JPH06311180A - Atm−lanシステム - Google Patents

Atm−lanシステム

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JPH06311180A
JPH06311180A JP12035193A JP12035193A JPH06311180A JP H06311180 A JPH06311180 A JP H06311180A JP 12035193 A JP12035193 A JP 12035193A JP 12035193 A JP12035193 A JP 12035193A JP H06311180 A JPH06311180 A JP H06311180A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ネットワークに対する端末の独立性を高めたA
TM−LANシステムを提供する。 【構成】複数のノード1を介して限定された区域内の複
数の端末2を接続し、端末間2の通信を非同期転送モー
ドにより行うATM−LANシステムにおいて、少なく
とも一つの端末にVP/VCリンク設定要求22および
VP/VCリンク連結要求23を送出する機能を持つコ
ネクション設定プロセス21を設けるとともに、ノード
1および端末2を接続して任意の端末から送出されたこ
れらの要求22,23をノード1に対して転送するブロ
ードキャストチャネル3を形成し、さらに各ノード1に
ブロードキャストチャネル3から転送されたこれらの要
求を受けてVP/VCリンク4の設定および連結を行う
機能を持つノード設定プロセス11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の端末を収容しそ
れら端末間で通信を行うためのローカルエリアネットワ
ーク(LAN)システムに関し、特に非同期転送モード
(ATM)にて通信を行うATM−LANシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、伝送/交換技術の高速化を狙
う技術として、ATM(非同期転送モード)が注目を集
めている。ATMは、全ての情報をセルと呼ばれる固定
長短パケットに担わせて転送する事により、パケット交
換のハードウェア実装を狙い、高速な情報の伝送/交換
を容易にする事を狙った技術である。
【0003】ATMは、将来の広帯域サービス統合ディ
ジタル網(B−ISDN)の”約束された解”と目され
ている事から、広域網へのインタオペラビリティを高め
るべく、例えば一つのフロアといった限定された区域を
サービス範囲とするネットワーク、即ちローカルエリア
ネットワーク(LAN)に、ATM技術を適用したいわ
ゆるATM−LANに関する研究・開発が近年活発であ
る。しかしながら、今まで研究・開発されてきたATM
−LANには、以下のような問題点がある。
【0004】ATM通信網は、基本的にATMレイヤに
てコネクションオリエンティッドの通信を提供するもの
である。従来技術によるATM−LANでは、それに接
続される端末にコネクションを設定する機能は、網側機
能として提供される。また、従来から分散オペレーティ
ングシステムといったLAN上で提供されるネットワー
キングされたサービスが多用している、“ある端末があ
るサービスを使用しようとする際、該使用するサービス
を提供するホストをLAN内ブロードキャストにて探索
する”といった技術も、網側機能として提供されている
ものを使用せざるを得ない。即ち、端末の網側機能から
の独立性が低い。これは結果として、ネットワーク側機
能によってネットワーキングされるサービスの機能が制
限されてしまうという重大な欠点を内包してしまうこと
を意味する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に、従来技
術によるATM−LANではネットワークに対する端末
の独立性が低いという問題点があった。
【0006】従って、本発明は端末の独立性を高くでき
るATM−LANシステムを提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によるATM−LANシステムは、該ATM
−LAN上にコネクションを設定する際に必要になるV
P/VCリンク設定機能とVP/VCリンク連結機能を
端末からの指示にて制御することでコネクションを設定
するようにしたことを骨子とする。
【0008】すなわち、本発明は限定された区域内の複
数の端末を複数のノードを介して接続し、端末間の通信
を非同期転送モードにより行うATM−LANシステム
において、少なくとも一つの端末にバーチャルパスまた
はバーチャルチャネルのリンクを設定するためのリンク
設定要求および該リンクを連結するためのリンク連結要
求を送出する要求送出手段をそれぞれ設けると共に、各
ノードおよび各端末を接続するためのブロードキャスト
チャネルを形成して、該ブロードキャストチャネルによ
り端末から送出されたリンク設定要求およびリンク連結
要求を各ノードに対して転送するようにし、さらに各ノ
ードにブロードキャストチャネルから転送されたリンク
設定要求およびリンク連結要求を受けてリンクの設定お
よび連結を行うリンク設定/連結手段を設けたことを基
本的な特徴とする。
【0009】また、本発明は上記のような基本構成にお
いて、複数のポートをそれぞれ収納するノードをツリー
状に接続する共に、該ノードが収容する複数のポートの
それぞれに該ポートをツリーのノード側およびリーフ側
のいずれに接続したかを設定するためのスイッチを該ノ
ードに設けたことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は上記のような基本構成に
おいて、各ノードにブロードキャストセルが転送される
経路とブロードキャストセル以外のセルが転送される経
路とを独立に持たせ、ブロードキャストセル以外のセル
流に該ブロードキャストセルを挿入する際、該ブロード
キャストセル以外のセル流にバックプレッシャをかける
手段を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記のように構成されるATM−LANシステ
ムにおいては、端末がリンク設定要求およびリンク連結
要求を送出すると、これらがブロードキャストチャネル
を介して各ノードに転送されることにより、バーチャル
パスまたはバーチャルチャネルによるリンクの設定およ
び連結が行われる。すなわち、端末はATM−LAN上
にコネクションを自律的に設定することができる。従っ
て、端末上のアプリケーションに適したコネクションを
設定することが可能になり、もって端末の独立性を向上
させたATM−LANシステムが提供されることにな
る。
【0012】また、複数のノードをツリー状に接続する
共に、そのノードが収容する各ポートにツリーのノード
側およびリーフ側のいずれに接続したかを設定するため
のスイッチを各ノードに設け、この機械式スイッチで指
定された情報を基に予め定められた方法で全端末に同報
するブロードキャストセルの扱いを決定するようにすれ
ば、ノードは電源投入後直ちに全端末にメッセージを転
送可能なブロードキャストチャネルを提供することがで
きるので、端末は該ブロードキャストチャネルを用いて
コネクション設定に必要な情報を得る事が可能になる。
【0013】さらに、ノードにブロードキャストセルが
転送される経路とブロードキャストセル以外のセルが転
送される経路とを独立に持たせ、ブロードキャストセル
以外のセル流にブロードキャストセルを挿入する際、そ
のセル流にバックプレッシャをかけることにより、ブロ
ードキャストチャネル上のセルをその他のセルに優先さ
せて転送することが単純な構成で実現可能になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係るATM−
LANシステムの基本構成を概念的に示す図である。同
図に示されるように、このATM−LANシステムは大
きく分けて、複数のポートをそれぞれ収容する複数のノ
ード1と、限定された区域内に配置された複数の端末
2、およびブロードキャストチャネル3からなる。各ノ
ード1にはノード設定プロセス11が備えられ、また端
末2のうちの少なくとも一つには、後述する端末設定プ
ロセスのほかコネクション設定プロセス21が備えられ
ている。
【0016】コネクション設定プロセス21は、任意の
ノード1に対してVP(バーチャルパス)またはVC
(バーチャルチャネル)のVP/VCリンク4を設定す
るためのVP/VCリンク設定要求22と、VP/VC
リンク4を連結するVP/VCリンク連結部5を連結さ
せるためのVP/VCリンク連結要求23を送出する機
能を有する。また、ノード設定プロセス11は、ブロー
ドキャストチャネル4により転送されてきたリンク設定
要求22およびリンク連結要求23を受けてVP/VC
リンクの設定および連結を行う機能を有する。
【0017】図2は、本実施例のATM−LANシステ
ムの構成を別の観点から示した図である。同図におい
て、101はATM−LANを収容する上位ATM通信
網、1011は上位ATM通信網におけるATM−LA
N収容装置、1021,1022,…,1026はノー
ド、1031,1032,……1039はATM−LA
Nに収容される端末である。同図に示された様に、本実
施例のATM−LANシステムは各ノードをツリー状に
伝送路にて接続して構成されている事が大きな特徴とな
っている。なお、良く知られているように、ツリー状ト
ポロジはルート近くのスループットにて網全体のスルー
プットが決められてしまうという性質がある。本実施例
では、図2に示すようにルート近くのノード間の接続を
行う伝送路を複数本持ち、ルート近くのスループットを
向上させる事が出来るようにして、この問題点を解決し
ている。なお、最適なノード間の伝送路の本数は、該A
TM−LAN上で実行される分散アプリケーションの性
質とそのトラフィック量により大きく変動するので、本
実施例ではノード間の伝送路の本数をユーザが自由に設
定可能である様にした点に大きな特徴を持つ。
【0018】なお、図2においてATM−LAN収容装
置1011がツリー状に構成されたATM−LANのル
ートに置かれているのは、端末と上位ATM通信網10
1とのトラフィックにてATM−LAN内のトラフィッ
クを圧迫することが無いようにするためである。
【0019】次に、図2を参照しながら本実施例のAT
M−LANシステムの機能、動作及び構成を詳細に説明
する。従来技術によるATM−LANでは、前述したよ
うにATM−LAN内に端末の要求を受け取ってVP/
VCコネクションを設定する機能(これをコネクション
設定プロセスと呼ぶ)が、網側機能として定義されてい
るのに対し、本発明のATM−LANにおいてはユーザ
側機能として定義される事が大きな特徴となっている。
即ち、コネクション設定プロセスは端末1031〜10
39のうちのいずれかの上に乗っている。該コネクショ
ン設定プロセスが主体となり、ノード1021〜102
6を制御することで端末と端末の間、端末とATM−L
AN収容装置1011の間のコネクションつまりVP/
VCコネクションを設定する。
【0020】一方、各ノードに乗り、コネクション設定
プロセスの制御の下にVP/VCリンクの設定並びにV
P/VCリンクの連結を行う等の機能を持つプロセスを
ノード設定プロセスと呼ぶ。さらに、各端末、ATM−
LAN収容装置上にも、コネクション設定プロセスの制
御の下にこれらの機器のATMレイヤ機能を制御し、V
P/VCリンクの設定を行うプロセスが乗る。これらを
それぞれ端末設定プロセス、ATM−LAN収容装置設
定プロセスと呼ぶ。
【0021】本実施例においては、各ノードには製造時
にグローバルユニークに定められるノード番号が付与さ
れている。また、各端末にも各ノードに付与されたノー
ド番号と同じ番号空間内でグローバルユニークなノード
番号が製造時に付与されている。さらに、ATM−LA
N収容装置1011にも、各ノードに付与されたノード
番号と同じ番号空間内でグローバルユニークなノード番
号が製造時に付与されている。これらのノード番号を利
用して、コネクション設定プロセスはノード設定プロセ
ス、端末設定プロセスおよびATM−LAN収容装置設
定プロセスの識別を行う。尚、ここでは説明の都合上、
図2に示した様にノード番号が付与されているものとす
る。さらに、各ノードが収容する伝送路には、それぞれ
ポート番号が付与されている。図2では、隣接ノードと
の接続を示す実線の近くに記述された数字がポート番号
を表している。なお、このノード番号は例えば分散OS
におけるファイル識別子といったようにATM−LAN
内で一意である必要のある各種識別子の一部としても使
用可能である。
【0022】次に、コネクション設定プロセスと、ノー
ド設定プロセス/端末設定プロセス/ATM−LAN収
容装置設定プロセスとのインタラクションについて、詳
細に説明する。ここでは、端末1031上にコネクショ
ン設定プロセスが乗っているものとして説明を進める。
なお、以下に説明するインタラクションにおいては、本
実施例のATM−LANが収容するどの端末にもコネク
ション設定プロセスを乗せる事ができる事に注意が必要
である。
【0023】次に、図3のフローチャートを用いてコネ
クション設定プロセスの概略動作を説明する。端末10
31上でコネクション設定プロセスが起動されると(ス
テップ201)、まずコネクション設定プロセスは構成
認識、即ち該コネクション設定プロセスがVP/VCの
コネクションを設定できる範囲のATM−LANの構成
を知るための動作を行う(ステップ202)。この構成
認識により得られた情報から、コネクション設定プロセ
スは自分が管理しているATM−LANの構成を知り、
外部からのコネクション設定要求に対応する。
【0024】以降は、外部からの要求を待ち、要求を受
け付けたなら、要求の種類毎に定義された動作を行う。
【0025】コネクション設定プロセスは、外部からコ
ネクション設定要求を受け付けたなら、該コネクション
設定要求に従って端末と端末間、端末とノード間、また
は端末とATM−LAN収容装置間にコネクション設定
を行う(ステップ204)。このコネクション設定は、
端末とノードの間、ノードとノードの間、ノードとAT
M−LAN収容装置の間の伝送路上にVP/VCリンク
を設定する旨の要求、すなわち前述したVP/VC設定
要求をコネクション設定プロセスが送出して、これをブ
ロードキャストチャネルが端末/ノード/ATM−LA
N収容装置に転送することと、さらにこれらのVP/V
Cリンクを連結する旨の要求、すなわち前述したVP/
VCリンク連結要求をコネクション設定プロセスが送出
して、同様にブロードキャストチャネルがノードに転送
することによって実現される。
【0026】一方、コネクション設定プロセスは外部か
らコネクション解放要求を受け付けたなら、該コネクシ
ョン解放要求に従ってコネクションの解放を行う(ステ
ップ205)。このコネクション解放は、前記コネクシ
ョン設定によって設定した状態、即ち端末とノード間、
ノードとノード間、ノードとATM−LAN収容装置間
の伝送路上に設定されたVP/VCリンクの解放要求を
コネクション設定プロセスが送出して、ブロードキャス
トチャネルが端末/ノード/ATM−LAN収容装置に
転送し、さらにこれらVP/VCリンクの結合の解放要
求をコネクション設定プロセスが送出して、ブロードキ
ャストチャネルがノードに転送する事によって実現され
る。
【0027】分散環境においては、現在、他人が提供し
ているサービスを確認し、他人が提供しているサービス
を利用する、即ちサービスのネットワーキングが良く行
われる。本実施例のATM−LANにおいては、コネク
ション設定サービスも他のサービス(例えばネットワー
クファイルサービス、等)と同様、サービスのネットワ
ーキングの対象である。この為、コネクション設定プロ
セスは、外部からのコネクション設定サービス検索要求
を受け付け、当該検索要求に対して応答を行う機能を持
つ(ステップ206)。
【0028】また、本実施例のATM−LANの構成が
変更される場合に備え、例えば1分毎といった予め定め
られた時間間隔で、構成認識を再度行っても構わない
(ステップ203)。この予め定められた時間間隔は、
良く知られているように、プログラマブルタイマにより
当該プロセスを実行しているプロセッサにタイマ割り込
みをかける事によって、容易に実現可能である。
【0029】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、ノード設定プロセスの概略動作を説明する。各ノー
ド1021〜1026でノード設定プロセスが起動され
ると、直ちに外部からの要求を待ち、要求を受け付けた
なら、要求の種類毎に定義された動作を行う。
【0030】まず、ノード設定プロセスに対しては、予
め定められた時間、例えば1秒毎にタイマ割り込みがか
かる。タイマ割り込みがかかると、ノード設定プロセス
は、該プロセスの乗ったノードの収容しているポートそ
れぞれについて、その物理レイヤ機能(ビット同期、フ
レーム同期、セル同期)の監視及び制御を行う(ステッ
プ302i)。ここでの監視、制御の方法は、物理レイ
ヤ機能によって大きく変化するが、本発明の有効性には
何等影響を与えないので、ここでは特に限定せずに話を
進める。ただし、物理レイヤ機能の送出側では、対向す
る機器にてビット同期、フレーム同期、セル同期をとる
ことができるビット列が電源投入後常に送出されている
ものとする。
【0031】各ポートの物理レイヤの監視が終了する
と、タイマ割り込みの回数をカウントしておき、予め定
められた条件を満たしているか否か(例えばタイマ割り
込みのカウント数を128で除した時の剰余が0である
か否か)を判定する(ステップ303)。予め定められ
た条件を満たしていない場合は、外部からの要求待ちに
戻り、予め定められた条件を満たしていた場合は、次の
ステップに進む。
【0032】次のステップでは、それぞれのポートにつ
いて当該ポートの物理レイヤが隣接ノード、即ち直接伝
送路で接続されたノード、端末またはATM−LAN収
容装置との通信を行える状態、即ち当該伝送路のビット
同期、フレーム同期、セル同期が確立している状態であ
れば、隣接ノードのノード番号を得る動作を行う(ステ
ップ304i)。この隣接ノード番号は、上述のコネク
ション設定プロセスが行う構成認識(ステップ203)
においてコネクション設定プロセスが当該プロセスの管
理しているATM−LANの構成を知るための基礎とな
る。ステップ304iの処理を周期的に実行する事によ
り、新たにATM−LANに端末/ノード/ATM−L
AN収容装置が接続されたり、それらの機器が削除され
たりといった事をコネクション設定プロセスに自動的に
通知する事が可能になる。
【0033】上述の隣接ノード番号確保のステップ(ス
テップ304i)により、隣接ノードから当該ノードの
ノード番号を要求されると、ノード設定プロセスは自分
のノード番号から作成したメッセージを要求されたポー
トに向けて出力する(ステップ305)。これにより、
各ノードが隣接ノード番号を得る事を可能にする。
【0034】一方、コネクション設定プロセスがステッ
プ203にて構成認識要求を発効すると、それは各ノー
ドに伝えられる。各ノード設定プロセスは構成認識要求
を受理すると、その時点で得ている隣接ノード番号等の
情報をコネクション設定プロセスに向けて送出する(ス
テップ306)。ノード設定プロセスに送出される情報
の詳細な内容については、後ほど説明する。
【0035】また、コネクション設定プロセスがステッ
プ203にてコネクション設定に関わる指定ノードへの
VP/VCリンク設定と、VP/VCリンクの連結要求
を出すと、該指定されたノードでは、その要求に従って
VP/VCリンクを設定し、VP/VCリンクを連結す
る(ステップ307)。
【0036】さらに、コネクション設定プロセスがステ
ップ204にてコネクション解放に関わる指定ノードへ
のVP/VCリンク設定解放と、VP/VCリンクの連
結解放要求を出すと、該指定されたノードでは、その要
求に従ってVP/VCリンク設定を解放し、またVP/
VCリンクの連結も解放する(ステップ308)。
【0037】なお、上述の様にコネクション設定プロセ
スとノード設定プロセスが分散実行されていると、例え
ばビット誤り等によりメッセージが失われ、コネクショ
ン設定プロセスが設定を依頼していると認識しているV
P/VCリンク群と、ノード設定プロセスが実際に設定
しているVP/VCリンク群との間に食い違いが発生す
る事がある。この食い違いをコネクション設定プロセス
が発見可能な様に、本実施例のATM−LANでは、コ
ネクション設定プロセスは各ノード設定プロセスに対し
て該ノードに設定しているVP/VCリンク群の確認要
求を発効する事が出来るようにしてある。ノード設定プ
ロセスは、このノード設定確認要求を受け付けると、ノ
ードに設定しているVP/VCリンクの情報をメッセー
ジとしてコネクション設定プロセスへと送り返す(ステ
ップ309)。
【0038】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て端末設定プロセス/ATM−LAN収容装置設定プロ
セスの概略動作を説明する。各端末1031〜104
3、ATM−LAN収容装置1011にて端末設定プロ
セス/ATM−LAN収容装置設定プロセスが起動され
ると、直ちに外部からの要求を待ち、要求を受け付けた
なら要求の種類毎に定義された動作を行う。この動作は
ほとんどノード設定プロセスと同じであり、ノード設定
プロセスと異なるのは、各機器が収容しているポート数
が1であるので物理レイヤ監視制御が1ポートのみであ
る点と、隣接ノード情報を確保するステップが無い点で
ある。なお、隣接ノード番号を確保するステップを削減
したのは、ノード設定プロセスのみがこれらの作業を行
えば、ATM−LAN全体の構成をコネクション設定プ
ロセスに通知する事ができる事が理由である。
【0039】次に、図3〜図5にて示したそれぞれのス
テップの動作についてより詳細に説明する。ここで、こ
れらのステップ及びコネクション設定プロセスとノード
設定プロセス/端末設定プロセス/ATM−LAN収容
装置設定プロセスの間のインタラクションを実現するべ
く、本実施例のATM−LANを構成する各ノードは、
例えば本発明者らが特開平4−100449にて開示し
た様な今までに知られているATM交換機が持つ基本機
能、即ち任意の入力ポートから入力されたセルを予め定
められたポートに転送すると同時に、当該セルのVPI
/VCI領域を予め定められた値に書き換える機能の他
に、以下の機能を持つ事をその大きな特徴としている。
【0040】即ち、ノード設定プロセスまたは端末設定
プロセスまたはATM−LAN収容装置設定プロセスの
うちの一つのプロセスが送出したメッセージを該ATM
−LANに属する全てのノード設定プロセス、端末設定
プロセス、ATM−LNA収容装置設定プロセスに転送
する機能を持つ。ここでは、この機能を前述したブロー
ドキャストチャネルと呼ぶ。該ブロードキャストチャネ
ルの実現法は、後ほど詳しく説明する。
【0041】このブロードキャストチャネルを使うと、
本実施例のATM−LANに属する端末の中で、指定さ
れたサービスを提供する、もしくは指定されたノード名
を持つ端末のノード番号、および指定されたノード番号
の機器に付加されたノード名を知る事が可能になる。こ
こで、ノード名とは端末、ATM−LAN収容装置およ
びノードに対して、当該機器を記憶し易い識別子にて識
別するために付加する別名である。
【0042】以下、図3〜図5にて示したそれぞれのス
テップの動作について詳しく説明する。なお、以降の説
明ではそれぞれのステップを実行するために使用される
メッセージ群が規定されるが、これらメッセージ群のフ
ォーマットについては別途詳細に説明する。
【0043】まず、ノード設定プロセスにて実行される
隣接ノード情報を確保するステップ、ステップ304i
と、それに対応する、隣接ノード情報要求に応答するス
テップ305/403について説明する。
【0044】図6に、各ノードが隣接ノード番号を得る
際に実行される動作の概略を示す。同図には、図2に示
したATM−LANの内、ノード番号=3のノード10
23に接続されているものについて示してある。図6に
示すように、本実施例のATM−LANの各ノード上に
はノード設定プロセスが、各端末上には端末設定プロセ
スが、それぞれ乗っている。同図と同様、ATM−LA
N収容装置上にはATM−LAN収容装置設定プロセス
が乗っている事は言うまでもない。
【0045】さらに、図6に示すように、各ノード上の
ノード設定プロセス及び各端末上の端末設定プロセスに
は、隣接ノードとの間の双方向の通信路が電源投入、物
理レイヤのビット/フレーム/セル同期確立後から常に
与えられている。ノード設定プロセスは、この常に与え
られている隣接ノード間との通信路を用いて、隣接ノー
ド番号の送出を要求し、ノード設定プロセス、端末設定
プロセスおよびATM−LAN収容装置設定プロセス
は、隣接ノード番号の送出要求に応答する。
【0046】ここでは、ノード番号=3のノード102
3に乗ったノード設定プロセス10231が隣接ノード
番号を獲得するシーケンスに着目して説明を進める。な
お、このシーケンスを本実施例のATM−LANを構成
するそれぞれのノードに乗ったノード設定プロセスが独
立に実行していることに注意が必要である。
【0047】ノード1023に乗ったノード設定プロセ
ス10231は、電源投入後起動され、まず各ポートの
物理レイヤのビット/フレーム/セル同期を確立する為
の、予め定められた手順を実行する。電源投入後、直ち
に各ノードの各ポートの送出側からはビット/フレーム
/セル同期のとれる、予め定められたビット列が常に送
出されているものとしているので、ビット/フレーム/
セル同期が確立したならば、ノード1023に乗ったノ
ード設定プロセスは隣接ノードの電源も投入されている
と解釈することが出来る。
【0048】ビット/フレーム/セル同期が確立したな
らば、隣接ノード番号を獲得するべく、隣接ノード番号
要求メッセージをそれぞれのポートに送出する。図6で
は、ポート番号1のポートについて、隣接ノード情報番
号メッセージが送出される方向を符号501で示す矢印
にて表している。
【0049】ノード番号=1のノード1021のノード
設定プロセスは、電源投入後ビット/フレーム/セル同
期を確立するための予め定められた手順を実行してい
る。ノード1023の送出した隣接ノード番号要求メッ
セージは、ノード1021での上記定められた手順が実
行された結果としてビット/フレーム/セル同期が確立
していたならば、直ちに該ノード1021上のノード設
定プロセス10211へと転送される。
【0050】ノード設定プロセス10211は、隣接ノ
ード番号要求メッセージを受け取ると、ノード設定プロ
セス10211の乗ったノード1021のノード番号
(=1)を含む隣接ノード情報番号応答メッセージを作
成し、符号502で示す矢印のようにノード番号3のノ
ード設定プロセス10231に向けて送出する。
【0051】ノード設定プロセス10231は、ビット
/フレーム/セル同期を確立するための予め定められた
手順を実行しているので、これらの同期が確立していた
ならノード設定プロセス10211の作成した隣接ノー
ド番号要求応答メッセージを受け取る事ができる。以上
のような手順にて、各ノードのノード設定プロセスは隣
接ノード番号を得る。
【0052】次に、コネクション設定プロセスにて実行
される構成認識のステップ202/203と、それに対
応する、ノード設定プロセス側での構成認識要求への応
答を行うステップ306について説明する。
【0053】図7および図8に、コネクション設定プロ
セスでの構成認識により実行される動作の概略を示す。
図7には構成認識時の本発明の一実施例を構成する機器
上のコネクション設定プロセス/ノード設定プロセス/
端末設定プロセス/ATM−LAN収容装置設定プロセ
ス間の、ブロードキャストチャネルによる情報伝達の論
理イメージを示し、図8には構成認識における、コネク
ション設定プロセスと、ノード/端末/ATM−LAN
収容装置設定プロセスとの間のインタラクションのシー
ケンスについて、それぞれ図示してある。また、図7に
おいては、ブロードキャストチャネルの論理的構造をバ
ス形式にて表現してある。
【0054】構成認識を行う場合は、端末1031上の
コネクション設定プロセス10312が、構成認識を行
う事をATM−LAN中の全機器に通知する、構成吸い
上げ要求メッセージをブロードキャストチャネル601
に送出する(符号602の付いた矢印)。
【0055】ブロードキャストチャネル601上の構成
吸い上げ要求メッセージは、ノード1021上のノード
設定プロセス10211,…,ノード1026上のノー
ド設定プロセス10261、端末1031上の端末設定
プロセス10311,…、端末1043上の端末設定プ
ロセス10431、ATM−LAN収容装置1011上
のATM−LAN収容装置設定プロセス10111に転
送される(符号6031,…,6036,60401,
…,60413,6051の付いた矢印)。
【0056】それぞれのノード設定プロセス、端末設定
プロセス、ATM−LAN収容装置設定プロセスは、構
成吸い上げ要求メッセージを受け取ると、それらのプロ
セスが乗っている機器が収容しているポートで、物理レ
イヤでのセル同期まで確立しており、当該物理レイヤを
用いた通信が行えるもの、について、構成吸い上げ要求
応答メッセージを作成し、ブロードキャストチャネル6
01に送出する(符号6061,…,6066,607
01,…,60713,6081の付いた矢印)。構成
吸い上げ要求応答メッセージは、当該メッセージにて構
成を示すノード、ポートのノード/ポート番号、当該ポ
ートの物理的性質やそれらのプロセスが乗っている機器
の種類(ノード/端末/ATM−LAN収容装置)とい
った情報を表す、機器の種別番号、当該ポートが接続さ
れている対向機器のノード番号、といった情報から構成
されている。
【0057】ブロードキャストチャネル601に送出さ
れた構成吸い上げ要求応答メッセージは、順にコネクシ
ョン設定プロセス10312に転送される(符号609
の付いた矢印)。コネクション設定プロセス10312
は、受け取った構成吸い上げ要求応答メッセージによ
り、ATM−LANの構成を記録しているデータベース
を作成/更新する。
【0058】以上述べた手順を、時間軸に沿って記述し
たのが図8である。同図では、上から下に向かって時間
が経過してゆく。
【0059】コネクション設定プロセスが構成吸い上げ
要求メッセージをブロードキャストチャネルに送出す
る。当該構成吸い上げ要求メッセージをノード/端末/
ATM−LAN収容装置設定プロセスが受け取ると、そ
れに対応する構成吸い上げ要求応答メッセージを作成
し、再度ブロードキャストチャネルに送出する。それぞ
れのプロセスが作成した構成吸い上げ要求応答メッセー
ジは、ブロードキャストチャネルを経由して、順にコネ
クション設定プロセスへと転送される。
【0060】以上の様な手順にて、コネクション設定プ
ロセスは、構成認識を行う事ができる。例えば、図2に
示した例では、コネクション設定プロセスは、ノード番
号=3のノード1023について、 ・ノード番号=3の機器の種別はノードである ・ノード番号=3のポート1には、ノード番号1の機器
が接続されている ・ノード番号=3のポート2には、ノード番号1の機器
が接続されている ・ノード番号=3のポート3には、ノード番号1の機器
が接続されている ・ノード番号=3のポート4には、ノード番号14の機器
が接続されている ・ノード番号=3のポート5には、ノード番号15の機器
が接続されている ・ノード番号=3のポート6には、ノード番号6の機器
が接続されている といった情報を得る事になる。こういった情報が、当該
コネクション設定プロセスがVP/VCコネクションを
設定可能な範囲であるATM−LANを構成する全ての
構成要素について得られる。これを元に、コネクション
設定プロセスは、ATM−LANの構成に関するデータ
ベースを作成でき、以降の処理を進める事になる。
【0061】なお、上述の手順では、構成認識が、AT
M−LANを収容する全ての機器に対して同時に行われ
るようになっている。コネクション設定プロセスの管理
するATM−LANの構成に関するデータベースを、そ
の時のATM−LANの構成になるべく一致させる、と
いう観点からは、上述の、”全ての構成機器に同時に問
い合わせる”というプロトコルが望ましいが、一方で、
この様なプロトコルを実行すると、構成吸い上げ要求応
答メッセージの数が莫大になり、コネクション設定プロ
セスのスループットを著しく低下させる懸念もある。
【0062】本発明の一実施例では、構成吸い上げ要求
メッセージが、全端末に同報するか、あるノード番号を
持つ機器のみに対して転送されるかを、コネクション設
定プロセスが選択できるようにして、上述の欠点に対処
している。あるノード番号を持つ機器のみに構成吸い上
げ要求を行える機能を使うと、例えば、電源投入でコネ
クション設定プロセスが立ち上がった場合には全端末同
報モードにてATM−LANの構成を吸い上げ、以降の
タイマ割り込み時には、前回構成認識時からタイマ割り
込み発生までに受け付けたメッセージ中に現れた、AT
M−LANの構成に関するデータベース中に存在してい
ないノード番号を持つ機器に対して問い合わせを行い、
その応答にてデータベースをアップデートする、といっ
た、コネクション設定プロセスのスループットを向上さ
せる意味で望ましいプロトコルとすることも可能であ
る。
【0063】次に、コネクション設定プロセスにて実行
される、コネクション設定サービス検索要求に応答する
ステップ206について説明する。
【0064】本実施例のATM−LANは、コネクショ
ン設定プロセスが端末側機能であることをその最大の特
徴としている。この為、コネクション設定プロセスはA
TM−LAN内部のどの端末で実行されているか、他の
端末上のアプリケーションプロセスには原則として分か
らない。この為、ある端末上のアプリケーションプロセ
スは、コネクション設定プロセスが乗っている端末がど
れであるか知らないと、コネクション設定を要求できな
い。ここで述べる機能は、本実施例において、この状況
に対応するために提供されているものである。
【0065】なお、以下に述べる機能は、コネクション
設定サービスのみではなく、その他のネットワーキング
されるサービスを提供する端末、例えばX−windo
wのサーバプロセスの乗った端末であるとか、ネットワ
ークファイルシステムのファイルサーバプロセスの乗っ
た端末であるとか、といった端末も同様の枠組みにて検
索可能な事に注意が必要である。
【0066】図9に、端末上のアプリケーションプロセ
スが、コネクション設定サービスを検索する際に実行す
る動作の概略を示す。
【0067】同図には、コネクション設定サービス検索
時の、本発明の一実施例を構成する機器上のコネクショ
ン設定プロセス/ノード設定プロセス/端末設定プロセ
ス/ATM−LAN収容装置設定プロセスとアプリケー
ションプロセスとの間の、ブロードキャストチャネルに
よる情報伝達の論理イメージを図示してある。また、同
図においては、図7と同様、ブロードキャストチャネル
の論理的構造をバス形式にて表現してある。
【0068】アプリケーションプロセス701は、コネ
クション設定サービスの乗った端末を探すべく、コネク
ション設定サービスを検索する旨書かれたサービス検索
メッセージを作成し、ブロードキャストバス601に送
出する(符号702の付いた矢印)。
【0069】ブロードキャストバス601に乗せられた
サービス検索メッセージは、ATM−LAN上の、コネ
クション設定プロセス、ノード設定プロセス、端末設定
プロセス、ATM−LAN収容装置設定プロセスに渡さ
れる。(符号703、7041、・・・7046、70
501、・・・、70513、7061の付いた矢
印)。
【0070】渡されたサービス検索メッセージにて指定
されるサービス、ここではコネクション設定サービス、
を提供するプロセス、ここではコネクション設定プロセ
ス10312は、自分の乗ったノード番号を含む、サー
ビス検索応答メッセージを作成し、ブロードキャストチ
ャネル601に送出する(符号708の付いた矢印)。
【0071】ブロードキャストチャネル601に送出さ
れたサービス検索応答メッセージは、その検索を開始し
たアプリケーションプロセス701に渡される(符号7
09の付いた矢印)。
【0072】以上の様な手順にて、アプリケーションプ
ロセスは、提供を受けたいサービスを行っている端末の
ノード番号を知る事ができる。
【0073】ここで、あるサービスを提供する端末がふ
たつ以上ある場合は、サービスの検索を行った端末はサ
ービス検索応答メッセージを複数個受け取る事になる。
この場合、初めて受け取ったサービス検索応答メッセー
ジを送出した端末のサービスを使用する事にしても良
い。この時、サービス提供側の端末は、該端末の負荷に
よって、サービス検索応答メッセージを送出するタイミ
ングを遅らせてもかまわない。これを実行する事によ
り、あるサービスについて、自動的に負荷分散が行われ
る事になる。
【0074】本発明の一実施例であるATM−LANに
おいて、ブロードキャストチャネルを用いた検索サービ
スとしては、上述のサービス検索の他に、アプリケーシ
ョンプロセスがノード名を知っている場合に当該ノード
名からノード番号を知る、ノード番号を知っている場合
に当該ノード番号からノード名を知る、といった、ネー
ミングサービスとして良く知られたサービスを提供する
ためにも使用される。ノード名からノード番号を知るサ
ービス(これを通信相手検索サービスと呼ぶ)は、次の
手順により実行される。
【0075】ノード番号を知りたいアプリケーションプ
ロセスは、ブロードキャストチャネルに、ノード名を含
んだ通信相手検索メッセージを作成してブロードキャス
トチャネルに送出する。
【0076】ブロードキャストチャネルから通信相手検
索メッセージを受け取った各端末は、当該メッセージ内
に書かれたノード名と、自分に割り当てられたノード名
とを比較し、一致していたなら、自分のノード番号を含
む、通信相手検索応答メッセージを作成してブロードキ
ャストチャネルに送出する。
【0077】ブロードキャストチャネルにより、検索を
開始したアプリケーションプロセスに向けて前記通信相
手検索応答メッセージが転送され、当該アプリケーショ
ンプロセスにノード番号が通知される。
【0078】一方、ノード番号からノード名を知るサー
ビス(これをノード名通知サービスと呼ぶ)は、以下の
手順により実行される。
【0079】ノード名を知りたいアプリケーションプロ
セスは、ブロードキャストチャネルに、ノード番号を含
んだノード名問い合わせメッセージを作成してブロード
キャストチャネルに送出する。
【0080】ブロードキャストチャネルからノード名問
い合わせメッセージを受け取った各端末は、当該メッセ
ージ内に書かれたノード番号と、自分のノード番号とを
比較し、一致していたらなら、自分のノード名を含む、
ノード名問い合わせ応答メッセージを作成してブロード
キャストチャネルに送出する。
【0081】ブロードキャストチャネルにより、検索を
開始したアプリケーションプロセスに向けて前記ノード
名問い合わせ応答メッセージが転送され、当該アプリケ
ーションプロセスにノード番号が通知される。
【0082】以上の様な手順にて、本発明の一実施例で
あるATM−LANを構成する各機器は、ブロードキャ
ストチャネルを用いて、サービス提供位置、ノード番
号、ノード名を知る事ができる。
【0083】なお、ブロードキャストチャネル上を転送
されるメッセージを削減する為に、全ての端末が、受け
取るサービス検索応答メッセージ/通信相手検索応答メ
ッセージ/ノード名問合応答メッセージを観察し、提供
されるサービス毎に提供する端末のノード番号を一時記
憶しておく/ノード名毎にノード番号を一時記憶してお
く/ノード番号毎にノード名を一時記憶しておく機能を
持っていてもかまわない。なお、この機能を実現する場
合、あるサービスを提供する端末がサービス検索応答メ
ッセージを送出した後に故障する/あるノード番号を持
つ端末のノード名が通信相手検索応答メッセージ、また
はノード名問合応答メッセージ送出後に変化する、可能
性があるので、注意が必要である。
【0084】次に、コネクション設定プロセスにて実行
されるコネクション設定のステップ204と、それに対
応する、ノード設定プロセス側でのノード設定要求への
応答を行うステップ307について説明する。
【0085】図10に、端末がコネクション設定サービ
スを要求する際に実行される動作の概略を示す。ここで
は、図2に示したATM−LANの内、ノード番号14
の端末1038が、ノード番号15の端末1039に対
するコネクション設定を要求する際の動作の概略が示さ
れている。
【0086】コネクション設定は、コネクション設定を
要求する端末1038の端末設定プロセス10381
が、コネクション設定要求メッセージをブロードキャス
トチャネルを通じてコネクション設定プロセス1032
1に送出することにより開始される(802)。このコ
ネクション設定要求メッセージ中には、コネクション設
定元(発側)端末1038のノード番号(=14)とコ
ネクション設定先(着側)端末1039のノード番号
(=15)が記述されている。ここで、発側端末103
8が着側端末1039のノード番号を知らずに、例えば
ノード名であるとか、提供を受けたいサービスであると
か、といった情報しか持たない場合、前述のサービス検
索メッセージ/通信相手検索メッセージによってノード
番号の通知を受けた後、コネクション設定要求メッセー
ジを送出すれば良い事に注意が必要である。また、コネ
クション設定要求メッセージの中には、コネクション設
定プロセス10321の乗った端末のノード番号も記述
される。該コネクション設定要求メッセージを送出する
ためには、コネクション設定サービスの検索が必要であ
るが、前述のサービス検索を行って、コネクション設定
プロセスの乗った端末のノード番号の通知を受けても良
い。
【0087】コネクション設定要求メッセージを受け取
ると、コネクション設定プロセス10321は、当該メ
ッセージから、発側端末のノード番号と着側端末のノー
ド番号を抽出し、前記構成認識にて得られたATM−L
ANの構成に関するデータベース(DB)801を参照
しながら、まず、どの経路を経由すれば発側端末と着側
端末の間にコネクションの設定を行えるか、解析する。
図10に示した例では、発側端末のノード番号(=1
4)と着側端末のノード番号(=15)とから、ノード
番号=3のノード1023を経由すれば、発側端末と着
側端末の間にコネクションが設定できる事が分かる。
【0088】次にコネクション設定プロセスは、発側端
末から、着側端末まで、コネクションを設定する経路中
のそれぞれの伝送路上に、1)VPI/VCI の空きがあるか、
2)コネクション設定要求メッセージにて要求された帯域
が残っているか、を確認する。図10に示した例では、
発側端末1038とノード番号=14のノード1023
の間の伝送路、及び、着側端末1039とノード番号=
14のノード1023の間の伝送路上にVPI/VCI
の空きがあるか、2)コネクション設定要求メッセージに
て要求された帯域が残っているか、を確認する。これら
通信用資源の空きがあるなら、それぞれの伝送路にVP
/VCリンクを設定する事が可能になり、これらのVP
/VCリンクを経路上のノードにて連結して所望の端末
間にVP/VCコネクションを設定する事が可能にな
る。
【0089】通信用資源に空きが無ければ、コネクショ
ン設定要求元である端末設定プロセス10381に、コ
ネクション設定に失敗した旨の情報の乗ったコネクショ
ン設定終了メッセージを転送する(図示せず)。
【0090】図10には、上述の通信用資源に空きがあ
り、VP/VCコネクションの設定が可能である場合に
ついて図示してある。この場合、コネクション設定プロ
セス10321は、まずそれぞれの伝送路上で使用する
VPI/VCIを決定し、DB801の内容を更新した
後、VP/VCリンクの設定と連結を行わせたいノード
設定プロセス10231にノード設定要求メッセージを
転送する(803)。ノード設定要求メッセージを受け
取ると、ノード設定プロセスは10231は、発側端末
1038との間の伝送路、着側端末1039との間の伝
送路に、コネクション設定プロセスにて決定されたVP
I/VCIを持つVP/VCリンク(811,812,
813,814)を設定する処理を行い(804,80
6,807,809)、これらのVP/VCリンクを連
結する(805,808)。
【0091】それらの処理が終了すると、ノード設定プ
ロセス10231は、ノード設定終了メッセージを送出
し、コネクション設定プロセス10321に当該プロセ
スから要求された作業の終了を通知する(815)。
【0092】ここで、発側端末と着側端末との間の経路
に、複数個のノードがある場合、コネクション設定プロ
セス10321は、それぞれのノードに対して、ノード
設定要求メッセージを順に送り、それぞれのノード上に
あるノード設定プロセスに対してVP/VCリンクの設
定と連結を要求することになるのは言うまでもない。さ
らに、それぞれのノードのノード設定プロセスは、コネ
クション設定プロセス10321から要求された作業を
終了すると、ノード設定終了メッセージにてそのことを
コネクション設定プロセス10321に通知する事も上
述の動作と同じである。
【0093】ところで、ノード設定プロセスの実行する
VP/VCリンクの設定と連結とは、具体的には以下の
ような動作を意味する。
【0094】少なくとも、各ノードは以下の機能を持っ
ている。即ち、それぞれのポートから入力されたVPI
/VCIの値を参照し、そのVPI/VCIの値毎に定
められたポートにセルを転送し、該ポートから出力され
る際の新しいVPI/VCIに書き換える。上述の、ノ
ード設定プロセス10231の実行する、伝送路上での
VP/VCリンクの設定とは、具体的には、上述のノー
ド機能の内、それぞれのポート上で使用するVPI/V
CIについて、当該VPI/VCIを持つセルに対する
処理を指定するテーブルのエントリを確保する事に相当
する。また、ノード設定プロセス10231の実行す
る、VP/VCリンクの連結とは、上記確保したテーブ
ルのエントリに、ノード設定メッセージにより指定され
たポートからポートへと当該VPI/VCIを担って入
力されてきたセルを転送する為の情報と、当該VPI/
VCIを担って入力されてきたセルの送出時の新しいV
PI/VCIと、指定されたポートからポートへとセル
を転送する為の制御情報(これをルーティング情報と呼
ぶ)を、上記確保したテーブルのエントリに記入する事
に相当する。
【0095】ノード1023は、ノード設定プロセス1
0231の設定した情報に従って、それぞれのポートか
ら入力されたセルを、そのセルのVPI/VCIに従っ
て所望のポートへと転送し、当該ポートからの出力時に
指定されたVPI/VCIに書き換える作業を行って、
ATMコネクション上のセル転送を実現する。符号81
0の付いたノード内の構成要素は、上記のATMコネク
ション上のセル転送を実現する機能を表している。
【0096】上述のようなやりとりにより、発側端末と
着側端末の間の経路上の全てのノードで、VP/VCリ
ンクの設定と連結を終了すると、次に、コネクション設
定プロセスは、着側端末1039の端末設定プロセス1
0391に対して、コネクションを設定したことを、コ
ネクション設定通知メッセージを作成し送付することで
通知する(816)。着側端末1039の端末設定プロ
セス10391は、コネクション設定通知メッセージを
受け取ると、着側端末1039のポート上で、当該コネ
クションを扱うための設定を行った後、当該コネクショ
ンを使うプロセスに、当該コネクションの識別子を通知
する。その後、コネクション設定通知確認メッセージを
コネクション設定プロセス10321に送出し、コネク
ションが設定されたことを受け付けた事を通知する(8
19)。
【0097】コネクション設定通知確認メッセージを受
け取ると、コネクション設定プロセス10321は、発
側端末1038の端末設定プロセス10381に、コネ
クション設定が終了したことを、コネクション設定終了
メッセージを作成して通知する(820)。これにて発
側端末から着側端末までのコネクション設定に係る一連
の動作が終了する。なお、コネクション設定終了メッセ
ージ中には、コネクション設定プロセス10321が決
定した、当該メッセージに対応するメッセージにて要求
されたコネクションを識別する識別子が担われている。
端末設定プロセス10381は、当該コネクション設定
終了メッセージを受け取ると、その中の、新たに設定さ
れたコネクションの識別子を取り出し、発側端末のポー
トにおいて当該コネクションを扱う為の設定を行った
後、当該コネクションを使うプロセスに当該識別子を渡
す。
【0098】以上の様な手順にて、本実施例のATM−
LAN上にVP/VCコネクションを設定する事ができ
る。図11に、図10に示した動作の内、プロセス間で
やりとりされるメッセージについて時間軸に沿って並べ
た図を示す。同図で示したメッセージは全てブロードキ
ャストチャネル上を転送される事に注意することが必要
である。
【0099】なお、上述の手順では、発側端末における
コネクション設定は、実際に当該コネクションを使用す
るプロセスではなく、端末設定プロセスを経由して実行
される事としているが、これは、コネクションを使用す
るプロセスが直接コネクション設定プロセス10321
にメッセージを送るような形で実現されていてもかまわ
ない。これは、端末のOSが提供するプロセス間通信機
能によって変化する。また、着側端末において実行され
る、設定されたコネクションを使うプロセスと当該コネ
クションとの連結方法についても、端末のOSが提供す
るプロセス間通信機能に依存して変化する。特に、ブロ
ードキャストチャネルを使って、予め着側端末に対し
て、これから設定するコネクションによって通信を行う
プロセスを起動する事を要求するようなプロトコルとな
っており、コネクション設定通知メッセージに対して応
答するプロセスが、上述の様に、端末設定プロセスでは
なく、当該コネクションを使用するプロセスであっても
構わない。
【0100】次に、コネクション設定プロセスにて実行
されるコネクション解放のステップ205と、それに対
応する、ノード設定プロセス側でのノード設定解放要求
への応答を行うステップ308について説明する。
【0101】図12に、端末がコネクション解放サービ
スを要求する際に実行される動作の概略を示す。ここで
は、図2に示したATM−LANの内、ノード番号14
の端末1038とノード番号15の端末1039との間
に設定されているコネクションを解放する事を要求する
際の動作の概略が示されている。ここでは、図10に示
した手順にて設定されたVP/VCリンク811,81
2,813,814を解放する際の手順について示され
ている。
【0102】コネクション解放は、コネクション解放を
要求する端末1038の端末設定プロセス10381が
コネクション解放要求メッセージをブロードキャストチ
ャネルを通じてコネクション設定プロセス10321に
送出することにより開始される(821)。このコネク
ション解放要求メッセージ中には、解放するコネクショ
ンのコネクションの識別子が記述されている。
【0103】コネクション解放要求メッセージを受け取
ると、コネクション設定プロセス10321は、当該メ
ッセージからコネクションの識別子を抽出し、DB80
1にアクセスして、解放を要求されたコネクションの経
路と当該コネクションを構成するVP/VCリンクに関
する情報を得る。このVP/VCリンクに関する情報を
元に、ノード解放要求メッセージを作成し、当該メッセ
ージを経路上のそれぞれのノード(図12に示した例で
はノード1023のみ)に転送する(822)。
【0104】ノード解放要求メッセージを受け取ると、
ノード設定プロセス10231は、解放するコネクショ
ンを構成するVP/VCリンク811,812,81
3,814の設定を解除する処理を行い(823,82
5,826,828)、またこれらのVP/VCリンク
の連結を解除する(824,827)。
【0105】これらの処理が終了すると、ノード設定プ
ロセス10231は、ノード設定解放終了メッセージを
送出し、コネクション設定プロセス10321に当該プ
ロセスから要求された作業の終了を通知する(82
9)。
【0106】ここで、解放するコネクションの経路が複
数ノードを経由する場合、コネクション設定プロセス1
0321は、それぞれのノードに対して、ノード設定解
放要求メッセージを順に送り、それぞれのノード上にあ
るノード設定プロセスに対してVP/VCリンクの設定
及び連結の解放を要求することになるのは言うまでもな
い。さらに、それぞれのノード上のノード設定プロセス
は、コネクション設定プロセス10321から要求され
た作業を終了すると、ノード設定解放終了メッセージに
てそのことをコネクション設定プロセス10321に通
知するのも上述の動作と同じである。
【0107】上述の様なやりとりにより、解放するコネ
クションの経路上の全てのノードで、VP/VCリンク
の設定と連結の解放を終了すると、次に、コネクション
設定プロセスは、解放するコネクションにて、コネクシ
ョン解放を要求した要求元端末1038と通信していた
対向端末1039に、当該コネクションを解放した事
を、コネクション解放通知メッセージを作成し送付する
事で通知する(830)。対向端末1039の端末設定
プロセス10391は、コネクション解放通知メッセー
ジを受け取ると、対向端末1039のポート上で、当該
コネクションを扱うための設定を解除した後、当該コネ
クションを使っていたプロセスに当該コネクションの解
放を通知する。その後、コネクション解放通知確認メッ
セージをコネクション設定プロセス10321に送出
し、コネクションが解放された事を受け付けた事を通知
する(833)。
【0108】コネクション解放通知確認メッセージを受
け取ると、コネクション設定プロセス10321は、要
求元端末1038の端末設定プロセス10381に、コ
ネクション解放が終了した事を、コネクション解放終了
メッセージを作成して通知する(834)。これにて要
求元端末と対向端末の間のコネクション解放に係る一連
の動作が終了する。なお、コネクション解放終了メッセ
ージ中には、解放されたコネクションを識別する為の識
別子が担われている。端末設定プロセス10381は、
当該コネクション解放終了メッセージを受け取ると、そ
の中の、解放されたコネクションの識別子を取り出し、
要求元端末のポートにおいて当該コネクションを解放す
る為の設定を行った後、当該コネクションをつかってい
たプロセスにコネクションが解放された事を通知する。
【0109】以上の様な手順にて、本発明の一実施例で
あるATM−LAN上に設定されたVP/VCコネクシ
ョンを解放する事ができる。図13に、図12に示した
動作の内、プロセス間でやりとりされるメッセージにつ
いて時間軸に沿って並べた図を示す。同図で示したメッ
セージは全てブロードキャストチャネル上を転送される
事に注意が必要である。
【0110】最後に、ノード設定プロセスにて実行され
る、ノード設定確認要求に対する応答を行うステップ3
09について説明する。
【0111】ノード設定確認要求は、コネクション設定
プロセスが、DB801に記録されている、現在設定し
ているとコネクション設定プロセスが認識しているコネ
クション群と、ノード設定プロセスが現在保持している
VP/VCリンク設定と連結に関する情報を比較し、コ
ネクション設定プロセスがDB801の内容を確認する
ために提供されるサービスである。このサービスは、例
えば、コネクション設定毎に行うとか、予め定められた
一定時間間隔毎に行うとかされる。ノード設定プロセス
/端末設定プロセス/ATM−LAN収容装置設定プロ
セスは、それぞれ、これに対する応答を返す。これは以
下の手順により行われる。
【0112】コネクション設定プロセスは、確認したい
VP/VCリンク設定/連結を指定する情報を含む、ノ
ード設定確認メッセージを作成し、ブロードキャストチ
ャネルを通じて確認を依頼したいプロセスへと転送す
る。
【0113】ノード設定確認メッセージを受け取ったプ
ロセスは、そのメッセージにて指定されるVP/VCリ
ンク設定/連結に関する情報を確認し、その確認状況に
応じてノード設定確認応答メッセージを作成し、ブロー
ドキャストチャネルを通じてコネクション設定プロセス
へと転送する。
【0114】以上の様な手順にて、ノード設定プロセス
は、ノード設定の確認を行う事ができる。
【0115】以上の様なメッセージ群のやりとりを経
て、本発明に係るATM−LANは、当該ATM−LA
Nが収容する端末間にコネクションを設定/解放/管理
するためのプラットフォームを、端末に対して提供す
る。このように、本発明に係るATM−LANでは、端
末上のアプリケーションプロセスが自由にコネクション
を設定できるようにしたため、ATM−LAN自身が持
つ情報処理能力は比較的低いもので構わないというAT
M−LANのコストにとって望ましい性質を持つ。さら
に、コネクションを使用する端末の都合に合わせてコネ
クションを設定できるため、端末から見た場合に、AT
Mインタフェースの自由度が最大になるという、端末上
のネットワーキングを行いたいアプリケーションにとっ
て望ましい性質を持つ。
【0116】次に、以上述べてきた本実施例であるAT
M−LANにおける、コネクション設定プロセス/端末
設定プロセス/ノード設定プロセス/ATM−LAN収
容装置プロセス間の通信を行うためのメッセージのフォ
ーマットについて、詳細に説明する。
【0117】まず、上記各プロセス間でブロードキャス
トチャネルを経由してやりとりされるメッセージの一般
的フォーマットについて説明する。
【0118】図14に、上記各プロセス間でブロードキ
ャストチャネルを経由してやりとりされるメッセージの
一般的フォーマットを示す。同図に示すように、上記各
プロセス間でやりとりされるメッセージは、ATMレイ
ヤのセルに閉じた形をしている。上記各プロセス間での
やりとりにより、主にATMレイヤの機能の設定が行わ
れる事を考えると、ATMレイヤ機能の設定をATMレ
イヤのメッセージで行うという、望ましい形態となって
いる。
【0119】メッセージの最初の5オクテットは、AT
Mセルのヘッダである。
【0120】本実施例におけるATMセルは、いわゆる
UNIセルとなっている。良く知られている様に、CC
ITT標準のI.361によると、UNIセルのヘッダ
は、先頭の4bitがGFCと呼ばれる、ATMレイヤのフ
ロー制御情報を保持するフィールド、次の8bitがVPI
を保持するフィールド、次の16ビットがVCIを保持す
るフィールド、次の3bitがPTIと呼ばれる、セルの種
別等を示すフィールド、次の1ビットがCLPと呼ばれ
る、当該セルを廃棄する際の廃棄優先度を示すフィール
ド、最後の8bitがHECと呼ばれる、ヘッダフィールド
の誤り検出/訂正符号である。
【0121】本実施例によるATM−LANのノードに
おいて、GFCフィールドはトランスペアレントに伝送
される。GFCフィールドによるフロー制御がCCIT
T等で標準化された場合、本実施例であるATM−LA
Nの端末で、GFCフィールドを扱ってフロー制御を行
うようにしても良い。
【0122】本実施例であるATM−LANでは、AT
Mレイヤの設定を行うべくブロードキャストチャネルを
伝送されるセルは、予め定められたVPI/VCIを持
つことで、他の、通常のVP/VCコネクション上のセ
ルと区別される。
【0123】CCITT等の標準化にて、通常のコネク
ションのVPI,VCIは0から順に使用される様にな
っているので、ここで説明している本実施例において
は、VPI/VCIの各ビットが全て1である事によっ
て、ブロードキャストチャネルに属するセルであること
を識別するものとしている。
【0124】次のPTIフィールドは、“000”、す
なわちCCITT標準で言う、”ユーザ情報セル、輻輳
無し、上位ユーザ間表示=0”としている。
【0125】次のCLPフィールドは、本実施例におい
ては全端末ブロードキャスト指定か、隣接ノード分岐指
定かを示す情報としている。0で全端末ブロードキャス
ト指定、1で隣接ノード分岐指定である。なお、このビ
ットは、後で詳細に説明するATM−LANの動作には
使用されないので、トランスペアレントとしてもかまわ
ない。
【0126】最後のHECフィールドは、上述の値から
CCITT標準に従って計算した値を記入する。
【0127】ATMセルの48オクテットの情報部は、
先頭から12オクテットの宛先フィールド、12オクテ
ットの差出元フィールド、1オクテットのメッセージ種
別フィールド、2オクテットのメッセージ番号フィール
ド、20オクテットのメッセージ内容フィールド、1オ
クテットのBIP8フィールドとなっている。
【0128】まず、宛先フィールドについて説明する。
【0129】宛先フィールドには、当該メッセージを送
出する先を示す為の情報が記入されている。該情報は、
10オクテットのノード番号サブフィールドと、2オク
テットのプロセス番号サブフィールドとからなる。ノー
ド番号サブフィールドには、当該メッセージの宛先とな
るノード/端末/ATM−LAN収容装置のノード番号
が、プロセス番号サブフィールドには、そのメッセージ
の宛先となる、ノード番号サブフィールドにて指定され
た機器内部での、サービスを提供するプロセスのプロセ
ス番号がそれぞれ記入される。
【0130】ブロードキャストチャネルからメッセージ
を受け取ったノード/端末/ATM−LAN収容装置
は、このフィールドのノード番号サブフィールドを観察
し、自分の持つノード番号と当該サブフィールドの値が
等しければ、当該メッセージを自分宛であるとして取り
込む。その後、プロセス番号サブフィールドを参照し、
そのメッセージの宛先となるプロセスを決定し、当該プ
ロセスに該メッセージを渡す。なお、本実施例によるA
TM−LANの各機器におけるノード/端末/ATM−
LAN設定プロセスとコネクション設定プロセスのプロ
セス番号は、予め定められた値、例えばノード/端末/
ATM−LAN設定プロセスは「1」でコネクション設
定プロセスは「2」といった値を持っている事が望まし
い。
【0131】また、ノード番号サブフィールドには、以
下の二つの予約された値がある。
【0132】その第1は全てのビットが0である値であ
る。これは隣接ノードでの分岐を指定する為に使用され
る。隣接ノード番号確保のステップを実行する場合は、
隣接ノードのノード番号が分かっていないので、「隣接
ノード宛である」事を示す予約された値が必要になる。
【0133】その第2は全てのビットが1である値であ
る。これは全端末同報を指定する為に使用される。ブロ
ードキャストチャネル内では、全てのメッセージが全て
の端末へと転送されるが、その全ての転送先端末で当該
メッセージを取り込む事を指定するために、この予約さ
れた値は使用される。
【0134】さらに、プロセス番号サブフィールドでは
以下の二つの値が予約されている。その第1の値は、全
てのビットが1である値である。これは、ある端末内
の、ブロードキャストチャネルからメッセージを受け取
る事を意図したプロセス(ノード/端末/ATM−LA
N収容装置設定プロセスや、コネクション設定プロセス
を含む)全てに当該メッセージを渡す必要があることを
表している。これにより、サービス検索を行う事ができ
る。
【0135】その第2の値は、全てのビットが0である
値である。本実施例では、この値には、当該プロセスが
存在しないという意味が割り当てられている。よって、
宛先のプロセス番号としてこの値が出現する事は禁止す
る。
【0136】次に、差し出し元フィールドについて説明
する。
【0137】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したノード/端末/ATM−LAN収容装置のノー
ド番号と、当該ノード番号を持つ機器での、当該メッセ
ージを発効したプロセスのプロセス番号が記入されてい
る。このフィールドを利用して、ノード/端末/ATM
−LAN収容装置は、(1) メッセージを受け取った場合
に当該メッセージを作成した相手を知る、(2) 自分が発
効したメッセージであるか否かを判断する、という動作
を行う。ここで、後者の動作は以下の理由により行われ
る。全端末同報機能が実現されているブロードキャスト
チャネル上では、自分が発効したメッセージも送り返さ
れてくる。自分が発効したメッセージに自分で応答しな
いようにするためである。差出元フィールドも、宛先フ
ィールドと同様、10オクテットのノード番号サブフィ
ールドと2オクテットのプロセス番号サブフィールドと
からなる。さらに、宛先フィールドと同様、ノード番
号、プロセス番号それぞれについて、そのビットが全て
0である値とそのビットが全て1である値は予約されて
いる。これは、それらのノード番号、プロセス番号に特
別な意味があり、それぞれの機器のそれぞれのプロセス
に対してこのようなノード番号やプロセス番号が割り当
てられない事による。
【0138】次に、メッセージ種別フィールドについて
説明する。
【0139】メッセージ種別フィールドには、当該メッ
セージの種別、即ち、隣接ノード番号要求メッセージで
あるか、隣接ノード番号要求応答メッセージであるか、
…を示す情報が記述されている。
【0140】それぞれの具体的な値に付いては後述する
が、メッセージ種別フィールドの最初の1ビットは、0
にて当該メッセージが何らかの処理を要求するものであ
る事を表示し、1にて要求された処理を終了した事を表
示する、ビットである事に注意が必要である。
【0141】次に、メッセージ番号フィールドについて
説明する。
【0142】メッセージ番号フィールドは、セル廃棄等
によるセル抜けによって、何らかの処理を要求した要求
元で、要求元と要求先の間の通信におけるメッセージ抜
けを検出する為に使用されるシーケンス番号の下位16ビ
ットが記入されている。
【0143】ノード/端末/ATM−LAN収容装置
は、ブロードキャストチャネルに送出したメッセージ
で、メッセージ種別フィールドの先頭ビットが0である
ものの個数をカウントしておき、これをシーケンス番号
としている。メッセージをブロードキャストチャネルに
送出する場合、メッセージ種別フィールドの先頭ビット
が0であれば当該メッセージを作成したプロセスにシー
ケンス番号を通知すると共に、当該メッセージの下位16
ビットをメッセージ番号フィールドに記入する。
【0144】当該メッセージを受け取り、当該メッセー
ジで指定された動作を行った後、処理を要求されたプロ
セスは、動作終了を示す、メッセージ種別の先頭1ビッ
トが1である応答メッセージを作成しブロードキャスト
チャネルに送出するが、その際、メッセージ番号フィー
ルドに、この応答メッセージを作成するトリガとなった
メッセージ内のメッセージ番号を記述する。
【0145】動作を要求したプロセスは、この応答メッ
セージ中のメッセージ番号を参照し、この応答メッセー
ジが、どのメッセージに対する応答か認識する。これに
よって、要求元プロセスでの、要求先プロセスの状態の
予測を行う事ができ、必要に応じて再度要求を発効す
る、別の要求を発効する等の動作を行う事が可能にな
る。
【0146】次に、メッセージ内容フィールドについて
説明する。
【0147】メッセージ内容フィールドには、メッセー
ジ種別毎に必要な、メッセージ種別にて要求される動作
のパラメタが記述される。実際のパラメタは、後ほど詳
細に説明する。
【0148】最後に、BIP8フィールドについて説明
する。
【0149】BIP8フィールドには、該メッセージ
(=ATMセル)の情報部の誤り検出を行うための誤り
検出コードが記入されている。本実施例では、計算が比
較的簡単な、BIP8と呼ばれる誤り検出コードを採用
している。比較的サービス範囲の狭いATM−LAN上
のみで定義されるブロードキャストチャネル上を流れる
メッセージであるので、誤り訂正の必要性は薄い。
【0150】以下、個々のメッセージについて、その詳
細なフォーマットを順に説明する。なお、ここでは、A
TMセルのヘッダ部に記述される値、及びBIPフィー
ルドに記述される値は上述の通りなので、宛先フィール
ド、差出元フィールド、メッセージ種別フィールド、メ
ッセージ番号フィールド、メッセージ内容フィールドの
詳細を示すのみに止めてある。
【0151】表1に隣接ノード番号要求メッセージの詳
細なフォーマットを、表2に隣接ノード番号要求応答メ
ッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これら
のメッセージは、前述した様に構成認識に先だって各ノ
ードが隣接機器のノード番号を知るために使用される。
【0152】
【表1】
【0153】
【表2】 まず、隣接ノード番号要求メッセージの詳細なフォーマ
ットを説明する。
【0154】隣接ノード番号要求メッセージの宛先フィ
ールドの、ノード番号サブフィールドは、全てのビット
を0として隣接ノード分岐を指定しておく。各ノード/
端末/ATM−LAN収容装置は、宛先フィールドのノ
ード番号サブフィールドのビットが全て0であるものを
分岐する。プロセス番号サブフィールドは1としてお
き、ノード/端末/ATM−LAN収容装置設定プロセ
スを指定しておく。各ノード/端末/ATM−LAN収
容装置では、プロセス番号サブフィールドに指定された
値のプロセス番号を持つプロセスに当該メッセージを与
えるという動作を行う。
【0155】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在しているノード(本実施例で
は、端末、ATM−LAN収容装置はこのメッセージを
発効しない)のノード番号と、当該メッセージを発効し
たプロセスのプロセス番号とが記述されている。ノード
番号とプロセス番号を組にすることで、本実施例である
ATM−LAN上に存在する全てのプロセスが一意に識
別できる。この意味で、ノード番号とプロセス番号の組
は、プロセスの識別子となる。
【0156】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージが隣接ノード番号要求メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 0000' を記述する。
【0157】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0158】メッセージ内容フィールドには、当該メッ
セージを発効したノードにおいて、当該メッセージを送
出するポートの番号を記述しておく。これは、当該メッ
セージの応答となるメッセージ内に、この情報を記述し
ておくことで、隣接ノードのノード番号をポート毎に区
別できるようにするためである。
【0159】次に、前記隣接ノード番号要求メッセージ
の応答メッセージである、隣接ノード番号要求応答メッ
セージの詳細なフォーマットについて説明する。
【0160】隣接ノード番号要求応答メッセージの宛先
フィールドは、隣接ノード番号要求メッセージと同様、
ノード番号サブフィールドの全てのビットを0として隣
接ノード分岐を指定し、プロセス番号サブフィールドに
はノード設定プロセスを指定しておく。既に、隣接ノー
ド番号要求メッセージの差出元フィールドにて、応答を
返すべきプロセスのノード番号とプロセス番号が通知さ
れているので、このプロセス識別子を宛先フィールドに
書いてもかまわない。しかしながら、後ほど述べる、本
実施例であるATM−LANにおけるブロードキャスト
チャネルの実現法より、宛先フィールドにプロセス識別
子を指定すると、ATM−LAN全体にメッセージが転
送されてしまい、ATM−LAN全体のトラフィック量
が増大するので、ここでは、隣接ノードで分岐すれば良
いメッセージについては、全て隣接ノード分岐指定とし
て送出する方針で設計している。
【0161】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在しているノード(または、端
末、または、ATM−LAN収容装置)のノード番号
と、当該メッセージを発効したプロセスのプロセス番
号、即ち当該メッセージを発効したプロセスの識別子が
記述されている。このメッセージを受け取るプロセス
は、このフィールドを参照することで、隣接ノードのノ
ード番号を知る事ができる。
【0162】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージが隣接ノード番号要求応答メッセージである事を示
す値、本実施例においては'1000 0000' を記述する。
【0163】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0164】メッセージ内容フィールドには、対応する
隣接ノード番号要求メッセージ中のメッセージ内容フィ
ールドに記述されていたポート番号を記述しておく。こ
れにより、当該メッセージに対応する隣接ノード番号要
求メッセージを発効したノード側では、自ノードのポー
トXには、ノード番号Yの機器が接続されている、とい
った情報を得られることになる。さらに、宛先フィール
ドが隣接ノード分岐指定となっているので、念のため、
当該メッセージに対応するメッセージを発効したノード
のノード番号も記述しておく。
【0165】表3に構成吸い上げ要求メッセージの詳細
なフォーマットを、表4に構成吸い上げ要求応答メッセ
ージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これらのメ
ッセージは、前述した様にコネクション設定プロセスで
の構成認識に使用される。
【0166】
【表3】
【0167】
【表4】 まず、構成吸い上げ要求メッセージの詳細なフォーマッ
トを説明する。
【0168】構成吸い上げ要求メッセージの宛先フィー
ルドの内、ノード番号サブフィールドは、全てのビット
を1として全端末同報を指定しておく。各ノード/端末
/ATM−LAN収容装置は、ノード番号サブフィール
ドのビットが全て1であるものについては全て取り込
む。また、プロセス番号サブフィールドは、当該メッセ
ージに応答を返す前提の、ノード設定プロセス(また
は、端末設定プロセス、または、ATM−LAN設定プ
ロセス)の番号である1を記述しておく。
【0169】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在している機器(本実施例では、
このメッセージはコネクション設定プロセスが発効し、
該コネクション設定プロセスは端末上に存在するので、
具体的には端末である)のノード番号と、当該メッセー
ジを発効したプロセスのプロセス番号、すなわち当該メ
ッセージを発効したプロセスの識別子が記述されてい
る。
【0170】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージが構成吸い上げ要求メッセージである事を示す値、
本実施例においては'0000 0001' を記述する。
【0171】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0172】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには有意情報は記述されていない。どの様な値を記入
して送出しても構わないが、例えば全てのビットを0と
して送出される。
【0173】なお、ATM−LAN内のトラフィック量
を削減する目的で、構成要求をATM−LANの一部に
ついて行う場合には、宛先フィールドのノード番号サブ
フィールドに、構成情報を吸い上げたいノード(また
は、端末、またはATM−LAN収容装置)のノード番
号を記入できるようにしてもかまわない。この場合は宛
先フィールドで指定されたノード番号を持つ機器にのみ
このメッセージが転送される事になる。この形式のメッ
セージは、コネクション設定プロセスに、ATM−LA
N内の存在を認識していないノード番号を持つ機器に対
してコネクション設定要求が発生した場合、等に使用さ
れる。さらに、この形式のメッセージの場合は、メッセ
ージ内容フィールドに、吸い上げたいポートの番号を指
定する様にしても良い。ポート番号を指定できるように
する場合は、ポート番号を指定するか、または全ポート
を指定しているか、区別できると便利である。この為
に、ポート番号の全てのビットが1である事で、全ポー
トを指定している事としても良い。
【0174】次に、前記構成吸い上げ要求メッセージの
応答メッセージである、構成吸い上げ要求応答メッセー
ジの詳細なフォーマットについて説明する。
【0175】構成吸い上げ要求応答メッセージの宛先フ
ィールドは、対応する構成吸い上げ要求メッセージの差
出元フィールドの内容を記述する。これにて、処理の要
求元へとこのメッセージを転送する事が可能になる。
【0176】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在しているノード(または、端
末、または、ATM−LAN収容装置)のノード番号
と、当該メッセージを発効したプロセスのプロセス番
号、即ち当該メッセージを発効したプロセスの識別子が
記述されている。このメッセージを受け取るプロセス
は、このフィールドを参照することで、このメッセージ
発効元のノード番号を知る事ができる。
【0177】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージが構成吸い上げ要求応答応答メッセージである事を
示す値、本実施例においては'1000 0001' を記述する。
【0178】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0179】メッセージ内容フィールドには、このメッ
セージが構成を示す機器のポート番号と、そのポートの
種別情報、さらにそのポートによって接続される隣接機
器のノード番号からなる。
【0180】構成吸い上げ要求メッセージの応答である
構成吸い上げ要求応答メッセージは、指定された機器が
収容しているポート毎にひとつづつ送出される。この
為、メッセージ内容フィールドに、当該メッセージが構
成を示すポートのポート番号が記述されている。
【0181】また、種別情報とは、具体的には以下の様
なものであっても良い。
【0182】図15に本実施例であるATM−LANに
おける種別情報の望ましい形態を示す。
【0183】種別情報8オクテットのうち、4オクテッ
トはベンダ(機器製造業者)において使用される。内2
オクテットをベンダの識別を行うベンダ識別子、残りの
2オクテットをベンダ内での当該ポートの型番を示す型
番識別子として使用する。
【0184】ベンダ識別子と型番識別子によって、当該
ポートの機種を知る事ができる。このベンダ識別子と型
番識別子をキーとして、以下説明する情報で表示する範
囲外の情報(例えばコピーコネクション設定の可否)の
検索が可能なデータベースをコネクション設定プロセス
が持つ事で、よりきめ細かい制御を行う事が可能にな
る。
【0185】残りの4オクテットで、ATMレイヤのコ
ネクションを管理するための基本的な情報が表示され
る。
【0186】最初の4ビットで、ATM−LANを構成
する機器の種別(ノード、または、端末、または、AT
M−LAN収容装置)が表示される。
【0187】次の4ビットで、該ポートの持つインタフ
ェース点における、コネクション監視の種類が示され
る。インタフェース点で、機器側から外部にセル流を送
出する方向である、送信送出点、および、インタフェー
ス点で、外部から機器側にセル流を入力する方向である
受信入力点、それぞれについて、ポリシング、シェイピ
ングが行われる可能性がある。このフィールドは、これ
らをそれぞれ独立したビットで表示する。
【0188】次の1ビットは、米国BellcoreのTechinca
l Advisory,TA-NWT-001110,"Broadband ISDN Switching
System Generic Requirements",Issue 1,August 1992
に示されている、VPとVCの同時スイッチングが可能
か否かを示すビットである。本実施例であるATM−L
ANでは、コネクションはVCとして提供される事を基
本としている。よって、このビットは、本実施例である
ATM−LANで、VPの処理、即ちVP交換も実行で
きるか否かを示すビットとなっている。
【0189】次の3ビットは、VPI8ビットの内、実
際の処理に関わるVPIのビット数を示し、その次の4
ビットで、VCI16ビットの内、実際の処理に関わる
VCIのビット数を示す。入力されたセルのVPI/V
CIは、当該セルが属するコネクションを識別するため
に何らかの処理を施されるが、これらのビットでその処
理の有効範囲を示している。
【0190】最後の2オクテットは、当該ポートの物理
レイヤの速度で、ATMセルを伝送できる容量を、64
Kbpsの倍数で示すフィールドである。
【0191】以上述べてきた様に、構成認識の操作によ
って、コネクション設定プロセスは、ノード番号Aの機
器がATM−LANに存在し、その種別はBで、そのポ
ートCの隣接機器のノード番号がD、そのポートの速度
はDで、…といった情報を得る事ができる。コネクショ
ン設定プロセスは、これらの情報を元にデータベースを
作成し該データベースを参照しながら、コネクション設
定可否を判定する事になる。
【0192】表5にサービス検索メッセージの詳細なフ
ォーマットを、表6にサービス検索応答メッセージの詳
細なフォーマットをそれぞれ示す。これらのメッセージ
は、前述した様にATM−LAN上で提供されている種
々のネットワークサービス(コネクション設定を含む)
のサービス提供先の検索に使用される。
【0193】
【表5】
【0194】
【表6】 まず、サービス検索メッセージの詳細なフォーマットを
説明する。
【0195】サービス検索メッセージの宛先フィールド
は、ノード番号サブフィールド、プロセス番号サブフィ
ールドと共に、全てのビットを1として全端末同報を指
定しておく。各ノード/端末/ATM−LAN収容装置
は、このメッセージを取り込み、ブロードキャストチャ
ネルとメッセージをやりとりする全てのプロセスに当該
メッセージを渡す事になる。
【0196】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在している機器(本実施例では、
このメッセージは主に端末が発効する事を想定してい
る)のノード番号と、当該メッセージを発効したプロセ
スのプロセス番号、すなわち当該メッセージを発効した
プロセスの識別子が記述されている。
【0197】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがサービス検索メッセージである事を示す値、本実
施例においては'0000 0010' を記述する。
【0198】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0199】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには検索したいサービスの識別子(20オクテット)
が記述される。このメッセージを受け取ったプロセス
は、自分が提供しているサービスのサービス識別番号
と、メッセージ内のサービス識別番号を比較し、もし一
致していたなら後述のサービス検索応答メッセージを作
成して送出する。
【0200】ここで、サービス識別番号は、例えば、先
頭8オクテットが提供ベンダを示すベンダ情報で、次の
4オクテットがベンダ内プログラム識別子、次の4オク
テットがバージョン、残り4オクテットがサービス毎に
規定された識別子、といったものであっても良い。さら
に、これらそれぞれのサブフィールドの全てのビットを
1とすることで、そのサブフィールドの情報を検索の対
象外とするようにしても良い。この機構を導入すると、
例えば、ベンダAがプログラム名B、バージョンCとし
て提供しているサービスの識別子Dのサービスの提供先
を検索することも、ベンダ、プログラム名、バージョン
は無視してサービスの識別子Dを持つ物だけ検索するこ
とも、可能になる。
【0201】次に、サービス検索メッセージの応答メッ
セージである、サービス検索応答メッセージの詳細なフ
ォーマットについて説明する。
【0202】サービス検索応答メッセージの宛先フィー
ルドは、対応するサービス検索メッセージの差出元フィ
ールドの内容を記述する。これにて、処理の要求元へと
このメッセージを転送する事が可能になる。
【0203】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在しているノード(または、端
末、または、ATM−LAN収容装置)のノード番号
と、当該メッセージを発効したプロセスのプロセス番
号、即ち当該メッセージを発効したプロセスの識別子が
記述されている。このメッセージを受け取るプロセス
は、このフィールドを参照することで、このメッセージ
発効元のノード番号、プロセス番号を知る事ができる。
【0204】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがサービス検索応答応答メッセージである事を示す
値、本実施例においては'1000 0010' を記述する。
【0205】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0206】メッセージ内容フィールドには、当該メッ
セージを作成したプロセスの持つサービス識別番号を記
述しておく。
【0207】これらのメッセージを使用する事で、ノー
ド番号Aの機器上のプロセス番号BのプロセスがATM
−LANでサービス識別番号Cのサービスを提供してい
る、事を、ATM−LAN上の全てのプロセスが知る事
ができる枠組みを提供可能になる。
【0208】表7にコネクション設定要求メッセージの
詳細なフォーマットを、表8にコネクション設定終了メ
ッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これら
のメッセージは、前述した様にATM−LAN上のプロ
セスがコネクション設定プロセスにコネクション設定の
要求を行うために使用される。
【0209】
【表7】
【0210】
【表8】 まず、コネクション設定要求メッセージの詳細なフォー
マットを説明する。
【0211】コネクション設定要求メッセージの宛先フ
ィールドは、コネクション設定を要求する先のプロセス
(即ちコネクション設定プロセス)の識別子(ノード番
号、プロセス番号)である。コネクション設定を要求す
るプロセスがコネクション設定プロセスの位置を知らな
い場合、前述のサービス検索を行って知ることが可能で
ある事に注意が必要である。
【0212】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在している機器(本実施例では、
このメッセージは主に端末が発効する事を想定してい
る)のノード番号と、当該メッセージを発効したプロセ
スのプロセス番号、すなわち当該メッセージを発効した
プロセスの識別子が記述されている。以降、説明の為、
このメッセージを発効したプロセスを発側のプロセスと
呼ぶ。
【0213】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション設定要求メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 0011' を記述する。
【0214】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0215】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには、発側のプロセスが通信を行いたい相手を指定す
る為の情報が記述される。
【0216】最初のサブフィールドには、通信を行いた
い相手、これを以降説明の為着側と記述する、を指定す
るノード番号とプロセス番号を記述する。
【0217】通信を行いたい相手の指定法としては、プ
ロセスを指定するか、機器のみ指定するかの2種類に対
応する。プロセスを指定する場合は、ノード番号とプロ
セス番号の組でプロセスの識別子となる。一方、機器を
指定する場合は、ノード番号とプロセス番号の組の内、
ノード番号は通信を行いたい機器の持つノード番号を、
プロセス番号は全てのビットを0とする。機器を指定す
る場合は、これから設定するコネクションを扱う着側の
プロセスが、コネクション設定要求メッセージ発効時に
は起動されていない可能性がある。プロセス番号の全ビ
ットが0、にてこの事を表現する。
【0218】次のサブフィールドには、設定するコネク
ションの種別を示す情報を記述する。このコネクション
の種別とは、例えばVP/VCの識別、要求帯域を保証
するか否か、といった事をパラメタとして規定される。
次のサブフィールドには、コネクションIDが記述され
る。
【0219】本実施例によるATM−LANの端末上に
おいて、コネクションは、ノード番号、コネクションI
Dの組によって一意に識別される事を想定している。こ
のため、コネクションIDとして当該コネクションのV
PI/VCIを使用するのが便利である。本実施例にお
いては、VPI/VCIの割当はコネクション設定プロ
セスが行う。このため、一般的にはコネクション設定要
求メッセージを送出する時には、発側プロセスはコネク
ションIDとなるVPI/VCIを知らない。この場
合、このコネクションIDは全ビット0として送出す
る。
【0220】発側プロセスが、コネクションIDである
VPI/VCIを知っている場合もある。即ち、既に設
定されているコネクションに、着側機器もしくはプロセ
スまでコピー用の枝を付加する場合である。この場合
は、このフィールドに、既に設定されているコネクショ
ンで、コピー用の枝を付加するものの識別子であるVP
I/VCIを記述する。なお、コピーコネクションにお
ける着側は、該コピーコネクションにより分配サービス
を行われている情報の発生源となっている端末を意味す
るものとする。メッセージ内容フィールドに着側ノード
番号が指定されており、このコネクションIDと組とす
ることでATM−LAN内のコピーコネクションの識別
が可能である。
【0221】ここで、コネクションを識別するための情
報としてノード番号、コネクションIDの組を考えたの
は、本実施例のATM−LANを構成するノードではコ
スト削減を目的に機能を限定する為に、コネクション設
定を要求しない事を前提としている事を意味している。
ノードが要求する通信は、全てブロードキャストチャネ
ル経由にて行われる。なお、端末装置が複数個ATM−
LANとの接続ポートを持っている場合、それぞれの接
続ポート毎にノード番号を付与する事にて対応する。ノ
ードがコネクション設定を要求することも考えられる
が、この場合は、ノード番号、コネクションIDの他に
ポート番号も必要となり、コネクションを識別するため
に必要な情報が増大する。
【0222】次のサブフィールドには、コネクションが
要求する帯域を記述する。これには4オクテットとって
あるが、例えば平均帯域とピーク帯域をそれぞれ64k
bpsの倍数にて表す数値が記入されていても良い。
【0223】次に、コネクション設定要求メッセージの
応答メッセージである、コネクション設定終了メッセー
ジの詳細なフォーマットについて説明する。
【0224】コネクション設定終了メッセージの宛先フ
ィールドは、対応するコネクション設定要求メッセージ
の差出元フィールドの内容を記述する。これにて、処理
の要求元プロセスへとこのメッセージを転送する事が可
能になる。
【0225】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在している端末のノード番号と、
当該メッセージを発効したプロセスのプロセス番号、即
ち当該メッセージを発効したプロセスの識別子、具体的
にはコネクション設定プロセスの識別子が記述されてい
る。
【0226】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション設定終了メッセージである事を示す
値、本実施例においては'1000 0011' を記述する。
【0227】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0228】メッセージ内容フィールドには、以下の情
報が記述される。
【0229】その第1のサブフィールドには、設定を終
了したコネクションによる通信相手(=着側)のプロセ
スの識別子、即ちノード番号とプロセス番号とが記述さ
れている。
【0230】ここで、ノード番号に、対応するコネクシ
ョン設定要求メッセージ内に記述されていた値が書かれ
ていたなら、コネクション設定に成功した事を示し、ノ
ード番号の全てのビットが0であるなら、例えば着側プ
ロセスの起動に失敗した等、着側がコネクションを受け
取れない状態である、すなわちnot ready であることに
てコネクション設定が拒絶された事を示すことにしてい
る。
【0231】後で述べる様に、着側にコネクション設定
が通知されると、着側端末では、当該コネクションを扱
うプロセスを起動し(もしくは起動されているプロセス
中から当該コネクションを扱うプロセスを決定し)、前
記当該コネクションを扱うコネクションを準備する動作
を行う。その結果として正常にコネクションが設定され
たなら、このプロセス番号には、存在するプロセスのプ
ロセス番号が設定される事になる。
【0232】メッセージ内容フィールドの第2のサブフ
ィールドには、正常にコネクションが設定されたなら、
対応するコネクション設定要求メッセージ内に記述され
ていたコネクション種別が記述されている。なお、コネ
クション種別が合わない、例えばVP交換がサポートさ
れていないATM−LANにおいてVP交換を要求し
た、等でコネクション設定が拒絶された場合は、このサ
ブフィールドの値は全ビット0となっている。
【0233】次のサブフィールドには、コネクションI
DであるVPI/VCIが記述されている。新規にコネ
クションを設定する場合で、正常にコネクションが設定
された場合は、コネクション設定プロセスによって割り
当てられたVPI/VCIが記述されている。コピーコ
ネクションの枝を追加した場合は、対応するコネクショ
ン設定要求メッセージ中のコネクションIDが記述され
ている。なお、通信経路上でVPI/VCIの割当に失
敗した為にコネクション設定が拒絶された場合は、この
サブフィールドの全てのビットが0となっている。
【0234】次のサブフィールドには、正常にコネクシ
ョンが設定された場合は、対応するコネクション設定要
求メッセージ内のコネクション要求帯域が記述されてい
る。コネクションを設定する経路上で容量不足の為にコ
ネクション設定が拒絶された場合は、このサブフィール
ドの全てのビットが0となっている。
【0235】なお、新規にコネクションを設定した結果
割り当てられたVPI/VCIに発側が何らかの原因で
対応出来ない場合は、このメッセージを受け取った後、
当該コネクションを解放する処理を行ってもかまわな
い。
【0236】表9にコネクション設定通知メッセージの
詳細なフォーマットを、表10にコネクション設定通知
確認メッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。
これらのメッセージは、前述した様にコネクション設定
プロセスが発側プロセスの要求に従ってコネクションを
設定したことを着側機器もしくはプロセスに通知する為
に使用される。
【0237】
【表9】
【0238】
【表10】 まず、コネクション設定通知メッセージの詳細なフォー
マットを説明する。
【0239】コネクション設定通知メッセージの宛先フ
ィールドは、コネクションが設定された事を通知するプ
ロセス(着側プロセス)の識別子(ノード番号、プロセ
ス番号)である。なお、コピーコネクションにおける着
側は、該コピーコネクションにより分配サービスを行わ
れている情報の発生源となっている端末を意味するもの
とする。
【0240】発側プロセスが、設定要求したコネクショ
ンの着側のノード番号のみ指定し、プロセス番号を指定
しなかった場合は、ここのプロセス番号は全てのビット
が0となっている。
【0241】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちコネクション設定プロ
セスの識別子が記述されている。
【0242】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション設定通知メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 0100' を記述する。
【0243】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0244】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには、以下の情報が記述される。
【0245】その第1のサブフィールドには、着側のプ
ロセスが通信を行う相手となる発側プロセスの識別子が
記述される。
【0246】次のサブフィールドには、設定されたコネ
クションのコネクション種別が記述される。
【0247】次のサブフィールドには、設定を通知され
ているコネクションを、着側にて識別するためのコネク
ションID、即ち当該コネクションのVPI/VCIが
記述される。
【0248】次のサブフィールドには、設定を通知され
ているコネクションが使用する帯域が記述されている。
コネクション設定が通知された機器では、必要に応じ
て、このパラメタを使用してシェイピングを行う事があ
る。
【0249】次に、コネクション設定通知メッセージの
応答メッセージである、コネクション設定通知確認メッ
セージの詳細なフォーマットについて説明する。
【0250】コネクション設定通知確認メッセージの宛
先フィールドは、対応するコネクション設定通知メッセ
ージの差出元フィールドの内容を記述する。これにて、
処理の要求元プロセス、即ちコネクション設定プロセス
へとこのメッセージを転送する事が可能になる。
【0251】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子が記述される。プロセスの識
別子は、ノード番号とプロセス番号とからなる。ノード
番号には、当該メッセージを発効したノードのノード番
号が記述されるが、プロセス番号には、コネクション通
知メッセージの内容によって異なった値を持つ。
【0252】このメッセージに書かれるプロセス番号に
ついて説明するために、コネクション設定通知メッセー
ジを受け取った端末の動作を説明する。
【0253】コネクション設定通知メッセージを受け取
った端末は、以下の動作を行う。
【0254】まず、コネクション設定通知メッセージに
て、該コネクションを扱うプロセスが指定されていた場
合について説明する。この場合は、指定されたプロセス
に当該コネクションの設定を通知すると共に、当該プロ
セスに当該コネクションを接続する処理を行う。この場
合、差出元フィールドには、コネクション設定通知メッ
セージにて指定されたプロセスのプロセス番号が記述さ
れる。
【0255】一方、コネクション設定通知メッセージに
て、該コネクションを扱うプロセスが指定されていない
場合は、まず、当該コネクションを接続する、機能とし
て発側プロセスとの通信を行い、発側プロセスの要求に
従った機能を持つプロセスへと変化できる、汎用プロセ
スを起動し、当該コネクションを接続する。この場合
の、差出元フィールドに記述されるのは、この汎用プロ
セスのプロセス番号である。汎用プロセスは、発側プロ
セスと通信を行い、自分が発側プロセスに要求されてい
る機能を知り、その機能を持つプロセスへと変化する。
この汎用プロセスは、例えば、UNIXと呼ばれるOS
における、rshと呼ばれる、リモートのホストにて指
定したコマンドを実行するという機能を持つコマンドを
実現するのと同じ様な方法で実現できる事は言うまでも
ない。
【0256】このフィールドの全てのビットが0で返さ
れた場合、着側端末にて、指定されたプロセスが見あた
らない、であるとか、メモリ不足により汎用プロセスが
起動できないといった状態、即ちコネクションの設定を
許容できない状態、not ready 状態にてコネクション設
定が拒絶された事を示す。
【0257】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション設定通知確認メッセージである事を
示す値、本実施例においては'1000 0100' を記述する。
【0258】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0259】メッセージ内容フィールドには、コネクシ
ョン設定が着側で認められた場合、対応するコネクショ
ン設定通知メッセージのメッセージ内容フィールドと同
じ内容が記述される。コネクション設定が認められない
場合、表10に示すようにその内容を書き換えて設定拒
絶の理由を表示する。
【0260】コネクション種別サブフィールドは、設定
されたコネクションの種別を端末が扱えない事によりコ
ネクション設定を拒絶する場合、全てのビットを0とす
る。コネクションIDサブフィールドは、設定されたコ
ネクションの識別子が端末のポートで扱えない事により
コネクション設定を拒絶する場合、全てのビットを0と
する。
【0261】コネクション設定帯域は、設定されたコネ
クションの帯域を端末が扱えない事によりコネクション
設定を拒絶する場合、全てのビットを0とする。
【0262】表11にノード設定要求メッセージの詳細
なフォーマットを、表12にノード設定終了メッセージ
の詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これらのメッセ
ージは、前述した様にコネクション設定プロセスが発側
プロセスの要求に従ってVP/VCリンクの設定並びに
連結を行う事を必要なノードに要求する為に使用され
る。
【0263】
【表11】
【0264】
【表12】 まず、ノード設定要求メッセージの詳細なフォーマット
を説明する。
【0265】ノード設定要求メッセージの宛先フィール
ドは、VP/VCリンクの設定並びに連結を行う事を要
求するノードのノード番号と、当該ノードのノード設定
プロセスのプロセス番号(=1)が記述される。
【0266】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちコネクション設定プロ
セスの識別子が記述されている。
【0267】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定要求メッセージである事を示す値、本
実施例においては'0000 0101' を記述する。
【0268】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0269】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには以下の情報が記述される。
【0270】その第1のサブフィールドには、設定を要
求しようとしているVP/VCリンクの内、発側のプロ
セスに近い方が設定されるポート(入ポート)のポート
番号(入ポート番号)が記述される。
【0271】次のサブフィールドには、入ポート上に設
定されるVP/VCリンクの識別子、即ちVPI/VC
Iの値が記述される。これを入VPI/VCI値と呼
ぶ。
【0272】次のサブフィールドには、設定を要求しよ
うとしているVP/VCリンクの内、着側のプロセスに
近い方が設定されるポート(出ポート)のポート番号
(出ポート番号)が記述される。
【0273】次のサブフィールドには、出ポート上に設
定されるVP/VCリンクの識別子、即ちVPI/VC
Iの値が記述される。これを出VPI/VCI値と呼
ぶ。
【0274】ここで、CCITTでの標準化によると、
VP/VCコネクションを設定する場合は、あるVP/
VCコネクションを設定したならば、必ず同じVPI/
VCI値で上記コネクションとセル流の流れる方向の正
反対のVP/VCコネクションを設定する事が求められ
ている事に注意が必要である。この、ノード設定要求メ
ッセージは、必ずセル流の流れる向きが正反対のVP/
VCコネクションが対になっている事を利用し、ブロー
ドキャストチャネル上でのメッセージ数を削減する意図
で設計されている。
【0275】即ち、ひとつのVP/VCコネクションを
設定したなら必ず反対方向のVP/VCコネクションを
設定することとすれば、VP/VCコネクションの構成
要素であるVP/VCリンクの設定も、図16に示す様
にセルの流れる方向が反対である二つのVP/VCリン
ク、VP/VCリンク対として扱う事ができる。VP/
VCリンク対に与えられる識別子は、必ず同じVPI/
VCIで上り/下りのVP/VCリンクを設定するので
あれば、このVPI/VCIが使用できる。
【0276】上述の、入VPI/VCI値は、入ポート
のインタフェース点に対して入力されるセルが担ってい
るVPI/VCI値として使用され、さらに、入ポート
のインタフェース点に向けて出力されるセルが担ってい
るVPI/VCI値としても使用される。同様に、出V
PI/VCI値は、出ポートのインタフェース点に対し
て入力されるセルが担っているVPI/VCI値として
使用され、また、出ポートのインタフェース点に向けて
出力されるセルが担っているVPI/VCI値としても
使用される。
【0277】なお、入VPI/VCIのVCIの全ての
ビットを0にすることで、入ポート上にVPリンク対
を、出VPI/VCIのVCIの全てのビットを0にす
ることで、出ポート上にVPリンク対を、それぞれ設定
する事を示す。
【0278】ノード設定要求メッセージのメッセージ内
容フィールドの最後のサブフィールドには、設定しよう
としているVP/VCリンクの帯域が設定される。必要
ならば、この値を使って、ポリシングを行う。ポリシン
グ操作不要の場合は、このサブフィールドの全てのビッ
トを0とする。
【0279】ここで、ポリシング操作に限定したのは、
ATM−LANの各ポートにおいて、端末を収容すると
されているものの、受信入力点にのみポリシング機能が
あることを仮定していることによる。例えば、公衆網と
のインタフェース点を収容する場合、送信出力点におい
てシェイピング、受信入力点においてポリシングを行う
事も考えられるが、この場合にはポリシングパラメタの
他にシェイピングパラメタも必要になる。さらに、上り
VCと下りVCの容量が違う場合も考えられる。この場
合にはそれぞれの容量を独立して指定できる事が必要に
なる。
【0280】なお、メッセージ数削減を目的に、このメ
ッセージはVP/VCリンク対を設定するために設計さ
れているが、例えば、上り/下りのVP/VCリンクの
容量を異なる物としたい、等の要求の為、VP/VCリ
ンク毎に設定できるようにする事も可能である。この場
合は、入ポート/出ポートの定義を、ひとつのVP/V
Cコネクション上に属するセルが入力されるポートを入
ポート、出力されるセルを出ポートと変化させれば良
い。明かな様に、VP/VCリンク対を設定するノード
設定要求メッセージと、VP/VCリンクを設定するノ
ード設定要求メッセージを、メッセージ種別で区別する
様にして、本実施例であるATM−LANで、設定する
コネクションの性質に従って、VP/VCリンク対か、
VP/VCリンクか、を選択して設定可能とすることも
できる。
【0281】次に、ノード設定要求メッセージの応答メ
ッセージである、ノード設定終了メッセージの詳細なフ
ォーマットについて説明する。
【0282】ノード設定終了メッセージの宛先フィール
ドは、対応するノード設定要求メッセージの差出元フィ
ールド、すなわちコネクション設定プロセスの識別子を
記述する。これにて、処理の要求元プロセス、即ちコネ
クション設定プロセスへとこのメッセージを転送する事
が可能になる。
【0283】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセス、すなわち、当該メッセージに対応す
るメッセージにてノード設定を要求されたノード設定プ
ロセスの識別子が記述される。
【0284】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定終了メッセージである事を示す値、本
実施例においては'1000 0101' を記述する。
【0285】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0286】メッセージ内容フィールドには、ノード設
定が認められた場合、対応するノード設定メッセージの
メッセージ内容フィールドと同じ内容が記述される。コ
ネクション設定が認められない場合、表12に示すよう
に、その内容を書き換えて、設定拒絶の理由を表示す
る。
【0287】入VPI/VCI値サブフィールドは、指
定されたVPI/VCIをノードのポートが扱えない事
により設定を拒絶する場合、全てのビットを0とする。
【0288】同様に出VPI/VCI値サブフィールド
は、指定されたVPI/VCIを扱えない事により設定
を拒絶する場合、全てのビットを0とする。
【0289】また、コネクション設定帯域サブフィール
ドは、指定された帯域の値がポリシングによる監視が不
能(機能が無い事、ポリシング不要と要求された事を含
む)を、全てのビットを0とすることで表示する。な
お、この場合は、上述の入ポート番号、入VPI/VC
I値、出ポート番号、出VPI/VCI値による設定は
(これらの値に問題がないかぎり)実行される。
【0290】表13にコネクション解放要求メッセージ
の詳細なフォーマットを、表14にコネクション解放終
了メッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。こ
れらのメッセージは、前述した様にATM−LAN上の
プロセスがコネクション設定プロセスにコネクション解
放の要求を行うために使用される。
【0291】
【表13】
【0292】
【表14】 まず、コネクション解放要求メッセージの詳細なフォー
マットを説明する。
【0293】コネクション解放要求メッセージの宛先フ
ィールドは、コネクション解放を要求する先のプロセス
(即ちコネクション設定プロセス)の識別子(ノード番
号、プロセス番号)である。コネクション解放を要求す
るプロセスが、これを知らない場合は、前述のサービス
検索にて知る事が可能である。
【0294】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスが存在している機器(本実施例では、
このメッセージは主に端末が発効する事を想定してい
る)のノード番号と、当該メッセージを発効したプロセ
スのプロセス番号、すなわち当該メッセージを発効した
プロセスの識別子が記述されている。以降、説明の為、
このメッセージを発効した端末を要求元の端末、プロセ
スを要求元のプロセスと呼ぶ。
【0295】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション解放要求メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 0110' を記述する。
【0296】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0297】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには、要求元のプロセスが通信を行っている相手を指
定する為の情報が記述される。
【0298】最初のサブフィールドには、通信を行なっ
ている相手、これを以降説明の為対向側と記述する、を
指定するノード番号とプロセス番号を記述する。
【0299】次のサブフィールドには、解放したいコネ
クションのコネクションID(VPI/VCI)が記述
される。
【0300】なお、コピーコネクションにおける対向側
は、該コピーコネクションにより分配サービスを行われ
ている情報の発生源となっている端末を意味するものと
する。コピーコネクションの解放は、情報の発生源とな
っている端末から要求元端末への枝のみに対して実行さ
れる。
【0301】次に、コネクション解放要求メッセージの
応答メッセージである、コネクション解放終了メッセー
ジの詳細なフォーマットについて説明する。
【0302】コネクション解放終了メッセージの宛先フ
ィールドは、対応するコネクション解放要求メッセージ
の差出元フィールドの内容を記述する。これにて、処理
の要求元プロセスへとこのメッセージを転送する事が可
能になる。
【0303】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちノード番号と、プロセ
ス番号、具体的にはコネクション設定プロセスの識別子
が記述されている。
【0304】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション解放終了メッセージである事を示す
値、本実施例においては'1000 0110' を記述する。
【0305】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0306】メッセージ内容フィールドには、以下の情
報が記述される。すなわち、メッセージ内容フィールド
の第1のサブフィールドには、解放したコネクションに
よる通信相手(=対向側)のプロセスの識別子、即ちノ
ード番号とプロセス番号が記述されている。メッセージ
内容フィールドの第2のサブフィールドには、正常にコ
ネクションが解放されたなら、対応するコネクション設
定要求メッセージ内に記述されていたコネクションID
(VPI/VCI)が記述されている。なお、指定した
コネクションが設定されていない、通信路上のノードが
未応答等でコネクション解放が異常終了した場合は、こ
のサブフィールドの値は全ビット0となっている。
【0307】表15にコネクション解放通知メッセージ
の詳細なフォーマットを、表16にコネクション解放通
知確認メッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示
す。これらのメッセージは、前述した様にコネクション
設定プロセスが要求元プロセスの要求に従ってコネクシ
ョンを解放したことを対向側機器もしくはプロセスに通
知する為に使用される。
【0308】
【表15】
【0309】
【表16】 まず、コネクション解放通知メッセージの詳細なフォー
マットを説明する。
【0310】コネクション設定通知メッセージの宛先フ
ィールドは、コネクションが解放された事を通知するプ
ロセス(対向側プロセス)の識別子(ノード番号、プロ
セス番号)である。
【0311】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちコネクション設定プロ
セスの識別子が記述されている。
【0312】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション解放通知メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 0111' を記述する。
【0313】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0314】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには、以下の情報が記述される。
【0315】その第1のサブフィールドには、要求元プ
ロセスの識別子(即ちノード番号とプロセス番号)が記
述される。
【0316】次のサブフィールドには、解放を通知され
ているコネクションを、対向側にて識別するためのコネ
クションID、即ち当該コネクションのVPI/VCI
が記述される。
【0317】次に、コネクション解放通知メッセージの
応答メッセージである、コネクション解放通知確認メッ
セージの詳細なフォーマットについて説明する。
【0318】コネクション解放通知確認メッセージの宛
先フィールドは、対応するコネクション解放通知メッセ
ージの差出元フィールドの内容(コネクション設定プロ
セスの識別子)を記述する。これにて、処理の要求元プ
ロセス、即ちコネクション設定プロセスへとこのメッセ
ージを転送する事が可能になる。
【0319】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセス、即ち対向側プロセスの識別子が記述
される。
【0320】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがコネクション解放通知確認メッセージである事を
示す値、本実施例においては'1000 0111' を記述する。
【0321】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0322】メッセージ内容フィールドには、対応する
コネクション解放通知メッセージのメッセージ内容フィ
ールドと同じ内容が記述される。
【0323】表17にノード設定解放要求メッセージの
詳細なフォーマットを、表18にノード設定解放終了メ
ッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これら
のメッセージは、前述した様にコネクション設定プロセ
スが要求元プロセスの要求に従ってVP/VCリンクの
設定/連結の解放を行う事を必要なノードに要求する為
に使用される。
【0324】
【表17】
【0325】
【表18】 まず、ノード設定解放要求メッセージの詳細なフォーマ
ットを説明する。
【0326】ノード設定解放要求メッセージの宛先フィ
ールドは、VP/VCリンクの設定/連結の解放を行う
事を要求するノードのノード番号と、当該ノードのノー
ド設定プロセスのプロセス番号(=1)が記述される。
【0327】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちコネクション設定プロ
セスの識別子が記述されている。
【0328】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定解放要求メッセージである事を示す
値、本実施例においては'0000 1000' を記述する。
【0329】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0330】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには、以下の情報が記述される。その第1のサブフィ
ールドには、設定の解放を要求しようとしているVP/
VCリンク対の内、要求元のプロセスに近い方が設定さ
れているポート(入ポート)のポート番号(入ポート番
号)が記述される。
【0331】次のサブフィールドには、入ポート上に設
定されていて、解放を要求するVP/VCリンク対の識
別子、即ちVPI/VCIの値が記述される。これを入
VPI/VCI値と呼ぶ。
【0332】次のサブフィールドには、設定の解放を要
求しようとしているVP/VCリンク対の内、着側のプ
ロセスに近い方が設定されているポート(出ポート)の
ポート番号(出ポート番号)が記述される。
【0333】次のサブフィールドには、出ポート上に設
定されていて、解放を要求するVP/VCリンク対の識
別子、即ちVPI/VCIの値が記述される。これを出
VPI/VCI値と呼ぶ。
【0334】次に、ノード設定解放要求メッセージの応
答メッセージである、ノード設定解放終了メッセージの
詳細なフォーマットについて説明する。
【0335】ノード設定解放終了メッセージの宛先フィ
ールドは、対応するノード設定解放要求メッセージの差
出元フィールド、すなわちコネクション設定プロセスの
識別子を記述する。これにて、処理の要求元プロセス、
即ちコネクション設定プロセスへとこのメッセージを転
送する事が可能になる。
【0336】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセス、すなわち、当該メッセージに対応す
るメッセージにてノード設定の解放を要求されたノード
設定プロセスの識別子が記述される。
【0337】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定解放終了メッセージである事を示す
値、本実施例においては'1000 1000' を記述する。
【0338】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0339】メッセージ内容フィールドには、ノード設
定の解放が正常に終了した場合、対応するノード設定メ
ッセージのメッセージ内容フィールドと同じ内容が記述
される。ノード設定の解放が異常終了した場合、表18
に示すようにその内容を書き換えて設定拒絶の理由を表
示する。
【0340】入VPI/VCI値サブフィールドは、指
定されたVPI/VCIを識別子とするVP/VCリン
ク対が設定されていない事による異常終了の場合、全て
のビットを0とする。
【0341】同様に出VPI/VCI値サブフィールド
は、指定されたVPI/VCIを識別子とするVP/V
Cリンク対が設定されていない事による異常終了の場
合、全てのビットを0とする。
【0342】表19にノード設定確認メッセージの詳細
なフォーマットを、表20にノード設定確認応答メッセ
ージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これらのメ
ッセージは、前述した様にコネクション設定プロセスが
認識しているコネクション設定状況と、各ノードセッテ
イプロセスが保持しているコネクション設定状況との比
較が必要な場合に使用される。
【0343】
【表19】
【0344】
【表20】 まず、ノード設定確認メッセージの詳細なフォーマット
を説明する。
【0345】ノード設定確認メッセージの宛先フィール
ドは、VP/VCリンクの設定並びに連結の設定の様子
を確認する事を要求するノードのノード番号と、当該ノ
ードのノード設定プロセスのプロセス番号(=1)が記
述される。
【0346】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセスの識別子、即ちコネクション設定プロ
セスの識別子が記述されている。
【0347】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定確認メッセージである事を示す値、本
実施例においては'0000 1001' を記述する。
【0348】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、発効元ノードで
のメッセージ通番の下位2オクテットであるシーケンス
番号を記述しておく。
【0349】このメッセージのメッセージ内容フィール
ドには以下の情報が記述される。
【0350】その第1のサブフィールドには、設定を確
認しようとしているVP/VCリンク対の設定/連結の
内、指定したポート(これを確認要求が入ってくるポー
トという意味で入ポートと呼ぶ)のポート番号(入ポー
ト番号)が記述される。
【0351】次のサブフィールドには、入ポート上で、
連結を確認したいVP/VCリンク対の識別子、入VP
I/VCI値が記述される。
【0352】このメッセージを受け取ったノードは、指
定されたポートの指定されたVP/VCリンク対につい
て、それが連結されているVP/VCリンク対の設定さ
れているポート(これを確認要求が出ていくポートとい
う意味で出ポートと呼ぶ)のポート番号(出ポート番
号)、当該VP/VCリンク対の識別子、出VPI/V
CIを検索する作業を行い、ノード設定確認応答メッセ
ージを作成し送出する。
【0353】ノード設定確認応答メッセージの宛先フィ
ールドは、対応するノード設定確認メッセージの差出元
フィールド、すなわちコネクション設定プロセスの識別
子を記述する。これにて、処理の要求元プロセス、即ち
コネクション設定プロセスへとこのメッセージを転送す
る事が可能になる。
【0354】差出元フィールドには、当該メッセージを
発効したプロセス、すなわち、当該メッセージに対応す
るメッセージにてノード設定の確認を要求されたノード
設定プロセスの識別子が記述される。
【0355】メッセージ種別フィールドには、該メッセ
ージがノード設定確認応答メッセージである事を示す
値、本実施例においては'1000 1001' を記述する。
【0356】メッセージ番号フィールドには、上述の様
に、メッセージ抜けを検出する目的で、対応するメッセ
ージのメッセージ番号フィールドの内容を記述してお
く。
【0357】メッセージ内容フィールドには、ノード設
定確認メッセージにて指定されたVP/VCリンク対の
設定と連結を示す情報が記述される。具体的には、以下
の情報が記述される。
【0358】その第1のサブフィールドには、入ポート
番号が、第2のサブフィールドには入ポート番号が、そ
れぞれ記述される。
【0359】また、第3のサブフィールドには、入ポー
ト番号にて指定されたVP/VCリンク対が連結された
VP/VCリンク対の探索から得られた出ポート番号
が、第4のサブフィールドには出VPI/VCI値が、
それぞれ記述される。
【0360】最後のサブフィールドには、これらのVP
/VCリンク対が、ポリシング/シェイピングを受けて
いる場合、その監視帯域を表すパラメータが記述され
る。
【0361】なお、入VPI/VCI値サブフィールド
の全てのビットを0とすることで、指定された入VPI
/VCI値にVP/VCリンク対が設定されていない事
を示す。
【0362】また、出ポート番号サブフィールドの全ビ
ットを1とすることで、指定されたVP/VCリンク対
をルーティングする出ポートが指定されていない事を示
す。さらに、出VPI/VCI値サブフィールドの全ビ
ットを0とする事で、指定されたVP/VCリンク対に
連結されたリンク対のVPI/VCIが設定されていな
い事を示す。
【0363】また、コネクション設定帯域サブフィール
ドの全ビットを1とすることで、ポリシング/シェイピ
ングによる監視を行っていない事を示す。
【0364】なお、ノード設定確認メッセージにて入V
PI/VCI値をVCI=0として、VPリンク対の連
結を調べようとした場合、当該VPリンク対に複数のV
Cリンク対が連結されている事がある。この場合には、
ノード設定確認応答メッセージを複数作成し送出して、
当該VPリンク対に連結されたVCリンク対を一つずつ
提示する事により対応する。
【0365】表21に通信相手検索メッセージの詳細な
フォーマットを、表22に通信相手検索応答メッセージ
の詳細なフォーマットをそれぞれ示す。これは、表5に
示したサービス検索メッセージ、表6に示したサービス
検索応答メッセージと同様のフォーマットを持つ。違い
は、通信相手検索メッセージの宛先のプロセス番号にノ
ード/端末/ATM−LAN収容装置設定プロセスのプ
ロセス番号(=1)を設定している事、メッセージ種別
フィールドをそれぞれのメッセージの種別を表す数値に
する事、メッセージ内容フィールドに検索するノード名
を記述すること、である。
【0366】
【表21】
【0367】
【表22】 通信相手検索メッセージは、ATM−LAN上のノード
/端末/ATM−LAN収容装置設定プロセスに渡され
る。これらのプロセスがノード名とノード番号のマッピ
ング機能を持つと仮定しており、これらのプロセスの
内、該メッセージ内に記述されたノード名を持つものが
通信相手検索応答メッセージを作成し、送出する。な
お、端末のノード名はハードディスク装置に、ノード/
ATM−LAN収容装置のノード名は不揮発性RAMに
保持されているものとしても良い。
【0368】表23にノード名問い合わせメッセージの
詳細なフォーマットを、表24にノード名問い合わせ応
答メッセージの詳細なフォーマットをそれぞれ示す。こ
れは、表21に示した通信相手検索メッセージ、表22
に示した通信相手検索応答メッセージにて行われる処理
の反対の処理を行うもので、メッセージフォーマットも
それに対応して変化している。
【0369】
【表23】
【0370】
【表24】 以上で、本実施例において仮定されている、ブロードキ
ャストチャネル上でのメッセージのフォーマットに関す
る説明を終わる。
【0371】なお、以上述べたメッセージの他に、本実
施例であるATM−LANのノード/ATM−LAN収
容装置に対して、端末からノード名を設定できるような
メッセージを別途定義すると便利である。
【0372】また、端末上のコネクション設定プロセス
から、各ノード/端末のポートの物理レイヤの状態を監
視する様なメッセージを定義しても構わない。しかしな
がら、ここでは以下の理由によりこのようなメッセージ
を定義するのは見送った。
【0373】上に述べた様に、本実施例では、ブロード
キャストチャネルは、各ノード/端末/ATM−LAN
収容装置間の伝送路の伝送帯域の一部を利用して提供さ
れる。この為、上述の様なメッセージを、監視する対象
であるブロードキャストチャネルで転送しても、あまり
実効的な意味がない。このため、ここでは、このような
メッセージを持たず、一つの伝送路を挟むプロセス間で
の、隣接ノード番号確保のステップにて物理レイヤ監視
を兼ねる事としている。
【0374】また、上述の説明の様に、本実施例である
ATM−LANが収容する端末には、ATM−LANと
の接続の為のポートからメッセージを受け取るプロセス
が複数個存在している事がある。
【0375】この状況を図17に示す。同図には、図2
の端末1031、即ちコネクション設定プロセスの乗っ
た端末上で、さらに当該端末上のユーザが記述するアプ
リケーションプロセスの為にポートを経由して通信を行
うコネクションを設定した状況を模式的に示してある。
【0376】同図に示すように、一つのポート上にブロ
ードキャストチャネルと、新たに設定されたコネクショ
ンが混在する事になる。本実施例であるATM−LAN
においては、上で述べたように、ブロードキャストチャ
ネルとその他のコネクションは、セルのVPI/VCI
を用いて識別される。即ち、図17に示した状況で、ブ
ロードキャストチャネルと新たに設定されたコネクショ
ンとはVPI/VCIで識別される。
【0377】一方、ブロードキャストチャネル上のメッ
セージは、端末設定プロセス、コネクション設定プロセ
スに転送される。また、ユーザが記述するアプリケーシ
ョンプロセスも、例えばブロードキャストチャネル上で
のサービス検索等の対象となる様、ブロードキャストチ
ャネル上のメッセージを必要とするかも知れない。
【0378】よって、ここに何らかのブロードキャスト
チャネル上のメッセージを各プロセスに振り分ける機能
が必要になる。この振り分け機能は、上述の様に、宛先
フィールドのプロセス番号サブフィールドの値によっ
て、ブロードキャストチャネルと情報をやりとりする全
てのプロセスにメッセージを渡すか、指定されたプロセ
スのみにメッセージを渡すか、を選択する機能が必要に
なる。
【0379】なお、ブロードキャストチャネルへの複数
プロセスからのメッセージ送出は、一般的なワークステ
ーションではプロセッサが一つであることから、OSに
おけるプロセススケジューリングにまかせていれば自動
的にメッセージが合流されて出力されることになるので
大きな問題にはならない。
【0380】さらに、本実施例において、マルチベンダ
性を確保するために本質的に標準化が必要であるメッセ
ージは、隣接ノード番号要求メッセージと隣接ノード番
号要求応答メッセージ、構成吸い上げ要求メッセージと
と構成吸い上げ要求応答メッセージ、サービス検索メッ
セージとサービス検索応答メッセージ、ノード設定要求
メッセージとノード設定終了メッセージ、ノード設定解
放要求メッセージとノード設定解放終了メッセージ、ノ
ード設定確認メッセージとノード設定確認応答メッセー
ジであり、その他のメッセージ、特に、あるプロセスが
コネクション設定プロセスにコネクション設定/解放を
要求するメッセージについては、ここで述べたメッセー
ジ以外のメッセージも使用可能である事に注意が必要で
ある。例えば、コネクション設定プロセスは、構成認識
終了後、全ての端末に対してメタシグナリングパスをノ
ード設定メッセージにて設定しておき、以降はCCIT
T標準に則ったシグナリングプロトコルにてコネクショ
ンを設定する事にしても良い。さらにまた、以上で述べ
たメッセージにて使用しなかったメッセージ種別フィー
ルドの値をメタシグナリング用に予約し、メッセージ内
容フィールド上にメタシグナリング用メッセージを伝達
できるプロトコルを規定する事で、上記メタシグナリン
グパスをブロードキャストチャネルで代用する事も可能
である。コネクション設定プロセスが端末(例えばワー
クステーション)に乗っている事を想定しているため、
コネクション設定の為のプロトコルをユーザが自由に選
択可能であることが、本実施例であるATM−LANの
最も大きな特徴となっている。さらに、本実施例である
ATM−LANの大きな特徴であるブロードキャストバ
スを使用し、いままで述べてきたメッセージにて使用し
なかったメッセージ種別フィールドの値を予約すると、
該ATM−LAN上に乗ったプロセス間の同期操作も容
易である事に注意が必要である。
【0381】次に、本実施例であるATM−LANにお
いて、その大きな特徴をなすATMセルのブロードキャ
ストチャネルの実現法について、詳細に説明する。
【0382】明らかに、今まで述べてきたメッセージを
扱うためには、ブロードキャストチャネルが以下の機能
を持つ必要がある。即ち、本実施例であるATM−LA
Nは、電源投入直後から、コネクション設定プロセス等
の助けを借りずに、該ATM−LANを構成している全
ての機器に、VPI/VCIの全てのビットが1である
ことでブロードキャストチャネルに属していると指定さ
れたセルを、該セルをブロードキャストチャネルに送出
した機器を除いて、ただ一回だけ転送する、という機能
である。
【0383】この機能は、従来技術によるATM−LA
Nでは実現されていなかった。従来技術によるATM−
LANはこの機能を持たないので、ATM−LANを構
成するノード上にコネクションを設定しなければ何も通
信を行うことが出来ない。この為、(ATM−LANに
てインタコネクションを行う事を想定している端末は、
ワークステーションという比較的能力の高い計算資源で
ありながら)コネクションを設定する制御主体をATM
−LANのノード上から動かす事ができず、コネクショ
ン設定機能という複雑な処理をノードで実行せざるを得
なかった。この結果として、回りに計算能力が高く、か
つ該計算能力を他人に貸せる能力を持つ端末、即ちワー
クステーションを配置されながら、ノードに比較的コス
トの高い計算機(一般的には端末と同じワークステーシ
ョンを流用)を接続する必要が生じ、これがコスト高を
招いていた。
【0384】本実施例であるATM−LANの特徴とな
っているブロードキャストチャネルは、この欠点を解決
する目的で導入されている。
【0385】また、本発明のATM−LANでは、端末
側に自由にコネクション設定機能を実現できるので、ア
プリケーションが自由にコネクションを設定する事も可
能であり、結果としてアプリケーションソフトが外部に
仮定する環境条件を限定する事が出来るという、アプリ
ケーションのネットワーキングにとって望ましい性質を
ATM−LANに提供する事も可能になる。
【0386】本実施例であるATM−LANでは、”電
源投入直後から、ブロードキャストチャネル上の一つの
セルをただ一回、当該セルを送出した機器を除く機器に
転送する”、事を実現するために、ノードの接続方法を
限定している。即ち、ATM−LANでは、ループを持
たないトポロジにて、ノードを接続する事としている。
ノードの接続方法としてループを持たないトポロジを採
用すれば、その物理的接続法より、ATM−LAN内に
スパニングツリーを電源投入直後から定義するのは容易
で、結果として該スパニングツリーを利用した、電源投
入直後から動作を開始するブロードキャストチャネルが
容易に実現可能となる。
【0387】ループを持たないトポロジとして良く知ら
れている物にはバス構造、ツリー構造等があるが、本実
施例においては、ネットワーク全体のトラフィックがた
だ一つの伝送路に集中する事のない、ツリー構造を採用
している。
【0388】図18、図19に、本実施例のATM−L
ANを構成する各機器がブロードキャストチャネルに送
出されたセルが該ATM−LAN内を転送される様子を
示す。同図には、図2に示した構成のATM−LANの
内、ATM−LAN収容装置1011、ノード番号1の
ノード1021、ノード番号2のノード1022、ノー
ド番号3のノード1023、ノード番号14の端末10
38、ノード番号15の端末1039上での転送の様子
を示してある。
【0389】ツリー構造を用いたアルゴリズムを説明す
る場合、ルート、リーフという用語を使用するのが一般
的である。良く知られている様に、ルートとは、ツリー
構造の根の部分であり、また、リーフとは、ツリー構造
の葉の部分である。図18、図19では、リーフとはA
TM−LAN収容装置設定プロセス10111、ノード
設定プロセス10211、10221、10231、端
末設定プロセス10381、10391、ブロードキャ
ストチャネルを用いて通信を行う端末設定プロセスやそ
れ以外の端末上のプロセス1607、1608の事であ
り、またルートとはおおまかに言うと、ATM−LAN
収容装置1011となっている。正確なルートの位置は
以下の説明にて明らかになる。一般的慣習に従い、ここ
でもルート、リーフという用語を用いてブロードキャス
トチャネル上のセルの転送法を説明する。
【0390】まず、図18について詳細に説明する。図
18には、ブロードキャストチャネル上のセルが一旦合
流されるステップについて詳細に示されている。
【0391】本実施例であるATM−LANに収容され
る端末は、ブロードキャストチャネル上に送出するセル
(以下ブロードキャストセルと略記)を、該ブロードキ
ャストチャネルを用いて通信を行うプロセスから集めて
きて、合流して送出する、という操作を行っている。図
1においては、端末1038上のブロードキャストチャ
ネルを用いて通信を行うプロセス、10381と160
7は、端末1038上の合流機能1605に、ブロード
キャストセルを渡す。合流機能1605は、渡されたブ
ロードキャストセルを合流して送出する(1611と符
号の付いた矢印)。同様に、端末1039上では、合流
機能1606が、各プロセスから渡されたブロードキャ
ストセルを合流し送出する(1612と符号の付いた矢
印)。
【0392】ここで、端末上の合流機能は既に説明を行
った様に、端末を制御するOSにおける、マルチプロセ
ス環境作成の為のプロセススイッチングにて容易に実現
ができる事に注意が必要である。
【0393】また、本実施例であるATM−LANを構
成するノードでは、リーフ側から入力される、ブロード
キャストセルを合流してルート側へと送出する操作を行
っている。ルート側へと送出するブロードキャストセル
には、該ノードが持っている、ノード設定プロセスとい
う一つのリーフが送出するブロードキャストセルも合流
される。図18においては、ノード1023では、端末
1038の送出したブロードキャストセル1611、端
末1039の送出したブロードキャストセル1612、
他のリーフ側から入力されるブロードキャストセル16
13、と、ノード設定プロセス10231から送出され
るブロードキャストセルとを、合流機能1604にて合
流し、送出する(1615と符号の付いた矢印)。同様
の動作を、ノード1022の合流機能1603、ノード
1602の合流機能1602も行っている。
【0394】ノード上の合流機能の、本実施例における
実現手段については、後で詳細に説明する。
【0395】さらに、本実施例であるATM−LANの
構成要素であるATM−LAN収容装置では、ノード1
616から渡された、リーフ側から送出されたブロード
キャストセル1616に、自分の持つリーフであるAT
M−LAN収容装置設定プロセス10111が送出する
ブロードキャストセルを、合流機能1601にて合流
し、送出している(1607と符号の付いた矢印)。本
実施例であるATM−LANの、ブロードキャストチャ
ネルのルートとは、正確には1607と符号の付いた矢
印である。なお、ATM−LAN収容装置内の合流機能
1601の構成は後で詳細に説明する。
【0396】以上の操作により、1607と符号の付い
た矢印で示される、合流機能1601から送出されるブ
ロードキャストセルの流れには、本実施例であるATM
−LAN上の、ブロードキャストチャネルを用いる全プ
ロセスが送出したブロードキャストセルが含まれてい
る、即ちブロードキャストセルが全て合流できる事は明
かである。引き続き、該合流されたブロードキャストセ
ルを、各リーフへと転送する事で、ブロードキャストチ
ャネルの動作が実現される。
【0397】図19により、合流されたブロードキャス
トセルを全リーフへと転送する操作について詳細に説明
する。図19には、図2に示したATM−LANの内の
図18と同じ範囲について説明がなされている。
【0398】合流されたブロードキャストセル(160
7)は、まず、ATM−LAN収容装置1011内部の
コピー機能1601にてコピーされ、外部に送出される
(符号1709の付いた矢印)と共に、ブロードキャス
トチャネルのリーフであるATM−LAN収容装置設定
プロセス10111に渡される。この際、ブロードキャ
ストセルの情報部内の宛先フィールドを参照して、当該
セルがATM−LAN収容装置設定プロセスに渡される
もののみ、フィルタリングを行ってから渡すようにする
と、不要のセルが該プロセスに渡されないので該プロセ
スの実行効率が向上する事は言うまでもない。また、こ
のフィルタリングでは、差出元フィールドを参照し、該
メッセージが該ATM−LAN収容装置設定プロセスが
送出したもので無い事を確認して該プロセスに渡す事も
可能である。これにより、自分の送出したメッセージを
自分が受信する事を避ける事ができる。
【0399】ATM−LAN収容装置1011内の合流
機能1601から送出されたブロードキャストセルは、
ノード1021のコピー機能1702に入力される。コ
ピー機能1702は、該入力されたブロードキャストセ
ルをリーフ側にコピーしながら送出する(符号171
0、1711の付いた矢印)と共に、ブロードキャスト
チャネルのリーフであるノード設定プロセス10211
に渡される。この際、上述と同様、ブロードキャストセ
ルの情報部内の宛先/差出元フィールドを参照して、当
該セルが該ノード設定プロセスに渡されるもののみ、フ
ィルタリングを行う事も可能である。
【0400】以下、同様に、各ノード1022、102
3のコピー機能1703、1704は、ルート側から入
力されたブロードキャストセル(1710、1711と
符号の付いた矢印)をリーフ側にコピーして送出(符号
1712、1713、1714、1715、1716)
すると共に、それぞれが持つ、ブロードキャストチャネ
ルのリーフであるノード設定プロセス10221、10
231に渡す。
【0401】端末1038、1039には、振り分け機
能1075、1076があり、渡されたブロードキャス
トセルを、前述の様に、必要なプロセスに、必要ならば
コピーして、渡す操作を行っている。
【0402】以上の動作にて、ブロードキャストチャネ
ルのリーフである全プロセスに、ブロードキャストチャ
ネル上のセルが転送される事になる。
【0403】次に、前述の様にATM−LAN全体で動
作するために必要な各ノードの動作を図20を参照しな
がら説明する。
【0404】図20には、一つのノード内部でのブロー
ドキャストセルの転送方法について示してある。図20
には、ポート1、ポート2、ポート3がブロードキャス
トチャネルのリーフ側、ポート4、ポート5がブロード
キャストチャネルのルート側に接続されている場合につ
いて示してある。前述したようにツリー構造の場合、ル
ート近辺にトラフィックが集中し易いので、ルート近辺
のノードではルート側に向けて複数本の伝送路を設ける
事ができるようになっている。図20には、この状況を
示している。
【0405】各ノードの各ポートには、当該ポートがリ
ーフ側に接続されているか、ルート側に接続されている
かを示す情報が付けられている。この情報は、該ノード
を設置する際に、ユーザが、機械式スイッチにて設定す
る。
【0406】リーフ側であると指示されたポートから入
力されたブロードキャストセルと、ノード設定プロセス
が送出するブロードキャストセルは、一旦合流され、ル
ート側であると指示されたポートのうちの一つを選択し
て出力される。
【0407】一方、ルート側であると指示されたポート
のうちの一つから入力されたブロードキャストセルは、
リーフ側の全てのポートに向けてコピーされて出力され
ると共に、ノード設定プロセスに対しても与えられる。
【0408】以上の動作を全てのノードが行う事にによ
り、ATM−LAN全体にブロードキャストチャネルを
設定する事が可能になる。
【0409】ここで、ルート側から入力されたブロード
キャストセルをノード設定プロセスに渡すとき、該セル
が該ノード設定プロセスに向けて送出されたもののみを
渡すようにするアドレスフィルタ機能を持っておくと、
不必要なブロードキャストセルによってノード設定プロ
セスのスループットを低下させる事が無い。
【0410】また、ルート側と指示された複数のポート
から、リーフ側から入力されたブロードキャストセルを
送出する/ブロードキャストセルを受け取ってリーフ側
へと転送するポートを選択するのは、前記、ノード側で
あるか、リーフ側であるかが設定された機械式スイッチ
の状態を、ノード設定プロセスが電源ON時/定期的に
読みとって選択する/再選択する、という様な形で行わ
れても良い。さらに、この選択されたルート側ポートか
ら入力されるデータから抽出されるクロックに、ノード
装置が同期をとることによって、ATM−LAN全体の
網同期を確立する様にしても良い。この機能は、ノード
設定プロセスが、自分の乗ったノードの機械式スイッチ
に設定された情報のみを使用して行う事ができるので、
この様な方法をとっても、電源入力直後からブロードキ
ャストチャネルを動作させる事が可能である事は言うま
でもない。
【0411】さらに、ATM−LAN収容装置に接続さ
れない、孤立したATM−LANの場合、前記機械式ス
イッチの状態が全てリーフ側であるノードは、自分がブ
ロードキャストチャネルのルートであると認識し、全て
のポートから入力されたブロードキャストセルを一旦合
流し、その後全てのポートへと出力する、といった事を
行ってもかまわない。この場合の網同期は、自分がルー
トであると認識するノードが発生するクロックに対して
ATM−LAN内部のノードが従属する形になる。
【0412】なお、ユーザが機械式スイッチの設定を誤
ると、ブロードキャストチャネルが途中で切れたり、ブ
ロードキャストセルがループし、多数コピーされてしま
うといった事態が発生する。これを防ぐためには、それ
ぞれのポートの接続される方向、即ちリーフ側である
か、ルート側であるか、を固定する事が考えられるが、
この場合はノードの使用形態が固定されてしまうため、
望ましくない。
【0413】また、ブロードキャストセルを一旦ブロー
ドキャストチャネルのルートにて合流し、そこからコピ
ーしてゆくアルゴリズムを採用したので、ブロードキャ
ストチャネルのルートに何らかの故障が発生すると、A
TM−LAN全体にその影響が波及する。
【0414】本実施例のATM−LANを信頼性の要求
されるアプリケーションに適用する場合、この性質は許
容しがたいものになる可能性がある。これを避けるに
は、例えば図21に示すようにATM−LANのノード
装置を2重化し、端末をそれぞれのATM−LANに2
重帰属させる様な構成をとっても良い。この場合、同図
に示すようにATM−LAN収容装置も2重化し、それ
ぞれを上位のネットワークの別のノードに接続するよう
にすると、なお望ましい。
【0415】次に、本実施例によるATM−LANの構
成要素であるノードの構成を詳細に説明する。
【0416】図22に、ノードの構成を示す。ここで示
したノードの構成は、本発明者らが特開平4−1004
51にて提案したATM交換システムの構成を簡略化
し、本発明に特有のブロードキャストチャネルを追加し
た構成となっている。同図において、2001−1〜2
001−nは隣接ノードからのセル流を受け取り、以下
に述べる処理を施してATMスイッチ2003に与える
受信側の回線INF、2002−1〜2002−nはA
TMスイッチ2003から与えられるセル流を受け取
り、以下に述べる処理を施して隣接ノードへと与える送
信側の回線INF、2003は、受信側の回線INF2
001−1〜2001−nからセル流を受け取り、それ
ぞれのセルを所望の送信側の回線INF2002−1〜
2002−nへと転送するATMスイッチ、2004
は、受信側の回線INF2001−1〜2001−nか
ら分岐されてくるブロードキャストチャネルに属するセ
ルを集線し、マイクロプロセッサ2008や送信側の回
線INF2002−1〜2002−nに転送するブロー
ドキャストバス、2005は、ブロードキャストバス2
004上にタイムスロットを定義することで、マイクロ
プロセッサ2008と受信側の回線INF2001−1
〜2001−nの一つに該ブロードキャストバス200
4にセルを送出する権利を与えるタイムスロット作成機
能、2006は、ブロードキャストバス2004上のセ
ル流の内、宛先ノード番号フィールドの値が全端末同報
指定、隣接ノード分岐指示、または自分のノード番号と
等しい値を持つセルで、後述する条件を満たしたセル
を、マイクロプロセッサ2008側へととりこむ第1の
アドレスフィルタ、2007は、マイクロプロセッサ2
008が作成したセルを一旦保持し、タイムスロット作
成機能2005によりブロードキャストバス2004に
送出する権利が与えられたなら、前記保持しているセル
の一つをブロードキャストバスへと送出する第1のセル
FIFO、2008は、ブロードキャストバス2004
から入力されるセルにより指示される動作を、受信側の
回線INF2001−1〜2001−n、送信側の回線
INF2002−1〜2002−n、ATMスイッチ2
003の監視制御を行うことで実行する、即ちノード設
定プロセスを実行するマイクロプロセッサ、2009
は、マイクロプロセッサ2008の動作の為の作業領域
に使用されるRAM、2010は、マイクロプロセッサ
2008の動作の為のプログラムを保持しておく為に使
用されるROM、2011は、第1のアドレスフィルタ
2006や、マイクロプロセッサ2008の指示に従
い、第1のアドレスフィルタ2006がマイクロプロセ
ッサ2008側にとりこんだセルをRAM2009へ
と、またマイクロプロセッサ2008がRAM2009
上に作成したセルを第1のセルFIFOへと、それぞれ
転送するDMAC(Direct Memory Access Controller)
、20011は、受信側の回線INFで、隣接ノード
からのビット列を受け取り、該ビット列に対して、ビッ
ト同期、フレーム同期、セル同期という処理を行う事
で、該ビット列からセル流を再生する機能を持つ受信側
の物理レイヤ機能、20012は、受信側の物理レイヤ
機能20011からセル流を受け取り、当該セル流中の
各セルのVPI/VCIを解析し、送信側の回線INF
2002−1〜2002−nの中から当該セルを転送す
るものを選択し、当該セルを転送する回線側の回線IN
F2002−1〜2002−nに向けて、ATMスイッ
チ2003に該セルを転送させる指示情報であるルーテ
ィングタグを付加すると共に、当該セルの出力時のVP
I/VCIへと入力時のセルのVPI/VCIフィール
ドを書き換えて送出する機能を持つルーティングタグ付
加機能、20013は、ルーティングタグ付加機能20
012が送出するセル流を受け取り、当該セル流の中の
セルで、例えば、VPI、VCIが全て1である事で当
該セルがブロードキャストチャネルに属している事が示
されているならブロードキャストバス2004に向け
て、そうでないセルはATMスイッチ2003に向け
て、転送する機能を持つ第2のアドレスフィルタ、20
014は、第2のアドレスフィルタ20013から送出
されたセルを受け取って一旦保持し、タイムスロット作
成機能2005によってブロードキャストバス2004
への送出権が与えられたなら当該セルをブロードキャス
トバスへと送出する第2のセルFIFO、20021
は、ブロードキャストバス2004上に乗せられたセル
の内、後述する条件を満たすセルを取り込み、ATMス
イッチ2003からのセル流中に挿入し出力するセル挿
入機能、20022は、セル挿入機能20021からの
セル流を受け取り、ルーティングタグ付加機能2001
2にて付加されたルーティングタグを削除し出力する、
ルーティングタグ削除機能、20023は、ルーティン
グタグ削除機能から出力されるセル流を受け取り、セル
のHECフィールドの計算と書換を行い、フレーム構造
に出力する送信側の物理レイヤ機能、である。
【0417】次に、このノードの動作を詳細に説明す
る。ある回線INFの入力側から入力されたビット列
は、物理レイヤ機能(受信側)20011を通り、ビッ
ト同期/フレーム同期/セル同期がとられた後、セル流
としてルーティングタグ付加機能20012に入力され
る。ルーティングタグ付加機能20012では、受け取
ったセル流を構成する各セルのヘッダ部を参照し、以降
の該セルのノード内の経路を示すルーティングタグを付
加する。それと同時に、該セルの出力ポートでのVPI
/VCIの値に該セルのヘッダ部を書き換え、第2のア
ドレスフィルタ20013に出力する。ここで、ブロー
ドキャストセルのVPI/VCIは書き換えずそのまま
出力することに注意が必要である。
【0418】第2のアドレスフィルタ20013では、
ルーティングタグ付加機能20012から受け取ったセ
ル流からブロードキャストセルを分岐し、それを第2の
セルFIFO20014へと送出する。ブロードキャス
トセル以外のセルは、ATMスイッチ20014に送出
され、ルーティングタグ付加機能20012にて付加さ
れたルーティングタグにて指定されるポートへと転送さ
れる。
【0419】ATMスイッチ20014から出力された
セル流は、まずセル挿入機能20021に与えられる。
ここで、ブロードキャストバス2004からのブロード
キャストセルが該セル流へと挿入され、ルーティングタ
グ削除機能20022へと渡される。ルーティングタグ
削除機能20022では、入力されたセルに付加された
ルーティングタグを削除し、インタフェース点へと送出
するセルの形式に戻して、送信側物理レイヤ機能200
23へと出力する。送信側物理レイヤ機能20023で
は、受け取ったセルに対して予め定められた操作、例え
ば、HEC値を計算してHECフィールドに書き込む、
隣接ノードとの伝送路上に定義されているフレームフォ
ーマットに該セルを乗せ込む、といった操作を行い、イ
ンタフェース点へとセルを送出する。
【0420】一方、第2のアドレスフィルタで分岐され
たブロードキャストセルは、ノードの中で以下のように
扱われる。
【0421】第2のアドレスフィルタでは、ブロードキ
ャストセル(本実施例ではVPIとVPIの全てのビッ
トが1であることにより表示されている)を分岐する。
機械式スイッチ2101にて、ユーザが各ポートに対し
て該ポートをリーフ側に接続したかルート側に接続した
かが指定されている。この指定がリーフ側の場合、ルー
ティングタグ付加機能20012にて付加されたルーテ
ィングタグ中の予め定められた位置のビットに、該セル
がリーフ側のポートから入力された事を表示して、第2
のセルFIFO20014へと転送する。
【0422】一方、機械式スイッチ2101にてルート
側のポートであることが指定されている場合は、ノード
設定プロセスにて、該ポートから入力されたブロードキ
ャストセルをリーフ側にコピーして転送する旨通知され
ていたならば、前述のルーティングタグ中のビットに、
該セルがルート側のポートから入力された事を表示して
第2のセルFIFO20014へと転送する。ノード設
定プロセスにて、該ポートから入力されたブロードキャ
ストセルを廃棄する旨通知されている場合は、該ブロー
ドキャストセルを第2のセルFIFO20014へと転
送する事は行わない。
【0423】第2のアドレスフィルタ20013から第
2のセルFIFO20014にブロードキャストセルが
転送される時には、さらに該セルが入力されてきたポー
トのポート番号もルーティングタグ中の予め定められた
位置に書き込む。第2のセルFIFO20014に転送
されたブロードキャストセルは、そこで一時保持され
る。
【0424】また、ノード設定プロセスを実行する主体
であるマイクロプロセッサが作成したブロードキャスト
セルは、第1のセルFIFO2007へと送られ、そこ
で一時保持される。この時、第2のセルFIFO200
14に保持されるブロードキャストセルと同様、そのル
ーティングタグ中の予め定められたビットに、リーフ側
から入力された事と、セルFIFO20014に与えら
れたポート番号とを記述しておく。さらに、隣接ノード
での分岐が指定されているブロードキャストセルのルー
ティングタグには、予め定められた位置に、隣接ノード
分岐指定のブロードキャストセルであること、及び、該
ブロードキャストセルが送出されるべきポートのポート
番号が記述される。
【0425】上述の、それぞれの回線INF(受信側)
中にある第2のセルFIFO20014、及び第1のセ
ルFIFO2007のセル送出口は、ブロードキャスト
バス2004に接続されている。該ブロードキャストバ
ス2004へのこれらからのセル送出は、タイムスロッ
ト作成機能2005によって制御される。
【0426】即ち、タイムスロット作成機能2005
は、予め定められた方法に従って、これらブロードキャ
ストバスに接続されたセルFIFO群に対して、ブロー
ドキャストバス2004へのセル送出機会を順に与えて
ゆく。セル送出機会が与えられたセルFIFOは、自分
の保持しているブロードキャストセルの内、最も古くか
ら保持しているセルをブロードキャストバス2004に
送出する。
【0427】ここで、セル送出機会を与えるための予め
定められた方法とは、例えばブロードキャストバス20
04に接続されているセルFIFOに、順次セル送出機
会を与える、といった単純なものであっても良いし、こ
れらセルFIFOの中で、最も保持しているセル数が多
い物を選択してセル送出機会を与える、といった比較的
複雑なものであっても良い。
【0428】以上の操作で、ノード設定プロセスから廃
棄するよう指定されたポートを除く全てのポート、及び
マイクロプロセッサ2008からのブロードキャストセ
ルが全てブロードキャストバス2004に合流された事
になる。
【0429】一方、ブロードキャストバス2004から
セルを取り込む機能としては、各回線INF(送信側)
のセル挿入機能20021、および第1のアドレスフィ
ルタ2006がある。
【0430】まず、第1のアドレスフィルタ2006の
動作について、詳細に説明する。
【0431】第1のアドレスフィルタ2006は、ブロ
ードキャストバス2004から予め定められた条件に従
ってブロードキャストセルを取り込み、一旦保持すると
ともに、DMAC2011にDAM要求を出す。DMA
C2011は、第1のアドレスフィルタ2006からD
MA要求を受け取ると、第1のアドレスフィルタ200
6が保持しているセルをRAM2009の予め定められ
た領域へと転送する操作を行う。この時、第2のアドレ
スフィルタ20013にて付加された、該セルの入力さ
れたポート番号も同時にRAM2009に転送される。
マイクロプロセッサ2008上で動作しているノード設
定プロセスは、DMAC2011によるブロードキャス
トセルのRAMへの転送が終了すると、該セルを受け取
り、該セルにて指示された操作を行う。
【0432】第1のアドレスフィルタ2006がセルを
取り込む条件は以下の通りである。即ち、ルート側から
入力された事が表示されているブロードキャストセルの
内、宛先フィールドの値が、隣接ノード分岐か、全端末
同報か、該ノードに付けられたノード番号かであり、か
つ差出元フィールドに自分のノード番号が記述されてい
ないものを取り込む。ルーティングタグ中のビットによ
り、リーフ側から入力された事が表示されているブロー
ドキャストセルは取り込まない。
【0433】なお、該ノードが収容している全ての回線
INFに対して、機械式スイッチ2101にてリーフ側
である事が表示される場合に、該ノードがルートとして
動く様に構成する場合は、リーフ側から入力されたセル
については、以下の様に動作を変える必要がある。即
ち、ノード設定プロセスが、全ての機械式スイッチ21
01にてリーフ側が表示されている事を検出すると、第
1のアドレスフィルタ2006にその事を通知する。第
1のアドレスフィルタ2006は、全ての機械式スイッ
チ2101にてリーフ側が表示されている場合は、ルー
ティングタグ中の予め定められたビットによってリーフ
側が表示されているセルで、宛先フィールドの値が隣接
ノード分岐か、全端末同報か、該ノードに付けられたノ
ード番号かであり、かつ差出元フィールドに自分のノー
ド番号が記述されていないものを取り込む。
【0434】次に、各回線INF(送信側)のセル挿入
機能20021の動作について、詳細に説明する。
【0435】セル挿入機能20021は、ブロードキャ
ストバス2004から予め定められた条件に従ってブロ
ードキャストセルを取り込み、ATMスイッチ2003
から与えられているセル流に挿入して送出する。この
際、ブロードキャストバス2004からセルを取り込む
時には、ATMスイッチ2003に向けてバックプレッ
シャをかけ、ATMスイッチ2003からセルが送出さ
れないようにして、ブロードキャストセルを受け取る様
にすると、タイムスロット作成機能2005の動作アル
ゴリズムを簡略化でき、望ましい実施形態となる。この
時、ATMスイッチ2003の各入出力端子の伝送容量
に比して、十分ブロードキャストバス2004の伝送容
量が小さければ、ブロードキャストセルによりユーザセ
ルのトラフィックが圧迫される、という問題点を回避で
きる。
【0436】一方、ルーティングタグ中の予め定められ
たビットによって、該ブロードキャストセルがルート側
から入力されたものである事が表示されているものは、
自分が属する回線INFに、機械式スイッチ2101に
てリーフ側に接続されている事が表示されている場合、
該ブロードキャストセルを取り込む。
【0437】セル挿入機能20021で、ブロードキャ
ストバス2004からセルを受け取る予め定められた条
件とは、具体的には以下の様なものである。
【0438】まず、ルーティングタグ中の予め定めれた
ビットによって、隣接ノードでの分岐が指定されている
事が表示されているブロードキャストセルについては、
該ブロードキャストセルのルーティングタグ中の予め定
められた位置で指定されている、該セルが出力されるべ
きポートのポート番号と、自分が属する回線INFに与
えられているポート番号とを比較し、一致していたなら
とりこむ。
【0439】その他のブロードキャストセルについて
は、以下の様に動作する。
【0440】まず、ルーティングタグ中の予め定められ
たビットによって、該ブロードキャストセルがリーフ側
から入力されたものである事が表示されているものは、
自分が属する回線INFに、機械式スイッチにてルート
側に接続されている事が表示され、かつ、ノード設定プ
ロセスにて、ブロードキャストセルをルート側に送出す
る事が指定されている場合に、該ブロードキャストセル
を取り込む。
【0441】なお、該ノードが収容している全ての回線
INFに対して、機械式スイッチ2101にてリーフ側
である事が表示される場合に該ノードがルートとして動
く様に構成する場合は、リーフ側から入力されたセルに
ついては、以下の様に動作を変える必要がある。即ち、
ノード設定プロセスが全ての機械式スイッチ2101に
てリーフ側が表示されている事を検出すると、セル挿入
機能20021にその事を通知する。セル挿入機能20
021は、全ての機械式スイッチ2101にてリーフ側
が表示されている場合は、ルーティングタグ中の予め定
められたビットによってリーフ側が表示されているセル
を取り込む。
【0442】なお、ノードのノード設定プロセスが送出
する隣接ノード情報要求応答メッセージに、当該メッセ
ージが送出されたポートに対して機械式スイッチ210
1で指定されるリーフ側であるかルート側であるかの情
報を加えておき、このメッセージをノード設定プロセス
が受け取った時に、該メッセージが入力されたポートに
おける機械式スイッチ2101での指定と矛盾していた
なら、即ち隣接機器でルート側と指定されているにも関
わらずルート側として指定されている、若しくは隣接機
器でリーフ側と指定されているにも関わらずリーフ側と
して指定されている場合は、例えば図23に示すように
ノード装置が収容されている筐体のフロントパネルに、
機械的スイッチ2101に対応させて配したLEDのよ
うな表示素子2102を点灯させ、該ポートの設定に矛
盾があることをユーザに表示するようにすると、機械式
スイッチ2101の設定ミスによるブロードキャストチ
ャネルの不具合を防ぐ事が可能になる。
【0443】また、本実施例のATM−LANがコピー
機能を持つ場合は、図22に示したATMスイッチ20
03がコピーコネクションを作成する機能、即ち、一つ
の入力ポートから入力されたセルをそのルーティングタ
グに従って複数の出力ポートへと転送する機能を持つと
同時に、ルーティングタグ付加機能20012にて行っ
ていたVPI/VCI変換をルーティングタグ削除機能
20022に移す必要がある。ルーティングタグ付加機
能20012では、ATMスイッチ2003が要求する
コピーコネクション用ルーティングタグを入力されたセ
ルに付加すると同時に、ルーティングタグ削除機能20
022で、書き換えるべき新しいVPI/VCIを検索
するためのキーとなる、ノード内のコネクション識別子
も付加する必要がある。
【0444】さらに、本実施例のATM−LANにおい
て、一つのノードに接続できる端末/ノード数を増加さ
せる目的で、図24に示すようにトラフィックをルート
まで上げなくて済む様に、渡り経路を設定する様にして
も良い。この場合は、各ポート毎に付けられる機械式ス
イッチを計2ビットとし、それぞれのポートが、ルート
側に接続されているか、リーフ側に接続されているか、
渡り経路として使用されているか、示すようにしても良
い。渡り経路として指定されているポートに対し、隣接
ノード分岐指定以外のブロードキャストセルを送出しな
い、かつ、隣接ノード分岐指定以外のブロードキャスト
セルを該ポートから受信しない事で、渡り経路を設定し
たとしても、今まで説明してきた、ブロードキャストチ
ャネル実現法が同様に使用可能である事は言うまでもな
い。また、隣接ノード番号要求メッセージ/隣接ノード
番号要求応答メッセージ中に、機械式スイッチ2ビット
の情報を書き込み、対向ノードでの設定が矛盾(即ち、
自分が渡り経路と指定されているのに、相手が指定され
ていない)している場合に、ノードを収容している筺体
の前面パネルにLEDを付ければ、保守者の設定ミスを
容易に発見可能になることも、前述と同様である。
【0445】渡り経路を設定する場合は、ATM−LA
Nの構成認識に若干注意が必要となる。渡り経路でない
物理リンクはツリー構造を構成しているので、まず、こ
れらの物理リンクとノードの接続関係を認識する。次
に、渡り経路の物理リンクを、前記認識したツリー構造
に付加して行く。この様に段階を踏む事で、ループ構造
となっている部分についての構成認識にかかる手間を軽
減する事ができる。
【0446】最後に、本発明の一実施例であるATM−
LANの第3の構成要素である、ATM−LAN収容装
置の機能について述べる。
【0447】ATM−LAN収容装置は、上位のATM
通信網のインタフェース基板の1種として実現される。
ATM−LAN収容装置には、1)上位のATM通信網
にコネクションを設定するエージェントと、本発明の一
実施例であるATM−LANのコネクション設定プロセ
スの間の通信を行う為の機能、2)ATM−LANから
上位のATM通信網に向けて転送されるセルのVPI/
VCIを変換する機能、3)ATM−LANから上位の
ATM通信網に向けて設定されたコネクションの監視機
能、4)ATM−LAN内のブロードキャストセルのル
ープバック、といった機能が必要になる。
【0448】図25に、本実施例のATM−LANにお
けるATM−LAN収容装置の構成を示す。同図におい
て、2201は、インタフェース点の受信入力点から入
力されるビット列に、ビット同期、フレーム同期、セル
同期といった物理レイヤ機能を施し、該入力されたビッ
ト列からセルの先頭を検出する、物理レイヤ機能(受信
側)、2207は、入力されるセル流に対し、HEC演
算、フレームのオーバーヘッド付加といった物理レイヤ
機能を施し、インタフェース点の送信送出点へと送出す
る、物理レイヤ機能(送信側)、2202は、物理レイ
ヤ機能(受信側)2101からセル流を受け取り、予め
定められた条件を満たすセルを分岐して、物理レイヤ機
能(送信側)2207へのセル流に挿入する、ループバ
ック機能、2203は、ループバック機能2202が分
岐しなかったセルを受け取り、当該セルのVPI/VC
Iを解析して、ATM−LAN内のVPI/VCIか
ら、上位のATM通信網内のVPI/VCIへと変換す
ると共に、当該セルに、当該セルを転送するポートを示
すルーティングタグを付加する、ルーティングタグ付加
機能、2204は、2203を流れるセル流を観察し、
予め定められた帯域を越える場合は、セルをいくつか廃
棄させ、セル流が予め定められた帯域を越えないように
監視するポリシング機能、2205は、ルーティングタ
グ付加機能からセルを受け取り、該セルに付けられたル
ーティングタグに従って、該セルを所望の出力ポートへ
と転送するATMスイッチ、2206は、ATMスイッ
チから渡されたセルからルーティングタグを除去すると
共に、該セルのVPI/VCIを、上位のATM通信網
内のものから、ATM−LAN内のものへと変換し、ル
ープバック機能2202、物理レイヤ機能(送信側)2
207を経由して送信送出点へ出力する経路へと転送す
る、ルーテイングタグ削除機能、2208は、上位のA
TM通信網内部にある、該上位のATM通信網を制御す
る管理エージェント、10111は、該ATM−LAN
収容装置の制御を行う、ATM−LAN収容装置設定プ
ロセス、である。
【0449】同図に示すように、ATM−LAN収容装
置1011は上位のATM通信網の1ノードのATMス
イッチ2205に直接接続されるように構成されるのが
コスト削減の観点から望ましい。
【0450】ATM−LANから入力されるビット列
は、物理レイヤ機能(受信側)2201から入力され、
セルの先頭が認識されてセル流となり、ループバック機
能2202へと入力される。ループバック機能2202
では、入力されたセル流から、予め定められた条件、本
発明の一実施例の場合は、VPI/VCIの全てのビッ
トが1である、事でATM−LAN内のブロードキャス
トセルであると指定されたセルを除き、ルーティングタ
グ付加機能2203へと転送する。ルーティングタグ付
加機能2203へと転送されたセルは、管理エージェン
ト2208とATM−LANのコネクション設定プロセ
スとの間の通信用セルを含む、ATM−LANから上位
ATM通信網へと送出されるセルである。ルーティング
タグ付加機能2203は、入力されたセルにルーティン
グタグを付加すると同時に、セルのVPI/VCIを書
き換える。
【0451】ここで、ルーティングタグ付加機能220
3にVPI/VCI書換の機能が必要になるのは、以下
の理由による。
【0452】ATM−LANと上位ATM通信網とで、
セルのVPIとVCIの使用法が異なる可能性がある。
例えば、ATM−LANではコスト削減の為、VPIの
下位3ビットとVCIの下位4ビットしか有効でない
が、上位ATM通信網ではVPIの下位6ビットとVC
Iの下位10ビットが有効で、上位ATM通信網内部で
割り当てられたVPIとVCIが、ATM−LANで付
加できない値である、とか、ATM−LANではVC交
換しか行っていないが、上位ATM通信網ではVP交換
しか行っていない、とかいった事である。この為、ルー
ティングタグ付加機能2203に、ATM−LAN内で
のVPI/VCIから、上位ATM通信網でのVPI/
VCIへと、入力されたセルのVPI/VCIを変換す
る機能が必要になる。
【0453】ポリシング機能2204は、ルーティング
タグ付加機能2203を通過するセル流をコネクション
毎に観察し、予めコネクション毎に予約された帯域を越
えない様、必要ならばセルを廃棄する事をルーティング
タグ付加機能2203に指示している。これにより、A
TM−LANから過剰なトラフィックが流入する事を防
ぐ。
【0454】ATMスイッチ2205は、ルーティング
タグ付加機能2203から与えられるセルを、そのルー
ティングタグに従って、所望のポートへと転送する。
【0455】一方、上位ATM通信網からATM−LA
Nへと転送されるべきセルは、まず、ルーティングタグ
削除機能2206に入力され、ルーティングタグが削除
されると共に、そのセルのVPI/VCIが、ATM−
LAN内で有効な物へと変更され、ループバック機能2
202へと出力される。ここでのVPI/VCI変換
も、ATM−LANと上位ATM通信網のVPI/VC
I認識に関する能力の違いを吸収するために行われる。
【0456】ループバック機能2202は、ルーティン
グタグ削除機能2206から受け取るセル流を物理レイ
ヤ機能(送信側)2207へと転送すると共に、該セル
流の中から空セルを検出し、前述の、ルーティングタグ
付加機能2203へのセル流から分岐したブロードキャ
ストセルを挿入して行く役割を持つ。ここが、ブロード
キャストチャネルの正確なルートとなる。また、ループ
バック機能2202は、ブロードキャストセルのうち、
ATM−LAN収容装置設定プロセス10111向けの
ものを選択し、それらを該プロセスへ転送すると共に、
該プロセスが送出するブロードキャストセルを送信送出
点に向けて出力する機能も有する。
【0457】なお、管理エージェント2208と、AT
M−LANのコネクション設定プロセスとの間の通信
は、CCITTで規定されるシグナリングプロトコルに
従ってもかまわない。この場合は、管理エージェント2
208と、ATM−LANのコネクション設定プロセス
との間に、ATM−LAN収容装置を経由してコネクシ
ョンを設定する事になる。この場合、ATM−LAN収
容装置が、コネクション設定プロセスが出力するメタシ
グナリングセルを、管理エージェント2208へと接続
されたコネクションに乗せる様にVPI/VCI変換を
行い、またルーティングタグを付加する事としても良
い。
【0458】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればV
P/VCリンク設定機能とVP/VCリンク連結機能を
持つノードを複数個接続してATM−LANシステムを
構成することが可能であるので、これら両機能を用いて
端末が自由にATM−LAN上にコネクションを設定で
きるという、柔軟性に富んだATM−LANシステムを
提供する事ができる。
【0459】また、ATM−LANのノードをツリー状
に接続し、各ノードの各ポートに該ポートがルート側に
接続されているか、リーフ側に接続されているかをユー
ザが機械式スイッチにて設定できるようにしたことによ
り、ATM−LANのノードは電源入力後直ちにブロー
ドキャストチャネルを端末に提供して、コネクション設
定を行うために必要な通信機能を端末に提供することが
可能となる。
【0460】さらに、ATM−LANのノード内部でブ
ロードキャストセルとその他のセルの経路を分離し、ブ
ロードキャストセルをインタフェース点に送出する際に
は、その他のセルに対してバックプレッシャをかけるよ
うに構成することにより、ノードの構成が単純化され、
システムを安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るATM−LANシステ
ムの概略構成図
【図2】同ATM−LANシステムの一部をより具体的
に示す図
【図3】コネクション設定プロセスの動作を説明する図
【図4】ノード設定プロセスの動作を説明する図
【図5】端末設定プロセス/ATM−LAN収容装置設
定プロセスの動作を説明する図
【図6】隣接ノード番号を得る時に実行される動作を説
明する図
【図7】構成認識を行う時に実行される動作を説明する
【図8】構成認識を行う時に実行される動作を説明する
【図9】コネクション設定サービス検索時に実行される
動作を説明する図
【図10】コネクション設定動作を説明する図
【図11】コネクション設定動作中のメッセージシーケ
ンスを説明する図
【図12】コネクション解放動作を説明する図
【図13】コネクション解放動作中のメッセージシーケ
ンスを説明する図
【図14】ブロードキャストチャネル上のメッセージの
フォーマットを説明する図
【図15】種別情報のフォーマットを説明する図
【図16】VP/VCリンクとVP/VCリンク対の対
応を説明する図
【図17】端末内でのブロードキャストチャネルとプロ
セスの間の関係を説明する図
【図18】ブロードキャストチャネルでのブロードキャ
ストセルの合流法を説明する図
【図19】ブロードキャストチャネルでのブロードキャ
ストセルの分配法を説明する図
【図20】ノード内でのブロードキャストセルの扱いを
説明する図
【図21】同ATM−LANシステムの2重化法を説明
する図
【図22】同ATM−LANシステムにおけるノード構
成を示す図
【図23】同実施例におけるノード機器の外観図
【図24】同ATM−LANシステムにおいて渡り経路
を設定する場合の構成を示す図
【図25】同ATM−LANシステムにおけるATM−
LAN収容装置の構成を説明する図
【符号の説明】
1…ノード 2…端末 3…ブロードキャストチャネル 4…VP/VCリ
ンク 5…VP/VCリンク連結部 1011…ATM
−LAN収容装置 1021〜1026…ノード 1031〜104
3…端末 2101…機械式スイッチ 2102…LED

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末を複数のノードを介して接続
    し、前記端末間の通信を非同期転送モードにより行うA
    TM−LANシステムにおいて、 前記複数の端末の少なくとも一つに設けられ、バーチャ
    ルパスまたはバーチャルチャネルのリンクを設定するた
    めのリンク設定要求および該リンクを連結するためのリ
    ンク連結要求を送出する要求送出手段と、 前記複数のノードおよび前記複数の端末を接続し、前記
    要求送出手段から送出された前記リンク設定要求および
    リンク連結要求を前記複数のノードに対して転送するブ
    ロードキャストチャネルと、 前記複数のノードにそれぞれ設けられ、前記ブロードキ
    ャストチャネルから転送された前記リンク設定要求およ
    びリンク連結要求を受けて前記リンクの設定および連結
    を行うリンク設定/連結手段とを具備することを特徴と
    するATM−LANシステム。
  2. 【請求項2】前記複数のノードはそれぞれ複数のポート
    を収納するものであって、該複数のノードをツリー状に
    接続する共に、該ノードが収容する前記複数のポートの
    それぞれに該ポートをツリーのノード側およびリーフ側
    のいずれに接続したかを設定するためのスイッチを該ノ
    ードに設けたことを特徴とする請求項1に記載のATM
    −LANシステム。
  3. 【請求項3】前記複数のノードは、前記ブロードキャス
    トセルが転送される経路とブロードキャストセル以外の
    セルが転送される経路とを独立に有し、前記ブロードキ
    ャストセル以外のセル流に該ブロードキャストセルを挿
    入する際、該ブロードキャストセル以外のセル流にバッ
    クプレッシャをかける手段を有することを特徴とする請
    求項1または2に記載のATM−LANシステム。
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US08/233,520 US5506847A (en) 1993-04-26 1994-04-26 ATM-lan system using broadcast channel for transferring link setting and chaining requests

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515092A (ja) * 2004-09-29 2008-05-08 インテル コーポレイション MSL(MobileScalableLink)アーキテクチャへの更なるチャネルの提供

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