JPH06313061A - シクロブタンからなる発泡剤 - Google Patents
シクロブタンからなる発泡剤Info
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- JPH06313061A JPH06313061A JP10573393A JP10573393A JPH06313061A JP H06313061 A JPH06313061 A JP H06313061A JP 10573393 A JP10573393 A JP 10573393A JP 10573393 A JP10573393 A JP 10573393A JP H06313061 A JPH06313061 A JP H06313061A
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- Japan
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- foaming agent
- present
- foam
- foaming
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】下記式(I):
【化1】
を含むプラスチック発泡体用発泡剤。
【効果】オゾン層を破壊する危険性がなく、不燃性であ
り、発泡体原料との相溶性に優れた発泡剤および断熱性
能や機械的強度に優れた発泡体が得られるようになっ
た。
り、発泡体原料との相溶性に優れた発泡剤および断熱性
能や機械的強度に優れた発泡体が得られるようになっ
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡プラスチック、特
にイソシアネートを基材とする発泡体、好ましくはポリ
ウレタン発泡体の製造のための発泡剤およびこの発泡剤
を用いたプラスチック発泡体の製造方法に関する。
にイソシアネートを基材とする発泡体、好ましくはポリ
ウレタン発泡体の製造のための発泡剤およびこの発泡剤
を用いたプラスチック発泡体の製造方法に関する。
【0002】なお、本明細書において、“%”および
“部”とあるのは、それぞれ“重量%”および“重量
部”を意味する。
“部”とあるのは、それぞれ“重量%”および“重量
部”を意味する。
【0003】
【従来の技術及びその課題】ポリウレタンフォームなど
のプラスチック発泡体の製造に使用される発泡剤として
は、従来、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)
が主に使用されていた。
のプラスチック発泡体の製造に使用される発泡剤として
は、従来、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)
が主に使用されていた。
【0004】しかし、近年、大気中に放出された場合
に、ある種のフロンが成層圏のオゾン層を破壊し、その
結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪影響を及ぼ
すことが指摘されている。従って、オゾン層破壊の危険
性の高いフロンについては、国際的な取決めにより、使
用および生産が制限されるに至っている。上記のCFC
−11は、この制限の対象となっており、この点から
も、オゾン層破壊問題を生ずる危険性のない或いはその
危険性の低い新たな発泡剤の開発が必要となっている。
に、ある種のフロンが成層圏のオゾン層を破壊し、その
結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪影響を及ぼ
すことが指摘されている。従って、オゾン層破壊の危険
性の高いフロンについては、国際的な取決めにより、使
用および生産が制限されるに至っている。上記のCFC
−11は、この制限の対象となっており、この点から
も、オゾン層破壊問題を生ずる危険性のない或いはその
危険性の低い新たな発泡剤の開発が必要となっている。
【0005】オゾン層を破壊する虞が少ないフロンとし
て、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタ
ン(HCFC−123)、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン(HCFC−141b)が提案されている
が、これらは分子中に塩素原子を含むのでオゾン層への
影響は小さいものの依然としてオゾン層を破壊する性質
を残している。
て、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタ
ン(HCFC−123)、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン(HCFC−141b)が提案されている
が、これらは分子中に塩素原子を含むのでオゾン層への
影響は小さいものの依然としてオゾン層を破壊する性質
を残している。
【0006】最近、塩素原子を含まずオゾン層を破壊す
る危険性のないのフッ素化炭化水素を用いた発泡剤とし
て: (1)特開平1−135817号には1,1,2,2−
テトラフルオロシクロブタン、(2)特開平1−313
538号には1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ
−1−シクロブテン、(3)特開平2−29440号に
はCF3 CH2 CH2 CF3 、(4)特開平2−235
982号には炭素数3〜5のHFCとしてCF3 CH
(CH3 )CF3 、CF3 CH2 CF3 およびCH3 C
F2 CH2 CHF2 、(5)特開平2−265933号
には炭素数3のHFC、および(6)特開平3−746
号にはHFCとしてC4 F9 H、H(CF2 )4 Hが新
たに提案されている。
る危険性のないのフッ素化炭化水素を用いた発泡剤とし
て: (1)特開平1−135817号には1,1,2,2−
テトラフルオロシクロブタン、(2)特開平1−313
538号には1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ
−1−シクロブテン、(3)特開平2−29440号に
はCF3 CH2 CH2 CF3 、(4)特開平2−235
982号には炭素数3〜5のHFCとしてCF3 CH
(CH3 )CF3 、CF3 CH2 CF3 およびCH3 C
F2 CH2 CHF2 、(5)特開平2−265933号
には炭素数3のHFC、および(6)特開平3−746
号にはHFCとしてC4 F9 H、H(CF2 )4 Hが新
たに提案されている。
【0007】これらの発泡剤はオゾン層を破壊する危険
性はないが、可燃性で火災の危険があること、ポリオー
ルに対する溶解性が乏しく使用できるポリオールが限定
されること、或いは得られる発泡体の断熱性能や機械的
強度が十分でないこと等の欠点があり、未だ改良の余地
があった。
性はないが、可燃性で火災の危険があること、ポリオー
ルに対する溶解性が乏しく使用できるポリオールが限定
されること、或いは得られる発泡体の断熱性能や機械的
強度が十分でないこと等の欠点があり、未だ改良の余地
があった。
【0008】本発明は、オゾン層を破壊する危険性がな
く、不燃性であり、発泡体原料との相溶性に優れ、しか
も得られる発泡体の断熱性や機械的強度に優れた発泡剤
および該発泡剤を用いたプラスチック発泡体の製造方法
を提供することを目的とする。
く、不燃性であり、発泡体原料との相溶性に優れ、しか
も得られる発泡体の断熱性や機械的強度に優れた発泡剤
および該発泡剤を用いたプラスチック発泡体の製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術に
おける上記の如き問題点に鑑みて研究を重ねた結果、下
記式(I):
おける上記の如き問題点に鑑みて研究を重ねた結果、下
記式(I):
【0010】
【化3】
【0011】で表される化合物を発泡剤として用いるこ
とにより上記目的を達成できることを見出した。
とにより上記目的を達成できることを見出した。
【0012】即ち、本発明は、以下の発泡剤を提供する
ものである。
ものである。
【0013】1.下記式(I):
【0014】
【化4】
【0015】からなるプラスチック発泡体用発泡剤。
【0016】2.上記式(I)の化合物と沸点20〜9
0℃の炭化水素との混合物からなるプラスチック発泡体
用発泡剤。
0℃の炭化水素との混合物からなるプラスチック発泡体
用発泡剤。
【0017】また、本発明は、項1または項2に記載の
発泡剤を用いることを特徴とするプラスチック発泡体の
製造方法を提供するものである。
発泡剤を用いることを特徴とするプラスチック発泡体の
製造方法を提供するものである。
【0018】本発明で用いられる式(I)の化合物であ
る1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロシクロブタ
ン(以下、C336と記載する)は公知の化合物であ
り、J.Chem.Soc.,3198,(1961)
に、化合物XIとしてその製造法が記載されている。
る1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロシクロブタ
ン(以下、C336と記載する)は公知の化合物であ
り、J.Chem.Soc.,3198,(1961)
に、化合物XIとしてその製造法が記載されている。
【0019】本発明の発泡剤を用いて製造されるプラス
チック発泡体とは、例えばイソシアネート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル及びフェノール/ホ
ルムアルデヒド縮合物を原料とする発泡体などが挙げら
れるが、好ましくはイソシアネートを原料とする発泡
体、より好ましくはポリウレタン及びポリイソシアヌレ
ート発泡体である。
チック発泡体とは、例えばイソシアネート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル及びフェノール/ホ
ルムアルデヒド縮合物を原料とする発泡体などが挙げら
れるが、好ましくはイソシアネートを原料とする発泡
体、より好ましくはポリウレタン及びポリイソシアヌレ
ート発泡体である。
【0020】なお、C336の物性は、以下の第1表の
通りである。
通りである。
【0021】
【表1】
【0022】C336と混合される沸点20〜90℃の
好ましい炭化水素としては、イソペンタン(沸点28
℃)、n−ペンタン(沸点36℃)、シクロペンタン
(沸点50℃)、シクロペンテン(沸点45℃)、n−
ヘキサン(沸点69℃)、2−メチルペンタン(沸点6
0℃)、3−メチルペンタン(沸点63℃)、ベンゼン
(沸点80℃)、シクロヘキサン(沸点81℃)などが
挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。
好ましい炭化水素としては、イソペンタン(沸点28
℃)、n−ペンタン(沸点36℃)、シクロペンタン
(沸点50℃)、シクロペンテン(沸点45℃)、n−
ヘキサン(沸点69℃)、2−メチルペンタン(沸点6
0℃)、3−メチルペンタン(沸点63℃)、ベンゼン
(沸点80℃)、シクロヘキサン(沸点81℃)などが
挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。
【0023】C336と沸点20〜90℃の炭化水素の
混合比率は、C336:沸点20〜90℃の炭化水素=
5〜95%程度:95〜5%程度である。C336と沸
点20〜90℃の炭化水素が共沸を形成する場合は、組
成変化がないので好ましい。
混合比率は、C336:沸点20〜90℃の炭化水素=
5〜95%程度:95〜5%程度である。C336と沸
点20〜90℃の炭化水素が共沸を形成する場合は、組
成変化がないので好ましい。
【0024】本発明の発泡剤には、さらに他の物質を併
用することができ、該併用物質としては、例えばCFC
11やCFC12、その他の低沸点ハロゲン化炭化水
素、不活性ガス、などが挙げられる。
用することができ、該併用物質としては、例えばCFC
11やCFC12、その他の低沸点ハロゲン化炭化水
素、不活性ガス、などが挙げられる。
【0025】本発明発泡剤には、必要に応じ、安定化剤
を配合することが出来る。この様な安定化剤としては、
下記の様なものが例示される。
を配合することが出来る。この様な安定化剤としては、
下記の様なものが例示される。
【0026】*少なくとも1個の二重結合を有するアル
ケニル基含有化合物:1,4−ヘキサジエン、アレン、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、β−ミルセン、イソプロペニルトルエン、ブタジエ
ン、アロオシメン、
ケニル基含有化合物:1,4−ヘキサジエン、アレン、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、β−ミルセン、イソプロペニルトルエン、ブタジエ
ン、アロオシメン、
【0027】
【化5】
【0028】*エポキシ基含有化合物類;例えば、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオー
ルジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、トリメチルプロパントリグリシジル
エーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、、グリ
シド−(2−ニトロ−フェニルエーテル)、グリシド−
(2−ニトロ−4−クロロ−フェニルエーテル)、グリ
シド−(4−ビニル−フェニルエーテル)、グリシド−
(4−イソプロペニル−フェニルエーテル)、1,3−
ブタジエニルグリシジルエーテル、3−メチル−1,3
−ブタジエニルグリシジルエーテル、3−ビニル−1,
3−ブタジエニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシ
ジルエステル、アクリル酸グリシジルエステル、フラン
カルボン酸グリシジルエステル、N,N−ジグリシジル
アニリン、グリシジルフェニルエーテル、グリシジル−
p−イソプロペニルフェニルエーテル、グリシジル−p
−ニトロフェニルエーテルなど。
レングリコールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオー
ルジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、トリメチルプロパントリグリシジル
エーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、、グリ
シド−(2−ニトロ−フェニルエーテル)、グリシド−
(2−ニトロ−4−クロロ−フェニルエーテル)、グリ
シド−(4−ビニル−フェニルエーテル)、グリシド−
(4−イソプロペニル−フェニルエーテル)、1,3−
ブタジエニルグリシジルエーテル、3−メチル−1,3
−ブタジエニルグリシジルエーテル、3−ビニル−1,
3−ブタジエニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシ
ジルエステル、アクリル酸グリシジルエステル、フラン
カルボン酸グリシジルエステル、N,N−ジグリシジル
アニリン、グリシジルフェニルエーテル、グリシジル−
p−イソプロペニルフェニルエーテル、グリシジル−p
−ニトロフェニルエーテルなど。
【0029】*アクリル酸エステルおよびメタアクリル
酸エステル類;例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ジエチレングリコールモノエチルメタクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールモノエチルメタク
リレートなど。
酸エステル類;例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ジエチレングリコールモノエチルメタクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールモノエチルメタク
リレートなど。
【0030】*ポリアルコキシル化メタクリレート類;
例えば、ポリエチレングリコールモノエチルメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノエチルメタクリレ
ートなど。
例えば、ポリエチレングリコールモノエチルメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノエチルメタクリレ
ートなど。
【0031】*フェノール類;例えば、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、チモール、p−t−ブチル
フェノール、オイゲノール、イソオイゲノール、ブチル
ヒドロキシアニソール、t−ブチルカテコール、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノンなど。
−ブチル−p−クレゾール、チモール、p−t−ブチル
フェノール、オイゲノール、イソオイゲノール、ブチル
ヒドロキシアニソール、t−ブチルカテコール、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノンなど。
【0032】*環状アルキレンカーボネート類;例え
ば、プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボ
ネート、スチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボ
ネート、フェニルエチレンカーボネートなど。
ば、プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボ
ネート、スチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボ
ネート、フェニルエチレンカーボネートなど。
【0033】*ニトロ化合物類;例えば、ニトロメタ
ン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼンな
ど。
ン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼンな
ど。
【0034】*ベンゾフェノン類;例えば、t−ブチル
クロロベンゾフェノン、イソアミルベンゾフェノンな
ど。
クロロベンゾフェノン、イソアミルベンゾフェノンな
ど。
【0035】*ベンゾトリアゾール類;ヒドロキシフェ
ニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシメチルフェニルベ
ンゾトリアゾール、2−(3´,5´−ジ−t−ブチル
−2´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールな
ど。
ニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシメチルフェニルベ
ンゾトリアゾール、2−(3´,5´−ジ−t−ブチル
−2´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールな
ど。
【0036】*フェニルサリチレート類;例えば、フェ
ニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート
など。
ニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート
など。
【0037】これらの安定化剤は、単独で使用しても良
く、2種以上を併用しても良い。これらの安定化剤の使
用量は、安定化剤自体の種類、発泡成分の組成などによ
り変わり得るが、通常発泡成分重量の0.05〜5%程
度が適当であり、0.2〜1.0%程度とすることがよ
り好ましい。安定化剤の量があまりにも少ない場合に
は、ポリオールと発泡材との反応を効果的に防止するこ
とができない。一方、5%を上回る量を使用しても、実
質的な安定化効果の改善は、期待できない。
く、2種以上を併用しても良い。これらの安定化剤の使
用量は、安定化剤自体の種類、発泡成分の組成などによ
り変わり得るが、通常発泡成分重量の0.05〜5%程
度が適当であり、0.2〜1.0%程度とすることがよ
り好ましい。安定化剤の量があまりにも少ない場合に
は、ポリオールと発泡材との反応を効果的に防止するこ
とができない。一方、5%を上回る量を使用しても、実
質的な安定化効果の改善は、期待できない。
【0038】本発明の発泡剤は、公知のプラスチック発
泡体製造用の発泡剤と同様にして使用することができ
る。
泡体製造用の発泡剤と同様にして使用することができ
る。
【0039】発泡原料としては、公知の原料が広く使用
できる。
できる。
【0040】発泡原料に対する本発明発泡剤の使用量
も、公知の発泡剤の場合と変わるところはなく、発泡原
料の種類、所望の発泡体の密度などにより適宜決定され
るが、通常発泡原料と発泡剤の合計に対する発泡剤の割
合として1〜40%程度、好ましくは2〜20%程度で
ある。
も、公知の発泡剤の場合と変わるところはなく、発泡原
料の種類、所望の発泡体の密度などにより適宜決定され
るが、通常発泡原料と発泡剤の合計に対する発泡剤の割
合として1〜40%程度、好ましくは2〜20%程度で
ある。
【0041】本発明の発泡剤を使用して発泡体を製造す
る場合にも、公知の方法と同様にして行なえば良い。例
えば、ポリウレタン発泡体の製造は、ポリオールなどの
活性水素含有基を2以上有する活性水素化合物とポリイ
ソシアネート化合物とを触媒と発泡剤の存在下に反応さ
せる方法が広く知られており、反応体を、それ自体公知
の1段階法、プレポリマー法、ブロック発泡又は二重ベ
ルトコンベア法によっても製造することができる。
る場合にも、公知の方法と同様にして行なえば良い。例
えば、ポリウレタン発泡体の製造は、ポリオールなどの
活性水素含有基を2以上有する活性水素化合物とポリイ
ソシアネート化合物とを触媒と発泡剤の存在下に反応さ
せる方法が広く知られており、反応体を、それ自体公知
の1段階法、プレポリマー法、ブロック発泡又は二重ベ
ルトコンベア法によっても製造することができる。
【0042】なお、本発明の製造方法においては、公知
の整泡剤、触媒等を用いることもできる。整泡剤として
は、シリコーン系整泡剤、含フッ素系整泡剤などが挙げ
られ、これらは発泡原料に対して0.1〜2%程度用い
られる。また触媒としてはトリエチレンジアミンなどの
3級アミン触媒や、有機スズ化合物などの金属化合物系
触媒などが挙げられ、これらは発泡原料に対して0.1
〜5%程度用いられる。
の整泡剤、触媒等を用いることもできる。整泡剤として
は、シリコーン系整泡剤、含フッ素系整泡剤などが挙げ
られ、これらは発泡原料に対して0.1〜2%程度用い
られる。また触媒としてはトリエチレンジアミンなどの
3級アミン触媒や、有機スズ化合物などの金属化合物系
触媒などが挙げられ、これらは発泡原料に対して0.1
〜5%程度用いられる。
【0043】本発明の発泡剤には、その他、必要に応じ
て水、充填剤、着色剤、難燃剤などを配合することがで
きる。
て水、充填剤、着色剤、難燃剤などを配合することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が達
成される。
成される。
【0045】(1)本発明で使用するC336はオゾン
破壊係数が0であり、オゾン層を破壊する危険性はな
い。
破壊係数が0であり、オゾン層を破壊する危険性はな
い。
【0046】(2)本発明の発泡剤は混合比により不燃
性であり、また低毒性であるため、作業上安全である。
性であり、また低毒性であるため、作業上安全である。
【0047】(3)本発明の発泡剤は、ポリオールとの
相溶性が良好であるため、ウレタン発泡体を製造するの
に適している。
相溶性が良好であるため、ウレタン発泡体を製造するの
に適している。
【0048】(4)本発明の発泡剤は、貯蔵安定性が良
好である。
好である。
【0049】(5)本発明発泡剤を用いて得られるプラ
スチック発泡体は独立気泡であるため断熱性、寸法安定
性および圧縮強度のほか外観、均一性に優れている。
スチック発泡体は独立気泡であるため断熱性、寸法安定
性および圧縮強度のほか外観、均一性に優れている。
【0050】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明らかにする。
特徴とするところをより一層明らかにする。
【0051】なお、以下の実施例1において、 発泡剤(イ):C336 発泡剤(ロ):C336/シクロペンタン(80/2
0) とする。
0) とする。
【0052】
【実施例1】 *ポリオールとの相溶性 本発明の発泡剤(イ)または(ロ)とポリオールとの混
合物、即ちプレミックスとしての安定性を以下の方法に
より調べた。
合物、即ちプレミックスとしての安定性を以下の方法に
より調べた。
【0053】容量50mlのスクリュー栓付ガラス瓶
に、本発明の発泡剤(イ)または発泡剤(ロ)と、ポリ
オールA、BまたはCとの合計30gを入れ、振とう機
で10分間振とうした後室温で5時間静置し、分離の有
無を肉眼にて確認した。
に、本発明の発泡剤(イ)または発泡剤(ロ)と、ポリ
オールA、BまたはCとの合計30gを入れ、振とう機
で10分間振とうした後室温で5時間静置し、分離の有
無を肉眼にて確認した。
【0054】ポリオールA、BおよびCは、以下に示す
ものを用いた。
ものを用いた。
【0055】*ポリオールA:エチレンジアミンにプロ
ピレンオキシドを反応させた水酸基価770のポリエー
テルポリオール *ポリオールB:トリレンジアミンにプロピレンオキシ
ドを反応させた水酸基価430のポリエーテルポリオー
ル *ポリオールC:ショ糖にプロピレンオキシドを反応さ
せた水酸基価430のポリエーテルポリオール 結果を以下の第2表に示す。
ピレンオキシドを反応させた水酸基価770のポリエー
テルポリオール *ポリオールB:トリレンジアミンにプロピレンオキシ
ドを反応させた水酸基価430のポリエーテルポリオー
ル *ポリオールC:ショ糖にプロピレンオキシドを反応さ
せた水酸基価430のポリエーテルポリオール 結果を以下の第2表に示す。
【0056】 第 2 表 ポリオール 発泡剤(イ)(%) 発泡剤(ロ)(%) 20 20 A ○ ○ B ○ ○ C ○ ○ 第2表の結果から、本発明の発泡剤は、実際に使用され
る混合割合でポリオールと良好な相溶性を示し、安定し
たプレミックスを形成することが確認された。
る混合割合でポリオールと良好な相溶性を示し、安定し
たプレミックスを形成することが確認された。
【0057】
【実施例2】 *発泡体の製造 (1)ポリオールBを用いた発泡体の製造 ポリオールB 100g、シリコーン系整泡剤2g、水
2g、触媒としてN,N,N´,N´−テトラメチルヘ
キサン−1,6−ジアミン2gおよび本発明の発泡剤
(イ) 15gまたは発泡剤(ロ) 12gを混合し、
激しく攪拌した。この攪拌混合物と粗製ポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート148gと混合、発泡し、硬
質ポリウレタン発泡体を得た。
2g、触媒としてN,N,N´,N´−テトラメチルヘ
キサン−1,6−ジアミン2gおよび本発明の発泡剤
(イ) 15gまたは発泡剤(ロ) 12gを混合し、
激しく攪拌した。この攪拌混合物と粗製ポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート148gと混合、発泡し、硬
質ポリウレタン発泡体を得た。
【0058】発泡時および発泡体の物理的データを、以
下の第3表に示す。
下の第3表に示す。
【0059】 第 3 表 物理的性質 発泡剤(イ) 発泡剤(ロ) クリーム時間(秒) 10 12 ゲル時間(秒) 62 65 自由総密度(kg/m3 ) 34 33 圧縮強度(kg/cm2 ) 1.30 1.32 寸法安定性 −0.3 −0.5 (−20℃、24時間(Δ%)) 熱伝導率 0.0185 0.0188(kcal/m・hr・℃) なお、本発明発泡剤の評価方法は、JIS A 951
4に準じた。
4に準じた。
【0060】第3表の結果から、本発明の発泡剤を用い
れば、断熱性、圧縮強度および寸法安定性に優れた発泡
体を得られることが確認された。
れば、断熱性、圧縮強度および寸法安定性に優れた発泡
体を得られることが確認された。
【0061】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井手 哲 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 土屋 立美 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 藤原 克樹 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】下記式(I): 【化1】 を含むプラスチック発泡体用発泡剤。
- 【請求項2】下記式(I): 【化2】 の化合物と沸点20〜90℃の炭化水素を含む請求項1
に記載のプラスチック発泡体用発泡剤。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の発泡剤を用いる
ことを特徴とするプラスチック発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10573393A JPH06313061A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | シクロブタンからなる発泡剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10573393A JPH06313061A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | シクロブタンからなる発泡剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313061A true JPH06313061A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14415492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10573393A Pending JPH06313061A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | シクロブタンからなる発泡剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06313061A (ja) |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP10573393A patent/JPH06313061A/ja active Pending
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