JPH0631219Y2 - 含油軸受 - Google Patents

含油軸受

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JPH0631219Y2
JPH0631219Y2 JP1989022540U JP2254089U JPH0631219Y2 JP H0631219 Y2 JPH0631219 Y2 JP H0631219Y2 JP 1989022540 U JP1989022540 U JP 1989022540U JP 2254089 U JP2254089 U JP 2254089U JP H0631219 Y2 JPH0631219 Y2 JP H0631219Y2
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
impregnated
sintered body
bearing
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JP1989022540U
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JPH02113019U (ja
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佐 佐藤
清 中西
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エヌティエヌ株式会社
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Priority to EP19900903417 priority patent/EP0416120B1/en
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は多孔質焼結体に潤滑油を含浸せしめてなる含
油軸受に関するものである。
〔従来の技術〕
含油軸受は、家電製品用モータ、自動車用モータ等に多
く用いられている。この軸受は、焼結体の気孔中に潤滑
油を含浸保持させ、使用時にその潤滑油を滑り面に滲出
させるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の潤滑油は、表面張力と粘度によってのみ焼結体の
気孔中に保持されるため、軸受の摩擦熱や高温雰囲気中
においては、潤滑油の粘度が低下し、温度上昇による潤
滑油の体積増加と相まって、軸受外に流出する場合があ
る。このため、使用温度範囲が制限されると共に、耐久
性が劣化する問題がある。
このような問題を無くするため、長期の耐久性を要求さ
れるものについては、フェルト、ウイック等による油タ
ンクを設け、これを軸受外表面に接触させる手段が採ら
れる。
しかし、このような手段を採用すると、油の汚染を嫌う
用途においては、油漏れを防止するシール等が必要とな
り、その結果、設計の自由度が制限されると共に、コス
ト高の原因になる。
また、実開昭46−42362号公報には、焼結含油軸
受の外表面に、合成樹脂、すず、鉛等の層(目つぶし
層)を形成して、気孔を閉塞することが示されている。
この場合は、軸受として使用中、目つぶし層が脱落し、
軸受面へこれを巻込むことがある。そうなると、軸受の
機能及び潤滑性が著しく低下する。また、含浸油の温度
上昇による体積膨張を生じると、含浸油は軸穴側に漏出
するので、含浸油の保持という点では効果が少ない。更
に、焼結体中へ油を含浸させる処理の際に、外表面が閉
塞されていることから含浸処理時間が長くなり、含浸の
完全さも期し難い。
一方、特開昭58−54224号公報に示されたもの
は、外表面にしごき加工による目止めを施したものであ
り、前述の如き使用中の脱落の問題はないが、軸穴側へ
の漏出、処理時間等について前述のものと同様の問題が
ある。
そこで、この考案は油タンク等を使用することなく、ま
た目つぶし層のような閉塞手段によることなく、簡単な
手段によって潤滑油の流出を防止できる含油軸受を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案は軸穴を有する
多孔質焼結体に潤滑油を含浸せしめてなる含油軸受にお
いて、焼結体に油又は増稠剤濃度3重量%未満のグリー
スでなる潤滑油を含浸せしめ、上記焼結体の外表面に増
稠剤濃度3重量%以上50重量%以下のグリースでなる
潤滑油を所要厚さに含浸せしめた構成としたものであ
る。
〔作用〕
焼結体に含浸された潤滑油は滑り面から流出し、潤滑に
寄与する。外表面においては、気孔の開放端が増稠剤濃
度の比較的高い硬い潤滑油により閉塞されるので、内部
の軟らかい潤滑油の流出が防止される。温度上昇により
含浸潤滑油が体積膨張すると、外表面に含浸した比較的
硬い潤滑油が変形してその体積膨張を吸収する。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、含油軸受1を鋼板製ハウジング2
により保持したピローブロックを示す。含油軸受1は、
軸3を回転自在に支持する軸穴4を有し、その軸穴4の
内面が滑り面になっている。
含油軸受1は、従来公知の多孔質焼結体5から成り、そ
の気孔内部に油又は増稠剤濃度が3%未満のグリースで
なる軟らかい潤滑油6を含浸させ、外表面には増稠剤濃
度が3%以上のグリースでなる硬い潤滑油7を所要厚さ
に含浸せしめる。硬い潤滑油7は、固化して気孔の開放
端を閉塞し、内部の軟らかい潤滑油6の流出を阻止す
る。
外表面の硬い潤滑油7の粘度は、あまり高すぎると気孔
内への浸入が困難になり、焼結体5の外表面に盛り上が
りが生じるので製品の取扱い上好ましくない。このた
め、増稠剤濃度の上限は50%程度、好ましくは25%
程度である。
軟らかい潤滑油6及び硬い潤滑油7の増稠剤としては、
リチウム、ナトリウム、マグネシウム、バリウム、アル
ミニウム等の石鹸を使用する。
グリースのせん断速度と見かけ粘度との関係は、第4図
に示すように、せん断速度が零の軸受外周面において
は、3%濃度のグリースであっても、1ポアズの基油を
使ったもので、1000ポアズ以上になる。一方せん断速度
の大きい滑り面においては、見かけ粘度は十分小さい。
このような関係から明らかなように、滑り面では、油と
同一の挙動を示すグリースも外周面のせん断力のかから
ないところでは、高粘度の油として振舞う。このため、
含浸潤滑油の漏れ防止に有効に作用する。一方、内部に
含浸させた潤滑油6が温度上昇により体積膨張した場合
は、外表面の潤滑油7が変形してその体積膨張を吸収す
るので、軸穴4側への流出を防ぐことができる。
なお、内部に潤滑油6を含浸させたのち、外表面の潤滑
油7を含浸させる。
なお、内部に含浸させる軟らかい潤滑油6と外表面に含
浸させる硬い潤滑油7の具体例を第1表に示す。
〔考案の効果〕 以上のように、この考案は、多孔質焼結体に軟らかい潤
滑油を含浸せしめると共に、焼結体の外表面に硬い潤滑
油を所要厚さに含浸せしめたことにより、特別なシール
構造を用いることなく、内部の軟らかい潤滑油の外表面
からの流出を防止する効果がある。また、外表面の潤滑
油は、内部に含浸させた潤滑油の体積膨張を吸収するの
で、軸穴側への流出も防止する効果もある。更に、先に
内部の潤滑油を含浸させることができるので、その含浸
処理時間は短く、また含浸も完全に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図はピーブロックの使用状態の縦断正面図、第2図
は同上の縦断側面図、第3図は含油軸受の拡大断面図、
第4図はグリースのせん断速度と見かけ粘度の関係を示
すグラフである。 1……含油軸受、2……ハウジング、 3……軸、4……軸穴、 5……多孔質焼結体、6……軟らかい潤滑油、 7……硬い潤滑油。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸穴を有する多孔質焼結体に潤滑油を含浸
    せしめてなる含油軸受において、上記焼結体に油又は増
    稠剤濃度3重量%未満のグリースでなる潤滑油を含浸せ
    しめ、焼結体の外表面に増稠剤濃度3重量%以上50重
    量%以下のグリースでなる潤滑油を所要厚さに含浸せし
    めたことを特徴とする含油軸受。
JP1989022540U 1989-02-27 1989-02-27 含油軸受 Expired - Lifetime JPH0631219Y2 (ja)

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JP1989022540U JPH0631219Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 含油軸受
PCT/JP1990/000226 WO1990010160A1 (fr) 1989-02-27 1990-02-23 Palier lisse poreux et son procede de fabrication
KR1019900702336A KR960000994B1 (ko) 1989-02-27 1990-02-23 다공질 미끄럼축받이 및 그의 제조방법
EP19900903417 EP0416120B1 (en) 1989-02-27 1990-02-23 Porous plain bearing and method of manufacturing same
US07/602,224 US5164256A (en) 1989-02-27 1990-02-23 Porous slide bearing and method for manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4738336U (ja) * 1971-05-26 1972-12-27
JPS5854224A (ja) * 1981-09-22 1983-03-31 Mitsubishi Electric Corp 含油軸受装置
JPH0665891B2 (ja) * 1987-02-09 1994-08-24 エヌティエヌ株式会社 多孔質滑り軸受およびその製造方法

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JPH02113019U (ja) 1990-09-10

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