JPH0631515U - 傘 - Google Patents
傘Info
- Publication number
- JPH0631515U JPH0631515U JP6984292U JP6984292U JPH0631515U JP H0631515 U JPH0631515 U JP H0631515U JP 6984292 U JP6984292 U JP 6984292U JP 6984292 U JP6984292 U JP 6984292U JP H0631515 U JPH0631515 U JP H0631515U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- upholstery
- umbrella
- sewing line
- patch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】装飾加工が容易で、デザインが斬新な傘を提供
する。 【構成】張り布の少なくとも一部に裏から当て布を当
て、模様となる図形の外周に沿って前記張り布と当て布
とを縫着し、この縫着線に沿って縫着線の内側の張り布
を切除して、当て布を表面に現出させる。
する。 【構成】張り布の少なくとも一部に裏から当て布を当
て、模様となる図形の外周に沿って前記張り布と当て布
とを縫着し、この縫着線に沿って縫着線の内側の張り布
を切除して、当て布を表面に現出させる。
Description
【0001】
本考案は、主として雨傘や日傘等の傘に関するものである。
【0002】
従来より傘の張り布には、装飾のために模様等をプリントしたり、アップリケ や刺繍を施したりしている。
【0003】 この中でアップリケは、張り布の表面に予め切り抜かれた布片を縫い付けたり 、張り付けたりするものであるが、アップリケが大きい場合や形状が複雑な場合 、また端を折り込んで縫い付ける場合は、作業が繁雑になり、美しく縫い付ける には熟練を要する。またそのような場合、自動化による大量生産も難しい。
【0004】 一方、このような従来のアップリケは、布の装飾手法としてはありふれたもの であり、これによって傘を装飾しても月並みなデザインになりがちで、ファッシ ョン性の高い傘を提供するのは困難になっている。
【0005】 さらに従来のアップリケは面積が大きくなると、その部分がかさばったり、ま た傘全体の重量が重くなったりして、傘として使いにくいものになるという問題 点もある。
【0006】 本考案は上記に鑑みてなされたものであり、装飾加工が容易で大量生産も可能 であり、またデザイン的に斬新で、かつ使用感のよい傘を提供するものである。
【0007】
本考案の傘は、上記の課題を解決するために、張り布の少なくとも一部に裏か ら当て布を当て、模様となる図形の外周に沿って前記張り布と当て布とを縫着し 、この縫着線に沿って縫着線の内側の張り布を切除して、当て布を表面に現出さ せたことを特徴とする。
【0008】
上記の構成による本考案の傘は、張り布の切除部から当て布が表面に露出して 模様部となる。すなわち、模様部の形状を決めるのは、当て布の形状ではなく、 縫着線にかたどられた切除部の形状であり、従来のアップリケのように予め模様 の形に切り抜いた布を縫着するものではない。
【0009】 また、張り布の切断線は縫着線に極めて接近して沿っているので、張り布の切 断線が目立たず、しかも縫着線がほつれ止めの作用を兼ねる。
【0010】 さらに、模様部が凹となり、周囲の縫着線のステッチが凸となって、従来のア ップリケとは異なる立体感をもつ装飾部が得られる。
【0011】
次に本考案の傘を図面に基いてさらに詳細に説明する。
【0012】 図1は、本考案の一実施例の傘Aを示す斜視図である。
【0013】 本実施例の傘Aの張り布は8枚の張り布片10からなり、各張り布片10には ほぼ同じ場所にそれぞれ異なるアルファベット形状の模様部21を中心とした装 飾部aが設けられている。
【0014】 図2,図3および図4は装飾部aの構造をしめす表面図、断面図および裏面図 である。
【0015】 装飾部aは、例えば張り布片10とは色違いの円形の当て布20が裏から当て られ、当て布20の外周は縫着線32によって張り布片10と縫い合わされてい る。そして当て布20と重なり合った部分の張り布片10に、アルファベット形 状の切除部11が設けられ、ここから当て布20の一部が露出して模様部21と なっている。切除部11の周囲は、張り布片10と当て布20とが二本の縫着線 30,31によって縫い合わせられている。切除部11は前記の縫着後に、縫着 線30に沿って切除される。そのため縫着線30は切断線12に極めて近く沿っ た位置にあり、縫着線30の内側には、張り布10の端はほとんど出ていない。 縫着線31は縫着線30から5mm程度離れた外周に位置し、それぞれ刺繍糸等 で二、三重もしくはそれ以上に重ねて縫ったものである。これらの縫着線30、 31が切除模様の二重の輪郭線となる。
【0016】 すなわち装飾部aは、断面図3に示すように模様部21の部分では布が一重に なっており、その周囲は張り布片10と当て布20が重なって二重になっている 。そして、当て布20の外縁と模様部21の周縁に沿って、二枚の布が縫い合わ された構造になっている。
【0017】 図5および図6は、別の実施例を示す装飾部の正面図および断面図である。
【0018】 本実施例は、円形の当て布40の下に三角形の当て布50を当て、張り布片と 当て布40にそれぞれ円形と三角形の切除部を設けることにより、二つの図形が 重なった図案にした例である。
【0019】 この実施例の場合、当て布の形状は切除部の形状に合わせてあり、縫いしろ4 1、51の分だけ当て布の方が大きくなっている。すなわち、実施例Aの装飾部 aとは異なり、二枚の布が重なり合うのは縫いしろの部分だけである。
【0020】 本考案の傘Aは、様々な方法で製造加工できるが、一般的には次のような方法 が望ましい。
【0021】 縫い合わせて張り布とする前の張り布片10の裏に当て布20を当て、縫着線 32で縫い合わせる。この際、当て布20は予め縫着線32に合わせた切断線2 2で切ってから縫着してもよいが、次に述べる模様部21の加工と同様に、縫い 合わせてから不要部を切除して形を整えてもよい。
【0022】 次に当て布20を重ね合わせた部分に於いて、形成しようとする模様に応じて 切除すべき部分の周囲を縫着線30、31によって縫い合わせてから、張り布片 10の切除する部分の一部にはさみやカッター等により切り込みを入れ、ここか ら張り布片10と当て布20の間にガイド等を挿入し、縫着線30に沿ってカッ ター等で張り布片10を切断する。この切断作業は手作業でも可能であるが、例 えば、ガイドに沿って上下動するカッターにより布を切断するようにしたパーフ ェクタ社製アプリカット等の切断機を用い、切除する部分に入れた切り込み部分 からガイドを挿入し、縫着線30に沿わせるようにして縫着線30から切断線ま で1mm程度残すように切断するのが望ましい。これにより作業の効率が上がり 、仕上りも美しくなる。
【0023】 縫着線30と縫着線31は、何重にも縫うことにより密着性を高め、縫着部か らの水漏れを防止している。また用いる糸にも防水加工を施したり、接着性繊維 を含有させ、熱処理することにより、水漏れをさらに防止することができる。
【0024】 上記のように、本考案の傘Aでは、模様部21の形状を決めるのは、当て布2 0の形状ではなく、縫着線30にかたどられた切除部11の形状であるので、従 来のアップリケのように当て布20を予め模様の形に切り抜いておく必要はない 。従って、切断や縫製等の加工作業が容易となり、自動化による大量生産も可能 となる。
【0025】 また、切断線12が縫着線30に極めて接近しているので切断端が目立たず、 また縫着線30がほつれ止めの作用を兼ねるので、切断端を折り返して縫うなど のほつれ止めの手段を別に講じる必要がない。
【0026】 さらに装飾部aは、模様部21が凹になり、周りの縫着線30、31、32の ステッチが凸となって従来のアップリケとは異なる立体感をかもしだし、従来に ない斬新なデザインが可能となる。
【0027】 また、図5に示したように、本考案の傘の装飾部は図案を重ねることも可能で あり、前述のように図案を重ねても布が重なる部分の面積は小さいので、従来の アップリケと違ってかさばりにくく、傘の使用感が悪くなることはない。
【0028】
上記したように、本考案の傘によると装飾加工が容易で、大量生産が可能であ り、かつ斬新で使用感の良い傘を得ることができる。
【0029】
【0030】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【0031】
【図2】同上の装飾部の表面図である。
【0032】
【図3】同上の裏面図である。
【0033】
【図4】同上の縦断面図である。
【0034】
【図5】本考案の別の実施例の装飾部を示す正面図であ
る。
る。
【0035】
【図6】同上の縦断面図である。
【0036】
A ……傘 a ……装飾部 10……張り布片 11……切除部 12……切断線 20……当て布 21……模様部 22……切断線 30、31、32……縫着線 40……当て布 41……縫いしろ 50……当て布 51……縫いしろ
Claims (1)
- 【請求項1】張り布の少なくとも一部に裏から当て布を
当て、模様となる図形の外周に沿って前記張り布と当て
布とを縫着し、この縫着線に沿って縫着線の内側の張り
布を切除し、当て布を表面に現出させたことを特徴とす
る傘。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6984292U JPH0631515U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 傘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6984292U JPH0631515U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 傘 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631515U true JPH0631515U (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=13414467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6984292U Pending JPH0631515U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 傘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631515U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125382A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Porute Ltd | 打ち抜き模様付きの縫製品用生地 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311457U (ja) * | 1989-06-16 | 1991-02-05 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP6984292U patent/JPH0631515U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311457U (ja) * | 1989-06-16 | 1991-02-05 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125382A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Porute Ltd | 打ち抜き模様付きの縫製品用生地 |
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