JPH06313862A - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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JPH06313862A
JPH06313862A JP12533293A JP12533293A JPH06313862A JP H06313862 A JPH06313862 A JP H06313862A JP 12533293 A JP12533293 A JP 12533293A JP 12533293 A JP12533293 A JP 12533293A JP H06313862 A JPH06313862 A JP H06313862A
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JP
Japan
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holder
gold
optical element
solder
metal
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Pending
Application number
JP12533293A
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English (en)
Inventor
Manabu Hashima
学 橋間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メタル接合アイソレータにおいて、光学素子
に接着歪が発生せず、長期信頼性の高い光アイソレータ
を供する。 【構成】 金薄膜の両面に金−錫合金膜を融着した構造
の半田を用いて光学素子とホルダ間を接合することによ
り、金が接着歪を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファラデー効果を利用
した光アイソレータに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザを光計測等の光信号伝送系
の光源として用いる場合、半導体レーザからの出射光の
一部が、伝送路あるいは伝送用光学部品の各接続部で反
射して半導体レーザへ帰還した場合、半導体レーザの発
振特性の不安定化や雑音増加を引き起こす原因となる。
この戻り光が帰還するのを防止するために、一般的に光
アイソレータが使用される。光アイソレータの基本構成
は、図4に示すように、ファラデー効果を有する磁気光
学素子3と、偏光子1,検光子2と磁気光学素子3に磁
界を印加するための永久磁石4とから構成され、磁気光
学素子3,偏光子1,検光子2がそれぞれ光軸調整され
ている。そして矢印aの方向に伝搬する入射光は、偏光
子1を透過後、直線偏光となって磁気光学素子3に入射
し、この磁気光学素子3を伝搬中、光はその偏波面が永
久磁石4の磁界により通常45°回転した状態で偏光子
2に入射し、この偏光子2の傾きが予め入射光の偏波面
の傾き(45°)と等しく設定されているので、この入
射光を透過させる。一方、矢印bのように、逆方向に伝
搬する入射光は偏光子2と磁気光学素子3を透過するこ
とにより、偏光子1の偏波面に対して90°傾いた偏波
面をもった直線偏光になって偏光子1に入射されるため
に、この逆方向の入射光は偏光子1を透過しない。
【0003】しかしながら、このような光アイソレータ
を作製する場合、図3に示すような構造をとることが多
い。小型化を達成するために偏光子6および検光子7に
は薄型化が可能な偏向ガラスを用い、永久磁石11には
高BsであるSm−Co材、又はNd−Fe−B材を用
いている。又、これらを組み立てる場合、部品の接合に
有機接着法を用いると、耐久性が著しく劣るため、金属
半田によるメタル接合法が用いられている。メタル接合
法は、各部品を金属半田を介して接合する方法である。
金属半田は、主に金−錫合金が用いられており、ここで
端部ホルダ8および9、外部ホルダ10、内部ホルダ1
2、及び永久磁石11はNiめっき等によりめっき処理
し、半田の付着性を容易にしている。しかし、磁気光学
素子5、偏光子6および検光子7は光学結晶、あるいは
ガラスであるため、めっき処理は不可能である。よっ
て、一般的には、マスキングによるメタライズスパッタ
リング法が用いられている。この方法は、光学素子の光
の通る部分をマスクし、接合部分にスパッタリングによ
りNi,Au等で接着パターンを形成するものである。
これらのパターン上にリング型の半田を介して端部ホル
ダ等の金属ホルダを接合固定している。半田付処理は電
気炉等を使用し、電気炉内を半田の融点以上に加熱処
理、その後、冷却することにより接合が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気光
学素子や偏光子等の光学素子を金属ホルダに金属半田を
使用して接合する場合、光学素子と金属ホルダとの熱膨
張係数が異なるため、冷却時に光学素子に割れが生じ、
アイソレータ効果を低減させるという問題があり、この
異種材間に発生する歪を吸収、緩和することによって、
課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】金を母材とし、その両面
に金−錫合金膜が均一厚さに融着した構造の半田を用い
ることにより、軟質材である母材の金が熱膨張差の大き
い異種材間に発生する歪を吸収、緩和することができる
ようにするものである。
【0006】
【作用】一般に、二種の材料を半田を介して接合する
際、半田の融点以上まで温度を上げ、その後冷却する。
この時、両者の熱膨張の差により歪みが生じる。延性の
ある金属同士の場合は、この歪みを内部応力として吸収
することができるが、光学素子のような結晶又はガラス
の場合には圧縮又は応力による歪みを吸収しきれず、割
れが生じる。本発明の金薄膜上に金−錫を融着した構造
の半田を使用することにより、熱膨張係数の差によって
生じる接着歪を金薄膜が吸収し、光学素子と金属ホルダ
のような熱膨張係数差が存在する材料の接合において
も、接着歪が発生することなく、光学素子の割れを防止
できる。
【0007】
【実施例】本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
【0008】(実施例1)図3に、本発明によるアイソ
レータの構造を示す。磁気光学素子5にはガーネット、
偏光子6及び検光子7にはポーラコア(コーニング社
製、熱膨張係数6.5×10-6/℃)を用いた。ガーネ
ット膜5及びポーラコア6は径dが2mmの円板に加工
してあり、メタライズ部16は図1(b)に示すよう
に、幅t4が0.3mmのリング状になっている。端部ホ
ルダ8,9にはコバール(4.7×10- 6/℃)、外部
ホルダ10にはSUS304、内部ホルダ12にはSU
S430、永久磁石11はSmCoを使用している。半
田は、図1(a)に示すような厚さt2が30μmの金
の薄膜両面に金−錫合金(=80/20%)を、蒸着に
より厚さt1およびt3が10μmになるよう成膜して半
田として用い、電気炉内で320℃まで加熱半田付けを
行い、図2に示すように、ポーラコア6と端部ホルダ8
とをメタル接合し、光アイソレータを作製した。
【0009】(実施例2)実施例1において、端部ホル
ダ材をパーマロイ(13.0×10-6/℃)とした以
外、実施例1と同様光アイソレータを作製した。
【0010】(比較例1)実施例1において、半田を従
来用いられている金−錫(=80/20%)とした以
外、実施例1と同様に光アイソレータを作製した。
【0011】(比較例2)実施例2において、半田を金
−錫(=80/20%)とした以外、実施例2同様に光
アイソレータを作製した。
【0012】以上の実施例、比較例について、端部ホル
ダ材質、端部ホルダの熱膨張係数、ポーラコアの割れの
有無、及び接着強度を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1は、本発明の半田を用いることによ
り、熱膨張係数が異なる材質を接合した場合、母材であ
る金薄膜が熱膨張係数の違いを吸収し、ポーラコアに割
れ等を発生させず、割れ発生防止に効果が著しいことを
示している。又、一般に、金属と接合した光学素子とし
ての光学結晶に力を加えた場合に、接合面は剥がれずに
結晶が破壊される程度であれば接着強度としては問題な
く、その強度はポーラコアの場合、約100Kg/cm
2とされている。表1の実施例の接着強度は、金−錫半
田と比較して十分な値であり、強度的に問題ない。
【0015】又、各実施例にて作製した25個の光アイ
ソレータについて、ヒートサイクル試験を行った結果を
表2に示す。ヒートサイクル試験の条件は、図5に示す
ようなプロファイルで行った。試験の判定方法は、ポー
ラコアの接着強度が100Kg/cm2以下になるサイ
クル数とした。
【0016】
【表2】
【0017】表2は、本発明による半田を用いることに
より、ポーラコアに割れがなく、信頼性の高いメタル接
合アイソレータの作製が可能であることを示している。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ポーラコアに割れがな
く、環境試験においても長期信頼性の高い光アイソレー
タを作製できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における使用半田の構成を示す説明図。
図1(a)は、半田の構成を示す模式的断面図、図1
(b)はポーラコア上の半田接合部(メタライズ部)を
示す平面図。
【図2】本発明の半田接合部分の構成を示し、半田接合
部の一例を示す断面図。
【図3】本発明による光アイソレータの構造を示す断面
図。
【図4】一般的な光アイソレータの構成を示す外観斜視
図。
【図5】ヒートサイクル試験のプロファイルを示す説明
図。
【符号の説明】
1 偏光子 2 検光子 3 ファラデー回転子(磁気光学素子) 4 永久磁石 5 ガーネット膜(磁気光学素子) 6 偏光子(ポーラコア) 7 検光子(ポーラコア) 8,9 端部ホルダ 10 外部ホルダ 11 永久磁石 12 内部ホルダ 13 半田接合部 14 光透過部 15 本発明の半田 16 メタライズ部 a 入射光の方向を示す矢印 b 戻り光の方向を示す矢印 t1,t3 AuSn層の厚さ t2 Au層の厚さ d ガーネット又はポーラコアの径(2mm) t4 リング状メタライズ部の幅(0.3mm)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を半田にて金属ホルダに固定し
    てなるメタル接合光アイソレータにおいて、前記光学素
    子と前記金属ホルダの接合部がAu−Sn・Au・Au−
    Snの三層構造であることを特徴とする光アイソレー
    タ。
  2. 【請求項2】 光学素子を半田にて金属ホルダに固定し
    てなるメタル接合光アイソレータの製造方法において、
    前記光学素子と前記金属ホルダの接合にAu−Si・A
    u・Au−Snの三層構造の半田を用いることを特徴と
    する光アイソレータの製造方法。
JP12533293A 1993-04-28 1993-04-28 光アイソレータ Pending JPH06313862A (ja)

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JP12533293A JPH06313862A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 光アイソレータ

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JPH06313862A true JPH06313862A (ja) 1994-11-08

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