JPH0631431Y2 - 無効電力・直流信号変換器 - Google Patents

無効電力・直流信号変換器

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JPH0631431Y2
JPH0631431Y2 JP1957288U JP1957288U JPH0631431Y2 JP H0631431 Y2 JPH0631431 Y2 JP H0631431Y2 JP 1957288 U JP1957288 U JP 1957288U JP 1957288 U JP1957288 U JP 1957288U JP H0631431 Y2 JPH0631431 Y2 JP H0631431Y2
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signal
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JPH01129668U (ja
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正晃 西條
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 {産業上の利用分野} 本考案は、被測定の無効電力をこれに対応した直流信号
に変換する無効電力・直流信号変換器に関するものであ
る。
無効電力をこれに対応した直流信号に変換するには電流
(又は電圧)を90°移相し、その移相した信号に電圧
(又は電流)を乗算することによって得られる。90°
移相させる移相器としては一般にコンデンサが用いられ
る。コンデンサによる移相は安価で手っ取り早く行うこ
とができる反面、そのインピーダンスを利用している関
係上、周波数による影響を補正する必要がある。本願出
願人はコンデンサ移相による周波数特性の補正手段を備
えた変換器を開発し、特開昭61−8680号「無効電
力・直流信号変換器」として既に出願した。本願考案は
この既出願の変換器を更に改良し、使用周波数の範囲
(例えば45Hz〜65Hz)において周波数が変動し
ても出力が影響されないようにしたものである。以下、
本考案を説明する前に上記の既出願の発明に就いて概略
説明する。
{従来の技術} 第4図は特開昭61−8680号によって開示した変換
器のブロック図である。図に於いて、vは無効電力を計
るべき交流回路に於ける電圧、iは同じく電流である。
10は電圧信号vをこれに対応したパルス幅信号に変調
するパルス幅変調回路、20は電流信号iを90°移相
させる移相器である。移相器20は演算増幅器21と、
この演算増幅器の入力端に接続された抵抗素子22と、
帰還回路に接続されたコンデンサ23及び抵抗素子24
よりなるものである。30は移相器20の出力側に接続
されたアナログスイッチで、このスイッチは前記したパ
ルス幅変調回路10の出力信号によって駆動される。
交流回路における周波数をとすると、40はその周波
数を検出する周波数検出回路で、この検出回路には例
えば単安定マルチバイブレータ等が用いられている。5
0はアナログスイッチの出力側に接続されたスイッチ
で、このスイッチは周波数検出回路40の出力によって
駆動される。60はローパスフイルタ、70は出力端子
である。スイッチ50の出力端はフイルタ60を介して
出力端子70に接続されている。出力端子70より交流
回路における無効電力Varに対応した直流信号が取り
出される。
この様な構成において、電圧入力vはパルス幅変調回路
10に加えられてvの大きさに対応したパルス幅信号に
変調される。一方、電流信号iは移相器20によってそ
の位相が90°シフトされ、この信号はスイッチ30に
加えられる。前記したようにスイッチ30はパルス幅変
調回路の出力によって駆動される。その結果、電圧信号
vと90°移相された電流信号iとが乗算される。乗算
結果であるスイッチ30の出力側の信号をQ1とする
と、 Q1=k1・(1/)・visinψ …(1) 但し、k1;定数 で表わされ、このQ1信号はスイッチ50に加えられ
る。
一方、電圧信号vは周波数検出回路40に加えられてい
る。この検出回路に電圧vの周波数によってトリガさ
れる単安定マルチバイブレータのように1Shotフリ
ップ・フロップを用いた場合、この検出回路は第5図に
示すごとく、Tonが一定で、その周期T=(1/)
で表されるパルス信号で出力する。このパルス信号によ
ってスイッチ50が駆動される。その結果、フイルタ6
0を介して得られる信号をQ2とすると、 Q2=k2・(Ton/T)・Q1 …(2) となる。(2)式に於けるTは前記の様に1/で表わ
されるので、(2)式は Q2=k・visinψ …(3) となる。このQ2信号は交流回路における無効電力Va
rを表わすものであるが、このVar信号を表わす
(3)式には周波数の項が無い。すなわち、周波数に影
響されない無効電力に対応した信号が出力端子70より
取り出される。
ここで、(3)式が成り立つには移相器20として正確
に周波数に反比例するもので無ければ成らない。この
移相器20として、第4図の如くの回路を用いた場合、
{(1/ωC)≪R}とすれば90°の移相を正確に行
うことができるが、演算増幅器21の能力から抵抗素子
Rの値には限界が有り、その為第4図の移相器20に於
いては90°の移相が正確に行われない。その結果、既
出願の回路に於いては出力信号Varが周波数により影
響されるという課題がある。
{考案が解決しようとする課題} 本考案はこの様な課題を解決する為になされたもので、
その目的は使用周波数の範囲で正確に90°の移相が行
われ、かつ振幅が周波数に反比例する移相器を備えた無
効電力・直流信号変換器を提供することにあるる。
{課題を解決する為の手段} 本考案は上記の目的を達成するために、移相器を、帰還
回路にコンデンサと第一の抵抗素子が並列に接続された
演算増幅器、及びこの演算増幅器に並列に接続された第
二の抵抗素子で構成し、前記演算増幅器の出力電流と前
記第二の抵抗素子に流れる電流とを加算するように構成
したものである。以下、実施例に付いて第1図を用いて
詳細に説明する。
{実施例} 第1図は本考案に係る変換器の一実施例の接続図であ
る。図において、80は移相器である。尚、第1図の回
路において、この移相器80以外は第4図と全く同じで
あるので第4図と同一符号を付してそれらの再説明は省
略する。
移相器80において、81は演算増幅器、82はその入
力抵抗、83は演算増幅器の帰還回路に接続されたコン
デンサ、84は同じく抵抗素子、85は加算増幅器、8
6,87は加算増幅器85の入力抵抗、88は帰還抵抗
である。加算増幅器85の一方の入力抵抗87は演算増
幅器81に並列に接続されている。加算増幅器85の他
方の入力抵抗86の一端は演算増幅器81の出力端に接
続されている。
電流iは電流・電圧変換器(図示せず)によって電圧信
号に変換されるが、その電圧をv1,移相器80を構成
する演算増幅器81の出力端の電圧をv2,加算増幅器
85の出力電圧をv3とし、かつ抵抗素子82,84,
86,87及び88の抵抗値を夫々R2,R4,R6,
R7及びR8とすると共に、コンデンサ83の容量をC
とすると、 v2=(v1/R2)・ {R4(1/jωC)}/{R4+(1/jωC)} …(3) で表わされる。この電圧をベクトルで表わせば第2図の
如くなる。i6は第3式で表わされる電圧v2により抵
抗素子86を流れる電流を示すものである。ここで、電
圧v1に対して電圧v2の位相が90°以上進んでいる
のは第4図で説明したように(1/ωC)≪R4の条件
を満足することができないためである。
ここで、抵抗素子R7を演算増幅器81に並列に接続し
たことにより、電圧v1により抵抗素子R7には電流i
7が流れるが、この電流i7は第2図の如く電圧v1と
同位相のものである。この電流i7と前記した抵抗素子
86を流れる電流i6は加算増幅器85で加算される。
すなわち、加算増幅器85の帰還抵抗88にはi6とi
7の加算電流i8が流れ、この加算電流i8による帰還
抵抗88の電圧降下v3が移相器80の出力端子に表わ
れる。
この電圧v3は v3=−{(v2/R6)+(v1/R7)}…
(4) で示され、そのベクトルは第2図の如く示される。すな
わち、抵抗素子R7の値を適当に選択することにより、
電圧v3はv1に対して正確に90°移相させることが
できる。この電圧v3がスイッチ30に加えられ、パル
ス幅変調回路10の出力パルス幅信号によって断続され
たのち、周波数検出回路40によって第4図で説明した
如く周波数特性が補正される。
実験の一例によれば、使用周波数の範囲(45Hz〜6
5Hz)において、第3図(イ)に示す如く出力の周波
数特性(sinψ=1.0)において誤差を±0.1%
以内に、また(ロ)図は無効率特性の周波数特性(si
nψ=−0.5)を示すものであるが、この場合誤差を
ほぼ±0.2%程度にすることができた。
{本考案の効果} 以上説明したように、本考案においては使用する範囲の
周波数の範囲において、周波数が変動しても出力に影響
を及ぼすことのない90°移相器を備えた無効電力・直
流信号変換器を簡単な構成によって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る変換器の一実施例の接続図、第2
図は第1図の変換器の動作を説明するための図、第3図
(イ),(ロ)は夫々第1図の変換器の実験結果を示す
図、第4図は従来のこの種の変換器の接続図、第5図は
第4図の変換器に用いられる周波数検出器の動作を説明
するための波形図である。 10……パルス幅変調回路、30……スイッチ、40…
…周波数検出回路、50……スイッチ、60……フイル
タ、70……出力端子、80……移相器、81……演算
増幅器、87……抵抗素子、85……加算増幅器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流回路における電圧又は電流が入力され
    そのどちらか一方の入力を90°移相させる移相器の出
    力と前記電圧又は電流のどちらか他方の入力とを乗算し
    た後、この乗算結果と前記交流回路に於ける周波数を検
    出する周波数検出回路の出力とを乗算するようにした無
    効電力・直流信号変換器において、 前記移相器を、帰還回路にコンデンサと第一の抵抗素子
    が並列に接続された演算増幅器、及びこの演算増幅器に
    並列に接続された第二の抵抗素子で構成し、前記演算増
    幅器の出力電流と前記第二の抵抗素子に流れる電流とを
    加算するように構成したことを特徴とする無効電力・直
    流信号変換器。
JP1957288U 1988-02-17 1988-02-17 無効電力・直流信号変換器 Expired - Lifetime JPH0631431Y2 (ja)

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JPH01129668U JPH01129668U (ja) 1989-09-04
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