JPH06313740A - センシング素子及びその固定方法 - Google Patents

センシング素子及びその固定方法

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JPH06313740A
JPH06313740A JP681494A JP681494A JPH06313740A JP H06313740 A JPH06313740 A JP H06313740A JP 681494 A JP681494 A JP 681494A JP 681494 A JP681494 A JP 681494A JP H06313740 A JPH06313740 A JP H06313740A
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sensing element
hole
fixing
pin
shaft
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JP681494A
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English (en)
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Yoji Nakasaki
洋二 中崎
Naoya Takahashi
直哉 高橋
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車軸にかかる荷重のベクトル方向が異なって
も、検出値に差異が生じにくい構造のセンシング素子と
その確実な固定方法の提供を目的としている。 【構成】 センシング素子2の常温における固着部材2
dの直径2R1 を、常温におけるシャックルピン3の孔
3bの直径3R1 よりも僅かに大きくしておき、温度変
化により収縮,膨張したそれぞれの直径2R2 ,3R2
の関係が、2R2<3R2 となるようにしておく。そし
て、センシング素子2を−150℃以下に冷却して図の
点線で示すように収縮させ、シャックルピン3の方は8
0℃程度に加熱して図の点線で示すように膨張させてお
き、センシング素子2を孔3bに対して位置決めして嵌
合する。この状態で放置しておくと、センシング素子2
は膨張し、シャックルピン3は収縮するためセンシング
素子2は孔3b内に確実に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センシング素子及びそ
の固定方法に係り、詳しくは車両の荷重によって剪断力
が働くように配置された円柱状のピン/シャフトのスラ
スト方向に穿設された孔に嵌合するための歪み検出用の
センシング素子とその固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の荷重測定は、主として
トラック等の大型車両に対しておこなわれている。これ
は、トラック等に過積載をおこなうと、車両自体の運転
操作性に支障が生じ交通事故の要因となるばかりでなく
車両や路面の傷みの要因ともなるので、これを防止する
目的でおこなわれている。通常、車両の荷重測定は、路
上に設置した荷重測定装置によっておこなわれ、荷重変
換器を備えた載荷板上に車輪を載せて、その車輪の輪重
量あるいは軸重量を測定し、これらの輪重量等を加算し
て車両重量を求め、更に測定された車両重量から乗車人
員や車両自体の重量を減算して積載された荷重量を求め
ていた。
【0003】しかしながら、上述した荷重測定装置は装
置自体が大きく、かつ設置コストが嵩むため設置場所や
設置台数に制限がある。このため、積載重量の測定を受
け得る車両数は全体車両のごく一部に過ぎず、過積載を
防止するには不十分であった。そこで、車両の車軸(ア
クスルケース)の上面にひずみゲージ式センサ等のセン
シング素子を溶接等により固着して、荷台からの荷重が
リーフスプリングを介して車軸にかかり、車軸に生じる
曲げ歪みを、該センシング素子によって検出して、積載
荷重を各車両毎に測定する所謂自重計が提案されてい
る。
【0004】ところが、このような形式の自重計は積載
量が一定であるにもかかわらず、車両が置かれた状態、
例えば路面状態が悪くて車軸が傾いている場合、車軸に
かかる荷重のベクトル方向が異なるため、センシング素
子の歪みも異なり、検出値に差異が生じてしまうような
ことがあった。
【0005】そこで、本出願人は、上述した課題を解決
するため、以下のような車両の荷重測定装置を提案して
いる。一般に、トラック等の大型車両は、図10の分解
斜視図で示すように、サスペンションとしてリーフスプ
リング31が用いられている。リーフスプリング31
は、その一端が荷台フレーム32に取り付けられたブラ
ケット33で支持されていて、他端はシャックル34を
介して他のブラケット33により支持されている。そし
て、リーフスプリング31の中央部には車軸(アクスル
ケース)が取り付けられていて、積載荷重は荷台フレー
ム32からブラケット33やシャックル34を介して車
軸(アクスルケース)にかかるようになっている。
【0006】図11(a)には、本出願人が提案した車
両の荷重測定装置の一例が断面図で示されている。図に
示すように、荷台フレーム32(図10参照)に固定さ
れたブラケット33には、円柱状のシャックルピン3が
嵌合されており、該シャックルピン3にはシャックル3
4が回動自在に結合されている。また、該シャックルピ
ン3の端部近傍の表面には溝3aが設けられており、ブ
ラケット33とシャックル34とを結合するときに、ブ
ラケット33の側面の穴からピン固定用ボルト16をこ
の溝3aに挿通して締めつけることにより、シャックル
ピン3をブラケット33に対し回動しないように固定し
ている。
【0007】また、シャックルピン3の中心部には、図
に示すように、入口付近にネジ溝3cが設けられた中空
状の孔3bが穿孔されており、該孔3bの内部にはひず
みゲージ式のセンシング素子2が嵌合装着されている。
該センシング素子2は、パーマロイ等の磁性材料で構成
され、その形状は両端部が円柱状の固着部材(ホルダ)
2dで、中央部は板状部材2eで形成されており、その
部分2eにはセンシング部としての抵抗線2aが接着さ
れていて、この抵抗線2aから引き出されたリード線2
cは、シャックルピン3の孔3b内を導かれて、孔3b
から外部に引き出される。なお、該孔3bの入口には、
泥よけの栓17がネジ溝3cを利用して螺合するように
なっているので、栓17にはリード線2cが通る孔が開
けられている。また、シャックルピン3の孔3bと反対
側に設けられている孔3dはグリス供給用の孔である。
なお、図11(b)は、図11(a)に示した部分の側
面図である。
【0008】この例は以上のように構成されているの、
車両の荷重はブラケット33を介してシャックルピン3
に荷重Fとしてかかると、シャックルピン3には剪断力
が作用し、内部に配置されたセンシング素子2が歪むこ
とによってセンシング出力が変わり車両の積載荷重が検
出される。センシング素子2には剪断力のみが作用する
ようになっているので、検出値は路面の傾き等に影響さ
れることはない。
【0009】このように、既存の部品であるシャックル
ピン3を利用するため、荷重測定装置を新に追加するこ
とが容易であり、かつシャックルピン3には従来から一
方にグリス供給用の孔が開いているので、他方にこの孔
より小径のセンシング素子2用の孔を追加しても強度に
は問題が生じない。また、シャックルピン3の表面に位
置決め溝3aを設けてあるので、センシング素子2をシ
ャックルピン3の孔3bに嵌合配置する時点でセンシン
グ素子2への荷重方向を合わせておけば、シャックルピ
ン3をブラケット33に嵌合固定するとき、ピン固定用
ボルト17をブラケット33の側面の孔からこの溝3a
に挿通して締めつければ、シャックルピン3をブラケッ
ト33に対し回動しないように固定できるので、センシ
ング素子2への荷重方向を常に一定方向にすることがで
きる等の特徴を有している。
【0010】上記の場合に、センシング素子2への荷重
方向を合わせるため、センシング素子2をシャックルピ
ン3の孔3bに位置合わせして嵌合した後、孔3bの中
で移動しないように確実に固定する必要がある。このた
めこの固定方法として、今のところ、接着剤をセンシン
グ素子2の表面に塗布しておき嵌合する方法、シャック
ルピン3にラジアル方向に貫通する小孔を設けておき、
この小孔からビームでセンシング素子2の表面を溶接し
て固定する方法、或いはセンシング素子2をシャックル
ピン3の孔3bに圧入する方法等が用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接着剤によ
る固定方法は、固着強度に難点があり又耐熱性にも限度
がある。また、ビーム溶接による固定方法は、ビームを
通すための小孔を開けねばならず、かつビームの位置を
確実にセットしなければならないという煩雑さがある。
また、圧入による固定方法は、センシング素子を圧入す
る際、センシング素子に多大な荷重がかかりセンシング
素子が変形して、残留応力による特性変化が生じる恐れ
がある。
【0012】本発明は、車軸にかかる荷重のベクトル方
向が異なっても、検出値に差異が生じにくい構造のセン
シング素子とその確実な固定方法の提供を目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歪み検出用
のセンシング素子は、両端部が略円柱状に形成された固
着部材からなり、中央部が内側にコイルが取り付けられ
た板状部材からなることを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る歪み検出用のセンシン
グ素子は、一方の先端部がテーパ状に形成された円錐台
状の固着部材からなり、中央部が内側にコイルが取り付
けられた板状部材からなるとともに、他方の先端部が表
面スラスト方向にキー溝と前記コイルのリード線を通す
溝を有する円柱状に形成された固着部材で構成されたこ
とを特徴としている。
【0015】また、本発明は、車両の荷重によって剪断
力が働くように配置された円柱状のピン/シャフトに、
そのスラスト方向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用の略
円柱状のセンシング素子を嵌合固定するセンシング素子
の固定方法において、センシング素子を冷却して収縮さ
せ、前記ピン/シャフトの孔に嵌合し、その後の該セン
シング素子の膨張に従いセンシング素子をピン/シャフ
トの孔内に固定するようにしたこと特徴としている。
【0016】また、本発明は、前記センシング素子をピ
ン/シャフトの孔内に嵌合する前に、前記ピン/シャフ
トを加熱して膨張させておくことを特徴としている。
【0017】また、本発明は、前記センシング素子の冷
却温度は−150℃以下とし、ピン/シャフトの加熱を
80℃程度としたことを特徴としている。
【0018】また、本発明は、車両の荷重によって剪断
力が働くように配置された円柱状のピン/シャフトに、
そのスラスト方向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用の略
円柱状のセンシング素子を嵌合固定するセンシング素子
の固定方法において、前記ピン/シャフトの孔の表面ス
ラスト方向に溝を設けるとともに、前記請求項1に係る
センシング素子の表面スラスト方向にも対向する溝/切
欠を設けて、これらの溝/切欠で構成する空間に固定部
材を嵌め込みセンシング素子をピン/シャフトの孔内に
固定するようにしたこと特徴としている。
【0019】また更に、本発明は、車両の荷重によって
剪断力が働くように配置された円柱状のピン/シャフト
に、そのスラスト方向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用
の略円柱状のセンシング素子を嵌合固定するセンシング
素子の固定方法において、前記ピン/シャフトのスラス
ト方向の孔の先端をテーパに形成し、請求項2に係るセ
ンシング素子を押し込むとともに、該センシング素子の
キー溝にキーを差し込んで固定するようにしたことを特
徴としている。
【0020】
【作用】上述のように構成されているので、冷却により
収縮したセンシング素子をピン/シャフトの孔に位置決
めして嵌合し、そのまま放置するとセンシング素子が膨
張して、センシング素子はピン/シャフトの孔内に固定
する。センシング素子を孔に嵌合する前に、ピン/シャ
フトを加熱して膨張させておくと、嵌合することが更に
容易になる。また、ピン/シャフトの孔の表面スラスト
方向に溝を設け、かつセンシング素子の表面スラスト方
向にも対向する溝/切欠を設けたものは、ピン/シャフ
トの孔の径をセンシング素子の径より若干大きく取って
嵌合を容易にし、嵌合後にこれらの溝/切欠で構成する
空間に固定部材を嵌め込んで、センシング素子をピン/
シャフトの孔内に確実に固定する。また更に、ピン/シ
ャフトの孔の先端をテーパ状に形成して、センシング素
子の先端部もテーパ状にし、かつ他の先端部の表面にキ
ー溝を設けたものは、センシング素子をピン/シャフト
の孔に押し込んで、キーをキー溝に差し込むとセンシン
グ素子が固定される。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例について
説明する。なお、従来の技術のところで説明したものと
同一あるいは相当する部分には同一符号を付す。
【0022】図1には、本発明に係るセンシング素子の
第1の実施例が斜視図として示されている。このセンシ
ング素子2は磁性材料で構成され、図に示すように、そ
の形状は両端部が円柱状の固着部材(ホルダ)2dで、
中央部は板状部材2eとして形成されており、その部分
には4個の孔が設けられていて、これらの孔を利用して
センシング部としてのコイル(抵抗線)2aが巻回され
ている。なお、このコイル2aから引き出されたリード
線は、一方の固着部材2dに設けられた2個の孔2d 1
から外側に引き出されるようになっている。
【0023】次に、本発明に係るセンシング素子の第2
の実施例について説明する。このセンシング素子22
は、図2(a)の断面図および(b)の側面図で示すよ
うに、中央部がパーマロイ等の磁性材からなる4枚重の
板状部材22eからなり、該板状部材22eは図2
(c)に示すように中心にコイルを巻回すための孔22
1 があけられており、両側には後述する固着部材(ホ
ルダ)に固定するための固定孔22e2 が設けられてい
る。
【0024】また、センシング素子22の両端部は、一
方がテーパ状に形成された円錐台状の固着部材22da
からなり、中心には前記板状部材22eの端部が嵌合す
る長方形の貫通孔が設けられているとともに、側部には
該板状部材22eが嵌め込まれたときに加締23をする
ための孔が設けられている。
【0025】また、センシング素子22の両端部の他方
は、円柱状に形成された固着部材22db からなり、中
心には前記板状部材22eの端部が嵌合する長方形の貫
通孔が設けられているとともに、側部には該板状部材2
2eが嵌め込まれたときに加締23をするための孔が設
けられている。また、表面スラスト方向には、図3の斜
視図で示すように、キー溝22d1 とコイルのリード線
を通す溝22d2 が設けられている。そして、前述の板
状部材22eの両端にこれらの固着部材22d(22d
a ,22db )を嵌め込み、加締23で固定し、コイル
のリード線を溝22d2 を介して引き出すことでセンシ
ング素子22が完成する。なお、上記例では板状部材2
2eと固着部材22dとは別体になっているが、図4
(a)の断面図および(b)の側面図に示すようにパー
マロイ等で全体を一体的に成形してもよい。
【0026】次に、センシング素子2,22の固定方法
について説明する。図5には、図1に示すセンシング素
子2の第1の固定方法が示されている。図において、常
温におけるセンシング素子2は実線で示されており、こ
のセンシング素子2を−150℃以下に冷却して収縮状
態になったものが点線で示されている。また、常温にお
けるシャックルピン3は実線で、80℃程度に加熱して
膨張した状態になったものは点線で示されている。本実
施例では、円柱状のセンシング素子2の常温における固
着部材2dの直径2R1 を、常温におけるシャックルピ
ン3の孔3bの直径3R1 よりも僅かに大きくしてお
く。すなわち、常温におけるセンシング素子2の固着部
材2dの直径2R1 とシャックルピン3の孔3bの直径
3R1 との関係は、温度変化に基づいて変化したそれぞ
れの直径2R2 ,3R2 の関係が、2R2 <3R2 とな
るようにしておく。
【0027】そして、センシング素子2をシャックルピ
ン3の孔3bに嵌合する前に、センシング素子2を−1
50℃以下に冷却して図の点線で示すように収縮させ、
直径を2R2 にしておくとともに、シャックルピン3の
方は80℃程度に加熱して膨張させて孔3bの直径3R
1 を図の点線で示す3R2 と大きくしておき、センシン
グ素子2を孔3bに対して位置決めして嵌合する。この
状態で放置しておくと、両部材とも常温に戻るため、セ
ンシング素子2は膨張して固着部材2dの直径は2R1
となろうとし、反対にシャックルピン3は収縮するため
孔3bの直径は3R1 になろうとするため、センシング
素子2はシャックルピン3の孔3b内に確実に固定され
る。このように、センシング素子2がシャックルピン3
の孔3b内で均一に膨張するため、センシング素子2に
は異常な変形がなく、特性の変化は生じない。なお、セ
ンシング素子2をシャックルピン3の孔3bに嵌合する
前に、シャックルピン3の方は加熱しないで常温にして
おく方法でもよい。
【0028】次に、センシング素子2の第2の固定方法
について説明する。図6には、センシング素子2の第2
の固定方法が示されている。この実施例では、センシン
グ素子2の常温における固着部材2dの直径2R1 を、
常温におけるシャックルピン3の孔3bの直径3R1
りも僅かに小さくしておく。そして、図6(c)に示す
ように、センシング素子2の左右の固着部材2dの表面
スラスト方向に、半円型の同一形状の溝2gを穿設して
おく。一方、シャックルピン3の孔3bの奥側で、セン
シング素子2の固着部材2dの溝2gに対向する位置に
半円型の溝3g1 を設けるとともに、孔3bの入口側
で、センシング素子2の固着部材2dの溝2gに対向す
る位置に、図6(b)に示すように、前記3g1の円周
が内接する半円型の若干半径の大きな溝3g2 を設けて
おく。
【0029】そして、溝2gと溝3g1 ,3g2 とが対
向するように、センシング素子2をシャックルピン3の
孔3bのに嵌合して、直径の小さなスプリングピン5g
1 を、図6(a)に示すように、両者の溝で形成される
空間に差し込み、更に直径の大きなスプリングピン5g
2 を差し込んで、センシング素子2をシャックルピン3
の孔3b内に固定する。これにより、センシング素子2
はシャックルピン3の孔3b内に確実に固定される。
【0030】次に、センシング素子2の第3の固定方法
について説明する。図7には、第3の固定方法が示され
ている。この実施例では、センシング素子2の常温にお
ける固着部材2dの直径2R1 を、常温におけるシャッ
クルピン3の孔3bの直径3R1 よりも僅かに小さくし
ておく。そして、図7(b)に示すように、センシング
素子2の左右の固着部材2dの表面スラスト方向に、半
円型で半径の異なる同心状の溝2k1 ,2k2 を設けて
おく。一方、図7(a)に示すように、シャックルピン
3の孔3bの奥側で、センシング素子2の固着部材2d
の溝2k1 に対向する位置に半円型の溝3k1 を設ける
とともに、孔3bの入口側で、センシング素子2の固着
部材2dの溝2k2 に対向する位置に、前記3k1 と同
心の半円型の溝3k2 を設けておく。
【0031】そして、溝2k1 と溝3k1 、溝2k2
溝3k2 とが対向するように、センシング素子2をシャ
ックルピン3の孔3bのに嵌合して、直径の小さなスプ
リングピン5g1 を、図6(a)と同様に、両者の溝で
形成される空間に差し込み、更に直径の大きなスプリン
グピン5g2 を後から差し込んで、センシング素子2を
シャックルピン3の孔3b内に固定する。これにより、
センシング素子2はシャックルピン3の孔3b内に確実
に固定される。
【0032】次に、センシング素子2の第4の固定方法
について説明する。図8には、センシング素子2の第4
の固定方法が示されている。この実施例では、センシン
グ素子2の常温における固着部材2dの直径2R1 を、
常温におけるシャックルピン3の孔3bの直径3R1
りも僅かに小さくしておく。そして、図8(b)に示す
ように、センシング素子2の左右の固着部材2dの表面
に切欠2mをも設ける一方、図8(a)に示すように、
シャックルピン3の孔3bの奥側で、センシング素子2
の固着部材2dの切欠2mに対向する位置にキー溝3m
1 を設けるとともに、孔3bの入口側で、センシング素
子2の固着部材2dの切欠2mに対向する位置に、前記
キー3m1 よりも大きなキー溝3m2 を設けておく。
【0033】そして、切欠2mとキー溝3m1 ,3m2
とが対向するように、センシング素子2をシャックルピ
ン3の孔3bのに嵌合して、直径の小さなキー5m
1 を、図6(a)と同様に、両者の溝と切欠で形成され
る空間に差し込み、更に大きなキー5m2 を後から差し
込んで、センシング素子2をシャックルピン3の孔3b
内に固定する。これにより、センシング素子2はシャッ
クルピン3の孔3b内に確実に固定される。
【0034】なお、本実施例では、センシング素子2の
固定場所をシャックルピン3の孔3bとしているが、こ
の他車両の荷重が剪断力としてかかるもの、例えばスラ
ニオンシャフト等に設けた孔に嵌合して固定する場合に
も適用される。
【0035】次に、図2で示したセンシング素子22の
固定方法について説明する。なお、従来の技術の項で説
明したものと同一または相当する部分には同一符号を付
し説明を省略する。図9には、該センシング素子22の
固定方法が示されている。図に示すように、シャックル
ピン3の孔3bの径が二段階に形成されており、奥側が
細くなっていて、その先端部はテーパ部3ba として形
成されている。そして、該センシング素子22の固着
は、先ず表面に接着材を塗布して、テーパ状に形成され
た固着部材22da の方から孔3bの中に押し込んでい
き、停止した時点で該センシング素子22のキー溝22
2 に楔型のキー4を差し込んで固定する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるセン
シング素子によれば、車軸にかかる荷重のベクトル方向
が異なっても、検出値に差異が生じにくく、かつこの固
定方法によればセンシング素子をピン/シャフト内の孔
に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のセンシング素子の斜視
図である。
【図2】本発明の第2の実施例のセンシング素子を示
し、(a)は断面図、(b)は側面図、(c)は磁性材
からなる板状部材の正面図である。
【図3】第2の実施例に係るセンシング素子の斜視図で
ある。
【図4】第2の実施例に係るセンシング素子を一体成形
したもので、(a)は断面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るセンシング素子の
第1の固定方法を説明する斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るセンシング素子の
第2の固定方法を説明する説明する図で、(a)は断面
図、(b)はシャックルピンの正面図、(c)はセンシ
ング素子の斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係るセンシング素子の
第3の固定方法を説明する説明する図で、(a)はシャ
ックルピンの正面図、(b)はセンシング素子の斜視図
である。
【図8】本発明の第1の実施例に係るセンシング素子の
第4の固定方法を説明する図で、(a)はシャックルピ
ンの正面図、(b)はセンシング素子及びキーの斜視図
である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るセンシング素子の
固定方法を説明する断面図である。
【図10】リーフスプリングを荷台フレームに支持させ
る構造の分解斜視図である。
【図11】本出願人が既に提案しているセンシング素子
の固定方法を示し、(a)はセンシング素子を嵌め込ん
だ車両のシャックルピン部分の断面図、(b)は正面図
である。
【符号の説明】
2,22 センシング素子 2d,22d 固着部材 2e,22e 板状部材 2g,2k1 ,2k2 溝 2m 切欠 3 シャックルピン 3b 孔 3b1 テーパ部 3g1 ,3k1 ,3k2 溝 3m1 ,3m2 キー溝 5g1 ,5g2 スプリングピン 5m1 ,5m2 キー 22d1 キー溝 23 加締

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歪み検出用のセンシング素子であって、
    両端部が略円柱状に形成された固着部材からなり、中央
    部が内側にコイルが取り付けられた板状部材からなるこ
    とを特徴とするセンシング素子。
  2. 【請求項2】 歪み検出用のセンシング素子であって、
    一方の先端部がテーパ状に形成された円錐台状の固着部
    材からなり、中央部が内側にコイルが取り付けられた板
    状部材からなるとともに、他方の先端部が表面スラスト
    方向にキー溝と前記コイルのリード線を通す溝を有する
    円柱状に形成された固着部材で構成されたことを特徴と
    するセンシング素子。
  3. 【請求項3】 車両の荷重によって剪断力が働くように
    配置された円柱状のピン/シャフトに、そのスラスト方
    向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用の略円柱状のセンシ
    ング素子を嵌合固定するセンシング素子の固定方法にお
    いて、 請求項1に係るセンシング素子を冷却して収縮させ、前
    記ピン/シャフトの孔に嵌合し、その後の該センシング
    素子の膨張に従いセンシング素子をピン/シャフトの孔
    内に固定するようにしたこと特徴とするセンシング素子
    の固定方法。
  4. 【請求項4】 前記センシング素子をピン/シャフトの
    孔内に嵌合する前に、前記ピン/シャフトを加熱して膨
    張させておくことを特徴とする請求項3記載のセンシン
    グ素子の固定方法。
  5. 【請求項5】 前記センシング素子の冷却温度は−15
    0℃以下とし、ピン/シャフトの加熱を80℃程度とし
    たことを特徴とする請求項4記載のセンシング素子の固
    定方法。
  6. 【請求項6】 車両の荷重によって剪断力が働くように
    配置された円柱状のピン/シャフトに、そのスラスト方
    向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用の略円柱状のセンシ
    ング素子を嵌合固定するセンシング素子の固定方法にお
    いて、 前記ピン/シャフトの孔の表面スラスト方向に溝を設け
    るとともに、前記請求項1に係るセンシング素子の表面
    スラスト方向にも対向する溝/切欠を設けて、これらの
    溝/切欠で構成する空間に固定部材を嵌め込みセンシン
    グ素子をピン/シャフトの孔内に固定するようにしたこ
    と特徴とするセンシング素子の固定方法。
  7. 【請求項7】 車両の荷重によって剪断力が働くように
    配置された円柱状のピン/シャフトに、そのスラスト方
    向に孔を穿設し、該孔に歪み検出用の略円柱状のセンシ
    ング素子を嵌合固定するセンシング素子の固定方法にお
    いて、 前記ピン/シャフトのスラスト方向の孔の先端をテーパ
    に形成し、請求項2に係るセンシング素子を押し込むと
    ともに、該センシング素子のキー溝にキーを差し込んで
    固定するようにしたことを特徴とするセンシング素子の
    固定方法。
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