JPH06316446A - ガラスの回収方法 - Google Patents

ガラスの回収方法

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JPH06316446A
JPH06316446A JP12505493A JP12505493A JPH06316446A JP H06316446 A JPH06316446 A JP H06316446A JP 12505493 A JP12505493 A JP 12505493A JP 12505493 A JP12505493 A JP 12505493A JP H06316446 A JPH06316446 A JP H06316446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
laminated glass
laminated
pieces
peeling tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP12505493A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Osada
幸一 長田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合わせガラスのガラスと中間膜とを確実に分離
して、異物が取り除かれたガラスの再生に適したガラス
の回収方法を得る。 【構成】合わせガラスを窓開口部から取りはずして合わ
せガラスを所定の大きさの小片とした後、合わせガラス
の小片を空気の渦流機能を有する剥離槽に投入し、空気
渦流によって合わせガラスをガラス細片と中間膜とに分
離してガラス細片のみを回収するガラスの回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃車となった車両や取
り壊しとなった建築物の開口部をふさいでいた窓用合わ
せガラスの廃棄にともない、廃棄されたガラスを再利用
するためのガラスの回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の一環として、廃棄
された製品の再利用化が叫ばれており、先進国を中心と
してこのような廃棄資源の再利用が法制化されようとし
ている。
【0003】そこで、自動車等の車両が廃車になった場
合や、建築物が取り壊しになった場合に、これまでは廃
棄物として扱われて埋め立て等の廃棄処分になってい
た、これら車両や建築物の開口部をふさぐ窓用合わせガ
ラスを、そのガラス部分のみを分別、回収して再生する
ことが要求されてきた。
【0004】合わせガラスは、少なくとも2枚のガラス
板が合成樹脂製の中間膜を介して積層されたものであ
り、車両や建築物の開口部から合わせガラスを取りはず
しても、直ちに再利用に適したガラスが得られるわけで
はない。すなわち、ガラスを再利用するためにはガラス
以外の異物を取り除いた状態でガラスの素板の原料とし
て再度溶解し、成形してガラス製品として再利用される
ものであるが、合わせガラスは合成樹脂製の中間膜を有
しているため、合わせガラスを取りはずしただけで再利
用を行おうとする場合、中間膜が異物として混在したま
まの状態でガラスの再生が行われることになり、ガラス
の再生には不適当である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、合わせガラス
を車両や建築物の開口部から取りはずした後、この合わ
せガラスを粉砕機によって粉砕して合わせガラスのガラ
スと中間膜とを分離する方法が提案されてきたが、この
方法ではガラスと中間膜とを充分に分離することができ
ず、いわゆる異物を合わせガラスから確実に分離し、ガ
ラス成分だけを回収した後に溶解が行われず、異物の混
在したままガラスの再生が行われてしまい、再生される
ガラスの品質はきわめて悪いものとなってしまうもので
あった。
【0006】そこで、合わせガラスを冷凍した後に衝撃
を加えることによって、合わせガラスのガラスと中間膜
とを分離する方法が提案されている。ところが、この方
法を実施するためには合わせガラスを充分冷凍しなけれ
ば、ガラスと中間膜とを確実に分離することができず、
そのためには、たとえば液体窒素等の冷却媒体の保全
や、冷凍庫の設備にかかる費用等が高沸してしまうとい
う欠点を有しており、さらに冷却時間や分離作業の後の
乾燥作業等の煩雑な工程を必要とするという欠点を有し
ている。
【0007】また、車両をスクラップとして扱い、車両
自体を押しつぶしていわゆるシュレッダーダストとし、
その中からガラス細片のみを回収する方法もあるが、こ
のような方法では、ガラス細片のみを抽出する時間が多
大なものであり、回収されるガラスの品質も悪く、ガラ
スを再生する原料としては不適当であった。
【0008】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述のような欠点を解決するものであり、従来知られてい
なかったガラスの回収方法を新規に提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、少なくとも2枚のガラ
ス板が合成樹脂製の中間膜を介在して積層された窓用合
わせガラスを窓開口部から取りはずす工程と、取りはず
された合わせガラスを所定の大きさの小片とする工程
と、前記合わせガラスの小片を空気の渦流機能を有する
剥離槽に投入し、空気渦流によって合わせガラスのガラ
ス細片と中間膜とを分離してガラス細片のみを回収する
工程と、を少なくとも有するガラスの回収方法を提供す
るものである。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明におけるガラスの回収方法の工程の一例を示すフ
ローチャートである。まず、合わせガラスをその周縁部
を除いて車両や建築物等の窓開口部から取りはずし、所
定の大きさの小片に切断する。その後、空気の渦流機能
を有する剥離槽に、上記した合わせガラス小片を投入口
から投入する。
【0011】上記剥離槽には空気流導入口が備えられて
いて、この空気流導入口から所定の量、圧力の空気流が
剥離槽内に導かれ、渦巻き状の空気対流を生成する。こ
のように生成された空気渦流によって、剥離槽内に投入
された合わせガラス小片は、それら小片どうし、あるい
は上記空間を区成する壁と衝突し、合わせガラスは粉砕
されてガラスと中間膜とに分離できる。こうして分離さ
れたガラスと中間膜を、剥離槽の回収出口にて別々に回
収し、ガラスのみを溶融して、ガラス成形品に再生す
る。
【0012】本発明において、合わせガラスの窓開口部
からの取りはずしは、窓開口部において合わせガラスと
車両自身あるいは建築物自身とを接着している接着剤を
ピアノ線等の切断手段によって切断して取りはずす方法
や、通電加熱等の加熱手段によって切断する方法等があ
り、また、合わせガラスを鋸歯等の切断手段によって直
接切断して取りはずす方法等、種々の取りはずし方があ
るが、接着剤の残留等が生じない点にかんがみて、合わ
せガラスを直接切断することによって窓開口部から取り
はずすことが好ましい。
【0013】この際、合わせガラスの周縁部に取り付け
部を隠蔽するために備えられている黒セラミック塗料等
の被覆層よりも、内周側をくりぬくようにして合わせガ
ラスを切断し、取りはずすことがさらに好ましい。この
場合、合わせガラスを貫通する小孔に鋸歯を挿入し、こ
の鋸歯を往復運動させて効率よく合わせガラスの切断取
りはずしを行うことができる。
【0014】上記のような種々の方法によって取りはず
された合わせガラスは、合わせガラスを剥離槽に投入す
る点、剥離槽に導かれる空気の量や圧力、さらに空気の
対流速度、対流時間等の点に鑑みて所定の大きさに切断
されて小片とされることが好ましい。
【0015】小片の大きさが大きすぎると重量が重いた
め、空気流によって小片を剥離槽内に旋回対流させるこ
とができず、十分な粉砕を行うことができない。さら
に、小片の大きさによっては、大規模な設備となってし
まうこともあり、小片の所定の大きさとしては200m
m角以下が好ましい。
【0016】図2は、本発明における渦流機能を有する
剥離槽の一例を示す概念図である。剥離槽1は、その上
方に上記のように切断された合わせガラス小片を投入す
る投入口2を有していて、下方に分離されたガラス細片
を回収する回収出口3を有している。また、この剥離槽
1の上方には、空気流導入口4が備えられていて、空気
渦流を生成するように剥離槽内に所定の空気量、圧力の
空気流を導入する。空気流導入口4はブロアー手段24
に連通されていて、このブロアー手段24と空気導入口
4との境界にダンパー14を備えて、ブロアー手段24
からの空気流の量や圧力を調節することができる。
【0017】切断された合わせガラス小片を剥離槽1内
に投入し、空気導入口からの空気流によって渦巻き状の
空気渦流が生成されると、合わせガラス小片は小片どう
し、あるいは剥離槽1を区成する壁11に繰り返し衝突
する。こうして合わせガラスは粉砕され、ガラスと中間
膜とが分離でき、分離されたガラス細片は、剥離槽1の
下方の回収出口3から回収される。
【0018】なお、本発明における剥離槽1の形状は、
合わせガラス小片が小片どうし、あるいは剥離槽1を区
成する壁11に衝突する回数が多く、またこの空間内に
小片が旋回対流している時間を長くできる点に鑑みて、
下方が狭くなった逆錐形状が好ましい。また、剥離槽1
を区成する壁11はガラスの衝突によって摩耗しない材
質、たとえば金属、セラミック焼結体等からなることが
好ましい。
【0019】
【作用】本発明において、窓開口部から取りはずされた
合わせガラスの小片は、空気の渦流機能を有する剥離槽
に投入されるため、この剥離槽内の空気渦流によって小
片どうし、あるいは小片と剥離槽を区成する壁との衝突
によって合わせガラスは粉砕され、ガラスと中間膜とが
分離される。
【0020】さらに、分離されたガラスと中間膜とは、
両者の比重の違いが大きく、ガラスの方が比重が大きい
ため、ガラス細片は中間膜よりも早く剥離槽の下方出口
へと到達し、容易にガラスと中間膜とを分離回収するこ
とができる。なお、こうして得られたガラス細片によっ
てはその粒径が数100μm〜3mm程度のものもあ
り、再生するガラスに泡が生じやすい場合もあるが、こ
うした場合であっても、回収された粒径の小さいガラス
細片に別途回収した大きめのガラス片を混入する形で溶
融し、泡のない再生ガラスを得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、図1に示すフローチャートにしたがっ
て、図2に示す渦流機能を有する剥離槽を用いて合わせ
ガラスを回収した実施例を説明する。車両の窓開口部に
取りつけられている、2mm厚のガラス板2枚がポリビ
ニルブチラール中間膜を介して積層された合わせガラス
を、その周縁部に積層された黒セラミック塗料を除いて
鋸歯によって切断取りはずし、50mm角の大きさに切
断した。
【0022】(実施例1)上記50mm角の合わせガラ
ス小片20枚を順次剥離槽に投入し、ダンパーの開度を
全開にして分離回収を行ったところ、20枚中18枚の
合わせガラス小片をガラス細片と中間膜とに分離するこ
とができた。
【0023】(実施例2)上記50mm角の合わせガラ
ス小片18枚を冷凍した状態で剥離槽に投入し、ダンパ
ーの開度を85°にして分離回収を行ったところ、18
枚中17枚の合わせガラス小片をガラス細片と中間膜と
に完全に分離することができた。
【0024】(実施例3)実施例1においてダンパーを
全開としたため、空気流の力が強く完全に分離されたガ
ラス細片が細かくなりすぎる傾向があるため、ガラス細
片の大きさが小さくなりすぎないようにダンパーの開度
を調整することとした。上記50mm角の合わせガラス
小片18枚をで剥離槽に投入し、ダンパーの開度を70
°にして分離回収を行ったところ、完全に分離できた小
片が少なかったため、分離が不充分だった小片を再度剥
離槽に投入し、ダンパーの開度を70°として分離回収
を行い、さらにもう一度ダンパーの開度を80°として
分離回収を行ったところ、最終的に18枚中16枚の合
わせガラス小片をガラス細片と中間膜とに完全に分離す
ることができた。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、大規模な装置や多大な
費用なく合わせガラスのガラスと中間膜とを分離するこ
とができ、しかも、合わせガラスを渦流機能を有する剥
離槽内の渦流空気によって粉砕分離するために、回収さ
れたガラスは中間膜は充分剥離されているので、再利用
のために異物の取り除かれたガラス細片の得られるガラ
スの回収方法を得ることができる。
【0026】特に、本発明において、合わせガラスを渦
流機能を有する剥離槽内の渦流空気によって粉砕分離す
る際に、あらかじめ合わせガラスを冷凍した状態でこの
空間に投入したり、空気流の量を調節した状態で粉砕分
離を行って回収された細片を複数回投入することによっ
て、より確実にガラスと中間膜とを分離してガラスのみ
を回収することができる。
【0027】このように、本発明によれば、不用となっ
た合わせガラスを、きわめて短時間で手間のかからない
方法によって回収することができるため、この回収され
たガラス細片を再びガラス原料として再利用する際に必
要とする時間や費用がきわめて少なくてすみ、再利用効
率に優れ、資源の有効活用化がはかれ、環境保護に一役
買うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における合わせガラスを回収する方法を
示すフローチャート
【図2】本発明における渦流機能を有する剥離槽の一例
を示す概念図
【符号の説明】
1:剥離槽 2:投入口 3:回収出口 4:空気流導入口 11:壁 14:ダンパー 24:ブロアー手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚のガラス板が合成樹脂製の
    中間膜を介して積層された窓用合わせガラスを窓開口部
    から取りはずす工程と、合わせガラスを所定の大きさの
    小片とする工程と、前記合わせガラスの小片を空気の渦
    流機能を有する剥離槽に投入し、空気渦流によって合わ
    せガラスをガラス細片と中間膜とに分離してガラス細片
    のみを回収する工程と、を少なくとも有するガラスの回
    収方法。
  2. 【請求項2】合わせガラスを窓開口部から取りはずす工
    程において、合わせガラスの周縁部に積層されている被
    覆層を除いて、合わせガラスを車両から取りはずすこと
    を特徴とする請求項1のガラスの回収方法。
  3. 【請求項3】ガラス小片の大きさは少なくとも200m
    m角以下であることを特徴とする請求項1または2のガ
    ラスの回収方法。
  4. 【請求項4】剥離槽はガラスの衝突によって摩耗しない
    材質の壁によって区成されていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかのガラスの回収方法。
JP12505493A 1993-04-28 1993-04-28 ガラスの回収方法 Pending JPH06316446A (ja)

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JP12505493A JPH06316446A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 ガラスの回収方法

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