JPH0631687A - スライス装置用製品受け取り装置 - Google Patents

スライス装置用製品受け取り装置

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JPH0631687A
JPH0631687A JP21241192A JP21241192A JPH0631687A JP H0631687 A JPH0631687 A JP H0631687A JP 21241192 A JP21241192 A JP 21241192A JP 21241192 A JP21241192 A JP 21241192A JP H0631687 A JPH0631687 A JP H0631687A
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JP
Japan
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product
receiving plate
plates
moving
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JP21241192A
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Inventor
Kikuo Ito
喜久夫 伊藤
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Omori Machinery Co Ltd
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Omori Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原木から切断された製品を受け取るとともに
下方のコンベアに移載する製品受取り装置であって、製
品の積層状態を維持しつつ移載できること。 【構成】 コンベア10を挟んでその両側に第1,第2
の製品受け取り板13,14を配置する。そして第1の
製品受け取り板が下降移動する時には第2の製品受け取
り板が上昇移動させるようになっている。下降移動中の
製品受け取り板はコンベアの上方所定空間に位置し、落
下する製品11を受け取るようになっている。上昇移動
中の製品受け取り板は、下降移動中の他の製品受け取り
板に当接しないように、180度回転した位置で上昇す
る。さらに両受け取り板は、それぞれ一定の方向に回転
するが、その回転方向は逆向きとしている。 【効果】 回転移動中に製品受け取り板上にすでに載置
された製品に他の製品受け取り板が当接することがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライス装置により切
断されたスライスハム,スライスベーコン等の製品を正
確に受けとり、所定枚数積重ねて次段のコンベア等の搬
送手段上に受け渡す、スライス装置用製品受け取り装置
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来の製品受取り装置しては、例えば、
実開平3−55197号公報に示すようなものがある。
すなわち、切断刃の下方所定位置に図4に示すような平
面瓢箪状の一対の製品受け取り板A,Aを回転可能かつ
上下動可能に配設し、製品受け取り板が下方位置でその
中央部を中心に水平平面内で図中矢印方向に180度毎
に回転するようになっている。そして、切断刃により切
断されたスライスハム等の製品Bを順次一対の製品受け
取り板A,A上に跨ぐように置き、製品Bを積重ねるに
したがって徐々に製品受け取り板A,Aを下降させる。
そして、所定枚数積重ねると、一対の製品受け取り板
A,Aを回転させて製品受け取り板A,A上の製品Bを
下方に配置されたベルトコンベア上に落下させ、このベ
ルトコンベアにより積重ねられた状態のまま次段の包装
装置に搬送されるようになっている。また、製品受け取
り板A,Aは、載置した製品Bをベルトコンベアに移載
した後、次の製品を受け取って積重ねるために、高速に
上昇移動し、元の位置に戻るようになっている。
【0003】しかしながら、上記した従来の装置では、
製品受け取り板A,Aが下降し、回転して製品Bを落下
させた後上昇移動する時、切断刃により順次原木が切断
されて製品が落下してくるため、製品受け取り板A,A
の上昇速度は非常に高速にしなければスムーズに製品B
を受け取ることができない。従って、機械にも大きな負
担がかかることになり、振動の原因になるとともに装置
自体も強固なものにしなければならないという問題があ
る。
【0004】上記問題を解決するため、本発明者は図5
に示すような製品受取り装置を考えた。すなわち、上記
した装置と同様に左右にそれぞれ上下移動可能な製品受
け取り板Cを設けたが、切断され落下する製品Bは、い
ずれか一方の製品受け取り板C上に載置されるようにし
ている。つまり、その製品受取り板Cの周縁の一部を突
出させた凸部にロッドDを連結し、そのロッドDを中心
として製品受け取り板Cを回転させるとともに、両製品
受け取り板Cは、交互に上昇移動するようにしている。
よって、仮に左側の製品受け取り板Cが下降移動しつつ
その上面に製品Bが積層されていくとすると、それと同
期して右側の製品受け取り板Cは上昇する。
【0005】そして、左側の製品受け取り板Cが最下方
位置に達し時計方向に回転して載置した製品Bを下方の
コンベアE上に移載した時には、それとほぼ同時に最上
方位置に達している右側の製品受け取り板Cが時計方向
に回転し、製品の落下位置にいたり、次に切断される製
品を受け取ることができるようになっている。これによ
り製品受け取り板の上昇速度を抑える(下降速度と略同
一程度)ことができ、上記した問題が解決される。
【0006】しかも、回転角度を90度に抑えることに
より回転に要する時間を短くし、生産効率の向上を図る
ようにしている。そして、このように回転角度範囲を9
0度としたことにより、製品受取り板Cの移動エリアを
少なくし、残りの270度部位に他の部材の設置を許容
できる。また、製品BのコンベアEへの落下位置をほぼ
同じにする必要から製品Bを受け取った製品受け取り板
の移動方向は、コンベアEの搬送方向に対して共に等し
く(進行方向前方,或いは後方)する必要から、上記回
転角度範囲を90度にするためには図中左の製品受け取
り板は、反時計方向に回転することにより製品受け取り
位置にいたり、他方の製品受け取り板は、時計方向に回
転することにより製品受け取り位置にいたるようになっ
ている。
【0007】しかし、上記した改良した製品受け取り装
置では、以下に示す問題を有することがわかった。すな
わち、製品Bを載置した製品受け取り板の回転方向と他
の製品受け取り板が製品受取り位置に行くための回転方
向が等しいため、両製品受け取り板C,Cは、その回転
移動中に平面上で交差することになる。すると、図中左
側の製品受け取り板C上に載置された製品Bの上面と右
側の製品受け取り板Cの高さ位置はほぼ等しくなってい
るため、その交差時に右側の製品受け取り板Cが製品B
の上方部位に当接し、その製品Bの積層状態(姿勢)を
崩したり、また、製品Bを所定場所以外に落下させたり
するおそれがある。さらに、右側の製品受け取り板Cに
製品Bが巻き付いたりするおそれもある。よって、切断
し、受け取った製品を正しい積層状態を維持しつつ下方
のコンベアEに移載することができなくなる。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、原木から切断された
製品を整列(積層)状態を維持しつつ確実に下方の搬出
手段に移すことのできるスライス装置用製品受け取り装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るスライス装置用製品受け取り装置
では、切断刃と、前記切断刃にハム等の食品の原木を供
給する供給手段を有するハム等のスライス装置の切断落
下側に設けられ、前記切断刃により切断された製品を積
重ねながら受け取るとともに下方のコンベア等の搬出手
段に移載する製品受け取り装置であって、その製品受け
取り装置が前記搬出手段を挟んでその両側に配置された
第1,第2の製品受け取り板と、それら両製品受け取り
板を上下移動させる手段と、前記両製品受け取り板を回
転させる手段とから構成した。
【0010】そして、各手段の駆動タイミング(制御)
として、まず、前記第1の製品受け取り板が上昇移動す
る時には前記第2の製品受け取り板を下降移動させると
ともに、前記第1の製品受け取り板が下降移動する時に
は前記第2の製品受け取り板を上昇移動させた。
【0011】また、下降移動中の前記両製品受け取り板
は前記搬出手段の上方所定空間の第1位置に位置し、上
昇移動中の前記両製品受け取り板は、下降移動中の他の
製品受け取り板に当接しない所定の第2位置に位置させ
るようにした。
【0012】さらに、前記回転手段を作動させて上方に
位置する前記製品受け取り板を前記第2位置から第1位
置に移動させる回転方向を、下方に位置する前記製品受
け取り板を前記第1位置から第2位置に移動させる回転
方向と逆向きにした。
【0013】
【作用】搬出手段の両側に設けた第1,第2の製品受け
取り板を交互に上下移動させ、下降移動中の製品受け取
り板にて原木から切断され落下する製品を積層状態で順
次受け取る。そしてその一方の製品受け取り板が下降移
動しながら切断された製品を受け取っている間に他方の
製品受け取り板が徐々に上昇移動し、次の製品受取りに
備える。すなわち、下降移動中の製品受け取り板におけ
る受け取り作業が終了すると、その製品受け取り板が回
転し、積層された製品が下方の搬送手段状に落下し移載
される。そして、上昇移動した製品受け取り板もこれと
ほぼ同時に回転し製品を受け取る第1位置に位置する。
【0014】ところで、この第2位置から回転移動して
第1位置に来る際における、搬送手段の上方空間におけ
る両板の位置関係に着目すると、最下方位置に位置し製
品を載置した製品受け取り板13は搬送手段の進行方向
斜め前側(後側)に向かって移動し、その後方(前方)
から最上方位置に位置する他の製品受け取り板が搬送手
段の進行方向斜め前方(後方)に向かって移動する。し
かし、両板はほぼ同時に回転を開始するため、他の製品
受け取り板が最下方位置に位置する製品受け取り板に追
いつくことはない。よって、製品受け取り板上に載置さ
れた製品に他の製品受け取り板が当接してその製品の姿
勢を崩したり、所定以外の位置に落下させてしまったり
することはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るスライス装置用製品受け
取り装置の好適な実施例について、添付図面を参照にし
て詳述する。まず、図1を用いて、本発明が用いられる
スライス装置の概要について説明する。同図に示すよう
に、箱状の機体1の天面1aの前方部に供給装置たる一
対の回転ベルト2,2が起立形成され、また、天面1a
の中央部に切断刃3が回転(公転・自転)可能に配設さ
れている。
【0016】そして、この回転ベルト2,2の下端内側
部に駆動プーリ4,4が配設され、駆動プーリ4,4に
連結された回転軸5,5を介して天面1aの前方側方部
に起立形成された駆動装置6に連繋されている。そし
て、この駆動装置6は機体1の下部に設けられている周
知の動力機構(図示せず)と連動している。これによ
り、駆動装置6によって回転ベルト2,2が回転駆動さ
れ、切断刃3の1公転に対する原木7の移動(スライス
ハムの厚み)を行うようになっている。
【0017】さらに、一対の回転ベルト2,2の下方に
は略門型の受け台8が配設されており、その受け台8の
天面略中央部には原木7の先端部の横方向を固定ガイド
するためのガイド部材たるオリフィス9を備えた透孔8
aが形成されている。そして、このオリフィス9の内径
は原木7の外径と略等しく形成され、オリフィス9の中
央透孔内に回転ベルト2,2により供給された原木7が
通過するようになっている。そして、オリフィス9を通
過した原木7はオリフィス9により横方向に固定ガイド
されてその下方に配設された切断刃3によって切断され
るようになっている。
【0018】また、原木7が供給される位置の下方に
は、切断刃3により切断されたスライスハム等の製品1
1を次段の包装装置等に送るコンベア10が配置されて
いる。そして、コンベア10と切断刃3の間には、切断
刃3により切断された製品11を所定枚数毎に積重ねた
後、下方のコンベア10に積重ねた状態のまま移載する
本発明に係る製品受け取り装置12が配設されている。
【0019】この製品受け取り装置12は、コンベア1
0の両側に配置された第1,第2の製品受け取り板1
3,14と、機体1内に配設された上記両製品受け取り
板13,14を上下移動させる第1駆動装置16と、回
転駆動させる第2駆動装置18とを備えている。
【0020】そして、両製品受け取り板13,14は、
図2に示すように角をR取りした略矩形平板状の基板1
3a,14aの1辺の中央部に外側に突出する凸部13
b,14bを一体に形成された形状からなり、その凸部
13a,14bに連結された支持ロッド15を中心とし
て、所定方向に180度ずつ回転し、基板13a,14
aがコンベア10の上側に位置する製品受け取り位置
(第1位置)と、その製品受取り位置から180度回転
した上昇移動位置(第2位置)の二つの位置で静止する
ようになっている。さらに、左右に配置された第1,第
2の製品受け取り板13,14の回転方向は、互いに逆
方向となっており、しかも、コンベア10の上方ではそ
のコンベア10の搬送方向に向けて進むように回転する
ようになっている。
【0021】次に上記製品受け取り板13,14を、上
記のように所定の動作させるための両駆動装置16,1
8(構成としてはいずれの受け取り板13,14に連繋
されるものも同一構成となっている)について図3を用
いて説明する。
【0022】まず、第1駆動装置16は、図示省略する
第1サーボモータの出力軸に連繋される第1駆動軸23
の所定部位にピニオンギヤー24が軸着されている。そ
して、このピニオンギヤー24に歯合するラック軸26
が上下方向に移動可能に起立配置されている。また、こ
のラック軸26の下端には、帯板状の連結板28が固着
されており、この連結板28の側端近傍位置に支持ロッ
ド15の下端を装着している。これにより、第1サーボ
ーモータを正逆回転させると、それにともなってピニオ
ンギヤー24とラック軸26を介してラック軸26ひい
ては支持ロッド15も上下移動し、製品受け取り板13
(14)を上下動させることになる。
【0023】また、第2駆動装置18は、まず上記第1
サーボモータと別系統の図示省略する第2サーボモータ
の出力軸に連繋された第2駆動軸34(第1駆動軸23
に対し平行に配置されている)の所定部位に第2の歯車
36を軸着してある。一方、上記支持ロッド15の下方
部位にはスプライン軸部15aを形成しており、このス
プライン軸部15aの外周囲には、これとスプライン結
合するボス38を介して第3の歯車40が固着されてい
る。そして、この第3の歯車40は上記第2の歯車36
と歯合しており、これにより第2サーボモータ32が回
転することによりその回転力は第2の歯車36、第3の
歯車40、ボス38並びに支持ロッド15の順に伝達し
ていき、製品受け取り板13(14)を回転させるよう
になっている。
【0024】なお、上記支持ロッド15は、そのスプラ
イン軸部15aの上方外周囲に装着された上下開口され
たスリーブ42を介して軸受けボックス44内に上下移
動並びに回転駆動を許容状態で配置されている。また、
スリーブ42の下端は第3の歯車40に固着されてい
る。
【0025】なおまた、上記した第1,第2の製品受け
取り板13,14は、交互に上下移動、すなわち、一方
が上昇する時は他方が下降するように制御される。そし
て、その下降移動時には上記した製品受け取り位置に位
置され、また、上昇移動時にはそこから180度回転さ
れた上昇移動位置に位置するようになっている。そし
て、係る移動の同期制御としては、本例では、第1,第
2サーボモータの出力をギヤ等にて適宜連繋することに
より、第1,第2の製品受け取り板13,14に伝わる
回転(移動)方向を逆向きにすることにより行われる
が、サーボモータ等を各製品受け取り板13,14に対
してそれぞれ設け、各モータ間での同期を取るようにし
ても良い。
【0026】次に上記した実施例の作用について説明す
ると、例えば第1の製品受け取り板13を最上方位置に
するとともに、コンベア10の上方の製品受取り位置に
位置させる。また、第2の製品受け取り板14は、これ
とは逆に最下方位置で、コンベア10上から180度回
転させた位置に配置されている。
【0027】この状態から回転ベルト2,2を駆動して
原木7を徐々に下降させる。するとその下降した原木7
の下端部は切断刃3にて所定厚さ毎に切断され、落下す
る製品11は第1の製品受け取り板13上に受け止めら
れる。そして、上記切断処理に同期して第1サーボモー
タを所定角度回転させて切断厚さに等しい距離だけ第1
の製品受け取り板13を下降させる。これにより、最上
方に位置する製品11の上面と切断刃3との距離、すな
わち、製品11の落下距離は常に一定に保たれ、すでに
製品受け取り板13の上に付いてされた製品11の上に
位置ずれすることなく綺麗に載置する。
【0028】また、この第1の製品受け取り板13の下
降にともなって第2の製品受け取り板14は、上昇移動
する。この時、第2の製品受け取り板14は、コンベア
10の上方空間に位置していないため、下降移動する第
1の製品受け取り板13と干渉することなくスムーズに
上昇する。そして、第2の製品受け取り板14の上昇移
動量は、第1の製品受け取り板13の下降移動量の絶対
値と等しい距離となっている。これにより、第1の製品
受け取り板13が最下方位置で、第2の製品受け取り板
14が最上方位置にきたときには、第2の製品受け取り
板14の下面と第1の製品受け取り板13の上に載置さ
れた製品11の上面の位置とが略一致する。
【0029】そして、製品11を所定枚数積重ねると、
第2サーボモータを所定角度だけ回転させて第1の製品
受け取り板13を時計方向に180度回転させる。これ
により、第1の製品受け取り板13上のスライスハムを
下方に配置されたコンベア10上に落下させ、このコン
ベア10により積重ねられた状態のまま次段の包装装置
に搬送されるようになっている。
【0030】また、この第1の製品受け取り板13の回
転と同期して、第2の製品受け取り板14も反時計方向
に180度回転させてコンベア10の上方の製品受け取
り位置に位置させる。この時、第2の製品受け取り板1
4と第1の製品受け取り板13の回転方向を逆向きにし
たため、コンベア10の上方空間における両板13,1
4の位置関係に着目すると、第1の製品受け取り板13
がコンベア10の進行方向斜め前側に向かって移動し、
その後方から第2の製品受け取り板14がコンベア10
の進行方向斜め前方に向かって移動する。しかし、18
0度位相(位置)がずれた状態で同時に回転を開始する
ため、第2の製品受け取り板14が第1の製品受け取り
板13に追いつくことはない。よって、第1の製品受け
取り板13上に載置された製品11に第2の製品受け取
り板14が当接して製品11の姿勢を崩したり、所定以
外の位置に落下させてしまったりすることがない。
【0031】そして上記とは逆に、第2の製品受け取り
板14が下降移動し、積層状態で製品11を順次受け取
り、下方のコンベア10に移載するようになる。また、
この時第1の製品受け取り板13は、上昇移動し、次の
製品11の受け取りに備えるようになっている。
【0032】以後上述した動作を繰り返し行うことによ
り、切断刃3により切断させたスライスハムを所定枚数
毎に正確かつ綺麗に積重ね、その状態を維持させつつベ
ルトコンベア10に移載することができる。
【0033】なお、上記実施例では、スライス装置に設
けられる回転する切断刃は、略真円状のものを用い、そ
の切断刃を自転させながら公転させる構造の装置を用い
たが、本発明は、例えばインボリュート状の切断刃を自
転のみさせる構造のもの、並びに、その他種々の構造の
ものに用いることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るスライス装
置用製品受け取り装置では、搬出手段の両側に設けた第
1,第2の製品受け取り板を交互に上下移動させるよう
にしたため、一方の製品受け取り板が下降移動しながら
切断された製品を受け取っている間に他方の製品受け取
り板が上昇移動できるため、上昇速度を高速にする必要
はなく、機械に対する負担が低減する。
【0035】そして、上昇した製品受け取り板が次の製
品を受け取るため第2位置から第1位置に回転移動して
くる方向と、他の製品受け取り板が載置した製品を下方
に落下させるべく第1位置から第2位置に回転移動させ
る方向とを逆向きとしたため、上昇し第2位置から第1
位置に回転移動中の製品受け取り板が、他の製品受け取
り板上にすでに載置された製品に当接するおそれがな
く、正しい積層状態を維持しつつ下方の搬出手段上に移
載することができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製品受取り装置が適用されるスラ
イス装置の一例を示す斜視図である。
【図2】その一部拡大平面図である。
【図3】製品受け取り板を上下移動並びに回転移動する
ための装置を示す図である。
【図4】従来の製品受取り装置の一例を示す図である。
【図5】本発明が至った経緯を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
3 切断刃 7 原木 10 コンベア 11 製品 12 製品受け取り装置 13 第1の製品受け取り板 14 第2の製品受け取り板 16 第1駆動装置(上下移動させる手段) 18 第2駆動装置(回転させる手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断刃と、前記切断刃にハム等の食品の
    原木を供給する供給手段を有するハム等のスライス装置
    の切断落下側に設けられ、前記切断刃により切断された
    製品を積重ねながら受け取るとともに下方のコンベア等
    の搬出手段に移載する製品受け取り装置において、 前記製品受け取り装置が前記搬出手段を挟んでその両側
    に配置された第1,第2の製品受け取り板と、 それら両製品受け取り板を上下移動させる手段と、 前記両製品受け取り板を回転させる手段とを有し、 前記第1の製品受け取り板が上昇移動する時には前記第
    2の製品受け取り板を下降移動させるとともに、前記第
    1の製品受け取り板が下降移動する時には前記第2の製
    品受け取り板を上昇移動させ、 かつ、下降移動中の前記両製品受け取り板は前記搬出手
    段の上方所定空間の第1位置に位置し、上昇移動中の前
    記両製品受け取り板は、下降移動中の他の製品受け取り
    板に当接しない所定の第2位置に位置させ、 さらに、前記回転手段を作動させて上方に位置する前記
    製品受け取り板を前記第2位置から第1位置に移動させ
    る回転方向を、下方に位置する前記製品受け取り板を前
    記第1位置から第2位置に移動させる回転方向と逆向き
    にしたことを特徴とするスライス装置用製品受け取り装
    置。
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