JPH06313858A - 走査型映像表示装置 - Google Patents

走査型映像表示装置

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Publication number
JPH06313858A
JPH06313858A JP10272693A JP10272693A JPH06313858A JP H06313858 A JPH06313858 A JP H06313858A JP 10272693 A JP10272693 A JP 10272693A JP 10272693 A JP10272693 A JP 10272693A JP H06313858 A JPH06313858 A JP H06313858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concave mirror
dimensional
semi
eyeball
mirror
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10272693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Okamura
俊朗 岡村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10272693A priority Critical patent/JPH06313858A/ja
Publication of JPH06313858A publication Critical patent/JPH06313858A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像の拡大用に半透過反射鏡または凹面鏡を用
いて、コンパクトかつ色収差のない走査型映像表示装置
を提供する。 【構成】 一次元表示素子である一次元LEDアレイ1
1からの光軸および観察者の眼球の視軸17の交点の近
傍に偏向半透過薄膜(可動鏡)13を配置し、一次元L
EDアレイ11からの一次元像を拡大投影する凹面鏡1
8を視軸17上に眼球16と対向して設ける。偏向半透
過薄膜13の透過光路および反射光路が凹面鏡18を介
して重畳するように、前記光軸上に偏光板12、偏向半
透過薄膜13、λ/4板14、凹面鏡15を配置し、視
軸17上に凹面鏡18、偏光板19を配置する。偏向半
透過薄膜13の反射面を偏向振動することにより、前記
一次元像を光学的に垂直走査して、観察者の眼球16に
二次元映像を投影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次元映像を観察者の
眼球に表示するようにした二次元映像表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】二次元映像を表示する映像表示装置の従
来例としては、例えば、特開平3-145383号公報、特開平
3-273285号公報に記載されたものがあり、図5,6は夫
々、上記公報記載のディスプレイ装置の概略構成を示す
図である。図5のディスプレイ装置は、光源51と、こ
の光源からの光束を1水平走査線分の画像(一次元像)
として透過させるR,G,Bの一次元アレイ表示素子
(液晶光シャッタアレイ)52と、前記一次元像を垂直
方向に偏向させる光学系(可動鏡)53と、この垂直偏
向により得られた二次元映像を観察者の眼球に拡大投影
して表示する接眼レンズ54を具える。また、図6のデ
ィスプレイ装置は、R,G,Bの3原色の発光手段から
の入力光を一次元像として出力する一次元アレイ表示素
子(陰極線管)55と、前記一次元像を垂直方向に偏向
させる光学系(ポリゴンミラー)56と、この垂直偏向
により得られた二次元映像を観察者の眼球に拡大投影し
て表示する接眼レンズ57を具える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記図5,6の従来例
は、何れも二次元映像を拡大投影するために接眼レンズ
を用いているので、観察者が観察する二次元映像に色収
差が生じてしまう。さらに、上記図6の従来例は、構成
部品をほぼ一列に並べて光軸を構成しているので、装置
の軸方向寸法を短縮できず、装置の小型化が難しい。
【0004】本発明は、半透過反射鏡または凹面鏡を用
いてコンパクトに構成した、色収差のない走査型映像表
示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、一次元表示素子と、該一次元表示
素子からの光軸および観察者の眼球の視軸の交点の近傍
に配置した半透過反射鏡と、前記一次元表示素子からの
一次元像を拡大投影する凹面鏡とを具え、前記半透過反
射鏡の少なくとも1つの透過光路および反射光路が前記
凹面鏡を介して重畳するように前記光学系を配置し、前
記半透過反射鏡の反射面を偏向振動させることにより、
前記一次元像を光学的に垂直走査して前記観察者の眼球
に二次元映像を投影するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0006】また、本発明の請求項2の構成は、一次元
表示素子と、該一次元表示素子からの光軸および観察者
の眼球の視軸の交点の近傍に配置した半透過反射鏡と、
前記一次元表示素子からの一次元像を拡大投影する凹面
鏡とを具え、前記半透過反射鏡の少なくとも1つの透過
光路および反射光路が前記凹面鏡を介して重畳するよう
に前記光学系を配置し、前記凹面鏡の反射面を偏向振動
させることにより、前記一次元像を光学的に垂直走査し
て前記観察者の眼球に二次元映像を投影するようにした
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の請求項1(または請求項2)の構成に
よれば、一次元表示素子と、該一次元表示素子からの光
軸および観察者の眼球の視軸の交点の近傍に配置した半
透過反射鏡と、前記一次元表示素子からの一次元像を拡
大投影する凹面鏡とは、前記半透過反射鏡の少なくとも
1つの透過光路および反射光路が前記凹面鏡を介して重
畳するように配置されているので、前記半透過反射鏡
(または前記凹面鏡)の反射面を偏向振動させると、前
記一次元像が光学的に垂直走査されて二次元映像とな
り、前記観察者の眼球に投影される。その際、接眼レン
ズを用いていないので色収差は生じず、また、上記光学
系の配置により装置が小型化される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の走査型映像表示装置の第1実
施例の構成を示す図である。この第1実施例の走査型映
像表示装置は、頭部装着式走査型映像表示装置として構
成する場合を考慮して装置全体の小型化を図ったもので
あり、例えば図4に示すようなゴーグル型ディスプレイ
装置として構成される。なお、図1は観察者の左右眼球
の一方の眼球に関する投影系を示しており、実際に走査
型映像表示装置として構成する場合には、左右眼球の夫
々について上記投影系を用いて同一構成にする。
【0009】この第1実施例は、観察者の眼球前方に装
着する走査型映像表示装置の下方に配置された、一次元
表示素子であるLCD1と、LCD1からの一次元像を
導く光路を眼球前方に屈曲させるために、観察者の眼球
3の視軸4に対し所定角度傾けて配置された、ハーフミ
ラー2と、ハーフミラー2によって屈曲された光路上に
設けられた凹面鏡5とを具えて成る。上記ハーフミラー
2は、上記光路および視軸4の交点の近傍に配置され、
上記凹面鏡5は、LCD1からの一次元像を空中に拡大
投影するために、その凹面を眼球3側に向けられてい
る。
【0010】上記ハーフミラー2は、可動ハーフミラー
として構成されており、その中心を軸として図示実線の
状態から点線の状態までの範囲で振動(揺動)すること
により、入射された一次元像を垂直偏向する構成になっ
ている。すなわち、ハーフミラー2は、垂直偏向周期に
対応するのこぎり波を発生する図示しないガルバノメー
タ式可動鏡駆動装置によって駆動される、ガルバノメー
タに固着されており、ティルト方向において光学的な垂
直走査を行う。
【0011】この第1実施例においては、LCD1から
の一次元像の光束はハーフミラー2で反射され、その光
束は凹面鏡5によって拡大、反射された後に、ハーフミ
ラー2を透過して観察者の眼球3に導かれる。その間、
ハーフミラー2を図1の実線の状態から点線の状態まで
の範囲で偏向振動させることにより前記一次元像は光学
的に垂直走査され、二次元映像として前記観察者の眼球
に投影される。その際、像の拡大のために接眼レンズを
用いずに凹面鏡を用いているので色収差は生じない。ま
た、上記光学系では、ハーフミラー2の透過光路および
反射光路が凹面鏡5を介して重畳するように各構成部品
が配置されているので、装置全体を小型化することがで
きる。
【0012】ところで、上記第1実施例は、特に小型化
を重視して凹面鏡を1つ用いるようにしているので、光
源のNAが小さいため光源の利用効率が悪くなってしま
う。そこでこの光源の利用効率を上げるには、以下の各
実施例の構成が好適である。
【0013】図2は本発明の走査型映像表示装置の第2
実施例の構成を示す図である。この第2実施例の走査型
映像表示装置は、頭部装着式走査型映像表示装置として
構成する場合を考慮して装置全体の小型化を図ったもの
であり、例えば図4に示すようなゴーグル型ディスプレ
イ装置として構成される。なお、図2は第1実施例と同
様に観察者の左右眼球の一方の眼球に関する投影系を示
している。
【0014】この第2実施例は、一次元表示素子である
一次元LCDアレイ11と、一次元LCDアレイ11か
らの光路上に配置した偏光板12、偏向半透過薄膜(可
動鏡)13、λ/4板14および凹面鏡15と、観察者
の眼球16の視軸17上に配置した凹面鏡18およびλ
/4板19とを具えて成る。上記光学系では、偏向半透
過薄膜13の透過光路および反射光路が凹面鏡15,1
8を介して重畳するように各構成部品が配置されてい
る。また、上記偏向半透過薄膜13は、一次元LCDア
レイ11からの光路および視軸17の交点の近傍に配置
され、凹面鏡18は、一次元LCDアレイ11からの一
次元像を空中に拡大投影するために、その凹面を眼球1
6側に向けられている。
【0015】この第2実施例においては、一次元LCD
アレイ11からの一次元像の光束は偏光板12でP偏光
成分を取り出される。このP偏光成分は、偏向半透過薄
膜13を透過してλ/4板14を介して凹面鏡15に入
射し、凹面鏡15で拡大、反射されてλ/4板14を再
び通過するとS偏光成分となる。このS偏光成分は、偏
向半透過薄膜13で反射されて視軸17上に屈曲し、一
次元LCDアレイ11からの一次元像を偏向半透過薄膜
13から若干凹面鏡18寄りの位置に結像する。その
後、λ/4板19を介して凹面鏡18に入射し、凹面鏡
18で拡大、反射されてλ/4板19を再び通過すると
P偏光成分となる。このP偏光成分は、偏向半透過薄膜
13を透過して観察者の眼球16に導かれる。
【0016】上記凹面鏡8は、一次元LCDアレイ11
からの一次元像の光束を平行光束にするとともに偏向半
透過薄膜13の回転軸の位置と観察者の眼球16の瞳位
置とを瞳共役にしているので、観察者は、一次元LCD
アレイ11の一次元像を無限遠で観察することができ
る。このとき、偏向半透過薄膜13を図2の実線の状態
から点線の状態までの範囲で偏向振動させると、振動角
度に応じて眼球16に入射する光束が図示点線のように
傾斜するので、偏向半透過薄膜13の偏向振動に同期し
て一次元LCDアレイ11に表示する一次元像を変化さ
せることにより該一次元像は光学的に垂直走査され、観
察者は拡大された二次元映像を観察することができる。
【0017】その際、像の拡大のために接眼レンズを用
いる代わりに2つの凹面鏡を用いているので色収差は生
じない。また、上記光学系では、偏向半透過薄膜13、
凹面鏡15,18等により透過光路および反射光路を屈
曲させて透過光路および反射光路の一部を重複させるよ
うに構成しているので、装置全体が小型化される。さら
に、上記第1実施例ではハーフミラー2を2回透過する
ので光量が(1/2)2 =25%になるのに対し、この
第2実施例は偏向板12の透過時に光量が50%になる
だけなので、光量損失の少ない走査型映像表示装置を構
成することができる。
【0018】なお、本実施例では一次元表示素子として
一次元LCDアレイを用いているが、これに限定される
ものではなく、液晶光シャッタアレイ、陰極線管等の他
の種類の一次元表示素子を使用してもよい。
【0019】図3は本発明の走査型映像表示装置の第3
実施例の構成を示す図である。この第3実施例の走査型
映像表示装置は、頭部装着式走査型映像表示装置として
構成する場合を考慮して装置全体の小型化を図ったもの
であり、例えば図4に示すようなゴーグル型ディスプレ
イ装置として構成される。なお、この第3実施例は、一
次元LCDアレイ21からの一次元像を拡大投影する2
つの凹面鏡の一方を可動凹面鏡として走査を行わせてい
る点が上記第2実施例とは相違している。また、図3は
第1実施例と同様に観察者の左右眼球の一方の眼球に関
する投影系を示している。
【0020】この第3実施例は、一次元表示素子である
一次元LCDアレイ21と、一次元LCDアレイ21か
らの光路上に配置した偏光板22、半透過薄膜23、λ
/4板24および可動凹面鏡25と、観察者の眼球26
の視軸27上に配置した凹面鏡28および偏光板29と
を具えて成る。上記光学系では、半透過薄膜23の透過
光路および反射光路が可動凹面鏡25,凹面鏡28を介
して重畳するように各構成部品が配置されている。ま
た、上記半透過薄膜23は、一次元LCDアレイ21か
らの光路および視軸27の交点の近傍に配置され、凹面
鏡28は、一次元LCDアレイ21からの一次元像を空
中に拡大投影するために、その凹面を眼球26側に向け
られている。
【0021】この第3実施例においては、一次元LCD
アレイ21からの一次元像の光束は偏光板22でP偏光
成分を取り出される。このP偏光成分は、その一部が半
透過薄膜23を透過してλ/4板24を介して可動凹面
鏡25に入射し、可動凹面鏡25で拡大、反射されてλ
/4板24を再び通過するとS偏光成分となる。このS
偏光成分の一部は、半透過薄膜23で反射されて視軸2
7上に屈曲して凹面鏡28に入射し、凹面鏡28で拡
大、反射される。反射されたS偏光成分の一部は、半透
過薄膜23を再び透過し、偏光板29を介して観察者の
眼球26に導かれる。このとき、凹面鏡28により、可
動凹面鏡25の反射面および眼球26の瞳が共役になっ
ているので、可動凹面鏡25を図3の実線の状態から点
線の状態までの範囲で偏向振動させると、振動角度に応
じて眼球26に入射する光束が図示点線のように傾斜す
るので、可動凹面鏡25の偏向振動に同期して一次元L
CDアレイ21に表示する一次元像を変化させることに
より該一次元像は光学的に垂直走査され、観察者は拡大
された二次元映像を観察することができる。
【0022】なお、一次元LCDアレイ21からの偏光
板22を経た光束の一部は半透過薄膜23で反射されて
視軸27上に屈曲するので、観察者の眼球26に直接到
達させないようにカットするために、偏光板22とは位
相を90°ずらした偏光板29を視軸27上に設けてい
る。また、可動凹面鏡25、λ/4板24、半透過薄膜
23を経て凹面鏡28に入射し、凹面鏡28で反射され
た光束はS偏光成分であるので、半透過薄膜23、次い
で偏光板29を透過することができ、観察者の眼球26
に到達するが、視軸27上でP偏光成分が眼球26に向
かった場合、偏光板29がカットするので眼球26には
到達しない。
【0023】この第3実施例は、以上の構成により、上
記第2実施例と同様に、色収差を防止し、装置全体を小
型化することができる。また、この第3実施例では、可
動凹面鏡25と眼球26の瞳との関係は等倍になってい
るので、可動凹面鏡25の有効径を眼球26の瞳と同じ
大きさにすればよく、可動部(可動凹面鏡25)をさら
に小型化することができる。
【0024】なお、上記構成において、必ずしも可動凹
面鏡25の有効径を眼球26の瞳と同じ大きさにしなく
てもよい。例えば、眼球26の瞳よりも可動凹面鏡25
の有効径を若干小さくしても上記効果は失われるわけで
はないので、この第3実施例は図3の構成のみに限定さ
れるものではない。また、この第3実施例において、凹
面鏡28を図示の形状の半透過鏡に置き換えるとともに
半透過鏡の外周面の近傍にシャッタを設けて、外部から
の光も透過し得るようにすることにより、外部からの像
と一次元LCDアレイからの映像とを選択的に観察し得
る走査型映像表示装置を構成することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
次元表示素子と、該一次元表示素子からの光軸および観
察者の眼球の視軸の交点の近傍に配置した半透過反射鏡
と、前記一次元表示素子からの一次元像を拡大投影する
凹面鏡とは、前記半透過反射鏡の少なくとも1つの透過
光路および反射光路が前記凹面鏡を介して重畳するよう
に配置されているので、前記半透過反射鏡または前記凹
面鏡の反射面を偏向振動させると、前記一次元像が光学
的に垂直走査されて二次元映像となり、前記観察者の眼
球に投影される。その際、接眼レンズを用いていないの
で色収差は生じず、また、上記光学系の配置により装置
が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査型映像表示装置の第1実施例の構
成を示す図である。
【図2】本発明の走査型映像表示装置の第2実施例の構
成を示す図である。
【図3】本発明の走査型映像表示装置の第3実施例の構
成を示す図である。
【図4】本発明の走査型映像表示装置をゴーグル型の頭
部装着型ディスプレイ装置とする場合の構成を例示する
図である。
【図5】従来技術を説明するための図である。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】 1 LCD(一次元表示素子) 2 ハーフミラー(半透過反射鏡) 4 視軸 5 凹面鏡 11 一次元LCDアレイ(一次元表示素子) 13 偏向半透過薄膜(可動鏡) 15 凹面鏡 17 視軸 18 凹面鏡 21 一次元LCDアレイ(一次元表示素子) 23 半透過薄膜 25 可動凹面鏡 27 視軸 28 凹面鏡
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この第1実施例は、観察者の眼球前方に装
着する走査型映像表示装置の下方に配置された、一次元
表示素子である一次元LEDアレイ1と、一次元LED
アレイ1からの一次元像を導く光路を眼球前方に屈曲さ
せるために、観察者の眼球3の視軸4に対し所定角度傾
けて配置された、ハーフミラー2と、ハーフミラー2に
よって屈曲された光路上に設けられた凹面鏡5とを具え
て成る。上記ハーフミラー2は、上記光路および視軸4
の交点の近傍に配置され、上記凹面鏡5は、一次元LE
Dアレイ1からの一次元像を空中に拡大投影するため
に、その凹面を眼球3側に向けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この第1実施例においては、一次元LED
アレイ1からの一次元像の光束はハーフミラー2で反射
され、その光束は凹面鏡5によって拡大、反射された後
に、ハーフミラー2を透過して観察者の眼球3に導かれ
る。その間、ハーフミラー2を図1の実線の状態から点
線の状態までの範囲で偏向振動させることにより前記一
次元像は光学的に垂直走査され、二次元映像として前記
観察者の眼球に投影される。その際、像の拡大のために
接眼レンズを用いずに凹面鏡を用いているので色収差は
生じない。また、上記光学系では、ハーフミラー2の透
過光路および反射光路が凹面鏡5を介して重畳するよう
に各構成部品が配置されているので、装置全体を小型化
することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】この第2実施例は、一次元表示素子である
一次元LEDアレイ11と、一次元LEDアレイ11か
らの光路上に配置した偏光板12、偏向半透過薄膜(可
動鏡)13、λ/4板14および凹面鏡15と、観察者
の眼球16の視軸17上に配置した凹面鏡18およびλ
/4板19とを具えて成る。上記光学系では、偏向半透
過薄膜13の透過光路および反射光路が凹面鏡15,1
8を介して重畳するように各構成部品が配置されてい
る。また、上記偏向半透過薄膜13は、一次元LEDア
レイ11からの光路および視軸17の交点の近傍に配置
され、凹面鏡18は、一次元LEDアレイ11からの一
次元像を空中に拡大投影するために、その凹面を眼球1
6側に向けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】この第2実施例においては、一次元LED
アレイ11からの一次元像の光束は偏光板12でP偏光
成分を取り出される。このP偏光成分は、偏向半透過薄
膜13を透過してλ/4板14を介して凹面鏡15に入
射し、凹面鏡15で拡大、反射されてλ/4板14を再
び通過するとS偏光成分となる。このS偏光成分は、偏
向半透過薄膜13で反射されて視軸17上に屈曲し、一
次元LEDアレイ11からの一次元像を偏向半透過薄膜
13から若干凹面鏡18寄りの位置に結像する。その
後、λ/4板19を介して凹面鏡18に入射し、凹面鏡
18で拡大、反射されてλ/4板19を再び通過すると
P偏光成分となる。このP偏光成分は、偏向半透過薄膜
13を透過して観察者の眼球16に導かれる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記凹面鏡8は、一次元LEDアレイ11
からの一次元像の光束を平行光束にするとともに偏向半
透過薄膜13の回転軸の位置と観察者の眼球16の瞳位
置とを瞳共役にしているので、観察者は、一次元LED
アレイ11の一次元像を無限遠で観察することができ
る。このとき、偏向半透過薄膜13を図2の実線の状態
から点線の状態までの範囲で偏向振動させると、振動角
度に応じて眼球16に入射する光束が図示点線のように
傾斜するので、偏向半透過薄膜13の偏向振動に同期し
て一次元LEDアレイ11に表示する一次元像を変化さ
せることにより該一次元像は光学的に垂直走査され、観
察者は拡大された二次元映像を観察することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】なお、本実施例では一次元表示素子として
一次元LEDアレイを用いているが、これに限定される
ものではなく、液晶光シャッタアレイ、陰極線管等の他
の種類の一次元表示素子を使用してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図3は本発明の走査型映像表示装置の第3
実施例の構成を示す図である。この第3実施例の走査型
映像表示装置は、頭部装着式走査型映像表示装置として
構成する場合を考慮して装置全体の小型化を図ったもの
であり、例えば図4に示すようなゴーグル型ディスプレ
イ装置として構成される。なお、この第3実施例は、一
次元LEDアレイ21からの一次元像を拡大投影する2
つの凹面鏡の一方を可動凹面鏡として走査を行わせてい
る点が上記第2実施例とは相違している。また、図3は
第1実施例と同様に観察者の左右眼球の一方の眼球に関
する投影系を示している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この第3実施例は、一次元表示素子である
一次元LEDアレイ21と、一次元LEDアレイ21か
らの光路上に配置した偏光板22、半透過薄膜23、λ
/4板24および可動凹面鏡25と、観察者の眼球26
の視軸27上に配置した凹面鏡28および偏光板29と
を具えて成る。上記光学系では、半透過薄膜23の透過
光路および反射光路が可動凹面鏡25,凹面鏡28を介
して重畳するように各構成部品が配置されている。ま
た、上記半透過薄膜23は、一次元LEDアレイ21か
らの光路および視軸27の交点の近傍に配置され、凹面
鏡28は、一次元LEDアレイ21からの一次元像を空
中に拡大投影するために、その凹面を眼球26側に向け
られている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】この第3実施例においては、一次元LED
アレイ21からの一次元像の光束は偏光板22でP偏光
成分を取り出される。このP偏光成分は、その一部が半
透過薄膜23を透過してλ/4板24を介して可動凹面
鏡25に入射し、可動凹面鏡25で拡大、反射されてλ
/4板24を再び通過するとS偏光成分となる。このS
偏光成分の一部は、半透過薄膜23で反射されて視軸2
7上に屈曲して凹面鏡28に入射し、凹面鏡28で拡
大、反射される。反射されたS偏光成分の一部は、半透
過薄膜23を再び透過し、偏光板29を介して観察者の
眼球26に導かれる。このとき、凹面鏡28により、可
動凹面鏡25の反射面および眼球26の瞳が共役になっ
ているので、可動凹面鏡25を図3の実線の状態から点
線の状態までの範囲で偏向振動させると、振動角度に応
じて眼球26に入射する光束が図示点線のように傾斜す
るので、可動凹面鏡25の偏向振動に同期して一次元L
EDアレイ21に表示する一次元像を変化させることに
より該一次元像は光学的に垂直走査され、観察者は拡大
された二次元映像を観察することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、一次元LEDアレイ21からの偏光
板22を経た光束の一部は半透過薄膜23で反射されて
視軸27上に屈曲するので、観察者の眼球26に直接到
達させないようにカットするために、偏光板22とは位
相を90°ずらした偏光板29を視軸27上に設けてい
る。また、可動凹面鏡25、λ/4板24、半透過薄膜
23を経て凹面鏡28に入射し、凹面鏡28で反射され
た光束はS偏光成分であるので、半透過薄膜23、次い
で偏光板29を透過することができ、観察者の眼球26
に到達するが、視軸27上でP偏光成分が眼球26に向
かった場合、偏光板29がカットするので眼球26には
到達しない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】なお、上記構成において、必ずしも可動凹
面鏡25の有効径を眼球26の瞳と同じ大きさにしなく
てもよい。例えば、眼球26の瞳よりも可動凹面鏡25
の有効径を若干小さくしても上記効果は失われるわけで
はないので、この第3実施例は図3の構成のみに限定さ
れるものではない。また、この第3実施例において、凹
面鏡28を図示の形状の半透過鏡に置き換えるとともに
半透過鏡の外周面の近傍にシャッタを設けて、外部から
の光も透過し得るようにすることにより、外部からの像
と一次元LEDアレイからの映像とを選択的に観察し得
る走査型映像表示装置を構成することもできる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 一次元LEDアレイ(一次元表示素子) 2 ハーフミラー(半透過反射鏡) 4 視軸 5 凹面鏡 11 一次元LEDアレイ(一次元表示素子) 13 偏向半透過薄膜(可動鏡) 15 凹面鏡 17 視軸 18 凹面鏡 21 一次元LEDアレイ(一次元表示素子) 23 半透過薄膜 25 可動凹面鏡 27 視軸 28 凹面鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次元表示素子と、該一次元表示素子か
    らの光軸および観察者の眼球の視軸の交点の近傍に配置
    した半透過反射鏡と、前記一次元表示素子からの一次元
    像を拡大投影する凹面鏡とを具え、 前記半透過反射鏡の少なくとも1つの透過光路および反
    射光路が前記凹面鏡を介して重畳するように前記光学系
    を配置し、 前記半透過反射鏡の反射面を偏向振動させることによ
    り、前記一次元像を光学的に垂直走査して前記観察者の
    眼球に二次元映像を投影するようにしたことを特徴とす
    る、走査型映像標示装置。
  2. 【請求項2】 一次元表示素子と、該一次元表示素子か
    らの光軸および観察者の眼球の視軸の交点の近傍に配置
    した半透過反射鏡と、前記一次元表示素子からの一次元
    像を拡大投影する凹面鏡とを具え、 前記半透過反射鏡の少なくとも1つの透過光路および反
    射光路が前記凹面鏡を介して重畳するように前記光学系
    を配置し、 前記凹面鏡の反射面を偏向振動させることにより、前記
    一次元像を光学的に垂直走査して前記観察者の眼球に二
    次元映像を投影するようにしたことを特徴とする、走査
    型映像標示装置。
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