JPH0631380B2 - 歯切切削油組成物 - Google Patents
歯切切削油組成物Info
- Publication number
- JPH0631380B2 JPH0631380B2 JP60220957A JP22095785A JPH0631380B2 JP H0631380 B2 JPH0631380 B2 JP H0631380B2 JP 60220957 A JP60220957 A JP 60220957A JP 22095785 A JP22095785 A JP 22095785A JP H0631380 B2 JPH0631380 B2 JP H0631380B2
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- JP
- Japan
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- oil
- cutting oil
- oil composition
- cutting
- gear cutting
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は金属加工の分野、特に歯車を製作するときの有
益な歯切切削油組成物に関する。
益な歯切切削油組成物に関する。
（従来の技術） 一般にホブ盤、歯車形削盤などの工作機械を用いて歯車
を製作する過程を歯切加工と称し、加工物となる被削材
は銅合金、アルミ合金、高炭素鋼、合金鋼などである
が、その中心を占める高炭素鋼、合金鋼などは硬度が非
常に高く工具への負担が大きいこと、及び加工の形態が
断続切削であることから切刃の摩耗が進み易いとされて
いる。
を製作する過程を歯切加工と称し、加工物となる被削材
は銅合金、アルミ合金、高炭素鋼、合金鋼などである
が、その中心を占める高炭素鋼、合金鋼などは硬度が非
常に高く工具への負担が大きいこと、及び加工の形態が
断続切削であることから切刃の摩耗が進み易いとされて
いる。
更に最近の重切削化、高速化に伴って、一層刃持ちの良
い性能が切削油組成物に求められてきている。
い性能が切削油組成物に求められてきている。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明の目的は工具への負担を減らし、一層刃持ちの良
い性能を有する歯切切削油組成物を提供することにあ
る。
い性能を有する歯切切削油組成物を提供することにあ
る。
また本発明の目的は歯切工具の大幅な耐久性の向上と被
加工物の仕上り性の改善を達成することのできる歯切切
削油組成物を提供することにある。
加工物の仕上り性の改善を達成することのできる歯切切
削油組成物を提供することにある。
（問題点を解決するための手段） 本発明は鉱物油系、動植物油系、合成油系等の基油に
α，ω−ポリブタジエンカルボン酸及び有機金属化合物
を配合したことを特徴とする歯切切削油組成物に係る。
α，ω−ポリブタジエンカルボン酸及び有機金属化合物
を配合したことを特徴とする歯切切削油組成物に係る。
本発明において基油としては灯油、軽由、スピンドル
油、マシン油等の一般精製鉱物油及び溶剤精製、水添精
製による軽質留分の潤滑油、菜種油、パーム油、ラード
オイルなどの動植物油、合成炭化水素油、脂肪酸エステ
ル、ポリグリコールなどの合成油を用いることができ
る。
油、マシン油等の一般精製鉱物油及び溶剤精製、水添精
製による軽質留分の潤滑油、菜種油、パーム油、ラード
オイルなどの動植物油、合成炭化水素油、脂肪酸エステ
ル、ポリグリコールなどの合成油を用いることができ
る。
α，ω−ポリブタジエンカルボン酸はブタジエンをリビ
ング重合させて得られる液状のアタクテイツク1,2−ポ
リブタジエンの末端にカルボキシル基を導入したもので
あり、平均分子量は約500〜4000程度が適当であるが、
特に約1000〜1500のものが好ましい。
ング重合させて得られる液状のアタクテイツク1,2−ポ
リブタジエンの末端にカルボキシル基を導入したもので
あり、平均分子量は約500〜4000程度が適当であるが、
特に約1000〜1500のものが好ましい。
有機金属化合物としては、Ｃａ，Ｂａ，Ａｌ，Ｍｇ，Ｚ
ｎ，Ｎｉ，Ｐｂなどのナフテン酸塩又はオクチル酸塩の
ような金属石ケン類、Ｚｎ，Ｐｂ，Ｓｂなどの金属ジチ
オリン酸塩又は金属ジチオカルバミン酸塩などを例示す
ることができる。
ｎ，Ｎｉ，Ｐｂなどのナフテン酸塩又はオクチル酸塩の
ような金属石ケン類、Ｚｎ，Ｐｂ，Ｓｂなどの金属ジチ
オリン酸塩又は金属ジチオカルバミン酸塩などを例示す
ることができる。
本発明に於いてα，ω−ポリブタジエンカルボン酸の配
合量は広い範囲に亘ることができるが、通常は基油100
部（重量部、以下同様）に対し約0.1〜30部、好ましく
は約0.5〜10部とするのが良い。有機金属化合物の配合
量も広い範囲から選択できるが、通常は基油100部に対
し約0.1〜30部、好ましくは約１〜10部とするのが適当
である。上記有効成分の他に公知の防錆添加剤、消泡剤
などの添加剤も併用し得る。
合量は広い範囲に亘ることができるが、通常は基油100
部（重量部、以下同様）に対し約0.1〜30部、好ましく
は約0.5〜10部とするのが良い。有機金属化合物の配合
量も広い範囲から選択できるが、通常は基油100部に対
し約0.1〜30部、好ましくは約１〜10部とするのが適当
である。上記有効成分の他に公知の防錆添加剤、消泡剤
などの添加剤も併用し得る。
本発明の歯切切削油組成物は上記基油にα，ω−ポリブ
タジエンカルボン酸、有機金属化合物及び必要に応じて
添加剤を通常の方法により混合攪拌することにより得ら
れる。
タジエンカルボン酸、有機金属化合物及び必要に応じて
添加剤を通常の方法により混合攪拌することにより得ら
れる。
（実施例） 以下に本発明の実施例を挙げて説明する。尚、単に部と
あるのは重量部を示す。
あるのは重量部を示す。
実施例１ ＪＩＳ マシン油 ＃７ ３２部 ＪＩＳ マシン油 ＃４６ ６０〃 α，ω−ポリブタジエンカルボン酸 ３〃 ジチオリン酸亜鉛 ５〃 上記成分を混合して本発明切削油組成物を得る。
比較例１ ＪＩＳ マシン油 ＃７ ３７部 ＪＩＳ マシン油 ＃４６ ６０〃 α，ω−ポリブタジエンカルボン酸 ３〃 上記成分を混合して比較切削油組成物(1)を得る。
比較例２ ＪＩＳ マシン油 ＃７ ３５部 ＪＩＳ マシン油 ＃４６ ６０〃 ジチオリン酸亜鉛 ５〃 上記成分を混合して比較切削油組成物(2)を得る。
工具の摩耗傾向に対する切削油組成物の油性効果を調べ
る為に、300ポンド荷重、500rpmの条件の四球摩擦試験
による回転トルクの比較を行つた。結果を第１図に示し
た。
る為に、300ポンド荷重、500rpmの条件の四球摩擦試験
による回転トルクの比較を行つた。結果を第１図に示し
た。
ジチオリン酸亜鉛は公知の油性向上剤であり、α，ω−
ポリブタジエンカルボン酸は熱硬化性を有する高分子量
の油性剤と考えることができる。これらを単独に含む切
削油組成物(1)及び同(2)の油性硬化に対し、両者を併用
配合した本発明切削油組成物の油性効果は顕著に優れて
いることが確認された。
ポリブタジエンカルボン酸は熱硬化性を有する高分子量
の油性剤と考えることができる。これらを単独に含む切
削油組成物(1)及び同(2)の油性硬化に対し、両者を併用
配合した本発明切削油組成物の油性効果は顕著に優れて
いることが確認された。
実施例２ 実施例１で得られた結果が実用性を持つかどうかを検討
するために、実機による従来の市販切削油との性能比較
を行つた。比較対象油とした市販品(A)〜(D)はいずれも
歯切加工を主目的とするそれぞれ不活性型塩化油、不活
性型塩硫化油、活性型塩硫化油、特殊成分配合油であ
る。試験結果を第１表に示す。
するために、実機による従来の市販切削油との性能比較
を行つた。比較対象油とした市販品(A)〜(D)はいずれも
歯切加工を主目的とするそれぞれ不活性型塩化油、不活
性型塩硫化油、活性型塩硫化油、特殊成分配合油であ
る。試験結果を第１表に示す。
実施例３ 実施例１の組成物と比較例１及び比較例２の組成物につ
いて実機における歯切り加工性の比較評価を実施した。
結果を第２表に示す。
いて実機における歯切り加工性の比較評価を実施した。
結果を第２表に示す。
（発明の効果） 実機に於いて本発明切削油組成物は上記の市販切削油と
比較して歯切工具の大幅な耐久性の向上を示すことが確
認された。又、α，ω−ポリブタジエンカルボン酸と有
機金属化合物を併用した本発明の切削油組成物は、それ
ぞれ単独を配合した比較例１〜２の組成物に比べて、大
幅な工具寿命の延長を実現することが確認できた。
比較して歯切工具の大幅な耐久性の向上を示すことが確
認された。又、α，ω−ポリブタジエンカルボン酸と有
機金属化合物を併用した本発明の切削油組成物は、それ
ぞれ単独を配合した比較例１〜２の組成物に比べて、大
幅な工具寿命の延長を実現することが確認できた。
以上、詳説の通り本発明に係る歯切切削油組成物は金属
工業界に於ける切削加工に極めて有用である。
工業界に於ける切削加工に極めて有用である。
第１図は四球摩擦試験による回転トルク値を示すグラフ
である。
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 10:08 10:10 30:06 40:22
Claims (1)
- 【請求項１】鉱物油系、動植物油系、合成油系等の基油
にα，ω−ポリブタジエンカルボン酸及び有機金属化合
物を配合したことを特徴とする歯切切削油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60220957A JPH0631380B2 (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 歯切切削油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60220957A JPH0631380B2 (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 歯切切削油組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6281496A JPS6281496A (ja) | 1987-04-14 |
| JPH0631380B2 true JPH0631380B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=16759203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60220957A Expired - Lifetime JPH0631380B2 (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 歯切切削油組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631380B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20200231894A1 (en) * | 2017-10-12 | 2020-07-23 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Lubricating Oil Composition |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5337705A (en) * | 1976-09-20 | 1978-04-07 | Idemitsu Kosan Co Ltd | Cutting oil composition for skiving and hobbing with carbide tool |
| JPS5822514B2 (ja) * | 1980-12-03 | 1983-05-09 | 株式会社 松村石油研究所 | 作動液 |
-
1985
- 1985-10-03 JP JP60220957A patent/JPH0631380B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6281496A (ja) | 1987-04-14 |
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