JPH0631418Y2 - バイオセンサ - Google Patents
バイオセンサInfo
- Publication number
- JPH0631418Y2 JPH0631418Y2 JP1988122755U JP12275588U JPH0631418Y2 JP H0631418 Y2 JPH0631418 Y2 JP H0631418Y2 JP 1988122755 U JP1988122755 U JP 1988122755U JP 12275588 U JP12275588 U JP 12275588U JP H0631418 Y2 JPH0631418 Y2 JP H0631418Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- buffer solution
- membrane
- electrode
- outer cylinder
- dialysis membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、医療、環境、発酵、食品などの分野で種々の
化学成分の検出に用いるバイオセンサに関する。
化学成分の検出に用いるバイオセンサに関する。
〔従来の技術〕 バイオセンサは、膜などに固定化した酵素、微生物など
の生体関連物質による選択的な生体反応で生ずる化学的
または物理的変化を電極で計測し化学成分を検出する構
造である。
の生体関連物質による選択的な生体反応で生ずる化学的
または物理的変化を電極で計測し化学成分を検出する構
造である。
酵素、微生物などの生体関連物質には、反応による最適
なpHが存在し、これらの物質の膜やガラスビーズなどに
固定化した場合も同様である。そこで、バイオセンサで
は、最適なpHで反応させるために緩衝液が利用されてい
る。
なpHが存在し、これらの物質の膜やガラスビーズなどに
固定化した場合も同様である。そこで、バイオセンサで
は、最適なpHで反応させるために緩衝液が利用されてい
る。
従来、生体関連物質を最適なpHで反応させるために、一
定量の緩衝液中に反応部を設置し、その緩衝液中に試料
を投入して計測するバッチタイプと、反応部上に緩衝液
を循環させ、試料注入口から循環緩衝液中に試料を注入
して計測するフロータイプの2つの方式が採られてき
た。
定量の緩衝液中に反応部を設置し、その緩衝液中に試料
を投入して計測するバッチタイプと、反応部上に緩衝液
を循環させ、試料注入口から循環緩衝液中に試料を注入
して計測するフロータイプの2つの方式が採られてき
た。
これら2つのタイプのバイオセンサにおいて、試料の測
定を繰り返す場合、1回目の計測を行った後、次の測定
を行う前に反応部を十分に洗浄する必要がある。その
際、洗浄液として多量の緩衝液が必要となる。
定を繰り返す場合、1回目の計測を行った後、次の測定
を行う前に反応部を十分に洗浄する必要がある。その
際、洗浄液として多量の緩衝液が必要となる。
[考案が解決しようとする課題] 従来のバイオセンサでは、試料の測定を繰り返す場合、
反応部の洗浄に多量の緩衝液を必要とした。
反応部の洗浄に多量の緩衝液を必要とした。
本考案は上記問題点を解消するためになされたもので、
試料の測定を繰り返す際、煩雑な操作がなく、簡便に計
測するのに適したバイオセンサを提供することを目的と
する。
試料の測定を繰り返す際、煩雑な操作がなく、簡便に計
測するのに適したバイオセンサを提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するため、棒状電極と、該電極
の外周側に緩衝液溜を備えた外筒と、該外筒の先端部に
固定され、かつ前記緩衝液溜から流出する緩衝液を保持
する透析膜と、該緩衝液に浸漬され、かつ前記透析膜に
よって前記電極先端部に保持された酵素、微生物などの
生体関連物質を固定化した膜とを備えたバイオセンサに
おいて、前記外筒の一部が押圧変形可能な押板で構成さ
れたことと、前記緩衝液溜の前記電極先端側に、緩衝液
の滲出部を備えたことを特徴としたものである。
の外周側に緩衝液溜を備えた外筒と、該外筒の先端部に
固定され、かつ前記緩衝液溜から流出する緩衝液を保持
する透析膜と、該緩衝液に浸漬され、かつ前記透析膜に
よって前記電極先端部に保持された酵素、微生物などの
生体関連物質を固定化した膜とを備えたバイオセンサに
おいて、前記外筒の一部が押圧変形可能な押板で構成さ
れたことと、前記緩衝液溜の前記電極先端側に、緩衝液
の滲出部を備えたことを特徴としたものである。
[実施例] 図面は本考案の一実施例を示す説明図である。
1は電極、2は緩衝液溜、3がガラスウールあるいはガ
ラス毛細管などでできた緩衝液保持用担体、4はメンブ
ランフィルタあるいはガラスフィルタの多孔質膜、5は
外筒、6は透析膜、7は酵素、微生物などの生体関連物
質を固定化した膜、8はOリング、9は押板である。
ラス毛細管などでできた緩衝液保持用担体、4はメンブ
ランフィルタあるいはガラスフィルタの多孔質膜、5は
外筒、6は透析膜、7は酵素、微生物などの生体関連物
質を固定化した膜、8はOリング、9は押板である。
電極1の外周と外筒5の内周との間の間隙には、緩衝液
を保持する緩衝液溜2、緩衝液保持担体3及び多孔質膜
4が、外筒5で支持、装着されている。電極1先端部に
は生体関連物質を固定化した膜7が透析膜6によって保
持、装着される。電極1先端部と透析膜6との間には、
緩衝液が緩衝液溜2から緩衝液保持用担体3及び多孔質
膜4を通過して徐々に滲出し、生体関連物質を固定化し
た膜7が、この緩衝液中に浸漬され、生体関連物質と試
料中に含まれる物質との反応に最適なpHに維持される。
を保持する緩衝液溜2、緩衝液保持担体3及び多孔質膜
4が、外筒5で支持、装着されている。電極1先端部に
は生体関連物質を固定化した膜7が透析膜6によって保
持、装着される。電極1先端部と透析膜6との間には、
緩衝液が緩衝液溜2から緩衝液保持用担体3及び多孔質
膜4を通過して徐々に滲出し、生体関連物質を固定化し
た膜7が、この緩衝液中に浸漬され、生体関連物質と試
料中に含まれる物質との反応に最適なpHに維持される。
透析膜6を介して生体関連物質を固定化した膜7を試料
に接触させると、試料に含まれる物質と酵素、微生物な
どの生体関連物質とが反応し、その反応によって変化す
る化学的または物理的変化を、電極1によって検出し、
所望の計測が行われる。
に接触させると、試料に含まれる物質と酵素、微生物な
どの生体関連物質とが反応し、その反応によって変化す
る化学的または物理的変化を、電極1によって検出し、
所望の計測が行われる。
1回目の計測を行った後、生体関連物質を固定化した膜
7に供給された緩衝液および透析膜6は、試料によって
汚染されている。これらを洗浄するために、押板9を押
して緩衝液溜2から緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4
を通過させて緩衝液を、生体関連物質を固定化した膜7
が保持されている透析膜6内に流入する。ここで流入す
る緩衝液の液量は、緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4
を通過して、自然に滲み出す量に比べて、多くなる。つ
まり、押板9を押すことによって、流出量を調整するこ
とができる。透析膜6内に流入した緩衝液は、さらに透
析膜6を通して透析膜6外に排出される。この結果、生
体関連物質を固定化した膜7に供給された緩衝液は、フ
レッシュな緩衝液と置換され、透析膜6等に付着した試
料等は洗浄されることになる。この洗浄に使用される緩
衝液の量は、従来の送液ポンプで供給されるタイプのバ
イオセンサ等と比べて、かなり少なくすることができ
る。
7に供給された緩衝液および透析膜6は、試料によって
汚染されている。これらを洗浄するために、押板9を押
して緩衝液溜2から緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4
を通過させて緩衝液を、生体関連物質を固定化した膜7
が保持されている透析膜6内に流入する。ここで流入す
る緩衝液の液量は、緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4
を通過して、自然に滲み出す量に比べて、多くなる。つ
まり、押板9を押すことによって、流出量を調整するこ
とができる。透析膜6内に流入した緩衝液は、さらに透
析膜6を通して透析膜6外に排出される。この結果、生
体関連物質を固定化した膜7に供給された緩衝液は、フ
レッシュな緩衝液と置換され、透析膜6等に付着した試
料等は洗浄されることになる。この洗浄に使用される緩
衝液の量は、従来の送液ポンプで供給されるタイプのバ
イオセンサ等と比べて、かなり少なくすることができ
る。
ここで、緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4が存在する
ため、試料が緩衝液溜2まで拡散することはないから、
緩衝液溜2中の緩衝液が試料によって汚染されることは
ない。一方、緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4は、そ
れぞれガラスウールあるいはガラス毛細管、及びメンブ
ランフィルタあるいはガラスフィルタなどで構成されて
いるため、押板9を押して緩衝液を透析膜6内に流入さ
せる際、さらに透析膜6外に排出させる際には、緩衝液
を通過させることができる。
ため、試料が緩衝液溜2まで拡散することはないから、
緩衝液溜2中の緩衝液が試料によって汚染されることは
ない。一方、緩衝液保持用担体3及び多孔質膜4は、そ
れぞれガラスウールあるいはガラス毛細管、及びメンブ
ランフィルタあるいはガラスフィルタなどで構成されて
いるため、押板9を押して緩衝液を透析膜6内に流入さ
せる際、さらに透析膜6外に排出させる際には、緩衝液
を通過させることができる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、試料の測定を繰り
返す際、煩雑な操作がなく、簡便に計測するのに適した
バイオセンサが得られるとともに、バイオセンサの反応
部の洗浄の際、少ない緩衝液で洗浄を行うことができ
る。
返す際、煩雑な操作がなく、簡便に計測するのに適した
バイオセンサが得られるとともに、バイオセンサの反応
部の洗浄の際、少ない緩衝液で洗浄を行うことができ
る。
図面は本考案の一実施例を示す説明図である。 1……電極、2……緩衝液溜、3……緩衝液保持用担
体、4……多孔質膜、5……外筒、6……透析膜、7…
…生体関連物質を固定化した膜、8……Oリング、9…
…押板。
体、4……多孔質膜、5……外筒、6……透析膜、7…
…生体関連物質を固定化した膜、8……Oリング、9…
…押板。
Claims (1)
- 【請求項1】棒状電極と、該電極の外周側に緩衝液溜を
備えた外筒と、該外筒の先端部に固定され、かつ前記緩
衝液溜から流出する緩衝液を保持する透析膜と、該緩衝
液に浸漬され、かつ前記透析膜によって前記電極先端部
に保持された酵素、微生物などの生体関連物質を固定化
した膜とを備えたバイオセンサにおいて、前記外筒の一
部が押圧変形可能な押板で構成されたことと、前記緩衝
液溜の前記電極先端側に、緩衝液の滲出部を備えたこと
を特徴とするバイオセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988122755U JPH0631418Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | バイオセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988122755U JPH0631418Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | バイオセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0245451U JPH0245451U (ja) | 1990-03-28 |
JPH0631418Y2 true JPH0631418Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=31370982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988122755U Expired - Lifetime JPH0631418Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | バイオセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631418Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58108449A (ja) * | 1981-12-22 | 1983-06-28 | Olympus Optical Co Ltd | 酵素電極 |
-
1988
- 1988-09-21 JP JP1988122755U patent/JPH0631418Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0245451U (ja) | 1990-03-28 |
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