JPH06316247A - ガス膨張機器 - Google Patents

ガス膨張機器

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JPH06316247A
JPH06316247A JP3194714A JP19471491A JPH06316247A JP H06316247 A JPH06316247 A JP H06316247A JP 3194714 A JP3194714 A JP 3194714A JP 19471491 A JP19471491 A JP 19471491A JP H06316247 A JPH06316247 A JP H06316247A
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JP
Japan
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gas
pressure
housing
airbag
propellant
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JP3194714A
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English (en)
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Brian K Hamilton
ケー. ハミルトン ブライアン
Ronald J Butt
ジェイ,バット ロナルド
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Oea Inc
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/268Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas
    • B60R21/272Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas with means for increasing the pressure of the gas just before or during liberation, e.g. hybrid inflators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用エアバッグを膨張させるためのガス
膨張器機器であって、エアバッグ内へのガスの初期流量
を供給し、続いてある時間だけ遅延して最大流量を供給
してエアバッグを完全に膨張させる。 【構成】 環境条件、すなわち圧力をモニタすることに
よって上記遅延をプログラムする能力を持ち、かつ周囲
条件の変化に対する温度補償を追加的に行い、それらの
総ては、一層広い動作条件範囲に亘ってガス膨張器機器
の動作を最適にする。機械部品は、ガスを貯蔵するハウ
ジング内圧力に関係する圧力と基準圧力間の差圧をモニ
タし、プログラムされた差圧に到達すると同時にこれら
機械部品は、ガス発生器発射剤を点火し、その燃焼によ
ってエアバッグへの流量を増し、その完全膨張を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス膨張器装置に関
するもので、更に具体的に言えば、ガス流量を制御する
ための少くとも一つの要因により左右される遅延機能を
包含する上記装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1970年代に、自動車の安全機能を強
化するため、これらの代表的な乗客拘束システムに、乗
客区画室全体に配置されたエアバッグを追加し始めた自
動車製造業者もいた。
【0003】1970年代に、エアバッグの使用に関す
る多くの開発が行われたが、それは、エアバッグがすべ
ての自動車に採用されることを要求する政府の規則が出
るかも知れぬという予想だけでなく、一部は乗客の安全
性を高める要求の意識向上の結果でもある。この期間多
くの開発が、自動車のエアバッグの方に向けられたけれ
ども、種々の要因によりこれらの活動は低下し、再び最
近増加し始めただけである。
【0004】自動車エアバッグの一般概念は、事故に巻
き込まれたとき激烈な傷害を受ける可能性を減らすた
め、乗客の前方への運動を制止し、かつ衝撃に応答する
膨張可能な構造物を提供することである。エアバッグの
概念は、全く単純であるが、エアバッグに注入される材
料の流量の調整を含め、エアバッグがどのようにして膨
らまされるかに関するおびただしい開発が行われた。
【0005】多くのエアバッグ膨張器は、衝突または他
の類似の検知器から一度適切な信号を受信しさえすれ
ば、膨張する間単一でかつ減退する流量を利用する。1
975年7月22日付発行、Schotthoefer
氏他に付与された米国特許第3,895,821号は、
電気信号により開始される単一充填のみを使用するエア
バッグ安全装置用の膨張機器を開示している。この機器
には、圧力をかけられている一定量のガスを含む外部シ
リンダがある。膨張可能機器すなわちエアバッグに最も
近いこのシリンダの端に、ガス発射剤充填物を有する第
2の内部シリンダがある。内部シリンダ内のガス発射剤
を外部シリンダから隔離する円板がある。この円板はま
た、エアバッグに接続されているマニフォールドと外部
シリンダを接続する放出口をおおう。衝突を検知すると
同時に、円板の破裂を起すガス発射剤充填物が点火され
る。その後ガス発射剤のガスは、外部シリンダ内のガス
と混合し、ガスは、外部シリンダとマニフォールドを接
続する出入口を通ってエアバッグに流入し始める。
【0006】Schotthoeber氏等の特許は、
ガス発射剤を点火してガスを膨張させ、エアバッグを膨
らませるための単一電気信号を使用することは開示して
いるけれども、エアバッグへの最初の流量とエアバッグ
への続いて起る増加した流量の間の時間的遅延について
は開示していない。
【0007】1977年4月19日付発行、Marlo
w氏に付与された米国特許第4,018,457号は低
衝撃衝突用の1つの膨張速度および高衝撃衝突用の2つ
目の膨張速度を提供するエアバッグ安全機器を開示して
いる。Marlowの機器は、エアバッグを膨らませる
ため圧力をかけたガスを貯蔵する外部封じ込め部分を包
含している。この外部封じ込め部分内に密封されている
のは、ガス発射剤の充填物を貯蔵するガス発射剤封じ込
め部分である。低衝撃衝突においては、1つの点火装置
がこのガス発射剤充填物を反応させ、ガス発射剤封じ込
め部分内の圧力を上げる。この圧力上昇により、ガス発
射剤封じ込め部分を外部封じ込め部分と装剤詰め込み部
材の両方から隔離している円板を逐には破裂させる。こ
の円板の破裂と同時に、ガス発射剤充填物の燃焼から発
生する排気ガスは、外部封じ込め部分内に貯蔵されてい
たガスと混合する。更にこの破裂によってまた詰め込み
部材を一つの円板の方に向けるが、この円板は、外部封
じ込め部分をエアバッグから最終的に隔離しているもの
である。詰め込み棒は、この円板を破壊し、混合ガスを
エアバッグ内に流し込ませる。高衝撃衝突に対するこの
機器の動作は、第2の発火装置を点火する追加段階を付
け加えるだけで、要約すれば、ガス発射剤充填物を一層
速い速度で燃焼させ、それによりエアバッグへの流量を
一層多くするものである。Marlowの機器では、ガ
ス発射剤を点火するために点火装置が1つ作動するかま
たは2つになるかにかかわらず、この作動が最終的に電
気信号によって行われる。更に、Malowの特許はエ
アバッグへの流量が2つあり、1つは低衝撃衝突用で2
番目は高衝撃衝突用であることを開示しているが、最初
の材料容積がエアバッグに注入された後エアバッグへの
流量を増加する手段が開示されていない。
【0008】エアバッグシステム用に特定して設計され
たものではないが、1973年5月8日付発行のAnd
erson,Jr.氏に付与された米国特許3,73
1,843号は、申し立てによると実質的に均一な膨張
速度を生じる膨張機器を開示している。この機器は、一
般に本質的に2つの区画室に隔離されたハウジングを有
している。第1の区画室は圧縮ガスを含み、同時に第2
の区画室は点火装置組立部とガス発射剤を含んでいる。
【0009】第2区画室と流動できるように接続されて
いる袋は、第1区画室まで延びている。袋を膨張させた
いとき、第1区画室と流動的に接続されている放出組立
部は、手動で作動され、第1区画室からのガスは、膨張
可能部材に流れ始める。しかしこのガスの一部はまた、
第2区画室内の点火装置組立部に向けられ、それを作動
させる。点火装置組立部が作動すれば、それに伴って加
圧ガスが凸状のドーム形スプリングに作用する。ドーム
形スプリングの凸状表面に所定の圧力が発生した後、ス
プリングがぽんとはじけて反転位置に素早く動き、撃針
と撃発火管の組立部を本質的に係合してガス発射剤を点
火させる。ガス発射剤が燃焼するにつれ、袋は膨張し、
それにより第1区画室の容積を減らし、申し立てによれ
ば第1区画室から膨張可能部材へ一層均一なガスの流れ
を生ぜしめる。エアバッグ膨張器の第2の一般カテゴリ
は、エアバッグをある程度膨張させる最初の流量と、そ
れに続き完全に膨張させる第2の増加流量を提供するも
のである。
【0010】どのような方法で、この遅延しかつ増加し
た流量が開始されるかが、業界での多くの開発努力の主
題であった。例えば、1977年9月27日付発行のB
ishop氏に付与された米国特許4,050,483
号は、サージ遅延機能を組み込んだ膨張機器を開示して
いる。この機器には、ある容積の加圧ガスを含んでいる
シリンダがある。このシリンダの放出部端において破裂
円板は、シリンダとエアバッグを接続しているマニフォ
ールドからシリンダを隔離している。この破裂円板は、
その円板を破壊するに十分な力を発生させることのでき
る装置と結合している。衝突が感知されると、信号がそ
の装置に送信されて円板を破裂させ、それによりガス
が、放出マニフォールドを通ってシリンダからエアバッ
グに流れ始める。このときに、エアバッグの膨らむ速度
は減小するがその理由は、ガス発射剤充填物が点火する
前のガスの流れは、マニフォールドの主流通路中に位置
する円板を破裂させるに十分な圧力を発生させないから
である。その結果、初期のガスの流れは、マニフォール
ド中の第2の流路を通ように変更される。破裂円板の破
壊と同時に、最初のガス流がエアバッグの中に流入でき
るので、ここで所定時間の遅延が発生し、その遅延の後
第2の電気信号が、放出マニフォールドに対向するシリ
ンダの末端に送信され、隔離室に含まれているガス発射
剤充填物を反応させる。このガス発射剤充填物の点火と
同時に、ガス発射剤充填物をシリンダから隔離している
円板が破裂させられ、ガス発射剤のガスがシリンダに流
れ込み、そこに含まれていたガスと混合する。この混合
と同時に、ガスはシリンダからマニフォールドを通って
流出し続ける。ガス発射剤充填物が燃焼するにつれて、
シリンダ内圧力は、十分に大きくなってマニフォールド
の主流路中の円板を破壊する。その結果エアバッグへの
ガス流量は、最大レベルに達する。
【0011】Bishopの特許は、エアバッグを膨ら
ませるための可変膨張速度を開示しているが、この可変
膨張速度は、2つの電気信号の結果であり、その内の1
つは主隔離円板を破裂させるために使用され、2番目
は、所定時間遅延の後ガス発射剤を点火するために使用
される。
【0012】1976年6月29日付発行のNeuma
n氏に付与された米国特許3,966,228号はエア
バッグの膨張速度が、差圧を使うことにより動作時間中
変動して、遅延し、増加した流量を供給するエアバッグ
拘束システムを開示している。この発明の一実施例で
は、決まった容量の加圧ガスを含む第1シリンダがあ
る。マニフォールドは、第1シリンダとエアバッグを接
続しているが、シリンダ内に含まれる充填物を有する円
板は、それら相互間でのガスの流れを禁止している。こ
の円板の対向する一端にオリフィスにより第1シリンダ
と通じている第2シリンダがある。第2シリンダは、従
ってまた第1シリンダ内のガスと等しい圧力の加圧ガス
を初期に有している。センサが衝突を検出すると、電気
信号が円板内の充填物に送信される。
【0013】爆発が円板を破壊させ、ガスがエアバッグ
内に流れ込み始め、オリフィスを通って第1シリンダ内
に流れ、つぎにエアバッグに流れる、第2シリンダから
のガスも含まれている。オリフィスの断面積は、第1シ
リンダとエアバッグを接続しているマニフォールドの断
面積より小さいので、第2シリンダ内の圧力は、第1シ
リンダ内の圧力程急速には減小しない、第1シリンダと
第2シリンダ間がある圧力差に達すると、オリフィスを
含んでいる部分品は破壊する。この部分の破壊と同時
に、第2シリンダから第1シリンダへ、そして最終的に
はエアバッグへ流れるガスの流量は、最大レベルまで増
加する。
【0014】Neumanの特許は、圧力差の使用と共
に単一電気信号による可変膨張速度を開示しているが、
任意型のガス発射剤を点火するため圧力差を使用するこ
との開示または提案は行っていない。従ってエアバッグ
を完全に膨張させるためには、一層大容積のガスが必要
であり、その理由はガスを膨張させるために熱が加えら
れない、そのため圧力を上げかつ流量を増すことにな
る。それに関連して、エアバッグの完全な膨張を確保す
るため、一層大きなシリンダでガスを貯蔵することを要
求されるのは、有りそうなことである。
【0015】1976年4月6日発行のMeacham
に付与された米国特許3,948,540号は、自動車
拘束システム用の制御された流体供給システムを開示し
ており、その内の一実施例は、差圧の原理を使用するこ
とにより膨張速度を本質的に次第に増加するものであ
る。この特定の実施例には、加圧ガスを入れている外部
ハウジング、および本質的に3室に分割されかつ同心的
に配置されている内部ハウジングがある。第1室は、組
立体の放出端上に配置されており、一連の小通路を通し
て外部ハウジングの内部に通じている。剪断円板は、第
1室を膨張可能部材から隔離し、衝突の検出と同時に破
裂させられるとき、ガスは外部ハウジングから小通路を
通って内部ハウジングの第1室に流れ、エアバッグに流
れる。第2室内のスプリングにより第1室の一部に接触
して本質的に着座している摺動可能のピストン様構造物
は、第1室と第2室を隔離している。もっともピストン
を通る制限された小通路は、両室間の限られた流体流通
を可能にしている。
【0016】一度膨張が開始されさえすれば、第2室か
らのガスは、第1室内に流れ、エアバッグ内に流れる。
第2室内の加圧ガスおよび偏倚スプリングによりピスト
ン上に加えられる力に比べ、第1室内の加圧ガスにより
ピストン上に加えられる力および外部ハウジング内の加
圧ガスによりピストンの傾斜表面の限られた面積上に加
えられる力の和の方が大きいとき、ピストンはスプリン
グの力に反抗して第2室内に動いて、外部ハウジングと
第1室を接続している追加の小通路を露出してエアバッ
グへの流量を増加する。これらの小通路を通って外部ハ
ウジングから流れるガスは、ピストン上に追加の力を加
える。この領域における外部ハウジングと第2室の間の
圧力差が増加するにつれて、ピストンはスプリングの力
に反抗して更に第2室の中に次第に動き、ピストンが、
第2室と第3室を分離する障壁内に配置した撃発点火装
置の撃発針を打つまで動く。この衝撃は、主張によれば
第3区画室内に含まれているガス発射剤を点火し、それ
により発生したガスは、第3室と外部ハウジングを接続
している穴を通って外部ハウジング内に流れ、外部ハウ
ジングから第1室に、そしてエアバッグに入る流量を更
に増加する。圧力差を利用する可変速度膨張装置が開示
されているが、流量は本質的に次第に増加する。その理
由は、流量がスプリングで偏倚したピストンの漸進する
圧縮状態に依存しているからである。更に膨張器の動作
は全く複雑であり、膨張の途中ある点でスプリングによ
りピストン上に加えられた偏倚力は、第1室および/ま
たは外部ハウジング内の加圧ガスによりピストンに加え
られた力を上回り、外部ハウジングと第1室を接続して
いる追加の小通路を閉じて膨張速度の増加を禁止するよ
うに思われるのである。
【0017】1976年7月15日付発行の日本国特許
出願51−84232号は、圧力差原理を採用している
別のエアバッグアクチュエータを開示している。高圧ガ
スを含む外部ハウジングが、エアバッグに接続されてい
るが、一時的にバッグから隔離される。外部ハウジング
内に配置されているのが、第2ハウジングである。それ
は障壁とピストンによって2つの区画室に分割されてお
り、ピストンのシステムが障壁を通り第2室の中まで延
びるようにピストンのヘッドは、第1室内に配置されて
おり、スプリングにより偏倚されて障壁に接している。
第2室内のガスは、明かにピストンヘッドの背面に作用
することが可能である。第1室内の小通路は、第2室用
の小通路より大きいが、両区画室は外部ハウジングの内
部と流動的に接続されている。隔離物が除去されさえす
れば、ガスが外部ハウジングからエアバッグに流れるに
つれて、外部ハウジングと接続している小通路の断面積
の差により、第1区画室内の圧力は第2室内の圧力より
も急速に減少する。確実な圧力差が発生すれば、ピスト
ンは、スプリングの力に反抗して更に第1区画室内に動
き始める。ピストンがある距離を明かに動いた後、電極
はある型のガス発射剤を点火し、推定するにエアバッグ
への流量を増加させる。圧力差を使用する可変速度膨張
を開示しているが、ガス発射剤は電気信号により点火さ
れる。
【0018】エアバッグ膨張器の開発は勿論、膨張可能
部材への流量を調整することに限られてはいない。例え
ば、1983年4月19日付発行のDavis氏他に付
与された米国特許4,380,346号は、低温におけ
る膨張器の応答速度を上げるため、いくつかの特徴を組
み込んだ膨張機器を開示している。この機器は大体の
処、エアバッグに接続された外部ハウジングと、ガス発
生成分を貯える外部ハウジング内ケーシングを包含して
いる。この内部ケーシング内にある複数の穴は、ガス発
生成分の燃焼により発生されたガスが、内部ケーシング
から流れて、外部ハウジングへ、そしてエアバッグへ流
れることを可能にしている。最初これらの穴のいくつか
は、破裂可能な材料でできた単一層によりおおわれてお
り、同時に残りの穴は破裂可能な材料でできた2層によ
りおおわれて所望の温度補償機能を与えている。衝突が
検出され、ガス発生成分が点火されると、内部ケーシン
グ内圧力は、単層でおおわれたこれらの穴が開かれてガ
スかエアバッグ内に流れ始めることを可能にするレベル
まで増加する。穴の内いくつかのみが最初開かれるの
で、内部ケーシング内に形成される圧力は、もし全部の
穴が最初開かれ、その結果ガス発生成分の燃焼が速くな
るとしたら発生したであろう圧力を越えて増加する。第
2の圧力レベルに到達した後、残りの穴は開かれて一層
多量のガスがエアバッグに流れることができる。ガス発
生成分は、低い周囲温度では燃焼が遅いので、膨張器の
作り込み圧力増強の機能は、主張によれば膨張器が一層
均一にかつ一層広い温度範囲に亘り最高圧力で動作でき
るように、この低温における燃焼速度を増加させてい
る。
【0019】1977年9月20日付発行のGrube
r氏に付与された米国特許4,049,935号は、エ
アバッグシステムの操作性の指示計器として動作するた
め薄膜を利用した圧力スイッチを開示している。この独
特の機器は、エアバッグへのガスの流れを開始させるこ
とになるガス発射剤充填物または他の等価物の点火には
直接関係していない。この機器は、薄膜の使用により、
エアバッグ安全装置が現状況下で動作不能であるとの警
告信号を発生するための手段が設けられている圧力感知
装置に単に向けられている。特に隔離された基準室内に
含まれるガス容積により作られる薄膜一面上の一定圧を
有する薄膜がある。この薄膜の反対側は、最終的にはエ
アバッグに流れるシリンダ内ガスの圧力を受ける。膨張
機器が動作可能のとき、シリンダ内圧力は、基準室内圧
力より大きい。このような場合、もし衝突が起こったな
らば膨張器は動作して非開示の膨張手段の作用によりエ
アバッグを膨張させ、すなわち展開させるように装置が
電気的に接続される位置に薄膜が偏向される。しかし、
もしシリンダ内の圧力があるレベル以下に低下すると、
基準室内の圧力がシリンダ内の圧力をある量だけ上回る
結果として、薄膜は偏向する。この事は膨張機器が現状
況下で動作不能であることを示す警告信号を発生する個
々の電気結線が必要という結果になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】自動車の搭乗者が事故
に巻き込まれたとき、その人達に授けられる安全性を改
善しようとする試みが、過去に多く行われた。こららの
試みの一部は、乗客区画室内における種々の安全装置を
設置することを取扱ってきた。最も一般的なものは、安
全ベルトおよび/または装着帯のような乗客拘束システ
ムを設置することにより行われた。上記で論議した参考
文献は各、エアバッグの有用な膨張に貢献したが、なお
多くの不完全さが存在し、それらはもし修正されると、
改良されたエアバッグ膨張器を提供するだろう。従って
現発明の目的は、エアバッグの膨張を開始するために単
一の電気信号を利用し、同時にエアバッグを完全に膨張
させるために初期流量を時間遅延して増加させることを
なお利用する単一、小型の機器を特に提供することによ
り、これらの不完全さを克服する方向に向けられている
複数の機能を提供することである。本発明の更なる目的
は、組み立てが一層簡単で、高価な構成部品を殆んど有
せず、かつ膨張器のすべての能動部品を膨張器の一端上
に有し、ガス発射剤で膨張する膨張器を提供することで
ある。現発明の他の目的は、確実な所望の規準までガス
放出速度をプログラムするために一層適応しており、ま
た周囲温度の変化による膨張器の動作変動を最小にする
ため温度補償された膨張器を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、種々
の装置を膨らませるためであるが自動車用エアバッグと
共に使用するのに特に適した機器を提供する。この機器
は、周囲状況における第1のハウジング圧力下の第1ハ
ウジング内に貯えられている圧縮ガス源からエアバッグ
に入れる最初の流量を供給する。この最初の流量は、第
1ハウジング圧力が減小するにつれてこの時間中減小す
る。少くとも1つの要因によって決まる時間遅延の後、
第1ハウジングに接続されている第2のハウジングに貯
えられている可燃性材料は点火され、それによってエア
バッグへの流量を増加させる。最初の流量と続いて起る
増加の間のこの時間遅延は、第1ハウジング圧力に関係
する圧力と基準圧力間の差圧をモニタする双安定圧力感
知装置を使用することにより一部達成される。温度感知
装置がまた、低い周囲温度における可燃性材料の低い燃
焼速度を一部補償するため、周囲温度が下るにつれて遅
延を少くし、また高い周囲温度における可燃性材料の高
い燃焼速度を一部補償するため、周囲温度が上るにつれ
て遅延を多くすることによって、時間遅延に好しく影響
を与えている。その結果として、可燃性材料の点火は予
め選択した条件の達成に反応している状態であり、タイ
ミング装置により確立される予め選択した時間遅延には
直接関係していない。更に可燃性材料の点火は、第2の
電気信号の受信に依存しないが、その代わりに機械部品
によって作動される。
【0022】
【実施例】本発明を、好ましい実施例について更に詳細
に説明する。外部ハウジング圧力下の圧縮ガスを含む外
部ハウジングは、エアバッグに接続されるが、円板によ
ってそれから一時的に隔離される。この円板に極めて接
近して、円板を破裂させるための電気スキツブ(点火
管)(Squib)のような爆発装置がある。ガス発生
器ガス発射剤(gas generator prop
ellant)のような可燃性材料を貯蔵するガス発生
器ハウジングは、外部ハウジング内に含まれており、そ
こへはねじ切り係合または他の適切な技法によって接続
されている。ガス発生器ガス発射剤は、隔離円板または
システムによって外部ハウジング内の圧縮ガスから隔離
することができる。ガス発生器ハウジングはまた、撃発
火管(percussion primer(s))と
花火伝爆薬(pyrotechnic booste
r)のような可燃性材料を点火するための要素または他
の適切な点火装置を含んでいる。
【0023】差圧ハウジングは、ねじ切り係合または他
の適切な技法によって、点火部品の領域内でガス発生器
ハウジングに取り付けられている。この差圧ハウジング
は、ハウジングを2つの区画室に分割する双安定でカッ
プ形の薄膜を包含している。第1の区画室は、外部ハウ
ジングと流動的に(fluidly)接続されており、
静的状態(膨張開始前)の外部ハウジング圧に実質的に
等しい第1の圧力下の圧縮ガスを含んでいる。第1区画
室に面する薄膜の側には、ガス発生器ハウジングの点火
部品と係合するため、その側に取り付けられた撃針(f
iring pin)または衝撃塊片(impacti
ng mass)がある。第2区画室はまた、オリフィ
スまたは穴により外部ハウジングと流動的に接続されて
おり、従って静的状態の外部ハウジング圧に実質的に等
しい基準圧力下の圧縮ガスを含んでいる。しかし、第2
区画室の容積に対するオリフィス断面積の比率は、第1
区画室の容積に対する、第1区画室と外部ハウジング間
接続部の全断面積の比率より小さい。その結果基準圧力
は、以下述べるように動的状態(膨張中)の第1圧力を
越える。オリフィス寸法の修正はその除去も含めてこの
ように、点火部品が作動される前に遅延の大きさを限定
または制御する一つの方法である。
【0024】現発明の好ましい実施例の動作において
は、電気信号が、衝撃/衝突センサから電気スキツブに
送信され、それにより電気スキツブを作動させ、外部ハ
ウジング内圧縮ガスをエアバッグから隔離していた円板
を破裂させる。その結果圧縮ガスは外部ハウジングから
膨張し、エアバッグ内に流れ始める。エアバッグ内への
圧縮ガスのこの流れが、外部ハウジング内圧力の対応す
る降下を起す。
【0025】衝撃前位置にある差圧ハウジング内双安
定、カップ形薄膜は、第1の安定位置にある第2区画室
の方向に偏向される。外部ハウジング圧力が降下し続け
るにつれ、差圧ハウジングの第1区画室内の第1圧力の
対応する降下が起る。差圧ハウジングの第2区画室内の
基準圧力もまた低下するが、第1圧力の圧力降下よりも
遅い速度で下る。第1区画室と第2区画室の各圧力間
で、ある所定の差圧が発生したとき(すなわち基準圧力
が第1圧力をある量だけ越えるとき)、双安定、カップ
形の薄膜は、急速にその第2安定位置に反転し、その結
果そこに取り付けられた撃針または衝撃塊片が、ガス発
生器ハウジング上の撃発火管を打つようにする。撃発火
管上の衝撃は、花火伝爆薬を点火し、それがまたガス発
生器ガス発射剤を点火する。ガス発生器ガス発射剤が燃
焼するにつれて、ガス発生器ハウジング内の圧力は、ガ
ス発生器隔離円板が破裂されるかまたは除去されるレベ
ルまで増加し、それにより排気ガスが外部ハウジング内
の圧縮ガスと混合してエアバッグへの流量を増加させ
る。
【0026】薄膜が、その第1安定位置から第2安定位
置に反転する点はまた、周囲温度にむしろ左右される。
これに関しては、薄膜をその第1安定位置から第2安定
位置に動かすために必要な圧力差は、周囲温度の下降と
共に減小し、周囲温度の上昇と共に増加するように薄膜
はバイメタル材料から作られるべきであろう。それは、
低い周囲温度におけるガス発射剤の燃焼速度低下および
高い温度における燃焼速度の上昇を補償するためであ
り、その他温度による最初の圧力変動に基づく機能時間
の変化(すなわち周囲温度の低下は、静的状態における
外部ハウジング内の貯蔵圧力を低下させ、それと共に周
囲温度の上昇は、静的状態における外部ハウジング内の
貯蔵圧力を上昇させること)を補償するためである。
【0027】本発明の別の実施例は、ガス発生器と差圧
ハウジングの部分的変更に向けられている。ハウジング
は、それらの間に第1室があるように接合されており、
この第1室は、他のハウジングとは流動的に流通でき、
従って静的状態における外部ハウジング圧力に本質的に
等しい第1圧力の下にある。ガス発生器ハウジング上の
撃発火管と同心的に整列している管状部材は、差圧ハウ
ジングの後方部分からハウジングを分離している堅い部
材を通り、第1室内に延びている。この管状部材中に配
置されているのは、なるべくなら0−リングのような温
度に敏感な保持器、および射出体がよい。この0−リン
グは、最初射出体が第1室内に通って行くことを防止す
るように管状部材の内部に接して着座している。0−リ
ングに接する射出体の座(以下に説明)は、管状部材を
本質的に第2の室と第3の室に分割し、第2室は、第1
室と流動的に流通し、従って第1の圧力下にあり、第3
室は、基準圧力下の圧縮ガスを含む差圧ハウジングと流
動的に流通している。しかし膨張開始前、射出体が0−
リングに接して着座し第2室と第3室間で流体流通を制
限する必要はなく、従って静的状態においては、外部ハ
ウジング圧力、第1圧力および基準圧力はすべて実質的
に等しくなりうる。
【0028】この別実施例の動作においては、上記した
ように外部ハウジングからエアバッグに流入するガス
は、外部ハウジング、従ってまた第1室と第2室内圧力
の低下を来たす。その結果、射出体は0−リングに接し
て着座し、第2室を第3室から本質的に密閉する。管状
部材の第2室と第3室間の圧力差が所定の大きさに達す
るとき(すなわち基準圧力が第1圧力を所定の大きさだ
け越えるとき)、0−リングは、射出体が管状部材を通
り抜けて撃発火管に衝突しガス発射剤を点火するように
させ、その後膨張器の動作は、上記のように継続する。
0−リングが射出体を通過させる点はまた、むしろ周囲
温度に依存し、周囲温度が低下するにつれて射出体を放
つに要する圧力差が一層小さくてよく、それと共に周囲
温度が上昇するにつれて射出体を放つに要する圧力差が
一層大きくなるように周囲温度に左右される。また別の
実施例では、0−リングと射出体を、保持針とピストン
に取り替えている。
【0029】保持針は、管状部材内でピストンの運動を
撃発火管の方に制限し、管状部材が、再度第2室と第3
室に分割され、第2室は第1室と流動的に流通し、従っ
て第1圧力下にあり、また第3室は、基準圧力下のガス
を含む差圧ハウジングと流動的に流通するようにしてい
る。
【0030】この特定の別実施例の動作においては、上
記のように外部ハウジングからエアバッグに流れ込むガ
スは、外部ハウジング、従ってまた第1室と第2室内の
圧力の低下を来す。その結果、ピストンは保持針と衝突
して強制的に押し進められる。管状部材の第2室と第3
室間の圧力差が所定の大きさに達するとき(すなわち基
準圧力が、第1圧力を所定の大きさだけ越えるとき)、
ピストンは保持針を剪断し、ピストンは差圧によって推
進され、管状部材を通って上記のように撃発火管に衝突
して膨張を開始する。
【0031】本発明は、エアバッグを膨張させるために
単一の電気信号のみを必要とする。この電気信号は、電
気スキツブまたは他の類似の電気爆発装置に向けられて
エアバッグの膨張を開始する。少くとも一つの要因に依
存する遅延が経過した後、機械部品がガス発生器を作動
させてエアバッグへ入るガス流を増加する。この構成に
基づき、現発明は、既知の膨張装置の何れにも見出せな
い多数の利点を備えている。
【0032】本発明は、動作時間中膨張速度を変更す
る、すなわちエアバッグがある程度まで一部膨らまされ
た後でのみ、エアバッグを最大速度で膨らませる。この
機能は多くの点で望ましい。例えば、膨張の最高速度を
遅延させることが、エアバッグをある意味では搭乗者と
うまく接触させることを可能にし、この事はエアバッグ
が搭乗者に及ぼす衝撃が、それ自体で、またひとりでに
傷害を起す可能性を減らしている。なお更に、周囲条件
下で貯蔵されたガス、それはガス発生器の点火により膨
張した後受け取るガスより比較的低温であるが、それを
使ってエアバッグを最初に膨張させると、エアバッグの
熱劣化を減らす助けとなる。
【0033】本発明の別の利点は、可変膨張速度を調整
する能力に関するものである。例えば、本発明は特定す
る環境条件に亘り、所望する基準に基づいてプログラム
することができる。そのような条件の一つは圧力であ
る。更に本発明は、周囲温度の変化による膨張器動作の
変動を最小に抑えるために、むしろ温度に敏感である。
【0034】その結果、本発明は、タイマーのような限
定的な遅延機構に依存しないで、代わりにある条件をモ
ニタし、それに応じて反応し、広範囲の動作条件に亘っ
て膨張器の動作を最適にする要素に依存する膨張器を提
供する。
【0035】エアバッグの膨張を開始するために電気部
品を、および遅延後膨張速度を増すために機械部品をそ
れぞれ使用することによる多数の利点がまた存在する。
最初に、必要な電気部品の数を減らすことは、機器の全
般コストの低減に直接相互関係をもつことになる。更
に、ガス発生器を作動させるために使われる特定の機械
部品はまた、ある条件、すなわち差圧および好んで周囲
温度をモニタし、ガス発射剤の点火をいつ起すべきかを
決定する。その結果、初期膨張の後所定時間においてガ
ス発生器に第2の電気信号を送信することによって膨張
速度の増加を開始するシステムと対照して、現発明の膨
張速度の増加は、エアバッグの初期膨張の間条件変更に
対して敏感に反応し、断定的な時間遅延に制限されな
い。
【0036】現在の状況に勝る本発明の更なる利点は、
萬壱装置が火災に会ったときに起る事柄に関係してい
る。そのような場合、容器は加熱され、それにより貯蔵
ガスの圧力を増し遂には円板が破裂する。その後、ガス
発射剤は点火され、装置は破局的でない形で機能する、
すなわちあたかもスキツブが正常に作動し、容器は破裂
しなかったかのように装置は機能するのである。
【0037】本発明の好ましい実施例は、更に次の利点
を提供する。即ち装置の全主要部品は、単一部品内すな
わち外部ハウジング内に含まれているので、好ましい実
施例は、多くの既知膨張装置より一層小型であり、実際
組立が一層簡単である。この事は、このような装置が自
動車のエアバッグと共に使用されるとき重要な特徴であ
る。その理由は、車によっては中の空間が、しばしば非
常に貴重なものなのである。
【0038】
【好ましい具体的実施例】本発明によれば、ガス膨張器
装置10は、自動車のエアバッグと共に使用されるのに
特によく適しているが、種々の装置を膨らませるために
も設けられる。本発明は、小型、費用効果、温度感度、
ある変化条件に応動する、可変でプログラム可能の流
量、および生来的に安全な燃焼作動等エアバッグの動作
特性を強化する多数の特徴を備えている。これらの利点
およびその他の利点を考慮に入れた本発明の特定の特徴
は、以下に一層詳細に説明される。
【0039】< 構造 >図面、特に図1を参照すれ
ば、本発明は一般的に加圧下の圧縮ガスを含む貯蔵ガス
ハウジング12を有している。貯蔵ガスハウジング12
は、(図示されていない)エアバッグに最終的に接続す
る(図示されていない)導管に接続されているが、主隔
離円板22によって一時的に導管から隔離されている。
エアバッグの膨張を保証する衝突に巻き込まれたとき、
主隔離円板22は除去されるかまたは破裂させられ、貯
蔵ガスハウジング12内の圧縮ガスは、導管を通ってエ
アバッグ内に流れ始め、それによって貯蔵ガスハウジン
グ12内の圧力を低下させる。ガス発生器ハウジング3
0は、貯蔵ガスハウジング12内に含まれ、ガス発生器
ガス発射剤36を含んでいる。貯蔵ガスハウジング12
内圧力が、所定レベルまで減退するとき、ガス発生器ガ
ス発射剤36は点火される。ガス発生器ガス発射剤36
の燃焼から生ずる熱い排気ガスは、最終的に貯蔵ガスハ
ウジング12内の圧縮ガスと混合し、それにより最大膨
張のためエアバッグへの流量を増加させる。
【0040】図1〜図4に図示した本発明の好ましい実
施例を、部品と動作方法について一層詳細に説明しよ
う。ガス膨張器機10は、3つの主要構造部品を有して
いる。すなわち貯蔵ガスハウジング12、ガス発生器ハ
ウジング30および差圧ハウジング44である。図1に
最も明瞭に示されているように、ガス膨張器機10の全
部品は、本質的に貯蔵ガスハウジング12内に含まれて
いる。
【0041】貯蔵ガスハウジング12は、(図示されな
い)適当なガス源から適当な充填部110を通って導入
される圧縮ガスを含んでいる。充填部110は、(図示
されない)適当な充填装置によりガスが注入される注入
穴140を有している。適当なガス量が貯蔵ガスハウジ
ング12内に導入された後、充填装置は第1の封じボー
ル142を注入穴140内に注入し、第1封じボール1
42の圧縮力は貯蔵ガスハウジング12を実質的に密封
する。第2の封じボール144は、注入穴140の入口
領域で溶接できる。
【0042】貯蔵ガスハウジング12は、第1の連結部
16においてマニフォールド連結器14に適切に接続さ
れており、マニフォールド連結器14は、(図示されな
い)エアバッグに最終的に接続されるマニフォールドま
たは(図示されない)他の類似の導管に適切に接続され
る。貯蔵ガスハウジング12は、マニフォールド連結器
14経由でエアバッグに接続されているが、ハウジング
12は、マニフォールド連結器14内に配置された主隔
離円板22により一時的にエアバッグから隔離される
(すなわち貯蔵ガスハウジング12内の圧縮ガスは、上
記主隔離円板22により固有の衝撃程度が感知されるま
では、エアバッグ内に入ることが本質的に妨げられ
る)。マニフォールド出口20は、エアバッグと主隔離
円板22の間の領域内のマニフォールド連結器14上に
配置されており、貯蔵ガスハウジング12とエアバッグ
間の流通のための実際の手段を提供する。ハウジング出
口24は、マニフォールド連結器14上の主隔離円板2
2と対向する側に配置され、その出口24は、貯蔵ガス
ハウジング12内圧縮ガスが、主隔離円板22の破裂ま
たは除去の前にその上に力を加えることを可能にしてい
る。
【0043】ガス膨張器機器10が動作できるために
は、主隔離円板22は、エアバッグの膨張を開始するた
めともかくも除去できるか、または破裂できなければな
らない。その点に関しては、電気スキツブ26が主隔離
円板22に隣接して、もしくは極めて接近してマニフォ
ールド側に好んで配置される。(図示されない)衝突ま
たは衝撃のセンサが、エアバッグの膨張を保証する衝撃
を検出するとき、これらのセンサは、スキツブ導線28
を通じて電気スキツブ26に信号を送る。電気スキツブ
26は、この信号を受信すると同時に作動し、この事が
主隔離円板22を破裂させ、貯蔵ガスハウジング12内
圧縮ガスが、ハウジング出口24、マニフォールド連結
器14、マニフォールド出口20および(図示されな
い)マニフォールドを通ってエアバッグ内に流れ始める
ことを可能にする。
【0044】ガス発生器ハウジング30は、貯蔵ガスハ
ウジング12内に含まれ、第2連結部18において、貯
蔵ガスハウジング12内に延びるマニフォールド連結器
14の部分に適切に取り付けられている。ガス発生器ハ
ウジング30は、ガス発生器ガス発射剤36、そしてま
たガス発生器ガス発射剤36を点火するために使用され
る花火伝爆薬38と撃発火管40を含んでいる。ガス発
生器出口32は、ガス発生器ハウジング30と貯蔵ガス
ハウジング12間の流体流通を行わせる。しかし出口円
板34は、一時的にその間の隔離を行う。出口円板34
は、ガス発生器ガス発射剤36の点火の後除去されるか
または破裂されてガス発生器ガス発射剤36の燃焼から
生じる排気ガスが、貯蔵ガスハウジング12内の圧縮ガ
スと混合してエアバッグへの流量を増加させる。もし適
切なガス発生器ガス発射剤36が使用されると、出口円
板34は不必要かも知れない。
【0045】差圧ハウジング44は、第3の連結部42
において、ガス発生器ハウジング30に適切に接続され
ている。薄膜46は、差圧ハウジング44を第1区画室
48と第2区画室50に分割し、それらの間のガス流通
を実質的に禁止している。リム52は差圧ハウジング4
4の内壁に取り付けられ、かつ薄膜46用の座を提供し
ている。薄膜46はガス膨張器機器10が静的状態にあ
るとき第2区画室50の方へ偏向されるその第1の安定
位置においてカップ形をし、双安定の装置である。スプ
リング58は、第2区画室50内で差圧ハウジング44
の内側と、薄膜46に取り付けられて、薄膜46に反抗
して第1区画室48の方向に、すなわち以下に論議する
ように薄膜46がその第2の安定位置に動くとき、それ
が偏向する方向に偏倚力を供給する。薄膜46は、第1
区画室48に面する側に取り付けた撃針54を有し、こ
れはガス発生器ガス発射剤36が点火されるとき撃発火
管40と係合するためのものである。
【0046】静的状態における貯蔵ガスハウジング12
内圧力と第1区画室48内圧力(第1圧力)が実質的に
等しくなるように、圧力出口56は、貯蔵ガスハウジン
グ12の内側と第1区画室48の内側間の流体流通を行
わせる。静的状態における貯蔵ガスハウジング12内圧
力と第2区画室50内圧力(基準圧力)がまた実質的に
等しくなるように、第2区画室50は、自室を貯蔵ガス
ハウジング12の内側と流動的に接続するオリフィス6
0を有している。しかしオリフィス60の断面積は、圧
力出口56全部の断面積より小さい。それ故以下で更に
詳しく論議するように、圧縮ガスが貯蔵ガスハウジング
12から出て行く動的状態においては、第1区画室48
内の圧力降下速度は、第2区画室50の降下速度を越え
る。また別の手段として、第2区画室50が完全に隔離
されて、十分な圧力差がある増加率ではあるがなお生じ
るようにオリフィス60を完全に除去することもでき
る。しかし第2区画室50内の圧縮ガスを導入するため
には、この技術分野で既知の充填装置を使用しなければ
ならないだろう。
【0047】圧縮ガスが、貯蔵ガスハウジング12から
エアバッグに流れ始めかつ貯蔵ガスハウジング12内圧
力が低下し始めるとき、第1区画室48内の第1圧力は
それに対応して低下し始める。更に、第2区画室50内
の基準圧力もまた低下し始めるが、その速度は、第1区
画室48内第1圧力の低下速度より遅い。第2区画室5
0内基準圧力が、第1区画室48内第1圧力を所定量だ
け越えるとき、スプリング58により加えられる偏倚力
に助けられて、薄膜46は、図1に示すその第1安定位
置から図2に示す第2安定位置に急速に逆転し、それに
より撃針54が撃発火管40を打ち、花火伝爆薬38の
点火の媒介でガス発生器ガス発射剤36を点火させる。
ガス発生器ガス発射剤36の点火とそれに続く燃焼は、
つぎにエアバッグへの流入量を増加させる。以上本発明
の好ましい実施例の構成および動作の一般的順序につき
説明したので、特定の部品をいくつか更に詳細に説明し
よう。
【0048】貯蔵ガスハウジング12は、エアバッグを
膨らませるために使用する圧縮ガスだけでなく、ガス膨
張器10の主要構成部品の大部分を含んでいる。装置が
右前搭乗者のエアバッグと共に使用されるとき、貯蔵ガ
スハウジング12の内容積は、約20立方インチから約
70立方インチまでの範囲にすることができ、好ましい
容積は約35立方インチである。圧縮ガスが、充填部1
10を通って貯蔵ガスハウジング12内に導入されたと
き、貯蔵ガスハウジング12内の圧力は、1平方インチ
あたり約1000ポンド(psi)から6000psi
までの範囲になり、好ましい圧力は約3000psiで
あり、実際の範囲は、約2000psiから約4000
psiまでである。
【0049】ガス発生器ハウジング30は、エアバッグ
への流量を増加させるために使用するガス発生器ガス発
射剤36を含んでいる。成形した塩化ビニール/カリウ
ム過塩素酸塩のようなガス発射剤はこの用途に適してお
り、貯蔵ガスは、なるべくならアルゴンがよい。ガス発
生器ガス発射剤36の最初の点火により本質的な圧力が
発生するので、ガス発生器ハウジング30は、このよう
な力に耐えられねばならない。従って鋼のような材料な
らガス発生器ハウジング30の組立に使うことができ
る。
【0050】差圧ハウジング44は、ガス発生器ガス発
射剤36の点火のための圧力感知手段の一部として本質
的に機能し、貯蔵ガスハウジング12内に含まれてい
る。この機能の一部として、差圧ハウジング44は、薄
膜46により2つの区画室に分割されている。静的状態
では第1区画室48と第2区画室50は、貯蔵ガスハウ
ジング12内圧力と本質的に同じ圧力にある。従って差
圧ハウジング44はこの圧力に耐えられねばならない。
【0051】薄膜46は、差圧ハウジング44を2つの
区画室に分け、差圧を感知してエアバッグへの流量増加
を開始させることで統合的役割を演じている。薄膜46
は、オーステナイトステンレス鋼の板から形成でき、組
み立てに使用される特殊な材料によって約0.005イ
ンチから約0.050インチの範囲の厚さを有してい
る。しかし薄膜46は、異なる熱膨張係数を有する2つ
の金属からなるバイメタルであることが好ましい。その
ような円板は、Therm−O−Disc(Emers
on Electric Corp.の子会社)により
製造されている。
【0052】薄膜46がバイメタルであるとき、圧力増
加の開始はつぎのように制御できる。すなわち低温にお
いて、薄膜46がその第1安定位置から第2安定位置に
動いて圧力増加を開始する前に、小さな差圧(従ってま
た一層短時間)が必要とされ、一方高温において、圧力
増加が起る前に、大きな差圧(従ってまた一層長時間)
が必要とされるように制御できる。本来周囲温度に基づ
く度で表わした差圧の変化が幾分望ましい、というのは
ガス発生器ガス発射剤36は、異る温度では異る速度で
燃焼するからである。低い周囲温度においてガス発生器
ガス発射剤36の燃焼速度が遅いので、エアバッグの適
切な膨張を確保するため、また低い周囲温度において貯
蔵ガスハウジング12内の初期圧力が低いので、低い固
有の圧力減退速度を確保するためにも一層短い遅延(一
層小さい差圧要件)が低周囲温度において必要である。
逆に、周囲条件においては、ガス発生器ガス発射剤36
の燃焼速度および貯蔵ガスハウジング12内初期圧力
が、上昇した周囲温度では一層高いので、一層長い遅延
(一層大きい差圧要件)が高周囲温度においては望まし
い。
【0053】ガス膨張器機器10は、基本的に差圧によ
って動作するので、部品中の種々のオリフィスは、エア
バッグの適切な膨張を確保するためにはまた欠くことの
できないものとなっている。例えば、貯蔵ガスハウジン
グ12の上記圧力において、ハウジング出口24および
マニフォールド出口20は、貯蔵ガスハウジング12か
らエアバッグへ余りにも急速に流すことなく、エアバッ
グの初期膨張を可能にするに十分な寸法のものでなけれ
ばならない。装置が右前搭乗者のエアバッグと共に使用
される場合、ハウジング出口24の合計面積は約0.0
2平方インチから約0.5平方インチの範囲にすべきで
あり、マニフォールド出口20の合計面積は約0.02
平方インチから約0.7平方インチの範囲にすべきであ
る。
【0054】圧力増加の開始が、第2区画室50と第1
区画室48間の圧力差の生成に関係するので、圧力出口
56とオリフィス60の寸法は重要である。装置が右前
搭乗者のエアバッグと共に使用されるとき、圧力出口5
6は約0.02平方インチから約0.25平方インチの
範囲の面積を持つべきである。オリフィス60は、薄膜
46を作動する差圧の時間的長短をまた制御するが、そ
の断面積は最大約0.001平方インチまでにすべきで
ある。
【0055】ガス発生器ガス発射剤36の燃焼から生じ
る排気ガスが、ガス発生器ハウジング30を去る速度は
また重要である。というのはその速度が、エアバッグへ
の流量の増加の程度に直接関係するからである。そのた
め、ガス発生器出口32の合計面積は約0.005平方
インチから約0.15平方インチの範囲にすべきであ
る。本発明の好ましい実施例の残る部品は、既製の品目
である。例えば、電気スキツブ26は、主隔離円板22
を破裂させるために十分な力を発生する任意の型の装置
にすることができる。同様に花火伝爆薬38、撃発火管
40、および撃針54はまた多数の既知の供給源から得
られる一般に入手できる品目である。最後に、スプリン
グ58は、薄膜46に力を加えるに必要な程度まで圧縮
されうるばね定数を持たねばならない。
【0056】< 動作 >本発明の好ましい実施例の部
品およびそれらが組み立てられる方法について以上述べ
てきたが、ここで実施例の動作方法についてより詳細に
述べよう。エアバッグの膨張を開始するためには、(図
示されていない)衝撃または衝突センサが、信号をスキ
ツブ導線28を通して電気スキツブ26に送信してそれ
を作動させる。電気スキツブ26を作動すれば、主隔離
円板22を破裂するのに十分な力を発生する。主隔離円
板22が破裂すればそれによって、貯蔵ガスハウジング
12からの圧縮ガスが、ハウジング出口24、マニフォ
ールド出口20および(図示されていない)マニフォー
ルドまたは他の導管を通って(図示されていない)エア
バッグ内に流れることを可能にする。エアバッグ内への
最初の流量は、もちろん貯蔵ガスハウジング12内に初
めからあった圧力により、またハウジング出口24、マ
ニフォールド出口20およびマニフォールドまたは導管
等の面積により支配される。圧縮ガスはまた最初周囲温
度になっている、というのはどのような燃焼部品の点火
もまだ起こっていないからである。貯蔵ガスハウジング
12内の圧縮ガスがエアバッグに流れ込むにつれて、貯
蔵ガスハウジング12内の圧力は低下する。対応して、
第1区画室48内の第1圧力と第2区画室50内の基準
圧力もまた低下する。もっとも圧力低下速度は以下述べ
るように、第2区画室50に比べて第1区画室48内で
一層大きい。第2区画室50内基準圧力が、第1区画室
48内第1圧力を所定量だけ越えるとき、スプリング5
8により加えられる偏倚力と合まって、薄膜46は、図
1に示すその第1の安定位置から図2に示す第2安定位
置に急速に逆転する。薄膜46の逆転は、このように圧
力差とスプリング58の偏倚により発生された力の直接
の結果である。しかし薄膜46はまた、周囲温度の下降
と共に薄膜46を動かすために必要な差圧を小さくし、
周囲温度の上昇と共に薄膜46を動かすために必要な差
圧を大きくし、ガス膨張器機器10が広範囲の周囲温度
に亘って適切に動作することを可能にし、上に述べたよ
うに周囲温度の変化を自動的に補償するようバイメタル
であることが好ましい。
【0057】薄膜46が、図2に示すその第2安定位置
に逆転すると、撃針54に撃発火管40を打たせ、それ
がまた花火伝爆薬38を点火する。花火伝爆薬38の点
火はつぎにガス発生器ガス発射剤36を点火する。ガス
発生器ガス発射剤36が燃焼するにつれ、十分な圧力が
ガス発生器ハウジング30内に形成されて出口円板34
を除去するかまたは破裂させる。一旦出口円板34が、
ガス発生器ハウジング30の内部を貯蔵ガスハウジング
12から隔離しなくなると、その後はガス発生器ガス発
射剤36の燃焼から生じる排気ガスが、貯蔵ガスハウジ
ング12に流れ込み、圧縮ガスと混合する。その結果、
エアバッグへの流量は増加する。
【0058】本発明の好ましい実施例の動作は、図5及
び、図6の典型的動作曲線によって代表されている。第
5図は、70゜Fで3000psi程度の初期圧力を基
にして膨張している間貯蔵ガスハウジング12内の圧力
形成速度を示しており、図6は、ガス膨張器機器10に
より供給される可変流量を本質的に表わしている固定壁
容器内圧力変動を示している。第5図において、Aはガ
スが貯蔵ガスハウジング12からエアバッグ内に流れ始
める点を示している。流れが開始された後略5−7ミリ
秒経た点Bにおいて、ガス発生器ガス発射剤36が作動
され、その燃焼が貯蔵ガスハウジング12内圧力を、点
Cで示す最高レベルまで増し、これが、流れ開始後略3
0ミリ秒経て起る。その後貯蔵ガスハウジング内圧力
は、点Dで示す最低レベルまで減退し、これが膨張開始
後略100ミリ秒経て起る。
【0059】図6は、ガス膨張器機器10に接続されて
いる固定壁容器内の圧力形成曲線を示しており、これは
またエアバッグに供給される流量を示している。点Aに
おいてガスは、貯蔵ガスハウジング12から容器内に流
れ始めて圧力を第1速度で増加させる。点Bにおいてガ
ス発生器ガス発射剤36は点火されており、これにより
圧力形成を増している。圧力は、点Cまで略一定速度で
容器内に形成され、その後圧力は増加し続けるが、点D
までは低下した速度で増加する。点Dにおいて最高圧ま
で達し、その後僅かに減退する。
【0060】更なる好ましい構成が図7に示されてお
り、同図では共通の構成部品は同様の番号が付けられて
いる。貯蔵ガスハウジング12は、第1連結部16にお
いてマニフォールド連結器14の部分に溶接されてお
り、なるべく摩擦溶接によるのがよい。マニフォールド
連結器14は、貯蔵ガスハウジング12内に延び、そこ
で差圧ハウジング延長部112と第2連結部18におけ
る溶接により係合している。差圧ハウジング延長部11
2は、なるべくならマニフォールド連結器14の一部の
周囲に配置できるように開放端の円筒形構成がよい。こ
のことについては、圧縮ガスが貯蔵ガスハウジング12
から差圧ハウジング延長部112内に流れることができ
て主隔離円板22上に力を加え、それが再度マニフォー
ルド14を差圧ハウジング延長部112の内部から隔離
するように、複数の延長部出口126が差圧ハウジング
延長部112上に配置されている。
【0061】差圧ハウジング114は、差圧ハウジング
延長部112と整列されかつ一体的に形成されている。
支援板116は、以下で論議するように差圧ハウジング
114の開放端上に配置され、ガス発生器ハウジング1
18の部分により所定位置に保持されている。薄膜46
は、差圧ハウジング114を第1区画室48と第2区画
室50とに分割し、薄膜46の第1区画室48に面する
側に取り付けた撃針54を有している。撃針54は係合
されると支援板116内の穴134を通過して撃発火管
を係合し増圧を開始する。
【0062】第1区画室48は、支援板116の端に配
置された複数の差圧ハウジング出口120およびガス発
生器ハウジング118上に配置された複数の圧力出口1
28を経て、貯蔵ガスハウジング12と流通しており、
従って静的状態における貯蔵ガスハウジング12内圧力
に略等しい圧の圧縮ガスを含んでいる。第2区画室50
は、基準圧力下の圧縮ガスを含んでおり、貯蔵ガスハウ
ジング12から完全に隔離されるかまたは上記の方法で
(すなわち差圧ハウジング出口120の合計面積より小
面積のオリフィスにより)ガスハウジング12と流通で
きる。
【0063】ガス発生器ハウジング118は、第3連結
部42において差圧ハウジング114にねじ切り可能に
取り付けられている。ガス発生器ハウジング118の内
部は、撃発火管支持具122により差圧ハウジング11
4の端から隔離されており、その支持具122は、支援
板116に力を加えてそれを差圧ハウジング114の端
上の所定位置に保持する。火管支持具122は、複数の
圧力出口128が、貯蔵ガスハウジング12を差圧ハウ
ジング114の第1区画室48と、差圧ハウジング出口
120経由で流動的に接続するように形成される。撃発
火管40は、火管保持具122の端上に配置され、撃針
54と整列するように支援板116を係合することによ
って所定位置に保持される。
【0064】花火伝爆薬38は、火管保持具122の対
向端上に配置され、保持器124により所定位置に保持
され、その保持器124は、ガス発生器ハウジング11
8の内表面を係合することによってその中で火管保持具
122を支持している。ガス発生器ガス発射剤36は、
ガス発生器ハウジング118内に配置され、単一のガス
発生器出口円板130は、ガス発生器ハウジング118
の端上に配置された単一のガス発生器出口132をおお
うことにより、ガス発生器ハウジング118を貯蔵ガス
ハウジング12から一時的に隔離する。再度、ガス発生
器出口円板130は、もし適切なガス発生器ガス発射剤
36が選択される場合除去することができる。
【0065】本発明の代替実施例が図8に示されてお
り、同図では実施例の共通構成部品は同様の番号が付け
られている。ガス発生器ハウジング64は好ましい実施
例のガス発生器ハウジング30と同じ方法でガス膨張器
機器10内に組み込まれており、本文で述べ、かつ図8
に示すような部分のみが、ガス発生器ハウジング30と
相違している。ガス発生器ハウジング64は、第4の連
結部68において、差圧ハウジング66と適切に接続さ
れて第1室70、第2室72および第3室74を形成し
ている。第1室70はガス発生器ガス発射剤36を貯蔵
し、ガス発生器ハウジング64内に収容され、ガス発生
器ハウジング64の内部表面上に位置する充填物保持具
切欠き78上の充填物保持具76の台により形成されて
いる。充填物保持具76は、撃発火管40および花火伝
爆薬38を含み、これらは、第1の室70内に含まれる
ガス発生器ガス発射剤36を点火して上記のように膨張
を増大させるために使用される。
【0066】第2室72は、充填物保持具76と差圧ハ
ウジング66の端82に接して着座する障壁80の間に
形成されている。充填物保持具76と障壁80は、間隔
リング84により分離され、このリングは複数の環状間
隔リング穴86を有して第2室72用の間隔を作ってい
る。間隔リング84の一端は、充填物保持具76の面上
間隔リング切欠き88上に着座し、同時に他端は障壁8
0の表面上に着座している。充填物保持具76はまた面
取りした表面90を有して第2室72を広げ、かつガス
発生器ハウジング64上のガス発生器穴92を設けるこ
とを可能にして貯蔵ガスハウジング12の内部と第2室
72間の流通を確立している。
【0067】第3室74は、基準圧力下の圧縮ガスを含
み、障壁80により差圧ハウジング66を密閉すること
によって形成されている。第3室74内に配置されてい
るのは管94で、それは差圧ハウジング66の端上の管
凹部96に接して着座し、障壁80を通って第2室72
の中に延び、撃発火管40と整列して第2室72との流
通を確立している。管94は障壁80に溶接され、差圧
ハウジング66のための十分な密封部を設けている。も
っとも他の適当な取り付け方法も使用できる。
【0068】管94内に配置されているのは0−リング
102で、それは管94の内側上0−リング凹部104
および射出物106に接して着座している。(以下で論
議する)動的状態では射出物106は、0−リング10
2に接して着座して管94を、第2室72、従って貯蔵
ガスハウジング12と流通する第1の管室98と、管穴
108を通って差圧ハウジング66と流通する第2の管
室100とに本質的に分割している。しかし静的状態で
は、射出物106がこのような方法で0−リング102
に接して着座することは、本質的なことではなく、従っ
て貯蔵ガスハウジング12、第2室72、第1管室98
および第2管室100の各室内圧力は、この時点では実
質的に等しい。
【0069】この代替実施例の0−リング102および
射出物106は、好ましい実施例の薄膜46と同様に機
能する。貯蔵ガスハウジング12からの圧縮ガスが、上
記の方法でエアバッグに流入し始めると、貯蔵ガスハウ
ジング12内の圧力、従ってまた第2室72と第1管室
98内の圧力は減少し、その結果0−リング102に接
して着座している射出物106は、第1管室98を第2
管室100から隔離する。第2管室100内の基準圧力
が、第1管室98内圧力を所定量だけ越えるとき、0−
リング102は、射出物106が第1管室98内に通過
することを可能にし、そこで射出物は圧力差によって撃
発火管40と接触するように押し進められ、上記のごと
くエアバッグ内へのガス流量を増す花火伝爆薬38の作
動の媒介でガス発生器ガス発射剤36を点火する。好ま
しい実施例で用いたように、オリフィスを差圧ハウジン
グ66上に配置することができる。その結果として基準
圧が生じ、それが貯蔵ガスハウジング12内圧力と共に
減少するが、その減少は貯蔵ガスハウジング12、第2
室72および第1管室98の室内圧力減少速度よりは低
速度で行なわれる。更にこの技術では既知である別個の
充填用連結器を差圧ハウジング66上に組み込んでそこ
に圧縮ガスを供給することができる。
【0070】上記で論議したように周囲温度が下降する
につれて、ガス発射剤36の燃焼速度が低下するのを補
償するべく、周囲温度の下降と共に0−リング102が
射出物106を放つには一層小さい差圧が必要であるこ
とが好ましく、また、同時に、上記で論議した理由によ
り周囲温度の上昇につれて、射出体106を放つには一
層大きい差圧が必要となるであろうようにすることが好
ましく、それで0−リング102もまたバイメタル薄膜
46のように温度に敏感であることが好ましい。更に具
体的には、0−リング102は、その断面積が周囲温度
の下降と共に減小し、周囲温度の上昇と共に増加し、同
時に広い温度範囲に亘って十分な弾性を維持することが
可能な材料から組み立てられることが好ましい。その結
果、周囲温度が下降するにつれ、射出体106が0−リ
ング102を通過するのは一層小さい力(差圧)が要求
されるように0−リング102の断面積は減小する。更
に周囲温度が上昇するにつれ、射出体106が0−リン
グ102を通過するのには一層大きい力(差圧)が要求
されるように、0−リング102は膨張して0−リング
凹部104と接触し、かつ0−リングの断面積が増大す
る。これらの特性を有する0−リング102用の好まし
い材料は、大きい膨張係数と広い温度範囲に亘り比較的
一定で低い弾性率を有するシリコンゴムである。
【0071】0−リング102の幾何学構成は、従来の
0−リングに限定されない。唯一の実際上の制限は、0
−リングが射出体106を上記の方法で放つことができ
ねばならないことである。更に射出体106の幾何学構
成は、射出体が動的状態で0−リング102に接触して
着座し、十分な圧力差を発生させて射出体106に0−
リング102を通過させ、かつ撃発火管40を打たせて
ガス発生器ガス発射剤36の作動を開始せねばならぬと
いう必要条件により制限されるのみである。
【0072】もう1つの実施例が第9図に示されてお
り、同図では、第8図の実施例と異なる基本的変更点
は、0−リング102と射出体106を保持ピン136
とピストン138に置き換えたことである。ピストン1
38は管94内で摺動でき、その運動は、管94の内部
に取り付けられ、そこに延びる保持ピン136により最
初制限され、その取り付けは溶接または他の適切な代わ
りの方法により行われる。以下で論議する動的状態で
は、ピストン138は、保持ピン136に対して強制的
に押し付けられて管94を貯蔵ガスハウジング12と第
2室72と流通する第1管室98、および管穴108を
通じて差圧ハウジング66と
流通し、従って基準圧力下にある第2管室100、に再
度実質的に分割する。
【0073】この実施例の保持ピン136とピストン1
38は、好ましい実施例の薄膜46と類似に機能する。
貯蔵ガスハウジング12からの圧縮ガスが、上記の方法
でエアバッグ内に流れ始めると、貯蔵ガスハウジング1
2内の圧力、従ってまた第2室72と第1管室98の圧
力は低下し、ピストン138は、圧力差によって保持ピ
ン136に対し強制的に押し付けられる。第2管室10
0内の基準圧力が、第1管室98内圧力を所定量だけ越
えるとき、ピストン138は保持ピン136を剪断する
に十分な力を加える。その結果、ピストン138は、差
圧により駆動されて撃発火管40と接触し、上記の圧力
増加を発生する。
【0074】保持ピン136は広い温度範囲に亘って略
均一な剪断強度を有する材料から形成され、好ましい材
料はH−13規定の2017アルミニウムである。この
特定の実施例では温度補償されていないが、保持ピン1
36とピストン138は、薄膜46のように双安定的に
動作し、第1安定位置は保持ピン136がピストン13
8を保持しているときであり、第2安定位置は、ピスト
ン138が保持ピン136を剪断して撃発火管40を打
つときである。
【0075】本発明の構成および動作を上記で述べた
が、この技術に熟練した人達は、多数の変形が現発明の
教示から外れることなくなしうることを認めるであろ
う。例えば、総ての主要部品を貯蔵ガスハウジング12
内に収容する必要はない。特に貯蔵ガスハウジング1
2、ガス発生器ハウジング30、および差圧ハウジング
44は、代替実施例における対応部品で可能であったよ
うに、端と端をつないだ様式で整列させることが可能で
あった。しかしそのような構成は、好ましい実施例の空
間節減の特徴の価値を落とすだろう。それにもかかわら
ず、空間制限の殆んどない、あるいは全くない処での応
用では、そのような構成はふさわしいかも知れない。上
記の他にも現発明に包含される構造上の変形がある。例
えばガス発生器ハウジング30と差圧ハウジング44
は、代替実施例における対応部品で可能であったよう
に、当然単一のハウジングに結合することが可能であっ
た。
【0076】もう一つの変更できる特徴は、薄膜46に
力を加える、従ってまたガス膨張器機器10の遅延を調
整するための手段を提供する、スプリング58である。
スプリング58は、全く除去するかまたは異なるばね定
数を有する別のスプリング58と取り替えることもでき
る。更に、もし上記のごとく適切な圧力差が発生して圧
力増加を開始するとすれば、すべての実施例において基
準圧力は完全に隔離でき、あるいはまた小型オリフィス
が外部ハウジングとの限られた流通を可能にする。
【0077】前述の記述と図示を本発明についての説明
の目的で提示したが、これらの記述は発明を本文に開示
した形式に限定することを意図したものではない。従っ
て関連技術の熟練または知識において、上記の教示と相
応する変形または修正は現発明の範囲内にある。上述の
部分における実施例は、発明を実施する上で知っている
最善の方式を説明するために、またこの技術に熟練した
他の人達が、そのような、あるいはその他の実施例を、
また上記の人達による特定の利用または使用のため必要
な種々の修正例と共に利用できるようにするために意図
されている。添付の特許請求の範囲は、先行技術によっ
て許される範囲まで、代替実施例を含むと解釈されるこ
とが意図されている。
【0078】
【発明の効果】本発明の膨張可能装置、特に自動車用エ
アバッグを膨張させるためのガス膨張器機器では、エア
バッグ内へのガスの初期流量を供給し、続いてある時間
だけ遅延して最大流量を供給してエアバッグを完全に膨
張させることができる。この機器は、ある環境条件、す
なわち圧力をモニタすることによって上記遅延をプログ
ラムする能力を持ち、かつ周囲条件の変化に対する温度
補償を追加的に行い、それらの総ては、一層広い動的条
件範囲に亘ってガス膨張器機器の動作を最適にする。衝
撃を感知すると同時に、単一の電気信号がガス膨張器機
器に送信される、この信号は、ガス膨張器内に貯蔵され
たガスをエアバッグ内に流入させる電気爆発性装置を作
動する。機械部品は、ガスを貯蔵するハウジング内圧力
に関係する圧力と基準圧力間の差圧をモニタし、プログ
ラムされた差圧に到達すると同時にこれら機械部品は、
ガス発生器ガス発射剤を点火し、その燃焼によってエア
バッグへの流量を増し、その完全な膨張を確保すること
ができる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例の内部構造を示す断面
図;
【図2】点火が起った後での図1の好ましい実施例の圧
力感知と点火の手段の拡大断面図;
【図3】図1の線III−IIIで表わす面から見た好
ましい実施例の断面図;
【図4】図1の線IV−IVで表わす面から見た好まし
い実施例の断面図;
【図5】膨張の間、外部ハウジング内の圧力変動に対す
る動作曲線;
【図6】本発明品に取り付けられている固定壁容器内の
圧力形成に対する動作曲線;
【図7】好ましい実施例の好ましい構成;
【図8】圧力感知と点火の手段の一代替実施例の拡大断
面図;
【図9】圧力感知と点火の手段の第2の代替実施例の拡
大断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド ジェイ,バット アメリカ合衆国 コロラド州 80015 オ ーロラ,イースト アイダ サークル 20708

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張可能容器を膨張させるための機器で
    あって、時間遅延機能が設けられ、かつガス発射剤が、
    電気信号を直接使用することなく作動されて膨張速度を
    増すものであり:ガスを含むための、かつ隔壁を有する
    第1の手段;前記第1手段から膨張可能容器までのガス
    用通路を作るため電気的に作動される電気爆発性装置手
    段;前記第1手段内に配置されたガス発射剤手段;およ
    び第1安定位置と第2安定位置を有し、直接または間接
    に前記第1手段に接続されている双安定圧力感知手段で
    あって、少くとも一つの要因に依存する遅延の後電気的
    作動なしに作動されて膨張可能容器へのガス流を増加さ
    せる、前記ガス発射剤手段の作動を制御する双安定圧力
    感知手段;を有することを特徴とする機器。
  2. 【請求項2】 更に温度補償手段を有することを特徴と
    する請求項1による機器。
  3. 【請求項3】 前記双安定圧力感知手段が、前記第1手
    段内ガス圧力に関係する第1圧力と基準圧力間の差圧を
    モニタすることを特徴とする請求項1による機器。
  4. 【請求項4】 前記双安定圧力感知手段の少くとも一部
    は、前記基準圧力が前記第1圧力を所定量だけ越えると
    き、前記第1安定位置から前記第2安定位置に動いて前
    記ガス発射剤手段の作動を開始することを特徴とする請
    求項3による機器。
  5. 【請求項5】 前記双安定圧力感知手段が、前記第1安
    定位置における一つの位置に偏向され、また前記第2安
    定位置における対向位置に偏向される薄膜手段を有する
    ことを特徴とする請求項4による機器。
  6. 【請求項6】 前記双安定圧力感知手段が、保持手段と
    射出体手段を有し、前記第1安定位置は前記保持手段に
    よる前記ガス発射剤手段の保持するものであり、前記第
    2安定位置は前記保持手段による前記ガス発射剤手段の
    放出するものであることを特徴とする請求項4による機
    器。
  7. 【請求項7】 膨張可能容器を膨張させるための機器で
    あって、遅延機能が設けられ、かつガス発射剤手段が電
    気信号を直接使用することなく作動されるものであり:
    ガスを含むための、かつ隔壁を有する第1の手段;前記
    第1手段から膨張可能容器までのガス用通路を作るため
    の電気的に作動される電気爆発性装置手段;前記第1手
    段内に配置されたガス発射剤手段;前記第1手段内ガス
    圧力に関係する第1圧力と基準圧力間の差圧をモニタす
    るための前記第1手段に動作的に接続された圧力感知手
    段であって、前記基準圧力は動的状態の間前記第1圧力
    を越え、また前記基準圧力を作っているガスは、膨張可
    能容器を膨張させるために使用されるガスの実質的部分
    を供給しないような前記圧力感知手段;および前記ガス
    発射剤手段の作動を制御するための第2手段であって、
    前記基準圧力下にない前記圧力感知手段の少くとも一部
    の運動に応動して遅延の後電気的に作動することなく前
    記ガス発射剤手段を作動し、それによって膨張可能容器
    に供給されるガス流量を増加させる前記第2手段;を有
    することを特徴とする機器。
  8. 【請求項8】 前記圧力感知手段が、温度補償のための
    手段を有し、また前記第2手段が、薄膜手段を有し、前
    記補償のための手段が、前記機器が動作する周囲温度に
    依存する時間に亘って、前記薄膜手段の運動を変化させ
    ることを特徴とする請求項7による機器。
  9. 【請求項9】 第1圧力下の圧縮ガスを含む第1の包囲
    手段、前記第1包囲手段と容器を分離する障壁、および
    可燃性材料を有する機器を使用して前記容器を膨張させ
    るための方法であって、 容器の膨張を必要とする条件を感知すること;前記障壁
    を破壊するための電気信号を発生させること;前記第1
    包囲手段内圧縮ガスを容器内に流すことを可能にするこ
    と;前記第1圧力に関係する第2圧力と基準圧力間に圧
    力差が存在するか否かを感知すること、但しその基準圧
    力は、前記第2圧力を定めるガスを含むために使われる
    容積とは異なる容積内にあるガスを使って定められ、前
    記基準圧力を定めるガスは、容器の膨張に本質的に寄与
    せず、前記基準圧力は動的状態において前記第2圧力を
    越えるものであること;第1圧力差が検出されるとき、
    前記基準圧力下にない衝撃手段を動かすことによって前
    記可燃性材料を点火すること;および前記可燃性材料を
    燃焼させることから生ずる排気ガスを、前記第1包囲手
    段中の前記圧縮ガスと混合し容器内への流量が増加する
    ようにすること;を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 膨張可能容器を膨張させるための機器
    であって、最初の流量が膨張可能容器に供給され、かつ
    第2の増加した流量が、時間遅延の後供給され、前記遅
    延が圧力差と周囲温度に依存するものであり:第1圧力
    下のガスを含む第1の包囲手段;前記第1包囲手段を膨
    張可能容器に取り付けるための第1接続手段;前記第1
    包囲手段と前記第1接続手段間の第1障壁手段;前記第
    1障壁手段を除去するための手段であって、前記第1包
    囲手段からのガスが膨張可能容器に流れるごとき前記除
    去する手段;前記第1包囲手段内の可燃性材料;を有す
    ることを特徴とする機器。
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