるのなら、その台数は何台であ
ってもよいものである。
【0051】また、実施例1,2における今までの説明
では、電源切替え手段である電源切替え装置5の備える
各単位切替えスイッチ51は、接点式のものであるとし
てきたが、これに限定されるものではなく、例えば、半
導体スイッチ式であってもよいものである。さらにま
た、実施例1,2における今までの説明では、ブロワ6
からの逆流の発生を防止する弁は逆止め弁24であると
してきたが、これに限定されるものではなく、例えば、
開閉弁であってもよいものである。この場合には、開閉
弁は、運転用装置1,1A等からの信号により、開閉制
御されることが好ましいものである。
【0052】
【発明の効果】この発明においては、前述の構成とする
ことにより、次のの効果が有る。すなわち、 VVVFインバータ装置で運転されるブロワは必ず1
台だけであることになり、制御手段は、ブロワの協調制
御を行う必要が無くなることにより、その制御内容を単
純化することが可能となる。これにより、ブロワの運転
用装置の製造価格を低減することが可能となる。また 前記のの効果とともに、気体供給を行っていなかっ
たブロワに新たに気体供給を行なわせる場合に、短時間
で気体供給の開始をさせることが可能となることによ
り、気体供給量の急増に容易に対応することが可能とな
る。これにより、応答性の優れたブロワの運転用装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2中に示す運転用装置の関連する装置ととも
に示したブロック図
【図2】請求項1に対応するこの発明の一実施例による
気体供給装置の構成図
【図3】ブロワの空気の供給開始時における時刻の経過
に従う回転数の変化を示すグラフであり、(a)はブロ
ワ6aの場合を、(b)はブロワ6bの場合を示す。
【図4】ブロワの空気の供給量が大幅に低減された場合
における、ブロワ6の時刻の経過に従う回転数の変化を
示すグラフであり、(a)はブロワ6aの場合を、
(b)はブロワ6bの場合を示す。
【図5】請求項2に対応するこの発明の一実施例による
気体供給装置の構成図
【図6】図5中に示した運転用装置の関連する装置とと
もに示したブロック図
【図7】ブロワの締切り運転の状態を説明する図
【図8】ブロワの空気の供給開始時における時刻の経過
に従う回転数の変化を示すグラフであり、(a)はブロ
ワ6aの場合を、(b)はブロワ6bの場合を示す。
【図9】ブロワの空気の供給量が大幅に低減された場合
における、ブロワ6の時刻の経過に従う回転数の変化を
示すグラフであり、(a)はブロワ6aの場合を、
(b)はブロワ6bの場合を示す。
【図10】従来例の気体供給装置の構成図
【図11】図10中に示した運転用装置の関連する装置
とともに示したブロック図
【図12】個々のブロワの運転の状態を説明する図
【符号の説明】
1 運転用装置 1A 運転用装置 2 気体供給装置 2A 気体供給装置 3A VVVFインバータ装置 31A 交流電気 38 CVCFインバータ装置 39 交流電気 4 制御手段(制御装置) 4A 制御手段(制御装置) 41 指令 42 指令 43 指令 5 電源切替え手段(電源切替え装置) 51 単位切替えスイッチ 6 ブロワ 61 電動機 7 商用電源 8 風量指令
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉江 耕也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のブロワを用いて共通の風胴から気体
    を供給する気体供給装置における運転用装置であって、
    1台のVVVFインバータ装置と、各ブロワに供給する
    電源の切替えを行う電源切替え手段と、VVVFインバ
    ータ装置ならびに電源切替え手段に指令を与える制御手
    段とを備え、制御手段は、気体供給装置が供給すべき気
    体供給量に応じて、VVVFインバータ装置に対しては
    その出力周波数を調整する指令を与え、また電源切替え
    手段に対しては,運転させるブロワの台数を増減させる
    とともに,ブロワに供給する電源としてVVVFインバ
    ータ装置もしくは商用電源を選択させる指令を与えるも
    のであることを特徴とする気体供給装置におけるブロワ
    の運転用装置。
  2. 【請求項2】複数のブロワを用いて共通の風胴から気体
    を供給する気体供給装置における運転用装置であって、
    1台のVVVFインバータ装置と、CVCFインバータ
    装置と、各ブロワに供給する電源の切替えを行う電源切
    替え手段と、VVVFインバータ装置および電源切替え
    手段に指令を与える制御手段とを備え、制御手段は、気
    体供給装置が供給すべき気体供給量に応じて、VVVF
    インバータ装置に対してはその出力周波数を調整する指
    令を与え、また電源切替え手段に対しては,運転させる
    ブロワの台数を増減させるとともに,ブロワに供給する
    電源としてVVVFインバータ装置,商用電源もしくは
    CVCFインバータ装置を選択させる指令を与えるもの
    であり、CVCFインバータ装置は、このCVCFイン
    バータ装置から電源の供給を受けて運転されるブロワの
    最大圧力が,商用電源の供給を受けて運転されるブロワ
    の運転点における圧力を下回るよう,その出力周波数が
    設定されるものであることを特徴とする気体供給装置に
    おけるブロワの運転用装置。
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